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バイオハザード
RESIDENT EVIL
2002年イギリス、ドイツ、アメリカ/アクション

<監督・脚本>
ポール・アンダーソン
<出演>
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ミシェル・ロドリゲス
エリック・メビウス
ジェームズ・ピュアフォイ
マーティン・クルーズ
コリン・サーモン
<ストーリー&コメント>
世界的な製薬会社アンブレラ社は、極秘裏に地下研究施設“ハイブ”でバイオ兵器の研究を進めていた。だが何物かによってウイルスが施設内に散布され、拡散防止のために施設は閉鎖されてしまう。内部調査のために送り込まれた特殊部隊は、記憶を失っているアリスと共に施設内へと侵入するが、そこには驚くべき光景が広がっていた…。
世界中で大ヒットした同名の人気ホラーゲームを映画化。生物兵器に汚染された秘密研究所を舞台に繰り広げられる、特殊部隊とゾンビの群れの死闘を描く。
ストーリーは映画独自のものだが、生物兵器を開発する大企業アンブレラ社や生物兵器「リッカー」など、ゲームの世界観を上手く取り入れているので、実際にゲームをプレイしたことのある僕にも違和感なく楽しめた。一方、ゲームをプレイしたことのない人にはちょっと説明不足のような気もしたけど。
ミラ・ジョヴォヴィッチは『ジャンヌ・ダルク』のサイコな演技であまり好きではなかったんだけど、この作品ではかなり綺麗で見とれてしまいました。アクションもすごい。露出が過度に多い気がするのは本人の趣味か、監督の趣味か?
100分/★★★☆☆
(2003年8月7日)

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バイオハザードII/アポカリプス
RESIDENT EVIL : APOCALYPSE
2004年イギリス、ドイツ、フランス/アクション

<監督>
アレクサンダー・ウィット
<脚本>
ポール・W・S・アンダーソン
<出演>
ミラ・ジョヴォヴィッチ
シエンナ・ギロリー
オデッド・フェール
トーマス・クレッチマン
ソフィー・ヴァヴァスール
ラズ・アドティ
ジャレッド・ハリス
マイク・エップス
サンドリーヌ・ホルト
<ストーリー&コメント>
巨大企業アンブレラ社の巨大地下研究所“ハイブ”で人々を生ける屍に変える“T−ウィルス”が漏洩。同社の元工作員アリスや特殊部隊がゾンビの群れと戦ってから36時間が経ち、T−ウィルスは今や、ラクーン・シティ全域に蔓延していた。アリスや特殊部隊の隊員ジルら僅かな生存者は、アンブレラ社が核兵器を使って街全体を消滅させようとしていると知り、脱出を急ぐのだが…。
人気ゲームを映画化してヒットしたSFアクションの続編。巨大地下研究所“ハイブ”の外、ラクーン・シティにステージを拡げ、生存者VSアンデッドの死闘を再び描く。前作のタフなヒロイン、アリスに加えて、原作ゲームの第3作で人気だった女性キャラ、ジル・バレンタインの新登場が話題となった。
ボチボチだったかな(笑)アクションはスローや接写が多くて、なんだか迫力に欠けた向きがあるけど、世界観の不気味さはよく表現されていたと思う。ただ、アリスやジルが強すぎる気がするんだけど(笑)
なんか最後の終わり方…まだ続きそうな感じだなぁ。
ちなみに「APOCALYPSE」というのは黙示や天啓という意味だそうです。
シエンナ・ギロリーはイギリスの女優さんだけど、なかなかいい雰囲気を持っているね。『タイムマシン』『ラブ・アクチュアリー』にも出ていたみたいだけど、あまり記憶にないなぁ。そういう意味では、今回のジル役はハマり役だね。
95分/★★★☆☆
(2006年3月24日)

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ハイ・クライムズ
HIGH CRIMES
2002年アメリカ/クライムサスペンス

<監督>
カール・フランクリン
<脚本>
ユーリー・ゼルツァー
グレース・ケイリー・ビックレー
<出演>
アシュレイ・ジャッド
モーガン・フリーマン
ジム・カヴィーゼル
アダム・スコット
アマンダ・ピート
ブルース・デーヴィソン
トム・バウアー
<ストーリー&コメント>
夫のトムと平和に暮らしていた弁護士のクレア。ところがある日、トムが突然逮捕され、クレアはこれまで全く知らなかった彼の意外な過去を聞かされる。実はトムはかつてアメリカ海兵隊の特殊部隊の一員であり、南米エル・サルバドルで起きた一般市民の虐殺事件に関与していたというのだ。無罪を主張する夫を信じ、クレアは特殊な軍事裁判を熟知する弁護士チャーリーの助けを借りて軍事法廷の場に立つのだが…。
夫の無実を証明すべく軍事裁判に挑む女性弁護士の姿を描いた法廷サスペンス。
なんかイマイチだったなぁ。裁判沙汰になるまでの前半はいいテンポだったけど、そこからは緊迫感がどんどん薄れていった。法廷サスペンスよりも、クレアやチャーリーが何物かに襲われたり、証拠集めに奔走したり、そっちの方に焦点が移っていたからかな。肝心の裁判も、普通の裁判とは違う軍事裁判なんだから、もっと軍の暗部に趨勢を握られた理不尽さみたいなものを全面に出してもよかったと思うし。最後の展開も読めてたし、そのわりにはお粗末な結末だった。
せっかくアシュレイ・ジャッドが青アザをつくってまで(もちろんメイクだけど)奮闘してたのに、残念。
115分/★★☆☆☆
(2004年1月24日)

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ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
HIDE AND SEEK
2005年アメリカ/サスペンスホラー

<監督>
ジョン・ポルソン
<脚本>
アリ・シュロスバーグ
<出演>
ロバート・デ・ニーロ
ダコタ・ファニング
ファムケ・ヤンセン
エリザベス・シュー
エイミー・アーヴィング
ディラン・ベイカー
メリッサ・レオ
<ストーリー&コメント>
母の自殺を目にして以来、心を閉ざしてしまった9歳のエミリーは、心理学者の父・デイヴッドとともにニューヨーク郊外の閑静な田舎へ引っ越した。デビッドは娘に友達を作るように仕向けるが、なかなか心を開かないエミリーは、いつしかチャーリーという“見えない友達”と遊ぶようになる。最初は「トラウマを抱えた子供によくある単なる想像上の遊び」と考えていたデイヴッドだったが…。
『シックス・センス』以来よくみられる“シャマラン症候群”のひとつか。暗闇に「見えない影」を感じて怯えるという、「日本風ホラー」とも思える手法だけど、近年の作品にはちょっと食傷ぎみかなぁ。終盤の展開もある程度読めてしまったし、「本家」には遠く及ばないかな。
ただ、最後の「洞窟のシーン」導入のカメラワークはよかった。入り口を直接撮るのではなく、水溜りにぼんやりと映り、近づいてくる影…。あのシーンはよかった。ただ、そういう手法を追求していくと、やがてヒッチコックに収束それていくんだろうけどね。偉大なり!スリラーの巨匠、かな。
ダコタ・ファニングは相変わらずの実力。薄気味悪い子ども役をよく演じてます。これで10歳ぐらいだもんなぁ。デ・ニーロを相手に、全く引けのとらない演技でした。
102分/★★★☆☆
(2009年10月12日)

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背徳の囁き
INTERNAL AFFAIRS
1990年アメリカ/サスペンス

<監督>
マイク・フィギス
<脚本>
ヘンリー・ビーン
<出演>
リチャード・ギア
アンディ・ガルシア
ナンシー・トラヴィス
イライジャ・ウッド
<ストーリー&コメント>
ロス市警の内務調査班に派遣されてきたレイモンドは、悪徳警官デニスをマークする…。
善と悪の熾烈な闘いを描いた社会派サスペンス。
汚職警官という役をリチャード・ギアがクールに演じている。でも、なんだか全体的に暗い雰囲気で、あまり入りこめなかった。僕自身リチャード・ギアが好きじゃないってのも評価の一因かもしれないけど。
115分/★★☆☆☆
(2000年7月3日)

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ハイ・フィデリティ
HIGH FIDELITY
2000年アメリカ/ラブコメディ

<監督>
スティーヴン・フリアーズ
<原作>
ニック・ホーンビィ
<製作・脚本・主演>
ジョン・キューザック
<出演>
イーベン・ヤイレ
トッド・ルイーゾ
ジャック・ブラック
ティム・ロビンス
ジョーン・キューザック
リサ・ボネット
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
リリ・テイラー
<ストーリー&コメント>
音楽をこよなく愛するロブ・ゴードンは、シカゴで小さな中古レコード店を営む30代の独身男。音楽へのこだわりがあまりに強すぎるためか店のほうはパッとせず、恋人にもフラれてばかり。同棲中の彼女ローラも理由を告げずに彼のもとを去っていく。なにかにつけて、リストアップをするのが癖のロブは、過去の失恋トップ5を数えあげつつ強がってみせるものの、やはり彼女のことが頭から離れない。原因を追求するため、彼は昔の恋人たちを訪ね歩くことにするのだが…。
全編にわたり良質な音楽がちりばめられている。僕はあまり知識がないのでわからないけど、マニアをうならせるような選曲や楽曲コメントがいっぱいらしい。そういう系統が好きな人はさらに楽しめるだろうね。
内容はボチボチかな。『シングルス』『フェリスはある朝突然に』に見られるような、主人公がカメラに向かって語りかける手法はいつ頃から使われはじめたんだろう?
それにしても…キャサリン・ゼタ=ジョーンズはいつ見てもゴージャスです。現在、世界で最もゴージャスな女性かも。
ラストのライブシーンはなかなかよかった。バリーを演じるジャック・ブラック、歌うまいんだね!
113分/★★★☆☆
(2002年9月27日)

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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
PIRATES OF THE CARIBBEAN : THE CURSE OF THE BLACK PEARL
2003年アメリカ/アクションコメディ

<製作>
ジェリー・ブラッカイマー
<監督>
ゴア・ヴァービンスキー
<脚本>
テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
ジェイ・ウォルパート
<出演>
ジョニー・デップ
ジェフリー・ラッシュ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ジャック・ダヴェンポート
ジョナサン・プライス
リー・アレンバーグ
マッケンジー・クルック
ダミアン・オハラ
<ストーリー&コメント>
海賊たちが海を我が物にしていた17世紀。カリブ海の港町ポートロイヤルに、キャプテン・バルボッサ率いる冷酷な海賊たちが現れる。鍛冶職人の青年ウィルは、剣を手に勇敢に敵に立ち向かうが、海賊たちは町を荒らし、総督の娘エリザベスをさらっていった。エリザベスに恋焦がれていたウィルは、一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組み、エリザベスを救い出すべく船出するのだが…。
ディズニーランドの人気アトラクション“カリブの海賊”をヒントに作られたアドベンチャー大作。
すごくお金かかってそうだけど、その実体はドタバタコメディです。ディズニーの映画だし、娯楽映画としてはなかなか楽しめると思います。海賊とか幽霊船とか呪いのメダルとか、なかなかワクワクする要素がいっぱいで、まさにアトラクションの映画版。山場の連続なのはちょっと『ハムナプトラ』っぽいかも。ただ、この内容にしてはちょっと長すぎるかな。展開が早いわりに、行ったり来たりが多すぎるよ。
クネクネしてたり、奇抜なメイクや衣装で話題を呼んだジョニー・デップだったけど、僕はそんなに気にはなりませんでした。元々僕の中で、二枚目俳優という特別な意識がないからかな?二枚目といえば、オーランド・ブルーム。レゴラス役より、こっちの方がカッコイイかも。最後の帽子はちょっと『三銃士』っぽかったけどね。
途中、なんか『タイタニック』っぽいシーンもありましたね。エリザベス&ウィルじゃなくて、ローズ&ジャックという感じで(笑)そう思ったら、キーラ・ナイトレイがケイト・ウィンスレットに見えました。
143分/★★★☆☆
(2004年9月20日)

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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
PIRATES OF THE CARIBBEAN : DEAD MAN'S CHEST
2006年アメリカ/アクションコメディ

<製作>
ジェリー・ブラッカイマー
<監督>
ゴア・ヴァービンスキー
<脚本>
テッド・エリオット
テリー・ロッシオ
<出演>
ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ビル・ナイ
ステラン・スカルスゲールド
ジャック・ダヴェンポート
ナオミ・ハリス
トム・ホランダー
<ストーリー&コメント>
再びブラックパール号の船長に戻った海賊ジャック・スパロウ。だが彼は13年前、幽霊船“フライング・ダッチマン”号の船長、デイヴィ・ジョーンズと交わした“血の契約”のせいで、もうすぐジョーンズに魂を奪わる期限が迫っているのを恐れていた。一方、かつてジャックと冒険した鍛冶職人の青年ウィルと英国海軍総督の娘エリザベスだが、結婚式を挙げる寸前、お尋ね者のジャックを逃がした罪で逮捕されてしまう。2人を逮捕したベケットは、死刑を逃れるためにはジャックが持っている秘密の羅針盤を手に入れろと命じ、ウィルはジャックを探す旅に出発するのだが…。
ディズニーランドの人気アトラクション“カリブの海賊”をヒントに作られたアドベンチャー大作シリーズの第2弾。
正直、つまらなかった(笑)とにかく、長い。あれこれ派手な趣向は盛りだくさんだし、冒険活劇として見ればアクション満載で楽しめるんだろうけど、物語としては演出がゴテゴテしすぎてるし、とにかく冗長。ゴテゴテしてるわりには内容はかなり空っぽな感じだし。無駄なエピソードをゴッソリ省いて、全体的にスピード感を出してる感じのほうが個人的には好み。しかも最後の終わり方、あれは予想してなかった。続編があるのは知ってるけど、こんなに思いっきり「続く!」だとは思ってなかったので。
ところで、最後に出てきたあの人って、誰なんだろう?(汗)
一番最後の最後、「新しい酋長」には大笑い(笑)残酷な結末じゃなくて、ちょっとホッとしたね。
151分/★★★☆☆
(2007年10月8日)
第79回アカデミー賞(2006年) 視覚効果賞

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パウダー
POWDER
1995年アメリカ/ドラマ

<監督・脚本>
ヴィクター・サルヴァ
<出演>
メアリー・スティーンバージェン
ショーン・パトリック・フラナリー
ランス・ヘンリクセン
ジェフ・ゴールドブラム
ブランドン・スミス
ブラッドフォード・テイタム
スーザン・ティレル
ミッシー・クライダー
<ストーリー&コメント>
落雷のショックのために、真っ白な肌で生まれたジェレミー。祖父母の農場で世間と離れて生きてきた彼だったが、彼らの死で世間に出ることになる。施設に預けられることになった彼だったが、その変わった風貌と、高い知能と不思議な能力を持つゆえに、周囲の人々の好奇の視線に晒されることになってしまう…。
超能力を持つ少年が人々の心を癒して行くファンタジー映画。
翌1996年の『フェノミナン』とちょっと似ているところがありますが、こちらの方が先。メラニン色素の失陥による「白皮病」という病気が設定としてありますが、そういう人たちがみんな超能力を持っているかというと、そうではないんだろうね。
パウダーの周囲のドラマはとても痛々しいものですが、保安官夫妻のドラマはとてもハートフルでよかった。ここが一番グッとくるポイントでしょうね。最後は…ちょっとうやむやかも。
110分/★★★☆☆
(2005年1月30日)

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バガー・ヴァンスの伝説
THE LEGEND OF BAGGER VANCE
2000年アメリカ/スポーツドラマ

<製作・監督>
ロバート・レッドフォード
<脚本>
ジェレミー・レヴェン
<出演>
ウィル・スミス
マット・デイモン
シャーリズ・セロン
ブルース・マッギル
ジョエル・グレッチ
ジャック・レモン
<ストーリー&コメント>
アメリカ南部の町サヴァンナ出身の天才ゴルファー、ラナルフ・ジュナ。彼は若くして華々しい活躍を遂げ、富豪の娘アデールとも恋に落ちて、輝かしい将来を約束されていた。ところが、第一次大戦に出征して戦争の地獄を目の当たりにして以来、すっかり人が変わったようになってしまう。1931年、大恐慌の中で資産のゴルフ場を失いそうになったアデールは、人気ゴルファーのエキシビジョン・マッチを開催することで危機を乗り切ろうとする。地元の代表として選ばれ、困惑するジュナの前にバガー・ヴァンスと名乗る謎の男が現れる…。
ロバート・レッドフォード作品らしく、雄大な自然と美しい景色を見せてくれる。全体的に淡々とした流れだけど、綺麗にまとまっていて安心して見られる。最後には謎を残して終わってしまうんだけど、あれはあれでいいような気がする。
主演のマット・デイモンは、この映画のために1日6〜7時間のゴルフの個人レッスンを30日間受けたんだそうです。
また、この作品が名優ジャック・レモンの遺作となってしまいました。
127分/★★★★
(2002年9月8日)

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博士の異常な愛情/又は私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
DR. STRANGELOVE : OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB
1964年イギリス/SFサスペンス

<製作・監督・脚本>
スタンリー・キューブリック
<脚本>
ピーター・ジョージ
テリー・サザーン
<出演>
ピーター・セラーズ
ジョージ・C・スコット
スターリング・ヘイドン
キーナン・ウィン
スリム・ピケンズ
ジェームズ・アール・ジョーンズ
<ストーリー&コメント>
米ソ間の核をはさんだ冷戦が、緊張感を両国にもたらしていた頃。アメリカ軍のある将軍が独断で「ソ連からの攻撃に核兵器で報復せよ」という特別指令“R作戦”を、米軍の哨戒機の一群に伝えてしまう。水爆を積んだ各哨戒機は一路、ソ連の領空に向かって飛んでいく。やがて指令が誤りだと明らかになり、アメリカ国防省が慌てて対策を講じだしたのは、事態を回避できるための時間がほとんど残されていないタイミングだったが…。
巨匠スタンリー・キューブリック監督が、米ソ冷戦時代に放った衝撃作。続く『2001年宇宙の旅」、『時計じかけのオレンジ』と共に、キューブリックのSF3部作に挙げられている。
核戦争勃発の危機を目前にしつつ手も足も出ない軍人や政治家の姿を、キューブリックが強烈な皮肉と壮大なイマジネーションを駆使して描いた傑作。
「250本の名作」を編纂しはじめた時から、ものすごく長いタイトルと、古い作品なのにとにかく評価が高いことでずっと気になってた作品。期待以上に面白かったです。白黒映画でCGもない時代だけに、セットなどに若干年代は感じるものの、物語のシリアスな背景は現代にも通じるものがあります。こんなことあるわけないと思いつつも、どこかたったひとつのネジの緩みで、国家や軍というものは大きく傾いでしまうもの。その怖さを、警鐘として我々現代人に伝えてくれるのかなぁと思いました。
ピーター・セラーズが、核兵器を偏愛する元ドイツ軍科学博士や、合衆国大統領など3役を熱演してオスカー候補になった。記録で知るまで、3役だとは全く気づかなかったけど。
96分/★★★★★
(2007年3月6日)

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バグダッド・カフェ[ニュー・ディレクターズ・カット版]
OUT OF ROSENHEIM
1987年西ドイツ/ドラマ

<監督・脚本>
パーシー・アドロン
<脚本>
エレオノール・アドロン
<出演>
マリアンネ・ゼーゲブレヒト
CCH・パウンダー
ジャック・パランス
クリスティーネ・カウフマン
モニカ・カルフーン
ダロン・フラッグ
ジョージ・アギラー
<ストーリー&コメント>
ラスベガスに近い寂れた土地、モハーベ砂漠にあるカフェ兼モーテルの“バグダッド・カフェ”。その主人ブレンダは将来に対して何も希望を抱いていないが、カフェの経営と育児で疲れ果てていた。そんなある日、夫とラスベガスを訪ねる予定のドイツ人女性ジャスミンをモーテルに泊めることに。ともに夫とケンカ別れした二人は、最初は反目しあいながらも、次第に打ち解けあっていくのだった…。
日本では1989年に単館公開され、カルトな人気を呼びミニシアターブームが生まれるきっかけになった。2008年、パーシー・アドロン監督自身がすべてのカットの色調と構図を調整し直した“ニュー・ディレクターズ・カット版”が本作。主題歌「コーリング・ユー」がアカデミー歌曲賞にノミネートされた。
序盤からクセの強い登場人物たちのオンパレードで、少しとっつきづらい感じはあるけど、そこさえ乗り切ればあとは自然にとけこめていきました。この感じ、『ツイン・ピークス』みたいかも。ものすごい事件が起きるわけではないし、驚くような展開があるわけでもない。だけどなんかクセになる。そんな作品かな。個人的には、なんか不思議なブーメランのシーンと、どんどん枚数も内容もエスカレートしていくルディの絵がツボだったかな。
109分/★★★☆☆
(2023年4月26日)

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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
PERCY JACKSON & THE OLYMPIANS: THE LIGHTNING THIEF
2010年アメリカ/アドベンチャー

<製作・監督>
クリス・コロンバス
<脚本>
クレイグ・ティトリー
<原作>
リック・リオーダン
<出演>
ローガン・ラーマン
ブランドン・T・ジャクソン
アレクサンドラ・ダダリオ
ジェイク・アベル
ショーン・ビーン
ピアース・ブロスナン
スティーヴ・クーガン
ロザリオ・ドーソン
キャサリン・キーナー
ケヴィン・マクキッド
ユマ・サーマン
<ストーリー&コメント>
17歳のパーシー・ジャクソンは、ごく普通の高校生。ところがある日、美術館で怪物に襲われたのを機に、自分が半神半人の“デミゴッド”で、父は“海神ポセイドン”だということを知る。寝耳に水の話に半信半疑だったパーシーだが、“全能の神ゼウス”の最強武器である稲妻を盗んだ嫌疑をかけられており、それによってパーシーの母親が“冥界の神ハデス”にさらわれてしまう。パーシーは、全く身に覚えのない嫌疑を晴らし母親を助けるべく、親友で半人半獣のグローバー、アテナの娘・アナベスと共に冥界へと向かうのだが…。
原作は、アメリカ人作家リック・リオーダンによる、ギリシア神話をベースとしたファンタジー小説のベストセラー。全5部のうちの第1部「盗まれた雷撃」を映画化。2012年には原作第2部「魔海の冒険」が公開予定。
監督が{『ハリー・ポッター』のクリス・コロンバスということで、少し子ども向きっぽいのかな?という予想はありましたが…想像以上のドタバタ作品でした(笑)
(以下、ネタバレ文。観た後で、マウスでなぞってお読みください)
けっこうツッコミどころが満載。パーシーは、いきなり衝撃の事実を告げられたわりには受け入れが早すぎ。もっと苦悩とか葛藤とか、あってもいいような。ゼウスは、全能の神にしてはあまりにお粗末な嫌疑。稲妻返されて「すまなかった」って(笑)訓練所も、意味ナシ。旗取りゲームして、最初の夜に脱走って。パーシーが最初から大物扱いされているのも『ハリー・ポッター』と同じ図式。男2女1というパーティもそうだけどね。物知りすぎるライバルのルークは伏線感プンプンだし、しかもそれが最後の敵って『スパイダーマン』みたい。盗んだトラックとか、飛べる靴とか、明らかにネタ切れっぽい感じの3番目の真珠とか、行き当たりバッタリな感じもするね。真珠でいえば、「3つ集めてボスの屋敷へ」みたいなくだりは、なんだかゲームみたいだね。あと、さりげないシーンだけど気になったのが、エレベーターでのお母さん。「ここがオリンポスの入り口よ!」とか、素早いスイッチ操作とか。詳しすぎじゃないのか!
それにしても、豪華な脇役陣は見応えアリ。なんでこんな役?のユマ・サーマンや、カッコよすぎるゼウスなどの神々は雰囲気タップリでナイス。
あと、スタッフロール後のオマケも必見!個人的にはあそこが一番ツボだったかな(笑)
121分/★★★☆☆
(2010年2月27日)

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バージニア・ウルフなんかこわくない
WHO'S AFRAID OF VIRGINIA WOOLF ?
1966年アメリカ/ドラマ

<監督>
マイク・ニコルズ
<製作・脚本>
アーネスト・レーマン
<原作>
エドワード・アルビー
<出演>
リチャード・バートン
エリザベス・テイラー
ジョージ・シーガル
サンディ・デニス
<ストーリー&コメント>
ニューイングランドの大学に新しく赴任してきた生物学教授のニックは、歓迎パーティの後、妻を伴って先輩教授の家を訪れる。そこに住む歴史学の教授ジョージと、学長の娘でもある妻のマーサの夫婦の間は、すでに冷え切っていた。宴がすすみ、彼らの子供の話題が出たことをきっかけに、彼らの最後の絆は音をたてて崩れ始めるのだった…。
冷え切った教授夫妻の狂気に満ちた愛と憎悪を描く人間ドラマ。
一言で言ってしまえば、中年夫婦の大仰な痴話喧嘩と、そこに巻きこまれた若い夫婦という図式。登場人物はこの4人だけなので、すごく濃密に人物が描かれています。夜が更け、酒杯が空になる毎に、それぞれの思惑が交錯し、刺々しい言葉は相手を傷つけてしまう。売り言葉に買い言葉、積もり積もった苛立ちが一気に爆発する様子というのはこういう感じなのでしょう。すごく生々しい人間ドラマですが、主演のエリザベス・テイラーをはじめ、4人がそれぞれにアカデミー賞にノミネートされるという素晴らしい演技なので、迫真のリアリティを感じさせます。
131分/★★★☆☆
(2004年4月20日)
第39回アカデミー賞(1966年) 主演女優賞、助演女優賞、撮影賞(モノクロ)、美術監督・装置賞(モノクロ)、衣装デザイン賞(モノクロ)

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はじまりのうた
BEGIN AGAIN
2013年アメリカ/音楽ドラマ

<監督・脚本>
ジョン・カーニー
<出演>
キーラ・ナイトレイ
マーク・ラファロ
ヘイリー・スタインフェルド
アダム・レヴィーン
ジェームズ・コーデン
ヤシーン・ベイ
キャサリン・キーナー
<ストーリー&コメント>
かつては栄光を極めたものの、いまや時代遅れの存在になった中年音楽プロデューサーのダン。彼はライブハウスで女性シンガーソングライター、グレタの歌声を聴いて感銘し、彼女にプロデビューを持ち掛ける。実はグレタは売れっ子となった人気ミュージシャンのデイヴと別れたばかりだった。グレタ自身、ダンと同様、人生を再出発させたいとの想いでプロミュージシャンへの道に一歩を踏み出すのだが…。
ニューヨークを舞台に音楽を通じて人生を再出発させていく男女を描いた秀作。人気バンド「マルーン5」のアダム・レヴィーンがデイヴ役で映画初出演。彼が歌った劇中歌“Lost Stars”は第87回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされた。
正直「ありがちな音楽映画」という感想です。僕はマルーン5のことを知らなかったので、デイヴの役も「典型的な売れっ子表現だなぁ」と思って観ていました。歌もそんなに響かなかったし…(苦笑)
それよりは、グレタたちがストリートでゲリラ演奏する様子や、ノーギャラのメンバーを集めてのバンドの方が楽しく思えました。
104分/★★★
(2025年5月25日)

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バスケットボール・ダイアリーズ
THIS BASKETBALL DIARIES
1995年アメリカ/青春ドラマ

<監督>
スコット・カルバート
<出演>
レオナルド・ディカプリオ
ブルーノ・カービイ
ジュリエット・ルイス
アーニー・ハドソン
ロレイン・ブラッコ
<ストーリー&コメント>
ミッション・スクールに通うジムは不良を気取っているが、バスケットに夢中の平凡な少年だった。が、ドラッグの味を覚えてしまい…。
ドラッグに溺れる少年の転落と更正をレオナルド・ディカプリオが熱演。
ストーリー展開はとてもシンプル。
102分/★★☆☆☆
(2000年6月15日)

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バースデイ・ガール
BIRTHDAY GIRL
2002年イギリス、アメリカ/ラブコメディ

<監督・脚本>
ジェズ・バターワース
<脚本>
トム・バターワース
<出演>
ニコール・キッドマン
ベン・チャップリン
ヴァンサン・カッセル
マチュー・カソヴィッツ
ケイト・リン・エヴァンス
スティーヴン・マンガン
<ストーリー&コメント>
ロンドン近郊の銀行で生真面目に働くジョンは、インターネットの花嫁紹介サイトを通じて、どこか謎めいたロシア人の美女ナディアと出会う。英語を全く理解できないナディアに困惑しつつも、ジョンは魅力的な彼女との夢のような生活にすっかりのめりこんでいく。ところがそんなある日、彼女の従兄と名乗るロシア人の二人組が不意に現れるのだった…。
ニコール・キッドマンがロシア美女に扮するサスペンス調ラブコメディ。
個人的には、可もなく不可もなく、という作品でした。主演のニコール・キッドマンはオーストラリア人だけど、ロシア人と言われても納得できそうなミステリアスな雰囲気を漂わせているし。上手いのかヘタなのかはわからないけど、ロシア語も自然に話していた。ストーリーはあまり好みの展開ではないし、結末もイマイチ。郊外の長閑な映像はよかった。
ベン・チャップリンは役柄通りのイギリス人だけど、オーストラリア人のニコール・キッドマン、フランス人のヴァンサン・カッセ、マチュー・カソヴィッツがロシア人。このあたりに違和感を感じてしまうと、評価はもっと下がるかもしれない。僕はあまり馴染みの役者ではなかったので、あまり違和感はありませんでしたが。
93分/★★★☆☆
(2003年10月20日)

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バス停留所
BUS STOP
1956年アメリカ/ラブコメディ

<監督>
ジョシュア・ローガン
<脚本>
ジョージ・アクセルロッド
<出演>
マリリン・モンロー
ドン・マレー
アーサー・オコンネル
ベティ・フィールド
アイリーン・ヘッカート
ロバート・ブライ
ホープ・ラング
<ストーリー&コメント>
モンタナの牧場で育ち、外の世界のことにはまるで疎い朴訥な青年ボーは、ロデオ大会に出るために長距離バスに乗ってフェニックスの街へ出る。そこでボーは、スターを目指して安酒場で働く歌手のシェリーと出会い、一目で恋に落ちる。シェリーは、ボーのあまりにも突飛で強引な求愛にたじろぐばかりなのだが…。
この作品の見所はなんと言ってもドン・マレー。本作が映画デビュー作ながら主演に抜擢され、「映画史上最も強引な男」ボーを演じている。登場したときから、若さゆえの過信と鋭気が満ち溢れていて、とにかく強引。店で騒ぐ客を黙らせ、出会ったばかりの女にプロポーズしたかと思えば「寝る時間だ」と帰っていく。さらに、「寝てばかりいては身体が鈍る」と早起き。「欲しいものは力ずくで手に入れる」と、逃げる女を投げ縄でゲット。空回りばかりで、周囲の人々を振り回す様に爆笑の連続でした。しかし、人生初の敗北に心を入れ替える素直さも持ち合わせている、素敵なカウボーイ像を演じたドン・マレーは、とても映画デビュー作とは思えない好演でした。ちなみにドン・マレーは、本作の後にエルマ役のホープ・ラングと結婚しました。
もちろん、マリリン・モンローも素敵です。本作では、本格派女優としてその演技力を高く評価されました。
95分/★★★★★
(2003年10月6日)

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ハスラー
THE HUSTLER
1961年アメリカ/ドラマ

<製作・監督・脚本>
ロバート・ロッセン
<脚本>
シドニー・キャロル
<出演>
ポール・ニューマン
ジャッキー・グリーソン
パイパー・ローリー
ジョージ・C・スコット
マーレイ・ハミルトン
マイロン・マコーミック
マイケル・コンスタンティン
ジェイク・ラモッタ
<ストーリー&コメント>
賭けビリヤードのプロとして生計を立て、その世界で頭角を現わしてきた若きハスラー、エディ。ある時彼は、ベテラン・ハスラーとして名高い“ミネソタ・ファッツ”に勝負を挑む。勝負は36時間に及ぶ大熱戦になり、一時の圧倒的なリードに油断したエディは、場数を踏んた老練なファッツに逆転されてしまう。敗れたエディは荒んだ生活を送るようになり、そんな中で出会った作家志望の女性サラと同棲生活を始める。そこで活力を取り戻したエディは、やがて再起をかけて稼ぎに出るのだが…。
プロのビリヤード師“ハスラー”の呼び名を世間一般に定着させたことでも知られる人気作。
なかなか面白かったです。なんといっても、作品の3分の2を占めるビリヤードの場面。僕の知ってる「9ボール」のルールとは違うようなのでわかりづらいところもあった(「プール」と「ビリヤード」の違いとか)けど、素晴らしいテクニックもあり、見どころが満載でした。でもやっぱり、主題は残り3分の1の物語のシーンの方なのかも。真剣勝負の世界に生きる男の、苦悩の日々を描いているんだけど、同様のテーマだと思える『ディア・ハンター』よりよっぽど共感できました(笑)
中盤から終盤にかけての展開は、かなり劇的でした。
135分/★★★☆☆
(2007年9月23日)
第34回アカデミー賞(1961年) 撮影賞(モノクロ)、美術賞

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ハスラー2
THE COLOR OF MONEY
1986年アメリカ/ドラマ

<監督>
マーティン・スコセッシ
<脚本>
リチャード・プライス
<出演>
ポール・ニューマン
トム・クルーズ
メアリー・エリザベス・マストラントニオ
ヘレン・シェイヴァー
ジョン・タトゥーロ
ビル・コッブス
キース・マクレディ
フォレスト・ウィテカー
<ストーリー&コメント>
かつて名うてのハスラーと名勝負を演じ、今はもう50代の老境に差しかかったエディ。彼はすでに現役を引退し、若いハスラーの胴元や酒のセールスをしながら気ままな生活を送っていた。そんなある日、昔の自分を彷彿とさせる若きハスラー、ヴィンセントと出会い、無鉄砲な彼を1人前に育てようと決意する。6週間後にアトランティック・シティで開かれる大会に出場すべく、ヴィンセントとその恋人カーメンを連れて各地のビリヤード場を渡り歩きながら、青年に帝王学を伝授しようとするのだするが…。
ビリヤードの勝負師エディが様々な試練を経て強敵と対決した傑作『ハスラー』の25年後を描く続編。ポール・ニューマンが再びエディに扮し、念願のアカデミー主演男優賞を初受賞した。
内容的には前作の方が面白かった。ミネソタ・ファッツとの対決が重視されていた前作に比べて、最強の相手のはずのグレイディ・シーズンズは大したことないし、名もなき町のハスラー(なんと駆け出しの頃のフォレスト・ウィテカー)は強いのに大会に出ないし。そもそも大会の存在自体が、真剣勝負の世界をぼやけさせてしまうようで残念。むしろ最後の“グリーン・ルーム”の勝負を最後まで見たかった。
キャストでは、とにかくポール・ニューマンがカッコイイ。当時、『トップガン』で人気若手スターの座に躍り出たばかりのトム・クルーズと比べると、存在感が違いすぎる。太目のトム・クルーズは、時々チャーリー・シーンに見えたりして…。ただ若いだけで自信アリアリの薄っぺらいチンピラでしかないね。とにかくポール・ニューマン。彼のシブい魅力につきる一作です。
120分/★★★☆☆
(2007年10月7日)
第59回アカデミー賞(1986年) 主演男優賞

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バーチュオシティ
VIRTUOSITY
1995年アメリカ/SFアクション

<監督>
ブレット・レナード
<脚本>
エリック・バーント
<出演>
デンゼル・ワシントン
ラッセル・クロウ
ケリー・リンチ
ルイーズ・フレッチャー
スティーヴン・スピネラ
ウィリアム・フォーサイス
<ストーリー&コメント>
1999年、ロサンゼルス。あらゆる凶悪犯罪者のデータを詰め込み、警察官を訓練するために開発された人工生命“シド6.7”は、自我に目覚め、アンドロイドとなって電脳世界から現実空間へ逃亡してしまう。追跡役として元警察官で囚人のパーカーが選ばれ、犯罪心理分析官のマディソンと共に“シド6.7”の追跡を開始するのだが…。
仮想空間から現実世界へ逃亡して大暴れする凶悪な人工知性体と、それを追跡する元警官との死闘を描く近未来SFアクション。
バーチャルリアリティ(仮想現実)といった最先端テクノロジーを物語の核にしつつ、カーチェイス、銃撃戦などの見せ場もタップリ。特に新鮮だったのが、ナノテクを利用したアンドロイド。ガラスを取り込むことで自己修復を図るというのはすごい。CGは今観ると粗く見えてしまうけど、当時はきっと最先端だったんだろうね。
作品自体は、どうということのない無難な出来。
106分/★★★☆☆
(2005年1月16日)

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ハッカビーズ
I HEART HUCKABEES
2004年アメリカ/コメディ

<監督・脚本>
デヴィッド・O・ラッセル
<脚本>
ジェフ・バエナ
<出演>
ジェーソン・シュワルツマン
イザベル・ユペール
ダスティン・ホフマン
リリー・トムリン
ジュード・ロウ
マーク・ウォールバーグ
ナオミ・ワッツ
シャナイア・トゥエイン
<ストーリー&コメント>
巨大資本をバックに次々と各地に新店舗を出して拡大路線を突っ走る、スーパー・マーケットのハッカビーズ社。環境保護団体のオタク活動家アルバートは、彼らの新店舗建築計画に反対して必死に孤軍奮闘するも、すっかり自我喪失の危機に陥り、自らをイチから見つめ直すため、ベルナードとヴィヴィアンの夫婦で経営する実存探偵社を訪れる。一方、それを知ったハッカビーズ社のやり手社員ブラッドも、同じく実存探偵社の門を叩いたため、アルバートは、今度は、夫婦とはライバル関係にあるフランス人の女性思想家カテリンのもとへと走って、ブラッドとの対立は激しさを増していく…。
悩み多き青年主人公とその周囲の人々が織り成す不思議な人間模様を妙にひねくったタッチでシュールに綴った新感覚群像喜劇。
ものすごく豪華なキャストなんだけど、けっこうどうということのない作品。だけど逆に、そのどうということもない感じが映画作品的な奥行きを感じさせる気がして、とても不思議な作品。
“実存主義的事案をを扱う哲学探偵”として出てくるダスティン・ホフマン、リリー・トムリンの二人もすごく妙な雰囲気。だけど、いい加減なのかと思いきやちゃんと深い調査力を持ってたりして。奇妙な人間たちに囲まれると、最初は一番ヘンだと思ってたアルバート(ジェーソン・シュワルツマン)やブラッド(ジュード・ロウ)が最後にはすごくマトモな人間に思えるのが不思議。
カントリー界のスーパースター、シャナイア・トゥエインがチョイ役で登場。他にも、劇中のセリフにガース・ブルックスが出てきたりしてニヤリ。
107分/★★★☆☆
(2006年11月6日)

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バック・トゥ・ザ・フューチャー
BACK TO THE FUTURE
1985年アメリカ/SFアドベンチャー

<製作総指揮>
スティーブン・スピルバーグ
<監督・脚本>
ロバート・ゼメキス
<脚本>
ボブ・ゲイル
<出演>
マイケル・J・フォックス
クリストファー・ロイド
リー・トンプソン
クリスピン・グローヴァー
トーマス・F・ウィルソン
ウェンディ・ジョー・スパーバー
<ストーリー&コメント>
1985年。高校生のマーティは、両親と暮らすロック少年。ある日、彼が手伝いをしている変人の科学者ドクの研究所をリビアの過激派が襲撃、ドクは射殺されてしまった。マーティはドクが発明したばかりのタイムマシン「デロリアン」に乗って難を逃れるが、なんと30年前の1955年にタイムトリップしてしまう。燃料は片道分しか積んでおらず、マーティはこの時代のドクに助けを求めようとするが…。
タイムトリップを描く傑作シリーズの第一弾。大好きなシリーズ。
過去の行動によって未来が変わってしまうなど、タイムロジックを重要視した作りでタイムトラベルの面白さを縦横に表現している。僕もデロリアンが欲しい!(笑)
116分/★★★★
第58回アカデミー賞(1985年) 音響効果編集賞

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バック・トゥ・ザ・フューチャー2
BACK TO THE FUTURE PART II
1989年アメリカ/SFアドベンチャー

<製作総指揮>
スティーブン・スピルバーグ
<監督>
ロバート・ゼメキス
<脚本>
ボブ・ゲイル
<出演>
マイケル・J・フォックス
クリトファー・ロイド
リー・トンプソン
トーマス・F・ウィルソン
エリザベス・シュー
ジェームズ・トルカン
ジェフリー・ワイズマン
<ストーリー&コメント>
ようやく過去から戻ってきたと安心したのもつかの間、ドクから未来が大変なことになっていると告げられたマーティは、新型タイムマシンに乗って今度は2015年の未来へ飛ぶはめに。そんな中、宿敵ビフがタイムマシンで過去に行ってしまった。現代に戻ったマーティたちは、世界がすっかり様変わりしていることに驚く…。
タイムトリップを描く傑作シリーズの第二弾。
前作のラストシーンから物語が始まり、現在、過去とめまぐるしく時を越えた大騒動が展開されるのが見どころ。続く第三部を同時撮影したことで、次作への伏線が多数散りばめられている。
チョイ役で子役時代のイライジャ・ウッドが映画デビューしている。
108分/★★★★

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バック・トゥ・ザ・フューチャー3
BACK TO THE FUTURE PART III
1990年アメリカ/SFアドベンチャー

<製作総指揮>
スティーブン・スピルバーグ
<監督>
ロバート・ゼメキス
<脚本>
ボブ・ゲイル
<出演>
マイケル・J・フォックス
クリストファー・ロイド
メアリー・スティーンバージェン
リー・トンプソン
トーマス・F・ウィルソン
エリザベス・シュー
<ストーリー&コメント>
宿敵ビフとの戦いの末、ドクは時の彼方に消え、マーティは1955年に置き去りとなってしまう。そんな彼に、ドクからの手紙が届く。マーティはこの時代のドクに協力を求め、過去のドクを救うべく、なけなしの燃料で1885年へタイムトラベルするのだが…。
タイムトラベルを描く傑作シリーズの完結編。
今回マーティは、一気に100年の時を越え、西部開拓時代へ。名前を聞かれた彼が「クリント・イーストウッド」と名乗り、『荒野の用心棒』で見た手段を使って決闘に臨むなど、西部劇映画に対するオマージュとパロディが詰め込まれている。時間をめまぐるしく行き来した前作と打って変わり、ほとんど過去の西部が舞台となるが、過去2作で張られた伏線とドクのラブストーリー、そして宿敵ビフとの決闘など見どころ盛りだくさんの完結編となっている。
118分/★★★★

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バックドラフト
BACKDRAFT
1991年アメリカ/アクション

<監督>
ロン・ハワード
<脚本>
グレゴリー・ワイデン
<出演>
カート・ラッセル
ウィリアム・ボールドウィン
ロバート・デ・ニーロ
スコット・グレン
ジェニファー・ジェイソン・リー
レベッカ・デ・モーネイ
ドナルド・サザーランド
<ストーリー&コメント>
幼い頃父を失ったマカフレイ兄弟は、父のいたシカゴ消防署の第17分隊で兄弟揃って消防士になった。兄のスティーヴンは隊長を勤め、仲間からの信頼も厚い。兄に対するコンプレックスと、何をしてもやりとげられない苛立ちを感じる弟ブライアン。お互いの性格の違いからそりの合わないふたり。そんな時、奇妙な爆発事件が連続して発生する…。
火事場で命がけで活躍する消防士を通して兄弟の愛情、男の信念、勇気を描いた感動作。まるで生き物のようにうごめく炎のSFXが圧巻!
アクション、サスペンス、ヒューマンドラマ、ラブストーリーと、たくさんの要素がつめこまれているけど、そのことがちょっと物語性を希薄にしてしまっている感じがする。思いきって、サスペンス部分は削ってしまっても良かったのではないだろうか?ロバート・デ・ニーロ扮する捜査官もあまり必要性を感じられなかったし。最後も、事件の内幕から発したいさかいが悲劇につながってしまったのが残念。戦う相手は、もっと超自然的な炎の恐怖だけでもよかったのではないだろうか。
132分/★★★☆☆
(2002年9月1日)

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バック・ビート
BACKBEAT
1993年イギリス/ミュージックドラマ

<監督>
イアン・ソフトリー
<出演>
スティーブン・ドーフ
シェリル・リー
イアン・ハート
ゲイリー・ベイクウェル
クリス・オニール
スコット・ウィリアムス
カイ・ウィエシンガー
<ストーリー&コメント>
1960年、イギリスの港町リバプール。美術学校へ通うスチュアート・サトクリフは、親友ジョン・レノンと夜の町に繰り出しては、ケンカばかりしていた。スチュアートには天才的な絵の才能があり、ジョンも彼の才能に憧れていた。やがてジョンはロックンロール・バンドを組み、スチュアートもベーシストとして参加する。バンドの5人はビックになるチャンスをつかむべく、ハンブルクへと旅立つ。そこで彼らは、アストリッド・キャルヒャーという女性と出会うのだった…。
幻の5人目のメンバー、スチュアートの生涯を描くビートルズ秘話。
ビートルズに関してはあまり詳しくない僕ですが、この作品を見てビートルズに対する見方がちょっと変わりそうです。
「ファンも納得」という、よく出来た作品です。
100分/★★★☆☆
(2002年2月13日)

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初恋のきた道
我的父親母親:THE ROAD HOME
2000年中国、アメリカ/ラブストーリー

<監督>
チャン・イーモウ
<脚本>
パオ・シー
<出演>
チャン・ツィイー
チョン・ハオ
スン・ホンレイ
チャオ・ユエリン
<ストーリー&コメント>
都会から来た若き教師ルオ。村に住む少女ディは彼に一目惚れ。当時はまだ自由恋愛の風習はなく、ディも自分の想いをうまく伝えられない。学校の校舎建設の際に心をこめた弁当を作り、彼の声を聴き、彼の姿を遠くで見る日々。やがて彼女の心は彼に通じるが、ルオは村を去らなければならなくなってしまう…。
中国の田舎の村を舞台に描かれる純愛物語。
チャン・ツィイーがものすごく可愛いです。それがこの作品の95%を占めていると言っても過言ではないです。彼にもらった髪留めをして、にっこりと微笑む姿。草原を走る姿。待ち伏せしているのに偶然を装う姿。どの場面にも彼女の魅力があふれんばかりです。それだけに、別れのシーンは切ない。割れてしまったお椀、無くしてしまった髪留め…切なさで胸がはちきれそうになります。
これがもし、チャン・ツィイー以外の女優だったら…そこまで入れ込める作品ではないような気がしますが(笑)
しかし…どう考えても、チャン・ツィイーにチョン・ハオは釣り合わないぞ!
90分/★★★★
(2002年9月21日)

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パッセンジャー
PASSENGERS
2016年アメリカ/SFドラマ

<監督>
モルテン・ティルドゥム
<脚本>
ジョン・スペイツ
<出演>
クリス・プラット
ジェニファー・ローレンス
マイケル・シーン
ローレンス・フィッシュバーン
アンディ・ガルシア
<ストーリー&コメント>
近未来。外宇宙の新天地を求め、銀河の彼方へ旅立った宇宙船アヴァロン号。その船内では、目的地へ到着するまでの120年間、5000人の乗客が冬眠装置の中で眠り続けていた。ところが航海の途中で装置の不具合が発生し、エンジニアのジムだけが目覚めてしまう。目的地に到着し、他の乗客が目覚めるまであと90年。再冬眠の手段も見つからず、残る人生をたったひとりで過ごさねばならないと知った彼は絶望のふちに沈む。やがて1年が過ぎたある日、美しい女性オーロラと出会うのだった…。
なかなか面白かったです。今作の舞台は宇宙船だけど、シチュエーションとしては無人島と一緒。ただ、助けの船も来ないし、島の中に別の遭難者もおらず、その島で90年をひとりで過ごさなければならない。絶望の中、思わずその旅を終わらせる唯一の方法をとってしまいそうになる。気が狂いそうな孤独の中、思わぬアイデアが浮かぶ…。物語の本筋としてはラブストーリーなのかもしれないけど、その中には罪の意識や良心の呵責など、葛藤の部分というのも描かれています。
そして無人島と決定的に違うのは、連れ添いを自由に選ぶことができるということ。そりゃあ、ジェニファー・ローレンスみたいな美人がいいに決まってる(笑)
謎解き的には、ちょうどいいところで都合よく助っ人が出てきたり、意外とそこまでシリアスな感じではなかったかな。
116分/★★★☆☆
(2018年10月17日)

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バッドボーイズ
BAD BOYS
1995年アメリカ/アクション・コメディ

<監督>
マイケル・ベイ
<脚本>
マイケル・バリー
ジム・マルホランド
ダグ・リチャードソン
<出演>
マーティン・ローレンス
ウィル・スミス
ティア・レオーニ
チェッキー・カリョ
ジョー・パントリアーノ
テレサ・ランドル
マージ・ヘルゲンバーガー
ネスター・セラノ
<ストーリー&コメント>
マイアミ市警の麻薬捜査班でコンビを組む2人の刑事、マイクとマーカス。片やプレイボーイで片や家庭主義者と価値観は正反対だが、悪を憎む気持ちは変わらない名パートナー同士だ。市警の押収物保管庫に押し入った一味が、1億ドル相当の押収ヘロインを盗みだす大胆不敵な事件が発生。マイクとマーカスは上司から、警察の内務調査班が動き出すまでの72時間以内に事件を解決するよう命じられるのだが…。
全米有数の犯罪都市マイアミで、ガッツ満点の黒人刑事コンビが活躍する人気ポリス・アクションシリーズ第1弾。
人気作ということで期待して観たんだけど、そんなに面白くはなかった。クールすぎるウィル・スミスは、このテのコメディには合わないんじゃないかな?マーティン・ローレンスは『ブルー・ストリーク』『ビッグ・ママス・ハウス』の方が味が出ている気がするし、コンビ物としても『ナショナル・セキュリティ』の方が面白い。
肝心要のアクションも、スローとアップを多用しすぎていてクドいし、それが逆に緊迫感を薄めている。警察の捜査というより、ただ単に主演の二人がドタバタ騒いでるだけ。終盤のチキンレースは不可解だし、最後の「次は?」という台詞も意味不明。なんでやねん。
119分/★★☆☆☆
(2005年3月26日)

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バッドボーイズ2バッド
BAD BOYS II
2003年アメリカ/アクション・コメディ

<監督>
マイケル・ベイ
<脚本>
ロン・シェルトン
ジェリー・スタール
<出演>
マーティン・ローレンス
ウィル・スミス
ジョルディ・モリャ
ガブリエル・ユニオン
ピーター・ストーメア
テレサ・ランドル
ジョー・パントリアーノ
マイケル・シャノン
<ストーリー&コメント>
マイアミ市警の麻薬捜査班でコンビを組むマイクとマーカスは、価値観は正反対だが、悪を憎む気持ちは変わらない名パートナー同士。一方、マーカスの妹シドは麻薬取締局のおとり捜査官として、キューバ系米国人タピアの一味に潜入していた。彼らの巧妙な密輸の証拠をつかんだマイクとマーカスだったが、あと一歩というところでタピアはシドを人質にキューバへと逃走。怒りに燃えるマイクとマーカスは、キューバへの潜入作戦を決行するのだった…。
マイアミ市警の暴走刑事コンビが、パワーアップして復活!1995年に大ヒットした痛快ポリス・アクションの8年ぶりの続編。
前作よりはまだマシだったけど、それでも力強く「面白い」とは言えない内容。物語の内容は薄っぺらで、とにかくドタバタアクションに終始。序盤、海沿いのハイウェイでの車が車を飛び越す激烈カーチェイスはなかなかすごかった。だけど、終盤のキューバ潜入はやりすぎ。まるっきり戦争だよ、あれは。あんなに銃を乱射して、国際問題じゃないの?ここまで来ると、彼らは警察なのかテロリストなのか微妙。アクションのキレは前作よりよくなっているけど、その分主演二人のコメディがパワーダウンしているのが残念。ウ〜サア〜!
146分という上映時間も、この内容にしては長すぎ。もっとテンポよく切り詰めることもできるはず。
146分/★★★☆☆
(2005年4月10日)

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パットン大戦車軍団
PATTON
1970年アメリカ/伝記ドラマ

<監督>
フランクリン・J・シャフナー
<脚本>
フランシス・フォード・コッポラ
エドマンド・H・ノース
<出演>
ジョージ・C・スコット
カール・マルデン
カール・ミヒャエル・フォーグラー
マイケル・ベイツ
エドワード・ヴィンス
マイケル・ストロング
リヒャルト・ミュンヒ
ジークフリート・ラオホ
<ストーリー&コメント>
1943年、第二次大戦中の北アフリカ戦線。アメリカ第2機甲兵団は、ロンメル将軍率いるドイツ軍との熾烈な戦いに苦戦を強いられていた。そこで、陣営の立て直し役としてパットン将軍が着任。彼は兵士たちに厳しい訓練を課し、遂にロンメル軍を撃破する。この勝利によりアメリカ軍は、モントゴメリー大将率いるイギリス軍と歩調を合わせ、アフリカ方面の戦争を終結に導く。続いてパットンはイタリア戦線へと進行していくのだが…。
第二次大戦で活躍したアメリカ陸軍の猛将であり、その特異な個性が伝説となったパットン将軍の波乱の半生を描いた戦争巨編。パットンが転戦する数々の戦場を壮烈に描くとともに、彼の教養あふれる戦略家にして時代錯誤な人間像を正面からとらえた。アカデミー賞で10部門にノミネートされ、作品賞を含む計7部門を獲得したが、ジョージ・C・スコットが主演男優賞を辞退し話題を呼んだ。
同じくジョージ・C・スコットがパットン役を演じた『パットン将軍/最後の日々』が1986年に続編としてテレビ放送された。
アカデミー作品賞の中でも異彩を放つ大作を遂に観ることができました。長尺なので、かなりの気合と時間が必要だからね。こういう作品では常に注意しなければいけないけど「歴史はこうだったんだ」と早合点することはは厳禁。あくまでも、歴史事実の史実があり、それを一方から観た「伝記」が映画化されているものだから。パットン将軍という人物がいて、こういう人柄だったんだ、ということを知るきっかけにすればいいということでね。「軍神」というか、戦争に憑りつかれていたような人みたいだったけど、やっぱり軍事行動によって物事を解決したり、正当化することは認められないと思う。こういう歴史から人はたくさんのことを学ばなければいけないよね。
172分/★★★☆☆
(2021年8月12日)
第43回アカデミー賞(1970年) 作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞、美術賞、音響賞、編集賞

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ハッピィブルー
THE PALLBEARER
1996年アメリカ/ラブコメディ

<監督・脚本>
マット・リーヴス
<脚本>
ジェーソン・ケイティムズ
<出演>
デヴィッド・シュワイマー
グウィネス・パルトロウ
バーバラ・ハーシー
マイケル・バルタン
マイケル・ラパポート
キャロル・ケイン
<ストーリー&コメント>
大学卒業から1年経ったのに、いまだ就職活動をしているトム。そんなある日、中年女性から息子のビルが亡くなったという知らせがある。ビルはトムと高校の同級生だったらしいが、トムには全く心当たりがない。当時からの友人に尋ねるも、誰もビルのことを知らない。結局トムたちは記憶にない同級生の葬式に出ることになるのだが…。
記憶にない友人の葬儀を任された青年と彼の仲間たち、再会した憧れの女性との恋愛。彼らとの交流で、青年が人生を見つめなおしていく様子を描く青春コメディ。
不運が続きのサエない主人公トムを演じるのは大ヒットドラマ『フレンズ』にも出演しているデヴィッド・シュワイマー。もっとも、僕は『フレンズ』を見たことがないので『バンド・オブ・ブラザース』のソベル役の方でお馴染みなんだけど。本作でもユニークな存在感を存分に発揮している。
トムの憧れの女性ジュリーを演じるのはグウィネス・パルトロウ。
ストーリーは、よくある青春モノ。トムの行動には「おいおい」という感じですが、弔辞はかなり笑わせてくれます。
原題の「Pallbearer」は、葬式のときに棺をかつぐ人のこと。
98分/★★★☆☆
(2002年10月5日)

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バッファロー’66
BUFFALO '66
1998年アメリカ/ドラマ

<監督・脚本・音楽・出演>
ヴィンセント・ギャロ
<脚本>
アリソン・バグナル
<出演>
クリスティーナ・リッチ
アンジェリカ・ヒューストン
ベン・ギャザラ
ケヴィン・コーリガン
ロザンナ・アークエット
ミッキー・ローク
ジャン=マイケル・ヴィンセント
<ストーリー&コメント>
刑務所を5年ぶりに出所したビリー。久々に両親に電話をかけ、空白の期間は結婚して外国に行っていたとつい下手な嘘をついてしまった彼は、偶然出会った少女レイラを拉致して、故郷バッファローの生家に連れ帰る。けれども、せっかくレイラを妻に仕立ててひと芝居を打ったのに、両親は妙に無関心なままで…。
ヴィンセント・ギャロが初の監督業に挑んだほか、主演・共同脚本・音楽も務めて独自の個性を存分に発揮。
すごくセンスを感じさせる映画。たしかに好き嫌いは分かれるかもしけれないけど…僕はこのインディペンデントな感じ、大好き。絶対にバラバラに撮ったとわかる食卓のシーンなんか、細かいけどいいね。ああいうのをセンスというんだろうね。終始グレーがかったような暗い画面、救いのなさそうなオフビート感は一瞬だけ『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を彷彿とさせるものがあるけど、決定的に違うのはラスト。破滅だけではなく、再生への希望が感じられるからかな。
ムッチリしたクリスティーナ・リッチも、けっこういい感じ。
110分/★★★★
(2002年10月5日)

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バーティカル・リミット
VERTICAL LIMIT
2000年アメリカ/アクションドラマ

<監督>
マーチン・キャンベル
<出演>
クリス・オドネル
ロビン・タニー
ビル・パクストン
スコット・グレン
イザベラ・スコルプコ
<ストーリー&コメント>
ロッククライミング中の事故で父を失ったギャレット兄妹は、そのことで自分たちを責め、仲のよかった兄妹の間にも深い溝ができていた。兄ピーターは登山家としての道を離れて動物写真家になり、妹アニーは逆に父の意志を継ごうと登山にのめり込んでいく。事故から3年後、アメリカの実業家ボーンが編成した大規模なK2登山隊のベースキャンプで、兄妹は久しぶりに再会する。だが翌日、アニーは登頂中に事故に遭い、ボーンらと共に山頂近くのクレバスに閉じこめられてしまう。事故を知ったピーターは、救出チームを編成して妹たちの救助に向かう…。
迫力のある雪山、雪崩のシーンは必見。映画館で鑑賞したので、雪崩はすごい迫力でした。
124分/★★★☆☆
(2001年1月11日)

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ハート・オブ・ウーマン
WHAT WOMEN WANT
2000年アメリカ/ラブコメディ

<監督>
ナンシー・メイヤーズ
<脚本>
ジョシュ・ゴールドスミス
<出演>
メル・ギブソン
ヘレン・ハント
マリサ・トメイ
アラン・アルダ
マーク・フォイアスタイン
ローレン・ホリー
ベット・ミドラー
<ストーリー&コメント>
シカゴの広告代理店で勤務するニック。男っぽさを前面に出した商品の広告で数々のヒットを飛ばしてきた自身満々のバツイチ男。だがある日、新任上司としてライバル会社からやり手の女性ダーシーがやって来た。ショックを受けながらも、懸命に仕事にうちこむが、ある事件をキッカケに、ニックにはなぜか周りの女性の考えが声として聞こえるようになってしまうのだった…。
女性の心の声が聞こえる不思議な力を身につけたことから起きる騒動を描くラブストーリー。
すごく面白かったです。どの登場人物も、それぞれにイキイキとしてるし。何よりも、メル・ギブソン。昨日までは自信満々だったのに、女性たちの心の声に打ちのめされて。そんなちょっとドジな役ドコロを好演しています。冒頭の、フランク・シナトラを聞いてダンスするシーンはカッコイイ!ヘレン・ハントもいつもながらいい感じ。この女優さんは綺麗だし演技もうまくて、どんな相手にも合う。さすがオスカー女優です。
ストーリーはわりとありきたりだけど、最後まで飽きずに楽しめました。
僕も、感電して「宇宙を支配」したいなぁ(笑)
127分/★★★★
(2002年10月10日)

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ハドソン川の奇跡
SULLY
2016年アメリカ/ドラマ

<製作・監督>
クリント・イーストウッド
<脚本>
トッド・コマーニキ
<出演>
トム・ハンクス
アーロン・エッカート
ローラ・リニー
アンナ・ガン
ジェームズ・シェリダン
<ストーリー&コメント>
2009年1月15日。乗客乗員155人を乗せてNYの空港から飛び立ったばかりの旅客機が、不測の緊急事態で操縦不能に陥るという絶体絶命のピンチが発生。ベテラン機長のサリーは、瞬時の判断により、眼下を流れるハドソン川へ機体を不時着させることを決意。機体の緊急着水にみごと成功して全員無事生還を果たす奇跡を実現させ、彼は英雄とたたえられるが、その後、彼の判断が本当に正しかったのか、疑問視する声が上がり…。
すごく面白かったです。実話を元にしているので圧倒的なリアリティがあるし、トム・ハンクスの好演、クリント・イーストウッドの老獪なディレクションがナイスタッグで、物語の深みを増しています。
物語のキモは、やっぱり離陸からの不時着水までのシーンだと思うけど、これを時系列に合わせて冒頭に持ってくると、その後は審査が続いてダレてしまうと思うんだよね。そこで、最初は審査のシリアスなシーンから始めて、「あれ?事故のシーンはないの?」と思わせておいて、途中に事故のシーンを持ってくる。これはうまい構成なんじゃないかな。事故の時のコクピットでの会話も、途中のシーンとはちょっと違って、音声記録の時はもう少し長くなってるんだよね。あれは実際の音声をそのままなぞったもの。このあたりはデータや音声、様々な記録など再現要素の多い航空機ならではかな。
不時着水後にレスキューに来たクルーザーや救助隊員など、実際にそこにいた人を多く役に起用しているそうです。このあたりは『15時17分、パリ行き』でも同じ手法ですね。
映画では事故後に機長が容疑者扱いをされて追いつめられる印象ですが、実際には事故調査委員会の審査も形式的なものだったようで、事故後すぐさま全米中から称賛され、5日後のオバマ大統領の就任式にも招待されるなど、英雄視されたようです。
96分/★★★★
(2020年8月22日)

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ハドソン・ホーク
HUDSON HAWK
1991年アメリカ/コメディ

<監督>
マイケル・レーマン
<脚本>
スティーヴン・E・デ・スーザ
<出演>
ブルース・ウィリス
ダニー・アイエロ
アンディ・マクダウェル
ジェームズ・コバーン
リチャード・E・グラント
サンドラ・ベルンハード
<ストーリー&コメント>
出所したばかりの名怪盗“ハドソン・ホーク”ことエディ・ホーキンスは盗賊稼業から足を洗うつもりだったが、その腕を見込んだマフィアに脅迫されダ・ビンチ作の馬の銅像を盗むことに。陽気な相棒トミーの協力を得て無事に盗みは成功。一方、以前ホークを逮捕したCIAのカプランが、国際陰謀団のメイフラワー夫婦逮捕に囮として協力するよう要求。世界経済を破綻させようと目論む一味の野望を、ホークは果たして打ち砕くことが出来るのか…?
ブルース・ウィリス自身が原案を練ったスパイ・コメディ。
コメディだけど、全然面白くない。冒頭のレオナルド・ダ・ビンチ時代のシーンからすでに、B級感がプンプン。鼻歌を口ずさみながら盗みを働く泥棒というのはオシャレだけど、なんだか楽しくない。悪党一味もキレすぎててサムイキャラクターばかりだし。アクションもヌルくてスピード感に欠けるし。どこをとっても駄作というしかない駄作(笑)
一番よかったのはホークが小銭を投げ入れるシーンでした。
104分/★★☆☆☆
(2002年10月10日)

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ハード・デイズ・ナイト
A HARD DAY'S NIGHT
2000年イギリス/ミュージックコメディ

<監督>
リチャード・レスター
<脚本>
アラン・オーエン
<出演>
ジョン・レノン
ポール・マッカートニー
ジョージ・ハリスン
リンゴ・スター
ウィルフレッド・ブランベル
ノーマン・ロッシントン
<ストーリー&コメント>
行く先々で熱狂的なファンたちに追いかけられながら、各地を精力的に移動してまわるジョン、ポール、ジョージ、リンゴのザ・ビートルズの4人。そんな彼らの旅に、今回なぜかポールの祖父が同行。人騒がせな彼の行動に、メンバーや彼らのマネージャーたちも振り回されっぱなし。そのうえ、彼の言葉にそそのかされたリンゴが、公開TV番組の収録直前になって姿を消してしまう…。
1964年に『ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』の邦題で公開された彼らの主演第一作をデジタル・リマスタリングした完全復刻版。
慌ただしい毎日を送るビートルズの姿を、軽快なリズムでドキュメンタリータッチに描く。全編にちりばめられたお馴染みのビートルズ・ナンバーは名曲ばかり。
ストーリー自体はどうってことないものです。彼らが悪ふざけをしてマネージャーが困り、ファンに追っかけられ、歌う。これの繰り返しです。だけど、若い頃の彼らのありのままの姿が描かれていて、とても興味深い。現在のMTVやプロモーション・フィルムの元祖といってもいいのではないでしょうか。余談ですが、僕は動いてるビートルズをじっくり観たのは、これが初めての気がします。
これを観た2002年12月8日は、ジョンの22回忌なんですね。
88分/★★★☆☆
(2002年12月8日)

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波止場
ON THE WATERFRONT
1954年アメリカ/クラシックドラマ

<監督>
エリア・カザン
<原作・脚本>
バッド・シュルバーグ
<出演>
マーロン・ブランド
エバ・マリー・セイント
カール・マルデン
リー・J・コッブ
ロッド・スタイガー
<ストーリー&コメント>
ボクサーくずれのテリーは、今ではニューヨークの波止場でしがない労働者として働いている。兄のチャーリーが、波止場を牛耳るボスの命令で反抗する者を殺していることを知ったテリーは、殺された男の妹イディに想いを寄せる反面、兄と、兄弟の恩人でもあるボスとの狭間で悩む。だが、波止場を教区とするバリー神父の真摯な態度に動かされ、ついに真相を告白する決心をする…。
1949年度のピュリッツァー賞を得た探訪記事をベースに、ひとりの不良青年が社会正義に目覚めていく様をリアルに描く。
苦悩する青年役をマーロン・ブランドが公演。彼の演技はほとんど観たことがないんだけど、すごく自然な演技だなぁと思った。ヒロインのエバ・マリー・セイントは、どこかで見た顔だと思ったら…つい最近観た『恋のじゃま者』に老母役で登場していました。時の流れを感じるなぁ。
109分/★★★☆☆
(2002年8月15日)
第27回アカデミー賞(1954年) 作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、撮影賞

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ハートブレイカー
HEARTBREAKERS
2001年アメリカ/ラブコメディ

<監督>
デヴィッド・マーキン
<脚本>
ロバート・ダン
ポール・ガイ
スティーヴン・メイザー
<出演>
シガニー・ウィーバー
ジェニファー・ラブ・ヒューイット
レイ・リオッタ
ジェーソン・リー
アン・バンクロフト
ジーン・ハックマン
<ストーリー&コメント>
マックスとペイジの美しい母娘は男たちから大金をせしめる凄腕の結婚詐欺師コンビ。妖艶なマックスが富豪をたらしこんで結婚した後、小悪魔的な娘が誘惑して浮気現場を押さえるという作戦で多額の慰謝料をせしめていた。いつまでも半人前扱いの母に嫌気がさしたペイジは、独り立ちを決意する。マックスは老大富豪のウィリアムに、ペイジはバーを営むディーンに目を付ける。だがペイジはディーンに接近するうち、彼と本気の恋に落ちてしまう…。
思っていたより面白かった。序盤のうちは低速飛行だったけど、中盤あたりから二人のドジっぷり、時折はさまれる過激なギャグに大笑いで一気に加速。色気をつかって彫像を壊させたり、「魚だ!」と言って銃を乱射したり。シガニー・ウィーバーのひどい音痴っぷりも大爆笑。こんなドタバタの母娘なのに、相手の男はしっかりとメロメロになってしまう。かなりベタなところもあるコメディだけど、最後には「子離れできない母」の成長があったり、なかなかのドラマにも仕上がっていた。
ただ…主演の二人がもう少し僕好みの女優だったら、評価がもうちょっと上がってかもしれないけど(笑)
123分/★★★☆☆
(2003年6月25日)

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ハートロッカー
THE HURT LOCKER
2008年アメリカ/戦争ドラマ

<監督>
キャスリン・ビグロー
<脚本>
マーク・ボール
<出演>
ジェレミー・レナー
アンソニー・マッキー
ブライアン・ジェラティ
レイフ・ファインズ
デヴィッド・モース
ガイ・ピアース
エヴァンジェリン・リリー
<ストーリー&コメント>
2004年夏、バグダッド郊外。アメリカ陸軍の爆発物処理班“ブラボー中隊”のリーダーが爆死。後任としてジェームズ二等軍曹を新リーダーに迎える。しかしジェームズは、ロボットを遠隔操作するといった通常のセオリーを無視し、防護服を脱ぎ、無線を切って自ら爆発物に接近して解除作業に臨む。その心理は、部下であるサンボーンやエルドリッジの理解を超えていた。それでもいつしかジェームズの勇気は、部下たちの信頼を得ていく。そうして彼らは任務明けまでの38日間を、死と隣り合わせの緊張感と共に過ごしていくのだが…。
イラク戦争の最前線で爆発物処理を続ける兵士たちの苦悩をスリリングかつシリアスに描写し、第82回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、作品賞や監督賞(女性監督として史上初受賞)など同年最多の6部門に輝いた戦場ドラマ。女性監督キャスリン・ビグローが、元夫のジェームズ・キャメロン監督の『アバター』とアカデミー賞レースで激戦を繰り広げたのも話題になった。
重厚な戦争ドラマです。爆発物処理班という、ある種特殊な舞台をピックアップし、その活躍を描いたのが興味深いところです。他の戦争ドラマでもそうだけど、任期を終えて帰郷した兵士たちって、どうしても戦場の危機感と、本国の平和の合間に自分自身を見失ってしまう傾向があるのかもしれないね。そのためにメンタルドクターがいるんだろうけど。でもその医者が、チョットイヤな人だったらきついよね、っていう…。それにしても、平和維持活動に従事しているアメリカ軍の兵士たちは、ちゃんと任期がある「仕事」として赴任しているのがきっちりしてるよね。太平洋戦争中の日本軍の兵士たちは、有無を言わさず軍に従属させられていたんだろうし。そのへんのところ、ドライというか、そうやって組織を維持しているからこそ、アメリカ軍は層が厚いんだろうね。
131分/★★★☆☆
(2020年9月26日)
第82回アカデミー賞(2009年) 作品賞、監督賞、脚本賞、録音賞、編集賞、音響編集賞

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パトリオット
THE PATRIOT
2000年アメリカ/戦争ドラマ

<監督>
ローランド・エメリッヒ
<出演>
メル・ギブソン
ヒース・レジャー
ジョエリー・リチャードソン
ジェイソン・アイザックス
チェッキー・カリョ
リサ・ブレナー
トム・ウィルキンソン
<ストーリー&コメント>
1763年、フレンチ・インディアン戦争が終結。戦争の英雄だったベンジャミン・マーチンは、7人の子供たちと隠遁生活を送っていた。やがて独立戦争が始まり、イギリス軍がアメリカに侵出。次第にイギリスからの独立を求める機運が高まり、成長した長男ガブリエルは新たなイギリスとの戦闘に身を投じていく。ベンジャミンは、かつて同士だったイギリス軍と戦いたくないという気持ちと、愛する息子を守ってやりたいという気持ちの間で苦悩する…。
アメリカ独立戦争を舞台に、家族を守るため戦い抜いた男をメル・ギブソンが好演。
理想の旗印のもとに大義を掲げるのも、殺された家族の復讐を誓うのも、同じ殺戮に違いはない。戦争という無秩序な空間の中で、何を守り、何を愛するのか。そんなことを感じさせてくれる作品でした。時間は長いけれど、それを感じさせない作りになっていると思います。
それにしても…『グローリー』でもそうだけど、この当時の戦闘ってなんて単純なんだろう?射撃の的となるだけの大隊行進には疑問を感じてしまいます。
166分/★★★★
(2002年3月20日)

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バニシング
KEEPERS
2018年イギリス/サスペンス

<監督>
クリストファー・ニーホルム
<脚本>
ケリン・ジョーンズ
ジョー・ボーン
<出演>
ジェラルド・バトラー
ピーター・ミュラン
コナー・スウィンデルズ
エマ・キング
ゲイリー・ルイス
ケン・ドローリー
ゲイリー・ケイン
<ストーリー&コメント>
1900年12月、スコットランド沖にあるフラナン諸島の孤島アイリーン・モア島に、ベテランのトマス、短気で粗暴な大男のジェームズ、そしてまだ新米の若者ドナルドの3人の灯台守が交代要員としてやって来る。灯台の管理を6週間続けるという、ヒマで簡単な仕事に思われたが、機械が故障したり、大嵐が来たりと苦難の日々。そして、嵐が去った翌朝、ひとりの男を乗せたボートが島に漂着した。死人かと思われた男が突如ドナルドに襲い掛かり、必死の反撃の末、ドナルドは相手を殺してしまう。その後、ボートに積まれていた木箱を開けると、そこには金塊の山があった…。
1900年冬、スコットランド沖にある絶海の孤島から、3人の灯台守が忽然と姿を消した。「フラナン諸島の謎」として知られ、100年以上の歳月を経た今日もなお未解決のままのこの有名な実話事件を題材に、大胆な仮説で迫ったミステリー。
冒頭に「史実に基づく物語」とあるけど、あくまでも「史実」は「灯台守3人が謎の失踪を遂げた」ことだけであって、金塊云々というのは後付けのフィクションです。すごく面白いというわけではないけど、地味ながら静かなドラマで、なかなか重厚なものでした。突然金塊を手に入れたことで湧きたつというのはありがちな展開ですが、その後の流れはどうしてもムリがあるかなぁ。実際の調査結果としては「大嵐の際に海に落ちた」という説が有力のようですが、真実は闇の中ですね。
映画としての最大の謎は「チャーリーは誰」ということですが、交代要員の若者が潜んでいたというのは無理があるし、やっぱり悪党一味の一人で、「年端もゆかない子供の死に顔が知人(息子?)に見えた」ということなのかな。
107分/★★★☆☆
(2021年9月20日)

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バニシング IN 60
GONE IN 60 SECONDS
1974年アメリカ/アクション

<監督・脚本・出演>
H・B・ハリッキー
<出演>
マリオン・ブシア
ジェリー・ドージラーダ
ジェームズ・マッキンタイア
ジョージ・コール
ロナルド・ハリッキー
マーコス・コスティコス
<ストーリー&コメント>
表向きは保険調査員だが、実は凄腕の自動車泥棒であるペイス。彼は一流の同業者たちを率いて車泥棒のエキスパート集団を結成し、巧みに商売をしていた。そんなある日、ベネズエラの御曹司から、高級車ばかり50台を盗み出してほしいという大口の仕事の依頼が舞い込む。次々と高級車の盗難に成功するペイスだが、仲間の逆恨みからの密告で警察に追われることになってしまう…。
2000年にニコラス・ケイジ主演でリメイクされた『60セカンズ』のオリジナルにあたる、伝説的カー・アクション・ムービー。
スタントマン出身のH・B・ハリッキーが、製作・監督・原案・脚本・主演・スタント・監修と実に一人七役をこなして作り上げた超ワンマン映画。ストーリーはほとんど皆無に等しく、ただ後半の見せ場のためだけにあるようなもの。約40分間にもわたって延々と繰り広げられる迫力満点のカーチェイスはすごい。車をボコボコにしながらひたすら逃走する様は、最初は面白かったけど、似たような場面が多いし、長ったらしくてだんだん飽きてきた。そういう意味では全体的に構成のしっかりしたリメイク版の方が面白かったかな。
作中に登場する高級車全部が主人公役のハリーのコレクションらしいです。究極の車バカ映画。その後もハリッキーは、同種の映画を作り続けるが、1989年に撮影中のスタント事故で急死したそうです。
98分/★★★☆☆
(2002年12月11日)

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パニック・フライト
RED EYE
2005年アメリカ/サスペンス

<監督>
ウェス・クレイヴン
<脚本>
カール・エルスワース
<出演>
レイチェル・マクアダムス
キリアン・マーフィ
ブライアン・コックス
ジェイマ・メイズ
ローラ・ジョンソン
<ストーリー&コメント>
マイアミの一流ホテルでマネージャーを務めるリサは、1人暮らしの父の待つ実家へ向けて深夜の最終便に乗り込んだ。隣席には空港で知り合った男性リップナーが座っていたが、紳士的な彼に好印象を抱いていたリサは、驚きながらも偶然を喜ぶ。だが、彼は上空で突然真の姿を現わした。実は彼は、リサの勤めるホテルに宿泊する、ある要人の暗殺を企むテログループの一員だった。リサの隣に座ったのも偶然ではなく、彼女の権限で要人一家を暗殺しやすい部屋に移動させることが目的だったのだ。要求をのまなければ父親の命はないと脅迫されたリサは、なんとかこの窮地を脱しようと知恵を巡らすのだが…。
ボチボチ、かな。同時期の飛行機サスペンスに『フライトプラン』があるだけに、ネタがかぶってしまうかも。脚本的にもツッコミどころが多いというか、おそまつなところが多く見られるのが残念。それにしても、アメリカ人は普通のパパでも銃を普通にブッぱなすんですね。怖い、怖い。時間の尺も短いし、サクッと観るにはいいかな、という程度。
『きみに読む物語』でも好演したレイチェル・マクアダムスが主演。なかなかいい感じの美人女優です。
86分/★★★☆☆
(2007年9月13日)

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パニック・ルーム
PANIC ROOM
2002年アメリカ/サスペンス

<監督>
デビッド・フィンチャー
<脚本>
デビッド・コープ
<出演>
ジョディ・フォスター
クリステン・スチュワート
フォレスト・ウィテカー
ドワイト・ヨーカム
ジャレッド・レトー
パトリック・ボーショー
アン・マグヌソン
イアン・ブキャナン
<ストーリー&コメント>
離婚したメグは、娘のサラを連れてマンハッタンに引っ越してきた。その4階建ての豪邸には、完璧な防犯システムを備えた“パニック・ルーム”と呼ばれる緊急避難用の隠し部屋があった。引っ越した初日の夜、3人の強盗が邸内に押し入って来る。母娘はパニック・ルームに身を隠すのだが、その部屋こそ、強盗たちが目指していた場所だった…。
すごく面白かった。ヒッチコックの流れをくむ、正統派のサスペンス。パニック・ルームに隠れた母娘と、部屋に押し入ろうと様々な手段を講じる強盗団との息詰まる駆け引きは、とても緊迫感のあふれるものだった。内容的にはすごくシンプルなストーリーなんだけど、様々な演出と、抜群のカメラワークで最後まで飽きさせなかった。ジョディ・フォスターも好演だし、強盗団も素人なのかプロなのかよくわからないあたりがそれっぽくてよかった。ただ、別れた亭主がパトリック・ボーショーというのはちょっとミス・キャストかな。彼は、若い女に走るような男性像に見えないよね。
満点でもいいかと思ったんだけど、様々な映画サイトを見てみると、意外にも酷評する意見が多いので驚いた。
メグ役はもともとニコール・キッドマンだったらしいんだけど、撮影中のケガでジョディ・フォスターに変更になったんだとか。そのせいか、ニコール・キッドマンは電話の声でチョイ役出演。
112分/★★★★
(2003年10月2日)

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バニラ・スカイ
VANILLA SKY
2001年アメリカ/SFサスペンス

<監督・脚本>
キャメロン・クロウ
<出演>
トム・クルーズ
ペネロペ・クルス
キャメロン・ディアス
カート・ラッセル
ジェーソン・リー
ノア・テイラー
<ストーリー&コメント>
若くして出版社を相続し、マンハッタンでの豪華な生活を謳歌するデヴィッド・エイムス。ハンサムで美女とのロマンスにも事欠かない彼は、親友ブライアンの恋人ソフィアに心を奪われてしまう。だが、デヴィッドの恋人ジュリーは二人の仲に激しく嫉妬し、彼と無理心中を図る。奇跡的に一命を取りとめたデヴィッドだったが、その顔は事故のために見るも無惨に変わり果ててしまう…。
1997年のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』に惚れ込んだトム・クルーズが自らリメイク権を獲得、製作・主演も務めた。オリジナル版でもヒロインを務めたペネロペ・クルスが今作でも同じ役に扮し、この共演をきっかけにトム・クルーズとの交際が始まった。
いまいちのりきれませんでした。途中で寝てしまったし…。話がちょっとごちゃごちゃしてるのを傑作サスペンスととるか、駄作ととるかで評価が大きく分かれそう。僕はそれなりに楽しめましたが、ラストのオチはちょっと…。最後は『ネバーエンディング・ストーリー3』みたいでした。
キャストはそれぞれに魅力的でしたが、キャメロン・ディアスが特によかった。『ベリー・バッド・ウェディング』『マルコヴィッチの穴』と、同じように「狂気が増してゆくサイコな女」を演じてますが、彼女はこういうの得意なのかも。素で怖かったです。
137分/★★★☆☆
(2003年7月30日)

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ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど
HANOVER STREET
1979年アメリカ/ラブストーリー

<監督・脚本>
ピーター・ハイアムズ
<出演>
ハリソン・フォード
レスリー=アン・ダウン
クリストファー・プラマー
アレック・マッコーエン
リチャード・メイサー
マイケル・サックス
パッツィ・ケンジット
<ストーリー&コメント>
1943年、第二次世界大戦下のロンドン。アメリカ軍の爆撃機隊長のハロランは、ふとしたきっかけで美しい女性と知り合い、たちまち恋に落ちる。彼女は夫と娘のいる人妻だが、不安定な情勢に疲れてハロランとの日々に心の安らぎを求めてしまうのだった。そんな時、彼女の夫が特殊任務のためドイツに潜入することになるのだが…。
ビビアン・リー主演の古典的ドラマ『哀愁』をモチーフにした戦争恋愛映画。ジョン・バリーの音楽も素晴らしいです。
若いハリソン・フォード主演のラブストーリー。すごく面白かったです。内容的には『カサブランカ』『ことの終わり』などでも描かれる、戦争に運命を弄ばれた男女の物語。恋愛模様だけでなく、戦争の描写も凝ったものになっています。先がよめてしまう嫌いもあるけれど、それも慄然とした展開には支障をきたすほどではない。もしかしたら、ハリソン・フォードの主演作の中でもかなり上位にランクできる作品ではないだろうか。ちょっと地味な作品だけど、個人的には高い評価を与えたいと思います。
ヒロインのマーガレット役のレスリー=アン・ダウンは、TVを中心に活躍しているイギリスの女優。当時24歳ですが、とても綺麗です。現在の女優だったら、レイチェル・ワイズがやりそうな役だね。
105分/★★★★
(2002年12月16日)

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母の眠り
ONE TRUE THING
1998年アメリカ/ヒューマンドラマ

<監督>
カール・フランクリン
<出演>
メリル・ストリープ
レネー・ゼルウィガー
ウィリアム・ハート
ジェームズ・エクハウス
<ストーリー&コメント>
文学部の教授で、高名な文芸評論家。そんな父に憧れて育ったエレン。新聞社で駆け出しの記者をしている彼女にとって、父は遙かなる目標だった。それに比べて、専業主婦の母親はとてもつまらない生活をしているように見えていた。ところが、そんな母親が突然入院する。病名は末期のガン。父はエレンに、仕事を辞めて母の看病をしろと命令するのだが…。
父と娘、母と娘。それぞれの立場での葛藤を描く感動作。
クリスマスに街角で「SILENT NIGHT」を合唱するシーンでは泣いてしまいました。
127分/★★★★
(2001年7月9日)

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パーフェクト・ストーム
THE PERFECT STORM
2000年アメリカ/アクションパニック

<監督>
ウォルフガング・ペーターゼン
<出演>
ジョージ・クルーニー
マーク・ウォールバーグ
ジョン・C・ライリー
ボブ・ガントン
ダイアン・レイン
<ストーリー&コメント>
1991年10月、気象観測史上まれに見る巨大嵐が生まれた。マサチューセッツ州グロースターを出航した6人乗りのカジキ漁船アンドレア・ゲイル号は漁を終えて寄港の途中、この巨大嵐“パーフェクト・ストーム”の中に突っ込んでしまう…。
悪魔の海と戦う男たちの物語。
実話の映画化なのだが、どこまでが本当で、どこまでが脚色なのだろうか。同時に進行する事件が、主筋とは関係なく出てくるのも唐突すぎる感じがする。嵐の凄さは壮絶だけど、ストーリーがわかりづらかったかな。
130分/★★★☆☆
(2001年6月5日)

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パーフェクト・ワールド
A PERFECT WORLD
1993年アメリカ/ヒューマンドラマ

<製作・監督・出演>
クリント・イーストウッド
<出演>
ケビン・コスナー
ローラ・ダーン
T・J・ローサー
<ストーリー&コメント>
刑務所を脱走した囚人ブッチは、少年を人質にして逃避行を続ける。互いに親の愛を知らずに育った境遇から、2人は次第に奇妙な友情で結ばれていくが、追っ手は確実に迫っていた…。
1960年代のアメリカを舞台とした瑞々しい映像が素晴らしい。
脱走犯と少年の奇妙な友情関係に心をうたれる。
138分/★★★★
(2000年11月30日)

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ハプニング
THE HAPPENING
2008年アメリカ/サスペンスホラー

<製作・監督・出演>
M・ナイト・シャマラン
<出演>
マーク・ウォールバーグ
ズーイー・デシャネル
ジョン・レグイザモ
アシュリン・サンチェス
スペンサー・ブレスリン
ベティ・バックリー
<ストーリー&コメント>
アメリカ全土からミツバチが姿を消すという異常現象が発生した直後、これに呼応するように、ニューヨークで人々が突然自殺を始めるという怪事件が起き、やがてそれは疫病のように周囲へと拡大していく。事件を知ったフィラデルフィアの高校教師エリオットは、妻子らとともに安全な場所を求めて車を走らせるが、発生区域と人々のパニックは広がっていくばかりだった。逃げる先々で悲惨な光景を目にするエリオットたちだったが…。
なんとも不気味な作品でした。原因不明の見えない敵との戦いという意味では、2021年の今観ると、具体的にイメージするのは、どうしてもウィルス感染症に思えてしまいますね。見えない敵からどうやって逃げるのか、どうすればその魔の手から逃れられるのか…。公開当時はラジー賞にもノミネートされたり、評価のあまり高くない作品みたいだけど、あながち一笑に付すこともできない気がします。今のこのコロナ禍も、ある日突然やってきて、ある日突然去って…いってくれればいいんだけどね。
91分/★★★☆☆
(2021年4月19日)

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バベットの晩餐会
BABETTE'S FEAST
1987年デンマーク/ドラマ

<監督・脚本>
ガブリエル・アクセル
<出演>
ステファーヌ・オードラン
ボディル・キュア
ビビ・アンデルセン
ジャン・フリップ・ラフォン
ビルギッテ・フェダースピール
ヴィーベケ・ハストルプ
ハンネ・ステンスゴー
<ストーリー&コメント>
19世紀、デンマークの小さな漁村。善良で美しい姉妹のマーチーネとフィリパは、敬虔な牧師だった父の遺志を継いで伝道者となり、独身のまま、いつしか初老を迎える。やがてパリ・コミューンを逃れて同地へやってきたフランス人女性のバベットが、二人のメイドとして働くことになる。それから14年後、姉妹は、父の生誕100周年を祝う晩餐会を開くことを計画。おりしも偶然宝くじで大金を引き当てたバベットは、その金をそっくり注ぎ込んで入念に晩餐会の準備をすると、格別のご馳走を振る舞って村人たちを驚嘆させ…。
アカデミー賞外国語映画賞受賞作。
数々の料理が並ぶ晩餐シーンが見所。心からのもてなしを追求する。
99分/★★☆☆☆
第60回アカデミー賞(1987年) 外国語映画賞

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バミューダ/呪われた財宝
THE TRIANGLE
2001年アメリカ/冒険アクション

<監督>
ルイス・ティーグ
<脚本>
ビング・ハウエンスタイン
テッド・ハンフリー
<出演>
ルーク・ペリー
ダン・コルテス
オリヴィア・ダボ
ドリアン・ヘアウッド
デヴィッド・ヒューレット
ポリー・シャノン
<ストーリー&コメント>
金欠の青年実業家ステューは、恋人ジュリアと、仲間のトミー、ガスを誘ってフロリダにバカンスにやって来た。オンボロ漁船をチャーターして沖へとクルージングに繰り出すが、魔のバミューダ海域へさしかかったところ、船は奇妙な霧に包まれ、立ち往生してしまう。そんな彼らの目前に、60年前に行方不明になった豪華客船スコッツ号が姿を現した…。
船や飛行機が原因不明の消失を遂げるという魔のバミューダ海域で遭難した男女の行方を描くホラー・アドベンチャー。
主演は『BEVERLY HILLS 90210』のディランこと、ルーク・ペリー。
テレビ映画だけにシンプルであまり作りこまれている感じはしないけど、テンポもいいし、ミステリーな雰囲気がいい。タイプ的には『デッド・カーム/戦慄の航海』を思い出させるものがあった。
途中までは、ハラハラドキドキでよかった。ただ、終盤の展開はいまいち腑に落ちなかった。「悪霊にとりつかれてしまった」ということなんだろうけど。ラストも、わりとアッサリだし。
一番最後のナレーションが一番のミステリーかも。
88分/★★★☆☆
(2002年7月10日)

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ハムナプトラ/失われた砂漠の都
THE MUMMY
1999年アメリカ/冒険アクション

<監督・脚本>
スティーブン・ソマーズ
<出演>
ブレンダン・フレイザー
レイチェル・ワイズ
ジョン・ハナ
ケビン・J・オコナー
アーノルド・ボスルー
<ストーリー&コメント>
1923年、エジプト。考古学者の卵エヴリンと傭兵リックの探検隊一行は、王の財宝が眠る死者の都“ハムナプトラ”へ向かう。彼らは邪悪な魂を封印した古文書を見つけ、それを読み上げてしまったのだ。3000年間封印されていたイムホテップの魂が甦り、恐怖の伝説“10の災い”が現実となる…。
ドダバタ冒険アクション。『インディ・ジョーンズ』以来の冒険活劇を見たような気がする。すごく面白かった。SFXを駆使して作られたゾンビも、リアルでスゴイ。
125分/★★★★

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ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
THE MUMMY RETURNS
2001年アメリカ/冒険アクション

<監督・脚本>
スティーヴン・ソマーズ
<出演>
ブレンダン・フレイザー
レイチェル・ワイズ
ジョン・ハナ
アーノルド・ヴォスルー
パトリシア・ヴェラスケス
オデッド・フェール
ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン
フレディ・ボース
<ストーリー&コメント>
時は1933年。リックとエヴリンは、死者の都ハムナプトラから生還し、8歳になる息子アレックスと幸せに暮らしていた。世界中の遺跡を発堀し続けてきたリックたちは、新たなるエジプトの秘宝を捜しているうちに、不思議なブレスレットを見つける。それは太古の戦士“スコーピオン・キング”の封印を解く鍵だった。再び蘇えったイムホテップと、ブレスレットをめぐる争奪戦が始まる…。
面白いのは面白いけど、前作ほどのパワーはないような。CGの飛行船やミニゾンビはイマイチだし。
前作から引き続きのメンバーが総出演だし、全編が冒険アクションの連続で、安心して楽しめる作品には仕上がっています。
今回の見所は、息子アレックスを演じるフレディ・ホース君。子供ながらになかなかの活躍ぶりを見せてくれています。
129分/★★★☆☆
(2002年7月10日)

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ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝
THE MUMMY : TOMB OF THE DRAGON EMPEROR
2008年アメリカ/冒険アクション

<監督>
ロブ・コーエン
<脚本>
アルフレッド・ガフ
マイルズ・ミラー
<出演>
ブレンダン・フレイザー
ジェット・リー
マリア・ベロ
ジョン・ハナー
ミシェル・ヨー
ルーク・フォード
イザベラ・リョン
アンソニー・ウォン
ラッセル・ウォン
<ストーリー&コメント>
1946年。ロンドンで静かに暮らしていた冒険家夫婦のリックとエヴリンは、持ち主を不死の泉へ導く秘宝“シャングリラの眼”を上海の博物館に戻すよう外務省から依頼される。上海に到着したリックたちは、古代中国皇帝の墓所を発掘していた息子アレックスと遭遇する。だが、息子が発掘したミイラを見るため博物館に訪れたところ、皇帝を蘇らせようと企む館長とヤン将軍に“シャングリラの眼”を奪われてしまう…。
ブレンダン・フレイザーが続投する一方、ジェット・リー、ミシェル・ヨーの中国アクション・スターが新たに参戦…なんだけど、なんでレイチェル・ワイズがいないの?このエブリン、誰なのよ!?という違和感が最後まで抜けず。主役の二人が揃わないなら、この作品は成り立たないと思うんだけどなぁ。内容も完全な二番?三番煎じ。中国を舞台にするとか、兵馬俑を死者の軍団として使うとかの着眼点はいいと思うけど、行き先がヒマラヤだったり、皇帝の変身がなぜか洋風な三つ首竜だったり、中国語で会話をしていた中国人母娘がなぜか途中から英語でやりとりしたり、いろいろとツッコミどころも満載。開始10分で感じたB級感は最後まで裏切られることがなかったのが、すごいといえばすごいのかも(苦笑)
最後には、まだ続きそうな宣言があったけど、この内容だったら続編制作は厳しいだろうな。
112分/★★☆☆☆
(2019年1月18日)

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ハムレット
HAMLET
1996年イギリス/文芸ドラマ

<監督・脚本・出演>
ケネス・ブラナー
<原作>
ウィリアム・シェイクスピア
<出演>
ケイト・ウィンスレット
ロビン・ウィリアムス
ビリー・クリスタル
ジャック・レモン
リチャード・アッテンボロー
<ストーリー&コメント>
シェイクスピアの戯曲をノーカットで映画用に脚色したもので、4時間を超える超大作に仕上がっている。レンタルビデオも2本分あり、とにかく「長い」という印象が強い。
忠実に映画化したということは、戯曲むきの台詞の量がそのままスクリーンに投影されているわけで、台詞が多くて鬱陶しい印象を受けたのもそのせいだろうか。
『タイタニック』でローズ役を熱演したケイト・ウィンスレットが主演していることでも話題を集めた。
243分/★★★☆☆

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ハーモニーベイの夜明け
INSTINCT
1999年アメリカ/ミステリードラマ

<監督>
ジョン・タートルトーブ
<脚本>
ジェラルド・ディペゴ
<出演>
アンソニー・ホプキンス
キューバ・グッディングJr.
ドナルド・スーザーランド
モーラ・ターニー
<ストーリー&コメント>
高名な人類学者イーサン・パウエルは、東アフリカのジャングルの密林奥深くで失踪。2年後、殺人罪でアメリカに強制送還される。精神異常とみなされたパウエルは医療刑務所に投獄される。パウエルの精神鑑定人となることを願い出た若い精神科医テオ・コールダーは、次第にパウエルの人柄に惹かれていく。そして、沈黙を守っていたパウエルも、彼に対して真実を語り始めるのだった。アフリカの密林の奥深くで、何が彼を殺人へと駆り立てたのか…?
大筋のテーマはわりと先が読めてしまうかな。それよりも、看守による囚人たちへの虐待というのが裏テーマのような気がした。
アンソニー・ホプキンスが『羊たちの沈黙』同様、塀の中の学者役。キューバ・グッディングJr.はなかなかの好演。
124分/★★★☆☆
(2002年3月26日)
(再観・2002年5月1日)

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パラダイスの逃亡者
TRAPPED IN PARADISE
1994年アメリカ/コメディドラマ

<監督・脚本>
ジョージ・ギャロ
<出演>
ニコラス・ケイジ
ジョン・ロヴィッツ
ダナ・カーヴィ
ジョン・アシュトン
ドナルド・モファット
メッチェン・エイミック
<ストーリー&コメント>
泥棒から足を洗い支配人としてレストランで働くビルは、嘘つきのデイヴ、病的な盗癖のあるアルビンら弟たちの出所に頭を悩ませていた。出所早々弟たちはレジの金を盗もうとし、警官に追われることになる。巻き添えで一緒に逃げるハメになったビルは、弟たちが刑務所仲間から頼まれた娘に会うためパラダイスという町に向かい、彼女が働く銀行に大金が運びこまれる現場に遭遇。盗んでくれと言わんばかりの無防備な様子に彼らは強盗を企てるが…。
どうということのないコメディ。ストーリーは二転三転。悪く言えば行き当たりばったり。逃走に行き詰まった三人組が、行く先々で出会うパラダイスの町の人たちはみんな善人ばかり。その人のよさ加減がちょっとしつこく感じてしまう気もするが…クリスマスに観れば暖かい心になれそうな作品でした。
『ツイン・ピークス』で美人ウェイトレス、シェリー・ジョンソンを演じたメッチェン・エイミックが出演しています。
111分/★★★☆☆
(2003年8月29日)

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ハリウッド的殺人事件
HOLLYWOOD HOMICIDE
2003年アメリカ/コメディ

<監督・脚本>
ロン・シェルトン
<脚本>
ロバート・ソウザ
<出演>
ハリソン・フォード
ジョシュ・ハートネット
レナ・オリン
ブルース・グリーンウッド
イザイア・ワシントン
ロリータ・ダヴィドヴィッチ
キース・デヴィッド
マスター・P
ドワイト・ヨーカム
<ストーリー&コメント>
ある日、ハリウッドのライブハウスで人気ラップ・グループの4人が射殺された。事件を担当するロサンゼルス市警の2刑事、ベテランのジョーは不動産業、相棒の新人コールデンはヨガのインストラクターがそれぞれ副業。アルバイトに余念がない2人だが、現場に残された手がかりをもとに捜査を開始。レコード会社の社長が事件に絡んでいることをつきとめるのだが、社長のほうも、二人に対して内部調査をかけるよう市警に圧力を加えていく対抗策に打って出るのだった…。
それぞれ副業に精を出す刑事コンビが、ハリウッドの舞台裏でうごめく殺人事件の真相究明に挑むアクション・コメディ。ロス市警の元刑事というロバート・ソウザが脚本に加わり、経験者ならではの内幕エピソードが盛り込まれている。
イマイチだった。サスペンスのような始まり方をしておいて、実はコメディ。しかも、それが苦笑程度のレベル止まり。刑事が副業を持っていたり、非番の日に警備のアルバイトをしているのは、実際の話なのかな。だとしたら、警察組織への不安を煽るばかりなのでは。そういう意味では、意欲的な作品なのかな。唯一笑えたのは、中盤に二人が尋問されるシーン。逆ギレするギャヴィラン、瞑想を始めるコールデン。ほんと、あそこだけだったなぁ。終盤は単なるアクションになってしまったし。
最後の『欲望という名の電車』はオマケかな。
116分/★★☆☆☆
(2005年7月16日)

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ハリウッドにくちづけ
POSTCARDS FROM THE EDGE
1990年アメリカ/ヒューマンドラマ

<監督>
マイク・ニコルズ
<出演>
メリル・ストリープ
シャーリー・マクレーン
デニス・クエイド
ジーン・ハックマン
リチャード・ドレイファス
ロブ・ライナー
オリヴァー・プラット
<ストーリー&コメント>
ハリウッドの中堅女優スザンヌは、かつて一世を風靡したミュージカル・スター、ドリス・マンの娘。ふたりは母娘として愛し合いながらも、すれ違いと衝突の日々。そんなある日、スザンヌは映画の撮影中にドラッグで意識不明になり入院。命には別状なかったが、俳優協会を除名されてしまう。なんとか娘を現場に復帰させようとするドリスはエージェントに相談、母の家から撮影所に通うことが条件で現場に復帰することになったが…。麻薬中毒から立ち直ろうとする女優の姿を描いたドラマ。
『スター・ウォーズ』でレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーの自伝的小説『崖っぷちからのはがき』を豪華な俳優陣で映画化。
シャーリー・マクレーンとメリル・ストリープの母娘は、いかにもハリウッドで起こっていそうだなぁと思わせるいさかいを演じる。二人が歌うシーンも必見!
102分/★★★☆☆
(2002年5月30日)

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パリに見出されたピアニスト
Au bout des doigts
2018年フランス、ベルギー/ドラマ

<監督・脚本>
ルドヴィク・バーナード
<脚本>
ジョアン・ベルナール
<出演>
ランベール・ウィルソン
クリスティン・スコット・トーマス
ジュール・ベンシェトリ
カリジャ・トゥーレ
エルザ・ルポワーヴル
<ストーリー&コメント>
パリ郊外の団地で暮らす不良青年・マチュー。実は彼は同じ団地に住むある老人から手ほどきを受け、ピアノの才能を独自に磨いていたのだった。ある日、駅に置かれたピアノをマチューが弾くのを偶然耳にしたパリ国立高等音楽院のディレクター、ピエールは、彼の類いまれなる才能に思わず魅了される。窃盗罪で警察に逮捕されたマチューは、実刑を免れる代わりに音楽院での清掃奉仕をピエールに命じられ、さらにはピアノの正式なレッスンも受けることになるのだが…。
パリ郊外の荒廃した地区で生まれ育ったひとりの不良青年の成長を、クラシックの数々の名曲をちりばめながら描いたサクセスストーリー。名優ジャン=ルイ・トランティニャンを祖父に持つ、名門芸能一家出身の期待の新鋭J・ベンシェトリが、主人公の青年を爽やかに好演。
かなり評価は高いみたいだけど、率直な感想としては普通かな。話がトントン拍子に進んで行くので、美しいピアノの旋律に載せられてストーリーを楽しむことができました。ただ、終盤のマチューの心情の変化がちょっと物足りないかな。コンクールを諦めて病院にいたのに、やっぱり行く!って、なんで急に。
物語としては全く違うけど、『蜜蜂と遠雷』の風間塵を思い出しました。ピアノに限らず、天賦の才能って、家柄とか、容姿とか、そんなものに全く関係なく突如降りてくるものなんだよね。
106分/★★★☆☆
(2020年7月7日)

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巴里のアメリカ人
AN AMERICAN IN PARIS
1951年アメリカ/ミュージカル

<監督>
ヴィンセント・ミネリ
<脚本>
アラン・ジェイ・ラーナー
<出演>
ジーン・ケリー
レスリー・キャロン
オスカー・レヴァント
ジョルジュ・ゲタリ
ニナ・フォック
<ストーリー&コメント>
一人前の絵描きになることを夢見てジェリーはアメリカからパリへやってきた。ある日、街角でアメリカ人の富豪ミロに認められるが、それは公私にわたるパトロンとしての誘いでもあった。ジェリーはミロと一緒に行ったクラブで、偶然見かけた清楚なパリ娘・リズに一目惚れしてしまう。お互いに愛し合う仲になったが、ジェリーはある日、リズに婚約者がいることを告げられる。悲恋は果たしてこのまま終わってしまうのだろうか…?
ジョージ・ガーシュウィンの名曲「パリのアメリカ人」をモチーフに製作された華麗なミュージカル。アカデミー作品賞など6部門に輝いたミュージカルの傑作。
すごく面白かったです。ストーリーは単調なんだけど、パリの町並みの彩りや、ジーン・ケリー、ジョルジュ・ゲタリによる歌とステップ、オスカー・レヴァントの超絶ピアノが楽しい。最後のダンスシーン(歌なし)がちょっと長く感じられるのと、最後の結末がベタすぎるところは好みが分かれるところかもしれないね。僕としては、喜怒哀楽どんな感情でも、とにかく歌え!こそがミュージカルだと思うので、すごく王道な作品だと思います。特に好きなのが、序盤での子供にアメリカの歌を教えるところと、ジェリーがピアノの上に寝そべってアダムに恋の素晴らしさを甘く歌うシーン。ジーン・ケリーは『雨に唄えば』もいいけど、この時期は頂点だった頃ですね。
リズ役のレスリー・キャロンは、シャンゼリゼ・バレエ団のプリマとなって巡業中にジーン・ケリーに見出され、本作で映画デビュー。以降はMGMのミュージカルスターとして活躍したそうです。
ちなみに、作品中ではジェリーよりミロが年上だけど、実際の年齢はジーン・ケリーが30代後半、ニナ・フォックが20代後半、レスリー・キャロンは19〜20歳なんですね。
113分/★★★★
(2016年5月20日)
第24回アカデミー賞(1951年) 作品賞、脚本賞、撮影賞(カラー)、ミュージカル映画音楽賞、美術賞(カラー)、衣装デザイン賞(カラー)

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ハリーの災難
THE TROUBLE WITH HARRY
1955年アメリカ/コメディ

<監督>
アルフレッド・ヒッチコック
<脚本>
ジョン・マイケル・ヘイズ
<出演>
エドマンド・グウェン
ジョン・フォーサイス
ミルドレッド・ナトウィック
シャーリー・マクレーン
ミルドレッド・ダンノック
ロイアル・ダノ
<ストーリー&コメント>
紅葉が美しい田舎町。禁猟区でウサギ狩りを楽しんでいたワイル船長は、森の中で死体を見つけて大慌て。自分が誤って殺したと思ったワイルは死体を隠そうとするが、普段は人通りのない場所に、この日に限って次々と人が通りかかる。ワイルは画家のサムと結託して死体をなんとか処理しようとするのだが…。
ヒッチコックにしては異色のコメディ色が強い作品。長閑な田舎の人々が、あれこれと死体に振りまわされるお話です。死体にも全く残虐さが見られないし、何より、人々が死体を見てもほとんど驚きません。埋めては掘り返し、また埋める…。そのくり返しなので、なんだか単調に感じられる。死体を扱う緊迫感が、人々にも町全体の雰囲気にも感じられないので、終始緊張感に欠けているんだよね。オチも読めてしまってイマイチだったし、ヒッチコック作品としてはあまり面白くない部類に入るかと思います。景色の映像だけは、すごく綺麗なんだけど。
シャーリー・マクレーンは、本作で映画デビュー。後の作品でモノクロのもあるし、この時期の映像が、鮮明なカラーで残っているのに驚きました。21歳の彼女は、ブルーのワンピースが似合ってとてもキュート。
99分/★★☆☆☆
(2003年2月11日)

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ハリー・ポッターと賢者の石
HARRY POTTER AND PHLOSOPHER'S STONE
2001年アメリカ/ファンタジー

<監督>
クリス・コロンバス
<原作>
J・K・ローリング
<脚本>
スティーブン・クローブス
<出演>
ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
リチャード・ハリス
マギー・スミス
ロビー・コルトレーン
アラン・リックマン
イアン・ハート
<ストーリー&コメント>
両親の死後、親戚の家に預けられたハリー・ポッター。階段下の物置部屋をあてがわれ、何かとこき使われる毎日だったが、ハリーの11歳の誕生日に不思議な手紙が届く。それは、ホグワーツ魔法魔術学校への入学許可証だった。実はハリーの両親は優秀な魔法使いで、そのことからハリーも魔法界では有名な存在だった。手紙を持った使者・ハグリッドに導かれ魔法魔術学校にたどり着いたハリー。ロンとハーマイオニーという友達もでき、魔法使いになるための勉強を始めたハリーだったが、やがて学校に隠された驚くべき秘密に気づくのだった…。
面白い!すごく面白かった!
最初から最後までワクワクの連続で、あっという間の2時間半。
合成の具合がちょっとわかりやすい画面だけど、不思議な魔法の世界にウットリ。クィディッチの試合も迫力があってすごかった!
大ベストセラーとなった原作に忠実に映画化されているとのこと。原作も読んでみたくなった(笑)
152分/★★★★★
(2002年6月3日)

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ハリー・ポッターと秘密の部屋
HARRY POTTER AND THE CHAMBER OF SECRETS
2002年アメリカ/ファンタジー

<監督>
クリス・コロンバス
<原作>
J・K・ローリング
<脚本>
スティーブン・クローブス
<出演>
ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント
エマ・ワトソン
ジェイソン・アイザックス
ロビー・コルトレーン
ケネス・ブラナー
リチャード・ハリス
クリスチャン・クールソン
<ストーリー&コメント>
ホグワーツ魔法学校での1年を終え、夏休みを親戚一家のもとで過ごしていたハリー・ポッター。相変わらず意地悪な一家に嫌気がさしていたある日、突然ドビーという「屋敷しもべ妖精」が現れる。ドビーはホグワーツへ戻らないよう警告するが、ハリーはそれを聞かずに、助けに来てくれたロンと共にダーズリー家を抜け出した。新学期を迎え、晴れて2年生となったハリーは、仲間たちとともに充実した学校生活を送っていたが、やがて校内で不気味な出来事が次々と起こり始める…。
原作が世界中で驚異的なヒットを続けている『ハリー・ポッター』シリーズの第2作。主演のダニエル・ラドクリフ他、キャストやスタッフもほぼ同じメンバーで作られています。ただ、やっぱり前作のほうが新鮮味があったのは事実。その点で続編は損をしてしまうけど、前作で既に人物や世界観の説明や紹介は済んでいるので、既成の知識をもとに新たなストーリーを積み上げられるのは強み。だが…このシリーズ、原作はそれでもまだ足りないほどの物量らしいです。今作は2時間40分とさらに時間が長くなっているにも関わらず、原作のファンには「ダイジェスト」に過ぎないとか。しかし、この長さは映画として見た場合にどうなんだろうか。少なくとも、子供向けの長さではないと思えるが。
キャストは前作とほぼ同じだが、物語同様、製作にも1年の時間が経っているだけあって主役の子役たちは声変わりをしたり、それぞれに成長しています。キャストの中では、ダンブルドア校長役の重要人物、リチャード・ハリスにとってこの作品が遺作となってしまいました。演技や声にも衰えが見られ、なんだか切なかったです。ちなみに、次作からはマイケル・ガンボンが起用されるらしいです。
新しい人物では、ロックハート先生役のケネス・ブラナーが面白かった。
161分/★★★☆☆
(2002年6月3日)

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バルカン超特急
THE LADY VANISHES
1938年イギリス/サスペンス

<監督>
アルフレッド・ヒッチコック
<脚本>
シドニー・ギリアット
フランク・ローンダー
<出演>
マーガレット・ロックウッド
マイケル・レッドグレーヴ
ポール・ルーカス
デイム・メイ・ホイッティ
セシル・パーカー
<ストーリー&コメント>
舞台はヨーロッパの小国バンドリカ(架空の国)。雪崩のためロンドン行きの大陸横断列車は不通となり、乗客たちは町のホテルで立ち往生していた。翌朝、列車が発車すると、アメリカ人の富豪令嬢アイリスは同席していた老婦人が姿を消しているのに気付く。しかし他の乗客はそんな女性は見ていないという。彼女はイギリス人男性、ギルバートと老婦人の行方を探るのだが…。
列車の中で突然消え失せた老婦人の謎に挑む男女を描く、ヒッチコック英国時代の代表作。
舞台はホテルから始まりますが、主な舞台はヒッチコックの十八番、列車です。ホテルのシーンでは数々の伏線が張り巡らされています。
個人的に最も気になったのが、マイケル・レッドグレーヴ演じるギルバート。いきなり人の部屋に押しかけてくる無神経な様子に戸惑っていたら、彼が主役の一人だったとは。てっきり悪役かと思ったので、驚きました。クリケットの結果が気になる英国人、イタリア人の奇術師など、様々な登場人物が登場するけど、特に気に入る人物がいなかったのが残念。
なんだか色々盛り込み過ぎの気もしてしまうなぁ。同時期の作品だったら、『間諜最後の日』の方がシンプルで好き。
97分/★★★☆☆
(2002年12月26日)

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春のソナタ
CONTE DE PRINTEMPS
1990年フランス/ラブストーリー

<監督・脚本>
エリック・ロメール
<出演>
アンヌ・ティセードル
フロランス・ダレル
ユーグ・ケステル
エロイス・ベネット
ソフィー・ロビン
<ストーリー&コメント>
高校で哲学の教師をしているジャンヌは、研修のためパリにやってきた従妹に部屋を貸し、自分は出張中の恋人のアパートで過ごすのだが、一人で過ごすのは気が進まなかった。ある夜、ジャンヌは気が進まない友人のパーティーでナターシャという女性に出会い、その娘の家に泊まることになったのだが…。偶然友人になったジャンヌとナターシャ、ナターシャの父、その若い恋人。四人の織り成す微妙な人間関係を描く。
フランスの巨匠エリック・ロメールの「四季の物語」シリーズ第一作。
僕の思い描く「フランス映画」のまさに王道。淡くて明るい画面、恋愛をめぐる男女の機微、真理の推移。そして、多弁なのが多少鼻につく台詞まわし。いわゆる「お仏蘭西」なこういう映画を観るたび、「フランス人っていつも恋愛ばかり考えてる民族なんだな」と思ってしまう(実際、そんなことはないんですが)んだよね。
この作品に関して言えば、ストーリーは淡々としているし、いまいち何を訴えたいのかハッキリしない。ジャンルは一応「ラブストーリー」にしてあるけど、どちらかというと「若い恋人にうつつをぬかす父と、それを許せない娘の葛藤」が主題のヒューマンドラマのような気がします。
107分/★★☆☆☆
(2002年11月11日)

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パール・ハーバー
PEARL HARBOR
2001年アメリカ/戦争ドラマ

<監督>
マイケル・ベイ
<脚本>
ランドール・ウォレス
<出演>
ベン・アフレック
ジョシュ・ハートネット
ケイト・ベッキンセール
アレック・ボールドウィン
ジョン・ボイト
キューバ・グッディングJr.
ダン・エイクロイド
トム・サイズモア
イーウィン・ブレムナー
<ストーリー&コメント>
アメリカ陸軍航空隊の若きパイロット、レイフとダニーは幼い頃から固い友情の絆で結ばれていた。やがて二人は、美しく勇敢な看護婦イヴリンと出会い、レイフとイヴリンは激しい恋に落ちる。だが、世界中に戦火が広がる中、レイフは志願して激戦の地へと旅立つ。ダニーと共にハワイに転属になったイヴリンは、この平和な南の楽園でレイフを待ちつづけ、ダニーはそんな彼女の心の支えとなった。そして、運命の日はやってくる。1941年12月7日、日曜日。パール・ハーバーは一瞬にして戦火に包まれた。若者たちの愛と友情を、無情に引き裂きながら…。
史上最高の総製作費200億円をかけた超大作。
戦争の悲惨さを、アメリカ側の視点からではあるけれど、痛烈に描いている。日本軍による真珠湾攻撃のシーンでは、胸が苦しくて、涙が止まらなかった。「娯楽」だけではない映画の持つ可能性を存分に堪能できる作品だった。
劇場で見たんだけど、美しく迫力ある映像は圧巻だった。
183分/★★★★★
(2001年9月1日)
第74回アカデミー賞(2001年) 音響効果賞

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パルプ・フィクション
PULP FICTION
1994年アメリカ/クライムアクション

<監督・脚本・出演>
クエンティン・タランティーノ
<出演>
ジョン・トラヴォルタ
サミュエル・L・ジャクソン
ユマ・サーマン
ブルース・ウィリス
ハーヴェイ・カイテル
ティム・ロス
クリストファー・ウォーケン
アマンダ・プラマー
マリア・デ・メディロス
<ストーリー&コメント>
強盗の計画を立てている若いカップル、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるギャング、ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサー、彼を追って災難に巻き込まれるギャングのボス。様々な人物の織り成すドラマは、やがてひとつの結末に向かっていくのだった…。
奇才クエンティン・タランティーノが、時制を交錯させて複数のエピソードを繋いだ異色のバイオレンス・アクション。アカデミー賞7部門ノミネート(受賞は脚本賞のみ)、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最優秀作品賞)を受賞するなど、各国で絶賛された。
パッと見は時間軸のつながりはわかりにくいんだけど、豪華キャストの共演で織り成すストーリーはそれぞれに秀逸。ダラダラした会話や過激なアクションの交錯もいいテンポだし、重い内容のストーリーもコメディタッチで描かれているので、最後まで全く飽きさせない。
この作品の異色なところは、本来描かれるはずのない部分が中心に描かれているところ。仕事前の殺し屋同士の雑談や、シェイクの値段や味、ギャングの神学論など、本来は光のあたらない部分に注目したことで、逆に新鮮さがあって面白いんだと思う。
154分/★★★☆☆
(2003年9月20日)
第67回アカデミー賞(1994年) 脚本賞

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判決前夜
BEFORE AND AFTER
1996年アメリカ/サスペンス

<監督>
バーベット・シュローダー
<出演>
メリル・ストリープ
リーアム・ニーソン
エドワード・ファーロング
<ストーリー&コメント>
17歳の息子に殺人容疑がかけられ、両親は子供を守りたい本能と持ちあがった疑惑の間で苦悩することに…。
対照的な反応を見せる両親役の二人が好演。罪を犯してしまった我が子を守ろうとする両親の葛藤。揺れ動く家族の心理描写を描いた傑作です。
108分/★★★★

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晩秋
DAD
1989年アメリカ/ヒューマンドラマ

<製作総指揮>
スティーブン・スピルバーグ
<監督・脚本>
ゲーリー・デビッド・ゴールドバーグ
<出演>
ジャック・レモン
テッド・ダンソン
オリンピア・デュカキス
キャシー・ベイカー
ケビン・スペイシー
イーサン・ホーク
<ストーリー&コメント>
仕事が生きがいのジョンは、妻と離婚し、息子とも離れて暮らしていた。そんなある日、妹から母が倒れたという知らせを受け、故郷の病院へ駆け付ける。そして、母が退院するまでの間、家で父の面倒をみて暮らすことにする。家事は妻に頼りきりだった父だったが、息子に教えられてひと通りのことはできるようになり、息子と二人でゆったりとした、充実した時間を過ごす。母が退院し、老父母と息子、娘夫婦、孫たちと幸せなひとときを過ごすが、今度は父が病に倒れてしまう…。
家族のあり方、幸せについて問う感動のドラマ。
『母の眠り』は年老いる母と娘を描いたけど、この作品では父と息子の心の触れ合いを描いています。人は誰もが年老いて、死んでゆく。自分の親が死にゆこうとしている時、果たしてどれだけのことをしてあげられるのか。決して誰も目を背けることの出来ないテーマです。
年老いた父親役を演じたジャック・レモンがとにかく素晴らしいです。若い頃のやんちゃな笑顔もそのままに、深い役どころを演じています。
117分/★★★★★
(2002年7月27日)

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バンディッツ
BANDITS
2001年アメリカ/コメディ

<監督>
バリー・レヴィンソン
<脚本>
ハーレー・ペイトン
<出演>
ブルース・ウィリス
ビリー・ボブ・ソーントン
ケイト・ブランシェット
トロイ・ギャリティ
ブライアン・F・オバーン
ステイシー・トラヴィス
ボビー・スレイトン
<ストーリー&コメント>
行動派のジョーと神経質なテリー。二人は、正反対ながらなぜか気の合う名コンビ。ある日、勢いで脱獄してしまった二人は、頭脳的な銀行強盗を思いつき、「お泊まり強盗」として全米中の注目を集めるようになる。そこに、ひょんなことから平凡な主婦ケイトが仲間に加わることになるのだが、二人は彼女を巡って三角関係に陥ってしまう…。
『スティング』『マーヴェリック』を彷彿とさせる犯罪コメディ。主演の三人はそれぞれに個性的だが、中でも神経質なビリー・ボブ・ソーントンが面白い。銀行強盗をしながらも心気症を気に病む姿は笑わずにはいられない。一味の変な変装も笑えるし、ホノボノとしたムードと軽快なムードで最後までノンストップ。最後のオチはちょっと予想外だったけど、後味がすごく爽やか。気軽に見て楽しい娯楽映画の王道モノです。
赤毛で登場のケイト・ブランシェットは相変わらずステキだね。男たちを振りまわす様がまるで峰不二子チックでナイス。
序盤の、カーテンでベッドを仕切るシーンは『或る夜の出来事』の引用だね。まるで料理の隠し味に気付いたようで嬉しくなってしまいました。映画をたくさん観ていると、こういう遊びに気づいた時に嬉しくなれるね。
123分/★★★★
(2003年6月4日)