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RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
2010年/ドラマ

<監督・脚本>
錦織良成
<脚本>
ブラジリィー・アン・山田
小林弘利
<出演>
筒井肇/中井貴一
筒井由紀子/高島礼子
筒井倖/本仮屋ユイカ
宮田大吾/三浦貴大
筒井絹代/奈良岡朋子
大沢悟郎/橋爪功
石川伸生/佐野史郎
森山亜紀子/宮崎美子
川平吉樹/遠藤憲一
<ストーリー&コメント>
東京で一流企業の次期取締役候補に内定していた49歳のエリートサラリーマン、筒井。彼が社内での地位を固める一方、彼にないがしろにされた家族の心は離れるばかりだった。ある日、島根の故郷にひとり暮らす母が倒れ、追い打ちをかけるように同期の親友が事故死したとの報が入る。消沈した筒井は仕事一筋の人生が自分の望みだったのかと疑問を抱き、子どものころからの夢だった“バタデン”こと一畑電車の運転士になることを決意するのだが…。
“バタデン”の愛称で親しまれる島根県のローカル鉄道会社・一畑電車が全面協力し、大自然の中でのどかに走る電車の魅力をたっぷりと捉えた。
とても心温まるドラマでした。僕自身、49歳になってから観える景色は、かつて見たものとはどんどん違っていっているんだと思います。映画として観たら他人ごとのように思える作品でも、実年齢に近いものとしてとらえるとすごく切実なドラマに思えます。僕自身、今すぐ転職して運転手になるというのはかなり困難なことではあるけど、決して不可能なことではないのかもしれないよね。人生を生きていくうえで、何を最も大切にしなければならないか。それを考えさせられました。
131分/★★★★
(2023年11月23日)

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インシテミル/7日間のデス・ゲーム
2010年/サスペンス

<監督>
中田秀夫
<原作>
米澤穂信
<脚本>
鈴木智
<出演>
結城理久彦/藤原竜也
須和名祥子/綾瀬はるか
関水美夜/石原さとみ
大迫雄大/阿部力
岩井荘助/武田真治
橘若菜/平山あや
西野宗広/石井正則
真木雪人/大野拓朗
渕佐和子/片平なぎさ
安東吉也/北大路欣也
<ストーリー&コメント>
時給11万2千円という求人広告に釣られ、性別も年齢もバラバラの10人が「暗鬼館」に集まった。仕事の内容は、「暗鬼館」での7日間を、24時間監視されるだけ。それぞれの個室には、異なる殺傷能力を備えた凶器が一つ。そして2つのルール。「夜の10時以降は自分の個室に入っていること」、「実験終了は、7日目を迎えるか、生存者が2名になり、実験継続が不可能になった時」。タイムアップまで、何も起きなければ全員が1,600万円以上の大金を手にするはずだった。しかし、二日目に銃による死者が出る。殺人犯は誰か?拳銃を持っているのは誰か?参加者は、疑心暗鬼に落ちて行くのだった…。
『リング』シリーズを手がけた中田秀夫監督が、米澤穂信のベストセラー小説を映画化した心理サスペンス。
原作を読んだので観に行ってみたんですが、思っていたより面白かったです。まぁ、もともとの期待が高くなかったというのもあるんだけど(笑)
原作の舞台設定、キャラクター名などはそのままだけど、かなり大幅にアレンジが加えられています。原作では被験者が12人だけど10人だったり、最後まで生き残るキャラがあっさり殺されてしまったり、各人物のキャラ設定とか描き方にだいぶ違いがあります。そういう意味では、原作を読んだ人ほど楽しめるのかも?まぁ、それがなければ「最近ありがち」な密室サバイバルな感じ。藤原竜也はどうしても『カイジ〜人生逆転ゲーム』『バトル・ロワイアル』を連想させるし、なんかあまり斬新さがない作品でした。
キャストの中では、石原さとみが好演。意外な感じだったけど、お嬢様的なイメージだったので須和名祥子役かと思いきや、謎を秘めた関水美夜役。他のキャストに関しては、なんかありきたりな雰囲気かも。
107分/★★★☆☆
(2010年10月30日)

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2010年/アドベンチャー

<監督>
片山修
<原作>
石塚真一
<脚本>
吉田智子
<出演>
島崎三歩/小栗旬
椎名久美/長澤まさみ
野田正人/佐々木蔵之介
阿久津敏夫/石田卓也
谷村文子/市毛良枝
牧英紀/渡部篤郎
<ストーリー&コメント>
長野県に横たわる、雄大な北アルプス。誰よりも山を愛する男・島崎三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を救っていた。そんな三歩の暮らす山に、北部警察署山岳救助隊に配属されたばかりの椎名久美がやって来る。同じ山岳救助隊の隊長・野田や三歩の指導の下、着実に成長していく久美だったが、実際の救助では遭難者を救うことが出来ない日々が続き、自らの未熟さに次第に自信を無くしてしまう。そんな時、猛吹雪の雪山で多重遭難が発生、仲間と共に懸命の救助へと向かう久美だったが…。
命の危険と隣り合わせの山岳救助ボランティアの活躍を描く石塚真一のベストセラー・コミックスを映画化。
まぁまぁだったかな。原作コミックスはすごく面白いけど、設定がいろいろ変わってて(特に久美)ちょっと違和感。でもまぁ、映画の枠として収めるにはそういうキャラ立ての方がよかったのかもね。三歩が小栗旬なのは、女性客を呼ぶためにはいいチョイスかもしれないけど、原作のいめーじとはだいぶ違うね。あんなヤワな小栗旬が、“要救”を担いでガケを登れないと思うんだが。
原作から印象的なエピソードを抜粋してる感じで、いいトコどり。アルプスの冬山の景色が素晴らしいから、それだけで観る価値はあるかも。これを観て、山を登りたくなれば、それだけで意味のある映画ってことにはなるしね。
126分/★★★☆☆
(2011年12月10日)

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告白
2010年/サスペンス

<監督・脚本>
中島哲也
<出演>
森口悠子/松たか子
下村優子/木村佳乃
寺田良輝/岡田将生
渡辺修哉/西井幸人
下村直樹/藤原薫
北原美月/橋本愛
桜宮正義/山口馬木也
修哉の母/黒田育世
森口愛美/芦田愛菜
<ストーリー&コメント>
ある中学校の終業日。1年B組の担任・森口悠子は、ある告白を始める。数ヵ月前、シングルマザーの彼女が学校に連れてきていた1人娘の愛美がプールで死亡した事件は、警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒、犯人Aと犯人Bによる殺人だったと。そして、少年法に守られた彼らを警察に委ねるのではなく、自分の手で処罰すると宣言するのだった。その後、森口は学校を辞め、事情を知らない熱血教師のウェルテルこと寺田良輝が新担任としてクラスにやってくる。そんな中、以前と変らぬ様子の犯人Aはクラスでイジメの標的となり、一方の犯人Bはひきこもりとなってしまうのだが…。
2009年の本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラーを映画化。
すごく面白かったです。最後まで一気に引き込まれてしまいました。原作ほぼそのまんま(カットされている人物やエピソードはあるけど)の映画化も嬉しい。原作のファンなら、きっと満足できる出来栄えです。
原作は狂気の復讐物語なわけだけど、全編を流れる暗い雰囲気がよく表現できていたと思う。松たか子、木村佳乃がそれぞれいい好演でした。
106分/★★★★★
(2012年5月9日)

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ゴールデンスランバー
2010年/サスペンス

<監督・脚本>
中村義洋
<原作>
伊坂幸太郎
<出演>
青柳雅春/堺雅人
樋口晴子/竹内結子
佐々木一太郎/香川照之
森田森吾/吉岡秀隆
小野一夫/劇団ひとり
保土ヶ谷康志/柄本明
キルオ/濱田岳
<ストーリー&コメント>
首相公選制が施行されている日本。アイドルを救い、一躍「時の人」となった過去を持つ宅配ドライバーの青柳雅春。彼は、ごく平凡な30歳の独身男だ。金田首相の凱旋パレードが地元の仙台で行われようとしていた頃、旧友の森田森吾に何年かぶりで呼び出された青柳は、どこか態度のおかしい彼の様子を怪しむ。そんな青柳に、森田は「おまえは陥れられている。オズワルドにされるぞ。逃げろ」と、鬼気迫る調子で訴えた。その直後、パレード中の首相が爆弾で暗殺され、無実の青柳に濡れ衣が着せられてしまう。青柳の元恋人で大学時代の仲間でもある樋口晴子は、事件の報道に驚き、かつての仲間たちに連絡を取ろうとするのだが…。
2008年の「本屋大賞」や「山本周五郎賞」を受賞した伊坂幸太郎のベストセラーを映画化。
なかなか面白かったです。いわゆる「巻き込まれ型」のサスペンス。原作を読んでからだいぶ時間が経ってるから詳細は忘れちゃったけど、けっこう原作に忠実だったんじゃないかな?いきなり街中でショットガンを撃ったり、マスコミの情報操作があまりにも強引だったり、オンボロ車が鮮やかに復活したり、いろいろツッコミどころは多いんだけど、息をもつかせぬスリリングな展開と、数々の伏線の収束、スッキリした最後のオチには満足できました。
139分/★★★☆☆
(2012年5月13日)

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食堂かたつむり
2010年/ファンタジー

<監督>
富永まい
<原作>
小川糸
<脚本>
高井浩子
<出演>
倫子/柴咲コウ
ルリコ/余貴美子
熊さん/ブラザー・トム
ネオコン/田中哲司
桃/志田未来
ミドリ/満島ひかり
倫子(小学生)/佐々木麻緒
お妾さん/江波杏子
シュウ/三浦友和
<ストーリー&コメント>
失恋のショックで声を失った倫子は、子供の頃から苦手で自由奔放な母・ルリコが暮らす田舎へ戻り、小さな食堂を開いた。お客様は一日一組だけ。決まったメニューはなく、お客様との事前のやりとりからイメージを膨らませて料理を作るのだった。訪れるお客様の想いを大切にして作る倫子の料理は、食べた人の人生に小さな奇跡を起こしていく。そして、いつしか「食堂かたつむり」で食事をすると願いが叶うという噂が広まっていった。そんな矢先、倫子はルリコからあることを告白されるのだが…。
小川糸の同名ベストセラーを、ファンタジックなタッチで映画化。
僕もご多分に漏れず、[(1)浜田省吾ファン→(2)フェアライフ→(3)春嵐(小川糸)→(4)食堂かたつむり]という流れ(笑)で原作を読んでから観たクチなんですが、思っていたより悪くなかった、というのが素直な感想です。超感動!というのでもなかったけど、ところどころ良かった。特によかったのが、アニメチックなCG。ほのぼのとした原作の世界観をよく表現できていたと思います。料理を食べた後に「魔法がかかった」のが視覚的にわかるしね。ただ、それによって全体のテーマが原作と変わっていた気がします。倫子は最終的に声を取り戻すんですが、映画の方では「自分の料理の魔法で治った」という描かれ方なのに対して、原作では「いろいろな苦難、悲しい別れを通して学んだ命の重さ、大切さが、彼女の閉ざされた心を開かせた」という終わり方だったと思うんですね。原作通りの描かれ方だったら作品テーマは「ドラマ」になったと思うんですが、あえて「ファンタジー」としました。でもそれは、映画向きのアレンジとしては許容範囲かな。
ただ、原作で出てきた重要(と僕が思う)シーンがあっさりしたものになってたり、設定がちょっと変わってたりで物足りないところがあったのが残念。特に、解体シーンには倫子を立ち会わせるべきだったと思う。原作ほどみっちりとは描かなくても、「そこにいた」のとそうでないのではだいぶ違うからね。オカンとおばあちゃんとの確執の秘密とか、ぬか漬けの壷とか、原作を読んでいないと理解しにくいようなシーンの説明が足りないと感じました。
主演の柴崎コウは、ちょっとイメージ違うかな。原作の主人公は、もうちょっと弱いイメージがあったので。柴崎コウだと、誰にも頼らずに生きていけそうだから(笑)僕のイメージでは、池脇千鶴あたりがいいんじゃないかと。
映画は2時間6分の尺。あまり長くは感じなかったけど、この内容だったらもうちょっと絞れたような気も。
補足ですが、映画の最後、エンディングテーマの「旅せよ若人」が流れた時は耳がダンボになりました(笑)
126分/★★★☆☆
(2010年2月2日)

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ステキな金縛り
2010年/コメディ

<監督・脚本>
三谷幸喜
<出演>
宝生エミ/深津絵里
更科六兵衛/西田敏行
小佐野徹/中井貴一
速水悠/阿部寛
日野風子、矢部鈴子/竹内結子
宝生輝夫/草なぎ剛
阿倍つくつく/市村正親
段田譲治/小日向文世
<ストーリー&コメント>
失敗続きの若手弁護士エミは、資産家の妻を殺害した容疑で逮捕された男の弁護を担当することに。容疑者の男は、事件の夜、山奥の旅館で金縛りに遭っていたというアリバイを主張する。早速、旅館に確かめに向かったエミだが、本当に金縛りに遭い、なんと落ち武者の幽霊・更科六兵衛に遭遇してしまう。無実を確信したエミは、六兵衛に法廷での証言を依頼する。こうして幽霊が証言に立つという前代未聞の裁判が始まる。しかし、六兵衛の姿はすべての人に見えるわけではなかった。しかも、相手の検事・小佐野徹は超常現象を頑ななまでに信じようとしない筋金入りのカタブツ生真面目男だった…。
友達がエキストラで出ているので、それ目的で観たんですが、やっぱり三谷さんの作品は面白いね。チョイ役出演の脇役たちも豪華だし、最後まで飽きずに観られました。ただ、ストーリーがやや一方通行的で奇想天外すぎるのと、尺が少し長いのが気になるかも。小日向文世演じる映画好きの悪魔も面白いね。『素晴らしき哉、人生!』をひっぱってくるあたり、最高ですね!
142分/★★★☆☆
(2013年11月9日)

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ソラニン
2010年/青春ドラマ

<監督>
三木孝浩
<原作>
浅野いにお
<脚本>
高橋泉
<出演>
井上芽衣子/宮アあおい
種田成男/高良健吾
ビリー/桐谷健太
加藤賢一/近藤洋一(サンボマスター)
小谷アイ/伊藤歩
冴木隆太郎/ARATA
大橋/永山絢斗
鮎川律子/岩田さゆり
芽衣子の母/美保純
種田の父/財津和夫
<ストーリー&コメント>
OLの芽衣子と、フリーターでバンドマンの種田。大学時代に軽音サークルで知り合った2人は、大学卒業後も、小さなアパートで一緒に暮らしていた。そんなある日、日々の暮らしに息詰まった芽衣子は仕事を辞めてしまう。一方、種田はサークル時代の仲間とバンド“ロッチ”の活動を続けるものの、将来の不安と焦りから音楽への思いに葛藤していた。だが、芽衣子にそのことを指摘され、種田はバイトを辞めてレコーディングに集中。新曲の「ソラニン」を完成させたロッチは、最後のチャンスに願いを託すのだが…。
希望を見出せない世の中で夢を追って懸命に生きる若者たちの青くて純粋な日々を描いた青春音楽ラブ・ストーリー。人気漫画家・浅野いにおの同名傑作コミックを映画化。
なんかイマイチだったかな。キャストはなかなか豪華な感じなんだけど、演出がダルいのかなぁ。よくありがちな青春映画だし、バンドに夢をかける若者たちというテーマも使い古されたもの。特に真新しいものを何も感じられず、2時間を越える尺も冗長に感じた。
こういう類の映画は、好きな人は好きなんだろうけど、評価が分かれるのかもしれないなぁ。一生のうちで、一度はこういう映画に感化される時期があるけど、それを過ぎてしまえば、そこから感じられることがだんだん少なくなっていく。それが大人になるってことなんだとしたら、ちょっと切ないことなのかもしれないな。僕自身、何も持ってないけどキラキラしてる主人公たちより、何かを得ているけど輝いていないレコード会社の冴木隆太郎の気持ちがわかる年になってしまったのかなぁ。
バンドの演奏シーンが何度かあるけど、宮崎あおいの歌&演奏は…(笑)一方、サンボマスターのベースの人は、意外と演技も、もちろん演奏もよかった。
126分/★★★☆☆
(2012年5月10日)

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のだめカンタービレ 最終楽章/後編
2010年/ラブコメディ

<監督>
武内英樹
<脚本>
衛藤凛
<出演>
野田恵/上野樹里
千秋真一/玉木宏
フランク/ウエンツ瑛士
ターニャ/ベッキー
黒木泰則/福士誠治
孫Rui/山田優
フランツ・シュトレーゼマン/竹中直人
エリーゼ/吉瀬美智子
峰龍太郎/瑛太
三木清良/水川あさみ
奥山真澄/小出恵介
並木ゆうこ/山口紗弥加
松田幸久/谷原章介
テオ/なだぎ武
峰龍見/伊武雅刀
<ストーリー&コメント>
しばらくの間、お互いに距離を置くことを決めたのだめと千秋。そんな折、千秋にピアニスト・孫Ruiとの共演話が持ちあがる。しかし、その演奏曲『ラヴェル ピアノ協奏曲』は、のだめがいつか千秋と共演するときに演奏したいと心に決めていた曲だった。2人の完璧な演奏に打ちのめされたのだめは、激しく落ち込んでしまうのだが…。
フランスやオーストリアなどで撮影された映像と本格的なオーケストラシーンも見どころ。
けっこうベタなラブコメだけど、けっこう面白かったです。原作漫画が好きだったけど、テレビや映画のシリーズではほとんど観たことがなくて。年末にコタツでダラダラしていたら、偶然前・後編を通じてテレビで観ることになりました。
これはこれでラストなんだろうけど、ちょっと不完全燃焼な気もしました。
123分/★★★☆☆
(2015年12月31日)

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武士道シックスティーン
2010年/青春ドラマ

<監督・脚本>
古厩智之
<脚本>
大野敏哉
<出演>
磯山香織/成海璃子
西荻早苗/北乃きい
磯山和晴/石黒英雄
村浜ゆかり/高木古都
岡巧/賀来賢人
西荻景子/古村比呂
小柴隆造/堀部圭亮
磯山恵介/小木茂光
甲本肇/板尾創路
<ストーリー&コメント>
厳格な父のもと、幼い頃3歳から鍛練を積んできた剣道エリートの磯山香織。ずっと負け知らずだった彼女は、とある大会で同学年の無名選手にリズムを狂わされ、まさかの敗戦を喫してしまう。その負けが忘れられず、自分を負かした相手を追って剣道の名門、東松学園女子高等部に入学した香織。しかし、再会した因縁の敵・早苗は、勝ち負けにこだわらず純粋に剣道が好きというだけのお気楽少女だった。ストイックに勝つことだけを追い求めてきた香織と、楽しむために続けてきた早苗。まるで正反対の相手に、困惑するばかりの2人だったが…。
誉田哲也の同名ベストセラーを映画化した青春剣道ストーリー。剣道への向き合い方がまったく対照的な2人の女子高生が出会い、ライバルとして互いに影響し合う中で様々な迷いや葛藤を繰り返しながら成長していく姿をユーモラスかつさわやかに綴る。
正直、つまらなかったなぁ。原作の設定はそのままだけど、かなり駆け足だし、キャラクターたちにあまり感情移入もできなかった。全体的にミスキャスト。早苗はイメージ通りだけど、香織はなんか違うなぁ。もっと小さくて華奢で、そもそもショートヘアの印象。成海璃子はなんか違う気がする。他の部員も、だいぶイメージと違ってたなぁ。
よくありがちな青春映画で、それ以上でもそれ以下でもない感じ。
109分/★★☆☆☆
(2012年5月9日)

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ボックス!
2010年/青春ドラマ

<監督>
李闘士男
<脚本>
鈴木謙一
羽原大介
<出演>
鏑矢義平/市原隼人
木樽優紀/高良健吾
丸野智子/谷村美月
鏑矢こと美/宝生舞
鏑矢昌美/山崎真実
稲村和明/諏訪雅士
丸野祥子/清水美沙
高津耀子/香椎由宇
沢木一至/筧利夫
<ストーリー&コメント>
やんちゃな天才ボクサー、カブは、練習嫌いながらも天性の才能で連戦連勝。カブの幼なじみでいじめられっ子だった優等生のユウキも、そんなカブに憧れてボクシング部に入部する。カブの背中を追いながらも、カブとは対照的に、コツコツと努力を積み重ね実力をつけていくユウキ。そんな2人の前に、超高校級の無敗ボクサー、稲村が立ちはだかるのだった…。
人気番組『探偵!ナイトスクープ』などを手掛ける放送作家・百田尚樹の手による同名ベストセラーを映画化。
なかなか面白かったです。原作小説のいいところを、けっこうそのまま伝えられていると思います。カブもユウキもキャスティングはピッタリだし、ボクシングのシーンもけっこう様になっていた。情けない先輩たち、押し掛けマネージャーの丸野、沢木監督も合格点。ただ、耀子役の香椎由宇はダメですねぇ。あんな大根役者なら、むしろ不要でもいいのでは?
原作はすごく分厚くて内容も濃いから、映画の尺では全体的に駆け足なのも仕方ないかな。
126分/★★★☆☆
(2012年7月10日)