殿堂入りの名作
究極の10本掲載データ本文

不都合な真実
AN INCONVENIENT TRUTH
2006年アメリカ/ドキュメンタリー/97分
AN INCONVENIENT TRUTH <製作総指揮・監督>
デーヴィス・グッゲンハイム

<脚本>
ローレンス・ベンダー
スコット・Z・バーンズ
ローリー・デヴィッド

<出演>
アル・ゴア(Himself)
ビリー・ウェスト(voice)
 <ストーリー>
元アメリカ副大統領(1993年〜2001年)のアル・ゴアは、講演会の聴衆を前に語りかける。近年、ニューオーリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」のように大規模な自然災害が世界各地で次々と発生。北極大陸の氷土はこの40年間に40%も縮小し、今後50年から70年の間に消滅するといわれている…。多くの政治家たちが耳を貸そうとしない、そうした“不都合な真実”の事例を幅広く紹介しながら、彼は「地球温暖化問題」の重要性・緊急性を、わかりやすくかつ説得力豊かに展開していく。

 <概要>
いまや全人類にとって待ったなしの緊急課題となった「地球温暖化問題」にいち早く取り組んできたアル・ゴアの訴えの日々を追い、世界中で話題沸騰のドキュメンタリー。
地球温暖化の問題に熱心に取り組んできたアル・ゴアのスライド講演の様子を、アル・ゴアの生い立ちを辿ったフィルムを交えつつ構成したドキュメンタリー映画。過去の豊富な気象データや、温暖化の影響を受けて衝撃的に変化した自然のフィルムを数多く使いながら、この問題を直視しない政府の姿勢を批判し、人々が生活の中で環境を守る努力を続けることの重要さを訴えている。
第79回アカデミー賞において長編ドキュメンタリー映画賞・アカデミー歌曲賞を受賞した。またこの映画が契機となり、環境問題の啓発に貢献したとしてゴアのノーベル平和賞授与が決定した。

 <コメント>
これはすごい。「地球温暖化」に警鐘を鳴らすゴアの活動を紹介したドキュメンタリーというふれこみは知っていたけど、その予想通りの内容で、さらにそれ以上の内容でした。誰もが知りつつ、なんとなくは気にしている地球環境の破壊。その危機は、まさにそこまで迫っているのでした。
多少の誇張表現が認められる部分もあるらしいけど、科学的には疑いの無いというその研究的内容。「不都合な真実」から目を背けずに、直面しなければいけない時が来ている。もっと地球規模で観賞されるべき作品だと思う。たった1枚のDVDディスクで、娯楽だけでなく、社会的な問題提起をすることもできる。「映画」という文化の持つ大いなる可能性を具現化した傑作でした。

こういう映画作品では、その内容のすべてを妄信的に受け容れてはいけません。提示された資料のすべてが、果たして本当に確かなものなのかもわからないし。だけど、そういう揚げ足ひとつをとって、作品の評価を下げてしまうのは本当に愚かなこと。大事なことは、もっと大きく全体を見て、これらの問題提起に対して何かを感じ取らなければならないということなのだから。
第79回アカデミー賞(2006年)
歌曲賞 受賞 “I Need To Wake Up”/Melissa Etheridge
長編ドキュメンタリー賞 受賞
AN INCONVENIENT TRUTH 近年、ニューオーリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」のように
大規模な自然災害が世界各地で次々と発生
その原因は「地球温暖化」にあるのだった
AN INCONVENIENT TRUTH 地球温暖化によって海面の水位が上昇すると
マンハッタンのほとんどが水没してしまう
誰だって、地球温暖化に危機は持っている。
だけど、それに立ち向かうのは難しい。そう思っている。
What gets us into trouble
is not what we don't know
It's what we know for sure
that just ain't so.

-Mark Twain
 問題は無知ではない

 知っているという思い込みだ


 −マーク・トウェイン
だけど、身近なところからひとつずつ始めてみよう。始めていこう。
そうすればやがて、それらは大きな動きになっているはずだから。
The Era of Procrastination, of
Half-Measures, of Soothing and
Baffling Expedients, of Delays,
is Coming to its Close.
In its place We are Entering a
Period of Consequences.

-Sir Winston Churchill
 優柔不断や中途半端な行動

 その場しのぎや先送りの時代は
 終わりつつある

 重大な影響ある行動を起こす時代だ

 −ウィンストン・チャーチル
映画では、最後のエンド・クレジットに載せて、身近で起こすことのできる行動を
幾つか提示してくれています。
  • 生活スタイルを変えること − 環境破壊の問題は解決できます
  • 省エネ型の電化製品や電球を買いましょう
  • エアコンの温度設定を変えて冷暖房のエネルギー削減を
  • 家の断熱材を増やしましょう
  • リサイクルを
  • できればハイブリッド車を
  • なるべく歩いたり 自転車に乗りましょう
  • 公共の輸送機関を利用しましょう
  • 子どもたちは地球を壊さないでと両親に言いましょう
  • 将来 子どもたちが住む地球を親子で救いましょう
  • 電力会社にグリーン電力の問い合わせを
    再生可能エネルギーを扱わない理由を聞きましょう
  • この問題に取り組む政治家に投票を ダメなら自ら立候補を
  • 木を植えましょう たくさんの木を
  • 地域に働きかけましょう ラジオや新聞に投書を
    Co2の規制を主張しましょう
  • 温暖化防止の国際運動に参加しましょう
  • 外国の石油に依存するのはやめて代替エネルギーを
  • 車の燃費基準を上げて排ガスの削減を
  • お祈りを信じる人は 人々が変わる勇気を持てるよう祈りましょう
  • 古いアメリカのことわざ“何かを祈る時は行動もすべし”
  •  
  • 環境危機について学びましょう
  • 学んだ知識を行動に移しましょう
最後の方のひとつは、あえて空欄にしておきます。
この映画をご覧になった方は、きっとその意味も理解してくれるでしょうから。

これら全てを行動に移すことは難しいです。
だけど、そういう意識を持って、小さなことをひとつひとつ気にかけることが大事なんだと思います。
IMDb : AN INCONVENIENT TRUTH
このタイトルを Amazon.co.jp で探す
関連サイト>http://www.climatecrisis.net/