
REPORTER/さにー
1998年4月から始まった「ON THE ROAD 2001」も、いよいよファイナル。
「The Shogo Must Go On」とタイトルを変えてのアリーナツアーだ。
1998年からコンサートに参加した僕には、初めての「アリーナ」でのコンサート。
「ホール」と「アリーナ」の違いを、存分に楽しめたコンサートでした。

目次(全3話構成です)
前もってお断り
今回の福井公演に関して言えば、MCの再現度はイマイチ自信がないです。
録音してたりするわけじゃないし、レポートはすべて僕の記憶頼り。
ちなみに、今までも一度も隠しどり録音とかはしたことないです。念の為・・・よく聴かれるんだけどね(笑)
初めての構成だったし、MCがどこであるのか、どんなことを話すのか、わからなかったからです。
だから、「もっとこんなこと喋ってた」とか「この話はこの枠ではしてない」とか、
最悪、「こんなこと喋ってない」ってこともあるかもしれません。
それだけはご了承のうえ、読んでくださいね。
あくまでも、雰囲気を伝えるってことに主眼を置いて書きたいと思います。
なお、途中に何度か段落がひとつ下がったところ(こんなふうに)がありますが・・・
それは、コンサート前に僕が思っていた疑問などに対しての回答というか、意見です。
この日のコンサートの内容に直接関係したものではないので、読みとばしてもOKです。
Stage Act
午後6時。いよいよだ。
会場内の照明が、だんだん暗くなってきて・・・
ついに始まる!!!!
という雰囲気がたちこめてきます!!
さあ!さあ!さあ!!
いよいよショーの始まりだぁ〜〜!!
【There's No Business Like Show Business】
メインステージの左右の照明が、七色の光を放ちながらグルグルまわる。
ドーム内をまばゆく照らし出すその光は、まるでミュージカルかサーカスの始まりのよう。
スクリーンに映し出されるのは、古い映画のようなヒトコマ。
時折出てくる字幕が、ショーの始まりを感じさせる。
なんて出てたかほとんど覚えてないんだけど・・・
「ショーほど素敵な商売はない」というフレーズが印象的でした。
流れている音楽は、Three Dog Nightの「The Show Must Go On」。
この曲を僕は知らなかったんだけど・・・
曲調は「オブラディ・オブラダ」のような。
すごく楽しい、ウキウキするような曲。
ドーム内には軽快な拍手が満ちて、期待のボルテージがどんどん上がっていく!
1.青空
映像と音楽が終わると、アルバム『SAVE OUR SHIP』のイントロ部分でも流れるボコボコという音が。
これ、溺れてる人が「SOS」と呟いてるイメージなんだろうね。
ボコボコは水の音で・・・。「SAVE OUR SHIP・・・」と言ってるのが聞き取れる。
そして、ドーム内にアコースティックギターの音が響き渡る!
静かに、低く、そして重厚に・・・
決して派手すぎず、かといって地味ではなく。なんとも言えない響き。
でも、ギターの音だけ聞こえていて肝心の省吾が見えない。
「どこ?どこなのー?」と思っていると・・・
なんとなんと、メインステージの真ん中あたりに、頭が出てきた(笑)
いわゆる「せり上がり」ってやつで、ステージの底から上がってきたのです。
一応、この演出は聞かされてはいたんだけど・・・実際に見てみると、やっぱり驚きました。
(幕張で初めて見た方々は、どれだけ驚いたことだろう?)
メインステージの奥につるされたスクリーンには、流れる雲の映像が延々と流れていて。
照明はたしか、暗い青だったような気がする。
するといつのまにか、他のメンバーもステージに登場していて、演奏に加わっていく。
古村さんのサックスと、Jストリングスカルテットの弦が特に印象的。
CDそのまんまの演奏でした。
いや、CDよりも、もっとゴージャスに、ダイナミックに。
今回のツアーの曲目を見ていて、「1曲目がこれって・・・どんな始まり方なんだろう?」と思ってたのね。
本人曰く、「浜田省吾の曲の中で一番暗い曲」だし。
だけど、そんなことなかったんだよね。たしかに明るくはないんだけど・・・
ステージが始まった!何ヶ月、何年ぶり(1週間ぶりとかいう人もいるんだろうけど)に省吾に会えた!
その感動と興奮で、自然に「おおおおおおっっっ!!」という気分になって盛り上がってしまうんだよね。
歓声こそ、発しない。座席から立ったりも、しない。
だけど、すごくインパクトのあるオープニングだと思った。
絶対的な圧倒感の「青空」に包まれて、広い空間であるはずのアリーナが飲み込まれていく。
今夜限りの魔法、コンサートの魔法に徐々にかかっていく。
そんな感じがした。
去年までのホールツアーでの、「モノクロームの虹」のオープニングとは好対照。
去年までのオープニングが「動」だとしたら、今回は「静」。
静かに、低い低い軌道でコンサートが始まっていく。
「これはタダゴトではないな」と、ゾクゾクするものがあった。
2.裸の王達
1曲目が静かに終わって、大きな拍手がまき起こる!
それに応えるように演奏が一転、激しいビートを刻んでいく。
僕自身、コンサートでは初めて聴く「裸の王達」だ。
スクリーンには激しく燃え盛る炎の映像。
照明は真っ赤だったと・・・思う。
映像とサウンド、ライティング、ステージアクト。
すべてが兼ね備わって、ゴージャスなステージが展開される。
このダイナミックさが「アリーナ」と「ホール」の最大の違いかなぁと思った。
『誰がために鐘は鳴る』からファンになった僕が、初めて発売日に買ったアルバム『その永遠の一秒に』。
だけど、その重すぎる世界観が、イマイチ好きになれなかった。
だけどコンサートで実際に曲を聴くと、見方が変わってくるんだよね。
この曲も、ハッキリ言って好きじゃない部類の曲。
ヘヴィーすぎる歌詞とサウンド。
だけど、コンサートで聴くと・・・すごくカッコイイんだよなぁ(笑)
この曲に限らず、後の「午前4時の物語」とかもそうなんだけど、ハードロックな感じの曲って、生で聞くとすごくカッコイイ。
(MC)
2曲目が終わったところで、この日最初のMC。
ちなみに、省吾の衣装は、黒いジーンズに、黒のTシャツ。
あと、手首にリストバンドなのか、バンダナなのか・・・黒いものを巻いてました。
あとは・・・シルバーの十字架のネックレスをしてたかな。
「今日はコンサートに来てくれてどうもありがとう。束の間の短い夜ではありますが、俺たちミュージシャンと、ステージやライティングのスタッフ、そして何よりも集まってくれたオーディエンスのみんなの熱気で、楽しい夜にできたらと思います。最後まで、どうかよろしく」
そして、新聞を取り出す。
小島さんがピアノで軽快な音色を奏でている。
「ん〜今日は、どんなことがあるのかな?今日の福井新聞を見てみよう。ん〜米軍、アフガンを攻撃。炭疽菌入りの郵便物が届く。狂牛病の被害。えひめ丸の捜索続く。うーん。世の中ではいろいろなことが起こっている。だけど俺たち、そんな中で生きぬいていかなくちゃならない。「The
Show Must Go On」。そう、ショーは続けていかなければならない。「THE SHOGO
MUST GO ON」・・・ザ・ショーゴ・マスト・ゴーオン!!」
最後にそう叫ぶと、歓声と大音響とともにお馴染みのナンバーが始まる。
これだ!この熱気こそコンサートだ!!
3.HELLO ROCK & ROLL CITY
「Hello!福井・鯖江City〜!How are you doin'?」
「イエー!」とも「ウオー!」ともつかない、雄叫びと絶叫、歓声が沸きあがる。
「省吾が僕たちの街に来てくれたんだ!」それを一番実感できるナンバー。
この夜のコンサートは僕にとっては純粋に「地元」ってわけではないけれど、富山では日程が組まれてないから仕方ない。
今夜限りは「Hello北陸city」と叫んで欲しい気分だった。
石川から来た人も、僕と同じく富山から来た人も、気分は同じだったのではないだろうか。
それでもやっぱり、盛り上がり方は尋常ではない。
さっきまでとは違って、客席を大きく照らすように明るい照明。
僕たちオーディエンスの熱気が、ステージのミュージシャンに伝わるようにとの配慮。
演奏しているミュージシャンたちも、すごく楽しそうで。キーボードの福田さんは、相変わらず首をブンブン振ってたし(笑)
時折スクリーンに省吾や町支さん、他のメンバーが大映しになるんだけど。
すごくニコニコと演奏してて、楽しそうだった!北陸の人間として、それがすごく嬉しくってね。
この曲は、あっという間に終わってしまいました(笑)
4.土曜の夜と日曜の朝
前の曲からの勢いで、立て続けに始まる(だったと思う)このナンバー。
去年からレパートリーに加わった曲なんだけど、アレンジがすごくいい。
「デンス デンス!デンス ウィデュ〜」(dance dance dance with you)
というサビの部分も、すごく盛り上がって!ものすごーく楽しい雰囲気。
開演前の「サーカスかミュージカルのようなショーが始まる」という雰囲気が、一気にここらへんで弾ける。
やっぱり前半は、楽しく、大きく盛り上がりたいよね!
このあたり、ガンガン飛び跳ねて手をたたいてたら・・・
隣にいたわかめさんと、反対側にいた女性にもガツッとぶつかってしまって(笑)
騒ぎすぎ・・・(笑)
曲が終わってから、両隣に「ガシガシぶつかって、すいませ〜ん」と謝ったら「いいですよ〜ドンドン盛り上がっちゃってください(笑)」と・・・。
でも実は、この4曲目ですでに・・・ものすごく疲れていた僕(笑)
むうう。最初から飛ばしすぎると最後までもたないぞ。
ペース配分を・・・なんて、考えてられないんだけど(笑)
やっぱり、楽しいと必然的に、ドンドン盛り上がっちゃうよね!
ここで・・・メンバーそれぞれの立ち位置を図で確認しておきたいと思います。

なお、大雑把なイラストですので・・・段差とか、高低ありますので。あしからず。
あくまでも位置の確認、という程度にとどめておいてくださいね(笑)
ちなみに、後ろにある柱みたいのはライトがくっついてるセットで、全部で6本ありました。
曲が終わると、一旦ブレイク。
ちょっとしたMCが挟まれる。
「どうもありがとう。ここで、新しくメンバーに加わってくれた素晴らしいミュージシャンを紹介します。大きな拍手を」
客席「ワァーーッ!」
「俺の新しいアルバム、『SAVE OUR SHIP』、みんなもう買ってくれた?」
「買ったよー」とかいう歓声とともに、大きな拍手。省吾はちょっとニコリ。
「ありがとう。今回・・・久しぶりに、チャートで1位とれませんでした」
客席「ワァーーッ!」
「専業主婦に、負けてしまいました(笑)」
客席「ワァーーッ!」
ちなみに、「専業主婦」というのは竹内まりやさんのことです。
『SAVE OUR SHIP』と同時期に出た竹内まりやさんのアルバムがオリコンのアルバムチャート1位で、省吾は2位でした。
「でも僕は、そういうのはもう気にしてないんで。山下達郎君も、竹内まりやさんも、二人とも仲のいい友達だし。まさかこんな歳まで音楽続けてこられると思わなかったんで、時々メールとか電話とかで励ましあったりしてるんですが。まぁ、今回のアルバムは、僕にとってはすごい自信作なんで。いいものができたなぁってことに満足しています。そのアルバムの、サウンドプロデューサーでもあります。ギター、水谷公生!」
大きな歓声。
そうです。今回のツアーでは、水谷さんがギターとして全公演に参加しているのです。
今までは町支さんが一人目立っていたんだけど、今回からはツインギター。
そこらへんのバランスとか・・・どうなるのかなーと楽しみにしていたんですよね。
全編通して聴いたところでは、コンビネーションはなかなかいいと思いました。
町支さんからすれば、自分のポジションにメンバーが追加されるのは
「なんでだよ〜俺のギターじゃダメなワケ?」とか思うのかなぁと、勝手に思ってたんですよね。
きっと面白くない部分もあるんじゃないか・・・とか。
だけど、そこらへんはやはり長い付き合いの両氏。
そういうそぶりも特になく、曲によってアコギ・エレキと使い分けていました。
水谷さんのギターテクニックは、やっぱりすごくて。
ギターソロの部分なんかでも、明らかに今までとは違うサウンドを響かせていたように思います。
そういう意味では、サウンドに厚みが出ていて、よかったのかなぁと思いましたね。
「その新しいアルバムから、何曲か聴いてください」
と言って、次の曲が始まる・・・。
なお、ドラムの長谷部さんの紹介も、もしかしたらここであったかも・・・
ってことで、どこで話したかわからないコメントですが、ここに付記しておきます。
「ドラムは、長谷部徹くん!」
客席「ワァーッ!」
「ドラムは、「ON THE ROAD 2001」が始まった時は、大久保敦夫くんというドラマーと一緒にやってたんですが、体調を崩してしまって・・・このツアーの盛岡公演から長谷部くんが参加してくれてます。ドラムス、長谷部徹!」
こんな感じの紹介が、序盤の方でありました。
5.GIVE ME ONE MORE CHANCE
水谷さんはクラシックギター(ガットギター)を弾いていました。
その響きが、すごく柔らかくて。
CDでも、シングルバージョンから随分アレンジが変わって、全体のタッチが軟らかくなったなぁと感じていました。
「その秘密はコレなんだなぁ」という、滑らかなギター。
もちろん途中で弦も絡みつつ、抜群のアンサンブルを聴かせてくれます。
省吾のボーカルも、もちろん最高。さっきまで激しい曲が続いていたのに、息の乱れも特になく。
しっとりと、爽やかに聞き惚れていました。
ここらへんの選曲について、ちょっと思うところがあったんですよね。
去年までのツアーは、前半は「立ち」、中盤は「座り」、後半は「立ち」と、明らかな3部構成。
選曲がすごく自然で、ロックはノリノリ、バラードは座って聞く。というのが、確立していました。
だけど今回の曲順は、立ち・座りが交互になっていて。
そこらへん、どうなんだろう?と思っていたんですよね。
「落ち着きのない曲順だなぁ」とさえ、思っていたんです。
出だしの「青空」は座って始まるから、それでいいとして。
ここまでの3曲は、基本的に立ってノリノリ。
「GIVE ME ONE MORE CHANCE」は、個人的には座ってゆっくりと聴きたいなぁと思いました。
前がみんな、今までの流れで立ってるから、座ると前が見えない。だから、僕も立たざるをえない。
この5曲目だけが、どうもシックリこないなぁ、と思うんですよね。
(後半の「あい色の手紙」もそうだけど)
手拍子をする曲じゃないしね。「立ったまま聴くバラード」と思えば、全てはうまくいくんだけどね。
この曲の前にMCもあることだし、「ちょっと座って」というのがあってもいいのかなぁと思うんですよね。
まぁ、次がダンス系だから、すぐ立つのも落ち着かないんだけど(笑)
ってことで、この曲は「立ったまま聴くバラード」という位置付けなんでしょうね。
6.LOVE HAS NO PRIDE
前の曲から、自然な流れでこの曲へ。
スクリーンには、プロモーションビデオの映像が流れている。
外人ダンサーが踊ったり、口パクしていたりするアレだ。
メンバーの演奏は熱がこもっていて、途中のラップを担当する町支さんもノリノリだ。
キーボードの福田さんも、首を大きく振りながらノっている。
この曲も初めて聞いたときは驚いたけど、今ではもう定番になりつつあるよね。
定番といえば・・・この曲の最後の方に、決まった「振りつけ」があるんですが。
プロモーションビデオを見たことがない人とかは、わかんないと思うんですよね。
でも、スクリーンにその映像が映されてるから、みんなもわかりやすい。
事実、僕の前にいたカップル(夫婦?)は、それを見ながら合わせて踊っていました。
(ねえ、あの踊りわかる?)
(わかるわけないじゃないか)
(みんなよくできるわよね)
(いや。でも見てみろよ。スクリーンで映ってるぞ)
(そうね、あれを見てやればいいんだわ)
という会話がコッソリとかわされていたかどうかは別として・・・
これはなかなかいいんじゃないかと思いましたね。
「スクリーンが見えない位置の席の人はどうするの?」
と聞かれたら・・・これを参考にしてみてくださいね(笑)
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(約3秒ごとにアニメーションします)
「LOVE HAS NO PRIDE」が終わると、また短いMCがありました。
「今日、このサンドーム福井に集まってくれた6000人の中で、女性はどれぐらいいるんだろう?」
女性たちの黄色い声と拍手がとびかう。
「えー?」
さらに大きい拍手がまき起こる。
客席の半分以上、6割ぐらいが女性だったのではないだろうか?
「次の曲は、そんな女性たちに贈りたいと思います。男たちは、女性たちのために一緒に歌ってほしい」
そう言って始まったこのイントロは・・・
7.モダンガール
なんとそれは、「モダンガール」だった。
ホールツアーでもお馴染みだったこのナンバーだけど・・・
ガラリとアレンジが変わってて、まるで別の曲のようだった。
曲の感じとしては、「EDGE OF THE KNIFE」みたいな感じで。
ダンサブルな曲が、スローなバラード調の曲に変わっていた。
すごく驚きました。
古村さんのサックスがよく響いていたように思うなぁ。
曲が終わり、また短いMCが挟まれる。
ちなみに、ここらへんは客席もずっと立ちっぱなし。
「次はどんな曲をやるんだろう?」とドキドキしながら展開を楽しんでる感じ。
ある程度曲目の流れを情報として知っていた僕でさえ、その気持ちは同じでした。
「じゃあ、男たちはどのぐらいいるんだ?ヘイ!」
「ウオーッ」という男たちの叫びが聞こえる。
「男たちに聞きたい。男にとって、人生でやっかいなことってのは2つある。なんだかわかるかい?」
指を2本立てながら、客席に問いかける省吾。手にはエレキギターを抱えている。
客席から様々な声が飛ぶ。
「そうだな。男にとってやっかいなもの、それは女だ。女にはいつも悩まされるよな」
客席から「ウオーッ」という声がかかる。
僕も一緒に手をたたいて叫んでいたんだけど(笑)
「じゃあ、あとひとつはなんだかわかるか?」
また、いろいろな声が飛ぶ。
「それは、様々に形を変える。だけど、結局はこれなんだ!」
そう叫んでから、ギターをかき鳴らし始める!
※ここらへんの話し方、随分曖昧ですが・・・話した内容は、こんな感じのことでした。
8.MONEY(BEATLESカヴァー)〜MONEY
始まったのは、洋楽のカヴァー曲。ビートルズの「MONEY」だ。
と言っても、僕は原曲を知らない。でも、なかなかカッコイイ曲だったので原曲も聴いてみたいなぁ。
これ、「ちょっとだけやる曲」ぐらいの扱いだと思ってたんですよね。
と思ってたら、しっかりとバンドの演奏もかみ合ってるし、ワンコーラス演奏したし。
これはこれで、次の「MONEY」への流れなんだろうね。
ビートルズの「MONEY」が終わると、町支さんのエレキが唸りをあげる!
これはお馴染み、省吾の曲の「MONEY」だ!
1998年〜1999年はイントロから1番までを省吾がアコースティックギターで弾くバージョンだった。
でも今回の演奏も、2000年から復活した「町支イントロバージョン」、いわゆる本来のバージョンだ。
この曲も、すごく熱い!
真っ赤なライティングが交錯して、ところ狭しと動き回る省吾を追う。
町支さんと水谷さんのツインギターが炸裂し、古村さんのサックスも闇を切り裂く音色で吠える。
長谷部さんのドラムも、大久保さんに見劣りしないと思ったしね。
というか、ほとんど違いが感じられなかったです(笑)
すごくゴージャスな演奏だなぁと思った。
なんか、ゴージャスという表現が多いですが・・・ホント、それしか言葉が思いつきません(笑)
・・・でもね。
去年までの流れだったら、この曲は終盤にあるんだよね。
この曲のあとは「J.BOY」に流れてほしいような、そういう感覚が染みついてて。
だから、この後が「DANCE」ってのは、不思議な違和感があったんだよね(笑)
9.DANCE
10.境界線上のアリア
この2曲は、アレンジなんかも特に変更がないように思えた。
「DANCE」の途中から「境界線上のアリア」へと続いていくメドレー風の演奏。
「MONEY」でものすごいエネルギーを使ってたから、このあたりではもうフラフラ(笑)
「境界線上のアリア」のブレイク後には、ドラムソロがあって。
・・・と思ったら、あっという間に終了。約20秒ぐらい?
とにかく、ものすごーく短かったです。
大久保さんの長すぎるのもどうかとは思うけど、短すぎるのもちょっと・・・(笑)
かなり拍子抜けしてしまったなぁ。
あ、「境界線上のアリア」の途中に、岡沢さんのベースソロのパートがありました。
なんか、ものすごく久しぶりに聴いた気がして・・・嬉しかったです。
演奏が終わると、メンバーたちはバックステージへと下がっていく。
省吾は一人、センターマイクでコメントを。
「えー、ここで15分ぐらいの休憩をとります。今夜はまだまだ、長いステージになるんで」
ここで、大きな歓声!
そうだよね。もっともっと長く楽しみたい。みんなその気持ちは一緒だよね。
「ノドが渇いた人はなんか飲んでもいいし、タバコ吸いたい人はロビーで吸ってもいいし、トイレ行きたい人は行って下さい。みんなそれぞれに、時間をすごしてください。何もすることがないって人は、この「ON
THE ROAD 2001」の今までの旅の様子を収めた映像がスクリーンで流れますので、それを見てください」
そう言って省吾もバックステージへ。
ちなみに、ここまでの経過時間は約1時間。
THE DOCUMENT OF "ON THE ROAD 2001"
スクリーンに、映像が流れ始める。
「ON THE ROAD 2001」の様々なシーンを収めたダイジェストムービーだ。
最初の頃に流れていたコンサートフィルム、「Midnight Cab」のメイキング映像。
1999年に参加したファンクラブイベントで見たものだ。
他にも、「モノクロームの虹」のプロモーションビデオの撮影風景。
1998年から始まったツアーの映像。停電になった姫路の映像もあった。
新しいコンサートフィルム「MARIA」のメイキングシーン。
キロロリゾートの野外コンサート。
ドキュメントとしては、今回のツアーパンフレットも同じような作りですね。
流れる映像それぞれが、とても思い出深いシーンばかりだった。
様々なシーンが、InstrumentalのBGMにのって流れていく。
曲は「滑走路〜夕景」や「我が心のマリア」などが使われていた。
これ、すごく面白かったです。
僕は幸いにも「ON THE ROAD 2001」を最初からずっと参加できているので、それぞれのシーンに思い入れがあって。
「ON THE ROAD 2001」の歴史は、僕にとってはコンサート参加の歴史そのもの。
ひいては、「Sunny's Day」の歴史そのもの。
この3年半が走馬燈のように映像とともに頭の中を流れて行って。
コンサートとともにあった時間を振りかえれる、とてもいいフィルムだなぁと思った。
こういうの、手元に欲しいんだけど・・・
今度販売されるであろう「2001」のビデオにも入れてくれないかなぁ。
流れる映像を見ながら、隣のわかめさん(僕の右隣)や、左隣の席の方の女性と思い出話に華がさいて。
人それぞれに、参加したコンサートの思い出って・・・いろいろあるんだなぁと思う。
余談ですが・・・今回のコンサートは全部で3時間半の長丁場です。
途中で休憩とかもなかなか出来ないから、ちょっとした飲み物とか、準備しておくといいかも。
僕がオススメするのは、アメ。
この時間に、映像を見ながらアメをなめてノドを潤すと、随分違うと思いますよ。
スクリーンはいつのまにか真っ暗になっていて、BGMだけが流れている。
そうこうしているうちに、照明が落ちていき・・・
いつのまにかメンバーが登場、唐突に演奏が始まった。
後半の演奏は、アコースティックコーナーから。
11.MIDNIGHT FLIGHT
これ、すごく嬉しかったです。
すごく好きな曲だし、今までコンサートでは聴いたことがなかったので、ぜひ一度聴いてみたいと思っていたんだよね。
演奏がいきなり始まったので、慌てて席に戻る人もチラホラいたように思う。
よく見ると、ステージ奥には巨大な布みたいのが吊り下げられた感じになっていて。
照明灯の6本の柱から吊り下げられた大布は、スクリーンも隠しています。
後半最初の3曲は、映像はなしです。
そのかわり、照明がすごく綺麗でした。
暗い壁に、ポツポツと光る小さな照明が星みたいで。
まるで夜空をバックにメンバーが演奏しているような感じ。
思わず「綺麗・・・」とつぶやいてしまいました。
この夜空の美しさと、とても澄み渡って綺麗な演奏。とても幸せな感じのひとときでした。
サウンドの面でいえば、ストリングスの存在感がとてもよかったかな。
「CLUB SNOW BOUND」の演奏のイメージに近い感じです。
ちなみに、後半最初のアコースティックコーナーは省吾はイスに座ってギターを弾いて歌ってます。
先ほどまでの黒いTシャツの上に赤いシャツを羽織っています。
ボタンはとめずに、前は開いてる感じ。
12.片想い
前の曲から続けざまに演奏。
この曲は、小島さんのピアノがすごくいいんだよね〜。
とても情感に溢れた、艶のあるピアノだと思うんです。
省吾は感情をタップリとこめて歌ってくれました。
会場の多くを占める女性たちは、みんなウットリしながらこの曲を聞いてるんだろうなぁ・・・
とか考えているうちに、曲がおわってしまって(笑)
なんか、あまり印象に残ってないのです・・・。
2曲を終えたところで、MCがあります。
(MC)
「どうもありがとう。ここで、素晴らしいストリングスを聞かせてくれたメンバーを紹介します」
そういって矢野さん、岩戸さん、大沼さん、船田さんの紹介。
さらにストリングスのアレンジメントということで福田さんが紹介されました。
「今歌った「MIDNIGHT FLIGHT」はクリスマスの歌ですが・・・なんでクリスマスの歌を歌うんだ!って感じですが。福井にはその頃に来られないので、クリスマスになって、「ああ、そういえばあの時、これを歌ったんだっけなぁ」と思ってくれたらいいなと思って、歌いました。前にここでやったのは、1996年の12月28日だったんだよね。俺、誕生日の1日前だったんだよね。コンサートが終わってから、メンバーやスタッフにハッピーバースデイなんかしてもらったりして。すごく楽しかったのをよく覚えています。あ、ねえ。今日、福井の人ってどのぐらいいるのかな?」
かなり大きい拍手。地元の人が多いというのは、やっぱり嬉しい気がする。
「じゃあ、関西から来たって人は?」
パラパラと少ない拍手。
「じゃあ、滋賀から来たって人は?」
少ない拍手。
「それじゃあ、富山から来たって人は?」
ほどほどの拍手。僕ももちろん、思いっきり拍手しました!
「じゃあ、新潟から来たって人は?」
ほどほどの拍手。
「みんな、遠くから来てくれてありがとう」
あれ?あれれ?おーい。どこか忘れてませんかー?(笑)
僕の隣で、石川から来たわかめさんがガックリしていました・・・。
「さっき歌った「片想い」は、1978年、『イルミネーション』ってアルバムに入ってた曲です。次に聴いてもらう曲は、『J.BOY』ってアルバムに入ってる曲です」
※ここらへんのMCも、イマイチ自信がないんですが・・・石川を抜かしたというのだけは確かです(笑)
終演後、ガックリとしていた石川県の友達を多数みかけました。
13.もうひとつの土曜日
ホールツアーでもお馴染みのナンバーだね・・・と思っていたのですが、決定的な違いが。
前は省吾のギター弾き語りで演奏されていたんですが、今回からはバンドスタイル!
小島さんのピアノが、すごく染みわたる。
ギターだけでの弾き語りもいいけど、バンドでの演奏もいいなぁ〜。
「片想い」と「もうひとつの土曜日」。どちらも、有名なバラード。
ここらあたり、必殺のレパートリーだなぁ。
隣のわかめさんも、ウットリしていたように思います・・・。
省吾ファンの層って、やっぱり全体的に30代が多い。
そういう方々はみんな、『J.BOY』か、その前・・・1980年代前半ぐらいの頃からファンという方が多いと思う。
この2曲はそういう方たちには、バイブルなんだろうなぁ。
1990年代からファンになった僕には、やっぱり「昔の名曲」と思えてしまうんだけどね。
その曲ができた頃に生で聴いていると、やっぱり思い入れも強い。
僕にとっては「青空のゆくえ」なんかがそうであるようにね。
演奏が終わり、なにやらあわただしいステージ上。
メンバーやスタッフが動き回っている様子が、照明のおちた暗闇の中でも窺い知れる。
省吾が一人中央に立ち、マイクを持って話し始める。
(MC)
「なにか話でもしようか。うーん・・・これは、つい最近、2、3日前のことなんだけど。駐車場に車をとめようとしてたのね。普通の駐車場なんだけど。そしたらそこに、もう1台車がいまして。動きが、のんびり・・・悪く言えばどんくさくて、待たされてたんですけど。その車がゆっくりと停まったので、俺もその横に車をとめたわけです。窓に黒いシールがはってあって、中は見えなくて。「あぁ、チョットヤバイかな」と思ってたら、その車から、ものすごい音量で音楽が聞こえてくるんですね。どうやら、ヘビメタか何からしい。そうしますとその車から、男が一人降りてきまして。全身、真っ白いスーツなわけですよ(笑)組の人かな・・・とか思って。そしたら、開いたドアからさらに大きな音で音楽が聞こえてくるわけです。メタリカか何かかと思ってたんだけど・・・その男は、まるで俺に聞かせようとするかのごとく、扉をガッと開けて音楽をかけてるわけです。で、俺も車を降りると・・・その音楽は「Money!!
Money makes me crazy!!」とか歌ってるんです・・・なんと、俺の曲だった(笑)その男は、俺のことを特に気づかずに、堂々とした足取りで行ってしまったんですが。俺は・・・あっけにとられて、ボーゼン(笑)・・・と思ってふと見ると、その車は真っ白いベンツだったんですね(笑)純白のメルセデスベンツ・・・。いやぁ、こんなことになってたのね、俺の歌って・・・(笑)以上、浜田省吾「駐車場物語」でした」
会場は笑いと拍手。
今でもまだ、「〜物語」っての気にいってるんですねぇ(笑)
そういうMCの間に、ステージ上の準備もだいぶ整ったようです。
「次の曲は、新しいアルバムからやります・・・新しいアルバム、気にいってくれた人!」
大きな拍手。
「前回のアルバムから5年たったけど、やっとそれを超えるものが作れたと自分でも思います」
大きな拍手。
「じゃあ、この間のBSの放送、見たぞって人!」
客席は、絶え間ない拍手。
「BSの放送、面白かったって人!」
拍手の合間に、矢継ぎ早に質問が続く。
「NHK総合の放送、面白かったって人!」
こればかりは、まだ見てない僕は拍手しなかったです。
福井のコンサートが終わるまで、封印しておこうと思ってたからね。
「最後・・・あと3分で終わっちゃったねぇ」
会場からは、ひときわ大きい歓声。
「俺、20年ぶりにテレビで出たのに・・・そりゃないよなぁ(笑)」
会場、笑いと歓声。
※この後、もうちょっと話があったかも・・・?
「えーでは、次の曲は新しいアルバム『SAVE OUR SHIP』から、特に気に入っている曲です」
14.彼女
コーラスがすごく綺麗でした。
3本のスタンドマイクが立てられてて。
省吾が真ん中で、右側に町支さんと福田さん、左側に古村さんと岡沢さん。
小島さんはキーボードで「ポロロロ」という伴奏の電子音を弾いている。
ベースの音なんかは、カラオケ(打ち込み)だったと思う。ドラムの長谷部さんの姿は見えなかったし。
後ろのスクリーンには、いろいろなカットでの省吾の映像が流れる。
8月にNHKのBS2で放映された特番の映像に、ちょっとプラスアルファしたもの。
この曲、すごく爽やかなラブソングだよね。
歌詞もすごく短いし、簡単な言葉で書かれていて。
ストレートだけど、すごく都会的な、オシャレなラブソングだと思う。
タイプ的には「GIVE ME ONE MORE CHANCE」に近いような。
本人自ら「気に入っている」というだけあって、楽しそうに歌う省吾が印象的でした。
「彼女」が終わると、ステージが暗くなって。
同時にSE(サウンド・エフェクト、つまりは効果音)のヘリの音が流れる。
この音は・・・
15.A NEW STYLE WAR
ヘリの爆音からそのまま、この曲の演奏が始まる。
ドカーン!という迫力と、張り裂けるようなドラムのビート。
この高揚感は、1999年の夏、キロロリゾートで見た野外コンサートのオープニングだ!
天井には屋根があって空こそないものの、気分はあの時に戻っていた。
あの夏の日、いろいろあって迎えた野外コンサート。
前日入りするメンバーとスタッフの大勢をのせた飛行機が、ハイジャックされた。
墜落こそしなかったものの、長島機長という尊い命が奪われた。
そのために1万人が捧げた黙祷と、穏やかな湿った風、低く響くオルガンの音。
続けて始まった「青の時間」の演奏・・・。あのシーンは、今でも忘れられない。
そして今。
世界は21世紀最初の大きな騒乱にまきこまれている。
飛行機をハイジャックしての卑劣なテロ。
あまりにもリアリティのない、ゲーム画面かコンピュータグラフィックスのような映像に、誰もが我が目を疑ったことだろう。
世界に本当の平和なんてあるのだろうか。安息の、約束の地はあるのだうろか。
どれだけの罪をおかせば、人は安らぐことができるのだろうか。
リアリティのない現実を直視せざるを得ない現在。
僕たちは何を見、何を信じればいいのだろうか。
その答えが、この歌の中にはあるような気がした。
怖いぐらいに、現代の世界を風刺してしまっている歌詞。
リアリティのない現実と、リアルすぎる曲。
その狭間に介在する意識の中で、人はみな叫び続けている。戦いつづけている。
この曲の持つ大いなる怒りが、悲しみが、憂いが、身を引き裂くような気がした。
狂おしいほどの艶やかな演奏に、観衆の熱気は押し流されていく。
16.愛の世代の前に
そして次が、この曲。
テロや戦争、武力に対しての悲しみが、怒りがこみ上げてくる。
爆発的なPASSIONに身をゆだねた時、人は我を忘れてしまうのだろうか。
「ただ大きな音をだしてバカ騒ぎするロックのコンサートではなくて。そこには喜びや、怒りや、悲しみや、様々な感情があって、それを表現できたら・・・それはきっといいコンサートを出来たなって実感できると思うんですよね」と、NHKの特番に出演した時に省吾はそう語っていた。
それらがここにはある。間違いなく、様々な感情がうずまいている。そう思えた。
楽しいだけではない。
いろんなことを考えさせてくれる省吾のコンサートは、実に奥深いと思う。
もう息ができないぐらいに、激しい演奏。
観客の盛り上がりもピークに達しつつあった。
赤いライトの光が、怒りや悲しみを如実に指し示しているように思えた。
17.午前4時の物語
前の曲が終わった後、間髪入れずにヘビーなロックサウンドが響き渡る。
ある種騒々しいと思えてしまうほどの、ものすごくヘビーなロック。
それがこの曲だったんだけど・・・僕はこの曲、なんだか笑ってしまいました(笑)
思っていたより面白いなぁ、と。
実はニューアルバムを初めて聴いたときに・・・「なんじゃこりゃ!」と拒否反応を起こしていたんですね。
「こんなの浜田省吾じゃない!」と・・・。
「LOVE HAS NO PRIDE」を聴いたときにも同じように思ったんだけれど(笑)
ヒップホップとか、そういうものをはるかに超越したサウンド。
なんていうのかわかんないけど、イマドキというか・・・とにかく、イヤだったんだよね。
これだけは納得できない、と。
それが、やっぱりコンサートで聴くと見方ってのは変わってしまうもんで(笑)
「・・・to be "Kissin' you"」(この日はやってないけど)と同じような、激しいロックの曲に聞こえてきたのです。
もちろん、歌声はCD同様エフェクトをかけて歪んでいる。サウンドは騒々しい。
だけど・・・なんか、「あ、カッコイイかも」と思えてしまったんだよね。
水谷さんのエレキと、福田さんのキーボードなのかなぁ。あと、長谷部さんのドラムと。
どれかの音が、妙にカッコよくて。前奏を聞いたときは「オーッ!」と思ってしまったんですよね。
省吾の歌声にエフェクトをかけられていたのは「そこまでやるか!」と叫びつつ笑ってしまったんですが。
コーラスの「STORY OF 4 A.M.〜I wanna' go back home〜」というところは一緒に歌いました。
っていうか、メロディの歌詞はほとんどわかんないし(笑)参加は、手拍子とコーラスだけですね。
ある意味、今日の曲の中で1番面白くて、驚いた曲はこれですね。
だけど、決してこの曲を好きになったわけではないんですが(笑)
まぁ、今までほど毛嫌いしなくなったかな、CDでも飛ばさなくなるかな・・・って感じですね。
ぜひもう一度、あらためて聴いてみたいです。
ちなみに、後ろのスクリーンには高速で流れる夜のストリートの映像。
パソコンで言うと、「Media Player」の「視覚エフェクト」とか「Real Player」の「ビジュアライゼーション」みたいな。
こう、光がガーッと渦をまいてるみたいな・・・そういう効果を施された、破滅的な街の風景。
そこに省吾の歌っている姿が、重なって映し出されていて。
なんともいえずテクノチックな雰囲気でした。
18.あい色の手紙
「ベースボールバーット!バーット!バーット!」とエコーが響きわたって演奏が終わると・・・
小島さんの奏でる静かなピアノの音色。
前の曲までの激しいノリから一転して静かな雰囲気。
省吾はイス(?)に座り、便箋のようなものを片手に持ちながら歌っていました。
あれが「あい色の手紙」なのかな?
人によると、あれは「歌詞が書いてあった」とか「白紙だ」とか。
色々な憶測がとびかってますが・・・。実際のところは、どうなんでしょう?
僕の位置からではとても確認できなかったのです。
客席は、どうしていいのかわからない様子。
そのまま立っているべきか?手拍子する曲じゃないし。静かな曲だし、座るべきか?
前半の「GIVE ME ONE MORE CHANCE」でも感じたことなんだけどね。
これも「立ったまま聴くバラード」という位置づけなのかも。
僕の前の人たちは、何人かが座っていたんだけど。でも、座っちゃうと前が全然見えないし。
必然的に、立たざるをえないんだよね。
個人的には、座ってジックリと聴きたい曲でした。
この曲の前にも一言「座って」ってのがあると、随分違うんだろうなぁ・・・と思いました。
次の曲で、みんな座っていただけにね。
19.Theme of "Midnight Cab"
省吾はどこかに隠れて、古村さんにスポットライトがあたる。
小島さんのピアノと、古村さんのサックスの共演。
一転して、今度はとてもJazzyな雰囲気。
スクリーンにも、サックスの映像が大きく映されている。
CDでサックスを吹いているのは古村さんではないんだけど、まるでCDそのままのような演奏。
シットリとして、すごくムードのある・・・とても艶やかなサックスの独奏。
照明も暗くなっていて、ムードをより盛り上げていて。
こういうのもいいもんだよねぇ・・・。
ちなみに、黒人の語りはナシで、純粋な“Instrumental”でした。
ホールツアーのときは、この曲はコンサートフィルム「Midnight Cab」のBGMとして流れていたんだよね。
省吾がタクシーを運転してる映像が流れて。
そこからコンサートが始まっていくという・・・そういう流れが、綺麗に出来あがってる。
それを福井なり、金沢なり、富山なりで体験している人たちはみんな、心が高鳴っていたはず!
そして、省吾の弾くギターの音がドーム中に漂う静寂をひきさく!!
20.モノクロームの虹
昔からのファンにしてみるとどうなのかわかんないけど・・・
「ON THE ROAD 2001」からコンサートを観ている僕には、これはなくてはならない曲のひとつ。
これを聴くと「省吾のコンサートだ!」と思えるんだよね。
アレンジとかは特には変わってなかったと思うんだけど、ものすごく盛り上がりました。
ストリングスもしっかりと参加していた・・・と思います。
やっぱり、コレがなくっちゃね!
演奏は一気に熱を帯びて続いていきます。
21.J.BOY
ピチョンピチョン・・・というような音のイントロ。
「Show me... show me! Show me your way J.BOY!!」
そのシャウトから始まる。まさに浜田省吾といえばコレと言えるぐらいの、必殺ナンバーだ。
会場は広いアリーナなんだけど、去年までのホールと一緒で。
広さを全然感じさせない熱気というか、異常なまでの興奮みたいのが、オーディエンスを突き動かしている。
コンサートの中でも、最も、爆発的に盛り上がる曲だ。
これも、アレンジは特に変わってないと思う。
サビのところはやっぱりタメのある「2001」バージョンだし。でも、それがなんだか嬉しくもあったりして。
とにかく、もう・・・ワケがわかんないぐらいに飛び跳ねて、コブシを振り上げていたと思います。
5日たった今でも、目を閉じるとその場の熱気が思い出せるほどです。
ありとあらゆるもの・・・それらを「発散する」というのが、最も相応しい言葉かなぁ。
とにかく、すごいんです。盛り上がるんです(笑)
僕ももう、汗だくでフラフラになってたんだけど、それでもコブシを振り上げずにはいられないのです。
一夜限りの魔法。その効果が、最も頂点に達している瞬間でもあります。
ギターやサックス、ストリングスカルテットのソロパートもあって。
熱のこもった演奏が繰り広げられて。
やがてそれらは戦いを終えた兵士のように、ひとつの場所へと帰っていく。
オルガンの静かな音色が聴こえてくる。
「どうもありがとう。1998年にこのコンサートツアーを始めた頃は、4年間ツアーを続けて21世紀になる頃は、もう少し日本の状況もよくなってるかなぁと思っていました。だけど最近は、犯罪もどんどん悲惨になるし、経済も落ち込んでるし。世の中がどんどん閉塞していってる。去年から新しいアルバムを作るとき、これからのテーマは持ちこたえること、生き残ること、サバイバルしていくことなんだなと思いました。何がなんでも生き残るってことじゃなくて、この時代の中で良心やユーモアや自分自身を失わずに生きぬいていくことがこれからのテーマなんだなと思いました。毎日、仕事や、家庭や、いろんなこと大変だと思う。世の中も混乱に満ちてて、どうなるかわからない。だけど、こんな世の中だけど・・・俺たち、頑張って生きて、生きぬいていかなくちゃならない。つらいことや、いろんなことを乗り越えて頑張って生き抜いてください。今夜、どうもありがとう」
会場からは大きな拍手と歓声。
22 日はまた昇る
CDと同じく、「海鳴りの・・・」の部分が先に来ていました。
先のコメントと、この部分のアカペラを聞いて、この曲の前奏が始まると・・・自然と涙が一筋、流れてきました。
「きっと今回は、泣かないだろう」って言ってたのに。やっぱり泣いてしまった(笑)
省吾のコメントの、ひとつひとつがすごく優しくて。思いやりに溢れていて。
すごくすごく、なんだか優しい気分になれたのです。
この3年半のこと、いろいろと甦ってきて・・・僕自身の。うれしかったこと、つらかったこと。
そうしているうちに、自然と泣いてしまったのです・・・。
この曲、とても素晴らしいです。
まるで渇いた砂漠に水が染み込んでいって、やがて大きなオアシスが出来あがるかのように。
すごく潤いと慈愛に満ちた・・・とても優しくて大きな曲だなぁと思いました。
何度かコンサートで聴いているけど、今日の演奏が一番よかったかもしれません。
スクリーンには、大きな真っ赤な夕日が映し出されていて。
夕日って、どうしてこんなにも人の心を熱くさせるんだろう。
「きっとただひとつだけ・・・」の部分では、指を1本立てて。優しく教え諭すかのように、しっかりと心をこめて歌ってくれました。
浜田省吾。最高です。本当にもう、感激がとまらなかったです。
メンバーも、すごくニコニコして楽しそうに。
この夜のショーが満足のいくものであった実感があったのか・・・
すごく楽しそうに演奏してくれていました。
どうしてこんなにも、熱くなれるんだろう。優しくなれるんだろう。
5日たって、これを書いている今でも涙があふれてきそうです・・・。
大きな歓声と、熱い熱い拍手に称えられて演奏はフィナーレを迎えます・・・。
すると最後に、「青空」のInstrumental演奏がメンバーによって。
約30秒ぐらいだったんだけど・・・なんか、すごくよかったです。
映画のフィナーレのシーンみたいで。
その演奏をバックに、省吾は一人先に「ありがとう!」と言い残してバックステージへ・・・。
(ENCORE)
会場はもちろん、大アンコール。
たった1回しかない北陸公演。みんな思いは同じ。
もっともっと、歌って欲しい。この楽しい時を、まだ終わらせないで欲しい。
みんな必死に叫んで、手を叩いて、アンコールを叫ぶのでした。
そうしているうちに、スタッフの動きがあわただしくなってきて。
センターステージの黒い幕がはずされ、楽器が顔を出す。
センターステージへと向かう通路には警備の人たち(実はトランポの方たちだそうです)が配備。
通路にロープが張られて、まるで今にもそこからメンバーが出てきそうな感じ。
会場中がその雰囲気を察して落ち着かない感じ。
スポットライトは、ひとつの入り口を照らしていて。
あそこから来るのかな?
※トランポ・・・トラックでセットや楽器を運んだり、舞台のセッティングをしたりするスタッフの方々のことです
しばらくすると、スクリーンに映像が流れ出して。
それは、今日の開演前のシーン。
会館に入る省吾と、それを見守るファンの声援。
省吾は歓声に応えて、大きく手をふってくれて。
(僕たちも入り待ちしようとしたんだけど、間に合わなかったんだよね)
こういうシーンをカメラが撮っててくれるってのは、すごく嬉しいよね。
スクリーンの映像に気づき、歓声と拍手はやがておさまりました。
みんな食い入るように画面を見つめていたのでしょう。
カメラは、会館の中までついていきます。
「えー今日は、2001年10月21日。サンドーム福井でのコンサートです。ここが・・・楽屋です」
広くて整った楽屋が映し出される。
「今日もいいコンサートをできればと思っています」
そして映像は、開場前のファンの姿に。
カメラを持ってインタビューされていた映像は、ここで使われるのでした。
インタビュア「浜田さんに何を期待しますか?」
女性「私は今妊娠中なんですが・・・このお腹の子が大きくなるまで、ずっと歌いつづけてほしいです」
客席からは、大きな拍手と歓声。
そうやって何人かの方がインタビューを受けてて。
その中で、僕と一緒に行った友達も何人か映ってて!!
いいなぁ〜。みんな。
3、4人ほど?インタビューが終わると、また映像は切り替わります。
これは・・・なんと、今の、現在の映像!
「アンコールどうもありがとう。これから、センターステージへ行って演奏します。」
楽屋裏の通路を歩きながら、コメントする省吾。頭にはヘッドセットマイクがついている。
「これはお願いなんですが・・・ステージへ向かう俺たちミュージシャンに、どうか手をださないよう。壊れやすいですから(笑)ヘッドセットマイクもつけてるし。どうか、お願いです。北陸のファンのみんなを信じてます」
「北陸」の言葉に感動しました。会場中は大きな歓声。
すると、今まで反対側の入り口を照らしていたスポットライトが急転して、僕のいる場所の近くの入り口に!
すぐ近くの入り口から、メンバーが次々と入場。
僕のいる位置からは5mほどの距離だったんだけど。人垣の向こうに、メンバーの顔が見えました。

近くで見たいのはわかるけど、後ろからどんどん人がくるのはちょっと・・・どうかなと思いましたが。
でも、どうやら無事にステージまで辿りつけたようです。
あ、アンコールの省吾はといえば。白っぽいTシャツ?に、派手な柄のシャツを羽織って。下はブルージーンズでした。
「OK!ありがとう!」
狭いステージいっぱいに、メンバーが輪になって立って、それぞれの楽器を手にとって。
僕の方から見えた配置は、中央にドラムの長谷部さん。向こう側右側に古村さん。左側に小島さん。
中央右手に町支さん、その手前に岡沢さんと福田さん。福田さんが一番正面だったかな。
「今までは俺たちがメインだったけど、今度は俺たちがみんなのバックバンドをやります。どうか大きな声で一緒に歌ってください!」
E1.路地裏の少年
アンコールの曲は、どれも楽しいものばかり。
流れに沿った本編の曲たちとは別に、とびきりのノリノリなナンバーたち。
最初は、省吾のソロデビュー曲でもあるこれ。
サビの最初の「ア〜ア〜♪」のところは、みんなで人差し指をつきたてて腕をあげます。
というのも、福田さんがそうしているから(笑)
福田さんは小室哲哉が持ってるような・・・なんていうんだろ。
ギターみたいに持つピアニカみたいなやつ(笑)
それをもって、首をブンブン振りまわしてノリノリ。
それがまた、正面にいるもんだから可笑しくって(笑)
僕、福田さん好きだから、とても嬉しかったんだけどね。
僕のいる席からセンターステージは右真横に位置しているので、みんな右を向いている。
僕は、わかめさんの背中ごしに省吾を見ている感じだ。
後で聞いたら「頭の上から声が降ってきた・・・」と言ってたところをみると・・・
そうとう叫んでたんだなぁ、僕(笑)
アンコールはとにかく、みんなで大合唱。すごく楽しいのです。
そしてまた、省吾がよく喋る!
1曲ごとに話をしてくれてねぇ。すごく楽しかったんだ。
でもね。すごくいっぱい喋ってたので・・・そのほとんどが、記憶になくて(笑)
残念だけど、全部はとても覚えきれなかったのです。
ということで、覚えてることを順不同かもしれないけど、書き綴っていこうと思います。
「ありがとう!今の曲は、俺がソロデビューしたときの曲で。1976年にリリースした曲なんだけと。その時みんな、何してた?」
様々な声がとびかう。僕も負けじと「2歳!〜」と叫んだ(笑)
(間になにか、いろいろ話があって)
「じゃあ、次の曲は知ってるかな?みんな一緒に歌って!」
E2.終りなき疾走
そういって始まったのは、この曲だった!!
僕、ものすごーく嬉しかったんです!
この曲、ずーっと聴きたくて。大好きなんだよね。
1998年春のコンサート初参加以来、ずっと聴きたいと思ってた。
その曲を、今日!初めて聴くことができたんです〜!!
僕の興奮は、もう一気に頂点へ。
何度も何度も辿りついたはずの頂点なのに、さらにさらに上の頂きへ。
そのぐらい、僕の感激と情熱の全身を駆け巡る早さというのは、それこそ終りなき疾走!
前奏が走り出した瞬間に、「うおおおおおおおぉぉぉ!!!!」って叫んでたもん(笑)
省吾の市販のビデオが2本ある。
そのうちの最初の1本、『ON THE ROAD "FILMS"』。
あれの最初で、1988年の渚園が映るんだけど。
その「終りなき疾走」がすごーくカッコよくてね。僕、あれが大好きなんです。
「走り出し〜♪」で客席を指差すところとか、軽快なステップで歌うとことか。
最後の「ヘイ!ヘイ!ヘイヘイヘイヘイ!」とかね!
とにかくもう、すごい好き(笑)
俗にいう「壊れた」って表現が一番あてはまるのは、間違いなくこの瞬間(笑)
今日の演奏も、あのビデオで見たものとほとんど一緒!
スピード感のある演奏と、熱い歌声、ドーム中の熱気。すべてが最高だ!!
とにかくもう、ノリノリでした(笑)
最後のところも「ヘイ!ヘイ!ヘイヘイヘイヘイ」って叫びまくり。
しかも、何度も何度も。とにかく、熱い。熱すぎる。
途中でジャンプしてたら、隣の人と手がぶつかってしまったりして(笑)
わかめさん・・・うるさくなかったかな?(笑)
ずっと「かっこええぇぇぇぇ〜〜!!」って叫んでたしね、僕(笑)
僕の中では、この日聴いた中でいちばんよかった曲でした。
メンバーもみんな、すごく楽しそうでした。
「OK!この曲は『HOME BOUND』って曲に入ってて。俺もまだ・・・若かった(笑)俺は今、48なんだけど・・・」
「エーッ!?」という客席の声。
やっぱり、知らない人っていっぱいいるんだろうね。
そう、省吾は今48歳。だけど、あんなにカッコイイ48歳、他にいないよね。
「俺だって若いときはあったんだよ(笑)生まれたときから48ってわけじゃないよ。じゃあ、今日、20代の人ってどのぐらいいるのかな?」
僕も含め、会場中の20代が大きな拍手!会場の3割ぐらい?
「じゃあ、30代の人は?」
会場からは、一層大きな拍手と歓声!!会場の5〜6割ちかく?
「じゃあ、40代以上の方は?」
まばらだけど、確実にけっこういるぞっていう感じの拍手。
「じゃあ、10代は?」
パチパチパチ。
「3人・・・?(笑)その3人は、とてもいい音楽的センスをしているね」
会場からは、大きな拍手。
「じゃあ、次の曲。みんな、知ってるかどうかわからないけど・・・一緒に歌ってくれたらハマダ、嬉しいッス!」
この「ッス」が、なんかすごく面白かった(笑)
ってことで最近、ひそかに僕を含む数人でブームです。「ッス」が。
E3.悲しみは雪のように
そう言って始まったのは、この曲。みんな知ってるよね〜(笑)
ある意味、省吾の曲の中で一番有名な曲。
当然のように大合唱でした。
アンコール中の省吾はというと、メンバーは固定位置なんですが、その周りをウロウロ。
センターステージが四角か丸か、どういう形をしてるかわからなかったんだけど、そのフチをグルグルまわっていました。
どっちの方角の人にも顔が見えるように、との配慮だね。
こういうことって些細だけど、すごく嬉しいよね〜。
向こう側を向いてると普通なんだけど、クルッとまわってコッチ側に来ると、みんな歓声がすごい(笑)
手を振ったり、声をあげたり、頭の上で手を叩いたり。
女性たちはみんな「もっと私の方を見て!」って思ってるんだろうね、みんな(笑)
男だって、こういうときはそういうものです。
演奏が終わると、小島さんの奏でる軽快な音楽が流れる中、省吾が話し始める。
「みんな、野球は好き?」
観客は大歓声。
「野球がキライ、興味がないって人は?」
これもけっこう多かったように思う。
「マリナーズ、勝ったねぇ」
客席「ワァーーッ!」
「俺だって、イチローのファンだ。佐々木のファンだ。マリナーズの試合を、彼らの活躍をもっと見たいと思う。じゃあ、日本の野球はアメリカより面白いって人は?」
ほどほどの歓声。
「じゃあ、アメリカのベースボールの方が面白いと思う人は?」
客席「ワァーーッ!」すごく大きな歓声でした。ちょっと意外。
「ローズのあの敬遠は・・・どうかと思うな。昔、バースが敬遠されたとき、同じように思ったよ。今年の日本シリーズは、どうなんだろう?」
客席「ワァーーッ!」
僕はひときわ「近鉄ーー!!」とか「盛り上がってるぞー!」と叫んでたような(笑)
「でも、日本の野球もなかなか面白いと思う。俺は広島生まれの広島育ちだし、広島カープのファンだ」
客席「ワァーーッ!」
小島さんはずっと軽快にピアノを弾きつづけている。
客席のほとんどが、次にやる曲をわかってるんだろうね。
省吾がステージを周りながら、一人ずつメンバーを指差していく。
「ギターの町支。こいつは、俺と同じく広島生まれの広島育ちのくせに、ジャイアンツファン」
客席、なかなか大きな歓声。
どうやら福井には巨人ファンが多いようだ。
「キーボード、福ちゃん。アンチ巨人」
ウンウンと頷く福田さん。
「ベースのシゲル。巨人ファン」
客席「ワァーーッ!」
「ピアノの小島くん、阪神ファン」
客席からは笑いともなんともいえぬ歓声が。
「ドラムの長谷部くん。・・・まだよくわからない(笑)」
客席「ワァーーッ!」
「ところで、ここに一人、ヤクルトファンがいるんだよね」
客席「イエーーッ!」
「サックスの古村くん。では、ちょっと聞いてみたいと思います。今年ヤクルトは、何年ぶりの優勝ですか?」
突然聞かれた古村さん。ちょっと戸惑いながら・・・
「4年ぶり・・・かな?6年?ちょっとわかんないです(笑)」
「ファンといっても、こういうヤツもいる(笑)優勝が決まった試合、見に行ったんだっけ?」
「と、思ったんですが。阪神に引き分けに持ち込まれてしまいました(笑)」
客席「ワァーーッ!」
「ははは。じゃあ、優勝が決まったときはどこにいたの?」
「横浜アリーナに・・・」
「あ!そっか!コンサートやってた時か!俺たち一緒にいたんだよなぁ〜(笑)」
客席、笑いと歓声。
「海の向こうからやってきたベースボール。だけど、野球とはちょっと違う。それと同様に、ロックンロールがある。だけどそれは、ロケンロ〜とはちょっと違う。おっ。俺、発音いいね〜。ロケンロ〜!ロックンロール!うーん。いいねぇ。」
客席「ワァーーッ!」
「それで、ロケンロ〜がどうしたかというと・・・ああ〜もう、何を言ってるか、全然わからなくなってきた!(笑)誰か俺を止めてくれ!誰か、誰か俺を止めろ〜!!」
そう言って、持っているエレキギターを弾き始める!
「BASEBALL KID'S ROCK」のイントロだ!!
E4.BASEBALL KID'S ROCK
言葉にすると長い文章ですが、実際に話してるとあっという間。
「終りなき疾走」からちょっとの間を置いて、そのまま流れ込んでいった感じ。
これもまた、ものすごく盛り上がる曲ですよね!!
途中の間奏のところで、省吾がギターをハンディカメラに持ちかえて。
「OK!じゃあ、ウェーブやろう!そこの、キミ!キミから始めるからね。OK?」
そういって、省吾のハンディカメラのとらえた映像がメインステージのスクリーンに映し出される。
「じゃあ、キミからいくぞ。ワン、ツー、スリーWAVE!」
映し出された男性から時計回りに、ウェーブがまわり出す。
ウェーブといっても、みんな立ってるので、座ってやるアレではない。
立ったまま、みんな飛び跳ねるのだ。
「OK、もいっちょWAVE〜!!」
そういって2周ほど人の波が会場をまわりました。
「うーん。ダメだなぁ。WAVEっていったら、もっとこう、思いっきり「ウェー!」って感じにやらないと!(笑)それじゃもう一回いくぞ!キミだ!キミからいくぞ。OK、ワン、ツー、スリー、WAVE!!」
今度は3回ほどかな?
みんな大きく飛びあがって、大きな波が歓声とともにサンドーム福井の中で暴れまわりました。
「OK!イエ〜!」
客席「イエーーッ!」
WAVEがおわってから、演奏はまだ続きます。
「金のため〜?」「NOー!」
・・・
すごく熱い。本編はわりと息つくひまもある流れなんだけど、アンコールはすごい。
とにかくもう、ずっとノリまくり。腰が悪い人にはつらいんじゃないだろうか?というぐらい(笑)
もっと!もっと!もっともっと!
さらに熱く、みんなで盛り上がりたい〜!!
その思いが、どんどんふくれあがる。
腕も、身体も、全身フラフラなのに・・・まだまだ叫びたい!叫び足りない!
そうして、大音響と興奮のうちに演奏は終わりました。
突然、客席に聞く。
「今、何時ぐらい?」
自分の時計をさしだしたのか、ステージのちょうど向こう側で見えなかったんだけど。
「見えないよ(笑)」
客席から、笑い声が起きる。
「9時ぐらい?もうそろそろ、帰らなくちゃいけないんじゃない?」
客席から「まだまだー!」という声がとぶ。
「終電は大丈夫?」
「大丈夫ー!!」の声。
「OK。じゃあ、もっと歌おう!」
客席からは、大きな歓声!
再びアコースティックギターを手に取り、話し始める省吾。
「今日は、恋人と一緒に来たって人は?」
何組かのカップルが歓声をあげる。
「じゃあ、家に帰っても誰も居ない、一人だって人は?」
客席「ワァーーッ!」
寂しき流れ者が、けっこういるもんだ・・・。
僕も、ひときわ大きな歓声をあげてましたが(涙)
「じゃあ、夫婦で来たって人は?」
歓声、けっこう多かったなぁ。
「ダンナや女房をウチにおいて来たって人は?」
けっこう多くの声があがってました(笑)
「じゃあ、子供をお袋に預けて来たって人は?」
客席「ワァーーッ!」
みんな、わかってる(笑)
E5. 星の指輪
「髪をとかし・・・化粧して〜」
やっぱり、歌ってくれた!アコースティックギター1本で、歌ってくれました。
「子供たち・・・お袋に預けて〜くるべきだよ!」
と、そこで自らつっこんで歌が終わり(笑)
でも、「ワァーーッ!」と歓声があがると、続きも歌ってくれました。
まるまる1番の最後まで。ワンコーラス、すごく嬉しいハプニングでした。
「センターステージで歌う曲は、これで最後になってしまったんだけど・・・」
「えーっ?」とか「もっとー!」という歓声。
「今日は、せっかく出かけてきたんだし・・・この後、デートしてください。奥さんと一緒に、ワインでも傾けながら・・・。「なあお前、今日は・・・帰らなくていいんだろ?」かなんか言ってさ(笑)」
客席から「オオーッ!」という歓声。
「そうだよねぇ。夫婦だから、帰るとこ一緒だもんねぇ(笑)女房クドいてどうすんだ・・・まぁとにかく。素敵な夜をすごしてください。次にやる曲は、1980年にビニール盤で出したシングルです。今はもう廃盤になってるんだけど・・・買ってくれたって人、いる?」
何人かの拍手。そんなにすごく昔から聞いてる人、こんなにいるんだなぁ!
「ありがとう。廃盤になってしまった曲なんだけど、コンサートでやると、すごく盛り上がるんだよね。それで今、ちょうどツアーをやってて、いいメンバーとやれてるし・・・ってことで、もう一度レコーディングしたんだよね。それを、シングルのB面にしました。あ、今B面って言わないか(笑)・・・カップリングにしました。みんな一緒に歌ってくれるよね?」
客席は「イエーッ!」という歓声。
「みんな歌ってくれないってことは、シングル、買ってくれてないってことだよね?(笑)」
客席は笑いと歓声。
「OK!じゃあ、みんなを信じて。いくよ!「演奏旅行」だよ〜!」
そう言って、演奏が始まりました。
前述の「ッス」といい、「だよ〜!」といい。心をくすぐるよねぇ(笑)
E6.演奏旅行
これまた、すごく楽しい曲。シングル「君の名を呼ぶ」のカップリングの曲。
その昔1980年7月に「明日なき世代」のカップリングとして一度レコード化されています。
それが廃盤になったんだけど、ファンの要望により復活、CD化。
すごく嬉しいエピソードですよね。
省吾自身「23歳頃に作った」という古い曲なんだけど、全然色褪せないんだよね。
省吾の曲って、常に新しい息吹をコンサートで吹き込まれてるから、全然色褪せない。
それって、すごいことだと思うんだよね。
どの曲を聞いても、全然古くさくない。
(もちろん、昔のものは音自体が古いということはあるが)
この「演奏旅行」も、CDになったことでこれからあらためて、ファンの間で長く歌い継がれていくスタンダードナンバーになるんだろうね。
楽しい時間というのはあっという間にすぎてしまうもので・・・
この曲も、あっという間に終わってしまいました。
そして、楽器をそれぞれ置くメンバーたち。
「ありがとう!俺たち、もうちょっとメインステージで演奏します。だからまた、来たときと同じように、通してください。ここからメインステージに戻ります」
そう言って、来たときの道とは反対側(つまり、僕のいる方からは遠い方)の通路を通って、メインステージへと戻っていきました。
E7.君の名を呼ぶ
そして始まった最後のナンバー。満を持して登場の、屈指のバラード。
省吾は立ったまま、ポケットに親指をつっこんで、スタンドマイクで歌う。
これはこれで、カッコイイ。というか、もうなんでもカッコイイ(笑)
この曲の見所でもあるクラシックギターは、町支さんの担当でした。
てっきり水谷さんだと思ってたので、なんかちょっと嬉しかった。
最後の曲の、一番大事なパート。それを任せてるのが町支さんで、なんか嬉しかった。
それすら水谷さんが弾いてたら、オイシイトコ総取りな感じだもんねぇ。
水谷さんはエレキギターを弾いてました。
省吾は、去り行く時間を惜しむかのように、しっとりと歌い上げてくれました。
最後の盛り上がるところでは、マイクスタンドを持って、身体を傾けるポーズで。
この姿がまた、たまらなくカッコイイんだよね。
歌い終わると、メンバーたちはカーテンコール。
みんなで礼をして、バックステージに戻っていきました・・・。
何人かの省吾コールのアンコールもむなしく、スクリーンには「TODAY'S PROGRAM」が。
1曲目から順に、この日演奏された曲名が流れていきます・・・。
それを見て、ショーの終わりを体感。
ああ、これで終わりなんだ・・・。
時計を見たら、9時半。開演から3時間半。
そんな時間を感じさせないほど、あっという間の楽しいステージでした。
一番最後が、「君の名を呼ぶ」で終わるというのは・・・あまりにも切ない。
最後はもっと、元気のいい、スカッとしたナンバーで送り出して欲しい。
最後にあんな愛しい曲を歌われたら・・・切なさがこみあげてきて、すごく哀しい。
アリーナコンサートに行った人たちがみんな「また来たいと思う!」と一様に言っていたのは、この曲が最後だからではないだろうか・・・?
隣にいたわかめさんは、タオルを顔に当ててボロボロ泣いていました。
「ああ、こういうことなんだな・・・」と思った。
とても楽しくて、とても切なくて、とても愛しい。
一夜限りの、夜の魔法。
省吾のコンサートに訪れた誰もが、みな一様にかかってしまう魔法。
その効果のほどを、爽やかな「CLOSING THEME」を聞きながら思うのだった。
初めてのアリーナ参加、同時に初めてのアリーナツアー参加。
どうでしたか?
すごく楽しかった福井公演の様子をほんの少しだけでも伝えられたら嬉しいんですが。
今回は、ハッキリいって完成度はかなり低いです(笑)
語彙も乏しい(いつものことだけど)し、表現も曖昧。
そして何より、MCが全然ハッキリと思い出せないので、再現度が低い。
去年までのコンサートだったら、かなり確実に再現できる自信があったんだけど。
だけどね。
自分では、ハチャメチャな分、ある意味よく書けたかなと思うんですよね。
「初めてのコンサート」って視点でも見ることが出来たし。
何より、初めてのアリーナコンサートは驚きに満ち溢れていて。
そういうところを、自分なりに表現できたかなと思うので・・・
わりと満足のいくものに仕上がったかなと思います。
次は長野のコンサート。
もう一度、夜の魔法を楽しんできたいと思います。
この夜のお気に入り
「終りなき疾走」、「MIDNIGHT FLIGHT」、「日はまた昇る」