| ノイズ | |
| THE ASTRONAUT'S WIFE | |
| 1999年アメリカ/SFサスペンス <監督・脚本> ランド・ラビッチ <出演> ジョニー・デップ シャーリズ・セロン ジョー・モートン クレア・デュバル ドナ・マーフィー ニック・カサヴェテス サマンサ・エッガー ゲイリー・グラッブス ブレア・ブラウン トム・ヌーナン トム・オブライエン ルーシー・リン |
<ストーリー&コメント> 宇宙飛行士スペンサーは、同僚とともに宇宙空間での作業中に不慮の爆発の影響で2分間交信を断ったが、NASAの懸命の作業により彼らは無事に救出された。スペンサーの妻ジリアンも夫の生還を喜ぶが、地上に戻ってきた夫にどこか違和感を感じる。さらに、彼の同僚とその妻が謎の変死を遂げ、双子を身ごもったばかりのジリアンの不安はさらに深まっていく…。 前から観たいと思って、けっこう期待は大きかったんだけど…純粋に面白くなかったです。何もかもが中途半端なんだよね。設定自体は面白いと思うんだけど、「2分間」の謎も曖昧だし、中盤のサスペンスもどこか中途半端。しかも、あんな結末になってしまうとは…。結末をああもっていくには、やっぱり伏線や説明も中途半端。これは、脚本が悪いのかな。 『サイン』もそうだけど、オチをB級SFにもっていくよりも、主人公の葛藤を中心に描いたほうが面白いと思うんだよね。ヒロインのジリアンはかつて鬱病を患っていたわけだし、夫の事故のショックや、同僚夫婦の変死、妊娠と精神的に不安定になる要素が続けて起こって、夫の変貌が本当に「人が変わってしまった」のか、それとも「妻の思い込み」によるものなのか、そこを軸にしたサスペンス調に仕上げた方がよかったんじゃないかと思う。 |
| 109分/★★☆☆☆ (2004年3月29日) |
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| ノックは無用 | |
| DON'T BOTHER TO KNOCK | |
| 1952年アメリカ/サスペンス <監督> ロイ・ウォード・ベイカー <脚本> ダニエル・タラダッシュ <出演> リチャード・ウィドマーク マリリン・モンロー アン・バンクロフト ドナ・コーコラン ジャンヌ・キャグニー エリシャ・クック・Jr. |
<ストーリー&コメント> 婚約者を事故で亡くしたネルは、それ以来精神的に不安定になっていた。ニューヨークのホテルで働く叔父を訪ねたネルは、そこでベビーシッターの職を得るが、偶然出会ったジェドを死んだ恋人と勘違いしたりして、奇妙な行動で周囲を困惑させてしまう。やがてネルは、現実と狂気の境が曖昧になっていくのだった…。 精神に異常をきたしたベビーシッターの危険な行動を綴るサスペンス。 あらすじだけ見るとマリリン・モンローが中心だけど、話の筋としてはリチャード・ウィドマーク扮するジェドが主役です。まるでヒッチコック作品のような重厚なサスペンスでした。 マリリン・モンローが下積み生活を経て、ようやく主演級になっていった頃の作品。ビジュアルばかりが注目され、演技を酷評された彼女ですが、今作では難しい役どころに挑戦しています。ただ、やっぱり演技はイマイチだったと言わざるを得ないかも。現実と狂喜の境目が、あまり明確ではないのでちょっとわかりづらく感じる場面もありました。終盤の豹変ぶりはちょっと怖かったけど。 1962年の『奇跡の人』でアカデミー主演女優賞に輝いたアン・バンクロフトが、酒場の歌手役で映画デビューした作品でもあります。 |
| 76分/★★★☆☆ (2003年10月19日) |
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| ノッティングヒルの恋人 | |
| NOTTING HILL | |
| 1999年アメリカ/ラブストーリー <監督> ロジャー・ミッチェル <脚本> リチャード・カーティス <出演> ジュリア・ロバーツ ヒュー・グラント リス・イファンズ ジェームズ・ドレイファス ティム・マッキンリー ジーナ・マッキー エマ・チャンバーズ ヒュー・ボネヴィル |
<ストーリー&コメント> ロンドン郊外の小さな街ノッティングヒルで、しがない本屋を経営するウィリアム。ある日、ハリウッドの人気スター女優アナ・スコットがお忍びで店に客として訪れる。住む世界のあまりにも違う二人だが、次第に惹かれあっていく。ウィリアムは彼女の美しさに、アナはショウビズとかけ離れた落ちつける空間に…。だが、スキャンダルが二人の間にすれ違いを生んでしまう…。 現代版『ローマの休日』。現実にはありえないだろう設定だけど、映画ならではのおとぎ話です。イギリスを舞台にし、イギリス人で固められたキャスト、スタッフから産み出される空気感はとてもオシャレ。単なるハリウッド映画にはないシュールさです。 主人公の周りの友人たちがそれぞれ、キャラも立っていて面白い。特にスパイクが最高。ゴーグル、笑えます。 ただ残念なのは、ウィリアムに比べてアナの感情描写が少ないこと。なぜそこまで彼に惹かれたのか、冒頭の書店でのシーンをもう少し丹念に描くとかすれば、違ったと思うんだけどなぁ。伏線もあまりないし、わりと真っ直ぐなストーリー。最後にトルコを旅行してカバブを食べてたりしたら面白かったと思う。 オスカーにずっと縁がなかったジュリア・ロバーツ。彼女に、作品の中だけでも賞をとらせてあげようと思ったのかな。作品中で「賞になんて意味はないわ」と言う彼女、この翌年に『エリン・ブロコビッチ』で見事にオスカーを獲得しました。 |
| 124分/★★★☆☆ (2002年9月28日) |
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| ノマドランド | |
| NOMADOLAND | |
| 2020年アメリカ/ドラマ <製作・監督・脚本> クロエ・ジャオ <製作・出演> フランシス・マクドーマンド <出演> デヴィッド・ストラザーン リンダ・メイ シャーリーン・スワンキー ボブ・ウェルズ ピーター・スピアーズ |
<ストーリー&コメント> リーマン・ショックに端を発する不況が続く2011年。ネバダ州エンパイアでは石膏工場が閉鎖され、その影響で臨時教員のファーンは失業し、家を手放す事態に。彼女はキャンピングカーに家財を積み込み、全米各地を放浪する旅へ。彼女は各地で短期の仕事をしては別の土地に移動することを繰り返す。ファーンはそれぞれの土地で自分と同じような境遇の人々と出会って交流していくが、やがて大きな金銭的問題と直面してしまい…。 実録小説『ノマド:漂流する高齢労働者たち』をクロエ・ジャオ監督自身が脚本を書き映画化。主人公はキャンピングカーで各地を放浪する、現代のノマド(遊牧民)と呼ぶべき女性。彼女は自分と似た境遇の人々と交流していくが、人々の多くは俳優ではなく実際に放浪生活を送る人々。彼らは経済的に恵まれていないが、美しい風景の中で生きる。そのコントラストにジャオ監督が託したメッセージを観客はどう受け止めるか。現代の分断について考えさせられる。 第93回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞の3部門を受賞した。 ロードムービーなので、ドキュメンタリーみたいな感じです。「面白い」というより「こういう生活を好むと好まざるとに関わらずしている人たちがいる」ということを実感する映画でした。いろんな土地を巡り歩いて、また再会したりするのがいいですね。キャンピングカーでの旅には憧れるけど、ずっとそこで生活していくというのはなかなかしんどいだろうなぁ。 |
| 108分/★★★☆☆ (2024年7月28日) |
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| 第93回アカデミー賞(2020年) 作品賞、主演女優賞、監督賞 | |
| ノー・マンズ・ランド | |
| NO MAN'S LAND | |
| 2001年フランス、イタリア、ベルギー、イギリス、スロヴェニア/戦争ドラマ <監督・脚本・音楽> ダニス・タノヴィッチ <出演> ブランコ・ジュリッチ レネ・ビトラヤツ フィリップ・ショヴァゴヴィッチ ジョルジュ・シアティディス セルジュ=アンリ・ヴァルケ サシャ・クレメール ムスタファ・ナダレヴィッチ サイモン・カロウ カトリン・カートリッジ |
<ストーリー&コメント> ボスニア紛争の激化した1993年。ボスニア軍の兵士達は深い霧に迷い、いつしかセルビア側の領地に足を踏み入れてしまっていた。チキは敵軍の攻撃を必死でかわし、両軍の中間地帯「ノー・マンズ・ランド」の塹壕に何とか身を潜めるものの、偵察にきたセルビア軍の新兵ニノと鉢合わせてしまい、お互いに身動きがとれなくなってしまう。死体と思われて身体の下に地雷を仕掛けられたボスニア兵のツェラをはさみ、奇妙な時間が流れていく。そこへ仲裁のため、国連軍が到着するのだが…。 ボスニア紛争の最中、敵対する兵士たちの皮肉な運命を通して戦争の愚かさを痛烈に描く反戦喜劇。 敵対する両軍の兵士、傍観するだけで何もしてくれない国連軍、殺伐とした空気を逆撫でするマスコミたち。戦争に関わるすべての愚かさ、虚しさを、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ生まれで、ボスニア軍兵士として戦闘にも参加した経験を持つ新人監督ダニス・タノヴィッチが監督。 物語としても小規模だし、派手さは全くないんだけど、すごく奥行きのある作品です。戦争映画としては『戦場にかける橋』の系列。2001年カンヌ国際映画祭脚本賞、第74回アカデミー外国語映画賞他、数々の賞に輝き、世界中で高い評価を得た傑作です。 |
| 97分/★★★★★ (2003年6月25日) |
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| 第74回アカデミー賞(2001年) 外国語映画賞 | |
| ノー・ルッキング・バック | |
| NO LOOKING BACK | |
| 1998年アメリカ/ラブストーリー <監督・脚本・出演> エドワード・バーンズ <製作総指揮> ロバート・レッドフォード <出演> ローレン・ホリー ジョン・ボン・ジョヴィ ケビン・ヘッファーナン マーク・シュルト プライス・ダナー |
<ストーリー&コメント> 小さな港町の食堂で働くクローディアは幼なじみのマイケルと同棲していたが、変わりばえのしない毎日を惰性で生きる現状に疑問を持ち、結婚に踏みきれない。そんな時、彼女を捨てて町を去った元恋人チャーリーが戻ってくる。マイケルは親友のチャーリーにクローディアとの結婚の意志を告げるが、元恋人の出現に戸惑う彼女の心はふたりの男の間で揺れ動いていく…。 三角関係に陥った男女の恋愛模様を描くせつないラブ・ストーリー。 ちょっと地味な映画だけど、最後にはどこかジーンとさせられた。ラストシーンはちょっと意外だったけど、納得させられるものがあったし。タイトルの意味も「なるほど」と思えるものでした。BGMのセンスもいい。 監督・脚本を手がけ、主演も努めるエドワード・バーンズはロバート・レッドフォードが目をかけて育てているんだそうです。 |
| 98分/★★★☆☆ (2002年5月22日) |
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