映画で人権について考えよう
(黒人差別について)
| コラムの第1弾でも書いたけど、映画の素晴らしいところは、普段はなかなか 考えないようなことを考えさせてくれる機会を与えてくれるところです。 人種差別や人権について描かれた作品は、その深いテーマ性ゆえに 吉と出るか凶と出るか難しいところですが… 僕の見た中にも、素晴らしい映画というのはたくさんあります。 その中から、黒人差別について深く考えさせてくれる秀作を紹介します。 遠い夜明け(1987・イギリス) 南アフリカの人種隔離政策(アパルトヘイト)について言及した作品。 グローリー(1989・アメリカ) アメリカ南北戦争を舞台に、黒人の自由と解放への戦いを描く。 ザ・ハリケーン(1999・アメリカ) 無実の罪で投獄された黒人ボクサーの自由への戦いを描く。 評決のとき(1996・アメリカ) 娘の無念をはらすため白人を殺した黒人の父親はどう裁かれるのか? 他にも『マルコムX』などの作品があります。 デンゼル・ワシントンやサミュエル・L・ジャクソンといった素晴らしい 黒人俳優も数多くいます。彼らの出演作品を通じて、今なお世界にはびこる 人種差別について正しい物の見方を学びたいと思います。 |
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| ビコ (Stephen Biko・1946-77) | ||
| 南アフリカ共和国の黒人意識運動の指導者。東ケープ州キングウィリアムズタウンに生まれる。 ナタール大学在学中(1966-72)、南アフリカ政府の人種主義政策に反対する南アフリカ学生国民連合(NUSAS)に最初参加したが、白人学生との共闘より黒人意識の変革が重要であると自覚し、1969年7月全黒人南アフリカ学生組織(SASO)を結成し、翌年NUASAから分裂した。以後、黒人意識運動は学生以外にも広まり、1972年には黒人会議(BPC)が結成され、ビコは名誉会長になった。運動と並行して文筆活動を行い、同年大学を追放され、保安警察監視下でキングウィリアムズタウン内に行動は制限され軟禁状態となった。映画『遠い夜明け』は、この頃の南アフリカが舞台となっている。しかし文筆活動を続けたためその間たびたび逮捕され、1977年8月には5度目の逮捕で警察の拷問を受け、9月12日留置所内で死亡した。この事件が明らかになると世界各地の人々が南アフリカの人種主義政策を激しく非難した。 |
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| 訃報:ドナルド・ウッズさん(2001年08月20日) | ||
| ドナルド・ウッズさん(ジャーナリスト、映画『遠い夜明け』の原作者)が19日、がんのためロンドン近郊の病院で死去。享年67歳。南アフリカ生まれの白人ジャーナリストで、アパルトヘイト(人種隔離)政策廃止のために尽力した。 南アフリカで親友の黒人解放運動指導者スティーブ・ビコ氏が1977年に留置場で拷問死した事件を報じ、白人政府に軟禁された。同年末、英国に亡命し、アパルトヘイトを痛烈に批判する著書『ビコ』を発表。これが世界的にヒットした1987年の映画『遠い夜明け』の原作となった。1990年に南アフリカ政府から禁足令を解かれて帰国。その後はイギリスと南アを行き来しつつ若いジャーナリストの養成に尽力した。 |
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![]() 2002/2/22 |
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