No Pain No Gain


感情が、どうしようもなく溢れてしまうときがある。
言い知れない不安、例えようのない孤独。
どれだけ探しても見つからない答えを、いつまでも探し続けてる。

どうしようもなく叫びたくなって
どうしようもなく切なくなって
こらえていた想いが、堰を切ったように頬を濡らす夜がある。

青い空のまぶしさが、輝く海の清純さが、時にはつらく思えてくる。

そんなときには昔聞いた大好きな歌を聴いて星を見上げる
雲の切れ間から微かにのぞく月光が
優しく心を慰めてくれるから。

自分がとても小さなものに思えてくる。
今の僕には、何もない。
守るべきものも、支えになるべきものも。

いつの日も感じている虚無感が心の空をおおってゆくと
胸の奥底に眠っていた静かな想いが大きくなる。

慣れない酒に酔ったって大きな雲は消えてはくれない。
生きてゆく意味さえもわからないほど何がその心を傷つけても
自分から逃げることはできない。

こんな日々も、いつか懐かしい思い出に変わるのだろうか?

2001.4.17


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