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青い車
2004年/ドラマ

<監督・脚本>
奥原浩志
<脚本>
向井康介
<原作>
よしもとよしとも
<出演>
リチオ/ARATA
このみ/宮アあおい
アケミ/麻生久美子
マチダ/田口トモロヲ
ミキモト/水橋研二
荻野マチコ/太田千晶
森本タカオ/佐藤智幸
<ストーリー&コメント>
幼少時に大事故に遭い、九死に一生を得たリチオ。だが、大人に成長した今もなお、生きることの実感が得られない日々。事故の時に負った目元の傷を隠すため、いつもサングラスをかけ、周囲の人々に心を閉ざしている彼に対し、恋人のアケミも、今ひとつその心の真意をつかみかねていた。そんなある日、リチオは街で偶然、アケミの妹このみと出会うのだが…。
人気コミック作家よしもとよしともの同名短編を映画化。
単純に一言で感想を言うなら、つまらなかった。早く終わらないかなと思いながら観てたし(笑)
麻生久美子、宮アあおいという僕の好きな女優の競演とあって期待も大きかったんだけど、かなりガッカリ。『害虫』『贅沢な骨』を観たときの気持ちがまざまざと蘇ってきたりして。ちょっと意味深っぽい作りだけど、ほとんど何も伝わってこなかったし。
タイトルも、特に意味なし。ただ単に車が青いだけかい。スピッツの曲でもかかるのかと思えば…。車よりも、観ている側の気持ちがブルーになるよ(笑)
91分/★★☆☆☆
(2006年2月15日)

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いま、会いにゆきます
2004年/ラブストーリー

<監督>
土井裕泰
<脚本>
岡田惠和
<出演>
秋穂澪/竹内結子
秋穂巧/中村獅童
秋穂佑司/武井証
高校生の佑司/平岡祐太
高校時代の巧/浅利陽介
高校時代の澪/大塚ちひろ
荻原/中村嘉葎雄
永瀬みどり/市川実日子
浜中晶子/YOU
洋菓子店店主/松尾スズキ
野口(医師)/小日向文世
<ストーリー&コメント>
司法書士事務所で働く秋穂巧は、1年前、愛する妻・澪に先立たれて以来、小学生の息子・佑司を男手一つで育ててきた。梅雨の始まったある日、森に遊びに行った巧と佑司の前に、生前の約束通り、亡くなったはずの澪が現れる。彼女はなぜか生前の記憶をすべて失っていたが、再会を喜ぶ巧と佑司は澪と3人で再び以前のように幸福に暮らしだす。しかし、梅雨の終わりが近づくにつれて、いつまでも幸福に暮らせないのが分かってきて…。
妻に先立たれた父子のもとに、妻が帰ってくる……。2004年、興収48億円の大ヒットを記録したファンタジー・ラブストーリー。
2006年の「映画三昧」第1作は、観てよかったととても満足できた作品。話題になりすぎてたし、ちょっと敬遠するところもあったんだけど…すごく面白かったです。何が一番よかったかというと、やっぱりストーリーかな。亡くなった妻と再会するというファンタジーな設定なんだけど、嫌味さがなく、すごく自然に世界に入っていけた。そこらへんはやっぱり、熟達した岡田惠和の脚本の力か。すごく優しいタッチで描かれていたところに好感が持てた。監督は、TVドラマを幾つか手がけた人で、映画はこれが初監督作品とのこと。今後に期待が持てるね。一番よかったシーンは、澪が巧の同僚の永瀬に頼みごとをするシーン。あのシーンにはかなりグッときた…。父と一緒に観てなかったら、泣いてたかも(笑)あと、別れ際に佑司を抱きしめた澪。あの涙は、きっと自然な涙だね。
主演の竹内結子と中村獅童は、この作品の共演がきっかけで結婚したんだね。なんだかハッピーな逸話の多い作品だね。僕はTVドラマとかほとんど観ないし、竹内結子は『黄泉がえり』がイマイチだったので、正直どうなのかなぁと思ってたんだけど、本作ではすごくよかった。中村獅童がすごく朴訥とした青年(演技か素なのかは微妙)役なので、余計に力強く、確かな演技力が感じられた。
120分/★★★★★
(2006年1月6日)

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半落ち
2004年/ドラマ

<監督・脚本>
佐々部清
<脚本>
田部俊行
<原作>
横山秀夫
<出演>
梶聡一郎/寺尾聰
志木和正/柴田恭兵
佐瀬銛男/伊原剛志
中尾洋子/鶴田真由
藤林圭吾/吉岡秀隆
植村学/國村隼
梶啓子/原田美枝子
島村康子/樹木希林
<ストーリー&コメント>
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻・啓子を3日前に自宅で絞殺し自首してきた。動機も、殺害の経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの2日間の行動だけは頑として語ろうとしない“半落ち”の状態。取り調べにあたった捜査一課・志木も困惑を隠せず、現職警官による前代未聞のスキャンダルに県警全体が窮地に立たされてしまう。組織の防衛を優先する県警幹部は、調書を捏造して強引に事件の幕引きを目論むのだが…
原作がすごく面白かったので読んだんですが、評価がちょっと難しい作品でした。最近の邦画にしてはしっかりとした作りで、丁寧に作られているところにも好感が持てるし、やけに豪華なキャスティングにも製作側の力の入れようがみてとれる。だけど映画の面白さは、やっぱり脚本に因るところがかなり大きい。原作小説では最後の最後までひっぱった「空白の2日間の謎」が、映画では中盤にして既にネタバレがある。だから「最後まで謎が解決しない=半落ち」という最も軸になるところが、かなり曖昧になってしまっている。それに関しては、個人的にはちょっと賛成しかねるんだよね。だけどそれを差し引いても、充分に面白い映画だと思う。原作からの変更点はかなりあるけど、その大オチ以外のところはまぁ悪くないかな。
キャストに関しては、原作のイメージからそんなにかけ離れていないかな。梶役は寺尾聰以外有り得ない適役だと思います。志木役の柴田恭兵は、ちょっとクールでカッコよすぎかな(笑)もっとゴツい感じのイメージだったかな。佐瀬役の伊原剛志は、カッコいいね!
121分/★★★★
(2010年9月17日)