孤独の海


夜更けの海にたたずんで うちよせる波を見ていた
砂浜には恋人達の足跡 身をきる寒さ 振り返る人もない
あの空と海が抱きあうように
二人の心はとけていった
雲もない空のような孤独
月灯りもない海のようなまなざし
胸に抱えて…

生きてくってことが こんなにも苦しい
思い通りにならないジレンマの中で
生きてくってことが こんなにも切ない
僕の歌はもうとどかない


どしゃぶりの雨の中を ギター抱えうずくまってた
行き交う人々 すぎさる日々 もう誰の心も傷付けない
暖かい風は大地の息吹
優しい雨は空の涙
心に抱いて…

生きてくってことが こんなにも哀しい
涙も枯れはてて愛を語ることさえできない
生きてくってことが こんなにも寂しい
見上げてももう 太陽も微笑みはしない

もう終りにしよう
君にささげる詩も書けない
すべて終りにしよう
この恋もいつかながされてゆく…

生きてくってことは こんなにもたやすい
すべてに身をそむけて 歩いていこう
生きてくってことは こんなにも苦しい
すべてに身をそむけて ひとり 歩いていこう…

1998.6.22(旧題「恋はブロック」)
2001.9.5改題
2002.1.28作曲


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