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 Stage Act.1

ステージ上のスクリーンに映し出された、青いビロードを背景にしたツアーロゴ。
ON THE ROAD 2006-2007
My First Love is Rock'n'Roll

これを見るのも、もしかしたら今日が最後になるのかもしれない…。
ライブ中はそんなに意識しなかったけど、ちょっとしんみり。
これからまだまだツアーは続くのに、ちょっと寂しい(笑)
でも、僕はその分4月にいっぱい楽しんだもんね。
最後のライブを楽しもう。

Prologue〜ある晴れた夏の日の午後

僕の座っているのは、32列目。
やっぱりちょっと遠いというか、デカイ。会場が前後左右にだだっ広い。
ちょっとヘンな例えだけど、富山では50インチのデジタルワイドテレビの大画面、
福井では100インチ級のホームシアターのスクリーン、そしてここは21型ぐらいのブラウン管テレビを観ている感じ(笑)
それも、広いリビングの隅っこに置いてあるテレビを、離れて見ている感じ。
ステージの左右にも暗闇がドーンと広がってるし、遠いというより、とにかく広い感じ。

ステージのセットやスクリーンも、他の会場ではキッチリステージサイズなのに
ここでは余白が大きい。
スクリーンの上にも、生地の足りない部分があったし(笑)

お気に入りのブーン…の低音から始まる、美しい瀬戸内の港町の景色。
この映像も、今日で(以下略)

1.A PLACE IN THE SUN

黄金色の砂浜に、押し寄せる波。夕暮れの空を流れる早い雲。
♪Like a long… lonely stream…

省吾のアカペラ、小田原さんのドラムスティックのカウントに続いて、古村さんのイントロのサックス。
弾かれたように立ち上がるオーディエンス。
今日も、Showが始まった!

ステージは遠いけど、その分全体がしっかり見える。
わりと中央寄りの席だったので、全体がちゃんと見えたし。
僕にとっては、客席は前後より左右が大事。
たとえ2列目や3列目でも、はじっこの席でステージの上全体が見えなきゃ何にもならない。
多少後ろでも、やっぱり全体を見たい。
省吾だけじゃなく、他のメンバーや、スクリーンの映像や、ライティングの美しさとか。
コンサートって、全てを結集した集団芸術だと思うからね。
横の席とか、視覚的に不都合な席は、料金を安くするべきなんじゃないか?と思う。
前後は遠くてもなんとかなるけど、全く見えないというのは不平等だと思うんだよね。
(背の低い方には前後も大問題だろうけど)
とにかく前で観たい!という人、多少後ろでもとにかく観れればいいという人。
ニーズが違えば、チケット争奪戦ももう少しなんとか緩和されるんじゃないかと思うけど。

話が全く逸れました(笑)
ステージの様子について、もうひとつ。
会場の舞台部分の上下左右が、Showとしてのステージの左右より大きいという話を書いたけど
始まってからすぐにそれを実感。
いつもは、曲のオープニングと同時に幕がスーッと上がっていって、気がついたらもう無いんだけど
この日は、1番の歌詞が終わる頃までずーっと、ズルズルとかなり高いところまで上がっていきました。
反対に、前半の最後の曲では、逆の現象が見られたんだけどね。

今日もメンバーはゴキゲンな様子(表情までは見えないけど)。
僕は今日も♪I Know〜!が気がかり(笑)
ひとつ気になりだすと、どうしてもそこばかり…ね。

2.光と影の季節

省吾の衣装は、今日もおなじみの紫のシャツ&黒いパンツ。

2007年春はこれで見納め?

この曲では、とにかくドラムがお気に入り。
サビに入るところの高揚感とか、時に速く、時に強く、ドラムのテクはわからないけど
多分ものすごいテクニックなんだと思う。
すごく心地いい、かっこいいドラムです。
キーボードの福田さんも、ものすごく首振りまくりのプレイ。
もうすぐ50歳(5月の倉敷公演が誕生日)になる人とはとても思えない(笑)

3.HELLO ROCK & ROLL CITY

Hello!徳島〜!JUMP!!

今日も飛びまくりです、省吾。右手の人差し指を立てて、タテにジャンプ。
四国〜山陽クール(広島・高知・倉敷)は今日が初日ということで、元気いっぱいなのかも?(笑)

今日のライブ全体を通して言えることだけど、「ん?なかちょっと変わった?」というところが多かった。
曲順とか、構成とか、そういう大きいことじゃなくて、ギターのフレーズだったり
省吾の歌い方だったり、何かこう…微妙に変わったかもという気がした。
意識して変えたのか、気分やムードで偶然そうなってしまったのかはわからないけど。

この曲の場合は、歌の途中。最初のサビのところだったかな。
♪Hello〜!徳島City〜!!I'm back!!って。
普通はI'm comin' back!のところを、I'm back!
これは意識してのものじゃないと思うけど、なんかこういう微妙なところが
マニアとしてはすごく意識に残るものなのです(笑)

Hello!徳島City!!今夜気分はどうだい!?

客席の5000人は大歓声!!
省吾たちメンバーも元気いっぱいだけど、僕も元気いっぱいです♪

小田原さんのドラムが陽気なビートを刻む。

コンサートに来てくれてどうもありがとう!
楽しい夜に、したいね!

ここも、なんか違う━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!
一緒に楽しい夜をつくっていく。そんな雰囲気でより好印象!

最後まで、どうかよろしく!
大〜きな拍手を!!ギター、長田進!!

長田さんのイントロのエレキギター、やっぱりカッコイイーー!!
スリムな身体を傾かせて、唸りをあげるエレキ!
この長田さんのソロも、いつもより長い気がした!!
いつもはワンフレーズ弾いてから次の曲のイントロにいくって感じたけど
曲はツーフレーズって感じ。表現するのに、語彙が乏しい(笑)

4.この夜に乾杯!

序盤のソロが効いたのか、この曲はものすごくよかった。
もうだいぶお馴染みになってる感はあるけど、この曲は飽きないね。

途中の♪オレはヴィンテージの最高級のワ〜インのところでは、省吾はやはりギターを股間にスリスリ(笑)
さらに同時に、ネック(ギターの細い部分です)の部分をナデナデ。
セクシービーム全開(笑)アニメ化は自粛!(爆)

曲の最後の古村さんのサックスソロも、会場がデカイ分すごい響き。
省吾が「サキソフォン!」と言った瞬間、また名前呼ばせるのかも?と思ったので
僕は早まって「フルムラー!」と叫んだんだけど、省吾がすぐに「サキソフォン!古村敏比古!」と紹介してました(笑)

5.旅立ちの朝

この曲も、毎回微妙に違う省吾デンス(笑)
最近は、イントロのあたりで後ろ向きに数歩歩いてからタンバリンをパン!
今度は逆向きに歩いて、またタンバリンをパン!の動きが定番化しつつあるかも。
うーん、動きを言葉で表現するのは難しい。

最後の「That's right,Shogo!」は僕もついつい言っちゃう(笑)
これから参加される方は、これ、ちょっと気にして聞いてみるといいですよ。
なかなかカッコイイです。

曲の最後で、後ろ姿になったまま、右手に持っているタンバリンを
腕を伸ばしてマイクに鳴らしている様子もなんだかいい感じ。

6.あばずれセブンティーン

イントロが始まって、個人的にちょっとガックシ(笑)
贅沢だとは思うけど、やっぱり他の曲が聞きたかったなぁ。
新しいレパートリーなんだけど、やっぱり個人的には、「二人の絆」を聞きたい。

この曲でも、気になるところが幾つか…。
省吾はマイクスタンドをグルグル振り回してダンス!
横にいる美久月さんや町支さんにぶつかりそうで危ない!(笑)

これが本物のロックンロールだぜ
イラストは回りません(笑)

マイクスタンドを持ってステージ狭しと歩き回って歌う省吾。
左右のお客さんへの優しい気遣いです。
♪クラスに3人テディボーイ〜のところではステージに向かって右側のほうにいたんだけど
客席に向かって指を3本ビシッ!と立ててたのが印象的でした。
そんなに力強くしなくても、ってぐらいに(笑)

まるで、この世の中で、この3本の指こそがすべてだ!みたいな力強さ(笑)
そこだけ妙に印象的です(笑)

歌の間奏でのワイパーは、もはや言うに及ばず。

歌の最後、演奏がスローになるあたりは、すごくBluesな歌い方でカッコイイと思いました。
「生まれたところを遠く離れて」がお蔵入り状態の今、ライブで聴けるBluesは少ないので。

演奏のエンディングのところで、演奏がバシッ!と終わってキメのところで
省吾もピシッ!とポーズ。
4時50分(笑)な腕の角度が、とてもシャープでした。

演奏が終わり、ショートブレイク。

今夜また、この美しい街・徳島に帰ってこれて、そしてこんなにもたくさんの、
5000人もの人が集まってくれて、オレたちすっごく嬉しく思ってます。
コンサートに来てくれてどうもありがとう!!

客席は大きな歓声と拍手!!

「今日初めて浜田省吾のコンサートに来たよ」って人、どのぐらいいますか?

けっこう多かった気がする。

初めまして、ようこそ!浜田です。こんなヤツです。よろしく。

前の席の女性の方が初めてだったらしく、なぜか爆笑だったのが印象的(笑)
くだけた感じが意外だったのかな?

じゃあ、「お前のコンサートは、もう何度も来てやってるぜ!」って人は?

僕を含め、客席の多くが大歓声!

久しぶりです!また会えて嬉しいです。
ゴールデンウィークも始まったし、今日は日本全国のあちこちから
たくさんの人が来てくれているのかな?

この後、本州から来てる人?四国の人?徳島県の人?徳島市内の人?
みたいな問いかけがありました。

いつも言ってることですが、ライブは一期一会です。
2007年4月29日の日曜日の、この夜は今日、今しかない。
ステージのオレたちミュージシャンも、最後まで精一杯いいステージやりますので
初めての人も、何度も来てるよって人も、何処から来てる人も
最後までどうかヨロシク!

客席はみんな大拍手!

OK!スタンド!盛り上がってるかーい!?

上からウオーという声。
この会場は、後方の方に2階席(スタンド)があります。

アリーナ!盛り上がってるかーい!?

ウオオ!!
ん?アリーナ?そうか、この1階部分はアリーナなのね。

みんなこのまま最後まで、盛り上がっていけるかーい!?

ウオーーー!

最後までずっと、立ちっ放しで踊り続けていけるかーーーい!?

ウオーーーーーーーーーーー!!

ウソだね(笑)
今日もこうして客席を見渡しても・・・
決して、年齢層は低くはない(笑)自分たちの年齢考えろよ!(笑)
しばらくスローなアコースティックをセッションやりますので、
このあたりでゆっくりと腰をかけてください。

ザワザワとして、座る客席。

立見席の人、イスがなくて大変だけど、ごめんね!最後までよろしく!

みたいなコメントが…あったかどうか、かなり微妙。
なかったような気がする。
過去に、立見席のあった何処かの会場の記憶と混ざってるかも。

このあたりまでに、バックバンドはすでに次の曲を演奏しはじめている。
これは、福井で聴いたあの曲のパターンだな。
わかった上であらためて聞いても、やっぱり「モダンガール(21ctr.Version)」に聞こえる。

次の歌は、いい父親で、いい母親でいたいと思うんだけど・・・すれ違ってしまう。そんな歌です。
『MY FIRST LOVE』の中から、「花火」。

7.花火

今日はしっかりと構成をメモ。
町支さんがアコースティックギター、長田さんがエレキギター。
省吾はギターなしでヴォーカルに専念。
福井のレポを見ると、テンポがどうのこうのと書いてるけど、この日は気にならず。
気のせいだったのかな?
福井のレポで「花火」の予感、大と書いたけど、予感的中(笑)

今回は、ライティングに注目して見てみました。
容易く記録に残せない視覚情報のほうが、信憑性は…ね。

最初は、ブルーのライトがすごく綺麗。深海のイメージ。
ステージ後方の、懸垂台みたいなセットの後ろは、アルミホイルをグシャクジャにして拡げて、
そこにライトを当てたような感じの細かい波の寄せ合うブルー。
もしくは、濃いブルーベリーを敷き詰めたブドウ園のような。

あれは、後方にもスクリーンがあるのかな?客席の後ろからプロジェクターで映してるのかな?
でも、前にバラード曲で青い町並みが映ってたし。
投射式じゃなく、自映式の大きなスクリーンが後方にあるのかも?

曲の中盤からは、色が変わってエメラルドグリーンに。
視覚効果って直感的なものだし、歌詞やMCみたいに言葉で理性的に認識できないから
覚えておくのはなかなか難しい。
足りない部分はイラストで ごまかし 補強してね(笑)

ヴォーカルは、やっぱりオシャレにサラッと歌い流している感じ…に聞こえる。
前の2001年のアリーナツアーの時は、家を出てしまって苦悩している男の歌だったけど
今回はさらに時間が経って、開き直って新しい人生を見つめなおして、歩き始めた男の歌だね。

ありがとう。
『MY FIRST LOVE』の中から、「花火」でした。
オレたちは昨日、徳島に入ってきたんだけど、すごく綺麗な街だよね。
○○山(忘れました)に沈んでいく夕日がすごく綺麗で…。
昨日、夕日綺麗だったよね?

客席からは微妙な拍手(笑)

キミたちは、美しい景色を見る余裕もないのか!?(笑)

客席は爆笑(笑)

とにかく。キミたちの住んでいる徳島は、すごく綺麗な街だね。

どこかで聞いたようなMCだ(笑)
そうは思っても、そう言ってもらえと住んでいる側としては嬉しいけどね。
「日本の首都に」というのは言いすぎだと思うけど(笑)
次に省吾は、カンペを取り出しながら

優しいだろ?スタッフはすごく大きな字で書いてくれるんだ(笑)

たしかに、だいぶ後ろからも字が書いてあるのが見えるサイズでした。
白い紙に、全部で4行ぐらいだったかな?書いてあるの。
あれがA4サイズだとしたら、1文字何ポイントのサイズだろ?

このアスティ徳島でやるのはね、「ON THE ROAD 2001」のアリーナツアーで
2001年12月24日にやってるね。
あの時は(客席を指差しながら)そのあたりにセンターステージがあったんだよね。
その前には、ホールツアーで1998年5月9日。

僕もここで、大きな拍手!

この会場で初めてやったのは1993年のツアーの時なんだけど
ロックコンサートをやったのはオレが最初なんだよね〜。

さらに拍手!

日本全国でコンサートツアーやってるけど、ここだけなんだよね。
アリーナツアーとホールツアーを両方やってる会場は(笑)
徳島には他に、徳島市文化センターがあるんだけど、あそこでやろうとすると
このステージセットが全部入らないのね(笑)
だから、ここでやってるんだけど。
文化センターは、1200人ぐらいの会場なんだよね。
あそこでやるには…5日間ぐらいやらなきゃならない(笑)
徳島で5日間コンサート。うーん…。

客席は、なんだか戸惑ったような拍手(笑)
省吾は、なんだか苦笑い。
採算的に「でもそりゃムリだぜ!」って感じ?(笑)

つまり、何が言いたいかというと。
今日は、アリーナじゃなくてホールコンサートだということです(笑)
みんなもそのつもりでね(笑)
ホールコンサートだと、何が違うかというと。古い曲をやるってことです。

客席からは大きな拍手!
この反応は、地方公演ではより顕著な様子。
いっそのこと、ホールコンサートをやるのは地方限定。
大都市圏はアリーナコンサートだけにしたらどうだろうか?
そうしたらもっと、富山や北陸にも頻繁に…(笑)

次にやるのは、新しい歌と、古い歌を2曲続けてやります。
最初にやるのは、1978年に書いた歌です。
次に書いたのは、超新しい、1996年の『青空の扉』に入ってる歌です。

「超新しい」に客席からは笑いが起こる。

『青空の扉』、つい最近出たような気がしない?
オレにとっては10年前って、つい最近の出来事のような気がするわけよ。
最初の歌は、去っていった恋人を、ずっと想ってる歌。
もうひとつの超新しい歌は、静かに、恋人を想ってる歌です。
ラブソングを2曲続けてやります。
気に入ってもらえたら、すっごい嬉しいです。

8.片想い

贅沢だとはわかってるけど、やっぱり他の曲が…(笑)
今春のリストからだったら、「君に会うまでは」を聞きたかったなぁ。

この曲の構成は、町支さん、長田さんともにアコースティックギター。
省吾はヴォーカルに専念。
暗いし、遠いからよくわからないけど、長田さんはクラシックギターかも?
スチール弦ではなく、ナイロン弦っぽいポロンポロンとした音が聞こえました。

あと、これも前に書いたけど、やっぱり生の弦で聞きたい。

ふと気がついたけど、小島さんは帽子(ベースボールキャップ)を被っていました。
時々被っていることあるよね。
全然どうでもいいことかもしれないけど(笑)

9.紫陽花のうた

続けて演奏されたこの曲は、町支さん、長田さん、省吾、3人ともアコースティックギター。
特に中盤では、シャララララ…という、細かいハープみたいな音を弾いてたのは長田さんのギター。
エフェクターの効果なのかなぁ。不思議な効果音の世界。

古村さんの吹いているのはフルートかと思いきや、フルートは横笛
古村さんの吹いているのはタテ笛
フルートじゃないなぁ。ピッコロ?いやいや、ピッコロも横笛だ。
リコーダー?まさかね(笑)

横笛 ピッコロ

そういえば、メンバー紹介のときに言ってた、聞きなれない楽器。
アイリッシュ・ホイッスル。そうだ、コレだ。
少し短い縦笛で、高い音が出る楽器みたいです。
ティン・ホイッスルとも呼ばれるそうです。
映画『タイタニック』の中で、ローズのテーマとして流れる笛のメロディ。
あれが、この笛によるものだそうです。
古村さんはどんどん新しいものにトライしているのね。

今日のこの曲はとてもよかったなぁ。

ありがとう。
素晴らしいピアノを聞かせてくれたのは、小島良喜くん。
1978年の「片想い」と、1996年の「紫陽花のうた」でした。
このホールツアーがスタートしたのはね、去年、2006年の秋からなんだけど
去年は“30周年記念コンサート”って感じでやってたんだよね。
だけど今年になって、31周年記念になって、ワケがわからなくなったけど…(笑)
高校の時にもバンドを組んだりしていたんだけど、1972年にバッキングバンドとして
プロとしてのキャリアがスタートして、1973年には「愛奴」っていうバンドをやって、
1974年にソロデビューしたね。
今日も客席を見渡してみると…決して、年齢層が低くはないけど(笑)
そんな、1960年代、1970年代のことをハッキリと覚えている人はあまりいないと思う。
だから、オレが音楽を始めた1970年代のことを語ってみたいと思う。
ただ、語るのはオレじゃありません。オレよりもっと上手な人がいます。
オルガンを弾かせても、シンセサイザーを弾かせても、ストリングスアレンジをやらせても、
何をやらせても一流なんだけど、語りも最高です。
早稲田大学を出て、ちゃんと先生の資格も持ってます。福田裕彦。

そう言い残して、省吾は一旦バックステージへ。
それから、ステージ上でスタッフたちが慌しく動き出す。

福田さんにスポットライトがあたり、様々な懐メロをBGMに福田さんの「1970年代講座」が始まる。

福田「大阪万博。よど号事件。三島由紀夫事件。この3つの出来事を覚えている人は、言うまでもなく、相当年寄りだ。
残念ながら福田は、よ〜く覚えている。1970年。日本はまだ、1960年代の高度成長の夢を見続けていた。
僕は中学1年生。ロックを聴くと不良になるぞ、という両親の言葉を真剣に信じていた。
まぁ実際、両親は正しかったわけだ。…」

スタッフがステージ上に簡易バーのセットを組み立てて、バンドのメンバーたちは
2つのテーブルに分かれて座り、飲み物を飲んだりタバコを吸ったりしている。

福田さんの「1970年代講座」は、台本があるんだろうけど、毎回微妙に言い回しや
挟まれるネタが違っている気がするね。
町支さんが「大恋愛の末に駆け落ち結婚をして甘い新婚生活をおくっていた」のは毎回だけど
古村さんが予備校に通いながらバンドを組んでいたことや、小島さんが若くしてプロデビューして
速く酒びたりの日々(笑)とか、美久月さんがギャラをピンハネされていた話とか。
ちょっとずつ違うね。

福田「そして迎えた1976年。23歳の浜田省吾は、アルバム『生まれたところを遠く離れて』でソロデビュー。ライブツアーに出た」

語りも終わりにさしかかった頃、ステージソデから再び省吾が登場。

微妙にバージョンアップ

イラストでは、ギターケースに貼られたシール(ワッペン)は少ないけど
実際にはもっとベタベタ貼られていました。
それこそ、黒い部分が見えないぐらいに。
というか、あれ、あんなに貼ってあったっけ?
ツアーの最初の頃はもっと少なかったような…。
途中でどんどん貼っていってるのかな?

そして、福田さんの語りも最後のフレーズ。

福田「彼らはそこで、こんな歌を聞いた・・・」

ステージ中央のパイプイスに座り、アコースティックギターにハーモニカ(ホルダー付き)という省吾。
少しギターを鳴らしてから、ボソボソと喋り始める。

こんばんは。浜田省吾です。
広島で生まれて、今は東京に住んでいます。23歳独身です。
徳島に来るのは初めてです。瀬戸内汽船(?)に乗ってやって来ました。

これには客席が大きく反応していました。
けっこうメジャーな、地元ネタ的な交通手段なのかな?

つい何日か前に、CBSソニーからレコードデビューしました。
(デビュー日は、徳島公演より8日前の4月21日)
レコード出たばっかりなんで、ほとんどの人がオレの歌知らないと思うけど
もしこの中に1人でも知ってる人がいたら、大きな声で一緒に歌ってください。
知らない人は、手拍子をしてください。
この先、5年か・・・10年か・・・まぁ、30年もやることはないと思うんですが(笑)
長く音楽やりたいと思うんで、応援してください!

客席からは暖かい拍手。

ワン、トゥー…
一人でやってるんだから、カウントの必要ないんだけど(笑)
最近までバンドでドラム叩いてたんで、そのクセで。

客席からは笑いが耐えない。
ハードなロックから、こんな小コント(?)まで、演出も楽しい省吾のライブ。
またギターを鳴らして、あらためて歌い始める。

ワン、トゥー、ワン・トウ・スリー・フォー!

10.路地裏の少年

省吾の後ろで、町支さん、小田原さんが手拍子で客席をあおって。
客席はみんな、手拍子をしつつ大合唱。

バージョンアップ

後ろのセットの、レンガ調の左右のカベ。
そこに貼ってあるレコードジャケット、片方はスティービー・ワンダーの『Down to Earth』
もうひとつがわからないと書いたところ、情報を寄せていただきました。
そうそう、コレだね!
イーグルスの『Hotel California』ですね。
ふみさん、情報ありがとうございました!

左のヤツ 右のヤツ

知ってる人もいるかもしれないけど、これが「路地裏の少年」といって、1976年のオレのソロデビュー曲です。
一緒に歌ってくれてどうもありがとう。
歌の中の少年は、つっぱってた少年、当時の23歳のオレそのものを描いている気がします。
今歌った「路地裏の少年」はオレの一番古い歌だけど、次にやるのは一番新しい歌です。
あれから31年が経って、人間として、ミュージシャンとして、どれだけ成長できているのかわからないけど。
『MY FIRST LOVE』の中から、「ある晴れた夏の日の午後」。

11.ある晴れた夏の日の午後

なんといっても、やっぱりこの曲だなぁ。
前の「生まれたところを遠く離れて」の時も書いていたけど
この2つの曲、「路地裏の少年」とその後のこの曲の枠はこのコンサートの中でも
最も核を占めている重要な部分。

以前のパターンでは、ソロデビューした当時の歌をあらためて歌いなおすことで
30年間の音楽人生を振り返る意味合いが強かったと思う。

今回のパターンでは、最も古い歌と最も新しい歌を対にして歌うことで、
原点に返りつつも、それを完全に昇華させたうえで、新しい一歩を踏み出していく、
31年目からの新しい音楽人生を歩んでいく力強い宣言、そう受け取れると思う。

ベースやドラムの重低音、ピアノやギターのメロディの奏でるメロディの中に。
そして、それらのバンドの音にも負けないぐらい力強いヴォーカルに。
その宣言を見た気がしました。

ただ言葉で言ってるだけじゃなくて、実際のパフォーマンスとして
「浜田省吾はまだまだいける」を体感。
年齢的、体力的な衰えはもちろんあるだろうから
若い頃のように過密で精力的なツアーはもうできないかもしれないけど
実力的、成熟度的にまだまだ頂点が見えない今のステージングを観ると
この先、まだどれだけ新しいものを見せてくれるのか、期待の上限も尽きない。

だって、とにかくカッコイイんだもん。
難しいことをあれこれ言うよりも、とにかくカッコイイんだぜ、浜田省吾は!!
これが一番大事なんじゃないかな?
彼が今のままカッコイイ限り、僕はまだまだ追いかけるのをやめないよ。
だって、最高の音楽と最高の時間がそこにあるんだからね。

やっぱりいいなぁ、この曲。
本当に大好き。
今や、浜田省吾の全ての楽曲の中で3本指に入るぐらい好きな曲かも。

演奏が終わるよりだいぶ早く、スクリーンが上から降りてくる。
だけど、ステージの上下の高さが高いから、なかなか下まで降りない。
なんかちょっと間の抜けたような(笑)幕切れでした。

ダーン・・・ダダダーン・・・
ダダン・・・ダンダダン・・・

「ある晴れた夏の日の午後」、最高。


3.コンサートレポート中編〜Stage Act IIへ続く