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アタック・ザ・ガス・ステーション!
ATTACK THE GAS STATION!(原題:注油所襲撃事件)
1999年韓国/アクションコメディ

<監督>
キム・サンジン
<脚本>
パク・ジョンウ
<出演>
ノーマーク/イ・ソンジェ
無鉄砲/ユ・オソン
タンタラ/カン・ソンジン
ペイント/ユ・ジテ
キム社長/パク・ヨンギュ
パルナム(乾パン)/チョン・ジュン
カルチ/イ・ヨウォン
<ストーリー&コメント>
夜ごとコンビニにたむろするノーマークら若者4人組。ある夜、彼らは退屈しのぎにガソリンスタンドを襲撃した。次の夜も4人は再び同じスタンドを襲う。だが、店には現金がなく、4人は腹いせに社長と店員を店の2階に閉じ込め、篭城を始めた。その間にもスタンドには客が訪れ、一味は怪しまれないよう店員になりすますが、サービスも何もないいいかげんな働きぶりに客は一様に怒って出て行くことに。やがて、暴走族やヤクザを巻き込んで事態はエスカレートしていく…。
刹那的でいらだちを抱える若者たちの暴走を、シニカルなユーモアの味付けで描いた韓国新世代の青春映画。
ストーリーの展開にしたがって、4人のトラウマが明らかになっていくところが自然でいい。かなりバイオレンスなんだけど、歌あり、笑いあり、韓国の厳しい上下関係も垣間見えたりと、盛りだくさん。
111分/★★★☆☆
(2002年6月20日)

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カル
TELL ME SOMETHING
1999年韓国/サスペンス

<監督・脚本>
チャン・ユニョン
<脚本>
ク・ボナン
コン・スチャン
<出演>
チョ刑事/ハン・ソッキュ
チェ・スヨン/シム・ウナ
オ・スンミン/ヨム・ジョンア
オ刑事/チャン・ハンソン
キム・ギヨン/ユ・ジュンサン
ク検視/アン・ソッカン
<ストーリー&コメント>
ソウル市内でゴミ袋に入ったバラバラ死体が次々と発見される。遺体は3人分で、被害者たちの身体は生きたまま解体されていた。被害者のひとりから、元恋人のスヨンという女性の存在が浮かび上がる。驚いたことに、殺された男たちは全員が、かつてスヨンと交際していた過去を持っていた。チョ刑事率いる捜査陣は彼女に接触するが、彼女は過去を語ることを拒んだ。やがてスヨンとチョ刑事にも危険が迫るのだった…。
韓国版『セブン』の評判通り、「カル(刃物)」をタイトルに打ち出し、韓国映画界ではタブーとされたハード・サスペンス。バラバラ死体、ゴミ袋から流れ出す大量の血液など、次々に飛び出すショッキングな映像が見もの。この作品の最大の謎は、「犯人は誰か」ではなく「犯人の動機」。だけど僕には、それがいまいちよくわかりませんでした。
あとは…シム・ウナが綺麗でした(笑)
118分/★★★☆☆
(2002年6月17日)

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グリーンフィッシュ
THE GREEN FISH
1997年韓国/極道ドラマ

<監督・脚本>
イ・チャンドン
<脚本>
オ・スンウク
<出演>
ハン・マクトン/ハン・ソッキュ
ミエ/シム・ヘジン
ペ・テゴン/ムン・ソングン
キム・ヤンギル/ミョン・ゲナム
スオク(妹)/オ・ジヘ
<ストーリー&コメント>
軍隊を除隊して、故郷の農村へ帰ってきたマクトン。だが、家族は離れ離れになり、新都市開発で故郷の景色も一変していた。行き場のなさを感じたマクトンは、故郷に帰る途中で出会った女性・ミエの誘いを受け、大都市ソウルに根を張るヤクザ組織と関わりを持っていくのだった…。
純粋な青年がヤクザ組織の一員になり、葛藤していく様を描いた人間ドラマ。国際的にも高い評価を集めた。
ストーリー的には大したことはない極道ドラマなんだけど、主演のハン・ソッキュの演技は圧巻。この作品が高く評価される所以は、ひとえに彼の熱演に負うところが大きいだろうと思う。とりたててハンサムというわけでもないし、華があるわけでもなく、どちらかといえば朴とつとした雰囲気のハン・ソッキュだが、映画の中の彼は作品ごとに全く色が違う。本物だなぁと思える俳優の一人ですね。
114分/★★★☆☆
(2003年8月27日)

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サランヘヨ あなたに逢いたくて
MY OLD SWEETHEART
1995年韓国/ラブストーリー

<監督>
シン・スンス
<脚本>
パク・イェラン
<出演>
カク・ヨンス/チェ・ミンス
ナム・ユリ/シム・ウナ
自動車整備工/パク・チェフン
刑事/キム・ギョンジン
刑事/カン・シンボム
麻薬密売人/キム・イル
ユリの父/シン・ソンイル
ユリの継母/ユン・ヘヨン
<ストーリー&コメント>
自分の居場所と真実の愛に飢え、反抗的な暮らしを送っている19歳の不良少女、ナム・ユリ。厳粛な雰囲気で堅物の36歳の刑事、カク・ヨンス。ある日、窃盗罪で連れてこられたユリを、ヨンスが取り調べすることになる。とりつく縞のないユリに半ば呆れ、ヨンスはしっかり言い聞かせて送り出す。それから数日後、二人は偶然再会する。そんな偶然の出会いが連なるうちに、二人はいつしか惹かれ合うようになるのだが…。
反抗的で開放的な少女と、堅物の刑事の切なく哀しいラブストーリー。
ごくありふれた恋愛映画です。映像や編集技術、音楽などは日本の1990年代前半のテレビドラマっぽくて時代を感じてしまう古臭さがありますが、主演二人の熱演で飽きることなく観られました。片方が堅物の刑事だけに、二人の恋はもどかしく思えてしまうんだけど、それだけになおさら、ラストシーンは胸を打つものがありました。
『八月のクリスマス』『美術館の隣の動物園』『カル』などに主演し、韓国を代表する女優として数えられるシム・ウナの映画デビュー作。早過ぎる引退宣言が惜しまれます。
102分/★★★☆☆
(2004年7月23日)

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シュリ
SHURI
1999年韓国/アクション

<監督・原作>
カン・ジェギュ
<原作>
チョン・ソクファ
<出演>
ユ・ジュンウォン/ハン・ソッキュ
イ・ジャンギル/ソン・ガンホ
パク・ムヨン/チェ・ミンシク
イ・ミョンヒョン/キム・ユンジン
コ・ジャンソク/ユン・ジュサン
オ・ソンシク/パク・ヨンウ
<ストーリー&コメント>
韓国情報部員のユ・ジュンウォンは、恋人との結婚を間近にひかえる中、頻発する暗殺事件の裏に謎の女スパイの存在を察知する。だがそんな時、北朝鮮の特殊部隊が新型液体爆弾を強奪するという事件が発生しジュンウォンは苦境に立たされる…。
朝鮮半島を巡る社会問題を背景に繰り広げられる壮絶なアクションと、胸を打つラブストーリー。韓国において空前絶後の大ヒットを記録。
初めに日本語吹き替え版で観て、しばらくしてから字幕版で観ました。一度ストーリーを把握してからもう一度観ると、全体のストーリー像が良く見えてきます。逆に言うと、何度か観ないとなかなか全体像が把握できません。南北の対立、根深い確執は我々日本人の理解をはるかに越えています。
南北の対立の影で、いくつもの命が散り、離れ離れになる家族や恋人たちがいる…。そう考えながら見ると、ラストはグッときます。
双方撃ちすぎな銃撃戦も、すごい迫力です。
124分/★★★☆☆

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情事 an affair
AN AFFAIR
1998年韓国/ラブストーリー

<監督>
イ・ジェヨン
<脚本>
キム・デウ
<出演>
ソヒョン/イ・ミスク
イ・ウイン/イ・ジョンジェ
ユン・ジュンイル/ソン・ヨンチャン
ジヒョン/キム・ミン
イ・ユジン/イ・ヨンナン
ジンス/イ・ウヒョン
<ストーリー&コメント>
ソヒョンは、建築家の夫との間に10歳の息子がいる平凡な主婦。仕事のためアメリカにいる妹ジヒョンの結婚式の準備のため、妹の婚約者ウインと会う。何度か会っているうちに、ウインは物静かな大人の女性ソヒョンに魅かれ、ソヒョンもまたしなやかに生きる若いウインに魅かれていく。やがて二人は、許されぬ愛に陥る自分たちを抑えきれなくなっていくのだった…。
日本以上に道徳的意識の高い韓国で、不倫をテーマにした作品としてセンセーションを巻き起こしたラブストーリー。
物語は、妹の結婚相手と愛に陥るという破滅的な設定だが、ドロドロした恋愛模様よりも、恋する二人の感性的な心理描写が秀逸だった。何気ないきっかけで出会った二人が、少しずつ、しかし激しく惹かれあっていく様はすごく丁寧な演出だと思った。
このテーマの作品の結末は、二通りしかない。残るか、去るかだ。物語の設定こそ違えど、『春の日は過ぎゆく』とは対照的なラストだったと思う。だが、どちらにしても後に残るのは幾つかの思い出と、あまりにも大きなものを失った悲しみだけでしかないんだけど。
107分/★★★☆☆
(2003年10月4日)

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接続
THE CONTACT
1997年韓国/ラブストーリー

<監督>
チャン・ユニョン
<脚本>
チョ・ミョンジュ
<出演>
クォン・ドンヒョン/ハン・ソッキュ
イ・スヒョン/チョン・ドヨン
ホン・ウニ/チュ・サンミ
ハン・ギチョル/キム・テウ
テホ次長/パク・ヨンス
ヒジン/カン・ミナ
<ストーリー&コメント>
ラジオのプロデューサーのクォン・ドンヒョンは、過去に愛した女性ヨンヘを忘れることができず、孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、彼のもとに差出人不明のレコードが届く。ドンヒョンはそのレコードから思い出の曲をラジオでかけるのだが、それを聞いていたショッピングガイドのイ・スヒョンは不思議な感覚をおぼえる。彼女もまた、ルームメイトの恋人に片想いをして、報われない恋をしているのだった。二人は、ひょんなことからパソコン通信のチャットで会話をするようになるのだが…。
1996年の日本映画『(ハル)』と非常によく似たストーリー。人物関係の相関図や設定が違うので、似ているとは思うけど模倣だとは思いませんでした。この作品ならではの良さもあるしね。
あまり説明がなくストーリーが始まるので、序盤はちょっと作品の背景がわかりづらかった。中盤のあたりにはほとんど理解できたけど。この系統の作品に共通するテーマは、「誰かを愛する愛」が幸せなのか、それとも「誰かに愛される愛」が幸せなのか、ってことだと思う。もちろんそれは、状況などによっても変わってくるから一概にどちらが正解とは言えないけど。映画作品は、そのうちのひとつの答えを描いているに過ぎないんだと思う。
104分/★★★☆☆
(2002年6月17日)

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ソウル・ガーディアンズ/退魔録
THE SOUL GUARDIANS
1998年韓国/オカルトホラー

<監督・脚本>
パク・カンチュン
<出演>
ヒョナム/シン・ヒョンジュン
スンヒ/チュ・サンミ
パク神父/アン・ソンギ
ジュヌ/オ・ヒョンチョル
衛兵/イ・ミンハ
ユミ/イム・ヒョドン
ブーティー/イ・ボムス
<ストーリー&コメント>
とあるカルト教団が集団自殺事件を起こす。だが、実はその事件は、妊娠中の女性信者の胎児に悪魔を宿らせるための儀式だったのだ。20年後、出生の秘密を知らないままスンヒは美しい女性に成長していた。一方、教団の残党は悪魔復活の儀式を完成させるため、彼女を生け贄にしようとつけ狙う。スンヒ出生の秘密を知るパク神父、退魔師のヒョナムとジュンフ少年の3人は、残党の企みを知り、野望を阻止するために動き出す。ヒョナムはやがてスンヒと親しくなってゆくが、最悪の場合、彼は悪魔封印のためスンヒを殺さねばならなかった…。
原作はネット上で連載され、後にシリーズ化もされた人気小説。オカルト的な題材を描きながら、現代風なアレンジで若者たちの熱い支持を受けた。CGを駆使したスピード感溢れる映像や、様々な要素が取り入れられたホラー・アクションに仕上がっている。
思ったより面白かったかな。ただ、マジメな韓国でも悪魔とかオカルト的なものを好きな人っているもんなんだねぇ。それが新鮮な驚きでした。
98分/★★★☆☆
(2002年8月29日)

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誰が俺を狂わせるか
WHO DRIVES ME MAD?
1995年韓国/ラブコメディ

<監督・脚本>
ク・イムソ
<脚本>
ヒョン・ナムソプ
<出演>
イ・ジョンドゥ/イ・ビョンホン
キム・ジュヨン/チェ・ジンシル
ビヤホール社長/キム・イル
ジョンドゥの同僚/チェ・ジョンウォン
巡査/クォン・ビョンギル
ファン主任/チョ・ソンムク
ジョンドゥの同僚/チェ・ハンナク
<ストーリー&コメント>
かつて作家を志していたジョンドゥは、ことごとく文学賞に落選。夢を諦めた今は製薬会社のセールスマンとして冴えない日々。そんな彼に、恋人のジュヨンも呆れるばかり。ある日、会社の異動でジュヨンはジョンドゥの働く部署に彼の上司として異動してくる。同僚はジュヨンの有能ぶりに感銘を受ける一方、ジョンドゥは無能の烙印を押される始末。危機に陥ったジョンドゥは、軍隊の訓練でライフル銃を持った途端、何かがはじけるのだった…。
イ・ビョンホンの映画デビュー作。
正直言って、そんなに面白くないし、可も不可もない作品。観始める前に、ジャンルがコメディだとわかった上で観たのに、全然笑えない。笑えたのは最初の好演の犬とのシーンと、最後のあっけなさ過ぎる「それで終わりなのかよ!」なオチ(苦笑い)だけ。年代的なクオリティの問題なのか、画面は全体的に暗め。それもあって、イ・ビョンホンの演技もなんだか空回り。
さらに言えば、ヒロインのジュヨンもひどい。1990年代を代表する映画スターらしいんだけど、あまり魅力的には感じなかったなぁ。一番キツかったのは中盤の部屋での宴会シーン。恋人と同棲している部屋だということを隠して人を招き、肉を買って来いとか、味が悪いとか。最悪。あんなのが愛情の示し方なんて、僕には到底理解できません。逆ギレする男の気持ちも、そりゃわかるってもんだよ。
101分/★★☆☆☆
(2008年1月22日)

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八月のクリスマス
CHRISTMAS IN AUGUST
1998年韓国/ラブストーリー

<監督・脚本>
ホ・ジノ
<出演>
ユ・ジョンウォン/ハン・ソッキュ
キム・タリム/シム・ウナ
ジョンウォンの父/シン・グ
ジョンスク/オ・ジヘ
チョルグ/イ・ハンウィ
ジウォン/チョン・ミソン
<ストーリー&コメント>
ユ・ジョンウォンは、父から受け継いだ写真館を営んでいた。ある日、若い婦人警官のタリムが写真の現像を頼みに来て、それから二人は他愛のない会話を楽しむようになり、お互いに心惹かれ合っていく。ところが、彼は難病に冒されており、余命が幾ばくもなく、結婚もできずにいた。本人も家族も友人も、悲しみを隠して残された日々を楽しく笑顔で過ごそうとしているのだが…。
韓国映画界の主要映画賞を総なめにし、カンヌ映画祭など世界でも大絶賛をうけた切ないラブストーリー。
すごくよかったです。派手な作風がもてはやされる昨今の映画界にあって、ノスタルジックな感動を与えてくれました。物語は淡々と進んでいきますが、各エピソードがそれぞれ秀逸です。笑顔の影に隠した悲しみ、伝えたくても伝えられない想い。後のためにビデオや現像機の使い方を書き遺しておいたり、友人や自分の写真を撮ったり…。その感動の色合いは、決して押しつけがましくなく、ジワジワと味わいが深まってくるものです。決して多くないセリフとセリフの間の景色や表情から、とても多くのものが伝わってきます。
今時流行らないピュアなラブストーリーかもしれないけど、素晴らしい作品であることはきっと感じとれるはず。
97分/★★★☆☆
(2003年2月13日)

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美術館の隣の動物園
ART MUSEUM BY THE ZOO
1998年韓国/ラブストーリー

<監督・脚本>
イ・ジョンヒャン
<出演>
イ・チュニ/シム・ウナ
ハン・チョルス/イ・ソンジェ
インゴン/アン・ソンギ
タヘ/ソン・ソンミ
大家/キム・ソンファ
国会議員/キム・グァンイル
若い補佐官/アン・ジュンモ
若い補佐官/イ・サンジン
<ストーリー&コメント>
結婚式のビデオ撮影の仕事をしながらシナリオライターを目指すチュニは、片想いばかりしている女性。そんなある日、彼女の部屋に突然、チョルスという男が押しかけてくる。彼は兵役休暇中で、チュニの部屋に以前住んでいた恋人に会いに来たのだった。行くところのないチョルスは、10日間の休暇の間だけ彼女と同居することになるのだが…。
恋人に捨てられ、すべてに冷淡な男と、一人の男に片思いして心を痛める女。二人の男女の出会いと感情の変化を穏やかに描いています。それぞれの主張が、相手の影響で次第に変わっていったり、2人が共同執筆するシナリオが「額縁構造」になっているのも面白い。あのシナリオ、まさに二人の描く恋愛像の理想そのままだろうからね。
運命的に気が合ったのか、共に生活することで情が移るのか。そのあたりは微妙だけど、こんなふうに始まる恋愛があってもいいと思う。
シム・ウナの代表作といわれる作品のひとつです。つくづく、早すぎる引退が惜しまれる女優さんです。
108分/★★★☆☆
(2005年9月19日)

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ホワイト・バレンタイン
WHITE VALENTINE
1999年韓国/ドラマ

<監督>
ヤン・ユノ
<脚本>
イ・ウンギョン
イ・ビョンリュル
<出演>
パク・ヒョンジュン/パク・シニャン
キム・ジョンミン/チョン・ジヒョン
ジョンミンの祖父/チョン・ムソン
花屋のおばあさん/キム・ヨンオク
イ・ハンソク/ヤン・ドングン
チソク/キム・セジュン
郵便配達夫/カン・ジヌ
レコード店主人/チャン・ミョンチョル
<ストーリー&コメント>
画家を夢見る20歳のジョンミン。彼女の部屋に、ある日突然白い鳩が迷い込んでくる。その鳩の運んできた手紙には、愛する人を失った男の、届くことない熱い想いが綴られていた。その手紙に胸を打たれた彼女は、思わず返事を書いてしまう。顔も知らない男女がこうして始まめた奇妙な文通だったが、実は彼らには別の不思議な縁があるのだった…。
『猟奇的な彼女』で一躍韓国映画界のトップ女優となったチョン・ジヒョンの映画初主演作。当時17歳だった彼女の初々しい演技が見どころ。
いまいちパッとしない作品だった。ヒョンジュンとジョンミンが主役で物語は進んでいくんですが、彼らの人物的な背景がしっかり見えてこないので入りこめなかった。ヒョンジュンは恋人を失ったショックで全てを棄て、ジョンミンは祖父と暮らしながら幼い頃に死別した両親の影をどこかに探している。そのことは作品の後半でぼんやりと出てくるんですが、最初からしっかりと描いておくべきだった。そうしないと、彼らの“独り言に慣れる”ほどの苦悩がどこからくるのか理解できないし、物語にも感情移入できない。あと、これは僕だけかもしれないけど…ヒョンジュンと本屋に来るハンソクがまぎらわしかった。同じような髪型だし。
チョン・ジヒョンの出演作をコンプリートしたい人だけが観ればいい作品かな。そういう意味では、観る価値は充分にありますが。
89分/★★☆☆☆
(2005年2月12日)

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ラン・アウェイ
RUNAWAY
1995年韓国/アクションサスペンス

<監督・脚本>
キム・ソンス
<出演>
イ・ドンヒ/イ・ビョンホン
チェ・ミラン/キム・ウンジョン
チャン刑事/イ・ギョンヨン
オ刑事/チャン・ドンジク
ヌクテ/チャン・セジン
ハヨン/イ・ウニョン
シン・ジウォン/パク・チョンミン
<ストーリー&コメント>
ゲームプロデユーサーのイ・ドンヒとイラストレーターのチェ・ミランは、偶然、殺人事件を目撃してしまう。ドンヒはすぐさま警察へ通報するが、警察官に偽装潜入した組織員らに襲われ病人に入院。組織は目撃者の2人を殺すため病院に刺客を送る。警察を信じることの出来なくなった2人は、自ら事件解決の糸口を捜そうとするのだが…。
若きイ・ビョンホン主演のアクション・サスペンス。彼にとって映画出演はこれで2作目。走ったり、飛んだり、殴ったり、蹴られたり。当時25歳だけに、元気いっぱいで動き回る彼の姿が見所。だけど、まだ表情で演技をするほどまでには至っていない。逃亡者の役なので仕方ないことだけど、もう少し怒り以外の感情の起伏が現れてもよかったかも。
キャストの熱演もさることながら、物語自体も面白かったです。最後のドンデン返しはある程度予測できるベタなものだけど、スピード感のある展開にグイグイ引き込まれて、最後まで飽きずにドキドキしながら観ることができました。
105分/★★★★
(2005年5月15日)

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恋風恋歌
LOVE WIND, LOVE SONG
1999年韓国/ラブストーリー

<監督>
パク・テヨン
<脚本>
チョ・ミョンジュ
<出演>
パク・テヒ/チャン・ドンゴン
コ・ヨンソ/コ・ソヨン
ミス・ホン(売店員)/パク・チニ
カン・ドンハ(警察官)/キム・ジョンハク
ヨンソの母/イ・ヨンナン
テヒの父/イ・デロ
チャン運転手/チョン・ジヌ
迷い老婆/ソン・ヨンスン
<ストーリー&コメント>
ビジネスマンのテヒは、病気の父親の看護ために恋人も出世のチャンスも失い、済州島で一人きりの浮かない休暇を過ごしていた。そこで彼は観光ガイドのヨンソと出会う。しかし彼女は、観光で来た男性とは恋愛しないと心に決めていた。お互いに惹かれ合いながらも、微妙にすれ違う二人の恋の行方は…。
済州島で偶然に出会った男女の愛の行方を描いたラブロマンス。
ベタなラブストーリーだけど、すごく面白かった。序盤に二人が出会い、そこから会話と時間を重ねて次第に心の距離が近づいていく様子は、大好きな『恋人までの距離』を彷彿とさせるし、中盤以降のじれったいすれ違いは韓国ドラマ(本作は映画だけど)の定番。久しぶりに心ときめくラブストーリーでした。
特筆すべきは、中盤、焚き火を囲んだシーン。コ・ソヨン演じるヨンソの表情の演技がすごくいい。不意に訪れた恋へのときめきと戸惑い、都会への羨望と失望。そんな気持ちが綯い交ぜになった、すごくいい演技をしています。さすが。ちょっと地味だけど、すごくいい作品です。
96分/★★★★
(2005年4月24日)

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我が心のオルガン
THE HARMONIUM IN MY MEMORY
1999年韓国/ドラマ

<監督・脚本>
イ・ヨンジェ
<出演>
カン・スハ/イ・ビョンホン
ユン・ホンヨン/チョン・ドヨン
ヤン・ウニ/イ・ミヨン
ホンヨンの母/ソン・オクスク
庶務課主事/イ・インチョル
校長/チョン・ムソン
6年2組担任/チェ・ジュボン
<ストーリー&コメント>
1960年代の韓国。山里の村に住む17歳の少女ホンヨンは、幼い弟たちの子守をしながら小学校に通っている。そんなある日、新任教師として21歳の独身教師カン・スハが赴任してくる。道で偶然出会い、カン先生に一目惚れしてしまったホンヨンは、宿題の日記帳で健気にその想いを伝えるのだが、スハは同じ新任教師のヤン先生に夢中。
古き良き純粋な時代の山村を舞台に、誰もが一度は経験する“心ときめく初恋”を描く。イ・ヨンジェ監督はこれがデビュ−作。
とても素晴らしかった。これを満点とせずして、何が傑作と言えるだろう?プロットよし、キャストよし、演出や編集、音楽も申し分ない。舞台が1960年代、山村ということで醸し出されるノスタルジックな雰囲気。この空気、暖かさ、ひっくるめて言えば、作品自体の持つ雰囲気。そのすべてが大好きです。この作品が好きじゃない人とは、ちょっと映画の話はできそうにないですね(笑)
すべてが良くて、挙げたらキリがないんだけど…やはり主演のチョン・ドヨン抜きには語れない。もちろんイ・ビョンホンも熱血青年教師を好演しているし、イ・ミヨンも可憐だ。だけどやっぱり、ひたむきな少女を演じたチョン・ドヨン。『初恋のきた道』チャン・ツィイーにも通ずるものがあるけど、ストーカーっ気(笑)がなく、まっすぐすぎる純愛(それに鈍感なカン先生もまたいい)を体当たりで演じているのが初々しくていい。
細かい演出にも丁寧な気配りがいっぱいあるし、芝居旅団や、遠足、運動会など学校の行事も楽しい。ああもう、ほんとに挙げたらキリがない。純粋にこの作品、大好きです。
この作品の撮影中に父を亡くしたイ・ビョンホンは、その遺品を身につけて演技していたそうです。
118分/★★★★★
(2005年9月29日)