| ダイアナ | |
| DIANA | |
| 2013年イギリス/伝記ドラマ <監督> オリヴァー・ヒルシュビーゲル <脚本> スティーヴン・ジェフリーズ <出演> ナオミ・ワッツ ナヴィーン・アンドリュース ダグラス・ホッジ ジェラルディン・ジェームズ キャス・アンヴァー |
<ストーリー&コメント> 1995年、夫のチャールズ英国皇太子と別居して3年。ダイアナ妃は2人の王子とも離れ、孤独な日々を送っていた。そんなある日、彼女はパキスタン人の心臓外科医ハスナットと運命的に出会い、ようやく心の安らぎを得るようになる。ダイアナはBBCのTV番組に出演して、別居の真相を世間に向けて公表。1年後、ついに離婚して自由となった彼女だったが、ハスナットとの恋路にはなお多くの障害が立ちふさがるのだった…。 1997年、パパラッチに追い回された末、36歳の若さで悲劇的な死を遂げたダイアナ元妃の最期の2年間をナオミ・ワッツ主演で描く伝記ドラマ。王室を離れた彼女の最後の恋とスキャンダラスな死の真相に迫る。 初の伝記映画でダイアナを演じたのは、ナオミ・ワッツ。最大の特徴である囁くような柔和な口調を完全にマスターし、憂いを秘めた上目使いや輝く笑顔も本人そっくり。監督は『ヒトラー〜最期の12日間』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。重厚なドラマを描くのが得意な監督ですね。 僕にとってダイアナ妃といえば、「世紀のプリンセスとして世界中で(もちろん日本でも)大フィーバーを巻き起こし、その反面、スキャンダルにプライベートが暴かれ、パパラッチに執拗に追いかけられて事故死した」という記憶しかないんだけど、すごく奔放な女性だったというように描かれています。恋愛についてもそうだけど、いろんな知識に触れては刺激を受け、積極的な人道支援活動で多くのことを成し遂げたすごい人でもあるんだと。ドラマはあくまでも推測の域を得ない脚本ではあるけど、良くも悪くも魅力的な人だったんですね。 |
| 113分/★★★☆☆ (2020年8月23日) |
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| 第三の男 | |
| THE THIRD MAN | |
| 1949年イギリス/フィルム・ノワール <監督> キャロル・リード <原作・脚本> グレアム・グリーン <出演> ジョセフ・コットン アリダ・ヴァリ オーソン・ウェルズ トレバー・ハワード バーナード・リー ポール・ホルビガー エルンスト・ドイッチュ シーグフリード・ブリュワー |
<ストーリー&コメント> 第二次大戦後のウィーンに、三文作家のホリー・マーティンスは、親友のハリー・ライムを訪ねてやってくる。ところが、その友はすでに事故死していた。不審に思ったホリーは、事件の真相を突き止めることを決意する。調査を進めていくうち、事故現場には知られざる“第三の男”の存在が浮き上がってくるのだが…。 モノクロ映像によるコントラストや陰影を重視した、いわゆる“フィルム・ノワール”のサスペンス。 傑作としてものすごく評価が高いけど、そこまで大騒ぎするほどの作品ではないような気がするんですが。たしかに映像美は特筆すべきものがあります。すでにカラー映画も作られていた時代だけど、白黒映像の醸し出す重厚感、特に真っ黒で何も見えないはずの闇に漂う気配、影の持つ不気味さはすごい。だけど内容的には、ごく普通のサスペンスという感じがします。最後の下水道でのシーンは盛り上がるけど、中盤までのダレた展開はちょっと苦しい。 映画って映像と物語の両輪が揃ってこそのものだと思うから、『眺めのいい部屋』なんかもそうだけど、映像美だけでは高い評価はつけられないです。 |
| 105分/★★★☆☆ (2005年3月8日) |
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| 第23回アカデミー賞(1950年) 撮影賞(白黒) | |
| 大脱獄 | |
| THERE WAS A CROOKED MAN | |
| 1970年アメリカ/ウェスタン <監督> ジョセフ・L・マンキウィッツ <出演> カーク・ダグラス ヘンリー・フォンダ ヒューム・クローニン ウォーレン・オーテス バルゲス・メレディス ジョン・ランドルフ マイケル・ブロドゲット |
<ストーリー&コメント> パリスは強盗の罪で10年の刑を宣告される。だが彼は、奪った50万ドルを逮捕される前に秘密の場所に隠していた。刑務所の所長はそれを山分けすることを条件に、密かにパリスを脱走させる約束をする。しかし刑務所で暴動が発生、所長は囚人に殺されてしまう。そして新所長のパールマンが着任するが、彼はパリスの取引に応じようとはしなかった。業を煮やしたパリスは仲間の囚人と共に脱走計画を練り始める…。 盗み隠した大金を手に入れるために脱獄を企てる囚人と、それを阻止しようとする所長との虚々実々の駆け引きを描いた異色西部劇。 強盗役をカーク・ダグラスが知的に演じています。仲間たちが脱獄の計画を練るんだけど、最後はちょっとひとひねりあります。刑務所のシーンが多く、途中はまるで後の『ショーシャンクの空に』のよう。それに『スティング』を足して2で割った感じで、なかなか面白かった。「一番悪党なのは誰か?」の答えは最後に示されます。 |
| 124分/★★★☆☆ (2002年10月8日) |
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| タイタニック |
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| タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター |
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| TITANIC | |
| 1997年アメリカ/ラブストーリー <製作・監督・脚本> ジェームズ・キャメロン <出演> レオナルド・ディカプリオ ケイト・ウィンスレット ビリー・ゼーン グロリア・スチュアート キャシー・ベイツ ビル・パクストン フランシス・フィッシャー バーナード・ヒル ジョナサン・ハイド ヴィクター・ガーバー |
<ストーリー&コメント> 1912年4月14日。2000名を越す乗客とクルー、全世界の夢と羨望を乗せた豪華客船タイタニック号は、大西洋横断に旅立った。しかし、洋上で突如として現われた氷山と激突し、華やかな船内は一転して大惨事に変わっていった。乗客同士の愛憎と葛藤など、沈みゆく船内では様々な人間模様がうごめき、壮大なドラマは悲劇的な結末を迎えようとしていた…。 史上最高傑作映画作品のひとつ。迫力あふれる映像。 このタイタニックには、海難事故としてのタイタニック、ラブ・ロマンスの舞台としてのタイタニック、その両方が描かれている。そのことが賛否両論を呼んでいるようだが、僕はこの映画に関してはすべてがマッチしていると思える。作品のテーマ自体が持つ悲劇性があればこそ、ラブ・ストーリーを描くこともできるのだと思うし。サントラ盤が史上空前のヒットになったことも、それらとは無縁ではない。 映像、ストーリー、キャスト、音楽。全てがひとつになって作品を構成していると思うからである。 単なるパニック・ムービーとしてではなく、ジャックとローズの愛にスポットをあてて悲劇を描いた側面から、ジャンル選択には「史劇ドラマ」でも「パニック」でもなく「ラブ・ストーリー」を選んだ。 (再観・2023年2月23日) 25周年リマスター版を観ました。3Dは自然な感じで、作品の良さを全く損なっておらずお見事。全編通してフルで観るのは1997年の公開時以来だったけど、やっぱり面白いよね。最高の映画作品のひとつだと思います。 |
| 194分/★★★★★ (1997年12月26日) (再観・2023年2月23日) |
[More Information] →関連記事がコラムにもあります。 |
| 第70回アカデミー賞(1997年) 作品賞、監督賞、撮影賞、美術監督・装置賞、音響賞、編集賞、作曲賞(ドラマ)、歌曲賞、衣装デザイン賞、視覚効果賞、音響効果賞 | |
| タイタニック/アルティメット・エディション | |
| TITANIC - ULTIMATE EDITION | |
| 2006年アメリカ/ラブストーリー DVDリリース |
<ストーリー&コメント> 劇場版では削除された元々のエンディング、オリジナル・エンディング(もうひとつのエンディング)を完全収録。『タイタニック』に込められた真意を、キャメロン監督が初めて語る。 「もうひとつのエンディング」部分だけを観ました。率直な感想を言えば、やっぱり劇場公開当時のエンディングの方を選択して正解だったな、と。ジーンと余韻が残るからね。こちらの方は、ちょっと冗長な感じ。 それにしても、いろいろと掘り出してくるもんだね。映画作品って、DVD化されて特典がいっぱい入ってるけど、どのタイミングで買えばいいか難しいね。 |
| (2006年7月9日) | |
| タイタンズを忘れない | |
| REMEMBER THE TITANS | |
| 2000年アメリカ/スポーツドラマ <監督> ボアズ・イェーキン <脚本> グレゴリー・アレン・ハワード <出演> デンゼル・ワシントン ウィル・パットン ウッド・ハリス ライアン・ハースト ドナルド・アデオサン・フェイソン グレイグ・カークウッド イーサン・サプリー キップ・パルデュー |
<ストーリー&コメント> まだ人種偏見が強く残る1971年。白人校と黒人校の統合によって人種混成チームとなった高校フットボール部、タイタンズ。保守的な町では未だ人種差別の波が激しく、高校の統合、人種混声チームへの批判も大きかった。デモが続く中、黒人コーチのブーンがヘッドコーチに就任。以前の白人校で主任コーチを務めたヨーストは、地位を黒人に奪われたことに我慢がならなかったが、育てた生徒のために渋々アシストコーチを引き受ける。そんな中で合宿が始まるが、人種混成チームとなったタイタンズにはチームワークなど皆無だった…。 1970年代初頭に起きた奇跡のような実話に基づき、人種の壁を越えて固い友情で結ばれていくフットボール・チームの青年たちの姿を描く。 スポーツドラマってみんなそうだけど、先が読めてしまうのは仕方ないよね。苦労をのりこえて最後に勝つっていう構図は不変だし。その過程で、いかに感動できるか、感情移入できるか、なんだよね。この作品はアメリカン・フットボールを通して人種問題を扱ったものだけど、二週間の合宿でいとも簡単に壁は壊されてしまう。不可解な気もするけど、そこは実話ということで納得ができる。隠れた主人公は、キャプテンのゲリー。彼も最初は当然のように黒人を嫌っていたけど、ジュリアスと親友になるほど理解しあえた。恋人や母親に貶されても、彼の信念は変わらない。その彼の強さが、彼の人望がチームを支え、奇跡を呼びこんだんだと思う。だからこそ皆が彼の為に涙したのだし。そんなゲリーに感情移入することで、最後には爽やかな感動に包まれることができるのです。 |
| 114分/★★★★☆ (2002年10月30日) |
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| ダイ・ハード | |
| DIE HARD | |
| 1988年アメリカ/アクション <監督> ジョン・マクティアナン <脚本> ジェブ・スチュアート スティーヴン・E・デ・スーザ <出演> ブルース・ウィリス ボニー・ベデリア アラン・リックマン アレクサンダー・ゴドノフ レジナルド・ヴェルジョンソン ウィリアム・アサートン ジェームズ繁田 |
<ストーリー&コメント> クリスマス・イブに沸くロサンゼルス。NY市警のジョン・マクレーン刑事は別居中の妻ホリーに会おうと、彼女が働く日系企業のビルを訪問。だが直後、リーダーのハンスに率いられた凄腕テロリスト軍団がクリスマス・パーティで盛り上がっていたビルの1フロアを占拠してしまう。ホリーを人質に取られたマクレーンは一味に見つからないようビルの中を移動し、孤立無援の逆境ながら、たった一人でテロリスト一味に反撃にしていくのだが…。 “けっしてくたばらない=ダイ・ハード”なヤツ、ジョン・マクレーンの人気アクション・シリーズ第1弾。 圧倒的に不利な状況に巻き込まれたヒーローが反撃する”という本作のシチュエーションは数限りない亜流を産み、その後のアクション映画に多大な影響を及ぼした。まさにエポックメイキングというべき傑作。 サスペンス、スペクタルなアクションとも絶妙で、ブルース・ウィリスが人間臭いヒーローを演じる傑作。これは文句なしに面白い! |
| 133分/★★★★☆ | |
| ダイ・ハード2 | |
| DIE HARD 2 | |
| 1990年アメリカ/アクション <監督> レニー・ハーリン <脚本> ダグ・リチャードソン スティーブン・E・デ・スーザ <出演> ブルース・ウィリス ボニー・ベデリア ウィリアム・サドラー フランコ・ネロ ウィリアム・アサートン ジェン・エイモス |
<ストーリー&コメント> クリスマス・イブ。復縁した愛妻ホリーを出迎えるため空港に来たマクレーンは、偶然にも武装したテロリストの一味と遭遇する。テロリスト一味は、陰謀計画の実行のために滑走路の電源を断ったため、ホリーの乗った飛行機は着陸できなくなり、このままでは墜落の危険性も。マクレーンは空港を乗っ取った一味の阻止に動くのだった…。 前作の大ヒットを受けて、製作費もスケールもビッグになった続編。ブルース・ウィリスが“世界一運の悪い男”にして“絶対にくたばらない男”ジョン・マクレーンを再演。 続編モノだが、これは面白い。移動通路やベルトコンベアをうまく使ったアクション場面が秀逸で、ブルース・ウィリスがまたしても肉弾アクションを熱演している。 |
| 124分/★★★☆☆ | |
| ダイ・ハード3 | |
| DIE HARD WITH A VENGEANCE | |
| 1995年アメリカ/アクション <監督> ジョン・マクティアナン <脚本> ジョナサン・ヘンズリー <出演> ブルース・ウィリス ジェレミー・アイアンズ サミュエル・L・ジャクソン グレアム・グリーン コリーン・キャンプ ラリー・ブリッグマン |
<ストーリー&コメント> 白昼のニューヨークで、デパートが爆破される事件が起きる。犯人を名乗るテロリストは、次なる爆破の代わりにマクレーン刑事を名指しし、次々と出す謎解きをするように要求する。偶然出会ったゼウスと共に、犯人に言われるままニューヨークを駆けずり回るマクレーンだが、その裏には恐るべき陰謀が隠されていた…。 大ヒットアクションシリーズの第三弾。 今回は第一作のマクティアナン監督が再登板し、正統なる続編を作ろうとした感が窺える。第二作でロスに移ったはずのマクレーンはニューヨークに戻っているし、妻のホリーとも1年前に喧嘩別れしている(なお、ホリーは今作には登場しない)。 ストーリーはちょっと大雑把な気もしたけど、とにかくアクションが派手。冒頭の爆発、地下鉄、カーチェイス、トンネル、船とノンストップ。最後まで息つくひまもないほどでした。 今回、マクレーン以外の登場人物は総入れ替えしていて、単独行動だったマクレーンには新たにゼウスという相棒が登場する。“世界一運の悪い男”の称号は、今回はこのゼウスにこそ当てはまる。偶然知り合っただけの赤の他人の彼が「なんで私がこんな目に」とボヤく様は、まさに第一作のマクレーン。クリスマスでもないし、チームプレーをするマクレーンには賛否両論かとは思うが、個人的にはなかなか面白かった。 |
| 128分/★★★☆☆ (2003年12月2日) |
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| タイムコード | |
| TIME CODE | |
| 2000年アメリカ/ドラマ <監督> マイク・フィッギス <出演> ステラン・スカルスゲールド ゴールデン・ブルックス サフロン・バローズ リチャード・エドソン エイミー・グラハム サーマ・ヘイク スティーブン・ウェバー ジーン・トリプルホーン カイル・マクラクラン |
<ストーリー&コメント> ハリウッドの映画製作の現場を舞台に、不倫中の映画プロデューサーとその妻、彼の愛人の若い女優、そしてもうひとりの女性の物語が四分割されたマルチスクリーンの中で同時進行してゆく。 そして、バラバラに見えていた四つの物語がクライマックスでひとつの結末へと収束してゆく…。 デジタル・ビデオによってワンカットで撮影した、同時進行する4つのドラマを分割画面によってシンクロさせた斬新な実験作品。画面の分割がとにかく斬新ですが、四画面がそれぞれに動き、喋っているのでどこを見たらいいのかわからない。しかも、内容もイマイチ(笑)「意欲作」として見るだけの価値かなぁ。 作品の最後にテロップで「この作品の演技はすべてアドリブです」と出るんだけど…ホントかな? |
| 97分/★★☆☆☆ (2002年2月1日) |
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| タイムトラベラー/きのうから来た恋人 | |
| BLAST FROM THE PAST | |
| 1999年アメリカ/ラブコメディ <監督・脚本> ヒュー・ウィルソン <脚本> ビル・ケリー <出演> ブレンダン・フレイザー アリシア・シルバーストーン クリストファー・ウォーケン シシー・スペイセク デーヴ・フォリー ジョーイ・スロトニック |
<ストーリー&コメント> 冷戦の緊張が高まる1962年のアメリカ。科学者ウェバー夫妻は、飛行機の墜落事故を核爆弾投下と勘違いし、自宅地下の核シェルターに閉じこもった。直後夫人はシェルターで息子を出産、アダムと名づける。それから35年が過ぎ、成長したアダムは初めて外へと飛び出すが、現代の世界は彼にとって何もかもが刺激的だった。そこで彼は、夢にまで見た若い女性と出会うのだが…。 地下のシェルターで生まれ、外の世界を知らずに育った青年の初恋を描くラブコメディ。 陽気な主人公役をブレンダン・フレイザーが好演。彼は『ハムナプトラ』シリーズのようなヒーローよりも『悪いことしましョ!』など、コメディの方が味が出ているね。共演陣もアリシア・シルバーストーンをはじめ、とても豪華。特にアダムの両親役の二人はトボけた味がとてもよかった。ゲイのトロイ役のデーヴ・フォリーもいい味を出していたし、登場人物がみんな善人でとてもほのぼのしていて楽しい。 設定はかなりムリがあるけど、そんなには気にならないし。際だった特筆点はないけど、テンポもよく、全体的にまとまっていて最後までとても楽しい作品でした。 |
| 112分/★★★★☆ (2003年6月17日) |
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| タイムマシン | |
| THE TIME MACHINE | |
| 2002年アメリカ/SFアドベンチャー <監督> サイモン・ウェルズ <原作> H・G・ウェルズ <脚本> ジョン・ローガン <出演> ガイ・ピアース ジェレミー・アイアンズ マーク・アディ オーランド・ジョーンズ シエンナ・ギロリー サマンサ・ムンバ |
<ストーリー&コメント> 1899年のニューヨーク。科学者のアレクサンダーは、ある日、婚約者のエマを暴漢に殺されてしまう。現実を受け入れられない彼は、4年の歳月をかけタイムマシンを発明、事件の夜へと時を遡る。だが、過去は変えられないことを知るのだった。諦めきれないアレクサンダーはその理由を解き明かすため、今度は一転、未来へと時を越えるのだが…。 SF小説の巨匠H・G・ウェルズの同名原作の再映画化(1959年に『タイム・マシン/80万年後の世界へ』として一度映画化されている)。監督のサイモン・ウェルズは、彼の曾孫にあたるらしい。 予告はものすごく面白そうだったんだけど、イメージと全く違う内容に驚いた。前半はとてもいい感じ。序盤の設定や物語も魅力的だし、背景が飛ぶように過ぎて行くタイム・トラベルの場面も圧巻。19世紀の習俗やタイムマシンのレトロなデザインも素敵。 ところが、80万年後の未来へと場面の変わる中盤以降は全く別の作品。まるで『インディ・ジョーンズ』か『猿の惑星』みたい。80万年とか6億年という数字も飛躍しすぎてる感じがするし。結末もなんだか…。おーい!恋人を救うという目的はどうなったの?(笑) そもそも「千通りの…」というセリフも、何度か挑戦してみてから言って欲しい。省略しただけなのかもしれないけど、その場面は絶対に必要。「過去が変えられないのはなぜか」という疑問は物語の根幹を成すだけに、もっと時間を割いてもいいところだと思う。そこのあたりで主人公の絶望感がもっと伝われば結末も納得がいくし、作品自体がもっと締まったものになるはずだ。 |
| 96分/★★★☆☆ (2003年12月28日) |
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| タイムライン | |
| TIMELINE | |
| 2003年アメリカ/SFアドベンチャー <監督> リチャード・ドナー <脚本> ジェフ・マグワイア ジョージ・ノルフィ <出演> ポール・ウォーカー フランシス・オコナー ジェラルド・バトラー ビリー・コノリー デヴィッド・シューリス アンナ・フリエル ニール・マクドノー マット・クレイヴン |
<ストーリー&コメント> フランス中西部で修道院の遺跡を発掘していた調査チームが、14世紀の遺構から、助けを求めるメモを発見する。それは、数日前から行方不明となっていた発掘チームの指導者、ジョンストン教授のものだった。教授は、偶然から発明された時間転移装置(タイムマシン)の実験に関わっており、14世紀に飛んだまま消息を絶ったというのだ。教授の息子・クリスたちは、教授を救出するため過去の世界へと旅するのだが…。 中世で消息を絶った教授を救うため、息子と教え子たちが決死の時間旅行に挑むSFアドベンチャー。 原作は『ジュラシック・パーク』の人気作家M・クライトン。原作には、難解なタイムトラベル理論が描かれているそうなんですが、その部分はバッサリと簡略化して、英仏百年戦争時代を背景としたアドベンチャー作として構成されています。中世の美術など、かなりお金がかかってそう。内容も、それなりに楽しめるものになっています。 |
| 115分/★★★☆☆ (2005年1月29日) |
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| タイムリミット | |
| OUT OF TIME | |
| 2003年アメリカ/サスペンス <監督> カール・フランクリン <脚本> デイヴ・コラード <出演> デンゼル・ワシントン エヴァ・メンデス サナ・レイサン ディーン・ケイン ジョン・ビリングスレイ ロバート・ベイカー アレックス・カーター アントーニ・コローネ テリー・ローリン |
<ストーリー&コメント> 米フロリダ州の小さな港町バニアン・キーの警察署長で周囲からの人望も厚いマット。しかし一方では、刑事の妻と別居中。愛人のアンがガンに冒されていることを知ったマットは、彼女の命を救おうと署に保管された押収金を持ち出すのだが、アンとその夫は放火事件に遭って焼死体で発見される。マットは、自分が犯人として疑われることに気づき、必死に状況証拠を消しながら、真犯人の痕跡をたどろうとするのだが…。 自らが圧倒的に不利な状況に置かれてしまったことを悟った警察署長が、捜査の先回りをして不利な証拠が発覚する前にそれを揉み消しつつ、単独で真犯人を追い求めていくさまをスリリングに描く。 なかなか面白かったです。フロリダの陽気な気候と美しい景色が散りばめられた序盤は普通に観ていたけど、事件の動き出す中盤から食い入るように観ていました。次々と揚がる状況証拠に青くなりながら、それらをひとつひとつ揉み消していくマットは本来ダメな男なんだろうけど、デンゼル・ワシントンが演じると不思議と正義漢に見えるんだよね。それがマンネリと思う人もいるだろうけど、僕はそんな彼が好き。好きなデンゼル・ワシントンの出演作を久しぶりに観たのが嬉しいので、ちょっと評価甘くなってるのかもね。 他のキャストでは、チェイ役のジョン・ビリングスレイが抜群によかった!にくめないキャラというか、時にはクセ者、時にはいいヤツでね。 |
| 105分/★★★★☆ (2004年11月9日) |
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| ダイヤルMを廻せ! | |
| DIAL M FOR MURDER | |
| 1954年アメリカ/サスペンス <監督> アルフレッド・ヒッチコック <原作・脚本> フレデリック・ノット <出演> レイ・ミランド グレース・ケリー ロバート・カミングス ジョン・ウィリアムズ アンソニー・ドーソン |
<ストーリー&コメント> 元テニス選手のトニーは、美しく金持ちの妻マーゴが推理作家のマークと不倫をしていると知り、遺産目当ての完全犯罪を目論む。同窓の先輩レスゲイトにマーゴの殺人を依頼し、自分はアリバイを確保したものの、レスゲイトは逆にマーゴに殺されてしまう。計画は失敗したかのように思えたが、トニーは機転を利かせ、マーゴが正当防衛ではなく意図的にレスゲイトを殺したように見せかける細工をするのだが…。 ブロードウェイのヒット舞台劇の映画化。ヒッチコック監督のお気に入りとなるグレース・ケリーは、これがヒッチコック作品への初出演。その高貴な美しさが話題となったそうです。個人的には『裏窓』の時の彼女の方がいいと思うけど。 映画の内容としても、とても面白いです。浮気相手の推理作家との頭脳戦や、完全犯罪を崩す決め手となるトリックが秀逸。この最後のトリック、完全にやられました。序盤の、殺人の打ち合わせの俯瞰ショットもいい。脚本、演出、どこをとっても最高。 ひとつ気になるといえば、マークの「土壇場での提案」かな。自分の不貞を棚に上げてのあの提案には呆気にとられてしまいました。それはあまりにも都合がよすぎるだろう、と。その部分を割り引いても、満足できる作品だと思います。 1998年にマイケル・ダグラス、グウィネス・パルトロウ主演でリメイクされています。 |
| 105分/★★★★★ (2003年4月23日) |
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| 太陽がいっぱい | |
| PLEIN SOLEIL | |
| 1960年フランス、イタリア/サスペンス <監督・脚本> ルネ・クレマン <脚本> ポール・ジェゴフ <出演> アラン・ドロン モーリス・ロネ マリー・ラフォレ フランク・ラティモア ビリー・カーンズ エルヴィレ・ポペスコ エルノ・クリザ |
<ストーリー&コメント> 貧乏なアメリカ人青年トム・リプレーは定職もなくブラブラと毎日を過ごしていた。彼は、ある富豪からヨーロッパに行ったまま戻らない息子のフィリップを連れ戻すように依頼される。イタリアに来たトムはフィリップを見つけるが、彼は婚約者のマルジュや大勢の友人に囲まれ、贅沢で気ままな生活を送っていた。自分の境遇とあまりに違うフィリップの生活を目の当たりにしたトムの心に生まれた嫉妬と羨望は、やがて殺意へと変わっていくのだった…。 金持ちの知人を殺して彼になりすますという完全犯罪を企む貧しい青年の姿を描いたサスペンス。1999年に『リプリー』のタイトルでリメイクされた。 アラン・ドロンの魅力的な演技が見所です。 |
| 118分/★★★☆☆ (2002年4月10日) |
→関連記事がコラムにもあります。 |
| 太陽と月に背いて | |
| TOTAL ECLIPSE | |
| 1995年イギリス/伝記ドラマ <監督> アニエスカ・ホランド <脚本> クリストファー・ハンプトン <出演> レオナルド・ディカプリオ デビッド・シューリス ロマーヌ・ボーランジェ ドミニク・ブラン フェリシー・パソッティ・カバルベイ ニタ・クレイン |
<ストーリー&コメント> 1871年のパリ。資産家の令嬢マチルダと結婚したばかりの詩人ヴェルレーヌのもとに、無名の詩人ランボーから詩が届く。その優れた才能に感激した彼は、ランボーをパリに呼び寄せ、まだわずか16才のその少年の才能と容姿にたちまち魅せられる。やがて二人は友情を超えた関係に陥り、ヴェルレーヌは妻マチルダを捨て、ランボーと共にヨーロッパ放浪の旅に出るのだが…。 わずか37才で逝去した19世紀フランスの夭折の天才詩人ランボー。彼が先輩詩人ヴェルレーヌと運命的に出会い、性別を越えた愛に突き進む姿を追った伝記ドラマ。 大人の心をもてあそぶようなランボーの奔放ぶりが、詩情ただようディカプリオにハマリ役。文学、人生、そして恋愛に激しい情熱を燃やすランボー役を熱演し、自由奔放な魅力を存分に発揮しています。 |
| 111分/★★★☆☆ | |
| 太陽の誘(いざな)い | |
| UNDER SOLEN | |
| 1998年スウェーデン/ラブストーリー <製作・監督・脚本> コリン・ナトリー <出演> ロルフ・ラスガード ヘレナ・ベルストレム ヨハン・ウィデルベリ グンニラ・ロール ヨナス・ファルク リンダ・アルヴァウス |
<ストーリー&コメント> 1950年代。長い冬が明け、白夜の季節を迎えたスウェーデン。母の死後、一人で農場を切り盛りしてきたオロフは、女性経験もなく、文字も読めない40歳の独身男。ある日、思いきって家政婦募集の求人広告を出す。「39歳の孤独な農夫。車あり。若い女性の家政婦募集。写真同封希望」。その求めに応じて現れたのは、田舎には似つかわしくない都会の香りのする、33歳の美しい女性エレンだった…。 1998年の年末に公開され本国スウェーデンで大ヒットし、1999年度アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた珠玉のラブストーリー。 とにかく映像が綺麗です。夜になっても太陽が沈まない北欧の白夜。低い太陽に照らされ、黄金色に輝く草原や湖、林。この景色を見るためだけでも、この作品は充分に価値があります。 ストーリーの方は、田舎に住む朴訥な大男と、華奢で田舎らしくない都会の女性のラブストーリー。恋に疎いオロフは、懸命に自分をよく見せようとするんだけど、不器用でうまく気持ちを伝えられない。エレンも、オロフのそんな気持ちは当然察しているけど、都会とは違う静かすぎる時間の流れがもどかしく思えてしまう。そんな二人の間に、何かと波風を立たせるのがオロフの若い友人エリック。中身がなく大口ばかりをたたいて、次第に二人に疎んじられるようになっていく。主軸のラブストーリーと並行して、エレンとエリックが隠している秘密が気になっていく。どちらかが何かを企んでいるようで…。 真相がわからずに気になる場面もなくはないけど、全体的な雰囲気はとても素敵な作品です。 |
| 118分/★★★☆☆ (2003年10月10日) |
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| 太陽の帝国 | |
| EMPIRE OF THE SUN | |
| 1987年アメリカ/戦争ドラマ <製作・監督> スティーブン・スピルバーグ <脚本> トム・ストッパード <出演> クリスチャン・ベール ジョン・マルコヴィッチ ミランダ・リチャードソン ナイジェル・ヘイバース 伊武雅刀 |
<ストーリー&コメント> 太平洋戦争が勃発し、中国に住む欧米人にも緊張が押し寄せる。日本軍が迫り、英国人のジムの一家も中国から撤退しようとしたがその際にジム少年は両親とはぐれ、日本軍の捕虜収容所へ収監される。だが、そこでの生活はあまりにも過酷なものだった…。 スピルバーグの得意な少年の視点で描かれた戦争は、他の戦争ドラマとは異なる趣を描き出す。国家の垣根にとらわれず、各国の戦闘機に魅せられるジム。しかし、そんな無垢な少年も、戦争の狂気の中で生き抜くための術と狡猾さを身につけ、一瞬で数万人の生命が燃え尽きた閃光を目の当たりにする。ただ…戦争を通じて、ジムが得たもの、その先にある未来みたいなものが、全く見えないのが物足りなかった。全体を通じて描かれているのは、戦争による喪失。物語の最後、ジムの虚ろな瞳に宿るのはこの喪失感でした。だけど、せっかく未来あふれる子供の視点で描かれているのだから、喪失感よりも、僅かでもいいから希望を描き出してほしかった。 |
| 154分/★★★☆☆ (2003年1月10日) |
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| 大陸横断超特急 | |
| SILVER STREAK | |
| 1976年アメリカ/アクションサスペンス <監督> アーサー・ヒラー <脚本> コリン・ヒギンズ <出演> ジーン・ワイルダー ジル・クレイバーグ リチャード・プライアー パトリック・マクグーハン ネッド・ビーティ リチャード・キール レイ・ウォルストン |
<ストーリー&コメント> ロサンゼルスからシカゴへとアメリカ大陸を横断して走る超特急列車“シルバー・ストリーク”号。列車に乗り込んだ出版業者のジョージは、ヒリーという美女と知り合う。彼女は美術史家シュライナー教授の秘書だったが、やがてそのシュライナー教授が窓の外に死体となって逆さ吊りになった姿で発見される。実はそれは、偽の美術品を売りさばいて稼いでいるギャング組織が教授の口封じのために行なった犯行だったのだが…。 『ある愛の詩』のアーサー・ヒラー監督のパニックアクション。ヒッチコックの名作『北北西に進路を取れ』を下敷きに、アメリカを横断する特急列車内で殺人を目撃したことから、陰謀に巻き込まれてゆく姿をユーモアとスリルたっぷりに綴る。二転三転するストーリーと息詰まるクライマックスは映画史に残る名場面。 すごく面白かったです。画はさすがに古さを感じさせるけど、随所で見せてくれるアイデアや演出はさすが。特に、主人公が何度も列車から落とされても、まさかの方法で戻ってくるあたり。毎回叫ぶセリフも一緒だし(笑)最後の大捕り物はやりすぎ感満載で、結末も「これでハッピーエンドでいいの?(笑)」という破天荒さでした。 高速で走る列車の戸口での競り合いは、後のいろいろな作品に影響を与えていそう。最近観たアニメ版の『ジョジョの奇妙な冒険/黄金の風』の敵・プロシュートとの戦闘なんかもそうなのかもね。 |
| 116分/★★★★☆ (2019年1月27日) |
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| ダ・ヴィンチ・コード | |
| THE DA VINCI CODE | |
| 2006年アメリカ/サスペンス <製作・監督> ロン・ハワード <原作> ダン・ブラウン <脚本> アキヴァ・ゴールズマン <出演> トム・ハンクス オドレイ・トトゥ イアン・マッケラン ジャン・レノ ポール・ベタニー アルフレッド・モリナ ユルゲン・プロフノウ エチエンヌ・シコ ジャン=ピエール・マリエール |
<ストーリー&コメント> フランスのルーヴル美術館で、館長のジャック・ソニエールが何者かに殺害された。遺体の周囲には不可解な暗号が残されており、パリに滞在していた宗教象徴研究の権威・ロバート・ラングドン教授はパリ市警から協力の依頼を受ける。ラングドンはさっそく暗号の解読を始めるが、実は彼自身こそが第一容疑者として浮かび上がっていたのだった。そこへ現れた暗号解読官のソフィー・ヌヴーは、ラングドンの無実を知っており、彼とともに逃走し、警察の追跡をかわしながら暗号に挑むのだが…。 レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に隠された暗号を解き明かし、事件の裏に秘められたキリスト教をめぐる人類史上最大の秘密に迫るダン・ブラウンの同名世界的ベストセラーを映画化。 すごく面白かったです。観る前に、「わかりにくい」とか「難解だ」という批評を耳にしていたんですが、意外にわりとまっすぐな展開で、寄り道なくストレートに解決へと進む感じ。謎解きに挑む主人公2人に感情移入して、一気に引き込まれていきました。 物語の核は、中盤、警察の追跡をかわした2人がリー卿のもとを訪れる場面。“聖杯”の謎解きをするくだりあたりが作者の最も描きたいプロットだったんじゃないかと思いました。歴史背景を交え、よどみなく解説を展開し、答えを導き出すラングドンとリー卿。まるでその講義の生徒のようなソフィー。観ている側は当然ソフィーの立場になるわけで、教授2人によって語られる原作者の主張を聞かされるわけです。これは古典的だけど、演出も見事でなかなか見所でした。それによって導き出された“真実”は、あくまでもフィクションで、原作者の発想なわけですが。 この映画は、全世界のキリスト協会に論議を巻き起こしているようです。原作の発刊、映画の上映令まで出ているとか。僕は特定の宗教を持っていない立場だからそう考えられるのかもしれないけど、「そんなに目くじら立てなくても」と思います。この作品によって語られるのは、前述通りあくまでもひとつの考えなのであり、協会の主張する教義に真実があるのであれば堂々と胸を張っていればいいわけだし。敏感になられると、逆に「もしかして…」と思っちゃったりしますね。 映画や絵画、書物はあくまでも芸術の産物なのであって、それによって何かが変わるということはないはずです。もし変わるとしたら、それによって良し悪しの影響を受けた人間によってなのだから。様々な憶測を呼ぶにせよ、ひとつの視点を提示するという意味では本作のような作品の果たす役割って少なくないと思いますね。「受け入れるかどうか」ではなく、「受け入れて、それをどう解釈するか」だと思うんですよね。 |
| 150分/★★★★☆ (2006年5月25日) (再観・2009年5月16日) |
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| ダウン | |
| DOWN | |
| 2001年オランダ、アメリカ/SFホラー <監督・脚本> ディック・マース <出演> ジェームズ・マーシャル ナオミ・ワッツ エリック・タール マイケル・アイアンサイド エドワード・ハーマン ダン・ヘダヤ |
<ストーリー&コメント> マンハッタンにそびえる高層ビルに導入された最新鋭エレベーターで、有り得ないはずの事故が相次いで発生、ついに死者を出してしまう。念入りな点検でも異状は見られなかったものの、エレベーター整備士のマークは異様な気配を感じ、取材に訪れた女性記者ジェニファーとともに、事件の真相を探り出そうとすのだが…。 『小さな目撃者』で注目されたオランダの俊才ディック・マース監督が、アボリアッツ映画祭グランプリを受賞した自身のデビュー作『悪魔の密室』をハリウッドでセルフ・リメイク。 エレベーターを舞台にしたパニックものは『ELEVATED』などいろいろあるけど、どれもイマイチ。原因不明の暴走をしたとしても、所詮はエレベーター。暴走の範囲にも限度があるからだろうね。作品中ではFBIまでが登場するけど、いささか騒ぎ過ぎの感が否めない。大統領の演説とか、やりすぎ。ツインタワーのテロ事件をふまえたものなんだろうけど。(そのわりには、しっかりとツインタワーが映像に映っていた) ちなみに撮影は、マンハッタンのアライアンス・ビルを架空のミレニアム・ビルに見立てて行われたそうです。 キャストでは、ナオミ・ワッツ。彼女、やっぱり美人だなぁ(笑) |
| 111分/★★★☆☆ (2003年9月6日) |
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| 誰がために鐘は鳴る | |
| FOR WHOM THE BELL TOLLS | |
| 1943年アメリカ/文芸ドラマ <監督> サム・ウッド <原作> アーネスト・ヘミングウェイ <出演> ゲーリー・クーパー イングリッド・バーグマン カティナ・パクシノウ |
<ストーリー&コメント> 文豪ヘミングウェイの代表作を映画化したもの。 舞台は内戦の続くスペイン。ゲリラ活動をする大学教授にゲーリー・クーパー、彼に助けられる娘にイングリッド・バーグマン。『カサブランカ』とは違い、ショートヘアのイングリッドもとてもキュート。危険な状況の中で情熱的に恋する女性を力強く演じている。 面白いんだけど、『カサブランカ』には劣るかなぁ。 |
| 130分/★★★☆☆ | |
| 第16回アカデミー賞(1943年) 助演女優賞 | |
| 宝島 | |
| TREASURE ISLAND | |
| 1950年アメリカ/アドベンチャー <監督> バイロン・ハスキン <原作> ロバート・ルイス・スティーヴンソン <脚本> ローレンス・エドワード・ワトキン <出演> ボビー・ドリスコル ロバート・ニュートン ベイジル・シドニー ウォルター・フィッツジェラルド デニス・オデア |
<ストーリー&コメント> 1765年、イギリスの西海岸の人里離れた酒場に住むジムは、海賊が隠した財宝の在り処を示した地図を手に入れる。ジムからその地図を預かったトレローニ提督は、帆船を率いて宝島へと出航する。だが、水夫の中には財宝を狙った悪漢、ジョン・シルバーらが潜伏していた。悪漢たちは船と財宝を奪う機会を虎視眈々と狙うのだった…。 有名な冒険小説を完全映画化した、ディズニー初の長編実写映画。 21世紀の現代に観ると、ちょっとサムイところもありますが、当時としてはおそらく画期的な映画だったのだと思います。最後がちょっと納得いかない気もするけど、この頃の映画は最後はみんな淡白だからなぁ。 ジムを演じたボビー・ドリスコルは、6歳にして映画デビューするなど、素晴らしい子役として活躍しました。しかし、1968年に、31歳の若さでドラッグ中毒からくる肝炎で亡くなってしまいました。死体はしばらく身元不明として扱われたほどで、孤独な死だったそうです。それを知って思い返してみると、ジム少年の笑顔の輝きがとても儚く思えてしまいます。 |
| 88分/★★★☆☆ (2002年11月6日) |
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| タクシードライバー | |
| TAXI DRIVER | |
| 1976年アメリカ/ドラマ <監督・出演> マーティン・スコセッシ <脚本> ポール・シュレイダー <出演> ロバート・デ・ニーロ シビル・シェパード ピーター・ボイル ジョディ・フォスター ハーヴェイ・カイテル レオナード・ハリス |
<ストーリー&コメント> ベトナム帰りの青年トラビスは、夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。美しい女性に一目惚れするもののうまくいかず、さらに苛立ちは募っていく。そしてある時、闇のルートから拳銃を手に入れ、自己鍛錬を始める。そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がるのだった…。 アカデミー賞4部門にノミネートされ、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した。ロバート・デ・ニーロが演技派俳優としての地位を確立した代表作でもあり、ジョディ・フォスターのデビュー作でもあります。当時のアメリカ社会に潜む狂気と混沌をえぐり出した衝撃の問題作。 色々と話題の多い作品だけど…個人的にはあまり面白いというほどではありませんでした。デ・ニーロの熱演は際だってたし、ほとんど彼の演技を堪能する作品なんだけど、なんか『ディア・ハンター』と同じような暗さというか、スッキリしない気分だったんだよね。フラレた腹いせに「死んで地獄に落ちろ」はあんまりだし。同時代の出演作では、『ラスト・タイクーン』の方が好きです。 デビュー作のジョディ・フォスターは思ってたほど出番はなかったけど、輝きはみせてたね。天才子役ということで『レオン』のナタリー・ポートマンとイメージがダブるのは僕だけかな? 『ラスト・ショー』にも出演していたシビル・シェパード。脇役だけど、あまり時代を感じさせないしとても素敵です。 |
| 114分/★★★☆☆ (2003年10月24日) |
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| ダークマン | |
| DARKMAN | |
| 1990年アメリカ/SFオカルト <監督・脚本> サム・ライミ <出演> リーアム・ニーソン フランシス・マクドーマンド コリン・フライエルス ラリー・ドレイク |
<ストーリー&コメント> 科学者のウェストレイクは、弁護士である恋人ジュリーの極秘メモを狙うギャングに襲われ、全身に大火傷を負って瀕死の状態に陥ってしまう。彼は一命を取り留めるが、ほとんどの皮膚と、全身の感覚を失っていた。やがて彼はかねてから研究していた人工皮膚と、手術の副産物として得た怪力で、超人“ダークマン”として生まれ変わる。だが、人工皮膚はまだ完全ではなく、光の中では99分しか安定しない。弱点を抱えながら、ウェストレイクは、街の乗っ取りを企む悪党たちと孤立無縁の復讐戦を開始する…。 1970年代か1980年代を思わせる安っぽい特撮の画面がなんだか笑えてしまう。 顔のないヒーローを熱演したリーアム・ニーソンの出世作となった。 |
| 95分/★★★☆☆ | |
| 助けて、神サマ! | |
| SAVED! | |
| 2004年アメリカ/ラブコメディ <監督・脚本> ブライアン・ダネリー <脚本> マイケル・アーバン <出演> ジェナ・マローン マンディ・ムーア マコーレー・カルキン パトリック・フュジット エヴァ・アムッリ チャド・ファウスト エリザベス・タイ マーティン・ドノヴァン |
<ストーリー&コメント> 敬虔なクリスチャンの学校に通う優等生のメアリー。ある日、彼女はボーイフレンドから「自分はゲイだ」と告白される。ショックを受けたメアリーは、彼を正しい道に導くことが神の意志だと信じ、意を決して彼と初体験する。だが、その甲斐なく彼はゲイであることが親に発覚してカウンセリング施設へ送られ、挙句の果てにメアリーは妊娠してしまう。やがてその事実を知った彼女の親友ヒラリーは突然態度を変え、メアリーは学校で孤立してゆく。そんな彼女の支えとなったのは、不良のレッテルを貼られたカサンドラ、そして信念に凝り固まった妹ヒラリーに冷淡な車椅子の兄・ローランドの2人だった…。 ジェナ・マローンとマンディ・ムーアという若手人気女優、そして2003年の『パーティ★モンスター』で9年ぶりに映画界に復帰したマコーレー・カルキンと、次世代スターが共演。さらに、ヒロインの優等生たちより印象的な演技だった不良娘を演じたエヴァ・アムッリ。彼女、オスカー女優スーザン・サランドンの娘なんですね。 キャストは豪華かもしれないけど、作品としてはボチボチ。登場する高校生たちは敬虔なクリスチャンというにはちょっと厳しいし、全体的に淡々とした感じだったかな。笑えるシーンも随所にあったけど、もう一歩という感じ。 個人的には、好きなマンディ・ムーアが悪役というのがちょっと意外で面白かったかも。 |
| 93分/★★☆☆☆ (2007年1月13日) |
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| 黄昏 | |
| ON GOLDEN POND | |
| 1981年アメリカ/ドラマ <監督> マーク・ライデル <原作・脚本> アーネスト・トンプソン <出演> キャサリン・ヘプバーン ヘンリー・フォンダ ジェーン・フォンダ ダグ・マッケオン ダブニー・コールマン ウィリアム・ラントー |
<ストーリー&コメント> 夏の休暇を過ごすため、ニューイングランドの別荘にやって来た老夫婦、ノーマンとエセル。そこへ、音信不通だった娘のチェルシーが、婚約者ビルとその息子ビリーを連れて現れる。お互いの偏屈な性格が災いして、父と娘は長く疎遠な関係が続いていたのだった。チェルシーとビルは欧州旅行に行く途中であり、その間、ビリーを預かってほしいとチェルシーは両親に頼むのだが…。 静かな湖畔の別荘を舞台に、人生の黄昏を迎えた老夫婦と、その家族との絆を描いたドラマ。アカデミー賞で10部門にノミネートされ、3部門で受賞。主演男優賞を受賞したヘンリー・フォンダはこれが遺作となった。 本作は、ジェーン・フォンダが実の父親のヘンリーに初のオスカーを取らせるべく、彼女自身の製作会社で企画し、父娘共演も実現した。実際の父娘関係も映画同様に断絶していたが、この共演で関係を修復することができたのだとか。そう考えると、なんともリアルな愛憎劇に思えてしまうが、主演の名優二人の演技はさすがに素晴らしい。 派手なところもなく、地味な作品だけど、心に染みる名作です。 |
| 109分/★★★☆☆ (2003年7月23日) |
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| 第54回アカデミー賞(1981年) 主演男優賞、主演女優賞、脚色賞 | |
| ダーティ・ダンシング | |
| DIRTY DANCING | |
| 1987年アメリカ/青春ドラマ <監督> エミール・アンドリーノ <出演> ジェニファー・グレイ パトリック・スウェイジ |
<ストーリー&コメント> 1960年代の避暑地。17歳のベイビーは、ダンスのインストラクター、ジョニーと出会ってダンスと恋の素晴らしさを知ることに…。 クライマックスで見せる2人のジャンプ&リフトは拍手喝采モノ。 ドラマを彩る素晴らしきオールディーズの名曲の数々も必聴! |
| 105分/★★☆☆☆ | |
| 第60回アカデミー賞(1987年) 歌曲賞 | |
| ダーティハリー | |
| DIRTY HARRY | |
| 1971年アメリカ/アクション <監督> ドン・シーゲル <脚本> ハリー・ジュリアン・フィンク R・M・フィンク ディーン・リーズナー <出演> クリント・イーストウッド アンディ・ロビンソン ハリー・ガーディノ レニ・サントーニ ジョン・ヴァーノン ジョン・ラーチ |
<ストーリー&コメント> サンフランシスコ市警の名物刑事ハリー・キャラハンは、所構わず愛銃44マグナムを発砲するなど捜査は荒っぽいが、持ち前の正義感で抜群の検挙率をおさめていた。そんなある日、無差別殺人犯“サソリ座の男”から連続殺人を予告する脅迫状が市長に届く。事件の担当になったハリーは、相棒チコと共に犯人に迫るのだが…。 クリント・イーストウッドが、刑事アクション史上屈指のヒーロー、ハリー・キャラハンに扮する痛快シリーズの第一弾。 単なる刑事ドラマではなく、その背景にある問題をも描く社会派ドラマとしても秀逸。正義を守るはずの法律が残虐殺人犯の人権を護り、捜査の障壁となってしまうなどの描写はとても興味深かった。売り物のガンアクションも派手だけど、人気の多い市街地でもかまわず銃を抜くのはどうなんだろう?ちなみに、今回の事件はサンフランシスコの町で実際に起きた連続無差別殺人事件(1968〜74年に全米を震撼させた)殺人鬼ゾディアック事件がモデルといわれているそうです。 それなりに面白かったんだけど、つっこみどころが多いのが気になった。ハリーの独断からか、杜撰な捜査でせっかく追いつめた犯人を逃がしてしまったり、容疑者が自作自演の暴力事件をメディアに訴えた直後なのに再度の犯行に至ったり。ちょっと演出的に疑問。 |
| 102分/★★★☆☆ (2003年9月29日) |
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| ダーティハリー2 | |
| MAGNUM FORCE | |
| 1973年アメリカ/アクション <監督> テッド・ポスト <脚本> ジョン・ミリアス マイケル・チミノ <出演> クリント・イーストウッド ハル・ホルブルック ミッチェル・ライアン デヴィッド・ソウル ティム・マシソン フェルトン・ペリー |
<ストーリー&コメント> 法の盲点をついて荒稼ぎする犯罪者たちが次々と殺される事件が発生。サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事は、捜査を進めていくうちに、若いデービスたち4人の白バイ警官を怪しいと睨む。彼らは社会正義を守るべく制裁を加えているのだと反論、大胆にもハリーを自分たちの仲間に誘おうとするのだが…。 ハリー・キャラハン刑事の痛快ガンアクションシリーズの第二弾。 銃撃戦やカー・チェイスなど、アクション面での迫力は前作以上だが、社会的ドラマとしての味わいは薄くなった。警察内部の腐敗を描いたりしている点は興味深いが、「犯罪者を殺して何が悪い」と言うデービスらはまさに第一作のハリーそのもので、矛盾している気がする。ところが、肝心なそのあたりの部分は「仲間を殺されたハリーの復讐劇」にすりかわってしまい、論点が逸れてしまい残念。無差別殺人は罪悪だとしても、「法の裁き切れない犯罪者」を粛清しようとする動きは個人的には肯定したいところだけに、ちゃんとした結論を導いてほしかったけど。 最後の展開はちょっと予想外だったので意表をつかれた。 それにしても、後味の悪いラストは相変わらず。 |
| 122分/★★★☆☆ (2003年10月13日) |
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| ダーティハリー3 | |
| THE ENFORCE | |
| 1976年アメリカ/アクション <監督> ジェームズ・ファーゴ <脚本> スターリング・シリファント ディーン・リーズナー <出演> クリント・イーストウッド タイン・デイリー ハリー・ガルディノ ブラッドフォード・ディルマン ジョン・ミッチャム デヴェレン・ブックウォルター ジョン・クロフォード アルバート・ポップウェル |
<ストーリー&コメント> 荒っぽい捜査が原因で、デスクワークに左遷されてしまったハリー。その間に過激派集団が陸軍の兵器庫を襲撃し、武器を奪って逃走するという事件が発生し、ハリーの元相棒フランクが殉死してしまう。彼の仇討ちを誓ったハリーは殺人課に復帰し、新人の女性刑事ムーアと新たにコンビを組んで捜査を開始するのだが…。 ハリー・キャラハン刑事の活躍する痛快シリーズの第三弾。 今回は、警察の上層部と市長の政治的な癒着がハリーの苛立ちの背景にある。女性進出を声高に謳い文句にし、ハリーは新人の女性をパートナーとして押し付けられる。新人は、なんとか先輩にいいところを見せようと必死になり、その頑張りが逆に空回りしてしまったり…。現実の社会でもよく見られる光景だが、新たな活路に見えたこのコンビも長続きせず、ちょっと残念。このシリーズは、ハリー以外の登場人物ってほとんど連続しては登場しないんだよね。 今回はストーリーもアクションもそれなりだけど、中途半端な印象も否めず。最後のバズーカは、やりすぎ。 やっぱり最後は後味の悪いラストでした。 |
| 96分/★★★☆☆ (2003年10月13日) |
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| ダーティハリー4 | |
| SUDDEN IMPACT | |
| 1983年アメリカ/アクション <製作・監督・出演> クリント・イーストウッド <脚本> ジョゼフ・C・スティンソン <出演> ソンドラ・ロック パット・ヒングル ブラッドフォード・ディルマン ポール・ドレイク オードリー・J・ニーナン ジャック・チボー |
<ストーリー&コメント> 手荒い捜査が原因で、強制的な休暇を兼ねて北部のサンパウロを訪れたハリー。そこで続発した事件は、男性が股間を銃で撃たれて殺されるというもので、先日サンフランシスコで起きた事件と同様の手口だった。同一犯によるものと睨んだハリーは捜査を開始。偶然出会った画家のジェニファーが事件に関連していることを知るのだが…。 前作から7年を経て作られた、シリーズの第四弾。シリーズで唯一、クリント・イーストウッドが製作・監督を手掛け、当時の恋人ソンドラ・ロックが出演するなど話題を集めた。 今回は、クリント・イーストウッド製作ということでちょっとテイストの違う作品になっている。一言で言えば、「西部劇チック」なつくり。街中でも銃を撃ちまくるアクションは健在だし、一番印象的だったのがラストのシーンで、逆行の中に仁王立ちするハリー。まるで特撮ヒーローもののような登場シーンに爆笑してしまいました。内容的には、ちょっとドロドロしたストーリーがからんでいたのでこのシリーズっぽくなかったですね。 ソンドラ・ロックは、1976年の『アウトロー』での共演でクリント・イーストウッドと親しくなり、公私ともにパートナーとして過ごしたものの、1989年に破局。 |
| 117分/★★★☆☆ (2003年10月13日) |
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| ダーティハリー5 | |
| THE DEAD POOL | |
| 1988年アメリカ/アクション <監督> バディ・ヴァン・ホーン <脚本> スティーヴ・シャロン <出演> クリント・イーストウッド パトリシア・クラークソン リーアム・ニーソン エヴァン・C・キム デヴィッド・ハント マイケル・カリー |
<ストーリー&コメント> サンフランシスコ市警殺人課の刑事ハリー・キャラハンは、愛用のマグナムで相変わらず犯罪者たちを敵に回し、乱暴な捜査では警察上層部に大目玉の日々。そんなある日、予告殺人鬼が罪のない人々を次々と血祭りにあげる凶悪事件が連続して発生。ハリーは事件関係者の映画監督・スワンの身辺を調査するのだが…。 前作から5年ぶりに作られた、人気シリーズ第五弾。 カリフォルニア州カーメル市の市長を務め終えたクリント・イーストウッドの俳優復帰作。さすがに年齢による衰えは隠せず、アクション性は多少ダウン。今作はどちらかといえばストーリーに重点が置かれているような気がします。ところが、これがまた面白くない。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、最後の犯人は悪い意味で期待外れだったし。あれだったら、二重人格とかにしたほうが面白かったのでは。リーアム・ニーソンは好きな役者なので、僕が期待しすぎてしまったのかもしれないけど。それにしても、思わせぶり過ぎる。刑務所でのプチ脅迫、ラジコンとのカーチェイスなど面白い場面もそれなりにあるだけに、残念。 ブレイク前のジム・キャリーが、サイコなロッカー役で脇役出演。 このシリーズは今作で打ち止め。ちなみに、更なる続編は何度も製作が噂されながら実現していないそうです。さすがに、もう無理が…。 シリーズを通して振り返ると、ハリーの殺戮ぶり(いくら犯罪者でも、殺しすぎ)ばかりが印象的。今作の最後なんて、殺さなくても逮捕できたはずなのにね。あと、それぞれの作品の冒頭で、すぐ解決される小事件。それの方が本編よりも面白かったりする。 |
| 91分/★★★☆☆ (2003年10月16日) |
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| ダブル・テイク | |
| DOUBLE TAKE | |
| 2001年アメリカ/アクションコメディ <監督・脚本> ジョージ・ギャロ <出演> オーランド・ジョーンズ エディ・グリフィン ゲーリー・グラッブス ラウル・ジュリア=レヴィ ガルセラ・ビューヴァイス アンドレア・ナヴェド |
<ストーリー&コメント> ウォール街で働くエリートビジネスマンのダリルは、予定外の巨額な入金が不正な裏金であることを突き止めるが、警官と何者かの銃撃戦に巻き込まれ、その犯人だと誤解されてしまう。ダリルは誤解を晴らそうとするが、やむなくメキシコに逃走する。そして、なぜか彼に付きまとうチンピラのフレディを言いくるめて立場を入れ替えるが、そのフレディは知事殺害で指名手配されていたのだった…。 無実の罪で追われ、お尋ね者と一緒に逃走することになった主人公の騒動を描くコメディ。 全然面白くなかった。コメディにしては笑える場面も少なくてキレもないし、ストーリー(というか人物関係)もゴチャゴチャしすぎてわかりづらかった。何より、主役の二人組がどちらも脇役程度の俳優だったので華がなかったかな。クリス・タッカーやマーティン・ローレンスあたりが出演していれば、何倍も面白い作品になったんだろうなぁ。 ダリル役のオーランド・ジョーンズ、最近どこかで見たと思ったら…『タイムマシン』に記憶装置「VOX」役で出てた人ね。 |
| 88分/★★☆☆☆ (2004年1月9日) |
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| ターミナル | |
| THE TERMINAL | |
| 2004年アメリカ/コメディドラマ <製作・監督> スティーブン・スピルバーグ <脚本> ジェフ・ナサンソン サーシャ・ガヴァシ <出演> トム・ハンクス キャサリン・ゼタ=ジョーンズ スタンリー・トゥッチ チー・マクブライド ディエゴ・ルナ バリー・シャバカ・ヘンリー クマール・パラーナ ゾーイ・サルダナ エディ・ジョーンズ |
<ストーリー&コメント> 東欧の小国クラコウジアからニューヨークへとやって来たビクター・ナボルスキー。ところが、いざ入国しようとした矢先、彼の国で軍事クーデターが発生し、国家が消滅してしまう。国交が閉ざされアメリカへの入国を拒否された彼は、進むも退くもできず、空港内に足止めされてしまう。英語も分からず通貨も持っていない彼は、やむを得ず空港のターミナルの中で寝起きしながら事態が改善するのを待つのだったが…。 小さな約束を果たすために、空港内で暮らす男を描いたコメディタッチのヒューマン・ドラマ。 スピルバーグ、トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズというアカデミー賞受賞者たちの共作が話題になったけど、作品自体を観ても素晴らしいものでした。途中までは、奇想天外なビクターの行動に大笑い。ドラマの進展していく中盤からは、彼の素直さとひたむきさに次第に影響されていく周囲の人たちにあったかい気持ちにされます。最後の結末がちょっと弱い気もしなくはないけど、久しぶりにトム・ハンクスが“いい人”ぶりを発揮した傑作でした。キャストも多彩で、まさに適材適所。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズは相変わらず美しい。『シカゴ』ほどの妖艶さはないけど、僕の好みとしてはこちらの彼女の方が好きです。 |
| 129分/★★★★☆ (2004年12月30日) |
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| ターミナル・ベロシティ | |
| TERMINAL VELOCITY | |
| 1994年アメリカ/アクション <監督> デラン・サラフィアン <脚本> デヴィッド・トゥーヒー <出演> チャーリー・シーン ナスターシャ・キンスキー ジェームズ・ガンドルフィーニ クリストファー・マクドナルド ガリー・ブロック |
<ストーリー&コメント> アリゾナ州フェニックスでスカイダイビングのインストラクターをしているディッチのもとに、ある日クリスという美女が訪ねて来る。ディッチは早速彼女のパラシュート指導に当たるが、飛行中に一瞬目を離した隙に、彼女は空中に飛び出してしまう。殺人の容疑をかけられたディッチは、身の潔白を証明するために彼女の身辺を調べはじめるうち、意外な事実に直面するのだった…。 事件に巻き込まれていくスカイ・ダイバーの姿を描いたアクション。 作品中の要所で出てくるスカイダイビングのシーンが見所。チャーリー・シーンはスカイダイビングの訓練を受けて、撮影の時は自分で飛んだんだそうです。 ストーリーはちょっと大雑把な感じだけど、アクションシーンも適度な具合で飽きずに最後まで見られました。謎のロシア人美女を演じたナスターシャ・キンスキーもなかなかいい感じです。 最後のディッチの敬礼のシーンには爆笑でした(笑) |
| 103分/★★★☆☆ (2002年9月15日) |
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| ターミネーター | |
| THE TERMINATOR | |
| 1984年アメリカ/SF近未来 <監督・脚本> ジェームズ・キャメロン <脚本> ゲイル・アン・ハード <出演> アーノルド・シュワルツェネッガー マイケル・ビーン リンダ・ハミルトン ポール・ウィンフィールド ランス・ヘンリクセン アール・ボーエン |
<ストーリー&コメント> 機械が人間を蹂躙する2029年の未来から、抵抗組織のリーダーの母を暗殺するため、不死身の殺人マシンが現代に送り込まれた!これを追って抵抗側の戦士も現代へ。未来を賭けた両者の壮絶なバトルが開始される! アーノルド・シュワルツェネッガー、おそるべし。まるで本物のターミネーターのように無表情でショットガンを連発する姿は脅威的。 |
| 107分/★★★★☆ | |
| ターミネーター2 | |
| TERMINATOR 2 : THE JUDGEMENY DAY | |
| 1991年アメリカ/SF近未来 <製作・監督・脚本> ジェームズ・キャメロン <脚本> ウィリアム・ウィッシャー <出演> アーノルド・シュワルツェネッガー リンダ・ハミルトン エドワード・ファーロング ロバート・パトリック アール・ボーエン ジョー・モートン |
<ストーリー&コメント> 前作から10年、未来の抵抗リーダー、ジョン・コナーの母サラは、逞しい女戦士になっていた。未来から送られたT-1000型殺人マシンの魔手からジョンを守るため、前作の悪役T-800型が現代へ現れ、再び壮絶な戦いが…。 変幻自在のT-1000のCGを駆使したSFXが目を見張る。文句なしの大傑作。テデン デン デデン…というテーマ音楽が頭を離れない(笑) |
| 137分/★★★★☆ | |
| 第64回アカデミー賞(1991年) 音響賞、メイクアップ賞、視覚効果賞、音響効果編集賞 | |
| ターミネーター3 | |
| TERMINATOR 3 : RISE OF THE MACHINES | |
| 2003年アメリカ/SF近未来 <監督> ジョナサン・モストウ <脚本> ジョン・ブランカトー マイケル・フェリス <キャラクター原案> ジェームズ・キャメロン <出演> アーノルド・シュワルツェネッガー ニック・スタール クレア・デーンズ クリスタナ・ローケン デビッド・アンドリュース マーク・ファミグリエッティ アール・ボーエン |
<ストーリー&コメント> 「審判の日」は回避され、人類と機械の全面戦争は起きず、平穏に時は過ぎていたかに思えた。だが、青年となったジョン・コナーの脳裏には悪夢の未来が焼きついて離れなかった。そんな時、T-1000を上回る性能を持つ新型ターミネーター「T-X」がジョンたちを抹殺すべく現代に送りこまれてくる。ジョンを守るべく現れたターミネーターとともに、またしても激しい戦いが繰り広げられる。果たしてジョンは、世界の破滅を救うことができるのだろうか…。 壮絶なアクションがウリだった前作に比べ、世界観は「戦いを乗り越えて生き残ること」を掲げた第1作に回帰したように思える。ケイトは完全にサラ・コナーのオマージュだし。スタッフやキャストの大幅な入れ替わりなど残念な部分も確かにあるが、個人的にはかなり面白かった。賛否両論ありそうなラストも、あれはあれでアリかなと思えたし。偉大な前作と比べると、やはり見劣りがしてしまうけど。 T-XがT-1000より弱く思えたのは僕だけではないはず。クリスタナ・ローケンにはロバート・パトリックほど怖さを感じないし、 あまりの打たれ弱さ、最後のあっけなさにガッカリ。 クレア・デーンズ、なんか随分老けこんだ感じでちょっとショック。 |
| 110分/★★★☆☆ (2003年8月28日) |
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| ターミネーター4 | |
| TERMINATOR SALVATION | |
| 2009年アメリカ/SF近未来 <監督> マックG <脚本> ジョン・ブランカトー マイケル・フェリス <キャラクター原案> ジェームズ・キャメロン <出演> クリスチャン・ベイル サム・ワーシントン ムーン・ブラッドグッド ヘレナ・ボナム=カーター アントン・イェルチン ジェイダグレイス ブライス・ダラス・ハワード |
<ストーリー&コメント> 西暦2018年、人類滅亡を目論む機械軍・スカイネットが引き起こした“審判の日”をかろうじて生き延びた人間たちは抵抗軍を組織し、大人になったジョン・コナーもその一員としてスカイネット率いる機械軍との死闘に身を投じていた。そんなある日、ジョンはマーカス・ライトと名乗る謎の男と出会う。彼は過去の記憶をなくしており、脳と心臓以外のすべてが機械化されたハイブリッドの身体を持っていた。「自分は人間だ」と主張するマーカスに対し、敵か味方か判断しかねるジョン。しかし、将来彼の父となる少年カイル・リースに身の危険が差し迫っていることをマーカスから知らされ、ジョンはある決意を固めるのだが…。 大ヒットシリーズの4作目にして、初めて未来世界に迫り、これまでの原点を辿る。 未来を舞台にしたことで、今までとはちょっと違ったテイストになっています。背景は、すべてが破壊しつくされ荒廃した大地。人類の抵抗軍は、わずかな武器をとって機械軍と「戦争」を繰り広げています。そんな世界にも違和感なく入り込めるのは、過去3作で積み上げてきたコンテンツのなせるワザだろうね。ジョンのキャスティングは今回も替わってるんだけど、ヒゲのワイルド系ってことで違和感ナシ。ただ、ケイトがちょっと違うかなぁという気もする。抜擢のサム・ワーシントン、なかなかの存在感でした。このヒットが『アバター』につながっていくんだね。 今回はジョンではなくマーカスが主人公といってもいい感じだし、新たな最新型ターミネーターが出てくるわけでもない(CG技術で驚きのT-800再臨!はあるけど)ので、これといった真新しさはないような気がするけど、コレはコレでありかなぁという気がします。 余談ですが、これが僕にとって初めてのブルーレイディスクでの映画鑑賞作品です。DVDのとも見比べてみたけど、やっぱり映像がすごく綺麗でした。 |
| 114分/★★★☆☆ (2009年2月13日) |
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| ターミネーター:新起動/ジェニシス | |
| TERMINATOR GENISYS | |
| 2015年アメリカ/SF近未来 <監督> アラン・テイラー <脚本> レータ・カログリディス パトリック・ルシエ <出演> アーノルド・シュワルツェネッガー ジェイソン・クラーク エミリア・クラーク ジェイ・コートニー イ・ビョンホン J・K・シモンズ マット・スミス |
<ストーリー&コメント> 2029年。機械軍と人類の死闘は人類の勝利に終わりつつあった。だが、機械軍は人類の指導者ジョン・コナーの母サラを暗殺して歴史を書き換えるべく、殺人ロボット・ターミネーター“T-800”をタイムマシンで過去へ送る。一方人類側も、サラを救う任務に志願した青年カイルを過去へと送り込む。カイルは計画通り1984年に到着するが、そこにはすでに未来を知って戦士となったサラと、彼女の守護者である別の“T-800”がいた…。 1984年の第1作以来、30年以上の人気を誇るSFアクション『ターミネーター』シリーズ第5作。アーノルド・シュワルツェネッガーが第3作以来12年ぶりに復帰。第1作と時代は同じだが時間軸が異なる世界を舞台に、機械と人類の未来を懸けた闘いを描く。物語の発端となるサラとカイルの出会いなど、第1作の変奏曲的なストーリーが展開するが、単なるリブートではなく、過去への介入の影響でこれまでとは別の歴史をたどるパラレルワールドになったというタイムトラベルSFらしい設定が心憎い。年齢を重ねたシュワルツェネッガー扮するT-800の容姿に対する理屈付けや、第1、第2作の名場面の再現など、随所に見受けられるシリーズへの愛とリスペクトも見もの。 なかなか面白かったです。タイムトラベルの影響?で設定が変わりすぎて、今回はなんとジョンが敵になるとかもはや支離滅裂だけど、最後のカットを観る限り、まだ続けるのかな…? 老いたT-800を演じるシュワちゃんも年をとったけど、「外見も人間みたいに変化するの」という一言でサラッと設定が為されてしまうものの、それをあっさり受け入れられてしまうのは、このシリーズが好きだからかな。まだまだポンコツじゃない姿は、クリント・イーストウッドに見えてきた。T-1000を演じたイ・ビョンホンは久しぶりに観たけど、なかなかクールで良かった。 |
| 126分/★★★☆☆ (2016年8月6日) |
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| ターミネーター:ニュー・フェイト | |
| TERMINATOR: DARK FATE | |
| 2019年アメリカ/SF近未来 <製作・原案> ジェームズ・キャメロン <監督> ティム・ミラー <脚本> デヴィッド・S・ゴイヤー ジャスティン・ローズ ビリー・レイ <出演> アーノルド・シュワルツェネッガー リンダ・ハミルトン マッケンジー・デイヴィス ナタリア・レイエス ガブリエル・ルナ ディエゴ・ボネータ |
<ストーリー&コメント> 2020年、メキシコ市。21歳のごく普通の女性ダニーは、未来からタイムトラベルしてきたヒト型ロボット“ターミネーター”のREV-9に襲われるが、同じく未来から来た女性の強化兵士グレースに救われる。REV-9がさらに追いかけてくる中、かつて悪の“ターミネーター”たちと戦った中年女性サラはダニーたちを救う。愛する息子ジョンを失ったサラは、未来から来る敵と孤独な戦いを続けていたのだった。しかし、自分の知る未来とは状況が変わっていることを感じたサラは、グレースに未来の状況を問う。そこでグレースの語った「未来」は、サラの知るものとは全く異なっていたのだった…。 人気SFアクションシリーズの4年ぶりの第6作。シリーズでも人気が高い『ターミネーター2』から28年ぶりにシュワルツェネッガーとハミルトン、キャメロン監督(本作ではプロデュースと原案に参加)という黄金トリオが再結集し、その続編を作り上げた。 ボチボチだったかな。迫力あるバトルシーンは見どころが満載だったけど、過去のシリーズの焼き直し感がどうしても抜けないね。ダニーとグレースは、まんまジョンとカイルだし。T-800が自らの罪を悔いて人間生活を送っているという設定にも無理がある気がするなぁ。そもそも、T-800は年とらんでしょ?圧巻のアクションを見せてくれたマッケンジー・デイヴィスは、ミラ・ジョヴォヴィッチみたいだね。 このシリーズもそうだけど、「遠くない未来」を描いたはずの過去の作品たちの「未来設定(このシリーズでは2020年)」を現実の時間が追い抜いた時点で、ある程度無理があるというか、破綻してるのも否めないよね。 |
| 129分/★★★☆☆ (2020年10月7日) |
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| 誰かに見られてる | |
| SOMEONE TO WATCH OVER ME | |
| 1987年アメリカ/ラブ・サスペンス <監督> リドリー・スコット <出演> トム・ベレンジャー ミミ・ロジャース ロレイン・ブラッコ ジェリー・オーバック |
<ストーリー&コメント> ニューヨーク市警の刑事マイクは、ダウンタウンで妻子と幸せな生活を送っていた。ある日、美人富豪のクレアがパーティ会場で偶然殺人事件を目撃してしまい、犯人から命を狙われる立場に陥り、マイクは彼女の護衛を命じられる。ふたりはお互いの住む世界の違いに戸惑うが、やがてお互いに惹かれ合ってゆく…。 命を狙われる女と護衛役の男という構図は『ボディガード』にも共通している。この作品は途中まで3ツ★かなぁと思っていたんだけど…最後のシーンで評価が上がりました。ちょっと予想外なクライマックスがグッド。 名作と言える作品だと思います。 |
| 106分/★★★★☆ (2002年2月2日) |
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| タワーリング・インフェルノ |
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| THE TOWERING INFERNO | |
| 1974年アメリカ/パニック <監督> ジョン・ギラーミン アーウィン・アレン <脚本> スターリング・シリファント <出演> スティーヴ・マックィーン ポール・ニューマン ウィリアム・ホールデン フェイ・ダナウェイ フレッド・アステア スーザン・ブレイクリー リチャード・チェンバレン ジェニファー・ジョーンズ O・J・シンプソン |
<ストーリー&コメント> サンフランシスコに出現した地上135階の超高層ビル“グラス・タワー”。落成式の日、電気配線の手抜き工事から81階で起きた出火はやがて巨大な炎となっていく。ビルの設計責任者ダグ・ロバーツは消防隊長のオハラハンと共に、最上階のラウンジで催されている披露パーティーから300人の招待客を決死の覚悟で救出しようとするのだが…。 20世紀フォックスとワーナー・ブラザースが別個に企画していたビル火災の映画作品を合作、文字通りのオールスター・キャストで映像化したパニック超大作。『ポセイドン・アドベンチャー』と並ぶパニックムービーの金字塔的名作。 ものすごく面白かった。時間はちょっと長めだけど、最後まで全く飽きずにノンストップで楽しめました。CGのない時代なので、映像はもちろんすべてアクション。後の『バックドラフト』にこそ負けるけど、火災シーンはものすごい迫力。全体の構成、物語でも、個人的に火事モノでは最高だった『ラスベガス大火災』を完全に越えてます。 これだけド迫力の大作なのに、個々の登場人物がしっかりと描かれている点もすごい。主な主役の二人以外にも、小さなドラマがいっぱい。災害の責任を追及しあう施行主一家の騒動や、決死の覚悟の消防隊員たち、運悪く事故に巻き込まれたビルのスタッフと招待客たち。フレッド・アステアとジェニファー・ジョーンズのサイドストーリーもよかった。 個人的にはパティ役のスーザン・ブレイクリーが素敵でした。 |
| 158分/★★★★★ (2004年1月17日) |
[More Information] |
| 第47回アカデミー賞(1974年) 撮影賞、編集賞、歌曲賞 | |
| 断崖 | |
| SUSPICION | |
| 1941年アメリカ/サスペンス <監督> アルフレッド・ヒッチコック <原作> フランシス・アイルズ <脚本> サムソン・ラファエルソン <出演> ジョーン・フォンテーン ケーリー・グラント セドリック・ハードウィック ナイジェル・ブルース レオ・G・キャロル |
<ストーリー&コメント> 大富豪の令嬢リナは、ハンサムな紳士のジョニーと熱烈な恋に落ちたすえ結婚。一見、幸せな結婚生活を送っているように見えたが、実はジョニーは定職や収入もなく、ギャンブルに夢中という自堕落な男だった。リナは、次第に夫の財産管理や友人関係に不安を抱き、夫に対する疑念は日々増していくのだった…。 原題は「疑惑」だけど、そのままの直訳ではなく、ひとひねり効かせた邦題は妙訳。 殺人事件が起きて、そこから物語が広がる…というパターンではないので、他のヒッチコック作品とはちょっと色合いが異なるかな。内容自体はボチボチだったけど、オスカーを獲得したジョーン・フォンテーンの熱演が見事だった。彼女が次第に被害妄想に陥り、夫に殺されるかもしれないという疑惑を抱くまでが丁寧に描かれています。 風来坊を気ままに演じているケーリー・グラントも、さすがに堂に入った演技。 |
| 99分/★★★☆☆ (2007年1月22日) |
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| 第14回アカデミー賞(1941年) 主演女優賞 | |
| ダンジョン&ドラゴン | |
| DUNGEONS & DRAGONS | |
| 2000年アメリカ/ファンタジー <監督> コートニー・ソロモン <出演> ジェレミー・アイアンズ ジャスティン・ワリン マーロン・ウェイアンズ ゾー・マクラーレン ブルース・ペイン ソーラ・バーチ |
<ストーリー&コメント> 魔法を操る貴族が支配するイズメール王国では平民たちは奴隷のような扱いを受けていた。そんな国状を憂いた若き女王サヴィーナは、邪悪な宰相プロフィオンを打ち破るために、伝説の「サブリールの杖」を探そうとするが…。 これが初監督作品となるコートニー・ソロモンが魅了されたテーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を執念の映画化。 かなり期待して観たんだけど…ガックリ。建物や背景なんてCGばっかりだし、ストーリーも世界観も現代アメリカ映画って感じで。ストーリーなんて『スター・ウォーズ』みたいだし。 最後の、ドラゴンが大量にとびかう戦争シーン(これもCGだけど)だけが唯一の見どころかな。 |
| 108分/★★☆☆☆ (2002年5月12日) |
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| ダンサー・イン・ザ・ダーク | |
| DANCER IN THE DARK | |
| 2000年デンマーク/ミュージカル <監督・脚本> ラース・フォン・トリアー <出演> ビョーク カトリーヌ・ドヌーヴ デヴィッド・モース ピーター・ストーメア ジョエル・グレイ ウド・キアー ジャン・マルク・バール ステラン・スカルスゲールド |
<ストーリー&コメント> 1960年代のアメリカの片田舎。チェコからの移民のセルマは、息子のジーンを育てながら工場で働くシングルマザー。遺伝性の病気で視力を失いつつあった彼女は、息子にだけは同じ運命を辿って欲しくないと、その手術費用を必死で貯めていた。目的の金額まで届くというある日、大事なへそくりを盗まれてしまった…。 僕が今まで生きてきて見た中で、間違いなく最悪の映画。途中で何度もイヤになったけど、頑張って最後まで見たら…見終わった後のこれ以上ない後味の悪さ。0点でもいいぐらい。ミュージカル部分の映像はなかなかなので、そこにかろうじて1点という感じ。この映画を「感動作」と評価する人とは、残念ですが嗜好が違うとしか言いようがありません。 最後には、禁断のタブーを描いた映画。こういう映画は…作っちゃいけないと思う。 |
| 140分/★☆☆☆☆ (2002年3月1日) |
→感想の詳細がコラムにもあります。 |
| ダンス・ウィズ・ウルブズ | |
| DANCE WITH WOLVES | |
| 1990年アメリカ/史劇ドラマ <製作・監督・出演> ケビン・コスナー <出演> メアリー・マクドネル グラハム・グリーン ロドニー・A・グラント ロバート・パストレッリ |
<ストーリー&コメント> 南北戦争で英雄となった男が、自ら勤務地の選択を与えられ、ダコタ最西部に赴く。そこには自然とともに生きるスー族がいた…。 インディアン一族とのふれあいを、製作・監督を一手に描く。 画面いっぱいのバッファローの群れは圧巻。 ケビン・コスナーは、壮大な映画が多いね。 |
| 203分/★★★☆☆ | |
| 第63回アカデミー賞(1990年) 作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、音響賞、編集賞、作曲賞 | |