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ソウ
SAW
2004年アメリカ/サスペンス

<監督・原案>
ジェームズ・ワン
<原案・脚本・出演>
リー・ワネル
<出演>
ケーリー・エルウェス
ダニー・グローヴァー
モニカ・ポッター
ケン・レオン
ディナ・メイヤー
マイケル・エマーソン
シャウニー・スミス
トビン・ベル
<ストーリー&コメント>
外科医のゴードンは目を覚ますと、自分の足首が鎖で壁につながれていて、見知らぬ薄汚れたバスルームにいたそしてもう1人、同じ状況にある青年アダムが目を覚ます。2人の間には銃で自殺した男の死体が横たわり、2人にあるのは、わずかな情報と、幾つかの道具、そして限られた時間だけだった。自分たちを監禁した犯人の手がかりとして、ゴードンはアダムに、半年前、自分が連続猟奇殺人犯“ジグソウ”として疑われたことを明かす。これは“ジグソウ”が2人に仕掛けたゲームなのだろうか…?
予測できない展開と、ショッキングなラストが、米国サンダンス映画祭などで大きく注目を集めた、衝撃のノンストップ・サスペンスシリーズ第1作!
共に1977年オーストラリア生まれで、親友同士であるジェームズ・ワン監督と脚本家リー・ワネル(アダム役で出演も)は共同で本作の原案を考え、その1場面を撮影した映像を米国のプロデューサーに送り、すんなりと映画化が決まったとか。低予算を逆手に取った大胆な着想の数々に驚かされる。
これは面白い!!サスペンス・ホラーだけに、ちょっとドギツい表現もあったり(R-15指定作品)するけど、ヒッチコックの巻き込まれ型サスペンスとか、『CUBE』が好きな人にはたまらなく面白いはず。最大のトリックは意外にも序盤に、そしてあまりにもわかりやすい形で伏線として配置されている。そのことにビックリ。まんまと騙されたというか、なんというか…視覚って、五感の中で最も大きなインフォメーションを得られるものだけど、そこに逆に落とし穴があるということだね。いや、ネタバレに絡むので詳しいことは書けないけど、最後の展開には唖然でした。続編もすぐに観なければ!!
104分/★★★★
(2007年12月28日)

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ソウ2
SAW II
2005年アメリカ/ホラー

<製作総指揮・原案>
ジェームズ・ワンほか
<製作総指揮・原案・脚本>
リー・ワネル
<監督・脚本>
ダーレン・リン・バウズマン
<出演>
ドニー・ウォールバーグ
シャウニー・スミス
トビン・ベル
フランキー・G
グレン・プラマー
ディナ・メイヤー
エリック・ナドセン
<ストーリー&コメント>
刑事マシューズは息子ダニエルの素行が悪いのが悩みだが、仕事では連続殺人鬼“ジグソウ”を追うことに執着している。そんなマシューズが使っていた情報屋が殺された直後、“ジグソウ”の居所が意外にもあっさり突き止められる。だがその場所に警察が踏み込むと、そこに待っていたのは“ジグソウ”の仕掛けたゲームだった。8人の人々が密室に閉じ込められ、そのうちの1人はマシューズの息子ダニエルであると判明。マシューズは、そして密室の8人は、“ジグソウ”が仕掛けたゲームを勝ち抜くことができるのだろうか…。
不気味な連続殺人鬼“ジグソウ”が仕掛ける殺人ゲームを、たった120万ドルという製作費で描きながら全世界で計1億ドルを超す興収を稼いだ話題作『ソウ』の続編。
悪くはないけど…前作と比べると、やはりどうしても見劣りがしてしまう。前作の世界観と設定を引き継いでいるから、同じ登場人物も出てきたりはするけど、基本的には別物。前作は謎解き要素の強いサスペンスだったけど、本作はただのホラーに成り下がってしまっていると思う。人質の数が多すぎるし、動ける範囲が広すぎることで緊迫感も薄い。神経ガスは視聴者には見えないしね。人質たちを追い詰めたのは“ジグソウ”なのか、それとも目の前のムキムキの大男なのか、曖昧になってしまっているのも失敗。医師“ローレンス・ゴードン”の名前が出た瞬間が個人的に一番の盛り上がりポイントだったかな。
94分/★★★☆☆
(2007年12月28日)

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ソウ3
SAW III
2006年アメリカ/ホラー

<製作総指揮・原案>
ジェームズ・ワンほか
<製作総指揮・原案・脚本>
リー・ワネル
<監督>
ダーレン・リン・バウズマン
<出演>
トビン・ベル
シャウニー・スミス
アンガス・マクファーデン
バハー・スーメク
ディナ・メイヤー
ドニー・ウォールバーグ
<ストーリー&コメント>
人間が爆殺される事件が起き、捜査を担当した女性刑事ケリーは何者かに拉致される。一方、女性外科医のリンは誘拐され、瀕死の状態である“ジグソウ”のもとへ。“ジグソウ”の弟子のアマンダは“ジグソウ”の新たなゲームのルールを説明する。それは、ある男に仕掛けたゲームが終わるまで“ジグソウ”を延命させるというものだった。その頃、謎の工場では飲酒運転者の車に息子の命を奪われた父親ジェフが目をさますが、そこには息子の事故死に関わる人々が鎖でつながれていた…。
《ソリッド・シチュエーション・スリラー》と呼ばれるサスペンス・ホラー・シリーズ第3弾。
正直言って、面白くない。作品の方向性、目的が全くわからなくなってきた。1作目はよくできた作品だったのに、続編を作れば作るほどつまらなくなっていくという「シリーズ物の陥る罠」に作品自体がハマってしまったようだ。前2作で提示された謎は、むしろそのままミステリアスに置いたままでもよかったのに、謎解きをすればするほどその内容が薄っぺらいものになっていく。キャストの中ではジェフだけが好演だったけど、アマンダはよくわからない女スパイみたいになってきたし、爺さんは瀕死のはずなのに相当しぶとい不死身ぶりだし(笑)なんだかなぁ。
ゲームの“罰”は相当グロいものにエスカレートしています。特に、序盤の「マシューズ編の続き」とか、手術のシーンは思わず目を背けたくなるほどの酷さでした。
115分/★★☆☆☆
(2007年12月29日)

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そして誰もいなくなった
AND THEN THERE WERE NONE
1945年アメリカ/サスペンス

<監督・脚本>
ルネ・クレール
<原作>
アガサ・クリスティ
<脚本>
ダドリー・ニコルズ
<出演>
バリー・フィッツジェラルド
ウォルター・ヒューストン
ルイス・ヘイワード
ローランド・ヤング
ジューン・デュプレ
ミシャ・オウア
C・オーブリー・スミス
ジュディス・アンダーソン
リチャード・ヘイドン
クイニー・レナード
<ストーリー&コメント>
英国本土から遠く離れた絶海の孤島に、オーエンという人物から招待されて8人の男女がやって来る。だが別荘には主人の姿が見えず、召使いの夫婦がいるだけだった。不思議に思った彼らだが、実はその誰もがオーエン氏を知らなかった。最初の夜の晩餐会が始まると、10人の過去の罪を暴く声が聞こえてきた。やがて、童謡の「10人のインディアン」の内容どおりに、招待客が一人ずつ殺されていくのだった…。
原作は、アガサ・クリスティの傑作サスペンス。フランスの名匠ルネ・クレールが、第二次世界大戦の戦火を避け、渡米していた時に撮った作品。その後も何度か映画化されているが、この作品が原作にもっとも忠実に描かれているそうです。事件を予告させる童謡「10人の小さなインディアン」は、マザーグースと呼ばれる英米伝承童謡のひとつ。
とても面白いサスペンスでした。こういう推理モノは結論を知っているかどうかで面白みの大半が決まると思うんですが、僕は結末を知らなかったのですごくドキドキして楽しめました。週末3日間の惨事にしては殺される人数が多すぎる(人が、まるで物のように次々消されていく)気がしたけど、次に誰が、どういう殺され方をするのか。そこが注目の的でした。犯人は、僕にはちょっと意外な人でした。
97分/★★★★
(2004年5月17日)

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ソーシャル・ネットワーク
SOCIAL NETWORK
2010年アメリカ/伝記ドラマ

<監督>
デヴィッド・フィンチャー
<脚本>
アーロン・ソーキン
<出演>
ジェシー・アイゼンバーグ
ジャスティン・ティンバーレイク
アンドリュー・ガーフィールド
アーミー・ハマー
マックス・ミンゲラ
ルーニー・マーラ
<ストーリー&コメント>
2003年。コンピューターに強いハーバード大の学生マーク・ザッカーバーグは、恋人にフラれた腹いせに、女子学生の人気投票をするサイトを作って顰蹙を買ってしまう。だがエリート学生のウィンクルボス兄弟は彼の技術に目を付け、学内交流を目的としたサイトを創設しないかと持ちかける。しかしマークは親友のエドゥアルドを誘い、独自に学内交流サイトを立ち上げる。瞬く間に登録者は増え、大評判のSNSとなるが、そのことで訴訟に巻き込まれていくのだった…。
インターネットで大成功したフェイスブックを生んだマーク・ザッカーバーグの半生を、大金をめぐる訴訟も含めて再現。
実際のところはどうなのかわからないけど、雰囲気的にはこんな感じだったのかなぁと思わせてくれました。最初は仲間うちで楽しんでやってたものが、だんだん巨大なプロジェクトに成長していき、巨額のマネーを生むことで人間関係に軋轢が生じてしまうのは、どこの世界でもありがち。それにしても、マーク・ザッカーバーグはものすごい天才ですね。
121分/★★★☆☆
(2020年2月1日)
第83回アカデミー賞(2010年) 脚色賞、編集賞、作曲賞

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卒業
THE GRADUATE
1967年アメリカ/ラブコメディ

<監督>
マイク・ニコルズ
<脚本>
コールダー・ウィリンガム
バック・ヘンリー
<出演>
アン・バンクロフト
ダスティン・ホフマン
キャサリン・ロス
ウィリアム・ダニエルズ
マーレイ・ハミルトン
エリザベス・ウィルソン
<ストーリー&コメント>
優秀な成績で卒業を迎えたベンジャミンだったが、将来への不安で憂鬱な日々を過ごしていた。そんな世間知らずの彼は知人のロビンソン夫人に誘惑され、逢瀬を重ねるようになってしまう。ところが、ベンジャミンは彼女の娘のエレーンを好きになってしまう。ロビンソン夫人はそれを快く思わず、ベンジャミンに娘とは交際しないように頼むのだが…。
アカデミー賞にも多数ノミネートされ青春映画の定番としてあまりにも有名な作品だが、僕には全く響いてこなかった。この脱力感は『ディア・ハンター』『愛と追憶の日々』を観た時と似ている。
まず、主人公のベンジャミンに全く共感できない。序盤10分では前途洋々な若者だったはずなのに、その後は全くそんな輝きは見られず、最後には単なるストーカーと化していたし。行き当たりばったりで唐突な行動や言動も不可解だった。途中でちょっとウンザリしていたので、あまりにも有名なラストも空虚な茶番劇にしか思えなかった。
劇中で流れるサイモン&ガーファンクルの曲の数々はすごく印象的なんだけど、作品の中身が薄いのを曲でごまかしているような気さえした。
唯一、アン・バンクロフトの演技だけは素晴らしいと思えました。まさに「年下の男の子を誘惑する熟女」って感じだったもんなぁ。
人気のある作品だけに、酷評するのも躊躇われるけど、率直な評価をすればやはり厳しいものにならざるを得ません。
106分/☆☆☆☆
(2003年3月21日)
第40回アカデミー賞(1967年) 監督賞

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卒業白書
RISKY BUSINESS
1983年アメリカ/青春コメディ

<監督・脚本>
ポール・ブリックマン
<出演>
トム・クルーズ
レベッカ・デモーネイ
ジョー・パントリアーノ
リチャード・メイサー
ブロンソン・ピンチョット
カーティス・アームストロング
ニコラス・プライアー
ジャネット・キャロル
<ストーリー&コメント>
高校卒業を控えたジョエルは、何事にもあと一歩を踏み出せない。そんなある日、友人に「時には思いきることが大事だ」と唆され、両親が旅行で留守なのをいいことに、娼婦のラナを家に呼んでしまう。一夜のことでキリをつけたかったジョエルだが、ラナのペースに振りまわされてしまう…。
若きトム・クルーズの主演作。彼が注目されるキッカケになった作品のようです。たしかに、若々しい彼は今にもましてハンサム・ガイ。だけど、忘れちゃいけない共演のレベッカ・デモーネイ。妖艶の魅力にクラクラしそうでした。
肝心の内容は全くくだらない。『フェリスはある朝突然に』しかり、スターたちの若き日の主演作って同じような駄作ぱかり。進路や恋愛のことで悩んだりというのはいいけど、後半の展開はいただけない。「あなたはお金を稼いだのよ」って、やってることはただの娼館。全く共感できず。最後にはグィドによるキツ〜イお仕置きがあるのかと思いきや、あの程度ではぬるすぎる。
100分/★★☆☆☆
(2005年6月21日)

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ソードフィッシュ
SWORDFISH
2001年アメリカ/クライムアクション

<監督>
ドミニク・セナ
<脚本>
スキップ・ウッズ
<出演>
ジョン・トラヴォルタ
ヒュー・ジャックマン
ハリー・ベリー
ドン・チードル
サム・シェパード
ヴィニー・ジョーンズ
ドレア・デ・マティオ
ルドルフ・マーティン
ザック・グルニエ
カムリン・グライムズ
<ストーリー&コメント>
かつて天才ハッカーとして名を成したスタンリーは、現在は保護観察中の身でコンピュータに触れることも許されなかった。だが、親権も奪われ、愛娘と会うことすらできない彼は、娘を取り戻したい一心で謎の女ジンジャーの持ち掛けた取り引きに応じる。彼女の案内でガブリエルと名乗る男に会ったスタンリーは、かつてない巨額の金をハッキングで奪う計画を明かされる。スタンリーは、強固なプロテクトを破る仕事に取り掛かるのだが…。
95億ドル強奪作戦に手を貸すことになった天才ハッカーと、彼を待ち受ける巧妙な罠。
いくつか見所もあったんだけど、全体的にはどうってことのない、ありがちなクライム・アクションでした。
主演はジョン・トラヴォルタと『ニューヨークの恋人』のヒュー・ジャックマン。ヒュー・ジャックマンは本当にかっこいいよね。正当派のハンサムだと思う。彼の見所は、中盤のハッキングシーン。豪華なシステムを使って電子強盗をする彼はとてもイキイキして見えた。ジョン・トラヴォルタの見所は、これも中盤のカーチェイスシーン。スックと立ち上がって両手で銃を乱射する姿はカッコよかったね。
中盤ぐらいまではなかなかスリリングだったけど、終盤はかなり尻すぼみ。最後はなんじゃそりゃって感じでした。
99分/★★★☆☆
(2004年3月30日)

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ソフィーの世界
SOFIES VERDEN
1999年ノルウェー/ファンタジー

<監督>
エリック・グスタヴソン
<原作>
ヨースタイン・ゴルデル
<出演>
シルエ・ストルスティン
トーマス・ヴァン・プロムセン
アンドリン・サザー
ビョルン・フロバーグ
ミンケン・フォシェイム
エダ・トランダム・グリフォサイム
<ストーリー&コメント>
14歳の少女ソフィーは、ある日差出人不明の手紙を受け取る。そこには「あなたは誰?」とだけ記されていた。次の日には「世界はどこから来た?」と書かれた手紙が。彼女はさらにビデオテープを受け取り、それを再生すると、アルベルトと名乗る男が映し出される。彼こそが手紙の差出人であり、彼は、ソフィーを哲学の歴史を探る旅へと誘う。
ファンタジータッチで西洋哲学史をたどる壮大な時間旅行。僕は原作を読んでいないんだけど、大ベストセラーとなった原作に忠実に映像化されているそうです。
歴史上の著名人がいろいろ出てきて面白かった。哲学に興味のある方には面白い作品だと言えそうです。
112分/★★★☆☆
(2002年2月17日)

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ソフィーの選択
SOPHIE'S CHOICE
1982年アメリカ/ドラマ

<監督・脚本>
アラン・J・パクラ
<原作>
ウィリアム・スタイロン
<出演>
メリル・ストリープ
ケビン・クライン
ピーター・マクニコル
リタ・カリン
スティーヴン・D・ニューマン
グレタ・ターケン
<ストーリー&コメント>
1947年のアメリカ、ニューヨークのブルックリン。作家を目指して故郷の南部から都会へとやって来たスティンゴ。彼が見つけた安下宿は、通称「ピンク館」。住人のソフィーとネイサンから暖かく迎えられたスティンゴは、やがて彼らと親しくなっていく。気性は激しいが、才能に満ちたネイサン。ユダヤ人収容所に送られた過去を持つ、美しいソフィー。スティンゴは、やがて彼らの秘めた過去を知っていくのだった…。
人生の悲劇を乗り越えてきた女性の生き様を描いたドラマ。
なんとコメントしたらいいのか困ってしまうけど…すごく奥行きのあるドラマです。『太陽がいっぱい』のような三角関係を彷彿させる序盤は、ちょっとテンポに乗り切れず退屈さを感じてしまったんですが、ソフィーの謎が次第に明らかになっていく中盤以降はグイグイ引き込まれました。
作品の中で、ソフィーは何度か「人生における大きな選択」に直面する場面があるんですが、その時の悲痛な表情は観ていてとても痛々しかった。本作でアカデミー主演女優賞を受賞したメリル・ストリープの熱演が必見です。
150分/★★★☆☆
(2003年7月5日)
第55回アカデミー賞(1982年) 主演女優賞

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ソルジャー・ストーリー
A SOLDIER'S STORY
1984年アメリカ/サスペンス

<監督>
ノーマン・ジュイソン
<出演>
ハワード・E・ロリンズJr.
アドルフ・シーザー
アート・エヴァンス
ラリー・ライリー
デンゼル・ワシントン
<ストーリー&コメント>
第二次世界大戦中、アメリカ南部の田舎町にある陸軍基地で黒人部隊所属の鬼軍曹が殺されるという事件が起きた。調査のためワシントンから軍事法務官ダベンポート大尉が派遣されるが、黒人の調査官に白人将校たちは不快感を表す。しかしダベンポートは肌の色で塗り分けられた軍社会の中で、人種にこだわることなく厳しい捜査を進めていく…。
軍隊という閉鎖社会の中で起こった殺人事件をバックボーンに人種差別問題を描いているんだけど、大筋の殺人事件の解決の方もスリリングで奥深い。
98分/★★★★
(2002年2月27日)

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それから、ふたりは眠りの中で
TERMINAL BLISS
1990年アメリカ/青春ドラマ

<監督>
ジョーダン・アラン
<出演>
ティム・オーウェン
ルーク・ペリー
エスティー・チャンドラー
<ストーリー&コメント>
幼馴染みのアレックスとジョンは、ラクロスの最強コンビ。数々の女性とつきあってきたジョンは、美人転校生スティーヴィーにも熱を上げる。
金持ち高校生たちの道楽生活を描いたドラマ。パーティーとドラッグと女と酒に溺れた生活ぶり。アメリカの高校生、果たしてこんなんでいいのか!
ルーク・ペリーはこの作品が映画出演2作目。この後、『BEVERLY HILLS 90210』のディラン役で大ブレイク。
97分/★★☆☆☆
(2002年3月3日)

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それでも恋するバルセロナ
VICKY CRISTINA BARCELONA
2008年アメリカ、スペイン/ラブストーリー

<監督・脚本>
ウディ・アレン
<出演>
ハビエル・バルデム
ペネロペ・クルス
スカーレット・ヨハンソン
レベッカ・ホール
パトリシア・クラークソン
ケヴィン・ダン
クリス・メッシーナ
<ストーリー&コメント>
ヴィッキーとクリスティーナは学生時代からの親友だが、恋愛観は正反対。堅実なヴィッキーは婚約中だが、自由奔放なクリスティーナは積極的に恋愛を楽しむタイプ。2人は夏のバカンスを楽しもうとスペインのバルセロナに行くが、プレイボーイの画家フアン・アントニオと出会い、クリスティーナだけでなくヴィッキーもいつしか彼の魅力の虜になっていく。そこへ彼の元妻マリアまで現れ、4人の関係は意外な方向へ…。
近年は母国のアメリカを離れ、『マッチポイント』など3作を英国で撮影したウディ・アレン監督だが、本作ではスペイン・ロケで、価値観が異なる男女4人の恋愛模様を、ロマンチックかつユーモラスに描写。ペネロペ・クルスがアカデミー助演女優賞を受賞。
なんだか、わかったようなわからないような…観終わっても「それで?」と言いたくなってしまうような消化不良感が残った作品でした。いつもながらのセリフ重視でひねった演出と、ちょっとシニカルなテイスト。ウディ・アレン作品とはあまり相性がよくないのかなぁ。
主演級の3人(ヴィッキー、クリスティーナ、マリア)に加えてジュディと、4人の「今の自分に何らかの満たされない思いを抱えた女性」が出てくるんだけど、それぞれに新たな恋を求めてしまうのは、バルセロナという街の持つ情熱の魔力なのかもしれないね。あんなにステキな風景と、魅惑の食べ物とワイン、スパニッシュギターの音色が満ちていれば、多少お堅い女性でもメロメロだよねぇ。イタリア人、フランス人、スペイン人、最も恋から離れられないのはどの人種なんだろう?(笑)
97分/★★☆☆☆
(2010年5月16日)
第81回アカデミー賞(2008年) 助演女優賞

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それでも夜は明ける
12 YEARS A SLAVE
2013年アメリカ、イギリス/ドラマ

<製作・監督>
スティーヴ・マックイーン
<製作・出演>
ブラッド・ピット
<脚本>
ジョン・リドリー
<出演>
キウェテル・イジョフォー
マイケル・ファスベンダー
ベネディクト・カンバーバッチ
ポール・ダノ
ポール・ジアマッティ
ルピタ・ニョンゴ
サラ・ポールソン
ブラッド・ピット
アルフレ・ウッダード
<ストーリー&コメント>
1841年のアメリカ。ニューヨークで自由黒人として愛する妻子とともに平和な生活を送っていた黒人バイオリニストのソロモン。ところがある日、突然自由を剥奪され、奴隷としてニューオーリンズに売り飛ばされてしまう。プラットという奴隷名を与えられた彼は、大農園や綿花畑で白人たちから非道な差別と虐待を受ける。家族との再会を信じて耐えることを強く決意するソロモンだが…。
奴隷制度が根強く残る19世紀アメリカに実在した黒人男性ソロモン・ノーサップの自伝を基に、不法な手順で奴隷となった主人公が、白人から非道な仕打ちを受けながらも自由を得るために耐え続ける姿を描く。壮絶な日々を送る奴隷のひとりを演じたルピタ・ニョンゴがアカデミー助演女優賞を受賞した。
単純に「面白い」という映画ではありません。観ていても目を背けたくなるような暴力的なシーンの連続で、映画作品だとはわかっていても、受け入れられない、受け入れたくない理性が働くし、あまりの非道ぶりに悲しくなりました。「差別」と一言で言っても、ほんのちょっと前のアメリカで実際に行われていた非合法の人身売買のリアリティには憤りが抑えられませんでした。「人の尊厳」についてとても深く考えられるし、単なる「娯楽」ではなく、歴史の真実、後の世の人たちに伝えなければならない報道フィルムとしての映画作品です。
州によって人種差別の大きさや奴隷の扱いが違うことはなんとなく知っていたけど、恥ずかしながら「自由黒人」という言葉や制度も初めて知ったし、拉致されて強制的に労働力として売買されるなんて、人として本当にあり得ないことだと思う。現代でも肌の色や出自による差別は根強く残っていると思うし、そういうことがいつまでも起きるってことは、人の概念みたいなものが一気に変わらないといつまでたっても変わらないんだろうね。そういうことを考えさせてくれる、深い作品です。
135分/★★★★
(2022年8月8日)
第86回アカデミー賞(2013年) 作品賞、助演女優賞、脚色賞