| 息子の部屋 | |
| LA STANZA DEL FIGLIO | |
| 2001年イタリア/ドラマ <監督・脚本・出演> ナンニ・モレッティ <脚本> ハイドラン・シュリーフ <出演> ラウラ・モランテ ジャスミン・トリンカ ジュゼッペ・サンフェリーチェ ソフィア・ヴィジリア シルヴィオ・オルランド クラウディア・デラ・セタ ステファノ・アコルシ |
<ストーリー&コメント> 精神科医のジョバンニは、仕事にも家庭にも恵まれ、幸せに暮らしていた。だがそんなある日、突然の事故で息子を失ってしまう。ジョバンニは妻や娘とともに打ちひしがれ、受け容れ難い悲しみに家族の心は次第に離れ離れになっていく。そんな頃、家族の誰も知らない息子のガールフレンドから一通の手紙が届くのだった…。 カンヌ国際映画祭で作品賞・パルムドールを受賞したヒューマンドラマ。 パルムドールを獲ったからといって大騒ぎをするのは間違いで、その実は味わい深い重厚なドラマです。演出は淡々としているし、とりたてて大きな波があるわけでもない。作品の前半は幸せな家庭の日常を描き、中盤では突然の事故で息子を失った悲しみに打ちひしがれる家族を描き、後半ではその家族が息子のガールフレンドと会うことで少しずつ立ち直っていく様子を描いています。『普通の人々』のように、派手さのない淡々としたドラマです。 悲しみを直視できず、自責の念ばかりに苛まれる父親役の俳優が熱いと思ったら、監督のモレッティ自身なんですね。母親、姉の二人もなかなかの好演でした。 何かすごい秘密があるかのような邦題は、ちょっと失敗ですね。息子の部屋自体は、ほとんど出てこないし、息子の生活にものすごい秘密があるわけでもないしね。でも、英題も『The Son's Room』なんだよなぁ。 |
| 99分/★★★☆☆ (2004年11月27日) |
|
| ムーラン・ルージュ | |
| MOULIN ROUGE ! | |
| 2001年アメリカ、オーストラリア/ミュージカル <監督・脚本> バズ・ラーマン <脚本> クレイグ・ピアース <出演> ニコール・キッドマン ユアン・マクレガー ジョン・レグイザモ ジム・ブロードベント リチャード・ロクスバーグ ギャリー・マクドナルド ジャセック・コーマン |
<ストーリー&コメント> 20世紀を間近に控えた1899年のパリ。貧しい青年作家クリスチャンは、ボヘミアン仲間と潜り込んだナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」で、一番人気の踊り子で高級娼婦のサティーンと恋に落ちる。一方、資金繰りに困窮していたムーラン・ルージュのオーナーのジドラーは、資産家の公爵から資金を引き出そうと、新しい舞台劇を発案する。その台本を書くことになったクリスチャンは、公爵との三角関係を投影したストーリーを執筆し始めるのだが…。 19世紀末のパリ・モンマルトルに実在したナイトクラブを舞台に、踊り子と貧しい作家の純愛を数々のヒット・ナンバーにのせてミュージカル調に描くラブストーリー。アカデミー賞8部門にノミネートされ、美術賞、衣装デザイン賞の2部門で受賞。 ストーリーはすごくベタな恋愛物語。身分を超えた愛、権力者との三角関係という図式は『タイタニック』。その愛の過程を舞台製作を通して描く方法は『恋におちたシェイクスピア』と同じ。その枢軸が、ロック系のヒット曲がふんだんに盛り込まれたミュージカルでエネルギッシュに再構成されている。特に真新しい部分もないし、ミュージカルにも好き嫌いが別れるかもしれないけど、僕にはすごく楽しかった。 主演の二人は歌がすごくうまかった。「YOUR SONG」、屋根の上で愛を語る「ELEPHANT LOVE MEDLEY」、ショービズの厳しい世界を描いた「THE SHOW MUST GO ON」あたりが特に良かった。 |
| 128分/★★★★★ (2003年6月24日) |
|
| 第74回アカデミー賞(2001年) 美術監督・装置賞、衣装デザイン賞 | |
| ムーラン・ルージュ/赤い風車 | |
| MOULIN ROUGE | |
| 1952年アメリカ/伝記ドラマ <監督・脚本> ジョン・ヒューストン <脚本> アンソニー・ヴェイラー <出演> ホセ・ファーラー コレット・マルシャン シュザンヌ・フロン ザ・ザ・ガボール クリストファー・リー ピーター・カッシング |
<ストーリー&コメント> 1890年、パリ。赤い風車を看板に掲げた人気ナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”ダンスや歌で活気に溢れた店内は、常に多くの常連客で溢れかえっていた。毎晩現れる画家ロートレックは、コニャックを煽りながらナプキンやテーブルクロスに踊り子や酔客の狂態を鮮やかにスケッチしていた。侯爵家の生まれながら少年の頃の事故がもとで足に障害を持つ彼は、そのコンプレックスがもとで人付き合いを苦手としており、日々の鬱屈した思いを絵筆で表現する日々。そんなある日、深夜の街角で偶然マリーという女性と出会った彼は、その奔放な生き方と、偏見を持たずに接してくれる彼女に淡い愛情を抱くのだが…。 19世紀フランスの画家アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック(1864年11月24日〜1901年9月9日)の生き様を描く伝記ドラマ。 「面白い!」というわけではないけど、なかなか深みのある作品でした。 僕はロートレックという画家を初めて知ったんだけど、なかなか波乱のある人生だったんですね。足の奇形のコンプレックスが常に彼の人生に影を落としていて、マリーとミリアムという二人の女性との愛に対してもどこか自分を卑下してしまう…もちろん映画としての演出はあると思うけど、実際の彼の心情もそれに近いものがあったのかもしれないと思えますね。ブレイクのきっかけとなったムーラン・ルージュのポスターをはじめ、彼の作品は今でもとても人気があるんだそうです。 主演のホセ・ファーラーは実際には180cmちかい身長があったそうで、足を縛って膝立ちの状態で撮影したんだそうです。 |
| 119分/★★★☆☆ (2010年5月19日) |
|
| 第25回アカデミー賞(1952年) 美術賞、衣装デザイン賞 | |