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ヴァージン・スーサイズ
THE VIRGIN SUICIDES
1999年アメリカ/青春ドラマ

<監督・脚本>
ソフィア・コッポラ
<出演>
ジェームズ・ウッズ
キャスリーン・ターナー
キルステン・ダンスト
ジョシュ・ハートネット
ハンナ・ホール
A・J・クック
レスリー・ハイマン
チェルス・スウェイン
<ストーリー&コメント>
1970年代、ミシガン州のとある街。リズボン家の5人姉妹はいずれも美しく、みんなの注目の的だった。そんなある日、13歳の末娘・セシリアが自殺未遂事件を起こす。共に教師のリズボン夫妻は、娘を厳しくしすぎたのではないかと考えて、娘たちのためにパーティを開くが、まさにそのパーティの最中、セシリアは2階から飛び降りて命を絶ってしまう。この事件が、相次ぐ悲劇の引きがねになるのだった…。
10代の5人姉妹が次々と自殺するという怪事件。彼女たちは何を考え、何故自ら命を絶ったのか?
巨匠フランシスを父に持つソフィア・コッポラの監督デビュー作だけど…名監督の子供は必ずしも名監督ではないようで。ハッキリ言って、内容はサッパリ無い作品です。印象に残ったのは2つ。まず、5姉妹の美しさ。みんなとても可愛いんだよね。10代独特の危うさみたいのがあって…『乙女の祈り』を彷彿とさせる。
そして、その姉妹たちに振りまわされる少年たち。妄想の世界は果てしなく広がるのです。『アメリカン・ビューティー』『ベビーシッター』など…アメリカではこれがひとつのジャンルとして確立している感があるなぁ。
97分/★★☆☆☆
(2002年7月4日)

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ヴァージン・ブレイド
JOAN OF ARC
1999年カナダ/史劇ドラマ

<監督>
クリスチャン・デュゲイ
<脚本>
マイケル・アレクサンダー・ミラー
ロナルド・パーカー
<出演>
リーリー・ソビエスキー
ジャクリーン・ビセット
パワーズ・ブース
ニール・パトリック・ハリス
モーリー・チェイキン
オリンピア・デュカキス
ジョナサン・ハイド
ロバート・ロジア
シャーリー・マクレーン
ピーター・オトゥール
マクシミリアン・シェル
<ストーリー&コメント>
14世紀、イギリスとフランスが激しく争い続ける百年戦争の真っ只中。片田舎の素朴な農民の娘だったジャンヌ・ダルクは、「神のお告げを聞いた」と王太子シャルルを訪ね、軍を指揮させてくれるよう訴える。王太子は、その願いを受け入れ、17歳のジャンヌに軍勢を任せた…。
フランスを救った「ロレーヌの乙女」、ジャンヌ・ダルクの生涯を描く史劇アクション。
ジャンヌ・ダルクは何度も映画化されていて、イングリッド・バーグマン主演の1948年の『ジャンヌ・ダーク』リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の1999年の『ジャンヌ・ダルク』に次いで僕もこれで三作目になる。その中では、この『ヴァージン・ブレイド』が一番僕のイメージに近いジャンヌ・ダルクだった。(メジャー配給のリュック・ベッソン監督版との兼ね合いで妙な邦題になったんだろうか?)カナダ映画だから英語を喋ってるのは仕方ないとしても、主演のリーリー・ソビエスキーはもともとフランス人だし、実年齢もジャンヌに近い。それっぽい雰囲気は三人の中で一番あった。
TV映画ということだけど、全体的な雰囲気はハリウッド映画にも引けをとらない。見所のオルレアン城攻防のシーンも迫力があったし、独自の解釈による奇抜な演出がないのもいい。独自の解釈といえば、ジャンヌの家族や兄弟が細かく描かれていた点だけど、これは許容範囲。
140分/★★★★
(2004年1月23日)

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ヴァン・ヘルシング
VAN HELSING
2004年アメリカ/アクション

<監督・脚本>
スティーヴン・ソマーズ
<出演>
ヒュー・ジャックマン
ケイト・ベッキンセール
リチャード・ロクスバーグ
デヴィッド・ウェンハム
シュラー・ヘンズリー
エレナ・アナヤ
ウィル・ケンプ
ケヴィン・J・オコナー
<ストーリー&コメント>
19世紀のヨーロッパ。バチカンの密命を帯びて魔物と戦うモンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシングは、バチカンの密命を受け、世界征服を企むドラキュラ伯爵を抹殺するため、武器発明のエキスパートである修道僧カールとともにトランシルバニアへ向かう。そこで彼は、吸血鬼の恐怖に勇敢に立ち向かう美しい女性に出会う。彼女こそ、代々ドラキュラと戦い続けてきたヴァレリアス一族の王女、アナだった。彼らはドラキュラの陰謀を阻止すべく敢然と立ち向かっていくのだが…。
なかなか面白かった。『ハムナプトラ』のスティーヴン・ソマーズが監督とあって、モンスターの迫力や、アクションの爽快感はさすが。フランケンシュタインの怪物、ジキルとハイドに狼男、そして吸血鬼と伝説のモンスターがずらりと登場するなど、とてもにぎやか。モンスター大集合の『リーグ・オブ・レジェンド』より、こっちの方が面白いね。
主演の二人は、ともに美男美女。特にヒュー・ジャックマンは、僕は世界で一番ハンサムな男優だと思うんだけどなぁ。ケイト・ベッキンセールも美しいけど、この作品ではちょっとメイクが濃いのが残念。しかも、『アンダーワールド』とキャラかぶってるし。
カール役のデヴィッド・ウェンハムは、『ロード・オブ・ザ・リング』でもお馴染み。
132分/★★★☆☆
(2006年2月13日)

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ウィロー
WILLOW
1988年アメリカ/ファンタジー

<監督>
ロン・ハワード
<製作総指揮・原案>
ジョージ・ルーカス
<脚本>
ボブ・ドルマン
<出演>
バル・キルマー
ジョアンヌ・ウォーリー
ワーウリック・デーヴィス
パトリシア・ヘイズ
ジーン・マーシュ
ビリー・バーティ
<ストーリー&コメント>
魔女バブモルダが支配する暗黒の国。小人族の農夫ウィローは、ある日、川を流れてきた女児を拾う。その赤ん坊は、実は救世主となるべく生まれた子供だったのだ。長老は、ウィローの隠れた魔法の才能を知り、子供を最初に会った人間に託せと旅立ちを命じた。村を出たウィローは、ようやく人間に出会うが、それは赤ん坊の世話などできそうもない野蛮な剣士マッドマーティガンだった…。
子供の時、映画館に見に行った映画のひとつ。子供の頃の印象はハッキリとはなかったんだけど…バル・キルマーがかっこよかった。それだけはハッキリ覚えてるかな。剣や弓、魔法の登場するファンタジー世界に夢中な年頃だったしね。
2000年になって再び観る機会があったんだけど、やっぱり面白かったなぁ。
126分/★★★☆☆

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ウインドトーカーズ
WINDTALKERS
2002年アメリカ/戦争アクション

<監督>
ジョン・ウー
<脚本>
ジョン・ライス
ジョー・バッター
<出演>
ニコラス・ケイジ
アダム・ビーチ
ピーター・ストーメア
ロジャー・ウィリー
クリスチャン・スレイター
ノア・エメリッヒ
マーク・ラファロ
ブライアン・ヴァン・ホルト
マーティン・ヘンダーソン
フランシス・オコーナー
<ストーリー&コメント>
第ニ次大戦中、熾烈を極めた太平洋戦線。アメリカ軍海兵隊はネイティブアメリカンのナバホ族を暗号通信士として採用。ナバホの若者ヤージーも、そんな一人としてサイパン島奪還戦に参加し、白人兵士のエンダーズ軍曹がその護衛役として着任する。共に戦火をかいくぐるうち、二人の間には堅い絆が芽生えていく。だが、エンダーズに下された真の極秘命令は「人間の護衛」ではなく「暗号の死守」なのだった…。
映画批評サイトを見ると否定的意見が圧倒的ですが、個人的には面白いと思いました。そもそも、「日本兵が野蛮に描かれている」とか、殺されすぎるのが不愉快に思う人は、最初からアメリカの戦争映画を観るべきではないと思うんですけどね。日本がアメリカに屈したのは動かしようのない事実だし、当時の情景を描くには日本軍はあくまでも敵なわけだから。『パール・ハーバー』なんかもそうだけど、そのことで作品の評価を決めてしまうのは残念なことです。もちろんそれはナショナリズムとか、それぞれの主観によることなんだけれども。
物語は、主人公エンダーズとナバホ人兵士ヤージーの友情と任務への葛藤を軸に描かれていきます。この点はよかったんだけど、途中に幾つか腑に落ちない点もあるのが残念。ジョーに届く手紙、「ホリョダ」のシーン、ジョーの妙な日本語。特に、手紙は全く必要ないと思う。ジョーとベンの絆が深まるキーとして描きたかったんだろうけど、もっと他の方法を探して欲しかった。笛とハーモニカは自然でよかった。
いろいろとつっこみどころも多いけど、戦争の悲惨さを描いた作品としては充分評価できると思う。
134分/★★★☆☆
(2003年10月22日)

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ウエスト・サイド物語
WEST SIDE STORY
1961年アメリカ/ミュージカル

<製作・監督>
ロバート・ワイズ
<原作・監督・振付>
ジェローム・ロビンス
<原作>
アーサー・ローレンツ
<脚本>
アーネスト・レーマン
<出演>
ナタリー・ウッド
リチャード・ベイマー
ラス・タンブリン
リタ・モレノ
ジョージ・チャキリス
サイモン・オークランド
ネッド・グラス
ウィリアム・ブラムリー
タッカー・スミス
トニー・モルデンテ
デヴィッド・ウィンターズ
エリオット・フェルド
バート・マイケルズ
<ストーリー&コメント>
ニューヨークの下町ウエスト・サイドでは、2つの不良グループ、イタリア系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団が対立していた。元ジェット団のリーダーだが現在では堅気になっているトニーは、現リーダーのリフに誘われてダンスパーティに行き、そこでマリアという女性と恋に落ちる。だがマリアは、シャーク団リーダー、ベルナルドの妹だった…。
名匠ロバート・ワイズが、ブロードウェーの大ヒットミュージカルを見事に映像化。シェークスピアの名作悲劇『ロミオとジュリエット』を現代ニューヨークに置き換え、敵対する家族を人種対立におきかえ、ダイナミックな歌と踊りで描く。
アカデミー賞を10部門受賞した誉れ高きミュージカル大作ですが…あまり面白いとは感じませんでした。まず、冒頭の5分ちかい「序曲」。あれは一体、なんの意味があるのだろう。舞台劇の映画化だから舞台っぽい構成にしたのだろうか?(僕は舞台劇というものを観たことがないので、序曲というものがあるのかどうかも知らないけど)
物語が始まっても、気持ちは一向に高揚しない。これは映画というより、「ダンスビデオ」じゃないの。指を鳴らしたり腕を広げたり、飛び上がったり、スピンしたり。物語の内容よりも、ダンス部分だけが目立って見えた。いくらミュージカル映画でも、もっと普通にできないんだろうか。あまりにも不自然。「それがミュージカルだ」と言われればそれまでだけど。ミュージカル作品では、僕は『サウンド・オブ・ミュージック』『ムーラン・ルージュ』『シカゴ』の方が好きですね。
ストーリー自体は『ロミオとジュリエット』の焼き直しなので、脚本というより元ネタの面白さからくるものだし。移民の苦悩とかも掘り下げが浅い分、逆にとってつけたような印象を受けた。これなら『ロミオ+ジュリエット』の方がまだ面白いよ。
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
『ロミオとジュリエット』だと思って観てたので、最後の数分間は、あの展開でマリアがどう死ぬのかばかり気にしてました。でも、死なないんですねぇ。なんだか拍子抜け。全然悲劇なんかじゃないじゃん。
152分/★★☆☆☆
(2004年4月7日)
第34回アカデミー賞(1961年) 作品賞、助演男優賞、助演女優賞、監督賞、撮影賞(カラー)、美術監督・装置賞、音響賞、編集賞、ミュージカル映画音楽賞、衣装デザイン賞

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ウェディング・シンガー
THE WEDDING SINGER
1998年アメリカ/ラブストーリー

<監督>
フランク・コラチ
<出演>
ドリュー・バリモア
アダム・サンドラー
クリスティーン・テイラー
アレン・コバート
<ストーリー&コメント>
1985年リッチフィールド。ロビーは結婚式場で歌うウェディング・シンガー。リンダとの結婚式を控えたロビーは、新入りのウェイトレス、ジュリアと知り合う。ジュリアにもフィアンセのグレンがいた。ふたりは意気投合し、ロビーはジュリアの結婚式で歌う約束をする。そしてロビーの結婚式の当日、彼との結婚を迷ったリンダは式場に現れなかった。失意のロビーを優しく慰めるジュリアと彼の間には、お互いへの愛情が次第に育ちつつあった…。
アメリカ郊外の結婚式場で働くウェディング・シンガーとウェイトレスとの恋をほのぼのと描いたラブ・コメディ。
97分/★★★☆☆

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ウェディング・プランナー
THE WEDDING PLANNER
2001年アメリカ、ドイツ/ラブコメディ

<監督>
アダム・シャンクマン
<脚本>
パメラ・フォーク
<出演>
ジェニファー・ロペス
マシュー・マコノヒー
ブリジット・ウィルソン
ジャスティン・チェンバース
ジュディ・グリア
アレックス・ロッコ
<ストーリー&コメント>
メアリーの仕事は、他人の結婚式を完璧にプロデュースする一流の「ウェディング・プランナー」。父に押しつけられた幼馴染みの婚約者にウンザリしながらも、「恋より仕事」な毎日を過ごしていた。ある日、交通事故に遭いかけた彼女は、危ういところを助けてくれた医師スティーブに一目惚れ。だがスティーブは、こともあろうにメアリーのクライアントである社長令嬢フランの婚約者だったのだ…。
設定も、ストーリーも、展開も、すべてがありがちな予定調和。斬新さはないけど、コメディ部分もなかなかいいし、安心して楽しめる作品です。
ジェニファー・ロペスって、そんなに綺麗だろうか?僕の好みではないなぁ。
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
だけど、だけどね。一言だけ言いたい。途中まではすごくよかったのに、あのラストは、ないんじゃないの?そりゃあ、展開的にはスティーブとくっつくのが自然だろう。だけど、マッシモのあの感動的なプロポーズ。あんなに真摯な愛を語る彼を捨てて、なぜにスティーブ?なぜ、結婚式前にフラフラしてるような男に傾くの?僕からメアリーに言いたい。「キミたちの結婚は、失敗するだろう」と。紆余曲折あって結ばれる二人。だけど、結局は通りすがりの恋。うまくいきっこないと思うんだよね。
やっぱり、マッシモ君だよ。ジャスティン・チェンバース、最高。
104分/★★★☆☆
(2002年8月26日)

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ウェルカム・トゥ・ハリウッド!
WELCOME TO HOLLYWOOD
1998年アメリカ/コメディ

<監督・脚本・出演>
トニー・マークス
<監督・出演>
アダム・リフキン
<脚本>
ショーン・ライアン
<出演>
ジェーン・ジェンキンス
ジェーン・ジェンキンス
アンジー・エヴァーハート
デヴィッド・アンドリオール
<ストーリー&コメント>
ハリウッドで注目を集める若手監督アダム・リフキンは、前衛的な新作を企画していた。それは、ハリウッドでスターを目指す無名の俳優が成功を掴む姿を描くドキュメンタリー。アダムはオーディションで抜擢した俳優に「ニック・デッカー」という芸名をつけ、早速彼をプロダクションに売り込もうと画策するのだが…。
ハリウッドの無名俳優の奮闘を擬似ドキュメンタリー形式で描く。
監督のアダム・リフキン、ニックの恋人役として雇われた中堅女優アンジー・エヴァーハートらが実名で登場、本編の合間には俳優のキューバ・グッディングJr.ユアン・マクレガーケリー・プレストンサンドラ・ブロックキャメロン・ディアス、監督のロン・ハワードら数々のハリウッド・セレブがコメントを寄せるなど、本当のドキュメンタリーと勘違いしてしまう凝った作りになっている。
この手の作品はアイデアが勝負。その点では、この作品はなかなか面白い。ただ、最後のオチがもう少し強烈なほうが映画としては面白いような気がした。
87分/★★★☆☆
(2003年6月7日)

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ウォーク・ザ・ライン/君につづく道
WALK THE LINE
2005年アメリカ/伝記ドラマ

<監督・脚本>
ジェームズ・マンゴールド
<脚本>
ギル・デニス
<出演>
ホアキン・フェニックス
リース・ウィザースプーン
ジニファー・グッドウィン
ロバート・パトリック
ダラス・ロバーツ
ダン・ジョン・ミラー
ラリー・バグビー
シェルビー・リン
タイラー・ヒルトン
ウェイロン・マロイ・ペイン
<ストーリー&コメント>
1932年、アーカンソーの農場で生まれたジョニー・キャッシュは、酒に溺れる父親の暴力に怯える日々。そんな彼の心の支えは、しっかり者の兄ジャックと、ラジオから流れてくるジューン・カーターの歌声だった。ところがある日、その最愛の兄が事故で亡くなってしまう。父はお気に入りのジャックのほうが死んだことを嘆き、そのことがさらにジョニーの心を深く傷つける。やがて成長したジョニーは、軍隊経験を経て初恋の女性ヴィヴィアンと結婚、訪問セールスの仕事に就く。しかし仕事はうまく行かず、趣味のバンド演奏をまるで理解しないヴィヴィアンとの間にも溝が深まるばかり。その後、プロのミュージシャンとなったジョニーは、全米中をツアーする中で、少年時代の憧れ、ジューン・カーターとの共演のチャンスを得るのだが…。
カントリー歌手ながらロックなど幅広いジャンルに多大な影響を与えた伝説的歌手ジョニー・キャッシュの半生を、彼が愛した歌手ジューン・カーターとの恋を中心に再現した、伝記ドラマ。
内容的にはボチボチかなぁ。実話を基にした伝奇ということで「真実より奇なり」なドラマを追想することができるんだけど…こういってはなんだけど、ストーリーもありがちだし、ライブシーンもわりと普通。むしろ後半の重いドラマのあたりの方が印象に強く残った。音楽伝奇モノとしては、ジャニス・ジョップリンをモデルにした『ローズ』の方が圧巻かな。
ジューン役のリース・ウィザースプーンが本作でアカデミー主演女優賞を受賞したけど、そんなに最高だったかなぁ、という気もする。
ジョニー・キャッシュという人は名前ぐらいしか知らなかったけど、こういう映画を通じてその半生を知ることが出来るのはいいね。
作品の最後で語られる息子のジョン・カーター・キャッシュが、製作総指揮で製作に関わっています。
137分/★★★☆☆
(2007年5月17日)
第78回アカデミー賞(2005年) 主演女優賞

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ウォーク・トゥ・リメンバー
A WALK TO REMEMBER
2002年アメリカ/ラブストーリー

<監督>
アダム・シャンクマン
<原作>
ニコラス・スパークス
<脚本>
カレン・ジャンセン
<出演>
シェーン・ウェスト
マンディ・ムーア
ピーター・コヨーテ
ダリル・ハンナ
ローレン・ジャーマン
クレイン・クロフォード
アル・トンプソン
<ストーリー&コメント>
ノースカロライナの小さな港町ビューフォート。高校生のランドンは、反抗的な態度を取って問題児となっていた。学校から懲罰として演劇部への参加とボランティア活動を命じられた彼は、そこで同級生のジェイミーと知り合う。厳格な牧師の娘で、部活動や慈善活動も積極的に行う彼女はランドンにとって異質な存在だったが、反目しあいながらもいつしか彼女に惹かれていくのだが…。
『メッセージ・イン・ア・ボトル』で知られるニコラス・スパークスの小説『奇跡を信じて』の映画化。
ヒロインには、歌手、モデル、女優と多方面で活躍しているマンディ・ムーア。本作では正統派美少女としての魅力を発揮するほか、主題歌と挿入歌も手がけています。途中までは『リジー・マグワイア・ムービー』みたいな単なるアイドル映画だと思って観ていた。「好きにならないと約束して」って、そりゃムリだろな話。マンディ・ムーアがとてもかわいいんです。Can't Stop Fallin' Loveだよねぇ。
ところが、終盤に思わぬドラマが…。映画を観て、久しぶりに泣いてしまいました。シェーン・ウェスト(一応こちらが主演?)も共感できる好演だし、爽やかな感動作に仕上がっています。観てよかった、そう思える作品でした。
102分/★★★★
(2005年1月25日)

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ウォーターワールド
WATER WORLD
1995年アメリカ/SF近未来

<監督>
ケビン・レイノルズ
<製作・監督・出演>
ケビン・コスナー
<脚本>
ピーター・レーダー
デビッド・トゥーヒー
<出演>
デニス・ホッパー
ジーン・トリプルホーン
ティナ・マジョリーノ
マイケル・ジェッター
<ストーリー&コメント>
何世紀にも及ぶ環境破壊で世界中が海の底に沈んでしまった近未来。勇者マリナーは、唯一存在するという伝説の陸地・ドライランドを求めて戦いの旅を続ける。史上最大1億7500万ドルの製作費をかけた海洋セットで極秘撮影を敢行した大型海洋アクション・アドベンチャー。
船を使ったアクションシーンが多数見られるが、どことなく迫力に欠ける。壮大なスケールのわりに、内容がいまひとつ。
単純に「金をかければいい作品になるわけではない」んだろうね。
パイロット役でジャック・ブラックがチョイ出演。
135分/★★☆☆☆

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ウォルター少年と、夏の休日
SECONDHAND LIONS
2003年アメリカ/ドラマ

<監督・脚本>
ティム・マッキャンリーズ
<出演>
マイケル・ケイン
ロバート・デュヴァル
ハーレイ・ジョエル・オスメント
キーラ・セジウィック
ニッキー・カット
ジョシュ・ルーカス
クリスチャン・ケイン
ケヴィン・ハベラー
エマニュエル・ヴォージア
<ストーリー&コメント>
父親を知らないまま女手一つで育てられた、14歳の孤独な少年ウォルター。彼は夏休みの間、テキサスの片田舎の農場で暮らす2人の頑固じいさん、ハブとガース兄弟のもとに預けられ、彼らとしばらく共同生活を送ることになる。なかなか新生活に馴染むことができないウォルターだったが、ある晩、トランクの奥底に眠る古い女性の写真を発見。その由来を尋ねるウォルターに対し、ガースはかつて遠い昔、自分と兄が繰り広げたという、壮大なホラ話にも似た驚くべき冒険譚を語り始めるのだった…。
田舎の家に預けられた孤独な少年が、そこで出会った風変わりな老人2人と思いがけない素晴らしいひと夏を過ごす様子を、実力演技派たちの競演で綴った愛すべきヒューマン・ドラマ。
とても心温まる物語でした。すっかり大人っぽく成長(この時点でなんと14歳くらい!)したハーレイ君は『シックス・センス』の頃の面影を感じさせつつも、演技派として着実にキャリアを積んでいる感じがうかがえます。大物俳優との競演も、全く見劣りがしないしね。主役の二人、マイケル・ケインとロバート・デュヴァルの“クセ者爺さま”ぶりはさすがの存在感。若い頃のホラ話(?)もとても楽しく、最後まで飽きずに楽しめるドラマでした。
ただ、最後のエピローグはなくてもいいような気がするね。
109分/★★★☆☆
(2003年8月2日)

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失われた週末
THE LOST WEEKEND
1945年アメリカ/ドラマ

<監督・脚本>
ビリー・ワイルダー
<脚本>
チャールズ・ブラケット
<出演>
レイ・ミランド
ジェーン・ワイマン
フィリップ・テリー
ハワード・ダ・シルヴァ
ドリス・ダウリング
フランク・フェイレン
<ストーリー&コメント>
売れない作家のドン・バーナムは、兄ウィックや恋人ヘレンら周囲の人々の努力も空しく、なかなか酒浸りの日々から抜け出すことができないでいた。アパートの部屋のあちこちにこっそり隠していたボトルから酒を隠し飲む有り様。やがて、行き詰まったドンは作家にとっての命であるタイプライターを質草にしてまで酒代を得ようとするのだが…。
それまでタブーとされてきたアルコール依存症という主題に真っ向から挑み、アカデミー賞4部門に輝いた古典的名作。アルコール依存症に陥った主人公が、酒の誘惑に懸命に抗って、つらく痛ましい心の葛藤劇を繰り広げる様子を、ワイルダー監督が様々な映画技法を駆使して鋭く描写。観ている側にまでその息苦しさが伝わるほど。
アルコール依存症をテーマにした映画作品は今でこそ『28DAYS』『男が女を愛する時』とあるけど、当時はかなり斬新なテーマだったようです。それだけ社会的な問題としてアルコール中毒が定着してしまったということなんだろうね。
さすがワイルダー監督だけあって、脚本が素晴らしい。だけどラストがちょっと物足りなく思えたので評価を少し抑えました。
100分/★★★☆☆
(2003年8月2日)
第18回アカデミー賞(1945年) 作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞

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嘘はつかないさ
I NEVER LIE
2014年シンガポール/ドラマ

<監督・脚本>
CHANG KAI XIANG
<出演>
SIMON HO
LILY ONG
JOANNE-MARIE SIM
DR KELVIN KOH
SHERWIN GAN
<ストーリー&コメント>
長く連れ添った妻が認知症になってしまい、様々なことをどんどん忘れてしまう。夫である自分の存在さえも…。そんな妻に対して、寡黙な夫は各地を旅して写真を撮り、偽りの思い出を語りかけるのだが…。
認知症の患者に「治療上の嘘」を伝えてはならぬのか?心温まる物語。
静かな雰囲気で、長い長編ドラマの一遍だけを切り取ったダイジェストのような物語。短編だけど、語り掛けたいことは充分に伝わる佳作でした。
15分/★★★☆☆
(2023年3月3日)

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宇宙戦争(1953)
THE WAR OF THE WORLDS
1953年アメリカ/SFアクション

<監督・脚本>
バイロン・ハスキン
<原作>
H・G・ウェルズ
<脚本>
バー・リンドン
<出演>
ジーン・バリー
アン・ロビンソン
レス・トレメイン
ロバート・コーンスウェイト
ヘンリー・ブランドン
キャロリン・ジョーンズ
<ストーリー&コメント>
ロサンゼルス近郊に、突如、隕石を思わせる物体が次々と飛来した。するとその隕石の中から、奇怪な円盤群が出現。彼らは、火星からの侵略者だった。火星人たちは、圧倒的火力で街を焼き払い、軍隊をも壊滅させていく。世界各地で破壊が続き、人類は打つべき手を失っていく…。
火星人の侵略を描いたH・G・ウェルズの原作を映画化。スピルバーグトム・クルーズがタッグを組んでのリメイクも話題のSFドラマ。
製作から50年が経過した今観ると、なんともチープな感じがしてしまうけど、当時はきっとものすごい衝撃だったんだろうね。だけど、途中で出てくる火星人…あれはちょっと引いてしまった。『サイン』かよ(苦笑)
いまいち緊迫感のない軍隊とか、あっという間に侵略されていく世界各国とか、世界規模のわりには展開がこじんまりとしているけど、最後の結末は圧巻。あれは全く予想していなかった。異星人の侵略に対しては、きっと我々現代の人間社会が持ちうる兵器では歯が立たないと思えるし、きっとああいうのが最後の砦になるのかもしれない。そういう意味では、50年たった今でもすごく前衛的な作品かも。人類が強い『インデペンデンス・デイ』『アルマゲドン』よりは、よっぽど説得力があるのかも。
85分/★★★☆☆
(2005年6月18日)
第26回アカデミー賞(1953年) 特殊効果賞

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宇宙戦争(2005)
WAR OF THE WORLDS
2005年アメリカ/SFアクション

<監督>
スティーブン・スピルバーグ
<原作>
H・G・ウェルズ
<脚本>
デヴィッド・コープ
<出演>
トム・クルーズ
ダコタ・ファニング
ジャスティン・チャットウィン
ティム・ロビンス
ミランダ・オットー
<ナレーション>
モーガン・フリーマン
<ストーリー&コメント>
アメリカ東部に住むレイは、離れて暮らす息子ロビー、娘レイチェルと3人で平凡な週末を過ごそうとしていた。だがその時突然、空が不気味な嵐に覆われ、激しい稲光が繰り返されたかと思うと、地中から3本足の巨大なマシーンが現れ、怪光線で人々を焼き尽くし、町を破壊し始めた。人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちを守るため懸命に奔走するのだが…。
1953年の同名作品のリメイク。
期待通りというか、期待はずれというか…そのまんまだったなんて(笑)1953年版と大きく違っているのは主人公の設定や逃走経路、周囲の環境などで、大筋は変わっていなかった。特に、結末が全く同じというのはちょっと拍子抜け。オープニングの映像を見た瞬間、もしかしてという予感はあったんだけどね。
良かった点としては、劇中の音響、映像などの特殊効果は凄かった。トライポッドの「ブオーン」という汽笛のような音は怖かったし、とにかくその巨大さに、1953年版にはない迫力があった。最初と最後のナレーションとか、地下室(1953年版では山小屋)の中での格闘とか、忠実にリメイクしているのがなんだか微笑ましかった。
マイナス点としては、これはスピルバーグ特有のことなんだけど、家族愛を無理やり詰め込んでいること。父と娘の愛を描くのはいいとして、最後のアレはちょっとシラけてしまうなぁ。ティム・ロビンスもいつ出てくるのかと思ったら、どうでもいいような役だったし。
117分/★★★☆☆
(2005年7月2日)

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海の上のピアニスト
THE LEGEND OF 1900
1998年アメリカ、イタリア/ヒューマンドラマ

<監督>
ジュゼッペ・トルナトーレ
<出演>
ティム・ロス
プルート・テイラー・ビンズ
メラニー・テイエリー
ビル・ナン
ピーター・ヴォーン
<ストーリー&コメント>
ダニー・ブードマン・T・D・レモン・ナインティーン・ハンドレッド。ある一人の、「この世には存在しないピアニスト」の名前です。
豪華客船を舞台にしたファンタジー。世紀の変わり目の1900年。ヨーロッパとアメリカを結ぶ客船ヴァージニアン号のラウンジにあるピアノの上で、黒人機関士が生まれたばかりの赤ん坊を見つける。機関士は赤ん坊にナインティーンハンドレットという名前を付け、我が子同然にかわいがる。陸に下りることなく船の中だけで成長した彼は、やがてピアノ演奏に並ならぬ天才的ひらめきを見せ始める。
「ピアノは88の鍵盤しかないけれど、人生には無数の道があり、その中からたった一つを選ぶことなんか、とても僕には出来ない」という「1900」の言葉がこの映画を象徴しています。素晴らしい大人のファンタジーです。ラストシーンは泣けます。
125分/★★★★

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海辺の家
LIFE AS A HOUSE
2001年アメリカ/ドラマ

<監督>
アーウィン・ウィンクラー
<脚本>
マーク・アンドラス
<出演>
ケヴィン・クライン
クリスティン・スコット=トーマス
ヘイデン・クリステンセン
ジェナ・マローン
メアリー・スティーンバージェン
ジェイミー・シェリダン
<ストーリー&コメント>
建築デザイナーのジョージは、自分の好きなように生きてきたため妻や息子とも別れ、父から受け継いだ海辺に立つ廃屋同然の家に暮らしていた。ある時彼は、自分が余命3ヶ月の末期ガンに冒されていることを知る。人生の最後の日々に臨み、彼は海辺の家を改築し、念願だった理想の家を作ろうと決意するのだが…。
家族の絆を失いかけた人々が、家の改築を通じてそれぞれの絆を再び築いてゆく様を描くドラマ。
ニ世代に渡る父と息子の愛憎劇を主軸に、関わりあう周りの人たちも含めて描いているのは、人生の再出発。原題通り、この作品において家は「人生そのもの」である。古い家を壊し、そこにまた新しい家を建てることは、過去を捨て去り、新しい人生を始めることに他ならない。
この格子を見て涙あふれるハートウォーミングなドラマかと思いきや…これが不思議と、そうでもない。なぜだろう。何が足りないのかわからないが、感動作と呼ぶにはあと一歩足りない気がする。隣家の母娘に関するコメディ的な要素が大きくなりすぎてしまっているからだろうか。
125分/★★★☆☆
(2003年8月28日)

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裏切り者
THE YARDS
2000年アメリカ/サスペンス

<監督・脚本>
ジェームズ・グレイ
<脚本>
マット・リーヴズ
<出演>
マーク・ウォールバーグ
ホアキン・フェニックス
シャーリズ・セロン
ジェームズ・カーン
フェイ・ダナウェイ
エレン・バースティン
<ストーリー&コメント>
自動車泥棒の罪で服役していたレオは、1年4ヶ月ぶりにニューヨークのクイーンズ地区に帰郷。病弱な母を気遣い、真面目に生きようと再出発を決意し、鉄道修理会社を営む叔父フランクと面接。彼の片腕として働く親友ウィリーの相棒として働き始める。だがその仕事とは、地下鉄の工事を請け負うために区長や交通局に賄賂をおくり、便宜を図るという汚い仕事だった。ある晩レオは、ウィリーとともに、ライバル会社の信用を落とすための裏工作を施すべく操車場へと出かけるが、手違いが生じ、警官を殴って昏睡状態に陥らせてしまう。…。
企業の癒着、告発を末端の青年の目を通して描く社会派サスペンス。
親子愛、友情、裏切り、裏社会での駆け引きなどが実録風に描かれていて見応えがあった。全体的に暗く、派手さはないが、最後まで息詰まる緊張感が途切れなかった。豪華な実力派キャストも見物。
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
ただ…警官を殴ったレオは無実ではないと思うんだが。
115分/★★★☆☆
(2002年10月27日)

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裏窓
REAR WINDOW
1954年アメリカ/サスペンス

<監督>
アルフレッド・ヒッチコック
<脚本>
ジョン・マイケル・ヘイズ
<出演>
ジェームズ・スチュワート
グレース・ケリー
ウェンデル・コーリー
セルマ・リッター
レイモンド・バー
<ストーリー&コメント>
ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ。中庭を囲むように立ち並ぶアパートの一室で、足を骨折した報道カメラマンのジェフが休養生活を送っていた。彼は暇つぶしに向かいのアパートを覗いていたのだが、ある日2階に住むセールスマンが病弱の妻と口論しているのを見る。深夜に目を覚ました彼は、妻と口論していた男が、大きなトランクを重そうに抱えて何度も部屋を出入りしているのを目撃する。ジェフの中で男に対する疑惑が沸き上がってくるのだった…。
作品の中で、カメラの視点はほぼジェフの部屋からのみ。つまり、観ている側がジェフと同じ視点でサスペンスを体験できるように演出されているのです。さすがは巨匠ヒッチコック。たとえ50年経っていても新鮮です。主要人物の三人が、それぞれに好演。孫の手でギブスをした足をかくジェームズ・スチュワートの「ホッ」とした顔。美しいグレース・ケリー。地味だけど、看護婦役のセルマ・リッターも素晴らしい演技です。
ただ、どうしても疑問なのは…住人たちが皆、私生活丸見えの状態なこと。いくら暑くても、あれほど全開には…?ここをつっこんだら映画が成り立たないけど、あまりにも不自然な気がしてしょうがないんです。
「同じ服を二度着ない」ファッション・モデルの役を演じるグレース・ケリーは本当に魅力的。彼女は同年、『喝采』でオスカーを受賞しています。
115分/★★★☆☆
(2002年10月15日)

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麗しのサブリナ
SABRINA
1954年アメリカ/ラブコメディ

<制作・監督・脚本>
ビリー・ワイルダー
<脚本>
サミュエル・テイラー
アーネスト・レーマン
<出演>
オードリー・ヘプバーン
ハンフリー・ボガート
ウィリアム・ホールデン
ジョン・ウィリアムズ
マーサ・ハイアー
ウォルター・ハンプデン
<ストーリー&コメント>
ニューヨークの郊外、ロングアイランドに豪邸を構える大富豪ララビー家に、住み込みで仕える運転手の一人娘サブリナ。彼女は同家の次男、デビッドに片思いをしていたが、プレイボーイの彼はサブリナの気持ちに気づかない。だが2年間のパリ留学から帰国し、洗練された美しさを身につけたサブリナに、今度はデビッドのほうが夢中に。デビッドの兄、堅物のライナスは、婚約者がいる弟が気移りしないか心配し、サブリナに、自分に関心を持たせることで状況を打破しようとするのだが…。
永遠の人気女優オードリー・ヘプバーンが名作『ローマの休日』に続いて主演した、おしゃれでユーモラスなロマンチック・コメディ。ノンクレジットながらジバンシィが参加し、ヘプバーンが履いた“サブリナパンツ”が世界中の女性のファッションに大きな影響を与えるなど、エレガントな衣装の数々(アカデミー賞を受賞)にも目を奪われる。1995年にはハリソン・フォード主演で『サブリナ』としてリメイク。
オードリー・ヘプバーンばかりが有名な気がするけど、さすがのビリー・ワイルダー節で楽しめました。傘とか、グラスとか、オリーブとか、細かい伏線が後でちゃんと活かされてるんだよね。と思いきや、新素材のプラスチックで「イナバ状態」だったり、破天荒なオチャメも楽しい。肝心の物語はというと、典型的な少女漫画型ラブストーリーかな。ただ、ハンフリー・ボガートがヘプバーンにメロメロになっている様子がなんとも…(苦笑)まるで『エントラップメント』のショーン・コネリーみたいでした。
114分/★★★☆☆
(2011年8月23日)
第27回アカデミー賞(1954年) 衣装デザイン賞(白黒)

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運動靴と赤い金魚
BACHEHA-YE ASEMAN
1997年イラン/ファミリードラマ

<監督・脚本>
マジッド・マジディ
<出演>
アミル・ファロク・ハシェミアン
バハレ・セディキ
ムハンマド・アミル・ナージ
ナフィセ・ジァファル=ムハンマディ
フェレステ・サラバンディ
カマル・ミルカリミ
ダリウス・モクタリ
<ストーリー&コメント>
アリは買い物の途中、修理したばかりの妹ザーラの靴を無くしてしまう。新しい靴を買ってもらいたくてもそんな余裕は家にはなく、やむを得ずアリの運動靴を二人で交代で履いて学校に通うことにする。午前中に授業があるザーラが朝から靴を履いて出かけ、午後からはアリがそれを履いて学校に出かけるのだ。そんなある日、小学校のマラソン大会が行われることに。三等の賞品が運動靴と知って、アリは妹のために必死に走るのだった…。
貧しい一家の健気な兄妹が一足の靴をめぐって大奮闘する様子を心温まるタッチで描く感動ドラマ。アカデミー外国語映画賞ノミネート作。
ほのぼのとしていて、すごく暖かいドラマでした。ストーリーもベタだし、展開もなんとなく読めてしまうんだけど、イラン映画がとにかく新鮮。激しい貧富の差、思想統制のある教育…。豊かな「物」にあふれ、戦後の日本が失っていった本当の豊さみたいなものを見せてくれました。
主演の兄妹が好演。はじけそうな笑顔や、やるせない涙…お互いを思いやる気持ちがよく伝わってきたし。溝に靴が流れてしまったときのザーラの表情は特によかった。
原題は「天使のような子供たち」という意味らしいけど、この邦題はなかなかしゃれてていいと思う。
88分/★★★★
(2003年12月13日)

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運命を分けたザイル
TOUCHING THE VOID
2003年イギリス/山岳ドラマ

<監督>
ケヴィン・マクドナルド
<原作・脚本・出演>
ジョー・シンプソン
<出演>
ブレンダン・マッキー
ニコラス・アーロン
オーリー・ライアル
サイモン・イェーツ
リチャート・ホーキング
<ストーリー&コメント>
1985年、野心溢れる若きイギリス人登山家ジョー・シンプソンとサイモン・イェーツは、アンデス山脈の標高6600mのシウラ・グランデ峰に、未踏の難関とされる西壁からアタック。3日後、2人はついに登頂に成功する。しかし、下山途中に突然足場が崩れてジョーが数10m滑落し、足を骨折してしまう。サイモンは自分の体とジョーの体をザイルでつないで単独救出を試みるが、自らもバランスを崩して氷壁で宙吊りになってしまう…。
世界中で大ベストセラーを記録したノンフィクション文学『死のクレバス/アンデス氷壁の遭難』を映像化。アンデス山脈の最難関ルートに挑んだ登山家たちの生還劇を、アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞経験を持つケヴィン・マクドナルドが再現した。本物に迫る映像を追求するために、大部分の撮影を実際の事故現場であるアンデス山脈で行い、当時の状況を完全なまでに復元した。アンデスの過酷な雪山で、ザイルに繋がれたまま遭難した2人の登山家の生還劇を当事者たちのインタビューを交えて描く。
実話を元にしたドキュメンタリーということで迫力はあるんだけど、本人たちが登場して、思い出話を語る映像が挟まれてくるので「あぁ、二人とも生還したんだな」というのが最初からわかるんだよね(もちろん、原作はベストセラーらしいので、その事故のあらましを当然みんな知っている、というのが前提なのかもしれないけどね)。だから最初からオチがわかってるというか、そこに向かっていく話なので、「生きるか死ぬのかドキドキ」ではなく「どのようにして助かったのか」を追及していく作りになっているので、危機感はちょっと半減かな。
しかし、それを踏まえたうえでも、「真実は映画より奇なり」だね。でも、食料とかガスとかの装備も乏しかったり、「若さに任せて無謀な登山をして、自業自得で事故に遭って、なんとか生還した」と一言で言ってしまうと身もふたもない映画なんだけど…(笑)
103分/★★★☆☆
(2018年11月22日)