| 小さな恋のメロディ | |
| MELODY | |
| 1971年アメリカ/ラブストーリー <監督> ワリス・フセイン <原作・脚本> アラン・パーカー <出演> マーク・レスター トレイシー・ハイド ジャック・ワイルド ロイ・キニアー ビリー・フランクス |
<ストーリー&コメント> ダニエルは、気の合うガキ大将のトムといつも遊んでいる。彼らは11歳の小学生。ある日、女子生徒のバレエの授業を覗き見し、ダニエルはそのなかにいた少女メロディに夢中になる。毎日、彼女のことが頭から離れなくなったダニエルの視線はメロディを追い続ける。メロディも次第にダニエルのことが気になり始めるのだった…。 ロンドンの下町を舞台に、ふたりの小学生の無垢な恋を描き、世界中で大ヒットを記録したラブストーリー。幼い頃の淡く切ない初恋を、ビージーズの「メロディ・フェア」、「若葉のころ」などの名曲に乗せて、微笑ましく優しく描く。ほのぼのとしてて、すごく優しい作品です。誰もが「こんな頃もあったね」とか「こんな子供時代を過ごしたかった」と思うノスタルジックな雰囲気が秀逸。 ヒロインを演じたトレイシー・ハイドはすごく可愛いです。でも、この後は作品に恵まれなかったらしいです。 つい最近観た『マレーナ』と視点は同じく、小学生の淡い初恋物語。だけど内容は大違い。作品の作られた時代性なのか、イタリアとイギリスのお国柄の差なのか。興味深い違いです。 |
| 107分/★★★☆☆ (2002年10月7日) |
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| 小さな中国のお針子 | |
| Balzac et la petite tailleuse chinoise | |
| 2002年フランス、中国/ドラマ <監督・原作・脚本> ダイ・シージエ <出演> ジョウ・シュン チェン・クン リウ・イエ ワン・シャンバオ ツォン・チーチュン ワン・ホン・ウェイ |
<ストーリー&コメント> 1971年の中国。文化大革命の嵐が吹き荒れ、ともに医師の息子である青年ルオとマーは反革命分子の子とされ、再教育のために、文明から隔離された奥深い山村に送り込まれる。その村で二人は、仕立屋の孫娘であるお針子に出会う。禁書とされる西洋の文学書を盗み出した三人は、次第に結びつきを強めていくのだが…。 文化大革命の中国を舞台に、二人の青年を通じ、次第に自我に目覚めていく少女の心の成長を描いた青春ドラマ。 とても面白かったです。都会育ちの若者が文明からかけ離れた山村に行く話は2002年の『おばあちゃんの家』という韓国映画にもあるけど、作品のテーマも内容も全く違います。二人の青年が主人公かと思って観ていたら、物語全体を通しては“お針子”が真の主人公でした。後半の展開は、思いも寄らぬ方向に話が流れていったりして。 虫歯の治療のシーンは、ものすごく痛々しくて笑えました。 |
| 110分/★★★★☆ (2004年12月18日) |
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| チェイサー | |
| KIDNAP | |
| 2017年アメリカ/アクションサスペンス <監督> ルイス・プリエト <脚本> クネイト・リー <出演> ハル・ベリー セイジ・コレア クリス・マッギン ルー・テンプル ジェイソン・ウィンストン・ジョージ |
<ストーリー&コメント> 6歳の一人息子フランキーと一緒に、公園にやってきたシングルマザーのカーラ。息子の親権について携帯電話で弁護士と会話をしていたほんのわずかな時間で、息子を見失ってしまう。その後、駐車場で息子が見知らぬ男によって車に押し込められる現場を目撃。必死で追いかけるが、息子を乗せて走り出した車に振り落されてしまう。携帯電話を失くし、犯人の正体も分からず、地元警察は動いてくれない。カーラはたった1人で息子を奪還する覚悟を決めるのだが…。 年間約80万人とも言われるアメリカの闇“児童誘拐事件”をテーマに描くアクションスリラー。製作総指揮も務めたハル・ベリーが凶悪犯と次々に降りかかるトラブルに立ち向かう母親を演じ、ド肝を抜くカーアクションに挑戦。 すごく面白かったです。ひと昔前の『スピード』を彷彿とさせるクライムアクションでした。ハル・ベリーがサンドラ・ブロックに重なって観えたぐらい。決定的に違うのは、キアヌ・リーブス役の相棒が出てこないこと。本作のカーラは、ごく普通のシングルマザー。それがある日突然、「最強の母親」に変身するのがすごい。母の愛は強し、かな。 それにしても、全編にわたって「これぞアメリカ!」の連続。誘拐された6歳の息子の命はもちろん大事なんだけど、そのための代償の大きいこと…ハイウェイで巻き添えになった車は数えきれず、警察が見咎めればクラッシュされ、助けを求めた運転手も巻き添えに。町に戻れば通行人がハネられ、あちこちでショットガンをぶっぱなす。カーラ本人も相当なダメージを受けたと思うけど、車の損害もすごいことに。それで最後には「彼女は英雄だ!」なんだから、さすがにそれはちょっと…(笑) |
| 97分/★★★☆☆ (2019年1月19日) |
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| チェリッシュ | |
| CHERISH | |
| 2002年アメリカ/サスペンス <監督・脚本> フィン・テイラー <出演> ロビン・タニー ティム・ブレイク・ネルソン ジェイソン・プリーストリー ブラッド・ハント リズ・フェアー リンゼイ・クルーズ スティーブン・ポーク ノーラ・ダン リカード・ジル ケニー・クウォン |
<ストーリー&コメント> 20代独身彼氏なし、趣味はラジオ番組にリクエストすることだけの寂しい女ゾーイ。そんなある日、彼女は車に乗ったところを強盗に襲われてしまう。無理に車を発進させた強盗は、途中遭遇した警官をひき殺して逃走、すべての罪はゾーイにかぶせられた。裁判までの間、彼女は実験的に無線装置を取り付けられ、仮釈放されることになった。部屋の中では自由に動けるものの、その範囲はわずか17メートル。ゾーイは装置と定期的にやってくる監察役の警官ダリーの目をごまかして、なんとか外へ抜け出そうとするのだが…。 異色の設定で描くラブコメディ調のサスペンス。 なかなか不思議な作品だった。出だしの事件はサスペンスっぽいけど、中盤はラブコメ。そのままトロトロと流れていくのかと思いきや、終盤には急展開して再びサスペンス。犯人探しに奔走するヒロイン。キャストはいまいちパッとしないんだけど、設定が斬新だからついつい引き込まれて観てしまいました。オチはちょっとイマイチだったかな。 ちなみに、タイトルのチェリッシュは曲名でもありますが、ヒロインが好きなラジオ局の愛称らしいです。 |
| 96分/★★★☆☆ (2004年10月15日) |
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| チェンジング・レーン | |
| CHANGING LANES | |
| 2002年アメリカ/サスペンス <監督> ロジャー・ミッシェル <脚本> チャップ・テイラー マイケル・トルキン <出演> ベン・アフレック サミュエル・L・ジャクソン キム・スタウントン トニー・コレット シドニー・ポラック ティナ・スローン リチャード・ジェンキンス ウィリアム・ハート アイリーン・ゲッツ マット・マロイ アマンダ・ピート |
<ストーリー&コメント> ニューヨークのマンハッタン。若手敏腕弁護士のギャビン・バネックは、渋滞するハイウェイを裁判所へと急いでいた。一方、隣の車線を走るドイル・ギプソンはアルコール依存症で妻子と別居中。彼もまた、親権をめぐる裁判出廷の為に裁判所へ向かっていた。そんな時、ギャビンが強引に車線変更したため、隣のドイルの車と接触事故を起こしてしまう。慌てていたギャビンは、立ち往生するドイルを置き去りにしたまま、白紙の小切手を一方的に渡して立ち去ってしまうのだが…。 全く境遇の異なる二人の男が、接触事故をきっかけに熾烈な駆け引きを繰り広げることになる様を描いたサスペンス・ドラマ。 なかなか面白かった。演出や話自体は地味なんだけど、主演二人の熱演で緊迫感が途切れることなく最後まで楽しめた。 2時間で起承転結を終えなければならない映画という枠を考えると、登場人物のどちらかを善玉、一方を悪玉にした方が構成は単純で済む。ところがこの作品では、主人公の二人を安直に分けるのではなくて、二人とも長所も短所もある「普通の人」として描いているのが良かったと思う。だからこの話自体は身近なものとしてとらえることが出来るし、多くの言葉を費やさずとも物語に入り込むことが出来ると思うんだよね。 お互いに段々報復がエスカレートしていくけど、最初から落ち着いて話し合っていれば、余計な回り道をせずとも分かり合えるなのかもしれないね。「急がば回れ」という言葉はやっぱり真理なのかも。 |
| 98分/★★★☆☆ (2004年5月9日) |
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| チェーン・リアクション | |
| CHAIN REACTION | |
| 1996年アメリカ/アクション・サスペンス <監督> アンドリュー・デーヴィス <脚本> ジョシュ・フリードマン J・F・ロートン マイケル・ボートマン <出演> キアヌ・リーブス モーガン・フリーマン レイチェル・ワイズ フレッド・ウォード ケヴィン・ダン ブライアン・コックス ジョアンナ・キャシディ チェルシー・ロス |
<ストーリー&コメント> エンジニアのエディが働くプロジェクト・チームは、水素を利用して石油に代わる新エネルギーを開発する。しかし、チームのリーダーである博士が何者かに殺害され、工場も爆発してしまう。エディは有力容疑者としてFBIに追われることになり、立場のなくなった彼は、研究仲間のリリーと共に逃亡を図るのだが…。 若きエンジニアが巨大な陰謀に巻き込まれ、謎の組織を相手に激しい攻防戦を繰り広げるアクション・サスペンス。 どうにもパッとしない作品。すごく下らないというわけではないけど、ワクワクする面白さがない。主人公のエディは一般人のわりにはFBIや殺し屋を相手に巧みすぎるし、怪しすぎる協力者のシャノン、姿を消すチェンなど周囲の人物や伏線の扱いにも味付けが薄い。特に、リリーにはあまり必要性を感じない。まだ映画デビューしたてのレイチェル・ワイズだから、当時スターダムのキアヌ・リーブスの相手としては厳しかったのかもしれないけど。 |
| 106分/★★☆☆☆ (2004年10月7日) |
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| 地球が静止する日(2008) | |
| THE DAY THE EARTH STOOD STILL | |
| 2008年アメリカ/SFドラマ <監督> スコット・デリクソン <脚本> デヴィッド・スカルパ <出演> キアヌ・リーブス ジェニファー・コネリー キャシー・ベイツ ジェイデン・スミス ジョン・クリーズ ジョン・ハム カイル・チャンドラー |
<ストーリー&コメント> ニューヨークのセントラルパークに謎の球体が飛来し、宇宙からの使者が姿を現わす。だが包囲した軍が思わず発砲して宇宙人は倒れ、光から出現した巨大ロボットが軍を攻撃し始める。政府は各分野の権威を集めた対策班を組織、その中には宇宙生物学者のヘレンも含まれていた。ヘレンが見守る中、傷ついた宇宙人はやがて地球人男性の姿へと変化する。意識を回復した彼はクラトゥと名乗り、軍施設をやすやす脱走するとヘレンに任務への協力を依頼するのだった…。 1951年製作の古典SF映画『地球の静止する日』をリメイク。オリジナル版では東西冷戦を背景にしていたが、今作は環境破壊をテーマに置き換えたストーリーが展開。空飛ぶ円盤風だった旧作の宇宙船が神秘的な光球になり、大都市の電気や電子機器が一斉に停止する場面は最新VFXで一大スペクタクル場面に進化するなどのアレンジが加えられたが、有名な宇宙人の防衛ロボット・ゴートはほぼ旧作デザインのままといったリスペクトもうかがえる。 全くの駄作と言っていいんじゃないかなぁ。序盤はまだよかったけど、だんだん失速。特に最後のオチなんて「え!?それで終わり!?」ってなもんで。クラトゥの心境の変化とか全く理解不能だし…。ヘレンとジェイコブと一緒に行動してても、全く共感できる部分がなかったし。クラトゥだけじゃなく、ヘレンというサポート役を設定したのは現代風のアレンジでわかりやすくていいと思うけど、亡き夫の連れ子と2人暮らしという設定も最初はわかりづらいし、なんでわざわざそんなややこしくしたのか不明。普通に母と子でいいよ。CGやVFXとかの技術は進歩してるけど、映画の肝ってそこだけじゃないはず。脚本とか演出とか、肝心のところが退化している。とにかく、何もかもが失敗という、とても残念な作品。 |
| 106分/★★☆☆☆ (2010年3月7日) |
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| 地球の静止する日(1951) | |
| THE DAY THE EARTH STOOD STILL | |
| 1951年アメリカ/SFドラマ <監督> ロバート・ワイズ <脚本> エドマンド・H・ノース <出演> マイケル・レニー パトリシア・ニール ヒュー・マーロウ サム・ジャフェ ビリー・グレイ フランシス・ベイヴィア ロック・マーティン |
<ストーリー&コメント> 突如、世界各地の大都市の上空に謎の円盤が出現。やがてアメリカのワシントンに着陸した円盤から、クラトゥと名乗る男が現れ、世界各国の元首たちを一堂に集めるよう依頼。しかし、冷戦下の世界情勢では実現は難しく、やがて姿をくらましたクラトゥは、人類に警告すべく円盤の科学力で地球上の電気をすべて30分間止めてしまう…。 なかなか面白かった。CGやVFX全盛の現在から見れば、特撮技術やメカのデザインに時代を感じずにはいられないかもしれないんだけど、真のテーマは、当時世界に広まりつつあった核への警告。真剣に話し合う機会を持たない政治家たちへ、架空の物語を通じての痛烈なアンチテーゼなんだよね。中盤はややのんびりとした展開だけど、終盤はサスペンス調で一気に物語が加速。 ロボットの“ゴート”。どことなく深海服というか、耐火服っぽいんだけど、表面がツルッとしていて、それが逆にスタイリッシュに感じられるから不思議。歩く時、ヒザの後ろにシワができているのもご愛嬌!(笑) 2008年、キアヌ・リーブス主演でリメイク。 |
| 92分/★★★★☆ (2005年11月19日) |
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| 致死誓約 | |
| LETHAL VOWS | |
| 1999年アメリカ/サスペンス <監督> ポール・シュナイダー <出演> ジョン・リッター マーグ・ヘルゲンバーガー メガン・ガラハー ローレンス・ダーン |
<ストーリー&コメント> 原因不明の病気が原因で夫のデビッドと14年前に離婚したエレンは、女手ひとつでふたりの娘を育てていた。一方、デビッドはロレインと再婚したが、エレンと娘たちを気遣うデビッドは今でも時々彼女たちを訪ねていた。やがてロレインが、エレンと同様の病状を訴えるようになる。不審に思ったエレンは、それがセレンという有害金属の中毒によるものであることを突き止めるが、病状の悪化によりロレインは急死してしまう。ロレインの死因に疑問を持ったエレンには、デビッドに対する疑惑が芽生え始めていた…。 実話に基づいたサスペンス。 |
| 91分/★★★☆☆ (2002年2月7日) |
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| 地上最大のショウ | |
| THE GREATEST SHOW ON EARTH | |
| 1952年アメリカ/ドラマ <監督> セシル・B・デミル <脚本> フレデリック・M・フランク セオドア・セント・ジョン バリー・リンドン <出演> チャールトン・ヘストン ジェームズ・スチュワート ベティ・ハットン コーネル・ワイルド グロリア・グレアム ドロシー・ラムーア |
<ストーリー&コメント> 活気あふれる地方巡業中のサーカス団の座長ブラッドは、人気停滞を恐れる経営陣の意向を受け、外部から空中ブランコのスター、セバスチャンを一座に招き入れる。しかしそのために、現在の看板スターでもある恋人のホリーを怒らせてしまう。そんな、サーカス運営のことしか頭にないブラッドに愛想を尽かし、いつしかホリーはセバスチャンに好意を抱くように。他にも、妻を殺したため、警察の目から逃れるべく常にメイクを落とさない道化師など、多彩な人間模様がサーカスで展開する。 すごく面白かったです。久しぶりの満足・満点・傑作!名作は時を越える。久々に大満足な大作でした。 当時、サーカス界最高の一座のショーを再現したというだけあって、単純にショーだけでも見応え充分だし、何よりも、それを観ているお客さんたちの反応が面白い(笑)お菓子を食べつつ、視線だけは真剣に空中ブランコを追いかけてたり。彼らと一緒になって、スリリングなショーを楽しむことが出来ます。サーカスの裏側の、愛憎入り混じった人間模様も面白い。プライドが交錯した現場では、小さな人間関係の解れが、思わぬ事件を招いてしまうということだよね。 終盤の大事件は、予想していなかったのでビックリ。だけどあれはまさに、「Show must go on」の精神だね。何があろうと、ショーはやり続けなければならないんだ! |
| 152分/★★★★★ (2007年1月22日) |
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| 第25回アカデミー賞(1952年) 作品賞、オリジナル原案賞 | |
| 父親たちの星条旗 | |
| FLAGS OF OUR FATHERS | |
| 2006年アメリカ/戦争ドラマ <製作・監督> クリント・イーストウッド <製作> スティーブン・スピルバーグ ロバート・ロレンツ <脚本> ポール・ハギス ウィリアム・ブロイルス・Jr. <原作> ジェームズ・ブラッドリー <出演> ライアン・フィリップ ジェシー・ブラッドフォード アダム・ビーチ ジョン・ベンジャミン・ヒッキー ジョン・スラッテリー バリー・ペッパー ジェイミー・ベル |
<ストーリー&コメント> 太平洋戦争末期。硫黄島への上陸を果たしたアメリカ軍は、地下洞窟に籠城した日本軍の粘り強い守りに意外な苦戦を強いられ、長期戦の様相を呈することに。そんなさなか、6人の米兵たちが拠点の擂鉢山の山頂に星条旗を打ち立てる様子を撮影した1枚の写真が、アメリカ国民を熱狂させる。一躍英雄に祭り上げられた彼らは祖国に呼び戻され、戦費調達のために全米中を旅して回る国債キャンペーンに駆り出されることに。けれども6人のうち、3人は既に戦死。今なお熾烈な戦いを続ける戦友たちをあとに残して、祖国に生還したドク、アイラ、レイニーは、自らの思いとは無関係に英雄として祭り上げられることに戸惑いと苦悩を深めていく…。 クリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描いた『硫黄島からの手紙』と対をなす戦争ドラマ。 太平洋戦争における日米激戦のさなか、硫黄島で撮られた1枚の伝説的報道写真(1945年2月23日にジョー・ローゼンタールによって硫黄島で撮影された報道写真“Raising the Flag on Iwojima”。1945年度のピューリッツァー賞の写真部門を受賞)。その写真に登場する6名のうちの一人ジョン・ブラッドリーを父に持つジェイムズ・ブラッドリーの著わしたノンフィクション『硫黄島の星条旗』が原作。 あの超・有名な写真は知っているけど、その背景となった硫黄島の戦いについてはほとんど知らなかった。自分の国の、悲惨な戦争の歴史について、外国の映画で学ぶ。この不条理に、なんとも苦しい思いをしながらま観賞でした。2部作を連続して観たけど、個人的には、こちらの方がよく出来た作品だと思った。ちなみに、連続して観るならこちらを先に観るのがオススメ。 単なる戦争映画ではなく、ただそこにいただけで「英雄として祭り上げられてしまった」男たちの物語が主題。調べてみたら、当時の実際の状況、原作の出来た経緯、そのあたりが完全に再現された映画のようです。それでいてしっかりとドラマとして見せるあたり、クリント・イーストウッドはさすがです。余韻のあるラストもいい感じだし、「英雄賛歌」ばかりじゃないアメリカ映画に、文化としての映画の持つ可能性の大きさを感じました。 食べることにも汲々としていた日本軍。だけどその反対側では、アメリカ軍も軍資金が尽きて国債で補っていた。そんなことも初めて知ったし、とても興味深い作品でした。 |
| 132分/★★★☆☆ (2009年11月5日) |
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| チャーリーズ・エンジェル | |
| CHARLIE'S ANGELS | |
| 2000年アメリカ/スパイアクション <監督> マックG <製作・出演> ドリュー・バリモア <出演> キャメロン・ディアス ルーシー・リュー ビル・マーレイ |
<ストーリー&コメント> 姿を見せないボス、チャーリーの探偵事務所で働くのは、ディラン、ナタリー、アレックスの美女3人。今回彼女たちに下された指令は、誘拐されたノックス・テクノロジー社の創立者ノックス・ノックスを救出するというもの。彼が開発中の“音声認識ソフト”が悪用されれば世界中が大混乱となるだろう。エンジェルたちは巨大企業オーナーでノックスのライバルであるコーウィンが犯人と見て危険な潜入捜査を決行する。 『メリーに首ったけ』に続き、キャメロン・ディアスには笑わせてもらった。とても面白い娯楽作品だった。ただ、エンジェルたちが強すぎる気が…。ドリュー・バリモアのキックなんて効かなさそうなんだけどなぁ(笑) |
| 98分/★★★☆☆ (2001年12月16日) |
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| チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル | |
| CHARLIE'S ANGELS : FULL THROTTLE | |
| 2003年アメリカ/アクションコメディ <監督> マックG <脚本> ジョン・オーガスト コーマック・ウィバーリー マリアンヌ・ウィバーリー <出演> キャメロン・ディアス ドリュー・バリモア ルーシー・リュー バーニー・マック デミ・ムーア クリスピン・グローヴァー ジャスティン・セロー ロバート・パトリック マット・ルブランク ルーク・ウィルソン ジョン・クリーズ |
<ストーリー&コメント> 姿を見せないボス、チャーリーの探偵事務所で働くディラン、ナタリー、アレックスの美女三人組。今回の作戦は、テロリスト集団によって拉致された要人の救出。鮮やかに任務を遂行した三人だったが、テロリストの真の目的は、対犯罪組織の最重要証人リストへアクセスするためのキーとなる指輪だった。エンジェルたちは、今度は奪われた指輪の探索という任務を負うことになるのだが…。 諜報スペシャリスト美女三人組の活躍を描く人気シリーズ第2弾。 正直、全く面白くなかった。“コスプレヒロイン大暴れ映画”の何物でもないかな。ヌルいアクションも相変わらずだし、CGの粗も目につくし。そもそも、主役の三人はファン以外には美女とは思えないのでは?前作から3年しか経ってないけど、正直ちょっとキツい感じは否めない。異常なハシャぎぶりに最初から引いてしまいました。このテの映画は、一旦冷めてしまうともう後戻りはできないからねぇ。 このシリーズ、原作はテレビシリーズらしいんだけど、そこからの伏線が多かったのかな。知らない登場人物とか、エピソードで盛り上がられてもついていけません。 話題を呼んだデミ・ムーアは、特に感想はなし。ブルース・ウィリスがチョイ役出演しているらしいけど、全く気がつかなかった。あと、カーターという役の男が妙に怖いと思ってたら、『ターミネーター2』のT-1000の人だったんだね。納得。 |
| 105分/★★☆☆☆ (2004年11月21日) |
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| チャーリーとチョコレート工場 | |
| CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY | |
| 2005年アメリカ/ファンタジー <監督> ティム・バートン <脚本> ジョン・オーガスト <出演> ジョニー・デップ フレディ・ハイモア デヴィッド・ケリー ヘレナ・ボナム=カーター ノア・テイラー ミッシー・パイル ジェームズ・フォックス ディープ・ロイ クリストファー・リー |
<ストーリー&コメント> 失業中の父親や、母親、2組の祖父母と、貧しいながらも幸せに暮らす少年チャーリー。彼の家がある町の中心部には、世界一のチョコレートを作り続けていると評判の、謎めいたチョコレート工場があった。ある日、工場を経営するウィリー・ウォンカは、商品のうち5個だけに“ゴールデン・チケット”を挿し込み、それを引き当てた子ども5人に工場内の見学を特別に許可する。強運でチケットを手に入れたチャーリーは他の4人の子供と工場の中に入るが、工場の中は悪い子供がおしおきされる、不思議な世界だった…。 数々の作品で組んだ名コンビ、ジョニー・デップと鬼才ティム・バートンが、童話作家ロアルド・ダールによるロングセラーの児童書『チョコレート工場の秘密』を、奇抜なイマジネーション全開で描く。 ボチボチだったかなぁ。奇妙奇天烈な世界観はファンタジーとしては面白いけど、ちょっとドギツイかなぁという部分もある。全体的にブラックな感じなのもどうかなぁと思う。悪い子ども(ものすごく極端な描かれ方だけど)のしつけもかなりきわどいものだし、「普通ないい子が一番」という教育的な色合いがあるのかな?それにしては、人形が燃えたり(フォローはちゃんとあるけど)、子どもが変身させられたり(あれの後のフォローは?)やりすぎの気はするかな。チャーリーがチケットを手に入れたのも、拾ったお金をネコババしたもので褒められたものではないと思うし。ちょっとゲテ物寄りな気がするので、家族での視聴向きではないのかも。 顔色が悪くて、何か企んでいそうなジョニー・デップ。パンダメイクの海賊とか、最近彼はこういうのばかりだね(笑) |
| 116分/★★★☆☆ (2004年11月21日) |
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| チャンス | |
| BEING THERE | |
| 1979年アメリカ/コメディードラマ <監督> ハル・アシュビー <出演> ピーター・セラーズ シャーリー・マクレーン ジャック・ウォーデン メルビン・ダグラス |
<ストーリー&コメント> 庭師として長年働いてきたチャンスは、物心がついた頃から屋敷の外には出たことがなく、庭いじり以外はテレビだけが趣味という全くの世間知らずだった。ある日、主人が急死し、職を失った彼はカバンひとつで初めて外の世界で生きることになってしまった…。 世間知らずの中年の庭師が、その純真さによって人々の心を掴んでいく姿を描いたコメディ。 ピーター・セラーズが喜劇王チャップリンを越えたと高く評価された作品。右も左もわからない彼のあるがままのマイペースな生き方が周囲をオロオロさせる様子は妙に可笑しい。彼の奔放な発言が、憶測や勘違いを次々生んでいくのである。極度の勘違いをしてしまう貴婦人のイブ役のシャーリー・マクレーンも好演。 |
| 124分/★★★☆☆ | |
| 第52回アカデミー賞(1979年) 助演男優賞 | |
| チョコレート [編集版] | |
| MONSTER'S BALL | |
| 2001年アメリカ/ドラマ <監督> マーク・フォースター <脚本> ミロ・アディカ ウィル・ロコス <出演> ビリー・ボブ・ソーントン ハリー・ベリー テイラー・シンプソン ピーター・ボイル ガブリエル・ウィッチャー ヒース・レジャー |
<ストーリー&コメント> アメリカ南部の刑務所で、父親のあとを継いで死刑囚棟の看守を務めるハンク。彼の息子のソニーも同じ仕事を始めるが、父や祖父の人種差別的な考えに疑問を持っていた。ある日、ハンクの激しい叱責を苦に、ソニーが自殺してしまう。それに衝撃を受け、ハンクは職を辞して新たな人生を開始しようとするのだったが…。 共に愛する子供を失い、心に喪失感を抱えた一組の男女の出会いを描くドラマ。黒人女優として初のアカデミー主演女優賞に輝いたハリー・ベリーの熱演が見どころ。 物語の軸は、ハンク。長年にわたって束縛されてきた老父への反発を感じながら、若い息子に対して自分も同じことを繰り返してしまう。その結果、最悪の事態を招いてしまった。このことへの苦悩と葛藤、そこからの開放が最も比重の大きいテーマなはずなのに、ここが弱すぎた。息子の死にも涙すら見せず、ドライブのシーンでそれを演出しようとしているんだろうけど、そうは感じられないし。自分のためには簡単に父親までも見捨ててしまう、そんなハンクという人物に感情移入できないため、全体的に重いだけの話になってしまった。最後の結末も曖昧すぎて物足りない。 僕が観たWOWOW版では、濃厚なラブシーンがカットされているらしい。ハリー・ベリーの体当たりの演技が評価されているということなので、オスカー受賞の演技にしては物足りなく感じたのはそのあたりの事情があるからだろうか。 |
| 106分/★★☆☆☆ (2003年12月8日) |
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| 第74回アカデミー賞(2001年) 主演女優賞 | |
| 沈黙のジェラシー | |
| HUSH | |
| 1998年アメリカ/サスペンス <監督> ジョナサン・ダービー <出演> ジェシカ・ラング グウィネス・パルトロウ ジョナサン・シェック ニナ・フォック デビ・メイザー |
<ストーリー&コメント> 恋人ジャクソンとニューヨークで幸せな同棲生活を送るヘレンは、クリスマス休暇にジャクソンの故郷ケンタッキーを訪れ、母親マーサを紹介される。女手ひとつで農場を経営し、競争馬を育てるマーサの若々しさと温かさは、幼い時に両親をなくしたヘレンに充分なぬくもりを与えてくれた。やがて新年を迎えたふたりは、ヘレンの妊娠を機に結婚し、ケンタッキーで新婚生活を始めることにする。家族三人の生活の期待に胸踊らせるヘレン。だが、息子を深く愛するマーサはヘレンに対し、次第に奇妙な態度を見せ始める…。嫁と姑の確執を描くサスペンス。 嫁に一人息子を奪われるんじゃないかと、嫉妬に燃える姑をジェシカ・ラングが名演。怖いほどのハマり役でした。笑顔で義母や嫁を追い込んでいく様はまさに恐怖。サスペンスというかホラー並でした。 それにしても…どこの世界にも嫁・姑問題ってあるんだね。 |
| 97分/★★★☆☆ (2002年8月27日) |
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