
HOME(SCHEDULE) / 演奏曲目
第1話/第2話/第3話
Stage Act.1
はじめに
ステージ上のスクリーンには、青い背景にツアーロゴが映し出されている。
そこにあるのは、いつも変わらぬ、音楽旅団のステージ。
省吾たち旅のメンバーやスタッフは、春からずっとこのツアーを続けているわけだけど
僕自身は4月以来2ヶ月ぶりということで、ものすごく久しぶりな感じがした。
最初のところでも書いたけど、この日の公演は僕にとっては「追加公演」。
参加できるはずのなかった公演だったんだよね。
説明するのがちょっと難しいけど…4月の徳島までのライブで燃え尽きた感があって。
例えて言うなら、「ON THE ROAD 2001」の後、2002年に追加公演が組まれた日本武道館公演みたいに。
だからなのかわからないけど、言葉が悪いけど「まだ変わらず続けてたんだ」みたいな(笑)
僕にとっては、4月の時点でツアーは終わってるんだよね。
もちろん「Sunny's Day」でセットリストの更新もしてるし、ライブに言った方々の話はいろいろ聞くけど
自分自身の実感として、自分が行かない公演の重要性って、やっぱりそれほど高くないもの。
それが急に、またこの場所に戻ってきた。
自分自身の、なんというか…身体のフィーリングみたいなものがね、驚いたんだよね。
この、久しぶりに感じる熱気に。
だから、すべてのことが、ある意味「懐かしい」と感じられたんだよね。
この「懐かしい」という感じを抜きには、この日のライブの僕の感想は語れないので…
それだけは先に書いておきます。
初めに書くけど、徳島までで燃え尽きた感があるので、今回のライブレポートは簡単なものになりそうです。
久しぶりだからか、MCなどで思い出せないこともあるし。
ただ、だからといってこの日のライブの価値が落ちるわけではありません。
とても素晴らしいライブでした。
それをはじめにご了承ください。
Showが始まる
序盤は、「ある晴れた夏の日の午後」のインスト。美しい映像と、繊細なBGMの結晶。
特に僕がお気に入りの、最初の「ブーーーーン…」という低音。
これを聞くと、「あぁ、来たんだ!」という気がするんだよね(笑)
ずっと「歌入りで聞きたい」と言い続けていたけど、4月に聞いてその煩悩もめでたく昇華(笑)
落ち着いてこの時間を迎えられました。
省吾の生声の♪Like a long… lonely stream…で、幕が明けてゆく。
オープニングは、「A PLACE IN THE SUN」。
2ヶ月ぶりに見るメンバーたちは、みんな元気そう。
あの徳島から、全く時が移ろっていないかのような印象さえ受ける。
省吾も相変わらずの力強い♪I Know〜!やっぱりコレだよね!
って、毎回そればっかりだけど(笑)

ふと思ったんだけど、省吾のことを好きになって間もない頃の人がライブに参加してるとして
1曲目がカバーなのはどうなんだろう?と。
浜田省吾の音楽人生をある程度知っていれば、この曲がどれほど大きい意味を持つかわかるけど。
(若き浜田省吾少年が、人前で初めて歌ったというのがこの曲)
ポピュラーなオールディーズではあるけど、そんなにものすごく有名な曲ではないよね。
まぁ、そんなことも後になってから考えたことなんだけどね(笑)
僕が省吾と同じように好きなBEGINを、生まれて初めて生で観た1曲目がいきなりカバー曲だったからね(笑)
(井上陽水の「傘がない」。当時はこの曲を知らなかった)
それを、ふと思い出したのでした。
*
客席はこの日もすごい盛り上がりでした。
ここから「光と影の季節」、「HELLO ROCK & ROLL CITY」とノリのいいウェルカムな曲が続いていく。
ライブに参加して嬉しい!!と感じる最初の一幕だよね。
省吾はとてもゴキゲンな様子。最前列のお客さんとグータッチしてたしね。
そして今日もジャンプ!!しまくりでした。
このジャンプ!については、ファンクラブの会報143号でも触れられているね。
やっぱりあれは、意識してやっているんだね。
ファンクラブ会員じゃない方には、これ以上深くはつっこみません(笑)
僕が♪Hello〜!大阪City!!を聞くのは、これで2回目。
1998年10月10日、場所は同じフェスティバルホール、それ以来のこと。
今では僕にとっても、とても意味のある場所になった大阪。
これも、あまり深くはつっこまないけど(笑)
久しぶりの大阪ライブを、とても堪能することができましたよ。
*
コンサートに来てくれてありがとう!
楽しい夜にしたいと思います。最後までよろしく!
大〜きな拍手を!!ギター、長田進!!
「この夜に乾杯!」、「旅立ちの朝」と、さらにノンストップの熱気が続く。
観ている側はすごい汗だくなのにステージの上のミュージシャンたちはスゴイね!
ステージの上の省吾と一緒に歌ったり踊ったり跳ねたりしてるわけだけど
久しぶりだから(そのせいにして)、歌詞間違ったちゃったりして、ちょっと恥ずかしい(笑)
ちょっと回りの反応うかがったりなんかして…。
あ、間違えたのは省吾じゃなくて僕です。どうでもいいことだけど(笑)
そういえば、「旅立ちの朝」の最後は「That's right,Guys!」と言ってました。

序盤のシメは「あばずれセブンティーン」。
今春のツアーから加わった新レパートリーだけど、僕が参加した4回は結局すべてコレだったな(笑)
(この枠は、「二人の絆」、「君がいるところがMy sweet home」と3曲の日替わり)
*
今夜またこうしてエネルギーあふれる大阪に帰ってこれて、こんなにたくさんの人が集まってくれて
すっごい嬉しいです!どうもありがとう!!
「今日初めて浜田省吾のコンサートに来てやったぜ」って人、どのぐらいいますか?
激戦のチケットだったからか、やっぱり少なかったかな。
初めまして、ようこそ!
じゃあ、「お前のコンサートは、何度も何度も、なんば花月の頃から来てやってるぜ!」って人は?
すごい歓声だったけど、省吾のギャグに対してではないと思う…(笑)
(「なんども」と「なんば」をかけたギャグ)
ちなみに、なんばグランド花月では省吾はライブやっていません(笑)
…(笑)
久しぶりです!また会えて嬉しいです。
大阪城ホールや、グランキューブや、いろんなところで会えたんだね。
オレたちミュージシャンやスタッフは毎日こうしてライブツアーをやってますが、ライブは一期一会です。
初めての人も、何度も来てるよって人も、2007年6月30日の、この夜は今日1日しかない。
今日は、1年の半分の終わりの日だよ?!(笑)
最後まで精一杯いいステージやりますので、最後までどうかヨロシク!
大阪のライブでは、なんかちょっと一言余計多いんだよね(笑)
それがまた、そのたびに失笑を誘って面白い。
1階席、2階席、盛り上がってるかい!?
みんな、このまま最後まで、立ちっ放しで踊れるね!?
大歓声!
ウソだね(笑)
ただ、キミたちの熱い気持ちはよくわかった。
このあたりで、しばらくアコースティックセッションやります。
その素晴らしい、ワインレッドのイスに座ってください。
ザワザワとイスに座る客席。
ステージ上では、ミュージシャンたちによる演奏が続いている。
このとき、ステージ上の省吾が「あぁ、あつかった…」と手ごわい客席に対してため息をついたのは絶妙でした(笑)
アコースティックセッション
今日は久しぶりのホールでのコンサートです。
だから、新しい歌も古い歌も、いろいろやります。
最初に聞いてもらうのは、わりと新しい歌です。
歌のテーマはっていうと、結婚して、新しい家庭を築いていく中で、いい父親、いい夫でいようとするんだけど
日々の結婚生活の中で、なかなかそうはできない…そんな歌です。
『MY FIRST LOVE』の中から、「花火」。
この日の僕の席は、2階席の一番後ろのほう。
かなり視点が高いので、ステージ上がすごく観えました。
1階席からは決して見えない、光のイリュージョン。
重なり合う輪、明滅するスポットライト…。
やっぱりライブは、いろんな角度から、できるだけ全てを楽しみたい。贅沢だけどね。
とにかく今日は、この高い視点の席を満喫できました。
*
ありがとう。
『MY FIRST LOVE』の中から、「花火」でした。
もうすぐ日本中花火の季節ですが…こんな、悲しい花火を見ないように(笑)
…。
シーン…(笑)
その時客席から「がんばってー!」の声。
頑張っても、どうしようもないことがあるんたよ(笑)
頑張ってもどうしようもないことは、そのままそっとしておいたほうがいいってこともあって…
オレ、独り言言ってるね(笑)
さて。このツアーは、去年の秋からスタートしました。
オレは1976年にソロデビューしたので、去年で30周年だったんですね。
30周年っていうと、でっかいところでやったりとかあるんですが、オレの場合内気ですから(笑)
ハデなことはイヤなので、原点に戻って日本全国のコンサートホールをまわっています。
このフェスティバルホールは、1998年の10月以来ですから、8年と9ヶ月ぶりだね。
8年と9ヶ月前、ここにいたって人いる?
僕も大きな拍手ー!
客席全体では、けっこう少なかった気がします。
オレはこのホール、すごい好きなんです。
大阪で、初めてすごい盛り上がったのも覚えてるし。
いいことも悪いことも(笑)あったけど、とても好きなホールです。
…別に、グランキューブが嫌いってわけじゃないからね(笑)
客席は終始ややウケな感じ。
やはり大阪のオーディエンスはMCに厳しいのかっ!?
ということで、30年を意識して、古い歌も新しい歌もやります。
次にやるのは古い歌で、1978年に作った歌です。
もう1曲は新しい歌で、10年前の1996年に作った歌です。
2曲続けてやります。気に入ってもらえたら嬉しいです。
バラードコーナーでは、音楽をBGMに(笑)照明や演出ばかりを見ていました。
上から観るのは初めてなので、「この曲のときはこんな感じになってたのかー」というのがわかって
すごく面白かったです。「片想い」の時は丸い輪が幾つも重なりあって。
「紫陽花のうた」の時は、ブルーがかった舞台いっぱいにひろがる泡のようなライティングが素敵でした。
*
ありがとう。
1978年の「片想い」と、1996年の「紫陽花のうた」でした。
素晴らしいピアノを聞かせてくれたのは、関西出身・小島良喜くん!
関西出身の小島さん。ニコニコしていつも以上に手を振っていました。
ちょうど紫陽花のシーズンなんでね、やってみたんですけど。
関東で紫陽花を観に行こうとすると鎌倉に行ったりするんですけど…
このへんだと、どこ行くのかな?奈良?京都?
客席から様々な声がとぶ。
キリがないね(笑)まぁ、奈良ということで…。
まぁ、こういう悲しい紫陽花を見ないようにね(笑)
…話がどんどんそれていきますが(笑)
オレが音楽を始めたのは、大学を中退した頃で。
1973年にバンドを作って、1974年にバッキングバンドとしてプロデビューして。
1975年に愛奴っていうバンドでレコードを作って、1976年にソロでデビューしたんですが…
今日もパッと客席を見渡してみると…決して、年齢層が低くはないよね(笑)
だけど、オレが音楽を始めた1970年代初期のことをバリバリに覚えている人はあまりいないと思う。
だから、そんな1970年代のことを語ってみたいと思う。
ただ、語るのはオレよりずっと上手な人がいます。
早稲田大学を出てて、ちゃんと先生の免許も持ってて。
オルガンを弾かせても、シンセサイザーを弾かせても、ストリングスアレンジをやらせても、
何をやらせても一流なんだけど、語りも一流です。福田裕彦。
そう言い残して、省吾は一旦バックステージへ。
それから、ステージ上でスタッフたちが慌しく動き出す。
福田さんにスポットライトがあたり、様々な懐メロをBGMに福田さんの「1970年代講座」が始まる。
語りも終わりにさしかかった頃、ステージソデから再び省吾が登場。

ステージ中央のパイプイスに座り、アコースティックギターにハーモニカ(ホルダー付き)という省吾。
福田さんの語りが終わり、ボソボソと喋りだす。
こんばんは。浜田省吾です。
23歳・独身です。大阪で歌うのは初めてです。
…喋りは苦手です。特に大阪で喋るのは(笑)
塩化ビニールが不足してて、ファーストアルバムは3000枚ぐらいしかプレスされていません。
大阪には、500枚ぐらいしかないかも?
だからみんなオレの歌知らないかもしれないけど、もし知ってたら、一緒に歌ってください。
この先、5年か・・・10年か・・・まぁ、30年もやることはないと思うんですが(笑)
長く音楽やりたいと思うんで、励みになりますんで。応援してください!
省吾の後ろで酒場のセットに座っている町支さんや小島さんに煽られて、客席は手拍子と大合唱。
暖かい雰囲気で、ステージとの距離感も近い。
今回のセットリストで、ある意味一番ホールコンサートっぽいのが、この「路地裏の少年」かも。
そういえば、上から観てて初めて気づいたんですが。
ギターを取り出した後のギターケース。
無造作に横に置いてあるんですね(笑)

1976年の「路地裏の少年」でした。一緒に歌ってくれてどうもありがとう。
次に歌う歌も、「路地裏の少年」と同じ頃に作った歌です。
今聞くと、歌詞の内容が大げさだったり、ナイーブだったりするんだけど…
歌の中の少年は、そんな当時のオレ、そのままのような気がします。
まだお金も恋人もなくて、明日のこともわからなくて、歌うテーマもそんなになくて。
父と母のことを歌ったブルースです。
生まれたところを遠く離れて
久しぶりに、聞けたーーーー!!
ライブに臨むにあたって、「今日はコレが聞きたいな」というのがやっぱり人並みに、僕にもあって。
今日のライブに関しては、この「生まれたところを遠く離れて」と、後で出てくる「今夜こそ」。
結果的に2曲もとも聞けて、すごくラッキーでした。
この曲、去年の秋にはレギュラー曲で何度も聞いたけど、「今年になってから映像が変わった」という
噂を聞いたのね。噂というか、参加された方の話で。
「なぬー!それは見なければならぬ!」という僕。
その、ただならぬ思念が届いたのか(笑)久しぶりに聴くことができました。
たしかに、去年の秋とは映像が変わってます。というか、全く別の映像でした。
昨秋のバージョンは、浜田省吾少年の成長と、アーティスト・浜田省吾の軌跡をたどったストーリーでした。
今年のバージョンは、見たことのないモノクロの写真を繋ぎあわせたもの。
ほんと、見たことのない写真ばかりでした。
この曲も、歌う省吾そっちのけ(笑)で映像ばかり見てました。
ステージの映像は、もう二度と見ることができないものだという気がするし。
ほんと、見たことのない写真ばかりで…それが3秒から5秒ぐらいでパッパッと変わっていくんですが
その枚数は、とても数え切れるものではありませんでした。
だけどその中でも、見覚えのある写真を2枚発見!

こういう2枚。真ん中の休憩中に書いたイラストメモそのまんま公開(笑)
ちなみに、ライブメモ用に印刷している紙の裏側です。
写真。たぶんコレだと思うんですが…
「ON THE ROAD 2001」のホールツアーのパンフレット。
白い背景に、上半身裸の省吾のシルエットがうつってるやつです。
このパンフ、2バージョンあるんですよね。
1998年にホールツアーが始まって最初のやつ(Ver.1)と、1999年秋以降の改定版(Ver.2)と。
簡単な見分け方は、最後のほうの、ムービーの紹介ページ。
タクシー編だけのが(Ver.1)。マリアが加わったのが(Ver.2)です。
上のほうの、座ってる省吾の写真は(Ver.1)の47ページ。(Ver.2)では49ページ。
下のほうの金網の写真は、(Ver.1)の51ページの上の写真。(Ver.2)では53ページの上の写真。
たぶんコレだと思うんですが…。
1回きりだし、一瞬パッと見ただけなので確証はありませんが。
こんな感じの写真が、次々と現れては消え…でした。
しかし、やっぱり…この曲、いいですね。
前の曲の「路地裏の少年」と対になっているし、ストーリー性がある。
このライブツアーには欠かせない核のような気がします、やっぱり。
でも「ある晴れた夏の日の午後」も好きなんだよなぁ。
いっそ「家路」とか「ラスト・ダンス」ナシでもいいから、両方やってくれないだろうか?(笑)
バンドメンバーの卓越した技量と、ブルージーな省吾の歌声に満足しつつ、前半の幕が降りていきました。