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永遠の0
2013年/戦争ドラマ

<監督・脚本>
山崎貴
<脚本>
林民夫
<出演>
宮部久蔵/岡田准一
佐伯健太郎/三浦春馬
松乃/井上真央
井崎/濱田岳
景浦/新井浩文
大石/染谷将太
武田/三浦貴大
小山/上田竜也
佐伯慶子/吹石一恵
景浦(現代)/田中泯
武田(現代)/山本學
清子/風吹ジュン
長谷川(現代)/平幹二朗
井崎(現代)/橋爪功
大石(現代)/夏八木勲
<ストーリー&コメント>
2004年。司法試験に落ちて進路に迷う佐伯健太郎は、祖母・松乃の葬儀の日に驚くべき事実を知らされる。実は自分と祖父・健一郎には血のつながりが無く、“血縁上の祖父”が別にいるというのだ。本当の祖父の名は、宮部久蔵。60年前の太平洋戦争で零戦パイロットとして戦い、終戦直前に特攻出撃により帰らぬ人となっていた。宮部の事を調べるために、かつての戦友のもとを訪ね歩く健太郎。しかし、そこで耳にした宮部の人物評は「海軍一の臆病者」などの酷い内容だった…。
2006年に発刊され、発行部数450万部を超える大ベストセラーとなった百田尚樹のデビュー作を映画化。
原作同様、すごく面白かったです。面白いというより、かなりグッとくる映画でした。原作は3年前に読んだので詳細は覚えていないけど、けっこうオリジナルに近い作品になっていたと思います。
主演の岡田くんをはじめとしてキャストもみんな好演だったし、戦争モノだから人もたくさん死ぬんだけど、戦闘機や戦艦、空母の迫力もすごい。ほとんどCGなんだろうけど、違和感のない程度で、リアリティがありました。
あの戦争からどんどん時間が経って、日本という国自体がその痛みを忘れてしまおうとしている。そういうふうに風化してしまうことを、すごく危惧してしまいます。戦争とか、武器とか、虐殺とか、蹂躙とか…そういう悲しみはもう繰り返してはいけない。戦争映画から学び取るべきは、そういう悲しみの系譜なんじゃないかと思います。『硫黄島からの手紙』なんかもそうだしね。
僕は子どもの頃東京に住んでいたんだけど、上野とかに行くと、傷痍軍人の方とかもまだけっこういて。腕や足のない人が、アコーディオンやハモニカを演奏して、物乞いのようなことをしていて。子どもの頃は目を背けていたけど、振り返るととても恥ずかしいです。彼らには、なにも罪は無いわけで。狂った時代の荒波にやむなく動かされてたんだと、今ではわかるから。そういう人たち1人1人に、この映画のようなドラマがあったんだって。若者たちの人生が、夢が、無残に断たれていったんだって…。現代の日本人は、そういうことをもっと考えて、知っていかなければならない。決して風化させていはいけない、哀しく痛ましい歴史のことを。
それにしても、主役の岡田准一くん。すごくかっこよかったです。
144分/★★★★★
(2013年12月23日)

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清須会議
2013年/時代劇コメディ

<監督・原作・脚本>
三谷幸喜
<出演>
柴田勝家/役所広司
羽柴秀吉/大泉洋
丹羽長秀/小日向文世
池田恒興/佐藤浩市
織田信雄/妻夫木聡
前田利家/浅野忠信
黒田官兵衛/寺島進
前田玄以/でんでん
堀秀政/松山ケンイチ
織田三十郎信包/伊勢谷友介
お市様/鈴木京香
寧/中谷美紀
松姫/剛力彩芽
<ストーリー&コメント>
天正10年(1582年)。天下統一を目前にした織田信長が、本能寺の変で命を落とす。長男の忠信も討ち死にし、にわかに織田家の後継争いが勃発する。筆頭家老・柴田勝家と明智討伐の功労者・羽柴秀吉が後見に名乗りを上げ、それぞれ三男の信孝と次男の信雄を推して激しく対立する。そんな中、2人が共に秘かな思いを寄せるお市様は、秀吉への恨みを晴らすべく勝家に加勢、一方の秀吉は軍師・黒田官兵衛を使って様々な奸計を巡らせていく。互いに一歩も引かぬまま、いよいよ決戦の清須会議へと臨む勝家と秀吉だったが…。
豪華オールスターキャストで贈る歴史群像エンタテインメント。
なかなか面白かったです。最初からリアル史劇とは観ずに、歴史を舞台としたコメディとして観るのがいいですね。キャラクターはかなりデフォルメされていて、柴田勝家が「越前の美味しい米とカニを送るよ」とか、軽妙な名古屋弁の秀吉(絶妙のキャスティング!)とか、クセモノすぎる官兵衛とか、味付けがハッキリしているのでスクリーンに入り込みやすかったです。歴史が苦手な人でも、話の流れを理解しやすいかも。あ、でもこれを史実と思われたら困るか。戦国武将がビーチで旗取り合戦(というより運動会?)とか、楽しすぎるからね(笑)
138分/★★★☆☆
(2015年2月28日)

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県庁おもてなし課
2013年/ドラマ

<監督>
三宅喜重
<脚本>
岡田惠和
<出演>
掛水史貴/錦戸亮
明神多紀/堀北真希
清遠佐和/関めぐみ
吉門喬介/高良健吾
清遠和政/船越英一郎
<ストーリー&コメント>
全国が観光ブームに沸く中、高知県庁は観光促進を目的に“おもてなし課”という新部署を設立する。だが、やる気はあるが空回りする若き職員の掛水をはじめとするメンバーたちは、何から始めていいのか分からず戸惑うばかり。そんな様子を、地元出身の人気作家である吉門が“スピード感のないお役所気質”だと指摘する。掛水は指摘された“柔軟な民間感覚”を補うべく、優秀なアルバイトの多紀を他の部署からスカウトするのだが…。
有川浩の傑作小説を映画化。高知県出身の有川が高知県庁に実在する“おもてなし課”から観光大使のオファーをされたときの実体験をもとにし、映画化にあたっては、高知県庁舎の中にセットが組まれ、リアルな空気感を醸し出す。原作にも登場する吾川スカイパークでのパラグライダーや日曜市など、高知の美しい風景が映し出され、観光映画としても楽しめる作りになっている。
原作を読んですごく面白かったので、映画版も観てみました。原作を読んだのが2016年の春と4年も前なので、詳しい内容は忘れているところもあるけど、なかなかよくできた映画だったかなと思いました。結末、こんな感じだったかな?という違和感があったので、そのあたりは変えられている気がするけど。
主役の錦戸くんのニヤニヤぶりが気持ち悪かったけど、彼はああいうキャラなのかな?堀北真希がグイグイきてるのに、鈍感KYぶりが彼のウリなら、いいキャスティングだったかもね(笑)
必殺観光仕事人・清遠を演じた船越英一郎さんがすごく良かったです。原作ではもっと怖いイメージの記憶があるけど、いい感じにディフォルメされてたんじゃないかな。
高知県のいいところがこれでもかと出てくるので、高知県の観光PVみたいな内容になっているのは、原作と同じ。ただ、この作品のキモは「貴方のふるさとをもっと知り、見つけて、愛してあげてください」ということだと思うんだよね。これを観て高知県に興味を持ったり、行ってみたいと思う人は多いだろうし、同様に、高知以外の道府県にも見つけられる魅力はそれぞれに必ずあるはず。そうやって、みんなが自分の地元のよさを再発見できるきっかけになってほしい、それが真のテーマだよね。
123分/★★★☆☆
(2020年7月24日)