| 試合 |
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| THE GAME | |
| 2020年スイス/ノンフィクション <監督・脚本> ローマン・ホーデル <出演> Fedayi San Fedayi San Ishak San Ishak San Salih San Salih San Jonas Erni Jonas Erni Bekim Zogaj Bekim Zogaj |
<ストーリー&コメント> ホイッスルの音と共にスタジアムに歓声が湧き上がる。選手は興奮した様子で抗議し解説者がコートの状況を伝える中、全視線が主審に注がれる。彼はスタジアム中の熱狂の矛先を決める決断を迫られているのだ。 スイスリーグのサッカーの試合を舞台としながら、主審や試合を支える裏側の人々にフォーカスをあてたドキュメンタリー。無線で話をしながらチームで試合を運営している彼らの苦悩が興味深いものでした。 |
| 17分/★★★☆☆ (2023年8月19日) |
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| しあわせ色のルビー | |
| A PRICE ABOVE RUBIES | |
| 1998年アメリカ、イギリス/ドラマ <監督・脚本> ボアズ・イェーキン <出演> レネー・ゼルウィガー クリストファー・エクルストン ジュリアナ・マーグリーズ アレン・ペイン グレン・フィッツジェラルド キム・ハンター ジョン・ランドルフ |
<ストーリー&コメント> 伝統的で閉鎖的なニューヨークのユダヤ教社会。そこでは、生活が宗教と一元的に結びつき、人々は戒律を守って慎ましやかに暮らしていた。信仰心の厚い神学者のメンデルと結婚し、男の子を出産し、幸せに見えるソニアだったが、少しずつ自分の境遇に対する疑問が芽生え始める。義兄の勧めで宝石商として働くようになり、外の世界へと目を向け始めたソニアに対し、周囲の人々は戸惑いを感じるのだった…。 厳粛なユダヤ人コミュニティに暮らす一人の女性の自立を描く。 監督は、自身もユダヤだという『タイタンズを忘れない』のボアズ・イェーキン。ユダヤ人社会も時代とともに変化し、厳しい戒律に縛られない生活をおくる人々も増えているらしい。しかし、宗教と密接に結びついた昔ながらの生活を送っているコミュニティも存在する。この作品は、そんな人々を描いているんだけど、映画作品としては正直言ってつまらなかったです。僕もそうだけど、決まった宗教観を持たない日本人が観ると、やっぱりソニア同様、堅苦しく感じてしまうんだよね。夫の意見は絶対で、悩み事は宗教的な指導者ラビに相談するとか。メンデルは、そんな正統派のユダヤ。だから彼は、妻の変化に戸惑い、苦悩する。「なぜ神を畏れないのか」と。一方で、彼の兄であるセンダーは、表と裏の顔を持つリベラルな性格の持ち主と、対照的な二人。だけど観ている側からすると、センダーの方がよっぽど人間らしく思えるんだよね。 |
| 117分/★★☆☆☆ (2004年2月2日) |
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| 幸せになるための5秒間 | |
| A LONG WAY DOWN | |
| 2014年イギリス、ドイツ/ドラマ <監督> パスカル・ショメイユ <脚本> ジャック・ソーン <出演> ピアース・ブロスナン トニ・コレット アーロン・ポール ロザムンド・パイク イモジェン・プーツ サム・ニール |
<ストーリー&コメント> TVの人気司会者だったが、そうとは知らなかったとはいえ未成年の女子と肉体関係を持って仕事も家庭も失い、懲役から帰ってきたマーティンは大みそかの夜、飛び降り自殺をしようと高層ビルの屋上へ。だが、そこでやはり自殺しようとしていた、障害のある息子を持つ母親のモーリン、恋人にフラれたジェス、若くしてがんにかかったJJと出会い、次のバレンタインデーまで自殺を延期すると約束し合う。やがて彼らはマスコミから注目され…。 大みそかの夜、同じ場所で自殺しようとして出会った男女4人。彼らが紡ぎ始めるユニークな絆を描いたヒューマンコメディ。 なかなか面白かったけど、中盤以降は少し意外な方向に。メディアに注目されたのをいいことに、彼らを逆に手玉に取って再び脚光を浴びてやろうと意気込むマーティンは「やりすぎだろ〜」と思ってたら、案の定さらに泥沼に。国外逃亡を図ってほとぼりが冷めるのを待とうと思ったら、JJのスキャンダルで4人の絆にヒビが。物語のキモとしては、「自殺の本当の動機」を最後まで明かさないJJがキー。最後に成立したカップルは、ほぼ間違いなく破局する気がするのは僕だけではないはず(笑) |
| 96分/★★★☆☆ (2017年2月5日) |
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| 幸せになるためのイタリア語講座 | |
| ITALIAN FOR BEGINNERS | |
| 2000年デンマーク/ドラマ <監督・脚本> ロネ・シェルフィグ <出演> アンダース・W・ベアテルセン アネッテ・ストゥーヴェルベック アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン ピーター・ガンツェラー ラース・コールンド サラ・インドリオ・イェンセン |
<ストーリー&コメント> 最近妻を亡くしたばかりのアンドレアスが、新任牧師としてコペンハーゲン近郊の町にやってくる。ホテルの受付係ヨーゲンは、上司から、ホテル内のレストランで働く親友のハルにクビを言い渡すよう命じられたものの、なかなかそれが言い出せない。実はヨーゲンは、ハルの下で働くウェイトレスのジュリアにひそかに思いを寄せていた。アルコール依存症の母親を抱え、苦労している美容師のカーレンと、偏屈な父親と長年2人暮らしをしてきたオリンピアは、ここにきて相次いで親を失うが、その後、この2人が実の姉妹だったと判明し、びっくりする。そんな男女6人がイタリア語講座でお互いに顔を会わせ…。 各自悩みを抱えた男女6人が、イタリア語講座での出会いを通じて新たな恋を見出していく様子を描く群集劇。ベルリン国際映画祭銀熊審査員賞受賞。 派手さはないけど、個人的にとても好きなテイストの作品でした。最初は低調な滑り出しで、実はあまり期待していなかったんだけど、登場人物の顔と名前が一致しはじめた中盤からどんどん惹きこまれていきました。作中の人物たちは、それぞれに様々な悩みを抱え、感情移入のしやすい身近な存在として描かれています。 最後のエンドクレジット(手書きの紙をどんどん重ねていく)もオシャレ! |
| 112分/★★★★☆ (2007年6月4日) |
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| しあわせの隠れ場所 | |
| THE BLIND SIDE | |
| 2009年アメリカ/ドラマ <監督・脚本> ジョン・リー・ハンコック <出演> サンドラ・ブロック クィントン・アーロン キャシー・ベイツ ティム・マッグロウ リリー・コリンズ ジェイ・ヘッド |
<ストーリー&コメント> テネシー州メンフィス。裕福な白人家庭の夫人リー・アン。彼女はある真冬の夜、ひとり寂しくTシャツと短パンで歩いていた巨漢の黒人少年マイケルを放っておけず、自宅に迎え入れることに。そして、辛い境遇を辿ってきた彼に自宅の部屋や衣服を与え、まっとうな人生を歩ませようとする。そんな彼女によってアメリカン・フットボールの才能を見出されたマイケルは、たちまちその能力を発揮し、大学スカウトの注目の的となるのだが…。 サンドラ・ブロックが人情味溢れる母親をコミカルに好演し、アカデミー主演女優賞を受賞。2009年のNFLドラフト会議で、ボルチモア・レイブンズから1巡目指名されたマイケル・オアー選手の半生を描く実話ドラマ。 面白かったです。物語中のマイケルはいい人オーラ全開の好青年だけど、最後に実際の映像で観た実物のマイケルは、かなりイカつい感じ(笑)実際のところはどうだったのかわからないけど、スラム街の描写なんかはだいぶマイルドな味付けのような気がするね。 父親役でカントリー歌手・ティム・マッグロウが出演しています。 |
| 129分/★★★☆☆ (2021年8月13日) |
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| 第82回アカデミー賞(2009年) 主演女優賞 | |
| しあわせの法則 | |
| LAUREL CANYON | |
| 2002年アメリカ/ドラマ <監督・脚本> リサ・チョロデンコ <出演> フランシス・マクドーマンド クリスチャン・ベール ケイト・ベッキンセール ナターシャ・マケルホーン アレッサンドロ・ニヴォラ ルー・バーロウ ラッセル・ポラード |
<ストーリー&コメント> 医学部を優秀な成績で卒業したサムは、博士論文を執筆中の婚約者アレックスと共に新生活をスタートすべく西海岸へと移住。新たな住居を探し当てるまで、ひとまずロサンゼルスにあるサムの実家に滞在することにしたが、折悪しくそこでは、音楽プロデューサーを務めるサムの母親ジェーンが、年の離れた若いミュージシャンと同居していた。サムは、そんな母親のルーズな生活ぶりを批判的な眼差しで見守るが、逆にアレックスは、ジェーンたちの自由気ままな生活に次第に心惹かれるようになっていくのだった…。 自由奔放な母親とお堅い生活を送る息子との心の葛藤を物語の軸に、多彩な人間模様を魅力的なタッチで綴る。 全然面白くなかった。どこがというより、このテの「パーティーをして、楽しまなきゃ人生ソンよね」なアメリカ的発想が合わないのかもしれない。豊か過ぎるからこそ発生する様々な葛藤に苦しむのが嫌なら、もっといろいろな方法があるはずなのに。ケイト・ベッキンセール目当てで観たから最後まで観切ったものの、途中で何度もやめようと思った。最後まで観ても、結局得るものは何もなかったんだけど。 余談だけど、サラ役のナターシャ・マケルホーンはどことなくメリル・ストリープに似てるね。 |
| 103分/★★☆☆☆ (2005年8月24日) |
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| 幸せの向う側 | |
| DECEIVED | |
| 1991年アメリカ/サスペンス <監督> ダミアン・ハリス <出演> ゴールディ・ホーン ジョン・ハード アシュリ−・ペルドン トム・アーウィン |
<ストーリー&コメント> 美術修復士のエイドリアンと美術館に務めるジャックは6年前に出会って結婚、今では娘メアリーを囲んで幸せな夫婦生活を築いていたが、突然の夫の事故死で幸せな家庭が崩壊する。だがそれは始まりにすぎなかった。エイドリアンが夫と信じていた人物は、過去にすでに死んでいたのだ。夫の正体を探る彼女を、次第に大きな疑惑の影がおそう…。 息詰まる心理サスペンス。最初の方はストーリーが急すぎる部分もあるけれど、先が読めないだけにすごくハラハラして面白かった。 |
| 109分/★★★★☆ (2002年4月2日) |
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| 幸せへのまわり道 | |
| A BEAUTIFUL DAY IN THE NEIGHBORHOOD | |
| 2019年アメリカ/ドラマ <監督> マリエル・ヘラー <脚本> ノア・ハープスター ミカ・フィッツァーマン=ブルー <出演> マシュー・リス トム・ハンクス クリス・クーパー スーザン・ケレチ・ワトソン メアリーアン・プランケット |
<ストーリー&コメント> 1998年。人気雑誌で調査報道を担当する敏腕記者ロイドは華々しいキャリアを築きながら妻アンドレアや幼い息子と暮らしていた。そんなロイドだが、姉の結婚式に招待され、長らく絶縁していた父親ジェリーと再会し対立を深めてしまう。数日後、子ども向けTV番組の人気司会者フレッド・ロジャースを取材することに。いつもマイペースであるロジャースに当初は慣れなかったロイドだが、優しい性格のロジャースはいつしか、父との関係に悩むロイドの相談相手になっていくのだが…。 トム・ハンクスが、アメリカで1968年から2001年にわたって放送された長寿子ども向け番組の司会者フレッド・ロジャース(1928年3月20日−2003年2月27日)に扮し、アカデミー助演男優賞にノミネートされたヒューマンドラマ。雑誌『エスクァイア』に掲載された新聞記者トム・ジュノーによる記事の映画化。 緩やかだけど、胸に響くものがある物語でした。僕は知らなかったけど、『Mister Rogers' Neighborhood』 (1968-2001)はアメリカ人ならだれもが知っているような長寿番組だったみたいです。日本で言ったらNHK教育みたいな感じなのかな。出会ってすぐに心の中を見透かすような接し方で、ロイドは戸惑っただろうね。その懐の深さというか、底知れない器の大きさが「聖人」とも言われるフレッドの人物そのものなんだろうね。 トム・ジュノーによる実際の記事はWEBに掲載されています。かなりの長文で、ニューヨークのアパートでのことや、地下鉄の中で出会った人々が彼の番組のテーマソングを歌う様子は、そのまま映画の中で再現されていますね。 |
| 109分/★★★★☆ (2023年3月4日) |
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| ジェイソン・ボーン | |
| JASON BOURNE | |
| 2016年アメリカ/アクション <監督・製作・脚本> ポール・グリーングラス <脚本> クリストファー・ラウズ <製作・出演> マット・デイモン <出演> トミー・リー・ジョーンズ アリシア・ヴィカンダー ヴァンサン・カッセル ジュリア・スタイルズ リズ・アーメッド |
<ストーリー&コメント> CIAの“トレッドストーン計画”のもとで失った記憶をすべて取り戻した、元CIAのボーンが消息を絶ってから長い年月がたつ。彼の元同僚ニッキーはハッカー集団と手を組み、CIAから極秘情報を盗み出していた。CIA長官デューイはニッキーの足取りを追い、ニッキーがボーンと再会しようとしているギリシャに凄腕暗殺者アセットを送り込む。一方、ニッキーはボーンにCIAで進行中の“アイアンハンド計画”について明かすのだが…。 マット・デイモンが元CIAエージェントのタフガイ、ジェイソン・ボーン役を演じる人気スパイアクション“ボーン”シリーズの第5作。ボーンは新たな非常事態に巻き込まれる。 『ボーン・アイデンティティー』に始まった“ボーン”シリーズ(第4作として番外編の『ボーン・レガシー』も作られた)。3部作の9年後、満を持して作られた続編。シリーズ名物のノンストップアクションは健在で、本作はクライマックス、ラスベガスの目抜き通りで実際に繰り広げられた凄絶なカーチェイスが大きな見せ場になっている。 ジェイソン・ボーンが出てこない第4作は観ていないけど、特に問題はなし。イーサン・ハントほど派手ではないけど、強くて頭脳も明晰な敏腕エージェント、ボーンの活躍を久しぶりに楽しめました。シリーズおなじみのスリリングなサスペンス、アクションもすごかったです。 リー役はずっとナタリー・ポートマンだと思って観てたけど、アリシア・ヴィカンダーという別の女優さんでした。 |
| 124分/★★★★☆ (2018年9月24日) |
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| シェイプ・オブ・ウォーター | |
| THE SHAPE OF WATER | |
| 2017年アメリカ/SFファンタジードラマ <監督・製作・脚本> ギレルモ・デル・トロ <脚本> ヴァネッサ・テイラー <出演> サリー・ホーキンス マイケル・シャノン リチャード・ジェンキンス ダグ・ジョーンズ マイケル・スタールバーグ オクタヴィア・スペンサー |
<ストーリー&コメント> 1962年、冷戦下のアメリカ。発話障害を持つ女性イライザは“航空宇宙研究センター”で清掃員として働くが、施設の一角で、アマゾンの奥地から運ばれてきたある“生きもの”と出会う。“生きもの”はいわゆる“半魚人”のように主に水中で暮らすが、イライザは人目を忍んで“生きもの”と交流するように。だが“生きもの”を管理する異常なまでに高圧的な軍人ストリックランドは“生きもの”を生体解剖実験の対象にしようとするのだが…。 第90回アカデミー賞で作品賞、監督賞など計4部門に輝いた感動のファンタジー。孤独なヒロインと“生きもの=怪物”が出会い、心を通じ合わせていく究極の純愛物語は、古今東西のモンスター映画を愛するデル・トロ監督ならでは。 なんとも不思議な物語でした。冷戦下の画面は独特のテイストに彩られていて、家具や調度もオシャレ。全編が緑っぽいもので埋め尽くされているんだけど、そこに時折鮮烈な赤が加わる。ヒロインのイライザは声を出して喋ることができないので、手話やジェスチャーで会話をするんだけど、それが逆に言葉がなくても通ずるコミニュケーションになっているんだね。ラストはちょっと想像してなかったけど、美しい余韻があってよかったと思う。 |
| 124分/★★★☆☆ (2024年7月29日) |
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| 第90回アカデミー賞(2017年) 作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞 | |
| ジェヴォーダンの獣 | |
| Le Pacte des Loups | |
| 2001年フランス/アクションホラー <監督・脚本> クリストフ・ガンズ <脚本> ステファーヌ・カベル <出演> サミュエル・ル・ビアン ヴァンサン・カッセル エミリー・デュケンヌ モニカ・ベルッチ ジェレミー・レニエ マーク・ダカスコス ジャン=フランソワ・ステヴナン |
<ストーリー&コメント> 1764年、ルイ15世統治下のフランス・ジェヴォーダン地方で、若い娘が恐ろしい形相の怪獣に襲われ食い殺されるという事件が続発。真相を解明するべく、博物学者フロンサックが王室から派遣される。従者マニを連れ村を訪れたフロンサックは、享楽的な貴族ジャン=フランソワとその妹マリアンヌと出会う。フロンサックはマリアンヌの美しさにたちまち心を奪われるが、その間にもさらなる惨劇が相次ぐのだった…。 王政フランス末期に実際に起きた伝説的猟奇事件を、最新の映像技術と息詰まるアクション・シーンを盛り込んでスリリングに映像化。 伝説の映画化ということで、『ベオウルフ』を思い出した。こちらの方がずっと面白いけど。この作品は中盤から趣がガラッと変わります。ロマンスを交えて格調高いミステリー調に描く前半はまさにフランス映画だが、アクション盛りだくさんの後半はまるでハリウッド映画。カンフーアクションは違和感があるものの、迫力があった。 ただ、どちらにしても中途半端な感じは否めない。いろいろ詰め込んではいるものの、その分理解しにくい部分も多々あったし。 Felicia Sorensonの歌うエンディング曲「Once」がすごくよかったです。 |
| 139分/★★★☆☆ (2003年4月3日) |
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| シェフと素顔と、おいしい時間 | |
| Decalage horaire | |
| 2002年フランス、イギリス/ラブコメディ <監督・脚本> ダニエル・トンプソン <脚本> クリストファー・トンプソン <出演> ジュリエット・ビノシュ ジャン・レノ セルジ・ロペス スカリ・デルペラト カリーヌ・ベリー ラウール・ビレリー |
<ストーリー&コメント> 突然のストで、パリ空港は全機能が停止。別れた恋人に会いに行く途中だった元シェフのフェリックスは、そこで足止めを食うハメに。一方、暴力癖のある恋人のセルジオから逃げ出してきたエステ美容師のローズも、同じく空港で立ち往生。ふとしたきっかけで知り合った二人は、飛行機の運航が再開されるまで、やむなく一緒に時間を過ごすことになり、お互いに身の上話をするうち、次第に心惹かれ合うのだが…。 空港で足止めを食らうハメとなった男女の行方を描くラブ・コメディ。 予想以上に、かなり面白かったです。ジャン・レノとジュリエット・ビノシュという、ともにフランス映画界を代表する男女のトップスターが初共演。物語のほとんどがこの二人の対面芝居で、会話の応酬と時折挟まれる小さなエッセンスを交えて時間は進みます。タイプ的には、大好きな『恋人までの距離』みたいな感じ。芸達者な二人の共演ということで、こちらの方がちょっとコメディタッチです。 フェリックスとローズの二人は、性格も人間性も正反対。そんな二人が、ふとしたきっかけで(このあたりの描写もうまい)一緒に過ごすことになるんですが、とにかく反目ばかり。会話をしてもまったくかみ合わない。だけどやがて、だんだん相手のことがわかっていくんですね。そして、いつしか惹かれ合っていく。この二人が結ばれても、末永く行くとは思えませんが(笑)それでも、そこまでの時間の流れがとても楽しかった。 携帯電話とかドレッシングとか、小道具の扱いもいい。ただ、フェリックスの元シェフ絡みのネタが多かっただけに、ローズのエステティシャンぶりが登場しなかったのだけが設定としては物足りなかったかな。 |
| 85分/★★★★☆ (2004年11月6日) |
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| ジェームズ・ディーンの真実 |
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| JAMES DEAN : OUTSIDE THE LINES | |
| 2003年アメリカ/ドキュメンタリー <製作・監督> ジャック・ウォルワース <脚本> コリン・パワーズ <出演> コーリー・アレン マーティン・ランドー テリー・ムーア マイラ・ヌルミ ナレーター:ビル・マミー |
<ストーリー&コメント> 1950年代半ば、『エデンの東』、『理由なき反抗』という二本の主演映画で、大人や社会に反抗し苦悩する青年主人公を鮮烈に演じ、一躍スターダムにのし上がったものの、交通事故死を遂げ、わずか24才でこの世を去ったジェームズ・ディーン。その悲劇的な死から50年近く経った今日もなお、青春のシンボルとして人々から絶大な人気と支持を集める彼の短い生涯を、生前の彼をよく知る元恋人や俳優仲間、伝記作家らの回想と証言、初期のTV出演作の貴重な映像などもふんだんに盛り込みながらじっくりと綴り、その真実を浮き彫りにする。 「エルヴィス・プレスリーは音楽を、ジミーは社会を変えた」という言葉がとても印象的でした。有名な三本の主演作の前に、端役でのTVや映画への出演があったことも初めて知ったし、彼が手のつけられない問題児だったこと、実らなかった愛など、俳優だけではないジェームズ・ディーンの本質に迫ることができる良質のドキュメンタリー番組でした。 映画ではないけど、映画に関連するTV番組なので「映画三昧」に掲載します。 |
| 43分/★★★☆☆ (2003年9月20日) |
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| シェーン | |
| SHANE | |
| 1953年アメリカ/西部劇 <製作・監督> ジョージ・スティーブンス <原作> ジャック・シェーファー <脚本> A・B・ガスリー・ジュニア <出演> アラン・ラッド ジーン・アーサー ヴァン・ヘフリン ブランドン・デ・ワイルド ウォルター・ジャック・パランス ベン・ジョンソン エドガー・ブキャナン エミール・メイヤー エリシャ・クック・Jr. ダグラス・スペンサー ジョン・ディエルケス |
<ストーリー&コメント> 19世紀末の西部、ワイオミングの高原。妻や一人息子と開拓農民として暮らしているジョー・スターレットの家に、ある日、シェーンと名乗る流れ者がやってくる。家族の好意でシェーンはしばらく留まることになるのだが、その頃この地では、開拓民と悪徳牧畜業者ライカーの間で土地を巡る争いが起きていた。家族と交流しているうちに恩義を感じていたシェーンは、彼らの争いの中に割って入っていくのだが…。 『陽のあたる場所』、『ジャイアンツ』の巨匠ジョージ・スティーブンスが徹底したリアリズム手法で詩情豊かにうたいあげた名作西部劇。 何度もテレビ放送されているけど、僕は有名なラストシーンぐらいしか知らなくて、全編を通して観たのは今回が初めて。名作の名に恥じない、すごく面白い作品だった。アカデミー撮影賞を受賞したワイオミングの美しい山間風景も見所です。 アラン・ラッド扮するシェーンは、寡黙だけどしっかりと芯のあるさすらいのガンマン。田舎の町ではよそ者扱いされるけど、彼の言動はカッコいい。だけど、僕がもっと共感したのはヴァン・ヘフリンの演じた家長のジョー。田畑を耕して懸命に家族を支えながら、ライカーの脅しにも屈せず皆を束ねる力強い姿。余所から来た新参者のシェーンに親しげに接する妻子にどこか嫉妬を感じつつも、命さえも賭して無骨だけど優しく自分の在りようを示そうとする姿。そんなジョーの姿に、フロンティアスピリッツの原点というか、力強いアメリカの父親像を見た気がします。最後にはシェーンと息子のジョーイの印象なシーンで作品は幕を閉じますが、僕の心に余韻として残ったのはジョーの方でした。 |
| 118分/★★★★☆ (2004年4月3日) |
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| 第26回アカデミー賞(1953年) 撮影賞(カラー) | |
| 潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ | |
| WRESTLING ERNEST HEMINGWAY | |
| 1993年アメリカ/ヒューマンドラマ <監督> ランダ・ヘインズ <原作・脚本> スティーブ・コンラッド <出演> ロバート・デュヴァル リチャード・ハリス シャーリー・マクレーン サンドラ・ブロック パイパー・ローリー |
<ストーリー&コメント> 元船乗りのフランクは、老後をフロリダで暮らす孤独な老人。75歳の誕生日を迎えるがまだまだ元気いっぱいで、愛読書のヘミングウェイを片手に明るく暮らしていた。ある時彼は、潮風の吹く公園でベーコンサンドを食べるウォルトに出会う。自分一人の世界を大事にしていたウォルトは、初めは迷惑に感じたが、次第に自分とは全く正反対のフランクの気さくさに惹かれ、親しくなっていくのだった…。 フロリダの港町を舞台に、二人の老人の交流を描く友情物語。 酒と女が好きな元船乗りのフランクと、真面目が取り柄だが女性に対しては内気な元理容師のウォルト。性格が正反対の二人が次第に打ち解けていく様子はとても楽しい。あまり友達のいない者同士の、晩年に芽生えた不器用な友情。最後には、かけがえの無い親友との絆は何よりの宝物なのだと、熱く感じさせてくれました。 『ハリー・ポッター』が遺作となったリチャード・ハリスの元気な姿が、美しい海辺の景色に、より一層輝いて見えます。 |
| 124分/★★★★☆ (2002年11月15日) |
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| シカゴ | |
| CHICAGO | |
| 2002年アメリカ/ミュージカル <監督> ロブ・マーシャル <脚本> ビル・コンドン <出演> レネー・ゼルウィガー キャサリン・ゼタ=ジョーンズ リチャード・ギア クイーン・ラティファ ジョン・C・ライリー テイ・ディグス ルーシー・リュー コルム・フィオール |
<ストーリー&コメント> 1920年代のイリノイ州シカゴ。舞台スターを夢見るロキシーは、騙された怒りのあまり不倫相手の男を殺してしまう。留置場へ送られた彼女はそこで憧れのスター、ヴェルマ・ケリーと遭遇。彼女は夫と実の妹を殺した罪に問われ、敏腕弁護士ビリーに弁護を依頼していたのだった。それを知ったロキシーもさっそくビリーに弁護を頼むのだが…。 1975年に初演され、トニー賞を受賞するなど大ヒットした演出家ボブ・フォッシーのブロードウェイ・ミュージカルを映画化。アカデミー賞では作品賞をはじめ6部門を受賞。 とっても楽しい作品だった。それぞれに思惑を抱いた三人の男女を中心に物語が進むんだけど、人物紹介や心理描写は歌と踊りで豪華に表現。この切り換えが、なんとも抜群のタイミングで楽しい。シリアスなはずの法廷シーンでさえ笑いに満ちてしまうんだからすごい。ストーリーはかなり薄っぺらなんだけど、歌と踊りのシーンが最高に楽しいからあまり深く考えずに済んで逆にいいのかも。作品としての総合的な完成度は『ムーラン・ルージュ』の方が上だと思うけど、ミュージカルシーンの体当たり的な熱量はこちらの方が断然上です。 三人のメインキャストは、吹き替えもなくそれぞれに見事な歌と踊りを披露してくれています。特に、オスカーに輝いたキャサリン・ゼタ=ジョーンズのゴージャスなショーは圧巻! |
| 113分/★★★★☆ (2004年1月17日) |
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| 第75回アカデミー賞(2002年) 作品賞、助演女優賞、美術賞、録音賞、編集賞、衣装デザイン賞 | |
| シークレット ウインドウ | |
| SECRET WINDOW | |
| 2004年アメリカ/サスペンス <監督・脚本> デヴィッド・コープ <原作> スティーブン・キング <出演> ジョニー・デップ ジョン・タトゥーロ マリア・ベロ ティモシー・ハットン チャールズ・S・ダットン レン・キャリオー |
<ストーリー&コメント> 愛する妻エイミーの浮気が発覚し、やむなく別居生活を始めてから半年。湖畔の別荘で新作の執筆に取りかかったものの、一向に創作活動に打ち込めない人気作家のモート・レイニー。そんなある日、シューターと名乗る見知らぬ男が別荘に現れ、モートに向かって身に覚えのない盗作疑惑を投げかける。モートは否定するが、その後もシューターは執拗に彼の身辺につきまとい…。 人気作家スティーブン・キングの短編を映画化した戦慄のサスペンス。 途中でなんとなく結末が読めてしまったんだけど、「まさかそうなるはずはないよな」と思った展開に落ち着いてしまって、ちょっと残念。サスペンスの内容云々よりも、ジョニー・デップの存在感の方が強すぎな感じが否めない。 |
| 97分/★★★☆☆ (2006年7月29日) |
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| 始皇帝暗殺 | |
| 荊軻刺秦王(The First Emperor) | |
| 1998年中国、日本、フランス、アメリカ/史劇ドラマ <製作・監督・脚本> チェン・カイコー <脚本> ワン・ペイコン <出演> コン・リー チャン・フォンイー リー・シュエチエン スン・チョウ リュイ・シャオホ ワン・チーウェン クー・ヨンフェイ チャオ・ペンシャン |
<ストーリー&コメント> 七つの国が覇権をかけて争っていた紀元前三世紀の中国。なかでも秦の国王・政は、先祖代々の宿願である中国統一に向けて並々ならぬ執念を燃やしていた。政の恋人で幼なじみの趙姫は、この悲惨な戦いを一刻も早く終わらせようと、燕から政の暗殺者を送り込むことを企む。燕に旅立った彼女は、偶然、暗殺者としてその名を知られた荊軻を救う。すべてを理解した荊軻は、秦王・政の暗殺を決意し、燕の使者として秦の咸陽に向かうのだった…。 天下統一を成し遂げた秦の始皇帝と、彼の寵愛を受ける趙姫、そして彼女のために始皇帝暗殺を企てる孤高の刺客・荊軻。三人の愛憎劇を物語の軸に、重厚でスケールの大きい歴史ドラマ。威陽宮を再現した巨大セットや、大量の群集を動員して繰り広げられる迫真の騎馬戦など、思わず目を見張るゴージャスな歴史絵巻はとにかく圧巻。 構成的には満足のいくものだったけど…なんかこう、もうワンパンチ欲しいんだよね。 |
| 168分/★★★☆☆ (2000年3月15日) |
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| シザーハンズ | |
| EDWARD SCISSORHANDS | |
| 1990年アメリカ/ラブストーリー <監督> ティム・バートン <出演> ジョニー・デップ ウィノナ・ライダー ダイアン・ウィースト アラン・アーキン |
<ストーリー&コメント> しんしんと降る白い雪のシーンから始まる甘く哀しい愛のメルヘン。鋭利なハサミの手を持つ人造人間のエドワードは親切な一家に引き取られるが、純真すぎる心ゆえに人間社会とズレが生じてゆく…。 「童話的な映画」という表現がピッタリ。 様々な要素が盛り込まれています。 |
| 98分/★★★☆☆ | |
| 静かなふたり | |
| Droles d'oiseaux | |
| 2017年フランス/ドラマ <監督・脚本> エリーズ・ジラール <脚本> アンヌ=ルイーセ・トリビディク <出演> ロリータ・シャマ ジャン・ソレル ビルジニー・ルドワイヤン パスカル・セルボ |
<ストーリー&コメント> 27歳の独身女性マヴィは最近パリへ引っ越してきたばかり。不器用な彼女は気ぜわしい都会生活に馴染めずにいるが、ある日、住み込み従業員募集の貼り紙を頼りにカルチェ・ラタンの小さな古書店を訪ねる。そこで出会ったのは、謎めいた店主ジョルジュ。祖父と孫ほどの年齢差にもかかわらず、書物について言葉を交わし互いの孤独さを共有するうち、ふたりは徐々に惹かれあう。しかし謎めいたところのあるジョルジュには、後ろ暗い過去があることが徐々に明らかとなってくるのだった…。 イザベル・ユペールの娘ロリータ・シャマー主演の大人のラブ・ストーリー。 ちょっとイマイチでした。テンポのいい会話で物語が進んで行くんだけど、背景が飛び飛びにしか語られないし、思わせぶりな雰囲気のあるストーリーが、逆にわかりづらくなっていると思います。70分と尺は短いけど、必要なことが語られずに(特に、マヴィとジョルジュがどのようにして惹かれあっていったのか等)、既成事実みたいにして淡々と進んで行くので、「えっ、いつの間に?」と思ったり。恋に行きるパリジャンというか、イメージ通りのフランス映画、という感じです。 |
| 70分/★★☆☆☆ (2019年5月28日) |
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| シーズ・ソー・ラヴリー | |
| SHE'S SO LOVELY | |
| 1997年アメリカ/ドラマ <監督> ニック・カサヴェテス <脚本> ジョン・カサヴェテス <製作総指揮・出演> ショーン・ペン ジョン・トラヴォルタ <出演> ロビン・ライト・ペン ハリー・ディーン・スタントン デビ・メイザー ジーナ・ローランズ ジェームズ・ガンドルフィーニ ジェラール・ド・パリュデュー ハリー・ディーン・スタントン |
<ストーリー&コメント> 荒れた生活をおくりながらも、深く愛しあっているエディとモーリーン。ある日、モーリーンが暴行を受けたことを察したエディは激昂、錯乱した彼は銃を手に復讐の相手を探しにいくが、取り押さえられ精神病院に収容されてしまう。10年後、モーリーンは新しい夫と娘たちに愛され幸せに暮らしていたが、エディを忘れてはいなかった。そこへ退院してきたエディが現れ、モーリーンに変わらぬ愛を訴えるのだった…。 アメリカ・インディ映画の父で名監督、故ジョン・カサヴェテスが20年前に書き下ろした脚本を、息子のニックが映画化。破滅的な愛に生きる男女の姿を、カサヴェテス流の乾いたタッチで描く。 作品の内容はイマイチでした。こういう系統の映画、ダメだなぁ。やってることも、言ってることも全然共感できないし。ジョン・トラヴォルタが出てくる終盤になってようやく映画っぽくなりましたが、そこまでは観ているのがつらかった。主演の二人は実の夫婦ということで、演技なのか実生活なのかわからないような破天荒な演技でした。 かねてから映画化を熱望し、一時は映画化権まで継承したショーン・ペンが自ら主演。危なさと繊細さを紙一重で合わせ持つエディはハマり役ですが、彼はこれが地なんじゃないかと思えるね。『デッドマン・ウォーキング』もそうだけど、ちょっと精神的に危うい男の役ばかり観ているからかなぁ。 |
| 96分/★★☆☆☆ (2004年11月4日) |
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| 七年目の浮気 | |
| THE SEVEN YEAR ITCH | |
| 1955年アメリカ/ラブコメディ <製作・監督・脚本> ビリー・ワイルダー <脚本> ジョージ・アクセルロッド <出演> マリリン・モンロー トム・イーウェル エヴリン・キーズ ソニー・タフツ ロバート・ストラウス マーガレット・チャップマン |
<ストーリー&コメント> ニューヨークの出版社で働くリチャードは38歳の男盛りで、家族とともに三階建てアパートの一階に住んでいる。妻子が避暑地へと出かけ、抑制した独り暮しを送ろうと思うが、アパートの二階に金髪の美女がやって来る。すっかり彼女に心を奪われてしまった彼は、持ち前の想像力をふくらませ、彼女の一挙一動にしどろもどろになってしまうのだった…。 ブロードウェイの大ヒット作品を映画化。さすがビリー・ワイルダー監督、最初から最後まで大笑いさせてもらいました。 “妄想愛”を描いたものは後の『君に逢いたくて』、『アメリカン・ビューティー』などがあるけど、間違いなくこれが一番。金髪美女の突然の訪問でアタフタしてしまう中年男の姿は傑作。上に上がれない階段、家具調の家電製品、オシャレなカクテルやシャンペン、カヤックの櫂など、小道具もすごく楽しい。有名な地下鉄の通気口シーンはおまけ程度。 マリリン・モンローも最高にキュートだし、個人的にとても大好きな作品。 |
| 105分/★★★★★ (2002年11月24日) |
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| シックス・センス | |
| THE SIXTH SENSE | |
| 1999年アメリカ/ヒューマンドラマ <監督> M・ナイト・シャマラン <出演> ブルース・ウィリス ハーレイ・ジョエル・オスメント オリヴィア・ウィリアムズ トニー・コレット |
<ストーリー&コメント> マルコムは、長年第一線で活躍している小児精神科医。しかし10年前に担当した、ある少年を救えなかった自分を許せずにいた。そんな彼が今回担当することになった8歳のコール少年はひどく怯え、母親にさえ何も話さず、一人で苦しんでいた。そして、やっと打ち明けられた驚くべき事実。「僕には死んだ人が見えるんだ」。コールを救うべく全力を尽くすマルコムの前に、科学では説明のつかない“何か”の存在が、次第にその全貌を現してくる…。 文句なしの最高傑作! コール役のハーレイ少年の演技は天才的! |
| 107分/★★★★★ (2000年11月12日) |
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| シッピング・ニュース | |
| THE SHIPPING NEWS | |
| 2001年アメリカ/ドラマ <監督> ラッセ・ハルストレム <脚本> ロバート・ネルソン・ジェイコブズ <出演> ケビン・スペイシー ジュリアン・ムーア ジュディ・デンチ ケイト・ブランシェット ピート・ポスルスウェイト スコット・グレン リス・エヴァンス |
<ストーリー&コメント> 子供の頃に父親から受けた厳しい教育がトラウマとなり、内省的な人間に生まれ育ったクオイル。仕事は冴えないインク係、魅力的な女性と出会っても幸せは束の間、ようやく得た家庭もたちまち崩壊してしまう。失意の彼は人生をやり直すべく、娘を連れ、叔母と3人で最果ての島ニューファンドランド島に移り住むのだった…。 ピュリッツァー賞と全米図書賞をダブル受賞したE・アニー・ブルーのベストセラー小説を、ラッセ・ハルストレム監督が豪華キャストで映画化。 キャストも豪華だし、ハルストレム監督の味がよく出てもいる。だけど、なんだか物足りなかった。テーマとしては「魂の救済と浄化」が主だと思うんだけど、物語が淡々としているせいか、各エピソードに説得力を感じられない。最初から最後まで地味というか、抑揚があまりなく、クオイルの人格そのもの、という作品のような気がしてならない。『ギルバート・グレイプ』や『サイダーハウス・ルール』と同じような雰囲気を持っているだけに、とても惜しい。 |
| 112分/★★★☆☆ (2003年2月24日) |
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| シティ・オブ・エンジェル | |
| CITY OF ANGELS | |
| 1998年アメリカ/ラブストーリー <監督> ブラッド・シルバーリング <出演> メグ・ライアン ニコラス・ケイジ デニス・フランツ アンドレ・ブラウアー |
<ストーリー&コメント> 天使のセスは死者の魂を天国に導く役目を担っている。そんな彼は、ある日医者のマギーに出会い、恋に落ちてしまう。しかし、天使である彼には、様々な感覚が備わっていないため、彼女を抱きしめることも出来ない。思い悩んだ末、永遠の命を犠牲にして人間になることを決意するのだが…。 ちょっと結末が読めてしまったかな。 |
| 114分/★★★☆☆ (1998年10月13日) |
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| 自転車泥棒 | |
| LADRI DI BICICLETTE | |
| 1948年イタリア/ドラマ <製作・監督> ビットリオ・デ・シーカ <原作> ルイジ・バルトリーニ <脚本> チェザーレ・ザバッティーニ <出演> ランベルト・マジョラーニ エンツォ・スタヨーラ リアネーラ・カレル ジーノ・サルタマレンダ ヴィットリオ・アントヌッチ ジウリオ・チアリ エレナ・アルティエリ |
<ストーリー&コメント> 第二次世界大戦の敗退で荒廃したイタリア、ローマの町。民衆には仕事がなく、その日暮らしの貧しい生活を強いられていた。妻と幼い二人の子供と暮らすアントニオも苦しい日々をおくっていたが、ようやくポスター貼りの仕事にありつき、シーツを質に入れて手に入れた自転車で意気揚々と仕事に励む。だが、ちょっと目を離したすきに大切な商売道具の自転車を盗まれてしまう…。 イタリアの町に生きる庶民の姿を、ある父子を通して描いたネオ・レアリスモの代表的傑作。1949年にアメリカで封切られた最も優れた外国語映画として、アカデミー特別賞を受賞した。 ものすごく悲痛な作品です。思想や環境は違えど、戦後の日本も似たような経験をしているはずで、現在は繁栄している日本やイタリアも、60年前にはこんな暮らしだったのです。明日の見えない暮らし、貧しく希望もない生活…。そこにようやくかいま見えた光明も、ふとしたキッカケで失ってしまわれてしまうというやるせなさ。最後の結末がまた、なんとも言えない救いのない展開で…ここで終わっちゃうの?という感じでしたが。お決まりの映画的結末さえも見つけられないほど、この頃は救いがなかったということなんでしょうか。でも個人的には、もう少し違った終わり方をしてほしかったなぁ…。 |
| 88分/★★★☆☆ (2004年10月29日) |
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| 第22回アカデミー賞(1949年) 特別賞 | |
| 死ぬまでにしたい10のこと | |
| MY LIFE WITHOUT ME | |
| 2003年カナダ、スペイン/ドラマ <監督・脚本> イザベル・コヘット <出演> サラ・ポーリー スコット・スピードマン デボラ・ハリー マーク・ラファロ レオノール・ワトリング アマンダ・プラマー ジュリアン・リッチングス マリア・デ・メディロス アルフレッド・モリナ |
<ストーリー&コメント> 若くして結婚し、失業中の夫と幼い2人の娘とともに、トレーラーハウスで暮らす23歳のアン。裕福ではないが、それなりの幸せに包まれていた彼女だったが、ある時突然倒れ、末期ガンで余命2ヵ月であることを宣告される。アンは厳しい現実を受け入れ、せめて残された時間で本当にやりたかったことをしようと、10項目のリストを作り上げるのだった…。 『スウィート ヒアアフター』でも公演した若手の実力派サラ・ポーリーが、最後まで前向きな女性を好演。後味爽やかな良作。 残り僅かの余命を宣告されたヒロインだが、作り上げた「死ぬまでにしたい10の項目」は、家族のためであったり、自分のためであったりと様々だが、いずれもささやかなものであり、本当の幸せとは何なのかを考えさせられます。 悪い人が全然出てこないおとぎ話のような作品だけど、キャストはそれぞれに素晴らしい持ち味を出していました。特によかったのが、夫・ドン役のスコット・スピードマン。家族のために懸命な彼のひたむきさに好感が持てるからこそ、ドラマ全体が爽やかなものになっているんだと思う。 |
| 106分/★★★★☆ (2004年8月25日) |
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| シービスケット | |
| SEABISCUIT | |
| 2003年アメリカ/ドラマ <監督・脚本> ゲイリー・ロス <製作総指揮・出演> トビー・マグワイア <出演> ジェフ・ブリッジス クリス・クーパー エリザベス・バンクス ウィリアム・H・メイシー ゲーリー・スティーヴンス キングストン・デュクール |
<ストーリー&コメント> 1929年、歴史的な株の暴落により、アメリカは大恐慌時代へと突入。かつての自動車王ハワードは、再婚相手の影響で競馬の世界に傾倒していく。やがて彼は、馬に人一倍愛情を注ぐ元カウボーイ、スミスを調教師として雇い、彼の助言に従って、小柄で気性の荒いサラブレッド“シービスケット”を購入する。そして、その馬の騎手に、気が強くて喧嘩っ早い男レッドを起用。やがてレースに出たシービスケットは記録的な走りで連勝を続け、小柄ながらも逞しく走るその姿は、逆境に生きるアメリカ人の心を魅了していくのだった…。 1930年代の大不況下のアメリカでの実話をもとに、1頭の競走馬にそれぞれの起死回生の夢と希望を託した3人の男たちの姿を、胸揺さぶるタッチで熱く綴った感動ドラマ。 なかなか面白かったです。劇場公開当初から評判を聞いていた通り、物語序盤は当時のアメリカの歴史風景を語るなど、ちょっと冗長ぎみな時間だけど、シービスケットが活躍を始める中盤からは一気に盛り上がっていきます。 1頭の競走馬に夢と野望を託す男たちの物語なんだけど、競馬ってやっぱりレース当日に至るまでの、周囲の大勢の人たちのドラマなんだよね。レースは数分で終わってしまうんだけど、そこまでの果てしない準備の道のり、悲喜こもごものドラマ。そこにこそ語るべきストーリーがあるんだよね。 |
| 140分/★★★☆☆ (2006年3月26日) |
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| シマロン | |
| CIMARRON | |
| 1931年アメリカ/ドラマ <監督> ウェズリー・ラッグルス <脚本> ハワード・エスタブルック <出演> リチャード・ディックス アイリーン・ダン エステル・テイラー ナンス・オニール ウィリアム・コリアー・Jr ロスコー・エイツ |
<ストーリー&コメント> 1989年、開拓を迎えたオクラホマ。放浪好きなヤンシーは、周囲の反対を押し切って妻子を連れ、新興の地オセージの街で新聞社を興す。無法者たちを街から掃討し、名士となったヤンシーだったが、突如として妻子を残し消息を絶ってしまう。残された妻セイブラは、息子シマロンと娘のドナを育てながら新聞の発行を続け、女性たちの社会的地位の向上に努めるのだが、そんな時、疾走していた夫・ヤンシーが5年ぶりに家に戻ってきて…。 ベストセラー女流作家エドナ・ファーバーが1929年に発表した壮大なスケールの米国開拓史劇を映画化。同じ原作を元に1960年に再映画化もされている。 主演はヤンシーを演じたリチャード・ディックスと思いきや、本当の主人公は妻のセイブラを演じたアイリーン・ダン。西部劇かと思いきや、8年後の『風と共に去りぬ』同様、時代に揉まれながら強く生きた女性の半生を描いた大河ドラマです。 ヤンシーの最初の疾走は理由的にわかるけど、次の時はなんだかボカされている感じで、最後の結末が腑に落ちない気がします。ボロボロになって働かなくても、帰る家はあるのに。 1900年前後という日本人にはあまり馴染みのない年代の時代の風や、開拓者たちの生き様などを感じられる資料としても貴重な作品なのかも。 |
| 124分/★★★☆☆ (2009年2月22日) |
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| 第4回アカデミー賞(1930〜31年) 作品賞、脚色賞、室内装置賞 | |
| 市民ケーン | |
| CITIZEN KANE | |
| 1941年アメリカ/ドラマ <製作・監督・脚本・出演> オーソン・ウェルズ <脚本> ハーマン・J・マンキウィッツ <出演> ジョゼフ・コットン ドロシー・カミンゴア アグネス・ムーアヘッド ルース・ウォリック レイ・コリンズ エヴェレット・スローン |
<ストーリー&コメント> 新聞王として君臨したチャールズ・フォスター・ケーンが、“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ。新聞記者のトンプソンは、その言葉の意味を求めて、生前のケーンを知る人物のもとへ取材に訪れる。前妻、後妻、元同僚らがそれぞれのケーン像を語るが、謎の言葉の真相へはなかなかたどりつけず…。 様々な人物の証言から、新聞界に君臨した男の実像が浮かび上がる、斬新な構成と演出で絶賛を浴びた、弱冠25歳の天才オーソン・ウェルズの処女作にして代表作。実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト(1863〜1951)の生涯をスキャンダラスに描いて物議を醸した。決して時代の動乱に翻弄された訳でもなく、運にも才気にも恵まれ、望む物全て手に入れることが出来たはずなのに、虚無に囚われたまま、結局、何一つ得ることのできなかった哀れな男の生涯を描く。 「The Internet Movie Databases」や「アメリカ映画協会(American Film Institute)」のランキングで常に上位にランクインしていて、『映画三昧』の更新を始めた頃から、ずっと観たいと思っていたし、いつか観なければならない作品だとも思っていた本作を、ついに観ることができました。観た後の正直な感想なんですが…勇気をもって言いたい。「そんなに大絶賛するほどの最高傑作ではなかったかな」と。1人の男の栄枯盛衰を描いた作品なら、後の『オール・ザ・キングスメン』の方が面白いと思うし、各所で称えられている「映画史上最高の映画」とまでは思えませんでした。 後でいろんな解説を見てみると、演出とか、物語の構成とか、クレーンを用いた撮影技術、陰影を活かした画面作りなど、後の映画に与えた影響は大きいとは感じられます。1940年代に主流となる「影」の映画、いわゆるフィルム・ノワールの先駆けでもあるし。ただ、そこまで面白いかどうかと聞かれると…。 その公開当時に観たわけではないし、そこまで映画製作の技術に詳しいわけでもないし。多大に絶賛されているからといって、自分の評価を変えようとは思いません。自分の感性に素直に従って、この評価です。 |
| 119分/★★★☆☆ (2009年11月22日) |
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| 第14回アカデミー賞(1941年) 脚本賞 | |
| ジャイアント・ベビー | |
| HONEY, I BLEW UP THE KID | |
| 1992年アメリカ/SFコメディー <監督> ランダル・クレイザー <脚本> トム・エバーハード ピーター・エルブリング <出演> リック・モラニス マーシャ・ストラスマン ロバート・オリヴェリ ロイド・ブリッジス ジョン・シーア ケリー・ラッセル |
<ストーリー&コメント> かつて我が子を6ミリに縮めてしまった事件から3年。発明家ウェイン・サリンスキー博士の新たな研究は、物体を巨大化させること。ところが、2歳の末っ子アダムが誤って巨大化光線を浴びてしまい、あっという間に家より大きく巨大化してしまうのだった…。 全米で大ヒットしたディズニーのSFコメディ『ミクロキッズ』の続編。 下らなくはないですが、面白いというほどでもない。前作はかなり笑えたけど、それほどの勢いはなくなっています。子供が小さくなるというアイデアは斬新だったし、ミクロの世界の視点が面白かった。だけど今回は、逆に巨大化。子供が大きくなっても決して真新しさは感じられず、むしろゴジラやキングコングのような怪物映画に近い感覚になってしまう。6mmの子供を見ても驚くだけだけど、30mの赤ん坊を見たら人は逃げるだろうからね。それに、結末の展開もちょっと馬鹿馬鹿しすぎる。 前作に引き続いておなじみのキャストが顔を揃えているのは嬉しい。 |
| 89分/★★☆☆☆ (2004年12月12日) |
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| シャイン | |
| SHINE | |
| 1995年オーストラリア/ヒューマンドラマ <監督> スコット・ヒックス <出演> ジェフリー・ラッシュ アーミン・ミューラー・スタール ノア・テイラー |
<ストーリー&コメント> 天才ピアニストとして将来を嘱望されながら、精神疾患によって永い沈黙を余儀なくされ、その後奇跡的な復活を果たした実在の人物、デイヴィッド・ヘルフゴットの半生を描く。少年時代から天才的なピアノの才能を認められたデイヴィッドは 、偏執的な愛情で息子を束縛する父との葛藤に苦しみつつ、難曲中の難曲であるラフマニノフの演奏に情熱を傾ける。コンクール当日、渾身の力をピアノに叩きつけるデイヴィッドを、突如として激しい狂気の発作が襲った…。 |
| 105分/★★☆☆☆ | |
| 第69回アカデミー賞(1996年) 主演男優賞 | |
| ジャスティス | |
| HART'S WAR | |
| 2002年アメリカ/サスペンス <監督> グレゴリー・ホブリット <脚本> ビリー・レイ テリー・ジョージ <出演> ブルース・ウィリス コリン・ファレル テレンス・ダション・ハワード コール・ハウザー マーセル・ユーレス ライナス・ローチ ヴィセラス・レオン・シャノン |
<ストーリー&コメント> 第二次世界大戦の真っ只中の1944年。ドイツ軍のアメリカ人捕虜収容所内で、白人兵士が殺される事件が起き、日頃彼から人種差別を受けていた黒人のスコット少尉が犯人として逮捕される。米兵捕虜たちを束ねるマクナマラ大佐は、収容所長のナチス大佐ヴィッサーに裁判を開くことを要求、法律を学んでいた若きハート中尉が、スコットの弁護人に任命される。ハートは事件の真相を追ううち、その背後に意外な計画があることに気づくのだか…。 軍法会議をテーマにした作品ということで『戦火の勇気』みたいなものかと思ったら、ちょっと違ってた。こちらは捕虜収容所を舞台に、虚々実々の陰謀が渦巻く様子を描いています。戦争モノと思って派手なドンパチを期待してたわけではないけど、終始静かな内容でした。迫力のある冒頭に比べ、中盤以降は起伏に乏しかった感があります。 主人公はコリン・ファレル演じるハート中尉。「ジャスティス」という邦題は若干違和感も感じたけど、「正義」だけでなく「公正」や「裁判」という意味もあることを知って納得。 アーチャー少尉役のヴィセラス・レオン・シャノン、『ザ・ハリケーン』でも正義感あふれる少年を演じてました。 |
| 125分/★★★☆☆ (2003年9月4日) |
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| ジャッカル | |
| THE JACKAL | |
| 1997年アメリカ/サスペンス <監督> マイケル・ケイトン=ジョーンズ <脚本> チャック・ファーラー <出演> ブルース・ウィリス リチャード・ギア シドニー・ポワチエ ダイアン・ヴェノーラ マチルダ・メイ J・K・シモンズ ジャック・ブラック |
<ストーリー&コメント> 1991年にソビエト連邦が崩壊し、チェチェンでは残虐非道のマフィアが急成長していた。アメリカ連邦捜査局FBIとロシア情報局MVDは共同作戦で彼らの一斉検挙に踏み切る。復讐を誓うマフィアは、正体不明の暗殺者“ジャッカル”を雇い、要人の暗殺を依頼する。ジャッカルが動きだしたことを知ったFBIは、彼を知る数少ない人物の一人、元IRA闘士、デクラン・マルクィーンを捜査メンバーに招き入れるのだが…。 1973年の『ジャッカルの日』のリメイク。僕はそれを観たことはありませんが、設定以外はほとんど別の内容らしいです。 ブルース・ウィリス、リチャード・ギアがそれぞれ「謎の暗殺者」と「伝説のテロリスト」に扮し、「野獣」同士の対決ということなんですが、リチャード・ギアには全くそんな雰囲気がありません。むしろ普通のFBI捜査官に設定した方が、善人ぶりな行動の理由にもなるし、しっくりきたような気がする。ブルース・ウィリスの方は悪人の役も幾つかこなしているし、違和感もなく、静かな演技が不気味さを増していてよかった。 内容の方はというと、かなり入念な準備をしたわりには、最後はアッサリとしたものだったと思う。ものすごく派手なアクションがあるわけでもないし。残虐な殺し屋のはずのジャッカルは、自ら残したヒントで自滅したようなものだし。突き詰めると、なんだか随分ツメの甘い作品だったような気がします。 |
| 125分/★★★☆☆ (2002年12月6日) |
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| ジャック | |
| JACK | |
| 1996年アメリカ/ヒューマンドラマ <監督> フランシス・コッポラ <脚本> ジェームズ・デモナコ ゲイリー・ナデュー <出演> ロビン・ウィリアムス ダイアン・レイン ブライアン・カーウィン ジェニファー・ロペス ビル・コスビー フラン・ドレシャー アダム・ゾロティン |
<ストーリー&コメント> 普通の人間の4倍の速さで成長してしまう特異体質の持ち主であるジャックは、見かけは40歳の大人だが、実はまだ10歳の少年。両親の愛を受けながらも友だちがいないことに寂しさを感じた彼は、小学校に通い始める。初めは同級生たちから白い目で見られ、深く傷つくジャックだったが、次第に友だちも出来、充実した日々を送るようになる。しかしある時、彼は自分の一生が他の人よりも短いことに気付く…。 名匠コッポラの描くファンタジックなヒューマン・ドラマ。実は、22歳の若さで亡くなった彼自身の息子に捧げた作品なんだそうです。 とても素敵な作品でした。家族の絆、命の儚さ、友情、初恋…様々な出来事を通じて成長していくジャック。一方、子供が成長するにつれて親が感じる喜びと寂しさ…。きめの細かいドラマが丁寧に描かれています。満点でもいいところだけど、良くも悪くもロビン・ウィリアムスかな。ジャック役はきっと彼が適任だけど、似たような役が多く毛嫌いしてしまう人もいるかも。僕は彼の演技がとても大好きですが。 「少年の心を持った大人」という似たテーマの作品には『ビッグ』や『キッド』などもありますが、それぞれに味わいが違います。『ビッグ』は一時期的に大人の世界を覗いた少年の話。『キッド』は失ってしまった少年の心を取り戻す大人の話。そして本作は、『ビッグ』と違って「決して戻れない短い人生」を懸命に生きようとする少年の話。前2作はどちらかといえばコメディ寄りですが、本作はしっとりとした感動を与えてくれました。 ダイアン・レインって名前はよく聞くけど、あまり馴染みがなかった。だけど、とても素敵な女優さんですね。ジェニファー・ロペスは『ウェディング・プランナー』より、この頃のほうがずっといいね。 |
| 113分/★★★★☆ (2003年11月4日) |
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| シャッター アイランド | |
| SHUTTER ISLAND | |
| 2010年アメリカ/サスペンス <製作・監督> マーティン・スコセッシ <脚本> レータ・カログリディス <出演> レオナルド・ディカプリオ マーク・ラファロ ベン・キングズレー ミシェル・ウィリアムズ パトリシア・クラークソン マックス・フォン・シドー エミリー・モーティマー ジャッキー・アール・ヘイリー イライアス・コティーズ |
<ストーリー&コメント> ボストンの遥か沖合に浮かぶ孤島“シャッター アイランド”。そこには、精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院があった。ところが1954年9月、厳重に管理されていたはずの施設からレイチェルという女性患者が忽然と姿を消してしまう。事件を調べるために連邦保安官のテディ・ダニエルズが新しい相棒のチャックと共に、激しい嵐の中、島を訪れる。さっそく聞き込みを始める2人だが、患者たちも、医師や職員たちも、皆一様に不審なそぶりを見せる。テディは、この島には何か恐ろしい陰謀が隠されていると直感するのだが…。 マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオの4度目のタッグとなるミステリー・サスペンス。『ミスティック・リバー』の原作者デニス・ルヘインの手によるトリッキーな謎解きスリラーを映画化。 一言で言ってしまうと、『シックス・センス』みたいな感じ。日本の製作会社なんだろうけど、本編が始まる前に「この映画の結末は決して人に言わないでください」みたいなテロップが流れて。あれ、余計だよね。先にそう言われてしまうと、何か大きな秘密があるとわかってしまうし、そればかりが気になってしまう。何も先入観を持たずに観ればもっと面白かったのに…と思ってしまう。わりと序盤のうちから結末が想像できてしまったので、ストーリー自体には真新しい部分はなかったような気がする。ただやっぱり巨匠スコセッシ監督だけに、病的に粘質なタッチとか、細かい演出には光るものがあった。ディカプリオも、いまやアイドルではなく立派な役者になってきたね。 個人的には、ミシェル・ウィリアムズがとても印象的でした。あの愛する者を湖に沈めてしまう狂気の役どころは『哀愁の湖』のオマージュかもしれないね。 |
| 138分/★★★☆☆ (2010年4月28日) |
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| ジャニス | |
| JANIS | |
| 1974年アメリカ、カナダ/ドキュメンタリー <製作・監督・編集> ハワード・オーク <製作・編集> シートン・フィンドレー <出演> ジャニス・ジョプリン ディック・キャヴェット ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー コズミック・ブルース・バンド フル・ティルト・ブギー・バンド |
<ストーリー&コメント> 心の底から振り絞ったようなハスキー・ボイスでパワフルに熱唱し、ロック界の女王として激動の1960年代を駆け抜け、1970年にわずか27才で燃え尽きたカリスマ的女性シンガー、ジャニス・ジョップリン。彼女の死後4年、遺族の協力と承認のもと、生前彼女が遺した貴重なインタビュー映像や、その熱いパフォーマンスの数々をシンプルな構成で綴り合わせたドキュメンタリー映画。 伝説的なウッドストックの映像をはじめ、彼女のボルテージの高いステージの模様と、「サマータイム」、「コズミック・ブルース」ほかヒット曲の数々が楽しめるのはもちろん、人気TV番組『ディック・キャヴェット・ショー』に出演した時の演奏とトークや、高校の同窓会で久々に故郷のテキサスに帰った際の彼女の素顔にも触れることができる。 映画というよりもドキュメンタリー、ドキュメンタリーというよりオフステージ映像の盛り込まれたライブビデオという感じ。逆に言うと、彼女にあまり興味のない人が観るのはちょっとつらいかも。僕も彼女についてはあまり詳しく知らないけど、『ローズ』で描かれている様子よりも随分溌剌とした感じだったのが意外だった。奔放且つ、何よりもエネルギッシュな人物だったんですね。 ベスト・アルバムを持っているけど、個人的には、エンディングに流れる「ME ME AND BOBBY McGEE」が一番好きな曲です。 |
| 96分/★★☆☆☆ (2003年12月30日) |
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| シャレード | |
| CHARADE | |
| 1963年アメリカ/サスペンス <監督> スタンリー・ドーネン <脚本> ピーター・ストーン <出演> ケーリー・グラント オードリー・ヘプバーン ウォルター・マッソー ジェームズ・コバーン ジョージ・ケネディ ネッド・グラス ジャック・マラン |
<ストーリー&コメント> 夫との離婚を決意してスキー場に来ていたレジーは、ハンサムな中年紳士に声をかけられ強く惹かれる。ところがパリに戻ってみると部屋の家具が一切無くなっていて、しかも夫が殺されたことを知らされる。そして、葬儀の際、見知らぬ三人の男が夫の死を確認するかのように立ち去って行った。翌日、レジーはアメリカ大使館に呼び出され、夫が大戦中に25万ドルの軍資金を横領したと聞かされる…。 パリを舞台に、謎の事件に巻き込まれて命を狙われる人妻と、彼女を助けるミステリアスな男の姿を描いたロマンティック・サスペンス。 サスペンスだけど深刻すぎず、コメディ、ラブストーリーと適度に織り交ぜられた作品です。主演のオードリー・ヘプバーン、ケーリー・グラントも好演ですが、怪しすぎる共演者たちもまた豪華です。 それにしても、オードリー・ヘプバーンはいつもお洒落。観ているだけで楽しめる「銀幕の真のスター」の数少ない一人ですね。 |
| 113分/★★★☆☆ (2002年10月21日) |
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| ジャンヌ・ダーク | |
| JOAN OF ARC | |
| 1948年アメリカ/史劇ドラマ <監督> ビクター・フレミング <出演> イングリッド・バーグマン ホセ・フェラー フランシス・L・サリヴァン |
<ストーリー&コメント> 14世紀、イギリスとフランスが激しく争い続ける百年戦争の真っ只中。片田舎の素朴な農民の娘だったジャンヌ・ダルクは、「神のお告げを聞いた」と王太子シャルルを訪ね、軍を指揮させてくれるよう訴える。王太子は、その願いを受け入れ、17歳のジャンヌに軍勢を任せた…。 迫力ある攻城シーンに注目。 |
| 145分/★★★☆☆ | |
| 第21回アカデミー賞(1948年) 撮影賞 | |
| ジャンヌ・ダルク | |
| JOAN OF ARC | |
| 1999年アメリカ、フランス/史劇ドラマ <製作・監督・脚本> リュック・ベッソン <出演> ミラ・ジョヴォヴィッチ ジョン・マルコビッチ ダスティン・ホフマン フェイ・ダナウェイ バンサン・カッセル |
<ストーリー&コメント> 奇才・リュック・ベッソン監督の解釈によるジャンヌ伝説の映画化。主筋となるストーリーは同じなんだけど、個人的にはイングリッド・バーグマン版の方が好き。 強い信仰心に護られ毅然としていたジャンヌのはずなのに、この作品ではただの「告解マニア」になりさがっている。白目をむいての狂気的な演技は強烈だけど。幻想のシーンも、わかりづらかったし。最初に仰々しく出てきたあの剣は何なんだよっていう。時間も長いし、最後は退屈でした。 |
| 157分/★★☆☆☆ | |
| ジュエルに気をつけろ! | |
| ONE NIGHT AT McCOOL'S | |
| 2001年アメリカ/コメディ <監督> ハラルド・ズワルト <脚本> スタン・シーデル <製作・出演> マイケル・ダグラス <出演> リヴ・タイラー マット・ディロン ポール・ライザー ジョン・グッドマン アンドリュー・ダイス・クレイ |
<ストーリー&コメント> バーテンダーのランディは、偶然出会った美女・ジュエルの魅力にたちまち虜にされてしまう。ところが彼女は押し込み強盗のエサだった。辛くも命をとりとめたランディだったが、今度は殺人事件に巻き込まれてしまう。ランディ同様ジュエルの虜になってしまった男たちをよそに、ジュエルは自分の夢の実現のために男を次々と手玉にとっていくのだった…。 魅力的な悪女にメロメロになった男たちの哀れな受難の物語をユーモラスに描いたコメディ。『メリーに首ったけ』の悪女版という感じです。物語は3人の男たちの懐古形式で進むんだけど、同じ場面でも各人の主観によって微妙にニュアンスが違うのが面白い。男たちの妄想をはらんだ視点で見るリヴ・タイラーがとにかくセクシー。洗車のシーンなんて、サービス過剰なぐらいです(笑)あんな女性が突然目の前に現れたら、そりゃあみんなメロメロになってしまうよなぁ。 物語自体の内容は大したことはなく、中盤もちょっと緩みがち。終盤の派手なアクションは選曲のせいもあって大笑いでした。 |
| 93分/★★★★☆ (2003年1月30日) |
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| ジュディ/虹の彼方に | |
| JUDY | |
| 2019年イギリス、フランス、アメリカ/ドラマ <監督> ルパート・グールド <脚本> トム・エッジ <出演> レネー・ゼルウィガー ジェシー・バックリー フィン・ウィットロック ルーファス・シーウェル マイケル・ガンボン ダーシー・ショウ ロイス・ピアソン |
<ストーリー&コメント> ハリウッドの黄金期を代表するミュージカル映画の人気女優として栄光の頂点を極めたジュディ・ガーランド。しかし、周囲の大人たちに心身ともに酷使された末、薬物依存をはじめ多くの問題を抱えるように。1968年の冬、46歳となったジュディは往年の輝きを失い、借金に追われて巡業ショーで生計を立てる日々。そんなある日、ロンドンのクラブでの出演契約を得た彼女は、まだ幼い2人の子どもたちを元夫に預けると、再起をかけてイギリスへ単身旅立つ。精神的重圧と闘いながら、必死の想いでステージに立ち続ける彼女だったが…。 『オズの魔法使』のドロシー役で知られる女優ジュディ・ガーランド。47歳で急逝した彼女の最晩年に行われたロンドン公演を中心に、その知られざる苦悩を描いた伝記ドラマ。歌唱力に定評のあるレネー・ゼルウィガーが全楽曲を自ら歌い上げ、アカデミー主演女優賞に輝いた。 正直、ありふれた波乱万丈かなぁと思ってしまいました。ジャニス・ジョプリン(『ローズ』)やエルヴィス・プレスリー(『エルヴィス』)もそうだけど、ショービズで大成功を収めた人のもとには悪い人がたくさん集まり、その財を浪費し、薬物で乱れた生活となっていく。かつての栄光を忘れられずにプライドだけが高く、「いい契約がきっとあるはず」と絵空事の復活劇を描いてしまうんだよね。大スターの晩年って、えてして寂しいエピソードが多いのは寂しいことですね。 |
| 118分/★★★☆☆ (2023年2月2日) |
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| 第92回アカデミー賞(2019年) 主演女優賞 | |
| 十戒 | |
| THE TEN COMMANDMENTS | |
| 1956年アメリカ/史劇ドラマ <監督> セシル・B・デミル <出演> チャールトン・ヘストン ユル・ブリンナー アン・バクスター エドワード・G・ロビンソン |
<ストーリー&コメント> 神の声に導かれ、モーゼはイスラエルの民を率いて、エジプトを出る。 「旧約聖書」の出エジプト記をモチーフにしたスペクタル巨篇。紅海が真っ二つに裂けるシーンは圧巻。 |
| 222分/★★★☆☆ | |
| ジュマンジ | |
| JUMANJI | |
| 1995年アメリカ/冒険アクション <監督> ジョー・ジョンストン <脚本> ジョナサン・ヘンズリー グレッグ・テイラー ジム・ストレイン <出演> ロビン・ウィリアムス ボニー・ハント キルステン・ダンスト ブラッドリー・ピアース ジョナサン・ハイド ベベ・ニューワース |
<ストーリー&コメント> 12歳の少年アランは、ある日工事現場で“ジュマンジ”と書かれた不思議なゲーム盤を発見。早速ゲームを始めた彼は、ゲーム盤の中の異次元の世界へと吸い込まれてしまう。それから26年後。ふと同じゲーム盤を見つけて始めた幼い姉弟、ジュディとピーターのおかげで、アランは歳はとったが、ようやく現実世界へと生還。3人は、誰かが勝たないと終わらない、悪夢のような“ジュマンジ”を終わらせようと、必死に努力を続けるのだが…。 土に埋まっていたボードゲームは、コマが止まったマスに書かれていることが本当に起こる、おそるべきゲームだった。ゲームの世界に引き込まれた姉弟の運命や如何に…? 当時の最新CG技術を駆使し、画面狭しと走りまわる動物達を描いたシーンは圧巻。家族で大笑いして楽しむにはオススメの娯楽作! |
| 103分/★★★★☆ (2002年4月26日) |
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| ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル | |
| JUMANJI: WELCOME TO THE JUNGLE | |
| 2017年アメリカ/冒険アクション <監督> ジェイク・カスダン <原案・脚本> クリス・マッケナ <脚本> エリック・ソマーズ スコット・ローゼンバーグ ジェフ・ピンクナー <出演> ドウェイン・ジョンソン ジャック・ブラック ケヴィン・ハート カレン・ギラン ニック・ジョナス ボビー・カナヴェイル リス・ダービー |
<ストーリー&コメント> 1996年、高校生アレックスの父親が砂浜で拾ったボードゲーム“ジュマンジ”はビデオゲームに変化し、それを始めたアレックスは謎の失踪を遂げる。20年後の2016年、ゲームオタクのスペンサーら、問題を起こした高校生4人は居残りで地下室を掃除するが、そこで“ジュマンジ”というソフトのささった謎のゲーム機を発見。早速ゲームを始めた4人だが、たちまちゲームの世界に吸い込まれてしまう。そこで彼らはゲームのアバターとなり、世界を呪いから救うという冒険に挑むのだが…。 1995年の『ジュマンジ』と同じ原作者C・V・オールズバーグによる同名原作を映画化した『ザスーラ』に続く、12年ぶりのシリーズ第3作。 B級娯楽作かと思いきや、なかなか面白かったです。前作へのリスペクトもあちこちに感じられて、それでいて現代風にアレンジされている(アバターシステムとか)ので、前作が好きだった方も新しく楽しめる作り。NPCによるヒントも多いし、ストーリーはわりと一直線なんですが、サイの群れとか、ヘリのチェイスとか、なかなか楽しめました。見た目はイカつい冒険団の中身が高校生というのも演技的に面白いし、やっぱりこういう役柄はジャック・ブラックはピカイチだね。 |
| 119分/★★★☆☆ (2021年8月9日) |
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| ジュラシック・パーク | |
| JURASSIC PARK | |
| 1993年アメリカ/SFアドベンチャー <監督> スティーブン・スピルバーグ <出演> サム・ニール ローラ・ダーン リチャード・アッテンボロー ジェフ・ゴールドブラム サミュエル・L・ジャクソン |
<ストーリー&コメント> 遺伝子工学を駆使し、絶滅した恐竜たちを再生させた史上最大のテーマパーク。だがコンピュータが制御不能となり、肉食恐竜が、人間に襲いかかってくる…。 SFXを駆使して作られたド迫力の恐竜たちの実在感、生命感は目を見張るばかり。 |
| 126分/★★★☆☆ | |
| 第66回アカデミー賞(1993年) 音響賞、視覚効果賞、音響効果賞 | |
| ジュラシック・パークIII | |
| JURASSIC PARK III | |
| 2001年アメリカ/SFアドベンチャー <製作総指揮> スティーブン・スピルバーグ <監督> ジョー・ジョンストン <脚本> ピーター・バックマン アレクサンダー・ペイン ジム・テイラー <出演> サム・ニール ウィリアム・H・メイシー ティア・レオーニ アレッサンドロ・ニヴォラ トレヴァー・モーガン マイケル・ジェッター ローラ・ダーン |
<ストーリー&コメント> 12歳の少年エリックはコスタリカ沖で不慮の事故に見舞われ、恐竜たちをよみがえらせた小さな島“サイトB”で消息を絶ってしまう。息子を救出すべく、ポールと元妻のアマンダは飛行機をチャーター。そんな裏事情を知らない古生物学博士グラントは、島を上空から見物するだけという条件で彼らのガイド役を引き受け、一行は島へ向かう。しかし目的地に近づくとポールたちは約束に反して島に強行着陸。一行は凶暴化した恐竜たちの群れと対峙するはめとなるのだった…。 『ジュラシック・パーク』、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に続いて作られた大ヒットシリーズ第3作。人類の予測を超えて大幅に進化し、より巨大化・凶暴化した新種の恐竜たちが、迫力満点のリアルなCGでスクリーンいっぱいに暴れ回る。前2作で監督を務めたスピルバーグが製作総指揮に回り、『ジュマンジ』のジョー・ジョンストンが新たに監督を担当。 最初からすぐに恐竜が出てくるし、前作に比べるとドタバタ感がかなり増してる感じ。近づくことを禁じられたはずの島に不法に近づき、遭難してSOS…って、その時点で救いようがない感じ。毎年恒例の冬山登山の遭難事故もそうだけど、こういうのってどこの国でも変わらないね。たくさん犠牲者が出ているのに、最後には脱出できてハッピーエンドっていうのもどうなんだかなぁ。 前作に比べて、恐竜がやけに知的になっているのが気になりました。柵を乗り越えたり、待ち伏せしたり、追いかけっぷりがまるでターミネーターみたいでね。翼竜が出てきて、空中戦に迫力が増したのはジョー・ジョンストン監督の得意技なのかな。 アマンダ役のティア・レオーニは『天使のくれた時間』に続き、相変わらずの美しさですね。 |
| 93分/★★★☆☆ (2020年8月1日) |
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| ジュラシック・ワールド | |
| JURASSIC WORLD | |
| 2015年アメリカ/SFアドベンチャー <製作総指揮> スティーブン・スピルバーグ <監督・脚本> コリン・トレボロウ <脚本> リック・ジャッファ アマンダ・シルヴァー デレク・コノリー <出演> クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード タイ・シンプキンス ヴィンセント・ドノフリオ ニック・ロビンソン オマール・シー B・D・ウォン |
<ストーリー&コメント> 最新の遺伝子工学を用いて太古の恐竜たちを蘇らせたコスタリカ沖のイスラ・ヌブラル島。“ジュラシック・パーク”での惨劇から22年。新たに島を買収したマスラニ社によってテーマパーク“ジュラシック・ワールド”として生まれ変わり、毎日2万人の観光客が押し寄せるほどの名所となった。更なる集客を目指す経営者の圧力から、パークの遺伝学者ウー博士は遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。凶暴で高い知性を持つインドミナスは管理システムの隙を突いて逃走。やがて人間を襲い始め、パークは再びパニックに陥るのだが…。 1993年に世界的大ヒットを記録した『ジュラシック・パーク』シリーズの第4作。新種の恐竜たちが暴れまわるパニックを描く。 なかなか面白かったです。第1作の頃は「恐竜をいかにして現代に蘇らせるか」というところを丁寧に描いてくれていたおかげで、第4作ともなると最初から普通に恐竜が出てきます。もはや恐竜を怖がる子供もおらず、動物園と大差のない娯楽になっている。そうなると、新たな刺激を求めてアトラクションを増強しなければならないのはテーマパークのサガ。今作のテーマは、そのあたりの「自然と共存する人類のエゴ」なのかなと思います。恐竜が脱走しても、パークの経営者はメンツのために、客の安全よりも隠密裏の捕獲を優先して、穏便な解決を図る。そうなれば当然被害は拡がっていくよね…というありきたりな流れ。恐竜を支配できると思う悪徳権力の思惑では、その猛威はとうてい支配できなくて。うった手が次々に被害を広げていくという、もはやコメディとしか思えない展開。最後には「9番ゲート」を開けて奥の手を出してめでたしめでたし…って、「9番ゲート」の主や、放たれたままのラプトルはどうするのよ(笑)死者・負傷者も多数いてパークは完全に破産すると思うけど…。それでも、最後まで迫力のあるシーンの連続で飽きずに観られました。 |
| 125分/★★★☆☆ (2022年7月23日) |
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| ジュラシック・ワールド/炎の王国 | |
| JURASSIC WORLD: FALLEN KINGDOM | |
| 2018年アメリカ/SFアドベンチャー <製作総指揮> スティーブン・スピルバーグ <監督> フアン・アントニオ・バヨナ <脚本> コリン・トレヴォロウ デレク・コノリー <出演> クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード ジャスティス・スミス ダニエラ・ピネダ ジェフ・ゴールドブラム ジェームズ・クロムウェル B・D・ウォン |
<ストーリー&コメント> 恐竜たちの暴走が起こったテーマパーク“ジュラシック・ワールド”の大惨事から3年。放棄されたコスタリカ沖のイスラ・ヌブラル島は、今や恐竜たちが大自然の中で自由に生きる野性の島と化していた。そんなある日、島に火山噴火の予兆が観測される。恐竜たちを救うべきか、大自然に運命を委ねるべきか。世界中の議論が割れる中、救出の依頼を受けた元運営責任者クレアは恐竜行動学のエキスパートであるオーウェンとともに島へ向かうのだが…。 大ヒットアドベンチャー大作『ジュラシック・ワールド』の続編。大噴火の危機に直面した島からの恐竜救出作戦と恐るべき陰謀を描く。 前作から3年後ということで、主要キャストもそのままに描かれているので、物語にはスッと入り込めました。ジャングルなどの自然が満載の孤島を飛び出してしまい、巨大な屋舗(広すぎる)へと舞台が移りました。この時点で明らかに「街へ出ていくのでは…」と思うんだけど、シリーズ最終作となる続編へしっかりと話が継がれていくようです。シリーズの過去のネタへのオマージュが豊富なので楽しめるし、恐竜の影や、ゆっくり開く窓、唐突に開くエレベーターなど、演出もなかなか。それにしても、ブルーはいつまでたってもオーウェンに従順だなぁ。オーウェンが強すぎるし、くっついてはまた離れて…という2人を観ていると、クレアがだんだんサンドラ・ブロックに見えてきたりして(笑) |
| 129分/★★★☆☆ (2022年7月31日) |
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| ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 |
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| JURASSIC WORLD: DOMINION | |
| 2022年アメリカ/SFアドベンチャー <製作総指揮> スティーブン・スピルバーグ <監督・脚本> コリン・トレヴォロウ <脚本> エミリー・カーマイケル デレク・コノリー <出演> クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード ローラ・ダーン サム・ニール ジェフ・ゴールドブラム ディワンダ・ワイズ マムドゥ・アチー イザベラ・サーモン キャンベル・スコット B・D・ウォン オマール・シー ジャスティス・スミス ダニエラ・ピネダ スコット・ヘイズ ディーチェン・ラックマン |
<ストーリー&コメント> “ジュラシック・ワールド”のあった島、イスラ・ヌブラルが火山の大噴火で壊滅、救出された恐竜たちは、世界中へと放たれてしまった。あれから4年、人類はいまだ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、人里離れた山小屋で、14歳になったメイジーを保護しつつ暮らしていた。そんなある日、何者かによって、ブルーの子供が誘拐されてしまう。一方、サトラー博士は、世界各地から恐竜を集めて研究をしているバイオテクノロジー企業の巨人“バイオシン”をある目的から追っていた。そこへグラント博士も駆けつけ、マルコム博士に協力を求める。人類と恐竜の共存の前に立ちはだかる、バイオシンの恐るべき計画とは…? 1993年に第1作『ジュラシック・パーク』が創られて30年。シリーズ第6作にして最終章。オールスターキャストが終結し、人類と恐竜の共生の道を模索していく。 3DとMX4Dでモリモリな視聴だったので「映画館で映画を観ている」というより「遊園地でアトラクションに乗っている」ような感覚でした。映画の技術の進化は、もはやここまで来ているんだと実感しながら楽しめました。 全体的には面白かったんだけど、ストーリー的にはボチボチかな。全作までは「島で暴れる恐竜たち」だったけど、今作は既に世界中に恐竜たちが住み着いていて、どこに行っても恐竜だらけ。もはやゾンビ映画のゾンビようなレベルです。ジャングルで暴れるよりも街中で暴れる方がパニック度は高いはずなんだけど、それをとりまく企業や一部富裕層の思惑とか、メイジーを中心とした人間関係の方に主軸があるので、せっかくの恐竜がサブ扱いで残念な気がしました。飛行機に襲い掛かる翼竜とか、沼でクレアを襲うシーンとか、いいところもたくさんあったけどね。 最後の結末的には、やっぱりちよっとモヤッとした感じかな。たとえひとつの会社がつぶれても、また新しい利権が恐竜を狙っていくだろうし。続けようと思えば、シリーズはまだまだ続けられそうだしね。 オールスターキャストが終結したのは楽しいけど、その反面、ちょっとわちゃわちゃしすぎだったかな。 メイジー役のイザベラ・サーモン。すごく凛としていて、いい女優になりそうですね。 |
| 147分/★★★☆☆ (2022年8月3日) |
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| ジュリー&ジュリア | |
| JULIE & JULIA | |
| 2009年アメリカ/ドラマ <監督・脚本> ノーラ・エフロン <出演> メリル・ストリープ エイミー・アダムズ スタンリー・トゥッチ クリス・メッシーナ リンダ・エモンド |
<ストーリー&コメント> 1949年。外交官の夫ポールと共にパリにやって来たアメリカ人主婦ジュリア・チャイルド。天真爛漫で食べることが大好きな彼女はフランス料理に魅了され、名門料理学校に通い始め、やがてフランス料理のレシピ本執筆に情熱を注いでいく。 現代のニューヨーク。作家になる夢を持ちながらも満たされない日々を送るOLのジュリー・パウエルは、ある日、ジュリアの524のレシピを365日ですべて作り上げ、それを料理ブログに載せることを思い立つ。夫の協力もあり、最初は順調に進んでいくかに思われたが…。 1950年代に活躍し、アメリカの食卓を改革したといわれる料理研究家ジュリア・チャイルドと、彼女の膨大なレシピを1年かけて再現したブロガーのジュリー・パウエルの実話を映画化。異なる時代で料理を通して喜びを見出す2人の人生が、時を超えて重なり合う姿をメリル・ストリープとエイミー・アダムスの共演で描く。ジュリアの細かな仕草まで再現したストリープは、本作の演技でゴールデングローブ主演女優賞に輝いた。監督・脚本のノーラ・エフロンさんの遺作となりました。 なかなか面白かったです。メリル・ストリープはさすがの演技。ふたつの時代が交錯しながら物語は描かれるんだけど、どちらかといえば現代のジュリーの方がメインストーリーかな。夫とケンカしたり、思うようにいかない日々があるけど、どんどんファンが増えていって、最後には彼女自身もすごく成長していくんだよね。 |
| 125分/★★★☆☆ (2020年3月1日) |
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| ジュリア | |
| JULIA | |
| 1977年アメリカ/ヒューマン・ドラマ <監督> フレッド・ジンネマン <出演> ジェーン・フォンダ ヴァネッサ・レッドグレーヴ ジェイソン・ロバーツ メリル・ストリープ ハル・ホルブルック ローズマリー・マーフィ |
<ストーリー&コメント> 幼馴染みとして親密な少女時代を過ごしたリリアンと富豪の娘ジュリア。リリアンは作家のハメットと同棲生活を送りながら劇作家の道をめざし、一方ジュリアは反ファシスト地下運動に参加するようになる。ジュリアから人を介して助けを求められたリリアンは、苦悩の末にそれを承知し、危険を冒してジュリアと念願の再会を果たすが…。 女流劇作家リリアン・ヘルマンの自伝的小説に基づいて、彼女と幼馴染みの女性ジュリアとの友情を描いた人間ドラマ。 タイトルはジュリアだけど、主役はリリアン。人物の背景を理解しづらかったので、あまりよくわからないお話でした。 メリル・ストリープが脇役で映画初出演。 |
| 118分/★★☆☆☆ (2002年4月17日) |
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| 第50回アカデミー賞(1977年) 助演男優賞、助演女優賞、脚色賞 | |
| 小説家を見つけたら | |
| FINDING FORRESTER | |
| 2000年アメリカ/ヒューマンドラマ <監督> ガス・ヴァン・サント <脚本> マイク・リッチ <出演> ショーン・コネリー ロブ・ブラウン F・マーレイ・エイブラハム アンナ・パキン バスタ・ライムス マット・デイモン |
<ストーリー&コメント> ニューヨークのブロンクス。16歳のジャマールは仲間とバスケットに明け暮れていたが、ふとしたきっかけで謎の老人と出会う。老人は、ジャマールが秘かに書き溜めていた創作ノートを読み、少年ながら驚くべき文才を持つジャマールに興味を持つのだった。やがてマンハッタンのエリート校に転校したジャマールは、実はこの老人が、絶賛されつつ文壇から姿を消したかつての大作家であることに気づくのだった…。 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』によく似てると思ったら、それもそのはず。同じ監督の作品でした。だから、どうしても比較してしまう。ショーン・コネリーはさすがの存在感だし、新人のロブ・ブラウンも他の俳優にひけのとらない演技。だけど、どこか物足りなく思えた。クロフォード教授との確執とか、ジャマールの目指す道とか、クレアとの恋とか、色々な部分が中途半端な気がしました。全体的にすごく丁寧な造りになっているだけに、残念。先に『グッド・ウィル・ハンティング』がなければ、もっといい評価になっていたかもしれないけど。 マット・デイモンがチョイ役で登場しているのが、『グッド・ウィル・ハンティング』とのつながりを感じさせてくれました。役どころは『レインメーカー』だけどね。 あと、アンナ・パキン。どこかで見た名前だと思ったら…『ピアノ・レッスン』でオスカーを受賞したあの少女。大きくなったなぁ。 |
| 136分/★★★☆☆ (2003年1月10日) |
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| 娼婦ベロニカ | |
| DANGEROUS BEAUTY | |
| 1998年アメリカ/歴史ドラマ <監督> マーシャル・ヘルスコヴィッツ <出演> キャサリン・マコーマック ルーファス・シーウェル オリヴァー・プラット モイラ・ケリー ジャクリーン・ビセット ナオミ・ワッツ フレッド・ウォード |
<ストーリー&コメント> 16世紀末のベネチア。詩を愛する少女ベロニカは、青年貴族マルコと恋におちた。だが、彼は身分の違いから結婚はできないと彼女に告げる。失意のベロニカに、母はマルコを見返すには貴族と対等な立場に立てる高級娼婦になるしかないと忠告し、自分もかつて娼婦であった事実を明かす。ベロニカは母の手ほどきで自分を磨き、やがて大臣の相手も務める一流の高級娼婦となるが…。 うーん。なんだかなぁ。なんか、響かなかった。 途中まではまぁまぁ面白かったんだけど、最後のシーンは…そんな馬鹿なって感じがして。冒頭にも語られるけど、時代的に「男の所有物」でしかなかった女を、本当に男達は自分たちの身をさらしてまで救ったのだろうか?最終判決に歓声をあげる法廷。戦争とペストで興廃してしまった水都・ベネチアなのに、本当にそれでいいの? 主演のキャサリン・マコーマックは、ものすごく綺麗。それだけでも見る価値はあるってものだけど。逆に言えば、それだけ。 |
| 111分/★★★☆☆ (2002年2月14日) |
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| 勝利への脱出 | |
| VICTORY | |
| 1981年アメリカ/歴史ドラマ <監督> ジョン・ヒューストン <脚本> エヴァン・ジョーンズ ヤボ・ヤブロンスキー <出演> シルベスター・スタローン マイケル・ケイン マックス・フォン・シドー ペレ ボビー・ムーア オズバルド・アルディレス ウェルナー・ロス |
<ストーリー&コメント> 第二次世界大戦最中のドイツ南部のゲンズドルフ捕虜収容所。暇を持余し空地でサッカーに興ずる連合国軍捕虜達の姿を見て、ドイツ軍情報将校フォン・シュタイナーはドイツ代表対連合国軍捕虜チームとの親善試合を思いつく。さらにドイツ軍はこの試合を利用したプロパガンダを企画し、会場は占領下であったフランスのパリに決定。捕虜チームのリーダー格コルビー大尉はこの提案を受け入れメンバーの人選に入るが、上官達は極秘裏に試合を利用した大規模な脱走を計画していた。アメリカ軍捕虜のハッチは、外部のレジスタンス組織と連絡を取る為にいち早く収容所を脱走するのだが…。 1942年8月、第二次世界大戦下のウクライナで行われたドイツ空軍対ディナモ・キエフの親善試合がモデル。史実では2試合を戦いディナモキエフが圧勝し、面目を潰されたドイツ軍は報復として相手選手達を強制収容所へ送り、多くの選手達が処刑された。また、試合会場は1938年のフランスワールドカップ決勝会場のコロンブ競技場という設定だが、撮影はハンガリーで行われ、時代背景を考慮して、証明設備などの近代的な設備の整っていないブダペスト市内のスタジアムが使用された。 すごく面白かったです。けっこう一本道なストーリーだけど、試合のシーンはやっぱり手に汗握ってしまうものがありました。最後の結末は「そうきたか!」というものだったし、観終わってすごくいい満足感がありました。映画サイトでの評価は低いけど、個人的にはすごく好きです。 サッカーの王様ペレ(ブラジル代表)や、ボビー・ムーア(イングランド代表)、オズワルド・アルディレス(アルゼンチン代表)、ポール・バン・ヒムスト(ベルギー代表)、カジミール・デイナ(ポーランド代表)、ハルバー・ソーレンセン(ノルウェー代表)といった新旧の実際のサッカーのスター選手が勢ぞろいしているのも見どころ。 |
| 116分/★★★★☆ (2010年9月18日) |
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| 上流社会 | |
| HIGH SOCIETY | |
| 1956年アメリカ/ミュージカルコメディ <監督> チャールズ・ウォルターズ <脚本> ジョン・パトリック <出演> ビング・クロスビー グレース・ケリー フランク・シナトラ セレステ・ホルム ジョン・ランド ルイス・カルハーン シドニー・ブラックマー ルイ・アームストロング |
<ストーリー&コメント> アメリカ東部のロード・アイランド州。富豪の美しい令嬢トレイシーは、再婚を目前に控えていた。彼女の再婚相手のジョージは、真面目なのだけが取り柄。一方、高飛車なトレイシーに嫌気がさして別れた前夫のデクスターは、実はまだ彼女に未練を抱えていた。元妻の気質をよく知る彼は、奔放な彼女に真面目すぎる結婚は向かないと思っていた。そんな中、トレイシーの結婚祝賀パーティが開催されるのだが…。 1940年の『フィラデルフィア物語』をミュージカルとしてリメイク。未練の残る元夫婦にゴシップ記者が絡み、数々のジャズの名ナンバーに彩られたロマンチック・コメディ。 すごく面白かったです。最初見始めた時はイマイチかなと思ったんだけど、素晴らしいジャズや歌を聴いているうちにだんだん面白くなっていきました。僕は知らなかったんだけど、この二人がかの有名なビング・クロスビーとフランク・シナトラだったんですね!やけに歌の上手い俳優だとは思っていたんですが…なるほど。知らぬは恥です(笑)時々出てくるルイ・アームストロングと、彼のバンドもいい感じ! これが最後の映画出演となったグレース・ケリーの美しさは、本当に映画史に残る奇跡です。これより先の彼女が観られないなんて、モナコ大公レーニエ三世!なんてことをしてくれたんだ! |
| 107分/★★★★★ (2003年2月16日) |
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| 少林サッカー | |
| 少林足球 : SHORIN SOCCER | |
| 2001年香港/アクションコメディ <監督・脚本・主演> チャウ・シンチー <出演> ウォン・ヤッフェイ ヴィッキー・チャオ ン・マンタ パトリック・ツェー カレン・モク セシリア・チャン |
<ストーリー&コメント> 情熱に燃え、少林拳の普及に励む「鋼鉄の脚」の持ち主シンは、サッカーの元スター選手ハンと出会い、サッカーで少林拳を広めることに。シンがスカウトしてきたのは、かつて少林寺で共に学んだ兄弟弟子たち。様々な得意技を持つ少林チームは、驚異的な身体能力で一般人のチームを圧倒、連勝を積み重ねていくのだが…。 日本人にとっては『キャプテン翼』の実写版、という表現が最適。最初から最後まで大爆笑。こんなに笑えた作品は、なかなか記憶にありません。CGは普通、「有り得ないものを本物のように見せる」ためのものだけど、逆に「有り得ないものを、より有り得なく見せる」ために使っていて、それが功を奏しています。『グリーン・デスティニー』なんかもそうだけど、「現実の範囲では有り得ない映像」だからこそ笑えてしまう。逆の発想が見事な勝利をおさめています。どことなく物足りない気もするけど、文句なく笑えるという点では限りなく4ツ★に近いかな。ただし、「サッカー映画」と思って観ると痛い目をみます。 香港では、歴代興行記録を大幅に塗り替える超ヒットとなったそうです。 |
| 109分/★★★☆☆ (2003年2月16日) |
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| ショコラ | |
| CHOCOLAT | |
| 2000年アメリカ/ファンタジー <監督> ラッセ・ハルストレム <脚本> ロバート・ネルソン・ジェイコブズ <出演> ジュリエット・ビノシュ ヴィクトワール・ティヴィソル ジョニー・デップ ジュディ・デンチ レナ・オリン アルフレッド・モリーナ ピーター・ストーメア キャリー=アン・モス |
<ストーリー&コメント> 1950年代、古くからの伝統に縛られたフランスの小さな村。ある日、その村に幼い娘アヌークを連れた女性ヴィアンヌがやって来て、新しくチョコレート・ショップを開く。客の好みに合わせ、様々なチョコを提供する彼女の店は一躍評判を呼び、それにつれて、それまで心を深く閉ざしてきた村人たちも次第に開放的となる。ところがそんな村の変化を歓迎しない人物がいた。村の村長であるレノ伯爵は、人々にヴィアンヌの店への出入りを禁じてしまう。…。 この作品は、それぞれの人物のキャラがしっかり立っているし、チョコの不思議な魅力で村人たちの心が解放されていく様が手に取るように分かる。一口食べただけで、モノクロだった村人たちの表情に色彩が施されていくのだ。すごく素敵なストーリーだし、おとぎ話としては最高の出来だと思う。文句ナシに満点です。「これだよ、この暖かさこそが映画の良さだよね」と素直に思える、ハートウォーミングな名作です。 「舞台はフランスなのにみんな英語を喋ってる」とか、「物語が甘すぎる」と難癖をつけるのは野暮ってものだよ。チョコの甘さのように、とっぷりと幸せな気分にひたれる映画です。 |
| 121分/★★★★★ (2002年7月30日) |
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| ショーシャンクの空に | |
| THE SHAWSHANK REDEMPTION | |
| 1994年アメリカ/ヒューマンドラマ <監督> フランク・ダラボン <原作> スティーブン・キング <出演> ティム・ロビンス モーガン・フリーマン ウイリアム・サドラー ボブ・ガントン ジェームズ・ホイットモア クランシー・ブラウン ギル・ベロウズ |
<ストーリー&コメント> 若くして銀行の副頭取になるほどの秀才・アンディは、妻とその愛人の殺害容疑で逮捕され終身刑になってしまう。ショーシャンク刑務所に収監された彼を待っていたのは、刑務所長や看守たち、そして他の囚人仲間との様々な出会いだった…。 とにかく、観てみてください。あまり先入観や前知識を持たずに観たほうがいいと思う。 「どんなときでも決して心の豊さを失ってはいけない」というアンディの言葉が希望を持つことの喜びを感じさせてくれます。 最後は、ちょっと読めてしまうところもあったけど…そんなことはどうでもいいんです。何がいいとは言えないけれど、とにかくいい。全体的に優れた映画であることは間違いない。ぜひもう一度観てみたい。 |
| 143分/★★★★★ (2002年4月19日) |
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| ジョーズ | |
| JAWS | |
| 1975年アメリカ/アクションパニック <監督> スティーブン・スピルバーグ <出演> ロイ・シャイダー ロバート・ショー リチャード・ドレイファス |
<ストーリー&コメント> 夏の海水浴場に、突如現れた巨大な人喰いザメとの闘いを描いた海洋パニック映画。大ヒットシリーズの第1弾。 初めて観たとき、サメの迫力がものすごくて恐かった。もうかなり昔の作品だけど、名作色褪せず。スピルバーグの名を一躍有名にした作品でもあります。巨大ザメの登場するシーンで流れるジョン・ウィリアムズの音楽も映画史上に残る印象的なものです。 |
| 124分/★★★★☆ | |
| 第48回アカデミー賞(1975年) 音響賞、編集賞、作曲賞 | |
| ジョーズ2 | |
| JAWS 2 | |
| 1978年アメリカ/アクションパニック <監督> ヤノット・シュワルツ <出演> ロイ・シャイダー ロレイン・ゲイリー マーレイ・ハミルトン ジョセフ・マスコロ ジェフリー・クラマー アン・デュセンベリー マーク・グルナー |
<ストーリー&コメント> 舞台は前作から3年後のアミティ海岸。サメ騒動でパニックになった街もサメ退治後は平静を取り戻し、遠のいていた海水浴客もようやく戻りつつあった。だが、ダイビング中の若者が行方不明になってしまう。続いて水上スキー中の女性も…。相次ぐ事件にブロディ署長は海中調査を再開。“地獄のサメ退治”を体験した署長だったが、ふたたび悲壮な船出を決意するのだった。 前作の大ヒットによりシリーズ化された『ジョーズ』の第2弾。 ホラー好きな人には物足りないかもしれないけど、僕には充分面白かった。少なくとも、次の『ジョーズ3』よりは遥かにマシ。 |
| 117分/★★★★☆ (2002年4月22日) |
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| ジョーズ3 | |
| JAWS 3 | |
| 1983年アメリカ/アクションパニック <監督> ジョー・アルベス <出演> デニス・クエイド ベス・アームストロング |
<ストーリー&コメント> フロリダの海洋公園の入り口に、巨大ザメが紛れ込み、観光客で賑わう「海底王国」のトンネルに体当たりを始めた…。 前2作とは設定を変えたシリーズ第3弾。 サメが登場するシーンでは“アリビジョン3D”方式を駆使。よりリアルなサメの姿に、恐怖感が倍増したそうな。でも、ビデオで見る分には普通なんだけど。サメや海洋セットなど、すべてがオモチャのような…すごく、チャチに見えたんだよね。『ジョーズ』の圧倒的な迫力は感じなかった。 |
| 98分/★★☆☆☆ | |
| ショッピング | |
| SHOPPING | |
| 1994年イギリス/ドラマ <監督・脚本> ポール・アンダーソン <出演> サディ・フロスト ジュード・ロウ ショーン・パートウィー ショーン・ビーン マリアンヌ・フェイスフル ジョナサン・プライス |
<ストーリー&コメント> イギリスの廃墟と化した工業地帯に、自動車窃盗グループのリーダー、ビリーが刑期を終えて街に帰ってきた。盗んだ車で商店に突っ込み、商品を強奪する。それを彼らは「ショッピング」と呼んでいた。早速彼は車を盗み、ガールフレンドのジョーと夜の街へ繰り出すのだった…。 ジュード・ロウの映画デビュー作。ポール・アンダーソン監督にとっても映画初監督作品。カーアクション満載のストリート・キッズ青春物語。 大物俳優が出ているわけではなく、若者たちだけで勢いだけで作ってしまったような作品です。もちろん、勢いだけで映画を作れるわけはないんだけど。『スゥインガーズ』とかもそうだけど、こういうタイプの映画に内容を求めるのは酷というもの。後に、「スターのデビュー作」としてファンだけが観るような、その程度の作品です。 サディ・フロストとジュード・ロウはこの作品で出会ったのがきっかけとなって結婚しました。 |
| 107分/★★☆☆☆ (2002年12月15日) |
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| ジョー・ブラックをよろしく | |
| MEET JOE BLACK | |
| 1998年アメリカ/ラブストーリー <監督> マーティン・ブレスト <脚本> ロン・オズボーン ジェフ・レノ <出演> ブラッド・ピット アンソニー・ホプキンス クレア・フォラーニ ジェイク・ウェバー マーシア・ゲイ・ハーディン ジェフリー・タンバー |
<ストーリー&コメント> ニューヨークの大富豪ウィリアム・パリッシュは、妻を亡くしたが、愛する二人の娘に囲まれ、事業も順調で幸せな日々だった。ウィリアムがまもなく65歳の誕生日を迎えようとしていたある日、彼の前にジョーと名乗る謎の青年が現れる。ジョーの正体は、ウィリアムに死期を告げに来た死神だった。人間の世界に興味を持っていたジョーは、ウィリアムが死ぬまでの間、人間界を体験することにする。そうするうちに、ジョーはウィリアムの娘スーザンに恋をしてしまう…。 アンソニー・ホプキンスの絶大な存在感に感嘆。この作品は、二つの愛を描いています。ジョーとスーザンの許されぬ愛。そして、ウィリアムと二人の娘との親子の愛です。前者をストーリーの主筋に据えながら、死が目前に迫った仕事人間の父親が娘と和解していく様が感動的でした。妹への嫉妬から確執があり、溝のあったウィリアムと長女のアリソン。父に喜んでもらおうと懸命にパーティを準備するも、振り向いてもらえない。彼女は、夕食を一緒にできるだけで喜ぶほど父親の愛に飢えていたのです。最後のパーティの場面でアリソンが「私のパパはあなたなのよ」と言う場面では胸が熱くなってしまいました。娘との愛があればこそ、ウィリアムは「何も悔いがない」と言えたのです。僅かな表情だけで、安らかに死を迎える情感を演じられるのはさすがです。 もちろん、ブラッド・ピットも素晴らしかったです。珍しく(?)綺麗な格好の役柄でしたが、彼の持つ美しさが自然によく出ていました。人間界に慣れぬ無垢な役柄を、うまく演じていたと思います。 二人の好演もあり、長い時間もだれることなくすごく面白かったです。 |
| 180分/★★★★☆ (2002年11月5日) |
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| ジョー、満月の島へ行く | |
| JOE VERSUS THE VOLCANO | |
| 1990年アメリカ/ラブ・コメディ <製作総指揮> スティーブン・スピルバーグ <監督・脚本> ジョン・パトリック・シャンレー <出演> トム・ハンクス メグ・ライアン ロイド・ブリッジス ロバート・スタック アヴェ・ヴィゴダ オジー・デイビス |
<ストーリー&コメント> ジョーは元消防団員だったが、現在はしがないサラリーマン。体調不良を訴えて、受けた診断は余命半年。そんな彼を、とある男が突然訪ねてくる。その男はとある会社の社長で、希少鉱物の採掘権を得るために火山に飛び込んでほしいというものだった。自暴自棄で二つ返事を返すジョーだったが…。 なかなか面白かったです。気軽に見られるコメディ、という感じ。「生贄となるべく火山に飛び込む」というストーリー自体がコメディだし(笑) 1人3役を演じるメグ・ライアンもキュートです。 |
| 109分/★★★☆☆ (2002年5月21日) |
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| ジョン・F・ケネディJr. |
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| AMERICA'S PRINCE : THE JOHN F. KENNEDY Jr. STORY | |
| 2003年アメリカ/ドラマ <監督> エリック・ラヌヴィーユ <脚本> ジョン・マース <出演> クリストファー・ポラハ ポーシャ・デ・ロッシ ジャクリーン・ビセット タラ・ショコル コリン・フォックス ロブ・スミス |
<ストーリー&コメント> 1963年に暗殺されたケネディ大統領の息子JFKジュニアは、俳優を志しながらも周囲の反発を受け、結局は地方検事補の職につくことになった。父と比較されることを嫌う彼だったが、悲劇の大統領の息子で、しかもハンサムな彼をマスコミは放っておかない。行動・言動の全てが注目されるジュニアは、死してなお公私に影を落とす父への愛憎に苦しみ、孤独を深めていくのだった…。 名門ケネディ一族の御曹司として“アメリカのプリンス”と呼ばれたJFKジュニア。だが、素顔の彼は周囲からの重圧に苦しむ孤独な男だった。飛行機事故で命を落とした彼の、真実の姿に迫った伝記ドラマ。 『JFK』を観て以来、僕も興味を持ち始めたケネディ一族。『RFK/ケネディの名のもとに』同様、その一人を追ったドキュメンタリー仕立てのドラマということで興味深く観た。有名で偉大すぎる父の姿を重ねられて苦悩する二代目は、どこの世界にもいるもの。その真相を少しでも描こうとした本作はなかなかの出来だったと思います。亡くなった方のことだし、どこまでが本当なのかはわからないけどね。 ほとんど無名の男優クリストファー・ポラハが、父の影から逃れようともがく主人公を熱演。素晴らしい演技でした。彼はハンサムだし、今後伸びてくるかもしれないね。 |
| 91分/★★★☆☆ (2004年9月6日) |
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| ジョンQ/最後の決断 |
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| JOHN Q | |
| 2002年アメリカ/ドラマ <監督> ニック・カサヴェテス <脚本> ジェームズ・キアーンズ <出演> デンゼル・ワシントン ロバート・デュヴァル ジェームズ・ウッズ アン・ヘッシュ レイ・リオッタ キンバリー・エリス エディ・グリフィン ショーン・ハトシー ダニエル・E・スミス ガブリエラ・オルティーン |
<ストーリー&コメント> 地元の製鉄所で働くジョン・Q・アーチボルトは、不況による収入減に悩まされながらも、妻や息子と幸せな生活を送っていた。だがある日、息子のマイクが野球の試合中に突然昏倒する。病院で検査では、一刻も早く心臓移植が必要だとの診断が下される。だが、ジョンの加入している健康保険では息子の高額な医療費を賄いきれず、ジョンは手術費捻出のためありとあらゆる手だてをつくすが、状況は絶望的。思いあまったジョンは銃を手にすると、主治医や居合わせた患者を人質にして病院に立てこもる。要求はただひとつ、自分の息子を救ってくれ、と…。 今まで僕が観た中で、たぶん最高のデンゼル・ワシントンだった。息子のためにはどんなことでもしてみせる、父親の鬼気迫る演技は最高でした。ストーリーも素晴らしく、途中で何度も泣いてしまいました。 映画のつくりも、非常にうまい。序盤からの構成で、ジョンがどんな人間か、また家族をどれだけ愛しているかが描かれ、中盤では病院に立てこもるという非常手段をとる前に、ジョンがありとあらゆる手を尽くしたと納得できる作りになっている。だからといって、暴力に訴える方法が認められていいわけではない。でも、観ている側もジョンがどんな人間か充分にわかっているので、彼の切なる訴えに耳を傾けてしまうし、犯罪者である彼を「理想の父親像」として英雄視してしまうのだ。 「最後の決断」の前に、ジョンは瀕死の息子に語りかける。その彼の頬を、愛で満ちた涙が伝う。一体誰が、どうしてそんな彼を責めることができるだろう。事件としては決して起きてはならないものだが、ジョンQが問う愛の形は、我々が決して忘れてはならないものなのだ。 『トレーニング・デイ』で警察の腐敗を暴き、今作ではアメリカの保険制度と医療体制に疑問を投げかけた。デンゼル・ワシントン、彼は次に何をみせてくれるのだろうか。 |
| 116分/★★★★★ (2002年12月12日) |
[More Information] |
| ジョン・レノン・ストーリー/青春のビートルズ |
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| IN HIS LIFE : THE JOHN LENNON STORY | |
| 2000年アメリカ/ミュージックドラマ <監督> デヴィッド・カーソン <脚本> マイケル・オハラ <出演> フィリップ・マッキラン ブレア・ブラウン クリスティーン・カヴァナー ジリアン・キーニー ダニエル・マッゴーワン マーク・ライス=オクスレー リー・ウィリアムス ジェイミー・グローヴァー |
<ストーリー&コメント> 1957年、リヴァプール。ギターの広告写真に目を輝かせる勉強嫌いの高校生がいた。彼の名前はジョン・レノン。厳格な叔母と暮らすジョンは、彼女の厳しい監視の目にうんざり。一方、離れて暮らす母親ジュリアは彼の興味を理解し、彼にギターをプレゼントする。エルヴィス・プレスリーのロックン・ロールに心酔する彼は、ギターを練習し、さっそく仲間を集めてロックバンドを結成するのだった…。 音楽で世界を変えた男、ジョン・レノン。彼が初めてギターを手にした少年時代から、ザ・ビートルズを率いてアメリカへ進出するまでの約6年間の若き日々を事実に基づき描いた伝記ドラマ。 TVドラマだけど、よく出来ている。「ファンも納得」という『バック・ビート』と大筋は同じなので、この作品もきっと良質なものだと思う。むしろ、ジョンの視点で描かれたこちらの方がビートルズの導入編としては相応しいのかもしれない。スチュやアストリッド、ピート・ベストなど脇の人物もちゃんと描かれているのは嬉しい限り。 ジョンの両親に関する描写があったのがとても興味深かった。ジョンが、母親のバンジョーでギターを習ったとか。彼の両親は、実際にはどういう人たちだったんだろう。ビートルズに関する映画がたくさん作られているのは、それだけ彼らが伝説から神話のレベルへと語り継がれているからなんだろうね。 |
| 89分/★★★★☆ (2002年12月9日) |
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| シラノ・ド・ベルジュラック | |
| CYRANO DE BERGERAC | |
| 1990年フランス/ラブストーリー <監督・脚本> ジャン=ポール・ラプノー <脚本> ジャン=クロード・カリエール <出演> ジェラール・ドパルデュー アンヌ・プロシェ ヴァンサン・ペレーズ ジャック・ヴェベール ロラン・ベルタン フィリップ・モリエ=ジュヌー リュディヴィーヌ・サニエ |
<ストーリー&コメント> 詩才溢れる学者にして天下無双の剣客でありながら、人一倍大きな鼻を持つがゆえにコンプレックスを抱くシラノ・ド・ベルジュラック。彼は、従妹のロクサーヌをひそかに愛しながらも、なかなかその胸の内を彼女に明かすことができない。逆に、彼女が優男のクリスチャンを慕っていると知ったシラノは、自分は身を引いて2人の仲を取り持ってやろうと、文才に欠けるクリスチャンに代わって、情熱的でロマンチックな恋文をロクサーヌに宛てて書き綴るのだが…。 バルコニーでの独白のシーンが見所。 |
| 135分/★★★☆☆ | |
| 第63回アカデミー賞(1990年) 衣装デザイン賞 | |
| 知りすぎていた男 | |
| THE MAN WHO KNEW TOO MUCH | |
| 1956年アメリカ/サスペンス <監督> アルフレッド・ヒッチコック <脚本> ジョン・マイケル・ヘイズ <出演> ジェームズ・スチュワート ドリス・デイ ブレンダ・デ・バンジー ベルナルド・マイルズ ラルフ・トルーマン ダニエル・ゲリン |
<ストーリー&コメント> 医者のベン・マッケンナは、妻で元歌手のジョー、息子のハンクとモロッコを旅行していた。ところが、市場を見学している途中、殺人事件に遭遇してしまう。ナイフで刺された男は、謎の言葉を残してベンの腕の中で絶命してしまったのだ。警察で事情聴取を受けた夫妻がホテルに帰ると、先に帰っているはずの息子が誘拐されていた。夫妻は、男の残した謎の言葉を手がかりに息子を救い出そうとするのだが…。 ヒッチコック自身の1934年の作品『暗殺者の家』のリメイク。 この作品の大きな鍵は「音」。最初のシンバル、母子の歌う何気ない歌、教会の讃美歌、アルバート・ホール、そして…。クライマックスに向けてどんどん緊迫感が増していく展開にドキドキしました。お馴染みのジェームズ・スチュワートもいいけど、やっぱりドリス・デイ。息子を誘拐されながらも、気丈に振る舞って必死に歌う姿は感動しました。 演出で面白かったのは、ベンがイライラしながら電話帳を指先で弄ぶシーンのアップ。こういう細かいところで人物の心情を伝える様は、さすがとしか言いようがないですね。彼の作品には、無駄な人物も、映像もないんですよね。テンポもいいし、ヒッチコックはまさに神。 僕が観たヒッチコック作品としては、3日前に観た『間違えられた男』に続き5ツ★をつけた。安易に★をつけすぎる気もするけど、これも本当に面白かった。偶然にもこの2作品は同年の作品。この時期のヒッチコックは、どれを観てもハズレがない気がするなぁ。 劇中に登場する「ケセラセラ」が印象的な「Whatever Will Be, Will Be」はアカデミー歌曲賞を受賞しています。 |
| 120分/★★★★★ (2003年2月10日) |
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| 第29回アカデミー賞(1956年) 歌曲賞 | |
| 白い恐怖 | |
| SPELLBOUND | |
| 1945年アメリカ/サスペンス <監督> アルフレッド・ヒッチコック <脚本> ベン・ヘクト アンガス・マクファイル <出演> イングリッド・バーグマン グレゴリー・ペック マイケル・チェコフ レオ・G・キャロル ロンダ・フレミング ジョン・エメリー ノーマン・ロイド |
<ストーリー&コメント> 美貌の女医コンスタンスが働く「緑の荘園」という精神病院に、新院長としてエドワーズ博士が赴任してきた。精神医学界において高名な彼にコンスタンスは一目で心を奪われてしまうのだが、彼は謎の発作に苦しんでいた。そんなある日、新院長は偽物ではないかという疑惑が湧き、エドワーズは失踪してしまう。コンスタンスだけは彼の無罪を信じ、ともに行動して発作の原因を追究しようとするのだが…。 フランシス・ビーディングの原作を映画化し、アカデミー賞6部門にノミネートされた。 主人公が垣間見る幻想シーンのビジュアルにはサルヴァドール・ダリが協力している。 事件の謎解きというサスペンスよりも、グレゴリー・ペックにイングリッド・バーグマンがメロメロのラブストーリー要素が強いかな。精神科医を扱った題材がどの程度当時の映画作品としてあったかわからないけど、豪華主演の二人が演じたのは画期的だったのかも。夢のシーンの美術がすごく個性的だと思ったら、ダリが関わっていたんですね。ダリってもっと歴史上の人物かと思ってたから、映画作品に関わっていたというのは驚きでした。 |
| 111分/★★★☆☆ (2021年2月11日) |
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| 第18回アカデミー賞(1945年) 劇・喜劇映画音楽賞 | |
| 白い自転車 |
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| WHITE EYE | |
| 2019年イスエラル/ドラマ <監督・脚本> トマー・シュシャン <出演> Daniel Gad Dawit Tekelaeb Reut Akkerman Amir Bushari Omri David Gosha Demin Hameis El-Sheikh |
<ストーリー&コメント> 街中で偶然、盗まれた自分の白い自転車を見つけた男。だがその自転車は他人に使われていた。男はなんとか自転車を取り戻そうとするのだが…。 第93回アカデミー賞短編映画賞にノミネートされた短篇ドラマ。 ノンストップで一発撮りされた意欲作。ある街角での夜の一幕の出来事が見事に切り取られていました。自分の自転車が今や他人の手に渡っており、その盗難を示す証拠もない。「なんで被害届を出してなかったんだろう」と思うと、その自転車自体、1ヶ月前に購入した経緯も怪しいのかも。そんな自転車にふりまわされて何人もの人が嫌な思いをするのなら、いっそ…という結末。なかなか深い作品でした。 |
| 21分/★★★☆☆ (2023年11月19日) |
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| シングルス | |
| SINGLES | |
| 1992年アメリカ/青春ドラマ <監督> キャメロン・クロウ <出演> ブリジット・フォンダ キャンベル・スコット マット・ディロン ビル・プルマン エリック・ストルツ トム・スケリット キラ・セジウィック |
<ストーリー&コメント> カルチャー発信地であるシアトルを舞台に、6人の気ままな独身男女たちの思いを風変わりな演出でとらえている。 ブリジット・フォンダが可愛い。それだけの作品。 といっても、彼女の出番は少ないんだけど。 |
| 100分/★★☆☆☆ | |
| 真珠の耳飾りの少女 | |
| GIRL WITH A PEARL EARRING | |
| 2003年イギリス、ルクセンブルク/歴史ドラマ <監督> ピーター・ウェバー <脚本> オリヴィア・ヘトリード <出演> コリン・ファース スカーレット・ヨハンソン トム・ウィルキンソン ジュディ・パーフィット エシー・デーヴィス |
<ストーリー&コメント> 1665年、オランダのデルフト。17才の少女グリートは、失明した父親に代わって貧しい家計を支えるため、画家フェルメールの家に住み込みのメイドとして働き始める。フェルメールは、気位の高い妻のカタリーナや、家計の一切を取り仕切る義母のマーリア、それに6人の子供たちという大家族に囲まれ、さまざまな心理的・物理的ストレスを抱えて苦労しながら、懸命に創作活動に励んでいた。寡黙な中にも強い意思を内に秘めたグリートがやってきたことで、彼の家にも新風が吹き込まれる形となり、それに創作意欲をかきたてられたフェルメールは、彼女をモデルに新作を描き始めるのだが…。 繊細極まりない光の写実描写で知られる17世紀オランダの天才画家、フェルメール。彼の名画誕生にまつわる秘話を大胆な仮説を通して繊細に映画化。 ボチボチ…かな。すごく丁寧な作りだとは思うけど、それ以上でも、それ以下でもない感じ。クレジットは2番目だけど、主役は完全にスカーレット・ヨハンソン。画家に見初められて色の世界を知ったり、家人にいじめられたり、恋もしたり。この舞台設定で、考えうる事柄は一通り起こる。そしてそれを、スカーレットが好演。コリン・ファース演じるフェルメールは、ただ見てるだけだから、あまり存在感を感じなかった。 名画の誕生秘話が語られるわけだけど、その先の「だからどうしたの」というところが、時間の尺がやや短いからか、すべてを描ききれていない感じ。 |
| 100分/★★★☆☆ (2007年6月3日) |
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| 人生模様 | |
| FULL HOUSE | |
| 1952年アメリカ/歴史ドラマ <監督> ヘンリー・コスター ヘンリー・ハサウェイ ジーン・ネグレスコ ハワード・ホークス ヘンリー・キング <脚本> ラマー・トロッティ リチャード・ブリーン アイヴァン・ゴッフ ベン・ロバーツ ナナリー・ジョンソン ウォルター・バロック <原作> オー・ヘンリー <ナレーション> ジョン・スタインベック <出演> チャールズ・ロートン マリリン・モンロー デビッド・ウェイン デイル・ロバートソン リチャード・ウィドマーク アン・バクスター ジーン・ピータース グレゴリー・ラトフ フレッド・アレン オスカー・レヴァント ファーリー・グレンジャー ジーン・クレイン |
<ストーリー&コメント> 短編小説の大家O・ヘンリーの代表的な5つのストーリーを、監督5人の競演という形でオムニバス映画化。それぞれ20分ほどの短編だけど、オチがピシッと決まっていて面白いです。各話の冒頭に、作家のジョン・スタインベックが出てきて解説をしてくれるのもオシャレな感じです。 <各話のストーリー&コメント> 第1話 警官と讚美歌/THE COP AND THE ANTHEM ある浮浪者が、厳しい冬を刑務所で優雅に過ごそうと、わざと犯罪を繰り返す。しかしなかなか思惑通りには逮捕してもらえないのだった…。 けっこうベタな話だけど、面白かったです。全然思うようにいかなくて、どうしようもなくショゲているチャールズ・ロートンがコミカルです。チョイ役でマリリン・モンローが出てきますが、「え?今のシーンだけ?!」というぐらいの短さで驚きです。 第2話 クラリオン・コール新聞/THE CLARION CALL お尋ねギャングの犯罪の証拠をつかんだ刑事。だが刑事はギャングと幼なじみで、しかも大きな借りがあって強い態度に出られないのだが…。 オチのハマり方次第、かな。問題の1000ドルをどうやって工面するか、というところがポイント。それにしても、ギャング役のリチャード・ウィドマークはどう見ても悪そうだなぁ。 第3話 最後の一葉/THE LAST LEAF 病気でふせっている妹が「窓から見えるあの木の葉が全部落ちたら私も死ぬ」と言う。姉は貧乏画家の力を借り、一計を案じるのだが…。 かなり有名な話なので、コメントの必要もないぐらい。『イヴの総て』にも出ているアン・バクスターが、やっぱり綺麗。しかし、瀕死の病で臥せっているのに、あのバッチリメイクはいかがなものか(笑) 第4話 酋長の身代金/THE RANSOM OF THE RED CHIEF 身の代金目当てに少年を誘拐した小悪党たち。しかしこの少年はとんでもないやんちゃ坊主だった…。 5本の中では、最も弱いかなと思える作品。いくら悪ガキだからって、いきなりあそこまで低姿勢にはならんだろう(笑) 第5話 賢者の贈り物/THE GIFT OF THE MAGI 貧しいが心から愛し合う若い夫婦。二人がそれぞれお金をやりくりし、クリスマスに贈り合ったプレゼントとは…? これも超有名なお話なので、コメントの必要はないですね。僕も好きで短編集を買ってよく読んでいましたが、やっぱりO・ヘンリーは面白いです。 |
| 117分/★★★☆☆ (2010年7月5日) |
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| シンデレラマン | |
| CINDERELLA MAN | |
| 2005年アメリカ/伝記ドラマ <製作・監督> ロン・ハワード <原案・脚本> クリフ・ホリングワース <脚本> アキヴァ・ゴールズマン <出演> ラッセル・クロウ レネー・ゼルウィガー ポール・ジアマッティ クレイグ・ビアコ パディ・コンシダイン ブルース・マクギル デヴィッド・ヒューバンド コナー・プライス |
<ストーリー&コメント> 1920年代、プロボクサーのジム・ブラドックは愛する妻メイや3人の子供を養うために活躍。だが、ケガや大恐慌が重なり、ブラドックはボクサーとしての仕事を失い、他の仕事にも就けず、どう家族を養うか悩む。そんなある日、セコンド兼マネージャーのジョー・グールドの依頼で、代役として一夜限りの復帰をすることに。ところがその試合で若手の有望株を相手に予想外の勝利を飾り、ボクシング界にカムバック。ブラドックは連戦連勝を続け、やがて世界ヘビー級王者への挑戦権を得るのだが…。 全米の庶民が大恐慌で苦しんだ1930年代、家族を養うために命を懸けて戦い抜き、庶民の英雄となった実在のボクサー、ジム・ブラドックの伝説を映画化。 すごく面白かったです。ヒーロー映画としてはかなりベタな展開かもしれないけど、実話だけに感動も格別のものがありました。 ラッセル・クロウ演じるブラドックは、一度どん底に落ちた後に返り咲いた伝説の持ち主。だけど本作では、一家のよき父親であろうとした姿や、苦悩する様子が丁寧に描かれているのが好意的。最後のベア戦は、とにかく手に汗握る白熱の試合。ボクシング映画といえば『ザ・ハリケーン』や『ロッキー』シリーズ、最近では『ミリオンダラー・ベイビー』が思い浮かぶけど、これが決定版かもしれない。命をかけて殺人王者・ベアと戦い抜き、その試合の果てには…。結末に、思わず涙してしまいました。 |
| 145分/★★★★★ (2007年5月6日) |
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| シンドラーのリスト | |
| SCHINDLER'S LIST | |
| 1993年アメリカ/戦争ドラマ <製作・監督> スティーブン・スピルバーグ <原作> トーマス・キニーリー <脚本> スティーブン・ザイリアン <出演> リーアム・ニーソン ベン・キングスレー レイフ・ファインズ キャロライン・グッドール ジョナサン・セーガル エンベス・ダビッツ マルゴーシュ・ガベル シュムリク・レヴィ |
<ストーリー&コメント> 第二次世界大戦下のポーランド。ドイツ人の実業家オスカー・シンドラーは、ユダヤ人を労働力に工場を興す。ナチスの高官とは賄賂で融通を図り、工場は順調に動いていた。しかし、強制収容所が建設され、ユダヤ人達が虐殺され始めると、ナチスのやり方についていけないシンドラーは私設収容所を設け、ユダヤ人たちを救おうとするのだが…。 自身もユダヤ系アメリカ人というスピルバーグ監督が、長年あたためていたトーマス・キニーリーの原作を映画化。 実話に基づいて描かれたドキュメンタリー風モノクロ映像で、全編がとにかく重い。重厚な描写、粛然たる歴史の真実。はっきり言って、作品としては「面白い」ものではありません。だけど、すごく意味のある作品だと思う。大戦中にナチスによって数百万人のユダヤ人が迫害された事実を僕も知っているけど、教科書で知ることのできる歴史は所詮言葉だけの知識。実際にそこで何が行われていたのか、それを知ることはとても難しい。もちろんオスカー・シンドラーという人も、彼のしたことも知りませんでした。だからこそこの作品は、そういう出来事に興味を持つ機会を与えてくれるという意味でとても重要なんだと思う。『JFK』然り、『ガンジー』然り。いくら「実話に基づいて」いると言っても、映画の中で描かれていることを全て鵜呑みにして信じてはいけない。大事なのは、偏った情報を妄信することではなくて、そこから何かを学び、知識と人間性の幅を広げていくことなのだから。 作品について。モノクロ映像は正解だったと思う。モノクロにすることによって時代色が出ると思うし、よりノンフィクション感が増す効果がある。ただ、あの「赤」だけは意味不明だったけど。 主要な三人のキャストは、それぞれに好演。特に、ベン・キングスレーがよかった。リーアム・ニーソンは、彼独特のキャラクターからくるものだと思うけど、何を考えているかわからない不気味さが中盤まで濃く漂っていて、シンドラーという人物を掴みきれなかった。だけど、最後の後悔のシーンで初めて感情を表に出して。そこは、すごくよかった。僕もこらえきれずに泣いてしまいました。 |
| 195分/★★★★☆ (2004年2月4日) |
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| 第66回アカデミー賞(1993年) 作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、美術監督・装置賞、編集賞、作曲賞 | |
| シンプル・プラン | |
| A SIMPLE PLAN | |
| 1998年アメリカ/サスペンス <監督> サム・ライミ <脚本> スコット・B・スミス <出演> ビル・パクストン ブリジット・フォンダ ビリー・ボブ・ソーントン ブレント・ブリスコー ジャック・ウォルシュ チェルシー・ロスベッキー・アン・ベイカー ゲイリー・コール |
<ストーリー&コメント> 田舎町で、身重の愛妻サラと、平凡だがささやかで幸福な家庭生活を営んできたハンク。ある日、父の墓参りに出かけたハンクとその兄のジェイコブ、そして悪友のルーの3人は、ふとしたことから雪深い森の奥へと入り込み、そこに墜落していたセスナ機を発見。機内には、見知らぬ男の死体と、440万ドルという大金の入った鞄があった。早速、ジェイコブとルーは金をネコババしようと主張するが、ハンクの提案でいったん彼らは事件の様子を窺うことにする。ところが、シンプルで完璧なはずの計画に次第に綻びが生じ、やがて3人の間で仲間割れが生じていくのだった…。 スコット・B・スミスのデビュー小説を、鬼才サム・ライミが抑制の効いた演出でスリリングに映画化した秀作。 B級映画かと思ってあまり期待せずに観たんだけど、思っていた以上に面白かった。思わぬアクシデントの連続で、シンプルなはずの計画はどんどん方向修正を迫られ、焦りと欲が結束を乱していく…。ありがちなストーリーなんだけど、「純朴な片田舎の人たちが大金に目がくらんでいく」という様子がすごくリアル。実際にこんな事があったら、きっとこんなふうなんだろうな、と思える演出(ちょっと過剰なところもあるけど)でした。 キャストでは、アカデミー助演男優賞にもノミネートされたビリー・ボブ・ソーントンはすごく印象的な好演。いいヤツかと思いきや、どんどん本性が現れていくビル・パクストンもなかなかいい感じ。 あまり出番はないけど、ブリジット・フォンダはやっぱり綺麗。 |
| 122分/★★★★☆ (2007年5月26日) |
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| 新米用務員 | |
| THE NEW JANITOR | |
| 1914年アメリカ/コメディ <監督・脚本・出演> チャールズ・チャップリン <出演> チャールズ・チャップリン ジェス・ダンディ ジョン・T・ディロン ペギー・ペイジ アル・セント・ジョン |
<ストーリー&コメント> とあるビルに就職した新米用務員チャーリーだが、ヘマをして解雇されてしまう。だがその後、賭け事で借金を作った社員が社長室から金を盗もうとして秘書ともみあいになったところへ、チャーリーが偶然助けに入るのだった…。 チャールズ・チャップリン初期の傑作短編。“笑い”に加えて“ペーソス”を取り入れた記念碑的作品。それまでの作品でチャーリーは、隙あらば仕事をサボり、女性に声をかけるキャラクターだったが、本作では孤独な労働者として描かれ、大衆の共感を呼んだ。 ドタバタ喜劇ですが、ストーリーがわかりやすい分楽しんで観られたかな。ただ、コメディとしてはちょっと…。階段を下りてきて、そこにある見え見えのバケツを踏んで転んだり。当時はあれで爆笑が起きたのかな? ダントツで「映画三昧」掲載の最古の作品です。100年も前の映画が綺麗に残ってることに驚き。 |
| 13分/★★★☆☆ (2018年9月4日) |
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| 深夜の告白 | |
| DOUBLE INDEMNITY | |
| 1944年アメリカ/サスペンス <監督・脚本> ビリー・ワイルダー <脚本> レイモンド・チャンドラー <出演> フレッド・マクマレイ バーバラ・スタンウィック エドワード・G・ロビンソン ポーター・ホール ジーン・ヘザー トム・パワーズ フォーチュニオ・ボナノヴァ |
<ストーリー&コメント> 保険勧誘員ウォルター・ネフは、訪問営業先で顧客の後妻であるフィリスに心を奪われてしまう。彼女から保険金殺人の手助けを持ちかけられ、最初は彼女の申し出を警戒したウォルターだが、彼女の魅力に逆らえず結局は計画を手伝うことに。フィリスの夫が倍額保険の契約書にサインをした後、彼を撲殺したウォルターは、彼が列車から転落死したようにフィリスと協力して偽装する。だが陰謀の歯車は計画通りに噛み合わず…。 J・M・ケインによるミステリー小説の名作『倍額保険』を映画化し、アカデミー賞で7部門にノミネート(受賞はなし)され、ビリー・ワイルダー監督の名を一気に高めたサスペンスの名作。アメリカでは公開当時センセーショナルに捉えられて賛否両論を呼んだという話題も。 なかなか面白かったです。今観るとすごく古典的なサスペンスだなぁと思うんですが、現代のサスペンスに流れるルーツの原点あたりに位置する作品なのかもしれないですね。横柄な保険勧誘員・フレッド・マクマレイと、妖艶な人妻・バーバラ・スタンウィックの掛け合いが見事でした。 |
| 108分/★★★☆☆ (2021年5月10日) |
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