1999/5/15(土) 長野県松本文化会館


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REPORTER/さにー
昨年の11月以来、半年ぶりのコンサートでした。


松本の街は、ツツジが道々にあふれ、奇麗な街だ。朝から降り出した小雨に街が煙り、すこし肌寒かった。
僕にとって今年はじめてのコンサート。嫌がおうにも期待は高まるばかり。
今年からレパートリーに加わった新しい曲をいっぱい聞きたい。それが最大の興味だった。

FC会員プレゼントのスタンプカードの柄が変わりました。緑がかったものになっていて、さらにカッコいい!

1999松本、前座(笑)

<オープニングムービー>
昨年秋、今年春とステージが変わるたびに「ムービーが短くなった」という噂を耳にしたが、特に変化は見られず。
しっかりとタクシードライバーに扮する省吾を堪能した。
松本での公演は1993年以来、実に5年ぶりとのことで地元ファンのボルテージは高り、ムービーでの大歓声にあらわされていた。

1 モノクロームの虹
最初の興味。
今年から1曲目は「詩人の鐘」との日替わりになっている。
昨年何度も興奮したオープニング。ムービー明け、ギターをかきならす省吾。
だが、新しいパターンも見てみたい・・・。
しかし、演奏が始まった瞬間、そんな気持ちは弾けとんだ。
赤いシャツにブルージーンズ。半年ぶりに見る省吾。
「カッコイイとはこういうことさ」を地で行く感じだ。
大歓声。会場は瞬時に興奮の坩堝と化した。

2 HELLO ROCK & ROLL CITY
「ハロー!松本シティー!」
素晴らしい映画やスポーツのワンシーンを見たり、美味しいものを食べたり・・・
人生で味わうことのできる感動はいくつもあるが、それらはまた、容易に通りすぎることのできるものでもある。
浜田省吾のステージは、この感動の最たもののひとつに間違いなく数えられるであろう。
その幸せに出会うことのできた僕はとても幸せだと思う。
浜田省吾の音楽の素晴らしさに出会わずにすごしている人たちは、ある意味可哀想だとも思うのである。

僕が省吾のコンサートを初めて見たのは去年のことだ。
つまり、まだ地元富山でのコンサートを見たこともないし、「ハロー!富山シティー!」を聞いたこともない。
今年の秋ぐらいに、もしそれが実現したならば僕はますます浜田省吾の虜になることは間違いないと思うのである。

3 さよならゲーム
昨年はおもにアンコールで演奏されていた曲。序盤で聞くのも、とてもいい。
ひとつひとつのコメントに大きな身振り手振りをつけている省吾や、笑顔の見えるメンバーを見ていると、とても調子が良さそうだ。

4 街角の天使
5 バックシート・ラブ


6 勝利への道
初めて聞く曲。出だしは一瞬「MAINSTREET」かと思った。
懐かしい曲ということでファンの盛り上がりも尋常ではなかった。サビのあたりでは特に歓声が大きかった。
歌・演奏ともにかっこいいの一言。

僕自身、ここまでの6曲で完全燃焼してしまった(笑)
手はすでに腫れ上がり、声はかすれぎみに・・・。

(MC)
アコースティックコーナーのMCです。覚えていることだけ・・・。

昨日、名古屋から松本入りしたが眠れず、朝の5時頃まで起きていた。ホテルの窓から松本の町並みを見て、とても綺麗な街だと思った。

「松本に初めて来たのは・・・16の時かな。今から10年くらい前のことだね」
会場に笑いが起きる。30年前、修学旅行で来た想い出を話してくれた。
美ヶ原のホテルに泊まった時、洋式トイレを使うのも、ベッドに寝るのも初めてで、どうしたらいいのかわからなかったこと。
それからしばらくして、白樺湖にドライブに行ったこと。当時は白樺の林の中に湖が見えてとても綺麗だったこと。
「今行ってみたら、家・・・ペンションみたいのがいっぱい建ってるんだよね。随分変わったよねえ・・・。
本当の意味での開発というのは、新しくものを建てることじゃなくて、ものを壊して、そこに木を植えることだと思う」


想い出話だったせいか、長めのMCだったように思います。

7 彼女はブルー
「松本は昔から来てるから、普段あまり歌わない曲をやりたいと思います。
これを作ったのは40の時で。40にしてはカワイイ歌です。だけど内心、とっても気に入ってる歌です」

というコメントから歌ってくれました。
去年の伝説ライブではバンドで演奏してくれたが、ギターの弾き語りで聞くと、また・・・素晴らしい。
最初と最後のコーラス部分はハーモニカになってました。

8 GIVE ME ONE MORE CHANCE
9 我が心のマリア

ともに、初めて聞く曲。涙が出そうになるくらい、胸にジーンと染み渡った。ストリングスもバッチリきまっていた。
特に「我が心のマリア」は、噂に聞いていた以上に素晴らしかった。小島さんのオルガンの前奏。アカペラの歌いだし・・・。
あの感動を言葉で伝えるのは、僕には不可能です。
この日聞いた中で、僕のベストでした。

(MC)
「JSファウンデイション」について触れました。
パソコンを持っている方は、ぜひロード&スカイにアクセスして基金に協力してほしい、と。

メンバー紹介の時に、福田さんのところで客席から
客「ウリナリ見たよー!」
省吾「え?なに?」
耳に手をあて、聞く仕種。
客「ウリナリ見たよー」
省吾「ウリナリ?何それ・・・?」
会場、苦笑。福田さんも苦笑い。
客「テレビみたよー」
省吾「え?何?福田くんと話してるの?」
客「そうー」
省吾「二人で話しないでくれるかな?(笑)」
会場爆笑。
省吾「それで・・・ウリナリって・・・何?」
別の客「ウッチャンナンチャンのことー」
省吾「あ、そうですか・・・(笑)」
会場、爆笑。
省吾「そういわれても、まだよくわかんない(笑)」
 さすが省吾ほどになると、バラエティ番組は見ないのだろうか?(笑)
省吾「OK!まあいい!あとで聞いておくから!音楽やろ、音楽!」

10 LONELY
欲をいえば「愛しい人へ」を聞きたかったなあ。

<ムービー/Midnight Cab>
昨年のものと全く一緒でした。10月の大阪の時に論議をかもした映像解釈について再考しながら見ていました。
その件の詳細については省きます。

くわしいことは、こちらをどうぞ。


11 DANCE
「MY OLD 50'S GUITAR」を聞きたかったなぁ・・・すごく。

12 境界線上のアリア
大久保さんのドラムソロは、気迫がこもっていて長かった。

13 MONEY
14 J.BOY

不動の定番。客席には初めての人がけっこういたが、30代のファンが多く、標準的な層が集まっていたようだ。
ちなみに10代は2人だった。客席は、かなり盛り上がっていた。
「J.BOY!」のタイミングは昨年同様、フェイント有り。まだまだフライングも見られ、なんだか嬉しかった。
大興奮の熱気は、さらに続く・・・。

15 詩人の鐘(New)
シングルバージョン。チャカチャカした機械的な演奏、歪められた声。
だが・・・決定的に違うのは、生の演奏だということだ。

僕は常に言い続けていることなのだが、浜田省吾のレコードは未完成なのだ、と。
もちろん作品として仕上がってはいるのだが、そこにライブの熱気、コンサートの興奮が加わってはじめて完全な形になると思うのである。
たとえば「MONEY」にしても「J.BOY」にしても、家でCDで聞いていても素晴らしい。だが、コンサートで聞けば、「もっといい」のである。
「LOVE HAS NO RPIDE」、「詩人の鐘」にしても発売当初はいろいろと論議が湧き起こったが、コンサートで聞けばやはり、いいのである。
そこにこそライブアーティスト浜田省吾の良さの神髄があるのであり、日本でいちばんチケットをとりにくい公演になると思うのである。

あらためて書くまでもないのだが、省吾のライブは素晴らしい。
頭を前後に激しく振りながらギターをかきならす省吾。日本のどこに、こんなにかっこいい46歳がいるだろうか。
どんなにビッグアーティストになっても、おごることなくステージを大切にする姿勢こそが、多くのファンに愛される所以なのだと思う。

「詩人の鐘」に関しては去年のアレンジの方が個人的には好きだけど(笑)
でも、新しいのもまたかっこいい。ギューンというエレキギターの音もなかなかいい。

16 日はまた昇る
癒しの極致。省吾の曲を日々の励ましにして頑張っている人は多いと思う。
そういう種類の曲の中でも、トップクラスに入るのは間違いないだろう。
世紀末にむかって、頑張っていこうという勇気のでる曲です。
照明によって、まるで絵画のようにドラマチックに曲が彩られている。
夏の野外、沈みゆく夕陽をバックに聞いてみたい。

当然のような「省吾!」コール。

(ENCORE)
1 ラストショー

会場、大合唱。

(ENCORE)
2 LOVE HAS NO PRIDE

振り付けも大分浸透しているようで、かなりの人がうまく踊っていた。
だが、大観衆が一様に手をさしのべているさまは、ある種宗教的な感じさえもするのだった(笑)

ちなみに、アンコールでメンバーがぞろぞろと出てきた時に
「やっとウリナリの意味がわかったよー」
と省吾。こっそり楽屋で聞いたんでしょうね(笑)
「ここにいるミュージシャンは、みんなあまりTVなんかでは見ることはないかもしれないけど、
間違いなく日本でトップクラスのミュージシャンたちです!」

そして、「ウォーイェー!」から演奏が始まりました。

3 ON THE ROAD
この日最大の、熱く大きなうねりが会場を包んだ。この曲を待っていたファンの多さをあらためて知った。
僕には、もう何も聞こえなかった。
歌も、演奏も、歓声も、すべてがひとつになって熱狂という名の一語に凝縮されていた。
僕には、もう何も感じられなかった。
ただ、熱いうねりが体の中を駆け巡っていた。
身体の隅々まで染み渡る重低音の響き。さけぶというより、どこかからあふれているかのような大歓声。
空間が、意識が、すべてがひとつになっていた。
省吾と、メンバーと、ファンと。高まりあった大きな感覚が、すべてを支配していた。
浜田省吾のファンで、本当に良かったと思う。
すべての感動はここには書ききれないけれど、これ以上の興奮は他にはないと思った。

そして、全会場での大省吾コール・・・。

(ENCORE)
4 とらわれの貧しい心で

今にも涙があふれそうな感動を、会場中が感じていた。
アンコール3。
再三のアンコールで登場したメンバーの顔も、心なしか晴れやかで、満ち足りたものに感じられた。
先ほどの爆発的な熱狂は静まり、身体の中を穏やかな何かが、静かに流れていた。
この夜、この感動を共有した誰もが、ただただ感じていたのではないだろうか。
間違いなく、「素晴らしい夜」だったと。