| 最‘狂’絶叫計画 | |
| SCARY MOVIE 3 | |
| 2003年アメリカ/コメディ <監督> デヴィッド・ザッカー <脚本> クレイグ・メイジン パット・プロフト <出演> アンナ・ファリス レスリー・ニールセン カムリン・マンハイム サイモン・レックス チャーリー・シーン アンソニー・アンダーソン ジョージ・カーリン クイーン・ラティファ エディ・グリフィン デニース・リチャーズ レジーナ・ホール ドリュー・ミクスカ |
<ストーリー&コメント> ある日、トムの農場にミステリー・サークルが出現。その謎を追うTVレポーターのシンディは、トムの弟ジョージに一目惚れする。その彼が唯一の白人として出場したラップ・バトルでは、ジョージの衣装が黒人の怒りを買うハメに。またシンディは、見たら1週間後に死ぬというビデオを再生してしまう。しかも助けを求めた預言者には何故か自分が救世主であると告げられてしまうシンディ。その頃、呪いのビデオがTV放送され、世界中でエイリアンが目撃され始める…。 ヒット映画のパロディ満載でおくる“絶叫計画”シリーズ第3弾。監督はこれまでのウェイアンズ兄弟に代わり、デヴィッド・ザッカーに。主演は引き続きアンナ・ファリス。 相変わらず、下らなくて面白くて大爆笑。このシリーズ、大好きです。ホラー作品を下敷きにしてるけど、そんなに怖くはないし、笑いにブラックなものや下ネタが多いのがタマにきずだけど(笑) 今回の物語のベースは『サイン』と『ザ・リング』。そこに『シックス・センス』や『8 Mile』、『マトリックス』などが絡んでくる感じ。映画をたくさん観ていれば観ているほど笑える仕組みだね。 チャーリー・シーンがけっこう地味な役で登場(笑) 2006年に更なる続編が!! |
| 85分/★★★★☆ (2006年8月15日) |
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| サイコ | |
| PSYCHO | |
| 1960年アメリカ/サスペンス <監督> アルフレッド・ヒッチコック <脚本> ジョセフ・ステファノ <出演> アンソニー・パーキンス ジャネット・リー ベラ・マイルズ ジョン・ギャビン マーティン・バルサム ジョン・マッキンタイア |
<ストーリー&コメント> アリゾナ州フェニックス。不動産屋に勤めるマリオンは、昼休みごとに恋人のサムとの情事を重ねていた。そんなある日、事務所にやって来た取引相手から4万ドルの大金を預かる。その現金を銀行に預けるように言われたマリオンだったが、そのまま横領して行方をくらましてしまう。逃走途中、人気のないモーテルに立ち寄ったマリオンだったが、そこで彼女を迎えたのは若い経営者ノーマンだった…。 ヒッチコック作品の中でもかなり人気のある作品なんだけど…正直、僕にとっては「普通」のレベルでした。 |
| 109分/★★★☆☆ (2003年1月21日) |
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| 最高の贈り物 |
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| A TOWN WITHOUT CHRISTMAS | |
| 2001年アメリカ/ファンタジー <監督> アンディ・ウォーク <脚本> マイケル・J・マーレイ <出演> パトリシア・ヒートン リック・ロバーツ ピーター・フォーク ナイジェル・ベネット ビル・カー アーニー・ハドソン ダニエル・カッシュ マーニー・マクファイル ジェフリー・R・スミス |
<ストーリー&コメント> アメリカ西海岸シアトル郊外の静かな田舎町、シークリフ。クリスマスが近づいたある日、その町は突然全米の注目を浴びることになる。その発端は、ある少年がサンタクロースへ送った「家計を助けるために自殺する」という、ただならぬ内容の手紙だった。現実派で仕事一筋の女性レポーター、MJも、そんな少年をいち早く取材しようとするが、その最中、彼女は童話作家を目指す男性と出会い不思議な体験をする…。 ある手紙をもとに舞い降りてきた、夢と希望に満ちた奇跡を感動的に描いたファンタジー・ドラマ。 低予算のテレビ映画らしく、なんだかパッとしない作品でした。現実派の女性リポーターと、童話作家を目指す男性という対照的な二人が出会うくだりはなかなかに興味をひかれるけど、その後の展開は多少強引なところがあるし、先が簡単に読めてしまうのも難点。特に、少年の正体があっさり読めてしまうのは致命的。ヒントが多すぎたんじゃないかな。 クリスマスの奇跡を描いたファンタジー作品は多いけど、『三十四丁目の奇蹟』や『素晴らしき哉、人生!』などもっと素晴らしい作品がたくさんありますよ。 |
| 91分/★★☆☆☆ (2004年4月14日) |
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| 最高の人生の見つけ方 | |
| THE BUCKET LIST | |
| 2007年アメリカ/ドラマ <監督> ロブ・ライナー <脚本> ジャスティン・ザッカム <出演> ジャック・ニコルソン モーガン・フリーマン ショーン・ヘイズ ビヴァリー・トッド ロブ・モロー アルフォンソ・フリーマン ロイナ・キング |
<ストーリー&コメント> 家族を愛するまじめで心優しい自動車整備士のカーターと、一代で莫大な富を築いた傲慢で孤独な実業家のエドワード。そんな対照的な初老の男二人は、ひょんなことから同じ病室に入院、揃って末期ガンで余命半年の宣告を受けてしまう。そんな時、カーターは「死ぬまでにやってみたいことリスト」、“バケット(棺桶)リスト”を書き出してみるのだった。「荘厳な景色を見る」、「赤の他人に親切にする」、「涙が出るほど笑う」など…。それを見たエドワードはこのアイデアを気に入り、バケットリストを実行しようと、2人で病院を抜け出し人生最後の旅に出るのだが…。 名優二人の共演で贈るハートフル・ストーリー。 すごく面白かったです。『死ぬまでにしたい10のこと』みたいにテーマとしてはよくあるものなんだけど、主演の二人はさすがの演技巧者だし、脚本もムダがないのですごく素直に楽しめる展開でした。後半は世界旅行みたいになってたけど、スカイダイビングが特に面白かった。お互いに悪態をつきながらも楽しむ二人は次第に友情を深めていき、自分にとって本当に大切なものに気づく…これぞ「いい映画」の代表作って感じですね。 もし「余命半年」の宣告をされたら、自分ならその時間をどう生きるか。僕も二人のように、楽しくいろんなことにチャレンジしたいな。でも余命が短くなくても、普段からそういうつもりで日々を充実して生きることが大切だと、そういうのが本当のテーマかもしれないですね。 |
| 97分/★★★★☆ (2018年8月29日) |
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| 最後の誘惑 | |
| THE LAST TEMPTATION OF CHRIST | |
| 1988年アメリカ/史劇ドラマ <監督> マーティン・スコセッシ <原作> ニコス・カザンツァキス <脚本> ポール・シュレイダー <出演> ウィレム・デフォー ハーヴェイ・カイテル ポール・グレコ スティーブ・シール ヴァーナ・ブルーム バーバラ・ハーシー ロバーツ・ブロッサム バリー・ミラー ゲーリー・バサラバ アーヴィン・ケルシュナー ヴィクター・アーゴ |
<ストーリー&コメント> 紀元前一世紀のパレスチナ。神ヘの到達を目指すナザレのイエスは、まだ現れることのない神からの啓示を待ちわびていた。彼は厳しい修行に耐え、やがて神の声を聞くようになる。寺院の刺客ユダはそんなイエスを殺そうとつけ狙うが、砂漠で神に清められたというイエスを前にしたユダは彼に畏怖し、行動を共にする決心をするのだが…。 ニコス・カザンツァキスの原作を基に、独特の解釈でイエス・キリストの実像に迫り、世界中にスキャンダラスな影響を与えた史劇ドラマ。 イエスを慈悲深く崇高な「神の子」ではなく、葛藤や欲望もある人間臭い人物として描いている。作品の冒頭で「これはひとつの解釈にすぎない」としているものの、世界中で論争を巻き起こした問題作だということです。僕自身はキリストや彼の教義について深い知識は持っていないけれど、ある程度の先入観みたいなものは持っていたのですが、こういう解釈も有り得るかもしれないと思いました。調べてみたところ、イエスの実像については明瞭な歴史が残っているわけではなく、その伝奇のほとんどは新約聖書の「福音書」に拠るところが大きいということ。飾り挙げられた偶像ではなく、一人の人間として彼を描いたこの作品の試みは意欲的と言えるかもしれません。 イエスよりも興味深かったのが、イスカリオテのユダ。単に「裏切り者」というイメージしかなかったのですが、この作品の彼は誰よりもイエスを愛し、理解していたと思えます。この作品のユダこそ、彼の実像に近かったのではないかと思いますね。 作品自体は、時間も長いし、ちょっとキツイものがありました。弟子の顔が区別しにくかったし。『13デイズ』なんかもそうですが、視聴にはある程度の知識が必要かもしれません。イエスの生涯の概略と、主な弟子、彼をとりまく女性たちの存在はある程度知っておかないと作品を楽しむどころではないかもしれません。 |
| 163分/★★★☆☆ (2003年10月31日) |
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| 最終絶叫計画 | |
| SCARY MOVIE | |
| 2000年アメリカ/コメディ <監督> キーナン・アイヴォリー・ウェイヤンズ <脚本・出演> ショーン・ウェイヤンズ マーロン・ウェイヤンズ <脚本> バディ・ジョンソン フィル・ボーマン ジェーソン・フリードバーグ アーロン・セルツァー <出演> アンナ・ファリス ジョン・エイブラハムズ シャノン・エリザベス チェリ・オテリ ロックリン・マンロー レジーナ・ホール デイヴ・シェリダン |
<ストーリー&コメント> ハロウィーンの夜、女子高生のドリューが殺された。マスコミがこの猟奇事件に飛びつく中、彼女の同級生だったシンディは不安にかられる。ドリューが殺された日のちょうど1年前、シンディと恋人のボビー、仲間のレイたち6人は、死体を海に捨てて事故を隠蔽していたのだ。2つの事件の関連を疑うシンディたちの前に、怪しげなマスクをかぶった男の姿が見え隠れする。やがて彼女のもとに、「去年のハロウィーンにお前たちが何をしたか知ってるぞ」というメモが…。 『ラストサマー』、『スクリーム』、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などのホラームービーをベースに、30本以上の映画作品を盛りこんで徹底的に笑いのめしたパロディ。無名のキャストで低予算の作品ながら、1億ドル以上の大ヒットを記録した。 監督、脚本、出演をこなしたのは新鋭のウェイヤンズ三兄弟。 最初から最後までホラーテイストのコメディなんですが、笑いはほとんど強引な下ネタ。くれぐれも家族で一緒に観てはいけません(笑) パロディ作品は30本以上あるらしい。僕もここ数年の「映画三昧」ぶりが功を奏したか、けっこう「観たことあるかも」なシーンがいっぱい。『シックス・センス』、『マトリックス』、『タイタニック』、『ファイト・クラブ』、『恋におちたシェイクスピア』等々…挙げればキリがありません。それらをネタに、やりたい放題。ここまでやって元ネタの関係者は怒らないのかなと思うけど、そこはショーの国アメリカの度量の広さなんだろうか? ヒロインはアンナ・ファリス。ジェニファー・ラブ・ヒューイットにあたる役なんだけど、よく似てる。 |
| 88分/★★★☆☆ (2003年11月1日) |
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| 最‘新’絶叫計画 | |
| SCARY MOVIE 2 | |
| 2001年アメリカ/コメディ <監督> キーナン・アイヴォリー・ウェイヤンズ <脚本・出演> ショーン・ウェイヤンズ マーロン・ウェイヤンズ <脚本> アリソン・フォウス グレッグ・グラビアンスキー デーブ・ポルスキー マイケル・アンソニー・スノウデン グレッグ・ウェイヤンズ <出演> アンナ・ファリス クリストファー・マスターソン レジーナ・ホール ティム・カリー キャスリーン・ロバートソン トリ・スペリング デヴィッド・クロス |
<ストーリー&コメント> あの連続殺人事件から生き延びたシンディやショーティは大学に進み、平穏な生活を取り戻していた。そんなある日、超常現象を研究するオールドマン教授の調査に、シンディたちは単位欲しさに協力。だが、郊外の不気味な屋敷にやってきた彼らは、早々に奇怪な現象に遭遇することになるのだった…。 前作の大ヒットをうけ、当然のように作られた第二弾。主要なスタッフ、キャストは前作から引き継いでいますが、製作費が増したからか、キャストの中に知った顔がチラホラ。特に、『ビバリーヒルズ青春白書』のドナとクレアが再共演しているのがファンとしては嬉しかった。 今回のベースは『エクソシスト』、『ホーンティング』。今回もパロディした作品は数多く、『M:I-2』、『チャーリーズ・エンジェル』、『IT』、『チャイルド・プレイ』など有名どころをバッサリ。聞くところによると、前作以上の過激なギャグと下ネタのため、障害者に対する配慮を欠くと判断されたシーンが大幅にカットされたそうです。 前作もそうだけど、こういう系統のコメディ作品は笑えるかどうかが評価の全てだと思うんだよね。パロディの場合は、そこにさらに豊富な元ネタの知識が要求されるのでハードルが高くなるけど。僕もアメリカ人の笑いのツボが完全に理解できるわけではないけど、痛いギャグはけっこう笑えるほうなのでそれなりに楽しめました。 これで終わるはずがないと思ったら、更なる続編が予定されているそうです。密かに楽しみかも。 |
| 74分/★★★☆☆ (2003年11月1日) |
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| サイダーハウス・ルール | |
| THE CIDER HOUSE RULES | |
| 1999年アメリカ/ヒューマン・ドラマ <監督> ラッセ・ハルストレム <原作・脚本> ジョン・アーヴィング <出演> トビー・マグワイア マイケル・ケイン シャーリズ・セロン デルロイ・リンド キーラン・カルキン |
<ストーリー&コメント> 1940年代のニューイングランド。人里離れたセント・クラウズにある孤児院で生まれ育ったホーマーは、院長で医師のラーチ医師と看護婦たちの愛情に包まれて成長する。いずれはホーマーを自分の後継者にと望むラーチ医師だったが、違法な堕胎手術を行う院長に反発し、自分の人生を探すため孤児院を飛び出していく…。 孤児院で生まれ育った少年が成長し、自立していく姿を描いたヒューマン・ドラマ。人は、愛ゆえに罪を犯してしまう。多様な愛の姿は美しい風景に彩られる…。素晴らしい作品でした。こういう映画、好きです。 |
| 126分/★★★★☆ (2002年1月30日) |
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| 第72回アカデミー賞(1999年) 助演男優賞、脚色賞 | |
| サイモン・バーチ | |
| SIMON BIRCH | |
| 1998年アメリカ/ヒューマン・ドラマ <監督・脚本> マーク・スティーヴン・ジョンソン <原作> ジョン・アーヴィング <出演> イアン・マイケル・スミス ジョセフ・マゼロ アシュレイ・ジャッド オリヴァー・プラット デビッド・ストラザーン ジム・キャリー |
<ストーリー&コメント> 1952年、メイン州で小さな赤ん坊が生まれる。彼の名はサイモン・バーチ。あまり長くは生きられないと宣告され、両親にも見放されていたが、母子家庭の少年ジョーと楽しく毎日を暮らしていた。彼は自分が「神の道具」であり、「神の計画」の一部であると信じていた。そんなある日、サイモンとジョーの運命を左右する事件が起きてしまう…。 『マイ・フレンド・フォーエバー』でエイズに感染した少年を演じたジョゼフ・マゼロが友達思いの少年を好演。この作品も、少年たちの友情を描いた感動作です。教会が度々登場したり、バスに乗る子供の人数が13人(キリスト教の使徒の数)だったり、ジョーの母レベッカの位置付けも聖母マリアを感じさせるものだし、重要なファクターにキリスト教の色が濃く出ています。少年映画特有の「冒険モノ」ではなく、宗教色を強く出しているところが異色かもしれません。そこを毛嫌いしなければ、ぜひオススメしたい作品です。 主筋の友情物語の他にも、綺麗な母親役のアシュレイ・ジャッド、アルマジロ使いのベン、チョイ役だけど重要なジム・キャリーなど、見所も盛りだくさんです。僕もアルマジロが欲しい! |
| 113分/★★★★☆ (2002年9月6日) |
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| サイレント・ボイス/愛を虹にのせて | |
| AMAZING GRACE AND CHUCK | |
| 1987年アメリカ/ドラマ <監督> マイク・ニューウェル <脚本> デヴィッド・フィールド <出演> ジョシュア・ゼルキー アレックス・イングリッシュ ジェイミー・リー・カーティス グレゴリー・ペック ウィリアム・ピーターセン デニス・リップスコーム リー・リチャードソン |
<ストーリー&コメント> モンタナ州の片田舎に住むチャックは、リトルリーグの有望なエース投手。ある日、仲間と近くの核ミサイル・サイロを見学し、その恐怖を実感した彼は、「核兵器がなくなるまで大好きな野球をやめる」と宣言した。この決意は新聞に載り、プロバスケットの大選手アメイジングも彼に賛同。さらに全米の有名スポーツ選手らが彼らの元に集まり、反核運動の輪が広がってゆく。事態を重く見た大統領や軍需産業の黒幕は、彼らの活動を辞めさせようとするのだが…。 マイク・ニューウェル監督が平和への願いを込めたおとぎ話のような感動ドラマ。グレゴリー・ペックら豪華俳優が脇を固め、音楽はエルマー・バーンスタインが担当。スポーツを絡めたおとぎ話風の物語ながら、そこに込められた平和を願うメッセージは観る者の胸に強く突き刺さる。 派手さはないけど、すごくいい作品でした。たしかに、今すぐ核兵器がなくなるのは無理かもしれない。だけど、後の『ペイ・フォワード/可能の王国』もそうだけど、不可能と思えるおとぎ話でも、それを語り続けることによって実現までの一歩は確実に歩んでいると思うんだよね。子どもが核兵器の存在に怯えて尋ねる。「ねえ、なんでミサイルは必要なの?」それに対して、大人はごまかすばかりで、まっすぐな答えを出すことができない。それってやっぱり、とても恥ずかしいことだと思う。こういう作品なり、平和を願うアートや書物に出会うことで、そういう思いを持った人が一人でも多く増えて、いつの日かそれが実現されたらいいな。心からそう願います。 未来を憂えた子どもたちが困っている。大好きなことをやめ、声を出すことすらやめてしまった。だったら、争いはやめよう。難しいけど、とてもシンプルなことだと思うんだけどね。 |
| 116分/★★★★☆ (2022年9月19日) |
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| サイン | |
| SIGNS | |
| 2002年アメリカ/SFサスペンス <監督・脚本・出演> M・ナイト・シャマラン <出演> メル・ギブソン ホアキン・フェニックス ロリー・カルキン アビゲイル・ブレスリン チェリー・ジョーンズ パトリシア・カレンバー テッド・スタットン |
<ストーリー&コメント> 信仰心の篤かった牧師グラハムは、最愛の妻を亡くした事件をきっかけに神の存在に疑問を抱き、聖職を捨てて農夫となり、二人の子供と弟のメリルと四人で暮らしていた。そんなある日、彼のトウモロコシ畑に巨大なミステリー・サークルが出現。世界各地でも同様なサークルが発見され、奇怪な出来事が続発した。グラハムは、一連の現象が何を意味するのか調べようとするのだが…。 聖職を退いた農夫とその家族が身の回りで次々と起こる怪奇現象に翻弄されるミステリー・ホラー。監督は『シックス・センス』、『アンブレイカブル』のM・ナイト・シャマラン。 全くくだらないB級SFサスペンスだった。公開当時は、一連のミステリーシリーズに続く第三弾という売れ込みだったらしい。僕はそれを知らずに観たので特に何も意識をせずにいたけど、もし知っていたら最後にお得意のドンデン返しがあるかと思って構えていたかもしれないね。そうしたら、観終わった後の落胆はもっと大きかったかもしれない。映画を観るには、前情報があったほうがいい場合とない場合があるね。 |
| 107分/★★☆☆☆ (2002年9月6日) |
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| ザ・インターネット | |
| THE NET | |
| 1995年アメリカ/サスペンス <監督> アーウィン・ウィンクラー <出演> サンドラ・ブロック ジェレミー・ノーザム デニス・ミラー |
<ストーリー&コメント> コンピュータ・アナリストのアンジェラの元に、政府の機密データにアクセスできるプログラムディスクが送られてくる。このディスクを狙う犯罪集団が彼女の身分をデータ上で全て消してしまう。情報がコンピュータ管理される現代社会の盲点をついたサスペンス。 現実味があって恐かった。 コンピュータに頼りすぎる現代社会へのリスペクトのようにも感じられる。 |
| 114分/★★★☆☆ | |
| ザ・ウォッチャーズ | |
| THE WATCHERS | |
| 2024年アメリカ/サスペンスホラー <監督・脚本> イシャナ・ナイト・シャマラン <出演> ダコタ・ファニング ジョージナ・キャンベル オルウェン・フエレ アリスター・ブラマー オリバー・フィネガン |
<ストーリー&コメント> アイルランドに住む28歳の孤独なアーティストのミナは、贈り物を届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込んでしまう。車が故障したため助けを求めようと車を下りたところ、不思議な声に導かれて森の中に突然現れたガラス張りの部屋に避難。そこでミナは、見知らぬ男女3人と出会う。初老の女性マデリン、若い女性のキアラ、若い男性のダニエル。彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているというのだが… マイケル・ナイト・シャマラン製作のもと、娘のイシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビューを果たしたホラー映画。A・M・シャインが2021年に出版した同名小説を原作に、謎の監視者の恐怖を描き出す。 ちょっと期待外れだったかな。最初からずっと暗い画面で、森の中の動物たちの動きや声も不気味。怖さの押し売りが続いて、謎の「鳥かご」にたどり着いて。そこからはわりと一本調子で、最後の結末もある程度予想出来てしまったので驚きもあまりなかったかな。 そして何が一番驚いたって、クレジットでミナがダコタ・ファニングと知ったこと。「あの天才子役がこんなに大きく!」という驚きは、物語の内容をすべて吹き飛ばしてしまいました(笑) |
| 102分/★★☆☆☆ (2024年6月24日) |
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| ザ・ウォール | |
| THE WALL | |
| 2017年アメリカ/サスペンス <監督> ダグ・リーマン <脚本> ドウェイン・ウォーレル <出演> アーロン・テイラー=ジョンソン ジョン・シナ ライト・ナクリ(声) |
<ストーリー&コメント> 2007年、イラクの荒廃した砂漠地帯に派遣されたアメリカ兵のスナイパー、マシューズとアイザック。幾つもの味方の死体が転がる荒廃した村の様子を遠くから偵察し、敵の動きがないことを確認した上で彼らは村へと向かうが、突然の狙撃に遭ってしまう。マシューズはその場へ倒れ込む一方、アイザックも負傷し、がれきの壁の背後へ逃げ込むハメに。敵の居場所も特定できず、身動きの取れなくなったアイザックは無線で救助を要請するのだが、通信先は対峙する敵のスナイパーだった…。 イラク戦争で30人以上ものアメリカ兵を殺害したと言われる実在の凄腕スナイパー、“ジューバ”をモチーフに、アメリカ兵の決死のサバイバル劇を描いたサスペンス・アクション。 すごく面白かったです。主な登場人物は、アイザック、マシューズの2人と、敵兵の「声」だけ。屋外の広い戦場でありながら、お互いに相手を牽制して動けない「密室状況」でドラマがしっかり成り立っています。流暢に英語を操るイラク兵スナイパーだけど、アメリカで狙撃技術を学んだり、飛行訓練を受けたイスラム教徒もいるわけだよね。実際に、そういう人たちが「9・11」のテロにも関わっているし。そういう意味では、「裏切りやがって」というアイズの気持ちもわかるし、こういう作品を作って、受け入れられるアメリカ映画界の度量もすごいなと思ったりもします。最後の結末はちょっと予想外で、ゾクッとしました。 |
| 90分/★★★★☆ (2021年10月24日) |
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| サウンド・オブ・サイレンス | |
| DON'T SAY A WORD | |
| 2001年アメリカ/クライムサスペンス <監督> ゲーリー・フレダー <脚本> アンソニー・ペッカム パトリック・スミス・ケリー <出演> マイケル・ダグラス ショーン・ビーン ブリタニー・マーフィ スカイ・マッコール・バーツシアク ガイ・トーリー ジェニファー・エスポジト ファムケ・ヤンセン オリヴァー・プラット |
<ストーリー&コメント> ニューヨークで一流の精神科医として名の通っているネイサン。ある日、彼の愛娘が何者かに誘拐され、犯人はある女性患者から6桁の秘密の数字を聞き出すよう要求してくる。その患者エリザベスは、過去に受けた心の傷が原因で心を閉ざしていた。ネイサンは何とかエリザベスの心の内を探るべく、懸命に対話を試みるのだが…。 人気ミステリー作家アンドリュー・クラヴァンの小説『秘密の友人』を映画化したスリリングなサイコ・サスペンス。 映画館で見たのかテレビで見たのか、ベッドに縛りつけられた少女が恐ろしい形相で「誰にも教えない…」(実際は縛られてもいなかったし、少女もわりと普通だった)という予告を見たときから、かなり気になってた作品。なかなか面白かったけど、ちょっと期待の方が大きかったかな。観終わった後は満足していたんだけど、よくよく考えれば粗もいくつかあって。盗聴機やカメラはいつ仕掛けられたのかとか、精神病を装っていた少女がわりと早く心を開いてしまったりとか、最後がちょっとありがちだったりとか。でも、なかなか面白い作品だったのは確かです。 妻、娘、謎を握る少女、刑事と女性が4人それぞれに好演。少女二人は魅力的な演技だった。ファムケ・ヤンセンは最初サンドラ・ブロックかと思いました。『007』のボンドガールとして有名な女優さんなんですね。あのシリーズは全く見てないので知りませんでしたが…。 |
| 113分/★★★☆☆ (2003年11月24日) |
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| サウンド・オブ・サンダー | |
| A SOUND OF THUNDER | |
| 2005年アメリカ、ドイツ、チェコ/SFアクション <監督> ピーター・ハイアムズ <脚本> トーマス・ディーン・ドネリー ジョシュア・オッペンハイマー グレゴリー・ポイリアー <出演> エドワード・バーンズ キャサリン・マコーマック ベン・キングスレー ジェミマ・ルーパー デヴィッド・オイェロウォ ヴィルフリート・ホーホルディンガー ハイケ・マカッシュ アーミン・ロード |
<ストーリー&コメント> 2055年、時間旅行の実現した未来。シカゴの時空旅行代理店“タイム・サファリ”社は、恐竜狩りツアーで人気を集めていた。そんなある日、同社で働く科学者トラヴィスは、ガイドを務めるツアーで思わぬトラブルに遭遇する。銃が故障し、チームが恐竜に襲われたのだ。トラヴィスの機転でなんとか全員無事に帰還できたものの、騒動の中でわずかな過去への干渉が起こっていた。小さな歴史の乱れは進化の狂いを生み、やがて2055年の現代に時空の大津波“タイム・ウェイブ”が襲ってくる。第1波では異常気象、第2波では巨大シダ類と未知の生物の大量発生が引き起こされ、シカゴは魔境と化した。このままでは、次のタイム・ウェイブで人類の存在すらも書き換えられてしまう…。 巨匠SF作家レイ・ブラッドベリの短編を基に、製作費およそ100億円を投じて描いたスペクタクルSF大作。監督は『2010年』のピーター・ハイアムズ。 始まった瞬間から…いや、観る前からB級映画の匂いがプンプン(笑)結果としては、その直感が見事に的中したわけで、ある意味期待通りというか、予想を裏切らない内容でした。つまり、イマイチだったってことなんだけどね(笑) どこが悪いというわけではないけど、なんだか随所にツメが甘い感じ。脚本も、演出も、科学者に見えないベン・アフレックもどきの主役(笑)も、見るからに悪そうなのに中途半端なベン・キングスレーの存在感も。 キャストではキャサリン・マコーマックが気になったところだけど…なんか、年のわりには…。老けたというより、キツくなったなぁ。『恋はサルサで!』の時の輝きはどこへ?(涙) |
| 102分/★★☆☆☆ (2007年5月5日) |
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| サウンド・オブ・ミュージック | |
| THE SOUND OF MUSIC | |
| 1965年アメリカ/ミュージカルドラマ <監督> ロバート・ワイズ <脚本> アーネスト・レーマン <出演> ジュリー・アンドリュース クリストファー・プラマー エリノア・パーカー リチャード・ヘイドン ペギー・ウッド チャーミアン・カー ヘザー・メンジース ニコラス・ハモンド デュエン・チェイス アンジェラ・カートライト デビー・ターナー キム・カラス アンナ・リー ポーティア・ネルソン ベン・ライト |
<ストーリー&コメント> 1938年のオーストリア。奔放で歌が好きな修道女のマリアは、厳格なトラップ大佐の子供たちの家庭教師を務めることになった。一筋縄ではいかぬ七人の子供達だが、彼女の温かい人柄と歌で心が通じ合うようになっていく。だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。やがて大佐に再婚話が持ち上がり、彼女は傷心のまま修道院に戻るのだが…。 オーストリアからスイスを経てアメリカに亡命し、家族合唱団となったトラップ一家の実話をもとにしたブロードウェーのヒット・ミュージカルを『ウェスト・サイド物語』の巨匠ロバート・ワイズが映画化。 まさにミュージカル映画の最高峰、素晴らしい傑作でした。アルプスの雄大な景色を見おろす圧巻のオープニングからしてすでにドキドキ。ジュリー・アンドリュースの歌声も清く高らかに響いて、素晴らしい。 物語は、開放的で美しい景色を背景に楽しく進んでいく。「ドレミの歌」や「エーデルワイス」など、誰もが知っている歌を伴って。どの場面も、どの歌も、とても楽しい。ところが、終盤にはナチス・ドイツのオーストリア占領による暗い影が忍び寄ってくる。どんな苦難にも、立ち向かっていく勇気を持つことの大切さを教えてくれる。娯楽的に楽しいだけではなく、社会的なテーマも内包した深みのあるドラマに仕上がっています。 マリア役のジュリー・アンドリュースはアカデミー主演女優賞に2年連続でノミネート(前年は『メリー・ポピンズ』で受賞)し、世界的な大スターになりました。僕は彼女の作品を観たのは多分初めてですが、「歌のうまいお姉さん」という素朴な感じがとても素敵ですね。 |
| 175分/★★★★★ (2004年2月23日) |
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| 第38回アカデミー賞(1965年) 作品賞、監督賞、音響賞、編集賞、編曲賞 | |
| ザ・エージェント | |
| JERRY MAGUIRE | |
| 1996年アメリカ/ヒューマン・ドラマ <監督・脚本> キャメロン・クロウ <出演> トム・クルーズ レネー・ゼルウィガー キューバ・グッディングJr. ケリー・プレストン ボニー・ハント |
<ストーリー&コメント> ジェリー・マグワイアは大手スポーツ・エージェント事務所一番のやり手で、超多忙な毎日を過ごしていた。しかし最近では自分の仕事に疑問を持ち始めていた。ある夜、うなされて目覚めた彼は、良心の命じるまま「皆が考えていて口にしないこと」と題した提案書を一気に書き上げるが、それが元で会社をクビになる。彼は独立し理想を実現しようとするが、彼の味方は唯一のクライアント・落ち目のアメフト選手ロッドと、会計係のドロシーだけだった…。 すごく面白いです。サクセス・ストーリーあり、ラブ・ロマンスあり。それぞれのキャラクターのセリフもユーモアいっぱいで楽しめる。演じるキャストもそれぞれの持ち味を充分に出しきって素晴らしい演技をみせている。大満足の作品でした。結末も後味爽やかでグッド。まさに王道ハリウッド映画です。 僕の大好きなレネー・ゼルウィガーの出世作でもあります。子持ちのシングルマザーという役ですが、とてもキュートな笑顔がいっぱいです。 |
| 138分/★★★★★ (2002年2月13日) |
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| 第69回アカデミー賞(1996年) 助演男優賞 | |
| サーカス | |
| THE CIRCUS | |
| 1928年アメリカ/コメディ <製作・監督・脚本・出演> チャールズ・チャップリン <出演> アラン・ガルシア マーナ・ケネディ ハリー・クロッカー ジョージ・デイヴィス ヘンリー・バーグマン スタンリー・J・サンドフォード ジョン・ランド スティーヴ・マーフィー |
<ストーリー&コメント> 貧しい浮浪者が警官によってスリと間違えられてしまい、巡業公演中のサーカスのテントの中へ慌てて逃げ込む。そこで偶然、観客から大ウケを取った彼は座長にスカウトされて入団、出演者も兼ねる座長の娘と仲良しになる。しかし、二枚目である恋のライバルが現れて…。 “チャーリー”の愛称で親しまれた喜劇王、チャールズ・チャップリンの傑作コメディ。第1回アカデミー賞で、チャップリンが脚本、演技、監督、製作で示した才能に対して特別賞が贈られている。 本作の舞台は観客を夢中にする見せ物、サーカス。まさにエンタテインメントに生涯を捧げたチャップリンにぴったりの題材であり、彼もまたハッスルして熱い演技を見せている。綱渡りにチャレンジしたり、ピエロの芸を訓練したり、ライオンの檻に閉じ込められたりと、数々のアクロバット芸に挑む。だが、コミカルな作品ながらラストの彼の姿はどこか物寂しく、不思議に強烈な印象を残した。チャップリンの作品って初めて観たけど、すごく面白かったです。こんなに大笑いしたのは久しぶりってぐらい笑わせてくれました。ポケットから調味料を出したり、袖からバナナが出てきたり。まさに時を越える名作でした。 ちなみに、セリフは音声では入っておらず、字幕として場面毎に挿入されるサイレント映画です。 |
| 68分/★★★★★ (2004年3月31日) |
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| ザ・ゲスト | |
| THE GUEST | |
| 2014年アメリカ/サスペンス <監督> アダム・ウィンガード <脚本> サイモン・バレット <出演> ダン・スティーヴンス マイカ・モンロー リーランド・オーサー シーラ・ケリー ブレンダン・マイヤー チェイス・ウィリアムソン ランス・レディック ジョエル・デヴィッド・ムーア |
<ストーリー&コメント> イラク戦争で息子を亡くし、悲しみに沈むピーターソン家。そこに、デイヴィッドと名乗る青年が現れる。息子の戦友で、彼の最期の言葉を伝えるためにやって来たというデイヴィッドを温かく迎え入れる一家。控え目で礼儀正しいデイヴィッドは、しばらく家に滞在することになり、次第に家族とも打ち解けてゆく。だが、彼の行動に疑惑を抱いた長女アナが軍に経歴を照会。これをきっかけに、思わぬ事実が明らかになってゆくのだった…。 先が読めない展開の映画『サプライズ』で注目を集めた新鋭アダム・ウィンガード監督が、脚本のサイモン・バレットと再び組んだサスペンス。 ボチボチだったかな。途中まではミステリアスで面白かったんだけど、デイヴィッドはわりと最初からボロを出してたし、怪しげではあったよね。中盤からすごくチープな感じになってしまって残念。特殊なミッションを受けた強化人間兵士モノとしては『ジェイソン・ボーン』シリーズの方が何倍も面白いし、クオリティもダンチだね。 |
| 102分/★★★☆☆ (2020年3月15日) |
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| ザ・コア | |
| THE CORE | |
| 2003年アメリカ/SFパニック <監督> ジョン・アミエル <脚本> クーパー・レイン ジョン・ロジャース <出演> アーロン・エッカート ヒラリー・スワンク チェッキー・カリョ スタンリー・トゥッチ デルロイ・リンドー ブルース・グリーンウッド リチャード・ジェンキンス アルフレ・ウッダード D.J.クオールズ |
<ストーリー&コメント> 32人もの人が突然死したり、渡り鳥の群れが墜落死したり、スペースシャトルまでが誘導装置の故障を発生するなど、世界の各地で異常な事件が起き始める。一連の事件を検証していた地球物理学者のジョシュ・キーズ博士は、原因が地球のコアが停止したことによる磁場異常だと突き止める。このままでは1年後に磁場が完全に消滅し、地球は滅んでしまう。政府は極秘裏にコア再始動のプロジェクトを進め、やがてキーズ博士らは地球の中心へと向かう旅に出発するのだが…。 停止した地球のコアを再始動させるため、決死の冒険に出発した科学者たちの活躍を描くSFアドベンチャー大作。監督は『エントラップメント』のジョン・アミエル。 地底版『アルマゲドン』ともいうべきエンターテインメント作品。このテのパニックアクションは久しぶりに観たので、とても面白かった。特に面白かったのが、冒頭のスペースシャトル不時着シーン。特撮だとわかってはいるのに、ドキドキしてしまいました。 宇宙や海底を舞台にしたものは過去にも数多くあるけど、地底というのは珍しい。マントルやコア、地中の圧力で生まれた水晶窟といった今までは映画ではほとんど描かれなかった地底世界がCGで描かれているのが興味深い。ストーリーもなかなかヒネリがあってよかった。人類の「奥の手」がそもそもの原因と関わっていることとか。ただ、かなりテンポよく物語が進行していくので、勢いに任せて作られたような感じは否めない。 |
| 135分/★★★☆☆ (2004年6月18日) |
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| 誘う女 | |
| TO DIE FOR | |
| 1995年アメリカ/コメディ <監督> ガス・ヴァン・サント <脚本> バック・ヘンリー <出演> ニコール・キッドマン マット・ディロン ホアキン・フェニックス ケイシー・アフレック イレーナ・ダグラス アリソン・フォランド |
<ストーリー&コメント> 幼い頃から「TVに出て有名になる」という願望を持っていたスザーン・ストーンは、ローカルTV局に就職。まずはその名前を売り出し、やがて全国ネットへの進出を企んでいた。しかし、それには夫ラリーの存在が邪魔になり出したため、スザーンはウブな高校生のジェームズを誘惑し、彼に夫を殺害させようとするが…。 ビデオのパッケージの感じからはサスペンスかなと思っていたんだけど、実際にはコメディタッチに仕上げられています。自分の欲望のままに突き進んでいく女性をニコール・キッドマンが演じているんだけど、僕の持つ彼女のイメージではこの役がハマリ役。彼女の冷たい笑顔は、どうしても悪女にしか見えないんだよなぁ。 また、リバー・フェニックスの弟、ホアキン・フェニックスが年上の女性に誘惑される高校生を公演。この演技で彼は注目されました。 1990年に全米でセンセーションを巻き起こしたパメラ・スマート事件を基に映画化。実際のパメラ・スマートは23歳の教師で、15歳の教え子ウィリアムを誘惑して夫のグレゴリーを殺害させた。だが、パメラの夫殺しの動機は全くの不明。彼女は現在も終身刑に服しているそうです。 |
| 106分/★★★☆☆ (2002年2月13日) |
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| 誘う女たち〜共謀〜 | |
| 3-WAY | |
| 2004年アメリカ/サスペンス <監督> スコット・ジール <脚本> ラッセル・P・マーロー <出演> ドミニク・パーセル ジョイ・ブライアント アリ・ラーター デズモンド・ハリントン ドワイト・ヨーカム ジーナ・ガーション ロザーナ・ゼイル |
<ストーリー&コメント> 看板職人のルーは、刑務所を出たり入ったりのチンピラ男。ある夜彼は、道路脇で密会する不倫カップルを目撃する。2人はルーが聞いているとも知らず、男の妻を誘拐して身代金を要求するという計画を話し合っていた。やがて、男女の身元を突き止めたルーは、恋人のリタと共に、彼らから大金を横取りしようと企む。だがそんな矢先、ルーの過去を知る謎の男が現れて…。 誘拐、殺人、罠。最後に笑うのは誰か?悪党たちの駆け引きがスリリングな犯罪サスペンス。 人間関係や設定がけっこう複雑なわりには、そんなに難しくなく観られた。ただ、すごく面白くはなく、かといって下らなくもない、どちらかと言えばイマイチ寄り。主人公のルーが「今日はなんてツイてないんだ」と嘆くシーンがあるんだけど、むしろサスペンスよりも、全体をコメディタッチにした方がこの設定は生きるのかもしれない。 お気に入りのアリ・ラーターは脇役なので出番は少なかったけど、珍しく普通に健康的な(?)女性の役でした。 |
| 89分/★★☆☆☆ (2005年9月25日) |
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| ザ・シークレット・サービス | |
| IN THE LINE OF FIRE | |
| 1993年アメリカ/サスペンス <監督> ウォルフガング・ペーターゼン <出演> クリント・イーストウッド ジョン・マルコビッチ ディラン・マクダーモット レネ・ルッソ |
<ストーリー&コメント> シークレット・サービスのホリガンは、ケネディ大統領が暗殺された現場にいながら大統領を守ることができなかった。それから数年、定年間近の彼のもとに大統領暗殺の予告電話が入る…。 なかなか面白い。犯人役のジョン・マルコビッチが好演。 |
| 128分/★★★★☆ | |
| ザスーラ | |
| ZATHURA | |
| 2005年アメリカ/SFアクション <監督> ジョン・ファヴロー <脚本> デヴィッド・コープス ジョン・カンプ <出演> ジョシュ・ハッチャーソン ジョナ・ボボ ダックス・シェパード クリステン・スチュワート ティム・ロビンス ジョン・アレクサンダー |
<ストーリー&コメント> いつもケンカばかりしている幼い兄弟ウォルターとダニー。ある日、弟ダニーは兄に閉じ込められた地下室で“ザスーラ”と書かれた古いボードゲームを見つける。誰にもかまってもらえないダニーはルールも読まずに一人でそのゲームを始めると、いきなり大量の隕石が家の中を突き抜け、姉が凍結してしまい、気づけば彼らの家は広大な宇宙空間を漂っていた。ゲームで無事にゴールしなければ再び地球に戻れないと知った兄弟は、次々に迫り来る予測不可能な事態に翻弄されながらも、必死にゲームを進めていくのだが…。 大ヒット作『ジュマンジ』から10年、同じ児童作家C・ヴァン・オールズバーグによる続編小説を再び映画化。今回は、大宇宙を舞台にゴールを競うボードゲーム“ザスーラ”を手にした兄弟が、宇宙に飛び出して大冒険を繰り広げる。 なかなか面白かったです。前作と同じような仕掛けだから二番煎じのような気もするけど、これはこれで、単純に観ていて面白い。個人的には、流れ星に願い事をするところがツボだったかな。ベタだけど、ハートウォーミングなファミリー映画として安心して家族で観られる一作です。 |
| 102分/★★★☆☆ (2009年2月7日) |
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| ザ・ダイバー | |
| MEN OF HONOR | |
| 2000年アメリカ/ドラマ <監督> ジョージ・ティルマンJr. <脚本> スコット・マーシャル・スミス <出演> ロバート・デ・ニーロ キューバ・グッディングJr. シャーリズ・セロン アーンジャニュー・エリス ハル・ホルブルック |
<ストーリー&コメント> 貧農の家に生まれたカール・ブラシア。父親はカールに自分と同じ道を歩ませたくないと願い、カールは海軍に入隊する。だが、当時の海軍には人種差別が根強く残り、黒人であるカールにも厳しい現実が待っていた。だがカールは幾多の苦難にも負けず、持ち前の不屈の闘志でダイバーとなるべく偏見に立ち向かうのだった…。 実話に基づき、人種差別の激しかった時代に黒人として初めて栄誉ある“マスター・ダイバー”となった男の半生を描く。 まさに「漢の根性」を描いたドラマ。主演のオスカー俳優二人の熱演が見所です。特に、海軍の鬼教官を演じたロバート・デ・ニーロはさすがの演技です。実話ベースということで、ストーリーはすごくシリアス。ただ、時系列に難があった気がして。「3年も待ったのよ」とか「もう40歳目前で…」という台詞で、「そんなに時間が経ってるの?」と思ってしまいました。2時間という枠の中で半生を描くのは難しいかもしれないけど、随所で駆け足な展開になってしまったのは残念でした。 |
| 130分/★★★☆☆ (2002年11月18日) |
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| 殺人ドットコム |
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| HANGMAN | |
| 2001年アメリカ/サスペンス <監督> ケン・ジロッティ <脚本> ウラディミール・ネミロフスキー <出演> ルー・ダイアモンド・フィリップス メッチェン・エイミック マーク・ウィルソン ヴィンセント・コラッツァ ロバート・ハーレイ グラント・ニッカルズ |
<ストーリー&コメント> ニック・ルース警部補には、かつて“ハングマン”と呼ばれた連続殺人鬼を追いつめながら目の前で自殺された苦い過去があった。そんなある日、男が首を吊るされて殺されるという殺人事件が起こる。発見されたのは、被害者とは面識のない元精神科医グレースの家だった。ニックは、ハングマンの模倣犯でないかと捜査を開始するのだが…。 犯人の出す謎解きに正解しなければ首吊り殺人を実行するという奇妙な連続殺人事件を描いたサスペンス。 やる気のない邦題からしてB級ムードがプンプン。内容も、途中で観るのをやめようかと思ったほど期待通り(?)のつまらないものだった。どこがというより、全体的に面白いところが全くない。なにより、最後の後味が最悪。かなり中途半端な終わり方でした。 主演の東洋人は誰やねんと思ったら、『戦火の勇気』なんかにも出ているフィリピン出身の俳優さんでした。日本人俳優はアメリカでほとんど活躍できていないのに、すごいものだね。でも、主演を張るほどまでには華がないような気がするんだけど。 『ツイン・ピークス』のシェリー・ジョンソンことメッチェン・エイミック。相変わらず綺麗な女優さんです。 |
| 96分/★★☆☆☆ (2004年1月27日) |
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| 殺人に関する短いフィルム | |
| Krotki Film O Zabijaniu | |
| 1987年ポーランド/ドラマ <監督・脚本> クシシュトフ・キェシロフスキ <出演> ミロスワフ・バカ クシシュトフ・グロビシュ ヤン・テサシュ ズビグニエフ・ザパシェヴィチ バルバラ・ジェカン アレクサンデル・ベドナシ ヤルツィ・ツァス ズディスワフ・トビアス アルター・バルキス クリスティナ・ヤンダ オルジェルド・ルカスツェウィッツ |
<ストーリー&コメント> 1987年のポーランド、ワルシャワ。20歳の青年ヤツェックは、あてどなく町をぶらついた後、不意にタクシー運転手を惨殺してしまう。その後捕らえられたヤツェックは裁判にかけられ、新米弁護士ピョートルの奮闘もむなしく、死刑の宣告を言い渡されるのだった…。 冷酷な衝動殺人を犯す青年や、彼を極刑から救おうと尽力する新米弁護士の姿を冷徹な眼差しでリアルに描いた衝撃作。 もともとは10話オムニバスのTVドラマのうちの一篇としてポーランドで放映された作品を、劇場公開向けに長尺で再編集。1988年のカンヌ国際映画祭に出品されて絶賛された。また、ヨーロッパ映画賞の作品賞にも輝き、キェシロフスキ監督の名前を広く世界中に知らしめた。 画面全体が、ジトッとした湿気に満ちた暗さに覆われていた。よく言えば「陰影によって主人公の心の闇を映している」ともとれるし、悪く言えばただ暗いだけかも。ただ、あまりお目にかかる機会の少ないポーランド映画だけに、この作品がポーランドにおいてどういう位置付けなのかわからないけど。「主流」なのか「異端」なのかで、だいぶ対外的な評価も変わってくると思うしね。 物語は、あまり起伏もなく訥々と進んでいき、突然の殺人シーン。これはかなり生々しくて、衝撃的でした。その後場面がいきなり変わり、事件から一年後の裁判になるんだけど、そこらあたりまで主人公の感情が全く理解できなくて。ただ、死刑が執行されようという最後の最後に「死にたくない!」と叫ぶあたりは人間らしさを感じさせました。ただし、それが如何なる理由であろうとも、殺人が許されない罪なのは変わらないけど。 |
| 85分/★★★☆☆ (2004年6月14日) |
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| サバイバー/極限の生存者 | |
| The One | |
| 2022年ロシア/アクションドラマ <監督・脚本> ドミトリー・スヴォーロフ <出演> ナジェダ・カレガノワ マクシム・イワノフ ヴィクトル・ドブロンラヴォフ ヤン・ツァプニック アンナ・ドゥブロフスカヤ ウラジミール・ヴィノグラドフ マリヤ・ソコワ ウラジスラフ・ベトロフ |
<ストーリー&コメント> 1981年8月24日。20歳の女子大生ラリサ・サヴィツカヤは、愛するウラジミールと結婚し、新婚旅行先のコムソモリスク・ナ・アムーレから帰郷するため、ブラゴヴェシチェンスク行きのアエロフロート航空811便に乗り込む。飛行は順調かに思えたが、高度5000メートルの上空でソ連軍の偵察機ツポレフTu-16K戦略爆撃機と空中衝突してしまう。機体は半壊し、乗客たちは次々と空へ投げ出されていく。ラリサが目を覚ますと、そこはタイガと呼ばれる樹林だった。奇跡的に一命を取り留めたが満身創痍のラリサは、ウラジミールを探して歩き出すが、森の中には危険が至る所に潜んでいた…。 37人の死者を出した事故で、5km上空から落下した後も奇跡的に生存した女性の実話を映画化。 序盤の衝突・分解・墜落シーンはすごい迫力でした。ここだけでも観る価値はあるんじゃないかな。その後はラリサのサバイバルなんだけど、回想シーンがちょこちょこさしはさまれるからテンポが悪く感じました。構成として、二人の馴れ初め的なものは墜落シーンの後にすべて集中させ、その後は純粋にサバイバルだけにしたほうがシリアス感は増したんじゃないかな。 これが実話だというのにも驚いたけど、事故の直後からソ連軍が救助よりも事故のもみ消しに躍起になっているのに虫唾が走りました。プロパガンダとか情報操作とかに国の巨大すぎる権力が横行しているのは今も変わらないんだろうけど。 |
| 97分/★★★☆☆ (2024年11月1日) |
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| 裁かるゝジャンヌ | |
| LA PASSION DE JEANNE D'ARC | |
| 1927年フランス/史劇ドラマ <監督・脚本> カール・テオドール・ドライアー <脚本> ジョゼフ・デルテーユ <出演> ルネ・ファルコネッティ ウジェーヌ・シルバン アンドレ・ベルレ モーリス・シュッツ アントナン・アルトー ミッシェル・シモン ジャン・ディード |
<ストーリー&コメント> 1430年のフランス。ジャンヌ・ダルクは、ブルゴーニュ軍に捕らわれ、その身柄は多額の身代金と引き換えに英国軍に売り渡される。やがて英国領ルーアンで協会に付されるジャンヌだったが、異端審問官は英国王の息のかかった者ばかりだった。ルーアン総督の目的は、ジャンヌを魔女と決め付け、民衆の目前で火刑に処することだった…。 フランスを救った伝説の聖女ジャンヌ・ダルク。異端の咎で火刑に処された彼女の最後の一日を、デンマーク出身の奇才ドライアー監督が緊迫感あふれる崇高なタッチで綴ったサイレント後期の傑作。 すごく面白かったです。サイレント映画だから細かい会話の内容とかはわからないんだけど、表情や雰囲気だけでちゃんと伝わるんですよね。聖女とはいえ、ジャンヌはか弱い一人の女性。それを、強面の審問官たちが、自分たちの教義に屈するよう、まさに手を変え品を変え追い込んでいく様は圧巻です。 撮影技術としてはかなり厳しいものがありますが、見所としては様々な場面があります。囚人として髪を刈られるシーンは実際に髪を切ったらしいし、火刑に処されて苦悶に顔を歪める瞬間、暴動を起こす市民…。現代の最先端の技術がないことが、逆に映像として生々しいほどの力強さを生んでいる気がします。 ちなみに原題の“Passion”は、情熱ではなく「受難」という意味。 |
| 82分/★★★★☆ (2004年7月19日) |
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| ザ・ハッカー | |
| TAKEDOWN | |
| 1999年アメリカ/サスペンス <監督> ジョー・チャペル <原作> ジョン・マッコフ 下村努 <出演> スキート・ウールリッチ ラッセル・ウォン クリストファー・マクドナルド ドネイル・ログー トム・ベレンジャー |
<ストーリー&コメント> アメリカの伝説的なコンピュータ・ハッカー(この場合はクラッカーという名称の方が適当だろう)、ケビン・ミトニック。彼の約3年にわたるクラッキングは、セキュリティ対策の専門家、下村努と連携したFBIによって逮捕された。その事実に基づいて映画化されたサスペンス。 原作は下村努の視点で書かれた同題『テイクダウン』だが、映画の方はミトニックの視点で描かれている。逃亡の日々、スリリングなセキュリティ突破の場面。そんな彼の有り様が、むしろ同情的に描かれている気がする。そんなセリフもあるし。 個人的には、すごく面白い内容でした。でも、シモムラの作った脅威のシステムの怖さがあまり描かれていないので、コンピュータの苦手な人には怖さが伝わりにくいかもしれないのが残念。脚本次第でもっともっと面白くなったと思うのだが。1995年の『ザ・インターネット』よりは進展してるけど、まだまだシリアスさが足りない気がするなぁ。情報至上主義の時代は、もはや引き返せないところまで来ている。きっと近い未来、世界を震撼させる情報犯罪が起こるに違いない。 ケビン・ミトニックという人物を僕は初めて知ったんですが、興味を持って調べてみたら、すごく興味深い人物です。今はもう出獄していて、コンピュータの安全対策、セキュリティ対策の講演や公聴会などに引っ張りだこのようです。なお、ケビンを演じたスキート・ウールリッチは、ジョニー・デップにそっくりです。 |
| 96分/★★★☆☆ (2002年12月9日) |
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| ザ・バッグマン/闇を運ぶ男 | |
| THE BAG MAN | |
| 2014年アメリカ/サスペンス <製作総指揮・監督・脚本> デイヴィッド・グロヴィック <脚本> ジェームズ・ルッソ ポール・コンウェイ <出演> ジョン・キューザック ロバート・デ・ニーロ レベッカ・ダ・コスタ クリスピン・グローヴァー ドミニク・パーセル |
<ストーリー&コメント> 凄腕の殺し屋ジャックは、ボスのドラグナに命じられ、黒い鞄を目的地まで運ぶ仕事を請け負う。条件は「鞄の中身は決して覗いてはならない」こと。途中で襲撃を受けたジャックは手に重傷を負いながらも、指定のモーテルにどうにかたどり着く。そこでドラグナの到着を待つ間に、ジャックの前には、売春婦のリヴカをはじめ、何やら怪しげな連中が次々と現われるのだが…。 このテのストーリーはよくあると思うけど、面白いかどうかはやっぱり脚本次第。そういう意味では、鞄の中身を最後までひっぱる演出はなかなか。しかし、出てくる人物がみんな怪しいし、とにかく人が死にまくる。途中からなんだかコメディにも思えてくるほど。ベラベラと喋り続けるロバート・デ・ニーロはちょっとうざいし、出る作品をもっと選んだらいいのにと思うけど。ジョン・キューザックはこんなタイプの主人公がよく似合うね。 しかし鞄の中身があれなら、重さとか臭いでなんとなく気が付きそうな気もするけど…。ラストが少し弱い気がするかな。 |
| 109分/★★★☆☆ (2023年2月16日) |
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| ザ・ハリケーン | |
| THE HURRICANE | |
| 1999年アメリカ/シリアスドラマ <監督> ノーマン・ジュイソン <出演> デンゼル・ワシントン ヴィセラス・レオン・シャノン デボラ・アンガー リーヴ・シュレイバー ジョン・ハナ |
<ストーリー&コメント> 1966年、ボクシングのミドル級チャンピオン“ハリケーン”ことルービン・カーターは、殺人の疑いで逮捕される。不当に告発されたハリケーンは終身刑を言い渡され、裁判に2度敗訴し、再審の望みも失ってしまう。ハリケーンは自伝の執筆だけを心の支えにして服役の日々を送る。数年後、カナダに住む黒人の少年レズラは、古本市で偶然手に取ったハリケーンの本に感銘を受け、刑務所の彼と手紙のやりとりを始めた。レズラと彼の保護者達はハリケーンの無実を信じ、もう一度証拠を集めて再審請求をしようと動きはじめるが…。 実話をもとに映像化された感動作。 20歳代の青年から、完全な肉体を持った現役のボクサー、50歳を迎えようとする中年まで、正義を信じて闘う男をデンゼル・ワシントンが熱演。役作りのために27キロの減量をしたんだそうです。 |
| 153分/★★★★☆ (2002年2月18日) |
→関連記事がコラムにもあります。 |
| ザ・ビーチ | |
| THE BEACH | |
| 2000年アメリカ/アドベンチャー <監督> ダニー・ボイル <脚本> ジョン・ホッジ <出演> レオナルド・ディカプリオ ヴィルジニー・ルドワイヤン ティルダ・スウィントン ギョーム・カネ パターソン・ジョゼフ ロバート・カーライル |
<ストーリー&コメント> 現実感の希薄な社会に嫌気がさし、未知のスリルを求めてタイ・バンコクにやってきたアメリカ人青年リチャード。安ホテルに泊まった彼は、隣室の男から孤島の楽園“ビーチ”の伝説を聞き、その地図を受け取る。彼は、同宿のフランス人カップル、エチエンヌとフランソワーズを仲間にしてビーチを目指す。彼らは、ようやく辿りついた孤島の奥にビーチを発見する。そこには、彼らと同じく社会を外れた者が共同生活を送るコメニュティが作られていた…。 切り立った壁のような山に囲まれ、外界から遮断されたビーチで、共同生活をおくる若者たちの姿を通じ、現代社会の閉塞感や喪失感を浮き彫りにしてゆくミステリアスな冒険サスペンス。 つまらなくはないけど、とりたてて面白くもない。ごくごく普通かなぁ。 美しい海や景色と、人間たちの陰惨な内なる闇の対象が印象的。 『タイタニック』に主演したレオナルド・ディカプリオの次なる主演作。 「レオ様の夏休み」と評した人がいたけど、「なるほど」と納得。その程度の映画ってことです。 |
| 119分/★★★☆☆ (2002年7月28日) |
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| サブウェイ123 激突 | |
| THE TAKING OF PELHAM 1 2 3 | |
| 2009年アメリカ/アクションサスペンス <監督> トニー・スコット <脚本> ブライアン・ヘルゲランド <出演> デンゼル・ワシントン ジョン・トラヴォルタ ジョン・タトゥーロ ルイス・グズマン マイケル・リスポリ ジェームズ・ガンドルフィーニ |
<ストーリー&コメント> ニューヨーク、午後2時。ペラム駅1時23分発の地下鉄が突然緊急停止。列車は19名が乗車した1両目だけが切り離されて停車していた。地下鉄運行指令室のガーバーが列車へ応答を促すと、無線で応答してきた“ライダー”と名乗る男から「この1時間で市長に身代金1000万ドルを用意させろ。遅れた場合は1分ごとに人質を1人ずつ殺していく」という要求が突きつけられる。そして、ライダーは交渉相手になぜかガーバーを指名するのだが…。 1974年に『サブウェイ・パニック』として映画化されたジョン・ゴーディのベストセラー小説を再映画化。ニューヨークの地下鉄をジャックした凶悪犯と、その交渉相手となった地下鉄職員が息詰まる駆け引きを繰り広げる。 すごく面白かったです。デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタという名優二人の掛け合いがすごく楽しい。見ず知らずの二人が、地下鉄ジャック事件をそっちのけで思想論をぶつからせたりするので、途中参加の警察には、ガーバーの犯人との関与を疑いたくなるほど。腹黒そうな市長、つっこみどころの多い現金輸送、ノンストップの車両アクションなど見どころも多いし、なるほどと思える伏線も張られたりしているので、最後まで飽きずに観られました。 |
| 109分/★★★★☆ (2018年9月25日) |
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| サベイランス/監視 | |
| ANTITRUST | |
| 2001年アメリカ/サスペンス <監督> ピーター・ホウイット <脚本> ハワード・フランクリン <出演> ライアン・フィリップ レイチェル・リー・クック クレア・フォーラニ ティム・ロビンス イー・ジェー・ツァオ ダグラス・マクフェラン |
<ストーリー&コメント> 大学生のマイロとテディは天才的なコンピュータ・プログラマー。親友でもある彼らは自宅のガレージから数々の優秀なソフトを産みだしている。そんな二人にソフトウェア業界を支配する大企業ナーブ社から勧誘がかかる。ナーヴ社の独占的な経営方針が気に入らないテディはマイロを引き止めようとするが、ゲーリーのカリスマ性に魅了されたマイロは、悩んだ末にオファーを受けることを決心するのだが…。 業界トップ企業に招かれた青年が、次第にその内部で進行している恐るべきコンピュータ社会の陰謀を知る姿を描いたサスペンス。 舞台となるナーヴ社はもちろんマイクロソフト社がモデルで、ティム・ロビンス扮する社長のゲーリーは、ビル・ゲイツ氏をイメージしている。実際にMS社のソフトには極秘コードが埋められているのではといった噂は絶えず、それだけに本作の内容も戦慄するようなリアリティがあった。 テンポがよく、最後までハラハラの展開の連続。同じようなテーマの作品は『ザ・インターネット』や『ザ・ハッカー』など数多く作られてきている。近い将来、きっと決定的な名作が生まれるに違いない。 |
| 108分/★★★★☆ (2003年3月29日) |
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| サボタージュ | |
| SABOTAGE | |
| 1936年イギリス/サスペンス <監督> アルフレッド・ヒッチコック <脚本> チャールズ・ベネット <出演> シルビア・シドニー オスカー・ホモルカ デズモンド・テスター ジョン・ローダー ジョイス・バーバー マシュー・ボールトン |
<ストーリー&コメント> アメリカからイギリスへと移民してきたバーロック夫妻は、映画館を営んでいた。だが、夫は表向きには善良な市民を装いながら、裏では金目当てに破壊工作員として活動しており、妻はそんな夫を疑いもせず、平穏な生活に幸せを感じていた。親しげに近づいてきた隣の八百屋の店員が実は刑事だと知った時、バーロックは自分の代わりに、幼い義弟に爆弾を持たせて使いに出すのだが…。 J・コンラッドの『密偵』の映画化。 久しぶりにヒッチコック監督の作品は観たこともあり、かなり緊張感を持って観られた。やっぱりヒッチコック作品は面白い。所々古さは感じさせても、どれだけ年月を経てもその魅力を失わないところはさすがです。一番盛りあがったのは、やっぱり「1時45分」を迎えるあたり。爆弾が爆発するのか?しないのか?を考えながらドキドキしました。他の部分は、他の素晴らしい作品たちと比べるとちょっと見劣りがしてしまうかな。 |
| 76分/★★★☆☆ (2005年7月2日) |
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| サボテンの花 | |
| CACTUS FLOWER | |
| 1969年アメリカ/ラブコメディ <監督> ジーン・サックス <脚本> I・A・L・ダイアモンド <出演> ウォルター・マッソー イングリッド・バーグマン ゴールディ・ホーン ジャック・ウェストン リック・レンツ ヴィトー・スコッティ イレーネ・ハーヴェイ イヴ・ブルース |
<ストーリー&コメント> 独身主義者のプレイボーイ・歯科医のジュリアンは、結婚していると嘘をついて、トニーという若い女性とつき合っていた。ところが、彼の嘘が元で、トニーが自殺騒ぎを起こしてしまう。真剣に彼女との結婚を考えた彼は、生真面目なオールドミスの看護婦、ステファニ−を自分の妻ということにして、トニーを説得してもらおうとする。ところが、事態は思わぬ方向へと発展していってしまう…。 大ヒット舞台劇の映画化で、イングリッド・バーグマン久々のアメリカ映画出演が話題を呼んだラブ・コメディー。 すごく面白かったです。キャストはみんな個性があって魅力的だし、登場人物たちの巻き起こす珍騒動はとても笑えます。途中から結末がなんとなく想像できてしまうんだけど、そこまでの経緯が素晴らしい。最初は堅物だったステファニーが、次第に女性として生き生きと変身していく様子は見応えがあります。さすが芸達者のイングリッド・バーグマン。この頃はすでに50代の彼女だけど、実年齢が信じられないほどまだまだ素敵です。 ちょっと浜崎あゆみっぽいメイクのゴールディ・ホーンはこれがデビュー作だけど、存在感ある演技で見事にアカデミー助演女優賞を受賞。 |
| 103分/★★★★★ (2005年5月3日) |
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| 第42回アカデミー賞(1969年) 助演女優賞 | |
| サーマルガンを持つ女 |
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| GIRL WITH A THERMAL GUN | |
| 2020年中国/ミュージカル <監督・脚本> Rongfei Guo <出演> Li Chao Hu Jie |
<ストーリー&コメント> 感染症によるパンデミックの間、食料宅配サービスの配達員の男はかつてないほど忙しかった。注文を受け、買い出しをして、夜明けから夕暮れまで宅配は続く。馴染みのない道を通り、見知らぬ家のドアを叩く毎日。疲れ果て、打ち寄せられた孤独感に、虚無感を覚え始めていた。しかしスーパーの検温係との出会いで、生活が一変するのだが…。 ちょっと意味の分からないミュージカルでした。空しい毎日のなかで芽生えたひとつの恋。そこから世界が急に色づいて見えきたものの…。まぁ、そういうことってよくあるよね、というオチ。そもそも、この感染症の原因と思われる国が作る映画としては、かなりのブラックユーモアを感じられるけどね。 |
| 12分/★★☆☆☆ (2023年11月19日) |
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| さよならゲーム | |
| BULL DURHAM | |
| 1988年アメリカ/スポーツドラマ <監督・脚本> ロン・シェルトン <出演> ケビン・コスナー スーザン・サランドン ティム・ロビンス トレイ・ウィルソン ロバート・ウール ウィリアム・オリアリー |
<ストーリー&コメント> マイナー・リーグのチームがお気に入りのアニー。今シーズン、彼女はベテラン捕手とノーコン投手にアタックをかけ、奇妙な三角関係が始まる…。 野球モノとしては『メジャーリーグ』の方が面白いかな。 |
| 107分/★★★☆☆ | |
| さよならをもう一度 | |
| GOODBYE AGAIN | |
| 1961年アメリカ/ラブストーリー <監督> アナトール・リトヴァク <原作> フランソワーズ・サガン <出演> イングリッド・バーグマン イヴ・モンタン アンソニー・パーキンス ジェシー・ロイス・ランディス |
<ストーリー&コメント> 内装デザインをして働くポーラは、トラック販売会社の重役ロジェと、共に自立した大人の恋人同士の関係を5年間も続けていた。二人は愛し合っているものの、結婚には踏み切れないでいた。そんなある日、まだ若い青年フィリップがポーラに恋をしてしまい、ポーラの心は揺れ動く…。 原作はフランソワーズ・サガンの小説『ブラームスはお好き?』。 ブラームスの交響曲第3番がテーマ曲として使われており、大人のラブストーリーとしてとても印象的なアクセントになっている。 この年46歳になるイングリッドが中年女性ポーラを演じているんだけど、その美しさは相変わらず。フィリップに年齢を聞かれて「40歳」と答えるシーンでは、「えっ?」と思ってしまった。 同年代の男性との「互いに干渉しない」大人の関係に疲れぎみのポーラに、年下の若い男が猛アタック。後の『ステラが恋に落ちて』同様、街中にありふれたラブストーリーだけど、その女性の苦悩ぶりを演じるイングリッドの演技力はさすが。ラストは「あぁ、やっぱり」と思ってしまうんだけど、恋愛の不条理というか…やっぱり、そういうもんなんだろうね。 イヴ・モンタンもシブイ大人の男を演じています。 |
| 120分/★★★☆☆ (2002年8月9日) |
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| さらば冬のかもめ | |
| THE LAST DETAIL | |
| 1973年アメリカ/ドラマ <監督> ハル・アシュビー <原作> ダリル・ポニックサン <脚本> ロバート・タウン <出演> ジャック・ニコルソン オーティス・ヤング ランディ・クエイド クリフトン・ジェームズ キャロル・ケイン マイケル・モリアーティ ルアナ・アンダース キャスリーン・ミラー ナンシー・アレン |
<ストーリー&コメント> 合衆国海軍の下士官・バダスキーとマルホールは、基地の募金箱からたった40ドルぽっちを盗んだ窃盗罪で8年の実刑と除隊を命じられた若い水兵・メドウズを、ノーフォーク海軍基地から、ポーツマスの海軍刑務所まで護送していくように命令される。旅をするうち、3人の間には奇妙な友情が芽生えていくのだが…。 軍隊という管理下に置かれた人間のやりきれない気持ちをコメディ・タッチで描いたアメリカンニューシネマの佳作。 思っていたほど重い話でも、名作風を吹かせるでもなく、気楽に観られる娯楽作でした。当時まだ30代半ばのジャック・ニコルソンが若々しくて新鮮。軽微な窃盗で服役する若者を気の毒に思ったバッドアスが、若者にあれこれ教えてやろうとおせっかいを焼く中で芽生える不思議な連帯感。中学・高校の悪ガキとやってることは大して変わらないんだけど、ジャック・ニコルソンがやってると味があるんだよなぁ。存在感のある演技でした。 |
| 104分/★★★☆☆ (2019年3月3日) |
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| ザ・リング | |
| THE RING | |
| 2002年アメリカ/ホラー <監督> ゴア・ヴァービンスキー <原作> 鈴木光司 <脚本> スコット・フランク アーレン・クルーガー <出演> ナオミ・ワッツ マーティン・ヘンダーソン デヴィッド・ドーフマン ブライアン・コックス アンバー・タンブリン デイヴィー・チェイス シャノン・コクラン |
<ストーリー&コメント> シアトル・ポスト紙の記者レイチェルは、不審な死を遂げた姪ケイティについて調べているうちに、「呪いのビデオテープ」の噂を聞く。だが、それは単なる噂ではなく、実際に犠牲者が出ているのだった。レイチェルも入手したテープを観てしまい、「見ると7日後に死ぬ」という宣告に怯えながら、元夫ノアの協力を得て一緒にビデオの謎を追うのだが…。 1998年に日本で大ヒットしたホラー『リング』のアメリカ版。細かなところにアメリカ的なアレンジが加えられているものの、基本的には日本版に忠実に作られています。ただ、僕は両方を観ているので比べながら観られたけど、こちらだけしか観ていない人は所々で説明が省かれていたりする部分があって、わかりにくかったかも。 大きく違うところは、息子のエイダンが「シックス・センス」化してること。なんでそんなに先の先まで見通してるんだ?という疑問以上に、子役自体が不気味だったので、ある意味サマラより怖いかも(笑) あと、呪いのビデオ。意味のないシーンが多すぎというか、ヒントが多すぎというか、内容が薄くなったというか…その全部。 DVDの特典で「未公開シーン」があったんだけど、そこに収められた漁村の住民に話を聞くシーンは省かないほうがよかったと思う。あれがないと、なぜ井戸が島と大きく離れたところにあるかが理解できないからね。あと、レンタルビデオ店のシーンも入れたほうがよかったと思う。 日本版とアメリカ版、どっちが怖いか、どっちが作品として優れているか。それは人それぞれの好みで分かれると思います。 |
| 116分/★★★☆☆ (2003年7月6日) |
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| ザ・リング2[完全版] | |
| THE RING TWO | |
| 2005年アメリカ/ホラー <監督> 中田秀夫 <脚本> アーレン・クルーガー <出演> ナオミ・ワッツ サイモン・ベイカー シシー・スペイセク デヴィッド・ドーフマン エミリー・ヴァンキャンプ エリザベス・パーキンス |
<ストーリー&コメント> 呪われたビデオをダビングすることで、不遇の女性サマラの呪いから幼い息子エイダンを救ったシングルマザー、レイチェル。騒動から半年後、レイチェルとエイダンはオレゴン州の田舎で新生活を送っていた。だが、高校生が怪死する事件が発生し、レイチェルはサマラの呪縛がまだ絶えてないと知る。自分やエイダンに新たな危機が迫っていると察知したレイチェルは、サマラの素性を再び調べ、サマラの母親エヴリンと会ってみることにするのだが…。 ジャパニーズ・ホラー『リング』をリメイクした『ザ・リング』の続編。日本版の第2作『リング2』とも異なり、アメリカ版独自の続編物語が展開するのが見どころで、中田秀夫監督が自らメガホンをとった。 アメリカ劇場公開版より約18分長い“完全版”。 一言で言えば、つまらなかった。なんだか冗長なんだよね。サマラの呪いについては前作でさんざん語られたわけだから、そのあたりに関してはもう少しコンパクトにまとめてもよかったと思うし。サマラの関連人物がたくさん出てくることも、呪いの怖さを半減させる気がするんだけど。イチェルがあちこち身軽に飛び回って、簡単に情報を手に入れられるのも、なんかねぇ。あいかわらず、サマラよりエイダンの方が怖い。 |
| 128分/★★★☆☆ (2006年5月14日) |
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| ザ・ロイヤル・テネンバウムズ | |
| THE ROYAL TENENBAUMS | |
| 2001年アメリカ/コメディ <製作・監督・脚本> ウェス・アンダーソン <製作総指揮・脚本・出演> オーウェン・ウィルソン <ナレーター> アレック・ボールドウィン <出演> ジーン・ハックマン アンジェリカ・ヒューストン ベン・スティラー グウィネス・パルトロウ ルーク・ウィルソン ダニー・グローヴァー ビル・マーレイ シーモア・カッセル クマール・パラーナ |
<ストーリー&コメント> テネンバウム家の子供たちは皆若くして成功した天才児。長男チャスは10代で不動産売買や国際金融に精通、長女マーゴは天才劇作家、次男リッチーはプロのテニスプレイヤー。しかし、父ロイヤルの過ちと裏切りにより一家は崩壊。屋敷は妻エセルのものになり、一家は離散してしまう。しかも、大人になってからの子供たちは精彩を欠く毎日。ロイヤルはそんな彼らと再び家族の絆を取り戻したいと一計を案じるが…。 いつしか家族崩壊してしまった元“天才ファミリー”が、父親の計略で再びひとつ屋根の下に暮らしていく姿を描いた異色コメディ。 2001年度の全米映画賞レースを席巻したそうですが…あまり面白みは感じませんでした。ベテランから若手まで豪華なキャストが出演しているけど、それが逆に個々のエピソードを弱めることになっているし。何か、淡々と始まって淡々と物語が進み、淡々と終わっていった感じ。本作の感想を一言で表すなら、「淡々と」が最もふさわしい言葉だと思う。 三人の「元天才」兄弟は、みんなクセのありすぎるキャラばかり。長男一家はなぜかいつも赤いジャージだし、長女は濃い化粧で何を考えているかわからないし、次男は次男でまたいろいろあるし。天才と馬鹿は紙一重っていうけど、ほんとそんな感じ。 共同で脚本を手がけ、イーライ役で出演もしているオーウェン・ウィルソンは『エネミー・ライン』で爆走していた彼ですね。 |
| 110分/★★☆☆☆ (2003年7月6日) |
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| ザ・ワン | |
| THE ONE | |
| 2001年アメリカ/SFアクション <監督・脚本> ジェームズ・ウォン <脚本> グレン・モーガン <出演> ジェット・リー カーラ・グギーノ デルロイ・リンドー ジェイソン・ステイサム ジェイムズ・モーリソン ディラン・ブルーノ |
<ストーリー&コメント> 宇宙には125の異なる世界が存在し、それぞれの世界に自分に酷似した人間がいる。そんなパラレル・ワールドの均衡は多次元宇宙捜査局によって守られていたが、ある時、捜査官ユーロウがその特権を利用し、他世界の自分を次々と殺し始めた。彼は一人殺すたび、そのエネルギーを吸収して超人化していくのだった。そして、残る標的はついに保安官のゲイブだけとなった…。 パラレル・ワールドに存在する“もうひとりの自分”を全て抹殺し、“ザ・ワン”(=全能の存在)になろうとする男の野望を描くSFアクション。 久しぶりに「そりゃないヨ」な作品だった。この作品の売り文句は“125人のジェット・リー”。だけど、実際には125人も出てこないんですよね。設定上は125人いるけど、122人は既に殺されていて。『マトリックス/リローデッド』みたいの(同じ敵がワンサカ出てくるやつ)を想像してたから、ちょっと拍子抜け。それはまぁいいとしても、やっぱり納得できないのがラスト。「世界が破滅する」とか「全能の神になる」とか仰々しく話を進めてたわりには、なんともあっけない幕切れ。「えっ!こんなとこで終わっちゃうの!?」という感じでした。 ジェット・リーはいつもながらにすごい。『ロミオ・マスト・ダイ』や『キス・オブ・ザ・ドラゴン』で見せたカンフーアクションは安心して楽しめる。ただ、今回はワイヤーアクションが不必要に多く、CGも無駄に使ってるし、しかもぎこちない。これじゃアクション自体が台無しだよ。生のアクションの足をひっぱる演出、下らない脚本。ハリウッドでの彼の出演作はそんなのばっかりだ。 |
| 87分/★★☆☆☆ (2004年1月14日) |
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| 三国志(2008) | |
| 三國之見龍卸甲:THREE KINGDOMS | |
| 2008年中国/歴史ドラマ <監督・脚本> ダニエル・リー <脚本> フォン・チーチャン ラウ・ホーリョン <出演> アンディ・ラウ サモ・ハン マギー・Q プー・ツンシン アンディ・オン ヴァネス・ウー ダミアン・ラウ |
<ストーリー&コメント> 紀元2世紀末の中国は、魏・呉・蜀の三国が鼎立し、覇権を競う三国時代を迎えていた。貧しい生まれの趙雲は、同じように祖国統一の夢を抱くが出世欲の強い同郷の羅平安と、蜀の君主・劉備に仕えていた。趙雲の武勲を自分の手柄にして羅平安は劉備の家族の護衛という立場に出世するが、劉備の妻子が敵である曹操の軍中で取り残されてしまう。羅平安をかばおうとした趙雲は敵陣に単騎乗り込み、劉備の息子を奪回する。曹操の孫娘である曹嬰は、そんな趙雲の超人的な強さを心に焼き付けるのだった…。 『レッドクリフ』2部作と同様、「三国志」を原作にしたアジア歴史アクション大作。蜀の人気武将・趙雲の波乱に満ちた生涯を描く。 “三国志迷(「三国志マニアのこと」)”にとっては、90%有り得ない作品でした。最初から最後までツッコミどころが満載。劉備の配下になった時点で一平卒ではなく既に名の通った武人であったし、劉備と同じぐらいの年のはずなのに若者扱いとか、諸葛亮の参陣した時期とか、関羽・張飛の存命中に劉備が帝位についたりとか、あまりにもスッとばしな展開(「赤壁の戦い」すらない)とか。まぁ、「三国志」を2時間弱で語れるはずもないから大幅な割愛は仕方ないとしても、いきなり年寄りになるのはいかがなものか。そもそも、羅平安とか、曹嬰とか架空の人物の比重が高すぎるために物語がさらにウソっぽくなっている。特に、曹嬰。曹操の孫娘とかって、無理ありすぎ。魏の都督は曹真か司馬懿でしょ。あんな琵琶持って戦場に出てこないし、一騎打ちも強すぎだし。皇族の娘が、一武将に「父上!」って、そりゃないでしょ。あれを観て「三国志」の歴史を学んだ気になってもらったら困るけど、とにかくツッコミどころだらけ。 ただ、晩年の北伐というマニアックな舞台にスポットを当てた(関興、張苞とか)のは評価できるかな。僕が監督だったら、朝雲じゃなくて姜維を主役に映画を作るけどね。…マニアックすぎてヒットは無理か(笑) やっぱり「三国志」の映像作品の決定版は中国中央電視台の『三国志』だね。あれ以上のモノを作るのは、もう不可能でしょ。 |
| 102分/★★☆☆☆ (2010年4月17日) |
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| サンジャックへの道 | |
| Saint Jacques...La Mecque | |
| 2005年フランス/ドラマ <監督・脚本> コリーヌ・セロー <出演> ミュリエル・ロバン アルチュス・ド・パンゲルン ジャン=ピエール・ダルッサン パスカル・レジティミュス マリー・ビュネル マリー・クレメール フロール・ヴァニエ=モロー エマン・サイディ ニコラ・カザレ |
<ストーリー&コメント> 母の遺産を相続する条件は、フランスのル・ピュイからスペインの聖地サンティアゴ(サン・ジャック)まで、1500kmもの巡礼路を三兄弟そろって一緒に歩くこと。会社経営と家庭のストレスで薬に依存している兄のピエール、支配的で頑固なオバサン教師のクララ、アルコール漬けで家族にも見捨てられ一文無しの弟のクロード。互いを認めず険悪な仲の兄姉弟だが、お金は欲しい。個性的な面々が集まる巡礼ツアーに参加することになった三兄弟は、2ヶ月に及ぶ長い旅路の第一歩を踏み出す。それぞれの事情を背負って歩き始めた彼らを待っているものとは…? なかなか面白かったです。3兄弟とガイド、お気楽女子高生2人組とそのクラスメートの男子2人、謎の女性。それぞれの思惑があって集まった9人が織り成す、ほのぼのロードムービーです。美しい田園風景を見ながら、ひたすら歩く。とにかく歩く。歩く以外は、喋るしかやることがない。そうしているうちに、まったくの他人だった9人が次第にひとつの家族・兄弟のような集団へとなっていき、そして最後には…。あたたかい余韻が残る、良質のハートフルドラマです。 |
| 108分/★★★☆☆ (2010年9月20日) |
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| サンセット大通り | |
| SUNSET BLVD. | |
| 1950年アメリカ/フィルム・ノワール <監督・脚本> ビリー・ワイルダー <脚本> チャールズ・ブラケット D・M・マシュマン・ジュニア <出演> ウィリアム・ホールデン グロリア・スワンソン エリック・フォン・ストロハイム ナンシー・オルソン ジャック・ウェブ セシル・B・デミル バスター・キートン |
<ストーリー&コメント> 売れない脚本家ジョー・ギリスは、借金取りから逃げるうち、荒れ果てた邸宅に飛び込む。そこは、往年の大女優ノーマ・デズモンドの屋敷だった。ノーマはジョーに自分が映画界の一線に復帰するための脚本を書くよう依頼し、大金に目がくらんだジョーは豪邸に住み込みで滞在することに。だが、ノーマはジョーを次第に愛人のように扱いだすのだった…。 全盛期を過ぎた女優と、彼女に雇われた若い脚本家の悲劇を通じ、虚実入り乱れる映画業界の実像を描く、アカデミー賞3部門受賞の傑作。 自身もスランプに苦しんだ経験をもつベテラン女優グロリア・スワンソンの鬼気迫る熱演が圧巻。謎多き執事マックスなどの人物設定をはじめとして、緻密で精細な脚本が素晴らしい。最後まで息つくひまもなく見入ってしまいました。派手なアクションも美麗なCGがなくても、完成された脚本と俳優の熱演があれば、映画ってそれだけで芸術に成り得るものなんだと。53年も前の作品だけど、本当の名作というのは時代を越えるものなんだと思い知らされました。 「サンセット大通り」はハリウッドに実在する通り。本作では成功者の虚飾、落ちた栄光の象徴として描かれています。 |
| 110分/★★★★★ (2003年7月31日) |
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| 第23回アカデミー賞(1950年) 脚本賞、美術賞、劇・喜劇映画音楽賞 | |
| サンタクロースをさがせ! |
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| IN THE NICK OF TIME | |
| 1991年アメリカ/ファミリードラマ <監督> ジョージ・ミラー <脚本> リック・ポーデル マイケル・プレミンジャー マリエディス・バーレル <出演> ロイド・ブリッジス マイケル・タッカー クリーヴォン・リトル ジェシカ・ディ・チッコ ジェイミー・ジョーンズ アリソン・ラ・プラサ アドルフ・マルティネス |
<ストーリー&コメント> クリスマスを一週間後に控えた北極で、五代目サンタクロースのニックが任期を1年間違えていたことが判明する。規則によると、クリスマス・イブの深夜0時までに次のサンタクロースを見つけないと、クリスマスそのものが無くなってしまうのだった。早速ニックは後継者を探しに地上にやってくる。彼は初老の新聞記者のベンに目をつけるが、6年前に妻を失った心の傷から、ベンは優しい心を失いかけていた…。 任期切れ間近のサンタが後継者を探す姿を描いたファミリー映画。 クリスマス向けのファミリー映画っていろいろあるけど、その中では低評価をつけざるを得ない。主人公のサンタは目的のためとはいえ、バイクを盗むなどやりたい放題。後継者候補のベンも、お世辞にも好漢とは言い難い。軸となる二人に好感が持てないのは致命的だ。まぁ、TV映画だし、レンタルにもないだろうからこの作品を観る機会は滅多にないと思うけれども。クリスマスにはやっぱり『三十四丁目の奇蹟』だね。 『Profiler』の“クープ”ことニック・クーパー役のアドルフ・マルティネスが脇役出演。爆弾処理班ではなく、タクシー運転手役だったけど(笑) |
| 95分/★★☆☆☆ (2003年12月6日) |
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| サンタに化けたヒッチハイカーは、なぜ家をめざすのか? | |
| I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS | |
| 1998年アメリカ/コメディ <監督> アーレーン・サンフォード <脚本> トム・ナーサル ハリス・ゴールドバーグ <出演> ジョナサン・テイラー・トーマス ジェシカ・ビール アダム・ラヴォーグナ ガリー・コール イブ・ゴードン |
<ストーリー&コメント> カリフォルニアの大学に通うジェイクはクリスマスにも帰郷せずに、恋人のアリーと過すつもりだった。しかし彼は、イヴの6時までに家に帰ればポルシェをやると父親に言われて気を変える。翌朝一緒に帰省する約束をアリーとしたジェイクは、その夜ラグビー部員とトラブルを起こして散々にのされてしまう。サンタの扮装をさせられた彼が翌朝目覚めたのは、砂漠のど真ん中だった…。 あの手この手をつかって、なんとか家に辿り着こうと奮闘するインチキサンタが笑えるドタバタ・コメディ。 僕、こういうB級っぽいけど、適度に力の抜けてる映画は好きです。 それにしても…邦題、もっと気のきいたタイトルにできなかったんだろうか?(笑) |
| 86分/★★★☆☆ | |
| サンダーバード | |
| THUNDERBIRDS | |
| 2004年アメリカ、イギリス/SF <監督> ジョナサン・フレークス <原案> ピーター・ヒューイット ウィリアム・オズボーン <脚本> マイケル・マッカラーズ ウィリアム・オズボーン <出演> ビル・パクストン ベン・キングスレー ソフィア・マイルズ アンソニー・エドワーズ ブラディ・コーベット フィリップ・ウィンチェスター ドミニク・コレンソ ベン・トージャーセン |
<ストーリー&コメント> 億万長者で元宇宙飛行士のジェフ・トレイシーは、南海の孤島を拠点に息子たちと極秘の国際救助隊“サンダーバード”を組織し、高性能メカを駆って世界中の災害救助活動に当たっていた。そんなある日、大物犯罪者ザ・フッドの策略によって基地が占拠されてしまう。だが、一家の末っ子アランだけはその難を逃れていた。彼は仲間とともに、ザ・フッドの野望を打ち砕こうと対抗するのだった…。 操り人形と精緻なミニチュアを使った臨場感溢れる特撮映像で国際救助隊の活躍を描き、誕生から40年経った今も人気が衰えない、イギリスの人気TV番組『サンダーバード』を実写映画化。 オープニングのアニメと、聞き慣れた主題歌で高まったワクワク感と期待には、残念ながら充分に答えてくれる作品ではなかった。むしろ『スパイキッズ』っぽい作りで、完全に子供向け作品。本来の主人公である国際救助隊より、アランたち子供たちのアドベンチャーに終始してしまったのは残念。もっとスコットやバージルたち、そしてメカの活躍を見たかった!冒頭の油田の救出シーンが良かっただけに、尚更ね。 ペネロープを演じたソフィア・マイルズは良かった!ゴージャスで、キュートでね。ほんと、お人形さんみたいな可憐さでした。そのピンクの似合い度といったら、リース・ウィザースプーンの比ではないね(笑)かわいい。『アンダーワールド』の時は、あまり気にならなかったんだけどなぁ。 それにしても、ペネロープって原作でもあんなにアクションしてたっけ?あのシーンは、まるで『チャーリーズ・エンジェル』だったなぁ。 |
| 94分/★★★☆☆ (2005年8月18日) |
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