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イヴォンヌの香り
LE PARFUM D'YVONNE
1994年フランス/ラブストーリー

<監督>
パトリス・ルコント
<出演>
ジャン・ピエール・マリエル
イポリット・ジラルド
<ストーリー&コメント>
1958年フランス・スイス国境に近い湖畔の避暑地。自称ロシアの伯爵ビクトールは美しい女性イヴォンヌに恋をする。2人でアメリカに行く約束をするが待ち合わせの駅に彼女は来ない。
フランス映画らしいソフトなエロティシズムが全篇に漂う。
この手のフランス映画はイマイチ好きになれないなぁ。
90分/★★☆☆☆

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イヴの総て
ALL ABOUT EVE
1950年アメリカ/ドラマ

<監督・脚本>
ジョセフ・L・マンキーウィッツ
<原作>
メアリー・オアー
<出演>
ベティ・デイヴィス
アン・バクスター
ジョージ・サンダース
セレステ・ホルム
ゲイリー・メリル
ヒュー・マーロウ
グレゴリー・ラトフ
マリリン・モンロー
セルマ・リッター
<ストーリー&コメント>
ブロードウェイの大物女優マーゴ・チャニングに憧れ、付き人になった田舎娘イヴ・ハリントン。勤勉で謙虚、しかも自分を神のように慕ってくれるイヴを、マーゴも妹のように可愛がっていた。だが、周囲の友人たちにちやほやされるうち、若くて素直なイヴに次第に嫉妬するようになる。そんなある日、マーゴの代役としてイヴが舞台に立つことになり…。
演劇界の新旧交代劇の内情をシニカルに描いたドラマ。
当時、ニューヨークのブロードウェイを中心とする演劇界は高級志向で、ハリウッドを中心とする映画界は俗物的だと軽蔑さえしていた。それに対するハリウッド流の対抗意識が映画となったのが本作。見事な脚本と、名優たちの熱演とが融合し、アカデミー賞で過去最高の14部門にノミネートされ、対抗馬と目されたハリウッドを舞台にした内幕劇『サンセット大通り』を抑えて作品賞と監督賞を含む6部門を獲得した。
主役のマーゴ・チャニングは、女優のタルーラ・バンクヘッドをモデルにしていると言われているそうです。また、マーゴの恋人ビルを演じたゲーリー・メリルとベティ・デイヴィスはスクリーンの外でも恋に落ち、撮影終了後に二人は結婚。
物語は人物群像劇で「面白い」という内容ではないんですが、登場人物たちの心の動きがとてもよく伝わってくる見事な脚本でした。最後の結末も寒気がするようなものだったけど、納得の展開だったし。主演の女優二人は見事な熱演だったし、どこをとっても名作というにふさわしいと思いました。個人的にはイヴ役のアン・バクスターがとても可憐でいい感じでした。まさかあんな展開になるとは思ってなかったので、途中から怖くなったけど…。
139分/★★★★★
(2004年1月22日)
第23回アカデミー賞(1950年) 作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、録音賞、衣装デザイン賞

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イエスタデイ
YESTERDAY
2019年イギリス/音楽ドラマ

<製作・監督>
ダニー・ボイル
<脚本>
リチャード・カーティス
<出演>
ヒメーシュ・パテル
リリー・ジェームズ
ケイト・マッキノン
エド・シーラン
ジョエル・フライ
ロバート・カーライル
<ストーリー&コメント>

イギリスのサフォーク州の小さな港町。ミュージシャンのジャックは音楽教師を辞めてスターを夢見るが鳴かず飛ばずで、幼なじみでもあるマネジャーのエリーに励まされる毎日。そんなある日、世界規模で12秒間の大停電が発生。交通事故に遭ったジャックが目覚めると、自分以外誰もビートルズを知らない世界に変わっていた。たまたま唄った「イエスタデイ」が友人たちの感動を誘ったことをきっかけに、彼らの名曲を持ち歌として発表したジャックは、たちまちスターの座に昇り詰めるのだが…。
『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督と『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスが初タッグ。全編をビートルズの名曲が彩るミュージック・コメディ。エド・シーランが本人役を演じていることも話題になった。
とても面白かったです。テンポのいい脚本と、アイデアの勝利だね。映画製作にあたり、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョンとジョージの未亡人らに許可をとったところ、快諾してもらえたんだとか。吹替えなしというヒメーシュ・パテルの歌もうまいし、エド・シーランも重要な役どころで好演しています。中盤の盛り上がりのわりには終盤がわりと平凡に収束した感じだけど、別の世界線ならではのジョンの登場がいいアクセントになっていたんじゃないかな。
117分/★★★☆☆
(2023年5月5日)

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硫黄島からの手紙
LETTERS FROM IWO JIMA
2006年アメリカ/戦争ドラマ

<製作・監督>
クリント・イーストウッド
<製作>
スティーブン・スピルバーグ
ロバート・ロレンツ
<原案・脚本>
アイリス・ヤマシタ
<脚本>
ポール・ハギス
<出演>
渡辺謙
二宮和也
伊原剛志
加瀬亮
中村獅童
渡辺広
裕木奈江
<ストーリー&コメント>
日本の戦局が日増しに悪化の一途を辿っていた1944年6月、アメリカ留学の経験を持つ日本陸軍きっての知将・栗原忠道中将が、本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島の命運を託され、指揮官として島に赴任する。日米双方の圧倒的な戦力の差を考慮して、アメリカの大軍相手に、従来型の玉砕戦法ではとても数日ともたないとみた彼は、長期の持久戦へと持ち込むべく、兵士たちに命じて島の各所にトンネルを掘り進めて地下の要塞を築き上げる。そしていよいよ1945年2月9日、アメリカ軍は島への上陸作戦を開始。かくして36日間にも及ぶ過酷で壮絶な戦いの火蓋は切って落とされた…。
硫黄島の戦いを米国側の視点から捉えた『父親たちの星条旗』に続き、本作では同じ総力戦を日本側の視点から深く掘り下げて追求。圧倒的に不利な戦局にあって、優れた知性と人間味あふれる見事な采配で、米軍相手に36日間にも及ぶ過酷な長期戦を戦い抜いた知将・栗原忠道の戦いを描く。アメリカ映画にも関わらず、キャストはほとんどが日本人(主要キャスト以外はアメリカでのオーディションでの募集)で、作中の言語も日本語。
すごく不思議な作品でした。アメリカ映画にしては日本映画っぽいし、日本映画としては完成度、規模とも大きい。日本を描いた過去の作品といえば、『ラスト サムライ』のように違和感の多い作品が多かった。日本が舞台なのにみんな英語を喋ったり、登場するキャラクターが全然日本人っぽくなかったり。だけどこの作品では、日本人っぽさをしっかり描けているし、極度に歪められた描き方でもない。製作陣が、「栗原忠道」という人物に大きなリスペクトをもって描いたことが窺える。恥ずかしながら、僕はこの作品を観るまで栗原忠道という人物を知らなかった。外国の映画で自国の歴史を学ばされる居心地の悪さを感じながらの観賞でした。二宮くん演じる西郷など、何人かのフィクションを除き、ほとんどが実在の人物。そして、栗林中将やバロン西などのエピソードは実際の史実に沿ったものなんだとか。あの時代に、これほどまでに相手を知り、敬愛し、それでも戦わざるを得なかった人物が日本にいた。そのことを知っただけでも、とても意義のある作品でした。
作中の場面はちょっと細切れだったりして、戦い自体が36日も続いたように見えないのがちょっと残念。指揮系統が乱れ、2〜3日で激戦が終わったように見えるよね。
141分/★★★☆☆
(2009年11月6日)
第79回アカデミー賞(2006年) 音響編集賞

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怒りの葡萄
THE GRAPES OF WRATH
1940年アメリカ/ドラマ

<監督>
ジョン・フォード
<製作>
ダリル・F・ザナック
<脚本>
ナナリー・ジョンソン
<出演>
ヘンリー・フォンダ
ジェーン・ダーウェル
ジョン・キャラダイン
チャーリー・グレープウィン
ドリス・ボードン
ラッセル・シンプソン
<ストーリー&コメント>
殺人の容疑で服役していたトムは、仮釈放となって4年ぶりに故郷オクラホマの農場に帰った。だがそこで彼が見たものは、凶作にあえぎ、故郷の土地を追われた人々だった。叔父の家で家族と再会した彼は、職を求め、一家揃って遥か新天地のカリフォルニアを目指すのだが…。
近代化の進む1930年代半ばの中西部の大飢饉を題材に、不況と不作に苦しめられながらもたくましく生きる農民たちの姿を名匠ジョン・フォードが徹底したリアリズムで描いた不朽の名作。原作はピューリッツァ賞を受賞した、スタインベックの同名小説。
「面白い」という要素はあまりないけど、とても考えさせられる社会派の佳作です。とっても重い歴史ドラマです。派遣社員ばかりで企業が若者から労働力を搾取している現代日本の構図にも当てはまるところが多いような気がします。アカデミー助演女優賞を射止めたジェーン・ダーウェルの肝っ玉母さんがまさに適役でした。
129分/★★★☆☆
(2011年2月5日)
第13回アカデミー賞(1940年) 監督賞、助演女優賞

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生きていた男
CHASE A CROOKED SHADOW
1958年イギリス/サスペンス

<監督>
マイケル・アンダーソン
<脚本>
デビッド・オズボーン
チャールズ・シンクレア
<出演>
リチャード・トッド
アン・バクスター
ハーバート・ロム
アレクサンダー・ノックス
フェイス・ブルック
<ストーリー&コメント>
大富豪の父親の遺産を相続したキンバリー・プレスコットはスペインのバルセロナにある広大な屋敷で優雅に暮らしていた。ある晩、見知らぬ男が彼女を訪ねて屋敷にやって来る。男はキンバリーの兄だと言い張るが、彼女の兄は1年前に死んでいた。拒絶しても屋敷に居座ろうとする男に困惑したキンバリーは警察を呼ぶが、男は警察を前に次々と自分が彼女の兄だという証拠を見せる。次第に周りの者も男の言っていることを信じ始めるのだが…。
シンプルなシナリオと、丁寧に描写を積み上げてゆく抑制された演出が緊迫感を高め、ミステリーファンの間で高い評価を得ている作品。
面白かったです。ヒッチコックを思わせるモノクロのサスペンスですが、登場人物も少ないし、ストーリーはすごく一直線。そうだからこそ、視聴者はいつの間にか脚本に躍らされているんだけどね…。
薄幸のヒロインを演じたアン・バクスター。やっぱり綺麗な女優さんです。
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
見ず知らずの男を兄と思いこまされ、追いつめられるヒロイン。だけどそれは、彼女の罪を追求するためのおとり捜査だった…。と、かなり驚いた結末でしたが、そのために警察がここまで大規模な潜入捜査をやるのか?なりすまし、偽造、暴走運転、家宅侵入、詐欺まがいの脅迫。これらの問題捜査の方が気になって、結末はなんだかモヤッとしました。
89分/★★★☆☆
(2019年2月10日)

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生きてこそ
ALIVE
1993年アメリカ/ヒューマンドラマ

<監督>
フランク・マーシャル
<出演>
イーサン・ホーク
ビンセント・スパーノ
ジョージ・ハミルトン
ブルース・ラムゼイ
<ストーリー&コメント>
アンデス山脈に旅客機墜落。33名の生存者は雪山の厳しい気候の中、救助を待つが…。
72日目にして生還した16名の実話を再現したサバイバル・ドラマ。
モラルを超え、死んだ仲間の人肉を食べる場面は、生への執念を痛いほど感じさせる。
ラストは感動の「アヴェ・マリア」。
126分/★★★★★

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イージー・ライダー
EASY RIDER
1969年アメリカ/ドラマ

<監督・脚本・出演>
デニス・ホッパー
<脚本・出演>
ピーター・フォンダ
<出演>
ジャック・ニコルソン
アントニオ・メンドーザ
トニー・バシル
カレン・ブラック
<ストーリー&コメント>
1960年代のアメリカ。ドラッグの密輸で大金を得たキャプテン・アメリカとビリーは時計を捨て、大型バイクに乗り、あてのない旅へ出る。どこへ行っても非難の対象となる二人は、自由を謳歌しつつ、様々な人々と出会う。彼らはニューオリンズの謝肉祭を目指して旅を続ける…。
自由の国アメリカの真の姿を求め、放浪の旅に出たヒッピーの姿を描いたアメリカン・ニュー・シネマの代表作。
この時代は、『スケアクロウ』とか、こういう感じの「ロード・ムービー」と呼ばれるタイプの映画が流行ったんだね。この作品に関していえば、僕は全く、何ひとつ共感できなかった。映画って時代を映し出す鑑なんだと思う。それぞれの時代背景と、そこに潜む数々の問題。それらが後々の時代にも共感できるかどうかで、その映画の持続性が問われると思う。この作品はその点、30年を経た現代に生きる僕には理解できないものなんだと思う。当時の若者たちには5点満点だったのかもしれないけど。
それと、チラチラとしながら場面が変わるカメラ。あれは一体なんなんだろう?編集が下手なんだろうか?
ダラダラと旅を続けるだけで、途中の事件もいまいち面白くないし。そして、ラストもあまりにも唐突だし。「おいおい、ちょっと待てよ。それでいいのかい」と問いたいほど。この時代は狩猟気分で人を殺していたの?
若々しいジャック・ニコルソンの好演だけが唯一の見どころでした。
96分/☆☆☆☆
(2002年7月27日)

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一枚のめぐり逢い
THE LUCKY ONE
2012年アメリカ/ラブストーリー

<監督>
スコット・ヒックス
<脚本>
ウィル・フェッターズ
<出演>
ザック・エフロン
テイラー・シリング
ブライス・ダナー
ライリー・トーマス・スチュワート
ジェイ・R・ファーガソン
<ストーリー&コメント>
イラク戦争に出兵した米軍海兵隊員ローガンは、微笑みかける女性の写真を瓦礫の中に発見。写真を拾おうと持ち場を離れたところ、そのおかげで爆撃の直撃を免れる。数カ月後、無事に帰国するも戦争で心に傷を受けたローガンは、写真の女性を探しに行こうと思い立つ。そしてついに、ルイジアナ州でペットホテルを営むべスが写真の女性だと突き止めるが、写真のことを言い出せないまま成り行きで彼女のもとで働くことになるのだった…。
『きみに読む物語』などの人気作家ニコラス・スパークスの同名小説を映画化。
ツッコミどころが満載で、イマイチな作品でした。「写真を拾ったおかげで命拾いしました」を伝えるのって、そこまで言いづらいこと?テイラー・シリングも、そこまで魅力的には思えないけど…。離婚した元夫もクズすぎるけど、最後はめでたしめでたしって、なんか釈然としない。人が亡くなってるのに、立ち直り早すぎない?そして何より、全米中から写真の女性を見つけられるミラクルだよね。
102分/★★☆☆☆
(2021年5月24日)

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愛しのローズマリー
SHALLOW HAL
2001年アメリカ/ラブコメディ

<監督・脚本>
ボビー・ファレリー
ピーター・ファレリー
<脚本>
ショーン・モイニハン
<出演>
グウィネス・パルトロウ
ジャック・ブラック
ジェーソン・アレクサンダー
ジョー・ヴィッテレッリ
レネ・カービー
スーザン・ウォード
<ストーリー&コメント>
チビで小太りの自分を棚に上げ、女性のルックスばかりを追い求めてきたハル。当然美女には相手にされず、いい年になるまで独身生活を余儀なくされていた。そんなある日、ハルの嘆きを聞かされた心理カウンセラーは、彼に心の美しい女性が美人に見える暗示をかけてしまう。やがてハルは、心優しいローズマリーと恋に落ちるが、彼の眼に映る絶世の美女の彼女は、実は体重136キロもの超巨漢だった…。
心は美しいが超肥満体の女性と、催眠術で彼女を美人と思い込んだ中年男性の恋の行方を描いたラブ・コメディ。
監督は『メリーに首ったけ』『ふたりの男とひとりの女』のファレリー兄弟。彼らの作品にしては下ネタや下品な笑いは少なく、普通のコメディ。しかし、「美人は冷たく、心が美しい女は見た目は不細工」と決めつけるあたりはトゲがあると言えるかもしれない。
グウィネス・パルトロウは特殊メイクを駆使して二役を熱演、とても感情移入の出来るキャラクターになっています。
『ケーブルガイ』『ハイ・フィデリティ』でも印象的だったジャック・ブラックが堂々の初主演。彼は今ではアメリカでもかなりのカルト的人気を得ているそうです。なんとも憎めない表情、コミカルな動きは見ているだけで面白いです。
114分/★★★☆☆
(2003年10月29日)

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いま、輝くときに
THE SPECTACULAR NOW
2013年アメリカ/ラブストーリー

<監督>
ジェームズ・ポンソルト
<脚本>
スコット・ノイスタッター
マイケル・H・ウェバー
<出演>
マイルズ・テラー
シェイリーン・ウッドリー
ブリー・ラーソン
マサム・ホールデン
カイル・チャンドラー
ジェニファー・ジェイソン・リー
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
<ストーリー&コメント>
高校の卒業を控えながら、将来の夢や目標もなく、アルコールやパーティーに明け暮れる日々を送るサッター。ある日、酔いつぶれて屋外で寝てしまった彼は、翌朝同じ学校に通うエイミーに起こされる。彼女は母親の代わりに早朝新聞配達の仕事をしていたのだ。内気で生真面目、自分と正反対のエイミーに惹かれていくサッター。彼は家族に縛られているエイミーに自立を促すが、一方で彼女に影響され、心に秘めていた悩みに向き合っていくのだった…。
高校卒業を控えた男女の、将来への不安や希望を等身大に描き、サンダンス映画祭審査員特別賞に輝いた。
あんまり響かなかったんだけど、意外に評価の高い作品だったので逆にびっくりしました。主人公の男女がどちらもパッとしないので、逆にドラマの内容の方に注目できたかな。恋人のアドバイスで一歩踏み出すことができて、そこから未来が開ける…すごくポジティブなストーリーでした。
それにしても、高校生なのに酒浸りで、いつも持ってる紙コップのジュースの中にはアルコール。それなのに長距離運転をしたりして、アメリカの飲酒運転の取り締まりってどうなってるのかな?
96分/★★☆☆☆
(2018年9月26日)

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いまを生きる
DEAD POETS SOCIETY
1989年アメリカ/青春ドラマ

<監督>
ピーター・ウィアー
<脚本>
トム・シュルマン
<出演>
ロビン・ウィリアムス
ロバート・ショーン・レナード
イーサン・ホーク
ジョシュ・チャールズ
ゲイル・ハンセン
ディラン・カスマン
アレロン・ルッジェロ
ジェームズ・ウォーターストン
ノーマン・ロイド
カートウッド・スミス
カーラ・ベルヴァー
レオン・パウネール
ジョージ・マーティン
ジョー・オーフィレイ
マット・カレイ
<ストーリー&コメント>
1959年、バーモントの全寮制の名門高校にやって来た新任の英語教師ジョン・キーティング。同校の卒業生でもある彼は、型破りな授業で、抑圧された生徒たちの精神を解き放とうする。従順こそ美徳だと教えられてきた生徒たちは、始めは戸惑うが、いつしか彼との間に固い信頼関係ができていく。しかし、そんな彼の破天荒なやり方を、学校側や生徒の親たちはよかれと思っていなかった…。
型破りな新任教師と多感な生徒たちの心のふれあいを描くドラマ。
なかなか面白いとは思いましたが、残念ながら世間での評価ほどは感動できませんでした。その原因は、結末を先に知ってしまったこと。この作品はテレビで鑑賞したんですが、番組の前にゲストによる10分間の作品紹介があって、そこで全てのあらすじと、結末のシーンが放送されてしまって。作品後半に大きな事件が起きるのですが、そのシーンと、ラストシーンがバッチリ。まさかそれがラストだとは思わずに観始めたので、最後にはかなりガックリでした。「そんなのないよ!」という感じでしたね。いくら過去の作品だからって、そんな番組作りってないだろーと苦言を呈したい。もしそれを知らずに観たら、あの展開はおそらく予見できなかったのですごく楽しめたと思いますけどね。
キャストでは、ロバート・ショーン・レナードが特に好演。少年時代特有の、傷つきやすい繊細な感情をうまく表現していたと思います。
イーサン・ホークはあまり目立ちませんでした。というか、彼は何をあんなに深刻そうにしていたんだろう。親との反目だけでは、あの重さはちょっと…。そこらへんのエピソードが薄かったのが残念。
アカデミー主演男優賞にノミネートされたロビン・ウィリアムスはいつもながらの「いい人」で、それ以上でもそれ以下でもない。この作品だけだったら感動的だけど、どの作品でも「いい人オーラ」満散だもんなぁ。あれは演技しているのではなく、そのままの地なんじゃないだろうか。
観ている時は気がつかなかったけど、『ツイン・ピークス』のドナ・ヘイワード役のララ・フリン・ボイルがチョイ役で出ていたらしい。
128分/★★★☆☆
(2004年3月2日)
第62回アカデミー賞(1989年) 脚本賞

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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
THE IMITATION GAME
2014年イギリス、アメリカ/歴史ドラマ

<監督>
モルテン・ティルドゥム
<脚本>
グレアム・ムーア
<出演>
ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ
チャールズ・ダンス
マーク・ストロング
マシュー・グード
ロリー・キニア
アレン・リーチ
<ストーリー&コメント>
1939年、イギリスがドイツに宣戦布告して第二次世界大戦が勃発。天才数学者アラン・チューリングは英国政府の機密作戦に参加、ドイツ軍が誇る暗号機“エニグマ”の解読に挑む。アランのほか、チェスの全英チャンピオンヒューや言語学者など6人の英才が集められ、チームは暗号解読を開始。だが、アランは一人で勝手に奇妙な機械を作り始め、仲間との軋轢が深まってしまう。孤立を深めてゆく中、彼は女性数学者ジョーンと出会うのだが…。
解読不可能といわれたドイツ軍の“エニグマの暗号”に挑んだ実在の数学者、アラン・チューリングの功績を描いた歴史ドラマ。劇中で描かれるチューリング製作の機械は、後のコンピューターの原点になったとされる。アカデミー賞で8部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した。
面白かったです。第二次世界大戦の様子はいろんな角度から描かれているけど、「エニグマ」も興味深いトピックのひとつ。戦争においては、相手より多くの情報を持つ者が勝利をつかむ。だから暗号機の解読は勝敗の趨勢を大きく変えたといえるんだろうね。
映画だから実際の様子とは異なるところはあるだろうけど、こんなふうにして彼らが解読器を作り、戦争を終結に向かわせる貢献をしたのは事実。そのことを知るきっかけとしては素晴らしい作品だと思います。アラン・チューリングという人物の再評価がなされ、その功績が広く知られたことは素晴らしいと思います。
115分/★★★★
(2021年12月28日)
第87回アカデミー賞(2014年) 脚色賞

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妹の恋人
BENNY & JOON
1993年アメリカ/ラブコメディ

<監督>
ジェレマイア・チェチック
<原案・脚本>
バリー・バーマン
<原案>
レスリー・マクニール
<出演>
ジョニー・デップ
メアリー・スチュアート・マスターソン
アイダン・クイン
ジュリアン・ムーア
オリヴァー・プラット
CCH・パウンダー
ダン・ヘダヤ
<ストーリー&コメント>
地方の小さな町に住む男性ベニーは、神経を病んだ妹ジューンと2人暮らし。妹の世話をする毎日に忙殺され、恋人を作る余裕がない。ある日、友人とのポーカーで敗れた彼らは、友人のいとこであるサムを自分たちの家に居候させるハメに。サムも変わり者の青年だったが、なぜかジューンはサムの事を気に入る。また、ベニーにもウェイトレスのルーシーとデートするチャンスが訪れるのだが…。
内容的には、あまりどうってことのない平凡な作品。
若きジョニー・デップ(当時30歳)が、演技派として目覚めた頃の主演作品。『ギルバート・グレイプ』と同時期の作品ですが、彼は独特のクセがあって、すごく存在感があるね。本作では、チャールズ・チャップリン(男優)を研究し尽くしたという、パントマイムが面白い。パンとフォークのダンスの出典は『チャップリンの黄金狂時代』だね。
ジュリアン・ムーアも脇役で出ているけど、メアリー・スチュアート・マスターソンが印象的でした。でも、あまり神経を病んでいるようには見えないような…。
アイダン・クインはハンサムだねぇ。
99分/★★★☆☆
(2006年11月11日)

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イル・ポスティーノ
IL POSTINO
1995年イタリア/ヒューマンドラマ

<監督・脚本>
マイケル・ラドフォード
<出演>
マッシモ・トロイージ
フィリップ・ノワレ
<ストーリー&コメント>
美しい小島を舞台に、20世紀を代表する詩人ネルダーと知り合った貧しく純情な青年マリオが成長していく姿をユーモラスに描き上げていく。マッシモ・トロイージの輝くような笑顔が、まぶしい陽光に照らし出されるシーンが印象深い。そして、意外なラストが胸をうつ。
映画に出てくるパブロ・ネルダーはノーベル文学賞を受賞している実在の詩人であり、原作者のスカルメタが彼に憧れて、この話しを書き上げたそうです。
重い心臓病を押して撮影に臨んだ主演のマッシモ・トロイージはこの作品の撮影終了12時間後、心臓病で他界。
109分/★★★☆☆
第68回アカデミー賞(1995年) 作曲賞(ドラマ)

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イルマーレ
THE LAKE HOUSE
2006年アメリカ/ファンタジー

<監督>
アレハンドロ・アグレスティ
<脚本>
デヴィッド・オーバーン
<出演>
キアヌ・リーブス
サンドラ・ブロック
ショーレ・アグダシュルー
クリストファー・プラマー
ディラン・ウォルシュ
<ストーリー&コメント>
湖岸に建つガラス張りの一軒家から引っ越すことになった女医のケイトは、次の住人に自分宛の手紙の転送を頼もうと、郵便受けにメッセージを残した。一方、長い間空き家になっていた湖の家に引っ越してきた建築家のアレックスは、郵便受けに奇妙な手紙を発見する。それは、ケイトが残していったあの手紙だった。不思議に思ったアレックスはケイト宛に返事を送る。やがて2人は、ケイトが残した手紙が、魔法のように時空を超えて、2年前の住人だったアレックスのもとに届いたことを知るのだった。そして、文通を続けるうちにふたりは惹かれ合い、ついに会うことを決意するのだが…。
“湖の家”の郵便ポストが取り持つ不思議な恋の行方をロマンティックに綴る、2001年製作の同名韓国映画『イルマーレ』をハリウッド・リメイクしたファンタジックなラブストーリー。キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックが『スピード』以来12年ぶりの共演。
僕は韓国版のオリジナルを先に観ているから、内容はほとんどわかった(環境は違えど、だいぶ忠実なアレンジのリメイクです)んだけど、それを差し引いてもオリジナル版の方がよかったかな。キャストも、湖畔の家も、ハリウッドで豪華なんだけど、韓国版のなんとも言えないあの物悲しさ、湖畔という静かな魔力が一番重要なファクターのような気がして。
ちょっと違和感を感じたのが、ラスト。韓国版の「信じますか?」の方が、もっと余韻があってよかったなぁ。
98分/★★★☆☆
(2008年11月14日)

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イン・アメリカ/三つの小さな願いごと
IN AMERICA
2002年アイルランド、イギリス/ドラマ

<製作・監督・脚本>
ジム・シェリダン
<脚本>
ナオミ・シェリダン
カーステン・シェリダン
<出演>
サマンサ・モートン
パディ・コンシダイン
ジャイモン・フンスー
サラ・ボルジャー
エマ・ボルジャー
シアラン・クローニン
<ストーリー&コメント>
幼い息子を失った悲しみを今も忘れることができない若い夫婦ジョニーとサラは、二人の娘を連れ、アイルランドから新天地ニューヨークへと渡ってきた。しかし見知らぬ街での新生活は夫婦にとって毎日が苦労の連続。俳優志望のジョニーはタクシー運転手、サラもウェイトレスをして僅かなお金を稼ぎ、何とかやりくりする日々。そんな中、娘たちは同じアパートに住む“叫ぶ男”こと画家のマテオと仲良くなる。そして、この出会いがやがて一家に大きな変化をもたらすのだった…。
悲しい過去を抱えながらも希望を胸にニューヨークへと渡ったアイルランド人一家の再生への道のりを、幼い娘の目を通してファンタジックに描いた感動ドラマ。
地味ながら、なかなか奥行きのあるドラマだった。
娘二人に囲まれ、一見幸せに見える家族だけど、息子を失った影がふとしたきっかけで顔を出す。現実から顔を背けたくなるのを、家族の愛で必死に踏みとどまっている、という危うい精神状態をサマンサ・モートンが好演。彼女、本当に演技が上手い。『ギター弾きの恋』では爛漫な少女だったけど、影を纏う役ではしっかりと陰影つけてるしね。
謎の男を演じたジャイモン・フンスーもいい。オスカーにノミネートされるだけのことはある。
105分/★★★☆☆
(2005年8月24日)

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イングリッシュ・ペイシェント
THE ENGLISH PATIENT
1996年アメリカ/ラブストーリー

<監督・脚本>
アンソニー・ミンゲラ
<出演>
レイフ・ファインズ
クリスティン・スコット・トーマス
ジュリエット・ビノシュ
ウィレム・デフォー
コリン・ファース
ナヴィーン・アンドリュース
<ストーリー&コメント>
第二次大戦末期のイタリア。瀕死の重傷で野戦病院に収容された男は、記憶を喪失していたが、看護婦ハナの献身的な看病を受けて徐々に回復していく。彼は英国地理学協会の砂漠地図作りに参加したハンガリー人の伯爵アルマシーで、英国人の人妻キャサリンとアフリカの砂漠で激しい恋におちたのだった…。
世界で最も権威があるという、英国ブッカー賞に輝いたオンダーチェの原作小説『イギリス人の患者』を映画化。アカデミー賞12部門にノミネートされ、9部門を受賞した映像叙事詩。
美しく壮大なアフリカの砂漠を舞台に、人妻との愛の悲劇と、カナダ人看護婦の再生の愛を、格調高い映像で綴ったラブロマンス。はかなくも戦火に散った悲恋が涙を誘う。
162分/★★★☆☆
第69回アカデミー賞(1996年) 作品賞、助演女優賞、監督賞、撮影賞、美術監督・装置賞、音響賞、編集賞、作曲賞(ドラマ)、衣装デザイン賞

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インサイド・マン
INSIDE MAN
2006年アメリカ/サスペンス

<監督>
スパイク・リー
<脚本>
ラッセル・ジェウィルス
ドナ・バーウィック
<出演>
デンゼル・ワシントン
クライヴ・オーウェン
ジョディ・フォスター
クリストファー・プラマー
ウィレム・デフォー
キウェテル・イジョフォー
<ストーリー&コメント>
塗装業者を装った謎の覆面4人組が、白昼のマンハッタン信託銀行を急襲、従業員と客を人質に取り立てこもった。事件発生の連絡を受け、NY市警のフレイジャーとミッチェルが現場へ急行。しかし、周到な計画のもと俊敏に行動する犯人グループを前に、フレイジャーたちも容易には動きが取れず膠着した状態が続く。一方、事件の発生を知り激しく動揺するマンハッタン信託銀行会長のアーサーは、やり手の女性弁護士マデリーンを呼び出すと、ある密命を託し、現場へと送り出すのだった…。
『マルコムX』の監督・主演コンビ、スパイク・リーとデンゼル・ワシントンが再びタッグを組んだクライム・サスペンス。銀行に人質を取って立てこもった頭脳明晰な犯人と、捜査官たちの息詰まる攻防がスリリングに展開。
なかなか面白かったです。この作品の特徴をひとつ挙げるなら、やはり結末。ザックリ言ってしまうと、事件は一応解決するけど、謎は余韻として残ったまま物語は完結していて。決して続編狙いというわけではなく、「戦いはまだ続く」的な最後(続編製作の予定があるみたいけど、この話の続きかどうかは不明)。あれは賛否両論あるかもしれないね。終わらないことが消化不良に感じる人と、こういうのもアリかなと思う人と。僕はどちらかと言えば後者です。全く不明のままじゃないし、ある程度の結論が出ての状況だから、全てが完全に解決しないという終わり方もありえると思います。ただ、金庫の壁のトリックに気がつかないというのはオソマツだけどね(笑)
チョイネタ。『Profiler/犯罪心理捜査官』に出ていたピーター・フレチェットを見つけてちょっと嬉しかったです。
128分/★★★☆☆
(2010年3月22日)

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イン・ザ・ベッドルーム
IN THE BEDROOM
2001年アメリカ/ドラマ

<製作・監督・脚本>
トッド・フィールド
<脚本>
ロブ・フェスティンガー
<原作>
アンドレ・デビュース
<出演>
トム・ウィルキンソン
シシー・スペイセク
ニック・スタール
マリサ・トメイ
ウィリアム・メイポーザー
ウィリアム・ワイズ
セリア・ウェストン
カレン・アレン
<ストーリー&コメント>
メイン州の小さな港町カムデン。開業医のマットと妻ルースのもとに、一人息子のフランクが夏期休暇で帰省。彼は漁のバイトに励むかたわら、近所に住む年上の女性で二児の母であるナタリーと恋に落ちる。そんなある日、彼女と別居中だった暴力的な夫リチャードにフランクは射殺されてしまう。突然の思わぬ悲劇に、ファウラー夫妻は不幸のどん底にたたき落とされ、絶望と無力感にとらわれるのだった…。
愛する息子を奪われた中年夫婦が、自分たちでは抱えきれない大きな不幸を前に苦悩する姿を描いたドラマ。アカデミー賞の受賞こそならなかったものの、全米で高い評価を受けた。
作品自体はとても重いドラマですが、主演のトム・ウィルキンソン、シシー・スペイセクが熱演。両名はともにアカデミー賞にノミネートされていますが、この二人が受賞してもおかしくない素晴らしい演技でした。寡黙だけど、時には眼で、時には身体全体で、感情を豊かに表現しています。これがまさに俳優というものなんだと実感しましたね。
フランク役のニック・スタール、どこかで観た顔だと思ったら、『ターミネーター3』でジョン・コナーに抜擢された彼でした。
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
苦悩した父親の最後に導き出した結論は、息子の敵討ちをすること。もし許される殺人があるなら、リチャードではなくマットですよね。司法は常に、加害者ではなく被害者を思いやった裁定を出してほしいものです。もし僕がマットの立場なら、やっぱりリチャードを殺します。
131分/★★★★
(2004年4月8日)

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インセプション
INCEPTION
2010年アメリカ/アクションサスペンス

<監督・脚本>
クリストファー・ノーラン
<出演>
レオナルド・ディカプリオ
渡辺謙
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
マリオン・コティヤール
エレン・ペイジ
トム・ハーディ
ディリープ・ラオ
キリアン・マーフィ
トム・ベレンジャー
<ストーリー&コメント>
企業スパイのコブは、眠っている人間の潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという危険な犯罪分野のスペシャリスト。コブが備えもつ類稀な才能は業界トップレベルだが、その才能ゆえ、彼は最愛の妻・モルの殺害容疑者として国際指名手配犯となってしまう。そんなコブのもとに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった。かつてない危険なミッションと自覚しながらも、これが最後の仕事と引き受けたコブは最高のスペシャリスト集団で立ち向かうべく、すぐさまメンバー探しを開始するのだが…。
空前の大ヒット作『ダークナイト』でセンセーションを巻き起こしたクリストファー・ノーラン監督が自ら書き下ろしたオリジナル脚本を、壮大なスケールで映画化したSFクライム・アクション超大作。複雑かつ巧みなストーリー展開と驚異の映像で描く。
観終わった後の感想は、一言で言うと「難しい映画だった」です。映画や小説、漫画なんかに「夢オチ」という言葉がありますが、それを長編映画としてやっちゃおうという企画。夢に潜入して事件が起きて、さらにもっと深い夢へ…という、多重構造。『アバター』『マトリックス』なんかでも見られた、特殊な技術によって人が別の体を得られるという設定。既視感はたしかにありますが、何重にも重ねられたレイヤーの中で繰り広げられるアクション、重力を無視した映像は圧巻でした。特に、街が起き上がってきたり、ホテルでの格闘シーンはすごかった。だけど、お話はちょっと難しめ。途中の仲間集めのあたりで意識を失いかけました(笑)理解するのは難しいけど、なんとなく観ていれば、なんとなくついていける作品でもあります。深いようでいて、浅いようでいて…。
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
ディカプリオが同年に演じた『シャッターアイランド』と、「ある女性の幻影にとらわれた男」という役柄ではカブるところがあるね。しかし、あんなに大げさな作戦を遂行しなくても、航空会社を簡単に買い取れる財力とか、犯罪履歴を簡単に消せるコネがあれば、巨大企業のひとつやふたつ、どうにかなりそうな気もするが。各シーンは全体的にスタイリッシュですごいんだけど、雪山のシーンはなんか唐突でまるごと不要な感じがしたなぁ。最後のアレは、結局のところ「夢オチ」なんでしょうね。サイトーを連れ帰ることができず、最下層の虚無にとりこまれてしまった、という解釈でいいのかな?
CMなんかのイメージでは、人の頭の中から技術や特許みたいな発明を盗むのかと思いきや、むしろ催眠術みたいな感じ。深層心理で暗示をかけているようなもんだね。飛行機で眠らせて、催眠術をかけるほうが安上がりで済むと思うんだが…。
148分/★★★☆☆
(2010年8月12日)
第83回アカデミー賞(2010年) 撮影賞、録音賞、視覚効果賞、音響編集賞

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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
INDIANA JONES AND THE TEMPLE OF DOOM
1984年アメリカ/冒険アクション

<監督>
スティーブン・スピルバーグ
<製作総指揮・原案>
ジョージ・ルーカス
<脚本>
ウィラード・ハイク
グロリア・カッツ
<出演>
ハリソン・フォード
ケイト・キャプショー
ジョナサン・キー
キー・ホイ・クァン
<ストーリー&コメント>
前作『レイダース』の1年前にあたる1935年。上海からインドの奥地にやってきたインディは、村から聖なる石の奪回を頼まれる…。
テンポがよく面白い。ハラハラドキドキのストーリー。子供の頃に見た映画って、やっぱり印象に強いんですよね。僕にとっては映画と言えば『E.T.』であり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』であり、『インディ・ジョーンズ』であるわけです。
118分/★★★☆☆

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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
INDIANA JONES AND THE LAST CRUSADE
1989年アメリカ/冒険アクション

<監督>
スティーブン・スピルバーグ
<製作総指揮・原案>
ジョージ・ルーカス
<脚本>
ジェフリー・ボーム
<出演>
ハリソン・フォード
ショーン・コネリー
デンホルム・エリオット
リバー・フェニックス
<ストーリー&コメント>
ナチス・ドイツが猛威をふるう1938年。考古学教授インディは行方不明の父親と、キリストが最後の晩餐に使ったという“聖杯”を探しにベニスへ飛ぶ。シリーズのラストにあたる作品。
今作では主人公の父親としてショーン・コネリーが登場します。愉快な親子が織り成すドタバタストーリーに仕上がってます。このシリーズのテーマ曲は、かなり印象深いものがあります。
<再観>
当時はすごく面白かった記憶があるし、たしか映画館に観に行ったんじゃないかなぁ。心躍るテーマ曲と、ドタバタアクションコメディで2時間楽しめるのは間違いないけど、20数年経った今観ると、かなりツッコミどころが満載。でも、大まかなストーリーとか、「この人実は敵なんだよね」とか、ディテールは覚えてる。映画はいつどこで誰と観ても、全く同じもの。だけど環境はその都度違うよね。でも映画の中では、いつか観た自分とどこかでつながってる。そういうのも名作の条件なのかもね。2023年春、久しぶりの新作が楽しみです。
126分/★★★★
(再観・2023年6月24日)
第62回アカデミー賞(1989年) 音響効果編集賞

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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL
2008年アメリカ/冒険アクション

<監督>
スティーブン・スピルバーグ
<製作総指揮・原案>
ジョージ・ルーカス
<脚本>
デヴィッド・コープ
<出演>
ハリソン・フォード
ケイト・ブランシェット
カレン・アレン
シャイア・ラブーフ
レイ・ウィンストン
ジョン・ハート
ジム・ブロードベント
イゴール・ジジキン
<ストーリー&コメント>
東西冷戦時代の 1957年。アメリカ・ネバダ州の米軍基地をKGBの女性将校・スパルコ率いるソ連軍が襲撃。捕らえたインディに銃を突きつけ、神秘の力を秘めた“クリスタル・スカル”の捜索を強要する。インディはなんとか逃げ延びたものの、彼の前にマットという謎の青年が出現。マットによると、“クリスタル・スカル”を追っていたインディの旧友オックスリー教授に危機が迫っているという。“クリスタル・スカル”の謎を解くため、インディとマットはオックスリーを探しにペルーへ飛ぶのだが…。
前作『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から19年ぶりに公開されたシリーズ第4弾。それまでのシリーズから主要なスタッフが続投し製作。評価は否定的な声も挙がるなどまちまちであったが、最終興行収入は全世界で7億8千万ドルとシリーズ最高の興行収入を記録した。
2023年春公開の新作の予習として視聴。久しぶりに観るインディ・ジョーンズはやっぱりドタバタアクションコメディで面白かった。インディの元恋人や、その息子が登場したり、毎回ストーリーはとってつけたような感があるけど、全体的にはよくまとまっていたかな。ただ、終盤の急展開がちょっと飛躍しすぎていてちょっと受け入れがたかったかな。ロズウェル事件から物語が始まったので、なんとなく予想はついたけど…まさか本当にそっち方面なんだ、とね。
122分/★★★☆☆
(2023年7月2日)

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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
INDIANA JONES AND THE DIAL OF DESTINY
2023年アメリカ/冒険アクション

<製作>
スティーブン・スピルバーグ
<監督・脚本>
ジェームズ・マンゴールド
<脚本>
ジェズ・バターワース
ジョン=ヘンリー・バターワース
<出演>
ハリソン・フォード
フィービー・ウォーラー=ブリッジ
アントニオ・バンデラス
ジョン・リス=デイヴィス
トビー・ジョーンズ
ボイド・ホルブルック
シャウネット・レネー・ウィルソン
イーサン・イシドール
マッツ・ミケルセン
<ストーリー&コメント>
ロシアと激しい宇宙開発競争を繰り広げ、人類初の月面着陸を成功させたアポロ11号の帰還に沸く1969年のアメリカ。考古学者で冒険家として歴史的な秘宝を追い求めてきたインディは70歳となり、大学の教授も引退の日を迎えていた。そんなインディの元へ友人バズの娘・ヘレナが現れる。彼女は、若き日のインディがナチスから奪還した「アンティキティラのダイヤル」という秘宝が歴史改変の力を持つと訴える。そんな二人の元へ、元ナチスの科学者・フォラーたちが迫っていた…。
15年ぶりに製作された大ヒットシリーズ『インディ・ジョーンズ』の第5弾。馬やタクシーで狭い街中を疾走したり、相変わらずのドタバタアクションで楽しめたけど、随所に一抹の寂しさはあったかな…。
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
前作で登場して後継者として期待された息子マットはベトナム戦争で戦死(マット役のシャイア・ラブーフが続投に難色を示したらしい)しており、インディの相棒を務めるのは友人の娘・ヘレナ。テディという少年も旅に同行するんだけど、その3人の結びつきがどうにも弱いし、すっかり老いてしまったインディもやっぱり切ない。ヘレナやテディが命の危険を冒してまでインディを救おうとする理由が希薄だよね。馬のシーンは、あのパレードの大観衆の中をあんなに目立って逃走する必要性も感じないし、謎解きの先導役も多くはヘレナがするし。終盤は囚われているインディの代わりにアクションを担うのもヘレナ。主役はどっち?そして、古代ローマへタイムスリップするという終盤の展開も前作同様ぶっとんだ飛躍で唖然としました。永らく憧れていた時代に迷い込み、現代に未練もなく、生きることに疲れたインディが「ここに残りたい」とこぼす気持ちがよくわかるだけに、さらに切ない。無粋なツッコミをすれば、滑走路もないし、ヘレナたちがあの飛行機で現代に戻れる気がしないんだけどね(苦笑)
154分/★★★
(2023年7月3日)

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インデペンデンス・デイ
INDEPENDENCE DAY
1996年アメリカ/SFエイリアン

<監督・脚本>
ローランド・エメリッヒ
<出演>
ウィル・スミス
ジェフ・ゴールドブラム
ビル・プルマン
メアリー・マクドネル
<ストーリー&コメント>
アメリカ娯楽的映画の集大成ともいえるSFエンターテインメント。7月2日、全米各都市の上空に宇宙船の大群が出現し、人類に攻撃を開始。7月3日、アメリカ空軍は反撃するが、さらに悪化。そして7月4日…。驚異のSFXは一見の価値あり。
ただ、最後がちょっと無理やりっぽい感じがするのが残念かな。
見た当初は5点満点だったんだけど、『アルマゲドン』との比較で評価をちょっと下げました。
145分/★★★☆☆
第69回アカデミー賞(1996年) 視覚効果賞

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インナースペース
INNERSPACE
1987年アメリカ/SFコメディ

<撮影総指揮>
スティーブン・スピルバーグ
<監督>
ジョー・ダンテ
<脚本>
ジェフリー・ボーム
<出演>
デニス・クエイド
マーティン・ショート
メグ・ライアン
ケヴィン・マッカーシー
フィオナ・ルイス
ヴァーノン・ウェルズ
ロバート・ピカルド
<ストーリー&コメント>
アメリカのある研究室で、人間を縮小させるという世紀の実験が行われようとしていた。だが、トラブルが発生し、縮小された被験者タックは、偶然そこにいたスーパーの店員ジャックの体内に入り込んでしまう。実験を悪用しようとする一味からチップをとり返し、タックは無事に生還することができるのだろうか…?
人間が人間の体内に入り込んでしまったために巻き起こる奇想天外な騒動を描く。『ミクロの決死圏』をモチーフに、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によるSFアドベンチャー・コメディ。
最初から最後までB級感がタップリ。実験の意味もよくわからないし、おざなりな研究も不可解。そこらへんはコメディだから許せる範囲だけどね。途中、何回も大笑いしたし、とても面白かったです。当時26歳のメグ・ライアンも登場するけど、それよりもジャック役のマーティン・ショート。観ている側からするとタックと会話しているわけだけど、実際には彼の一人芝居。部屋で襲われるシーンや病院、ホテルなどでのシーンで芸達者なところを見せてくれています。タックに妙なセリフで励まされ、調子にのってどんどん逞しくなっていく様子も面白い。真新しいところはあまりなかったけど、とても満足のいく作品でした。
デニス・クエイドとメグ・ライアンはこの作品で共演したのがキッカケで結婚したそうです。
120分/★★★☆☆
(2002年12月17日)
第60回アカデミー賞(1987年) 視覚効果賞

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インビジブル
HOLLOW MAN
2000年アメリカ/SF近未来

<監督>
ポール・バーホーベン
<脚本>
アンドリュー・W・マーロウ
<出演>
エリザベス・シュー
ケビン・ベーコン
ジョシュ・ブローリン
キム・ディケンズ
グレッグ・グランバーグ
ジョーイ・スロトニック
<ストーリー&コメント>
生体の透明化を実現させた博士が、自ら人間透明化実験のモルモットとして名乗りを上げたものの、透明になった身体が元に戻らなくなった途端、それまでの勤勉な研究者としての顔を失って、利己的な悪魔のような人間へと堕落して行く様を描く。
最新のSFX技術が圧倒的。透明になる過程は段階的なんだけど、ものすごくグロテスク。全身を緑色にして熱演したケビン・ベーコンの演技もすごい。
映画館に観に行ったんだけど、透明人間が、本当に透けているみたいですごかった。
113分/★★★☆☆
(2000年11月2日)

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インフィニティ〜無限の愛
INFINITY
1996年アメリカ/ラブストーリー

<監督・主演>
マシュー・ブロデリック
<脚本>
パトリシア・ブロデリック
<出演>
パトリシア・アークエット
ピーター・リーガート
ドリー・ブレンナー
<ストーリー&コメント>
ノーベル物理学賞をとったリチャード・ファインマンの若き日を演じる伝記映画。原作はファインマンの自伝『困ります、ファインマンさん』。映画では彼の最初の妻アーリーンとの恋と、原爆開発の舞台裏に焦点を絞っている。
主人公は有名なノーベル賞学者で、原作の自伝はベストセラー、本人は亡くなっているものの関係者には存命の人も多く、そうした人々にいちいち取材して回ったという入魂の脚本なのだが、全体的に作品の構成がイマイチに感じられた。なんか、ダラダラしてたんだよなぁ。
119分/★★☆☆☆
(2000年6月24日)