HOME(SCHEDULE) / 演奏曲目
第1話第2話第3話

 Encore - Center Stage

会場中、アンコールを求めるものすごい拍手。

客席の中央では、スタッフが懸命にセンターステージの準備をしている。
上から見ていると、その慌しさの様子がよく見える。
メインステージ下部からセンターステージへと花道が伸びていき、
メインステージから花道に降りるための階段が架けられる。

一言で言ってしまうと「浜田省吾のコンサート」だけど、こんなにたくさんのスタッフによって
ひとつの公演は作られているんだね。
客席に参加する僕たちオーディエンスもそうだけど、会場で働いている
スタッフ一人一人にも、きっとたくさんのドラマがあるんだろう。
省吾はそれを知っているから、余すところなく、スタッフへの感謝と労いの言葉を
ステージからかけるんだと思う。

プライベートの浜田省吾個人ではなく、アーティスト・浜田省吾でもなく。
ひとつの“産業”としての浜田省吾。そのプロジェクトは、とても大きい。
僕たちは簡単に「ツアーをしてほしい」というけど、その意味するところは
ものすごく大きいんだろう。

そうこうしているうちに、スクリーンでは省吾のインタビュー映像が流れはじめる。

この日は、庄内川で撮った映像。
ちなみに2日目の公演では、予想通り名古屋城からだったそうです。
途中のMCで「庄内川と名古屋城に行った」と言ってたもんね。

庄内川の河川敷に来ています。
名古屋は、ほんと空が広くていいね。

ライブ後に、名古屋の友達は
「それは田舎ってコト?」とか「空が広い場所にばかり行ってるからだ」と言ってましたね(笑)
そりゃあ、川原は空が広かろう。

名古屋の思い出といえば・・・1975年、オレは愛奴のドラマーとしてデビューしたんですけど
同じ年に、名古屋からセンチメンタル・シティロマンスがデビューして。
名前の通り、すごくかっこいいバンドでね。
オレたちはもう解散してしまったんだけど、センチは今でも活動しててね。
デビューした当時は、同じレコード会社というのもあって、よく一緒に
ジョイント・コンサートとかやったりして、その後一緒に名古屋の駅前でビールを飲んだりしました。
名古屋に来ると・・・彼らのことを思い出すんですよね。

亡くなった人みたいだ。
って、センタメンタル・シティロマンスは今も活動しているんだね。

さて!この映像を見てるということは、アンコールしてくれてるってことですね?
どうもありがとう。
ここからは、みんなが主役です。オレたちはバッキング・バンドになります。
みんなで盛り上がっていこう!

映像が終わり、ステージソデからメインステージに再びメンバーたちが現れる!

アンコールどうもありがとう!
センターステージへようこそ!

省吾やメンバーたちは、花道を通ってセンターステージへ。
たしか、BGMで「A列車で行こう」だったかな?が流れてて。
センターステージに着いた小島さんが、その最後の部分をピアノで弾いて
おどけていました。それを見ているメンバーたちは、みんなすごく嬉しそう!

OK!新しいアルバムからやります。
みんな歌えるかな〜?覚えてるかな〜?心配だな〜。
一緒に歌ってください!

1.初恋

客席はみんなで大合唱。すごく楽しい!!
この曲は、センターステージでやって大正解だと思う。
理屈ぬきに楽しい。
派手な演出も、美麗な映像も、何もない。
ただそこに、最高級のバンドがいて、音楽があるだけ。
でも、これ以上の贅沢があるだろうか?

真上から、白いライトで照らされる。8角形のセンターステージ。
360度を客席に囲まれて、メンバーはやりづらいと思うけど
それでもみんな笑顔だ。

2.勝利への道

長野の2日目では、前半に演奏されていたこの曲だけど
今ではすっかりアンコールのセンターステージに定着した様子。
もちろんどっちで聴いても素晴らしいんだけど・・・
個人的には、この曲はメインステージの方がいいと思う。
ガンガンのロック・ナンバーはメインステージで!
メインステージでは楽しいR&B!が聴きたいかな。
この枠では、「土曜の夜と日曜の朝」とかが好き。
2003年のファンクラブイベントでやった「グッド・ナイト・エンジェル」なんかもいいかも。

でも、この日の僕の気分ではどちらを聞いても絶賛してただろうけど(笑)
ほんと、ハシが転んでも楽しい状態でした。
完全なるHigh。

もっともっと!どんどん演ってくれ!!

この曲では、センターステージの色が変わってました。
上からのライトの加減で、色がどんどん変わるんだよね。
白1色かと思いきや、赤とか青とか、いろいろ変わってました。
どの曲がどの色だったかは思い出せないけど。

ロックン・ロールってのは、子どものための音楽だ。
大人になると、ロックなんてこと言ってられないし。
世の中には、素晴らしい音楽がいっぱいある。
例えば、JAZZ。JAZZ、いいよね。
(ここで何人か、アーティストの名前を挙げましたが・・・忘れました)
例えば、クラシック。オレもクラシック好きです。
バッハ、チャイコフスキー、ストラヴィンスキー、ベートーベン。

だけどこんな夜には、ロックン・ロールがいい。
ロックで熱くなれるのは、キミたちの心の中に今でも消えない、
少年や少女の心があるからなのです。
なんか急に、武田鉄矢みたいになってきたな(笑)
その少年や少女の心が、今のキミたちを熱くさせるのです!

この言い方、本当に金八先生みたいで面白かった(笑)

こうして8000人以上の人間が熱くなるためには、
8ビートのロック・ミュージックじゃなきゃーダメなんだよ〜!

会場は妙な盛り上がり(笑)

そうだよな!
OK!ワン、ツー、ワン・ツー・スリー・フォー!

3.バックシート・ラブ

8000人のオーディエンスが集まる広い会場は、いつのまにか
小さなライブハウスのような熱気に包まれていました。
広い会場を狭く感じさせてしまうライブアクトって、すごいと思う。
だだっ広い空間のはずなのに、ぎゅうぎゅう詰めの箱みたいに感じたもんね。
スタンド席とセンターステージの距離は実際にはけっこう遠いはずなのに
熱気で震える空気を伝わって、すぐ近くに感じました。

センターステージは、やっぱり熱い!!

さて!それでは・・・
避けては通れない時間がやってまいりました(笑)
それはなんでしょう!?

客席のあちこちから声が上がる。

そうです。年代別調査です!
これは、やらなければならない。
やり続けなければいけないんだ!

Age Must Go Onですか?(笑)

ではまず、10歳未満!

どこかからかすかに声があがる。
ホントかいね?(笑)

大丈夫かー?(笑)
この10歳未満には、2種類いる。
小さい頃から親に聞かされて、「イエー!省吾、最高だよな!」ってタイプと
「こんなとこに連れてこられて・・・ホントは今日、遊園地だったのに。
早く帰りたいよー」というタイプと(笑)
もうちょっと、頑張ってね。

小さい子どもに、3時間半は無茶ってもんだと思うけどねぇ。
いくら「好き」とは言ってても、大人と子どもとでは加減が違うんだから。
今日も会場で小さな子をチラホラ見かけたけど・・・
親のエゴだよねぇ。
ピクニックな野外ライブならともかく、こういうコンサートって
やっぱり大人のための楽しみだと僕は思うんですけどね。

それでは、10代!

何人かが奇声を上げる(笑)

僕のすぐ後ろの方のスタンド席でも、女の子が一人叫んでいる。
あれはたしかに、10代のノリだった(笑)
でもそのコ、ものすごく熱かったんだよね(笑)
ここで声を上げてから気にしてたんだけど、かなりシャウトしてたもんね。
「ショゥゴォォォーーー!!」って、ものすごいパワフルな声で叫んでた(笑)
ありゃ、絶対にクラスで浮いてるぞ(笑)
友達はみんなオレンジレンジとかだろうに・・・。
 「ねぇ○子、あんたナニが好きなの?」
 「え?アタシ?ハマショー」
 「えっ・・・オヤジじゃん(笑)ハマショーって幾つよ」
 「52歳」
 「えぇ!アタシらの親父より年上じゃん!!○子シブイねぇー」
 「でも、歌とかすごくいいんだよー」
 「そいえばアンタの着信音、わかんない曲だよね」
 「これは「ラストショー」っていう曲なんよ」
 「知らないっつーの(笑)」
 「別に、アタシ一人で聴くからいいよ!」
という会話がやりとりされているかどうかはわからないけど(笑)
ただひとつ言えることは・・・
あのコの音楽的センスは抜群だよね(笑)

10代、みんな元気だよね(笑)
一緒に集まって、ステージの上で踊る?
・・・ウソだぴょん(笑)

ほんとにそう言ってたんだってば!(笑)
そんな省吾、初めて見た(聞いた)よー。

では、20代!

かなり少なかったような。
自分がそのエリアを脱してみて思うけど・・・
20代って、やっぱり若いよね(笑)
たった2歳年を重ねただけで、ものすごく年をとった気がするなぁ。

10代、20代はまだ子どもです。
昔で言えば15歳で元服とか、20歳で成人式とか言うけど
今のこのゆったりした世の中では、まだまだ子どもです。
20代は、長いティーンエイジャーみたいなもんです。
大いに遊んで、人生楽しんでください!
でも・・・遊ぶ時はちゃんとプロテクトしてください。

一瞬、会場がザワついたような(笑)

プロテクトしてください。
そうですよね、大人の皆さん?(笑)
遊ぶ時は、ちゃんとプロテクトするんだよ。
自分の身体は自分で守らないと。
・・・では、30代!

僕も含め、かなり多い人数!!
イエーーーーーー!!という地響きが名古屋全域に地震をもたらしたかも?(笑)

めちゃくちゃ多いね!30代。
前回は20代だったけど、今回30代になっちゃったんだね!

そうそう。4年もライブしてくれなかったからさぁ(笑)

30代のキミたちは、今が青春です。

なんか、ツアーが重なるたびに言ってることが推移しているような?(笑)
今回30代に言ってることは前回は20代に、今回40代に言ってることは
前回は30代に言ってたような気がするよ。
あと8年もたてば、40代に対して「今が青春」とか言うのかも?(笑)

でも、60になっても70になっても省吾にはライブをやってほしいなぁ。
やり続けてほしいなぁ。

30代のキミたちは、そろそろパートナーは一人に絞ってください。
そして、プロテクトなしでやってください。
少子化の時代だからね。世の中に貢献しないとね。

じゃあ、40代!
今がまさに、キミたちの時代です。
この国がよくなっていくかどうか、キミたちが一番背負っていかなきゃならない。
バンドのメンバーもほとんど40代ですが・・・
みんな、イカした40代だよね?

じゃあ、町支君と同じ50代!

町支さんは「自分も一緒じゃ〜ん!」とすぐにつっこんでいました(笑)
その仕草が、なんかかわいかった(笑)

50代、まだまだヤれるよね?
町支君を見てよ?めちゃくちゃカッコイイよね?

客席の拍手に応えて、町支さんは嬉しそう。

町支君を見習って・・・別に髪は金髪に染めなくてもいいですが(笑)
頑張ってください。

それでは・・・ここから敬語になりますが。
60歳以上の方、いらっしゃいますか?

会場のどこかから、「ウォ〜イ」という声。

ようこそいらっしゃいました!
オレたちまだまだコンサートツアーを続けていきますので、
また来てくださいね。

OK!
じゃあ、家族がいる人もいない人も、恋人がいる人もいない人も・・・
一人の人も・・・
2曲連続でやります。一緒に歌ってください。

4.星の指輪

スタンドから見ていたので、よ〜くわかりました。
噂の「ゆらゆらの手」。
サビのあたりで、福田さんと小島さんが客席を煽って
右手をゆらゆら〜っとやっていました。
「ラストショー」でやる(と言っても、僕はやっていませんが)アレを
もっとスローにした感じ。

「J.BOY」で拳がドワーッと振り上げられているのは圧巻だけど
この曲でゆらゆら〜っとする意味がよくわからない。
「サヨナラ〜」というわけでもないし。歌詞と一致してないじゃん(笑)

ということで、僕はこれをやってません。
この曲は、軽く手拍子をしながら聞いてました。

「違和感を感じる」とまではいかないけど、やっぱりちょっと違うかな、と思うねぇ。

でもこれは、人それぞれの自由だし。
手を振りたい人もいれば、手を叩きたい人もいるだろうし、座りたい人もいるだろう。
周りの迷惑になる行為(バラードで大声で歌ったり、手を叩いたり)は別として
各個人の楽しみたいようにするのがいいと思う。

5.ラストショー

個人ごとの楽しみ方という話になると、僕はこれ。
何度も書いているけど、僕にとってのこの曲はあくまでも「昔の曲」なんですよね。
ファンになってから知った、昔の曲。
だから僕にとっては、バンドサウンドでの演奏よりも、「ON THE ROAD 2001」の
ホールツアーのアンコールで、ギター1本で歌われていた・・・
そのスタイルの方がしっくり来るんですよね。
だから、この曲で手を振るのはなかなかできない(笑)
実際にはやったりする時もあるけど、ちょっと控えめ。

1980年代からのファンには、すごく待ち遠しい曲なんだろうけどね。
僕の友達にも、この曲が1番好きとという人もいるし。

何が言いたいかというと・・・Point is〜
曲に対する思い入れが浅い分、感想も浅くなってしまうということ(笑)
薄くて申し訳ない。

ちなみに、前奏はやっぱりピアノで間違いなかった。
あと、アンコールの省吾の衣装は、長野の時と同じで
白っぽいシャツに、薄い色のジーンズでした。

曲が終わって・・・
「さよなら〜」「え〜!」「さよならの前に、一言だけ言いたいことがある・・・」
という流れは、すっかりお馴染みになっている様子。

6.さよならの前に

「初恋」と同じですが、「楽しい」としか書けないです(笑)
センターステージは楽しいので、本当にあっという間に終わっちゃう!という感じ。
さすがに名古屋あたりまで来ると熱狂的なファンが多いのか
ちゃんと歌詞を知って歌ってる人が多かったように思います。

CDシングル「Thank you」のカップリングとして再リリースされますが・・・
ちょっとだけ視聴してみたんだけど、原曲よりも、少しポップさが増しているような気が。

気になる「あの娘は誰?」は、今年のツアーで披露されるんだろうか?

演奏が終わり、バックステージへと下がっていく省吾。

センターステージの上では、ゴキゲンな演奏がまだまだ続いている。

しばらくしてからふと見ると、、暗闇の中、もう省吾がドラムのところに座っている。
あれ、けっこう早いうちから待機しているんだね。

 Encore - Main Stage

バンドの演奏が終わり、省吾のドラムに合わせてステージに戻りながらのメンバー紹介。
このあたりの様子は長野の様子とダブるので割愛。

ちょっとだけ加えるとすれば・・・
「LOVE HAS NO PRIDE」のMC部分を町支さんがコーラスするんだけど
その前に、何か別の曲をラップしてました。曲名はわからないけど。

7.AIDOのテーマ

省吾のドラムと、カウントから演奏が始まる。

「AIDOのテーマ」だよ!

というコメントは、前回のアリーナの「演奏旅行」と同じ。

省吾のドラムといえば、このツアーの前にも僕は見たことがある。
もちろん、愛奴(今ではAIDOと表記)時代ではないですよ(笑)
その時代、僕はまだ産まれたばかりだし・・・。

初めて省吾のドラムを見たのは、まさにここ名古屋。
1999年の6月、ファンクラブイベントの時でした。
あの頃は、レポートも短かった・・・(笑)
文字数が今とは段違いだもんね。
それだけレポートの経験値も積んだということなのかな?
それはさておき、ドラム。
あのときは、客席のリクエストに応えてドラム叩いてくれたんですよね。
ノドの調子が悪そうだっただけに、観ている側としても辛いライブでしたが
楽しそうにドラムを叩く姿は印象的でした。

「AIDOのテーマ」でした。
オレは1975年に愛奴というバンドで、ドラマーとしてデビューしたんだけど。
あのままドラム叩いてたら、今の浜田省吾はなかったかもしれない・・・

・・・。

なに、この沈黙は?(笑)
みんな「やっぱりそうだ」と思ってるワケ?(笑)

会場、大爆笑(笑)
このあたりのつかみも、うまい。

でも、今のこの道を歩いてきて・・・
こんなに素晴らしい、日本でもトップクラスのミュージシャンやスタッフ、
そして、キミたち一人一人の、素晴らしいオーディエンスに支えられて
音楽活動を続けていけることは、僕にとっての誇りです。
どうもありがとう。

後になって「もしもあの時こうしていたら」とか、考えることがある。
オレにもある。
だけど人生は一度きりだから「もし」はない。
だから、その時の一瞬を大切にしていきていかなきゃならない。
これから先の人生、今までに得たこと、学んだことを生かしていきたいものです。
今日はこの名古屋レインボーホールに8000人もの人が集まってくれて
一緒に熱く盛り上がってくれて。
なんというか、すごく・・・すごく、よかったなぁと思います。
どうもありがとう。

あまり聞いたことのない、「よかったと思う」という飾り気のない表現に
実直な省吾の感想が現れていると思いました。
ほんと、この日のライブはすごく「よかった」。

8.君と歩いた道

涙を誘う映像と相まって、涙する人がチラホラ・・・
あの映像は、本当にヤバイです。

この曲の時、町支さんがアコースティックギターを弾いてるんだけど
そのカッティングがすごくいい感じで。
ジャッ、ジャッというリズムがとてもいい・・・。

この日は全体を通して思ったんだけど、やっぱりバンドの完成度は増してるね。
長野の時より、確実に増してる。そう思った。

町支さんと長田さんのツインギターはより緊密に接近してたし
バンド全体の“間”というか、タイミングみたいなのがしっくり来てる感じだったね。
省吾がゴキゲンな理由のひとつに、バンドメンバーが素晴らしいというのは
必ずあるだろうね。

大省吾コールに応えて、再び登場してくれた省吾たちメンバー。
このときの感動といったら、もう言葉にはならない。

「また出てきてくれた!」という喜びと同時に
「これが最後なのかな・・・?」という寂しさもあるんだけど。

最後まで、一目、一音たりとも逃さずライブを楽しむ。
それだけだ。

9.MIDNIGHT BLUE TRAIN 2005

アンコールどうもありがとう。
もう1曲、みんなと一緒に歌いたい。
この曲は、8000人の大合唱で聞きたい。

そう言って始まったこの曲。
今日のラストナンバーだ。

ミラーボールに照らされて、会場がまるで水槽の中のようにキラキラと輝いていた。
僕たちオーディエンスは、その水槽の中を、音楽という水の心地よさに
たゆたいながら、泳いでいる魚のようだった。

途中、演奏も止まって、合唱だけになって。
省吾は耳に手をあてて、客席の歌声を聞いて、笑顔で頷く。
会場中が、ひとつになった瞬間。
ライトが、客席を明るく照らす。
省吾やメンバーたちから、僕たちオーディエンスの姿はどんな風に見えるんだろう。
飛び切りの笑顔で、楽しんでいるように?
ひとときの別れの切なさをこらえて、泣き出しそうな子どものように?
それとも、同じ時を過ごした満足感を、歌声と表情から
感じ取ってくれているだろうか。

この感情を、言葉にできるなら。
心の器から溢れ出そうな感動と感謝の気持ちを、伝えられたら。
それができないのが、もどかしい。
だからみんな、ありったけの思いで歌うんだね。
8000人の大合唱は、いろんな想いで集った人たちの、心からの叫び。
安らげるひとときを過ごせたことへの感謝と愛を、伝えたい叫び。
そして、明日からまた生きていくための活力をくれることへの
最大限のThank youのメッセージだね。

いつもならきっと、号泣してしまっていただろうな。
だけどこの夜の僕は、とにかく嬉しかった。楽しかった。
きっと、満面の笑みで歌っていただろう。

こんなに素晴らしい時を過ごせたことを、心から嬉しいと思った。

突き詰めて言えば、簡単なことなんだよね。
楽しかった。嬉しかった。感動した。
そういう単純なことが、一番言いたいことなんだよね。

演奏が終わって、メンバーたちがバックステージに下がって行った後も
かなり大きなアンコールの手拍子が続きました。
客席の照明も暗いままだったし、「本日はご来場いただき・・・」というアナウンスもなかなか流れなくて。
これは長野の2日目でもそうだったんだけどね。
それが、「もしかして、まだ続く?!」という期待をもたせてくれて
みんな必死に手を叩いて、省吾コールをして。

だけどしばらくして、スクリーンにセットリストが流れ出して。
「あぁ、終わっちゃったんだ・・・」という寂しさが一気に溢れてきました。
でもこの夜ばかりは、素晴らしいライブに参加できたことへの喜びと
満足感、素晴らしい余韻でいっぱいでした。

省吾と最高級のバンド&スタッフの旅は、まだまだ続く。
今日も、明日もまたきっと、どこかの街で感動の涙を、感謝の笑みを
浮かべている人がいるだろう。

さいたまでまた会おう

2005年の旅の終わりに、僕はもう一度彼らに会いに行く。
そしてそれは、2006年へのプロローグになるはずだ。

 My Best Tune

この夜のお気に入りベスト5

ある晴れた夏の日の午後
終りなき疾走
I am a father
家路
MIDNIGHT BLUE TRAIN 2005