第24回(1951年)アカデミー賞

カラー作品はもはや珍しいものではなくなっていたが、まだまだ映像芸術としてのモノクロ信仰は強く、作品賞の候補も『欲望という名の電車』『陽のあたる場所』が優先と見られていたが、射止めたのはミュージカル作品『巴里のアメリカ人』だった。カラー映画での受賞は1939年の『風と共に去りぬ』以来のことだった。
名舞台の映画化『欲望という名の電車』は12部門にノミネートされ、ビビアン・リーの主演女優賞のほか演技部門をほとんど独占した。
『羅生門』が日本映画として初めて名誉賞を受賞し、黒澤明を「世界のクロサワ」へと飛躍させた記念すべき一作となった。

全部門ノミネート&受賞一覧

作品賞 (History
巴里のアメリカ人
◇ 暁前の決断
陽のあたる場所
◇ クォ・ヴァディス
欲望という名の電車
監督賞 (History
◆ ジョージ・スティーヴンス (陽のあたる場所
◇ ジョン・ヒューストン (アフリカの女王
◇ エリア・カザン (欲望という名の電車
◇ ヴィンセント・ミネリ (巴里のアメリカ人
◇ ウィリアム・ワイラー (探偵物語)
主演男優賞 (History
◆ ハンフリー・ボガート (アフリカの女王
◇ マーロン・ブランド (欲望という名の電車
◇ モンゴメリー・クリフト (陽のあたる場所
◇ アーサー・ケネディ (BRIGHT VICTORY)
◇ フレデリック・マーチ (セールスマンの死)
主演女優賞 (History
◆ ヴィヴィアン・リー (欲望という名の電車
◇ キャサリン・ヘプバーン (アフリカの女王
◇ エリノア・パーカー (探偵物語)
◇ シェリー・ウィンタース (陽のあたる場所
◇ ジェーン・ワイマン (青いヴェール)
助演男優賞 (History
◆ カール・マルデン (欲望という名の電車
◇ レオ・ゲン (クォ・ヴァディス)
◇ ケヴィン・マッカーシー (セールスマンの死)
◇ ピーター・ユスティノフ (クォ・ヴァディス)
◇ ギグ・ヤング (六年目の誘惑)
助演女優賞 (History
◆ キム・ハンター (欲望という名の電車
◇ ジョーン・ブロンデル (青いヴェール)
◇ ミルドレッド・ダンノック (セールスマンの死)
◇ リー・グラント (探偵物語)
◇ セルマ・リッター (THE MATING SEASON)
オリジナル原案賞 (History
◆ 戦慄の七日間
◇ 美女と闘牛士
◇ フロッグメン
◇ 花婿来たる
◇ TERESA
脚色賞 (History
陽のあたる場所
アフリカの女王
◇ 探偵物語
欲望という名の電車
◇ 輪舞
オリジナル脚本賞 (History
巴里のアメリカ人
◇ 地獄の英雄
◇ 愛欲の十字路
◇ 二世部隊
◇ 井戸
撮影賞(モノクロ) (History
陽のあたる場所
◇ セールスマンの死
◇ フロッグメン
◇ 見知らぬ乗客
欲望という名の電車
撮影賞(カラー) (History
巴里のアメリカ人
◇ 愛欲の十字路
◇ クォ・ヴァディス
◇ ショウ・ボート
◇ 地球最后の日
美術監督・装置賞(モノクロ)
欲望という名の電車
◇ 14時間の恐怖
◇ テレグラフ・ヒルの家
◇ 輪舞
◇ TOO YOUNG TO KISS
美術監督・装置賞(カラー)
巴里のアメリカ人
◇ 愛欲の十字路
◇ 夫は偽物
◇ クォ・ヴァディス
◇ ホフマン物語
録音賞
◆ 歌劇王カルーソ
◇ Bright Victory
◇ 我が心の呼ぶ声
欲望という名の電車
◇ Two Tickets to Broadway
編集賞
◆ 歌劇王カルーソ
巴里のアメリカ人
◇ クォ・ヴァディス
◇ 井戸
◇ 暁前の決断
劇・喜劇映画音楽賞
陽のあたる場所
◇ 愛欲の十字路
◇ セールスマンの死
欲望という名の電車
◇ クォ・ヴァディス
ミュージカル映画音楽賞
巴里のアメリカ人
◇ ふしぎの国のアリス
◇ 歌劇王カルーソ
◇ 夫は偽物
◇ ショウ・ボート
歌曲賞
◆ 冷たき宵に (花婿来たる)
◇ Too Late Now (恋愛準決勝戦)
◇ A Kiss to Build a Dream On (THE STRIP)
◇ Never (ゴールデンガール)
◇ Wonder Why (RICH, YOUNG AND PRETTY)
衣装デザイン賞(モノクロ)
陽のあたる場所
◇ KIND LADY
◇ THE MODEL AND THE MARRIAGE BROKER
◇ THE MUDLARK
◇ 欲望という名の電車
衣装デザイン賞(カラー)
巴里のアメリカ人
◇ 愛欲の十字路
◇ 歌劇王カルーソ
◇ クォ・ヴァディス
◇ ホフマン物語
特殊効果賞
◆ 地球最后の日
短編アニメーション賞
◆ TWO MOUSEKETEERS
◇ LAMBERT THE SHEEPISH LION
◇ ROOTY TOOT TOOT
短編ドキュメンタリー賞
◆ BENJY
◇ ONE WHO CAME BACK
◇ THE SEEING EYE
長編ドキュメンタリー賞
◆ KON-TIKI
◇ I WAS A COMMUNIST FOR THE FBI
名誉賞
◆ 羅生門
(1951年度最優秀外国語映画)
◆ ジーン・ケリー
(俳優・歌手・監督・ダンサーという多彩さ、特に振付での輝かしい功績)
アービング・G・サルバーグ賞
◆ アーサー・フリード

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