倉木麻衣
Mai Kuraki 2004 Live Tour
Wish You The Best 〜Grow, Step by Step〜
富山オーバード・ホール(2004/05/16)

倉木麻衣の3度目の本格的な全国コンサートツアー。
20代になり、10代の頃とはすっかり様変わりして
グッと大人っぽくなった彼女自身と、5年間の成長が伺えるライブツアー。
2004年の春から初夏にかけて、4ヶ月で全38公演のホールツアーだ。
初の富山公演は、ツアー開始からちょうど1ヶ月、12公演目となる。


デビュー5周年目となる今年、3度目の本格的な全国ツアー。
そのツアー日程に、初めて僕の地元・富山も公演地として加わった。

チケット

チケットを取り損ねて一度は諦めてたんだけど、ファンの方に快く譲っていただくことができて
無事に参加することが出来ました。
参加できて本当によかったと思えるライブだったし、T坂君に本当に感謝です。どうもありがとう。

 Before Stage

この日の富山は、あいにくの雨。
そういえば、前の金沢の時も雨が降ってたなぁ。

会場は、僕の家から車で10分ほどの富山オーバード・ホール。まさに地元。

5時に家を出て、会場に着いたのは5時10分すぎ。
会場前には何やらたくさん人がウロウロしていて、まさにコンサート前の雰囲気。
駅北の立体有料駐車場に車を停め、雨の中を軽いダッシュで会場に向かう。

会場に入ると、ちょうど入場が始まったところ。僕は手前の短い列に並んだので、すぐに入ることができた。
入ってすぐのところにあるグッズ売り場で、パンフレットを買う。3500円。
パンフレットって、こんなにするものだっけ?ちょっと高い気がする…。

ツアーパンフレット ツアーパンフレット

リング式のバインダータイプで、なかなかゴツイ装丁。
毎回形状が変わるのは、コレクターとしては悩みの種。本棚に並べても、頭が揃わないんだよね。
グッズ製作のスタッフも、毎回思考錯誤をしているのかな?
中はというと…ほとんど写真集状態(笑)
僕は彼女のライブはこれで3回目なので、過去2冊パンフレットを買ったんだけど、最初のがまさにこんな感じ。
2回目のは、デビューしてからの流れとか考えていることがいろいろ書いてあって、読んで楽しめるものだった。
僕がパンフレットに求める条件は、写真もそうだけど、読んで納得できる「読み物」でもないとダメなんだよね。

ちなみに、会場周りの人たちは明らかに若かった。年齢層が低い。
ザッと見て、およそ20代が中心で、10代も多かった。30代がちょっとって感じかな。
29歳の僕は、平均年齢を上げているのかもしれない。

富山オーバード・ホールは近代的な総合芸術ホールで、客席はどちらかというと横より縦に長い。
上はなんと5階席まであるんです。下から見上げただけだけど、上はものすごく高い。
普通のビルの5階か6階ぐらいの高さがあるような。落ちたら間違いなく助からない。
後方にそういうちゃんとした席もあるんだけど、横の壁にバルコニー状の席があるのね。
奥行きがなくて、横が10席ぐらいの。それもまた、5階まである。
その席の人には失礼だけど…あんな席から見下ろして、果たして楽しめるものなのかな?
イベンター側はもう少し考えて席割りをしてほしいものです。

僕の席は、2階R17というところ。
2階といっても、1階〜2階はなだらかな傾斜を描くアリーナになっているので、1階席も同然。
Rは前から数えてRってことだから、18列目に相当するのかな。
と思いきや、座席表を見たらAの前にXA〜XEという席があった。服のサイズかよ(笑)
ということで、23列目ぐらいに相当すると思われますね。
ステージまで歩数で測ってみたら、約30歩。距離にして…20数メートルぐらい?
とにかく、視覚的にはとても近いと思える距離だった。

オーバード・ホールの座席表

しかも席は、ど真ん中のちょっと左より、つまりほぼ正面。
2000年の浜田省吾さんのコンサートのもここだったんだけど、その時は10列目だったけど激しく左端。
あの席に比べると、今日のほうが位置は後ろだけど、ずっといい席でした。
ステージ全体がまんべんなく見渡せたしね。
ライブツアーのうちのたった1回しか参加できないわけだから、メンバーの演奏とかステージセットとか
どこかひとつでも見えないものがあると悔しいからね。
つまり、僕が望む条件がほとんど満たされている絶好の席だったんだよね。
ほんと、チケットを譲ってくれたT坂君に大感謝です。

気になったのは、僕の左隣が2人分空席だったこと。
その席は、最後まで埋まりませんでした。
もしかしたら僕も涙を飲んでいたかもしれないだけに、なんだかやりきれない思い。
もちろん、来れなかった人にはなんらかの理由があるんだろうけど…
その席で、見たくても見られないファンが2人泣いているのにね。
空席があるなら、なんとかファンに還元できないものなんだろうか。

舞台に目をやると、まだ暗くてよくわからなかったんだけど、ステージ後方の大きなスクリーンには
ハートが明るく描かれていました。ピンクの縁取りで、中は黒抜きになっているハート。

定刻より遅れて開演のブザーがなり、会場が暗くなりました。
It's Show Time!!

 Show Time

開演を告げるメッセージが流れ、スクリーンのハートに稲妻がつきささる。
ツアーロゴにもなっているマークだった。

そして、青い照明がグルグルと会場内を照らし出す。
その様子はとても幻想的で、まるで深い海の底にいるような気分だった。

1.Time after time 〜花舞う街で〜

やがて、暗闇の中ソデから出てきたらしきメンバーの演奏が始まる。
スクリーンには、濃いピンクの、桜とおぼしき花びらがCGで描かれ、ハラハラと舞っている。

今回のステージは、なかなか凝った作りになっている。
舞台の背景は上下二段になっていて、下段の真ん中は大きな箱のようになっていて、その手前に階段がある。
その左側には、右からギターのジェフリー・クエスト、ベースのトニー・カートライト
一番左奥にこっそりと新メンバーのギター杉元一生
ジェフリーの後ろにはドラムのデビッド・ブラウン
箱の右側にはキーボードが2台並んでいて、左から笠原智緒マイケル・リー
その後ろにコーラスのサテンドールの3人がいる。
日本人のギターが代わった以外は、前回のツアーと同じメンバー。

宇宙人?(笑)

そして、箱の中からせり上がりで倉木麻衣の登場!
この登場シーンには、某アーティストのアリーナツアーでの様子がダブッてちょっと笑ってしまった。
ギターこそ弾いてないけど、まさにあんな感じ。
両脇にはシュワーッとスモークが吹き上がっていて、その間を歌いながら階段を降りてくる。

彼女の衣装は、白いタンクトップに、黒いジャケット、黒いパンツルック。
上下黒で、シックな感じたけど、腰にはキラキラとシルバーのアクセサリーが光っていた。

1曲目とあって、会場はザワザワした雰囲気。
でも、最初からスタンディングでした。
前もってファンサイトなどで見た感じでは1曲目は座りながら聞く感じだと思ってたのでちょっと意外。
それとも、富山のオーディエンスが熱いのか?(笑)

アレンジは、去年テレビでも放送された京都学祭の時とほぼ同じ。

あと、これは彼女のライブではいつも感じることだけど、音響のバランスが悪い。
PA技師の技量の問題なんだろうけど、バンドの演奏の硬質な響きと、ヴォーカルのバランスが悪いのね。
前々回より、前回よりは少しずつよくなっている気はするけど。
彼女のライブツアーで一番見劣りする部分はここかも。

しっとりと1曲目を歌い終え、大きな拍手が起こる。やっぱりいいね、ライブは。
ステージの上のミュージシャンは極上の演奏と歌で魅了して、客席はそれに大きな拍手と歓声で応える。
このギブ&テイクなやりとり、一体感がライブの良さだよね。

拍手の波の中、おなじみの前奏が始まる。

2.Love, Day After Tomorrow

おなじみのデビュー曲。おそらく、一番有名な曲ですよね。

前の曲が終わったときにステージ上が暗くなって、その間に早くも衣装変え。
黒いジャケットを脱いで、白黒のジャンパーに着替えてました。
ちなみにこのジャンパー、家に帰って見たパンフレットの中でも着てるものでした。
(上のほうにあるパンフレットの表紙の写真のがそう)
1曲だけで着替える意味がよくわかりません(笑)
最初からこのジャンパーじゃダメなのかな?

「L・O・V・E」の指文字は今回も健在。
客席へのアナウンスはやっぱりなかったんだけど、「知ってる人はやってね」という感じよりも
「ファンならできて当然だよね」という雰囲気の方が強いのは、アーティストがアイドル的な女性歌手だからかな。

これだけは覚えておこう
もちろん今回もやりました。

立て続けに次のナンバーへ。
このあたり、ヒットメドレーって感じだね。
(もちろん、曲自体がメドレーとしてつながっているわけではないんだけど)

3.Secret of my heart

この曲もデビュー当時から歌っているので、かなり安定感がある。
歌いなれている感じ。
今回のライブ全編で思ったことだけど、最初の頃の初々しさというか、危なっかしさはすっかり陰をひそめて
5年の経験がしっかりと活きている「安定感」みたいなものを感じた。
それはもちろん、いい意味でも、悪い意味でも、両方だけどね。
いつまでも「MC忘れちゃったヨー」では困るけど、あまり慣れすぎてしまうのもなんかイヤだし。
宇多田ヒカルや浜崎あゆみ、BoAのようなプロフェショナルなエンターテイナーではなく
(3人とも実際にステージを生で観たことはないけど)
ただ「歌うことが好き」な「ピュアな感じ」のままで成長してほしいと思うんだよね。贅沢かもしれないけど(笑)

そういえば、僕が初めて彼女を生で観て、初めて生で聞いたのがこの曲だった。
そういう意味で、違いがもっとも如実に感じられるのかもしれないね。

この曲は、たしかスクリーンに歌詞が流れてたなぁ。
歌詞が出る曲と出ない曲、その違いはなんだろうと思った。
「一緒に歌ってほしい」から歌詞がでるのか、「内容をしっかり伝えたい」からなのか。
前者であれば、後半のノリのいい曲にも流すべきだと思うし
後者であれば、英語の歌詞の曲なんて流してほしいような気もする。
ちょっと曖昧だよね。

4.Can't forget your love

かなり好きな曲のひとつで、初めて生で聞く曲。
歌い始めたとき、すごく嬉しかった。
前もってセットリストを見てしまっていたので、やるらしいことは知っていたけど
実際に聞くまでは信じられないものだし、ライブが始まるとそういうことは忘れちゃうしね。

だいぶ大胆にアレンジが変わっていた。
前半はしっとりと、スローな感じで歌う。
アカペラではないけど、伴奏かピアノぐらいだったか、かなりシンプルな構成だった。
すごくいい感じだと思ってたら、途中のあたりから急に転調してアップテンポになった。
最後はかなりダンサブルな感じ。
いろいろトライするのはいいけど、個人的にはちょっとイマイチなアレンジだったかな。

この曲は、(後日発売されるであろう)DVDであらためてもう一度観てみたいなぁ。

(MC)

4曲を歌い終えて、最初のMC。

「今晩はー。倉木麻衣です。今夜は来てくださってどうもありがとうございます」
(実はここまで、前回のコピー&ペースト。だってそのままなんだもん)
「今回、生まれて初めて富山に来ましたー!」
会場は大きな拍手!街の名前をあらためて言ってもらうと、すごく嬉しいね。
地元公演ならではの、これが一番の喜びかも。
「外は雨なんですが、皆さん最後まで一緒に楽しんでください!
次の曲は
(中略)「風のららら」という曲です」
中略としたけど、たしか曲のことをちょっとなんか言ったと思うんだよね。
なんと言ったか、残念ながら思い出せないんだけど・・・
まぁ、どっちにしてもMCというよりは冒頭の挨拶程度の短いコメントだけどね。

5.風のららら

この時点で、発売されているものでは最も新しいシングル曲。
もう新曲って1年も出てないんだね。ちょっと意外。
次のシングルがもうすぐ発売になるところだけどね。
(これを書いてる時点ではもう発売されている)

すごく爽やかなポップ・チューン。

この曲はサビのところが追っかけのコーラスになっているので、ライブでは
一緒に歌えて盛り上がれるのがいい!とってもライブ向きな曲だね。
スカイブルーの照明も、すごくいい感じ。

6.mi corazon

前の曲の爽やかな感じが、一転してダークでジャジーな雰囲気に。
照明も赤か紫か、ダウンタウンの街角っぽい雰囲気に。
麻衣さんは、最初に降りてきた階段に座って歌い始める。

この曲は、彼女が大学の授業で外国語としてとったスペイン語に触発されてつくったもの。
歌詞はスペイン語なのでどういう意味かよくわかりません(笑)
そういう意味でも、あまり好きな曲ではないんだよなぁ。
聞くのは今回だけでいいって感じ(笑)
あのアルバムでは他に好きな曲もあるんだけどなぁ。

(MC)

ここで2度目のMC。

「生まれて初めて富山に来ました」という内容のコメントで、最初のMCとほぼ同じ。
ちょっと…いや、かなりガッカリだったなぁ。
もっと富山の印象とか、どこを見たとか何か食べたとか、富山に関することを聞きたかったなぁ。
前日の福井から移動して着いたばかりで何も見てないのかもしれないけど。
この日のMCは全部で3回あったんだけど、ちょっと内容が薄いなぁと思いましたね。
「最後まで一緒に楽しんでください。次の曲はバラードなので、よかったら座って聞いてください」
こういうことが言えるようになったのは、いい成長だと思うね。

7.Tonight, I feel close to you

シンガポール出身で、台湾を中心に活躍している女性歌手・孫燕姿とデュエットした曲。
これも、かなり好きな曲のひとつ。
4枚目のアルバム『If I Believe』の最後の曲で、去年かなりの回数を聞いた曲です。
まさかこれを生で聞けるとは…。

でも、当然ながら孫燕姿はいないわけで。
彼女のパートは、ギターのジェフリーが歌っていました。
でもやっぱり、この曲は孫燕姿じゃなきゃヤダなぁ(笑)
 ♪Search for the brightest star in the sky〜
というところの伸びやかな歌声が好きなだけに、ちょっと違和感。
かなり高音も出るジェフリーだし、きっちり歌いきってはいたんだけどね。
原曲が女性二人のデュエットだから、ジェフリーよりもサテンドールによるコーラス&デュエットの方がよかったかも。

この曲ではメインボーカルよりデュエットの方ばかりが気になってました(笑)

8.The ROSE 〜melody in the sky〜

これも初期から歌っているおなじみの曲。
中央の階段に腰掛ける麻衣さん。その両脇には、松明が燃えている。
この演出は毎回あるなぁ。
歌い手やスタッフにとっても、曲自体のイメージがそういう演出のイメージと重なっているんだろうね。

この曲は、すごくしっとりと歌い上げてくれます。
あまり技術的なことはわからないけど、最初に比べて歌がうまくなったと感じる。
情感の込め方とか、歌い方とか、そういう観点から観て、グッとよくなってきていると思う。

歌い終わると、舞台は再び暗闇に。
そして、激しいサウンドが響き渡り、スクリーンにはCGの科学的なしたイメージが明滅。照明は真っ赤。
この曲は!

9.PERFECT CRIME

僕の大好きな曲のひとつ。
セカンドアルバムのタイトル曲で、楽曲的にすごく好き。
盛り上がるというんじゃなく、すごくスリリングな雰囲気がいいんだよね。
この曲は、かなりよかったなぁ〜。
アレンジもちょっと変わってて、曲の途中でブレイクするところがすごくカッコよかった。

この曲のときから、舞台の上が少し変化していた。
麻衣さんの衣装はジャンパーを脱いで白のタンクトップ姿に。
バンドのメンバーは変わらないけど、舞台の上段の左右にダンサーが出てきて、クルクルまわってた。
彼女のツアーでは初めてのことじゃないかなぁ、演奏者以外のメンバーが登場するのって。
しかもその背後には、今まではなかった(気づかなかった)はずの4台ずつのモニター。
ここでも映像が流れてた。
言葉だけで説明するのは難しいけど、なんかステージ上が一気にゴージャスになった感じがした。

ダンサーに関しては、僕はいらないと思うね。
歌ったり演奏したりするわけではないし、必要ないと思うよ。
踊りもパフォーマンスとしてのアートのひとつの形かもしれないけど、コンサートに関しては不必要。
歌い手やバンドへの視線がが削がれるというか、平たく言えば鬱陶しい(笑)

テレビの歌番組とかではよくそういうシーンを見たりはするけど、生のコンサートでこんなふうに
ダンサーが踊ってるのは初めて観たので、けっこうショッキングだったね。

10.NEVER GONNA GIVE YOU UP

この曲も、彼女のライブではおなじみのナンバー。
けっこう激しい曲だし、ライブ向きの曲。
ラップのところのジェフリーとのやりとりも楽しい。

このあたりは、ノンストップのダンシングゾーン。

11.Stepping ∞ Out

ファーストアルバム『Delicious Way』からの1曲。
アルバムのみに収録されてる、言ってみれば地味な曲。
僕がライブでは聞くのは初めてだなぁ。
…あまり印象に残ってないです(笑)

曲が終わると、麻衣さんはバックステージへ一度フェイドアウト。

(Intermission)
ex.Black Or White

麻衣さんはいなくなったものの、ステージ上では、エクスペリエンスによる演奏が続く。
ジェフリーがヴォーカルで曲を始める。
僕はこの曲を知らなかったんだけど、「Black Or White」という曲で、元々はマイケル・ジャクソンの曲らしい。
エクスペリエンスは、彼らのアルバムでもカバーしているらしい。

曲の間奏に、ジェフリーによりバンドメンバーの紹介。
この時、後ろのスクリーンにメンバーの映像と名前が映し出されたんだけど、これはいいね。
耳で聞いただけじゃなく、同時に目で見た方が印象は倍になるからね。
メンバーの名前を知らなかった人も、ちゃんと覚えられると思うしね。これはいい演出だった。
最後には、キーボードのマイケル・リーによってジェフリーが紹介されて間奏は終了。

でもやっぱり、バンドメンバーの紹介はツアーの顔(ヴォーカル)にしてほしいものだけどね。

この後ももうちょっと演奏が続き、それが終わると同時に麻衣さんが再登場。
上は黒いタンクトップ(腰のあたりに赤いラインが入っている)と、カーキ色っていうのかな、
カーゴパンツっていうのかな。そういう色のパンツルック。

12.I don't wanna lose you

シングル「Make my day」のカップリング曲。
この日演奏された曲の中で、いちばん地味な曲だったかも。

そういえば、前回のライブの時はこのシングルが最新曲だった。
その後に3枚のシングルと1枚のアルバムを出しているから、
「Time after time 〜花舞う街で〜」や「風のららら」も生で聞くのは初めてなんだよね。
テレビやDVDで観ているから、全然そんな感じはしなかったけれど。

曲の間奏はあまりないんだけど、ベースのリズムがすごく心地よかった。

(MC)

曲が終わった後、3回目のMC。
なんか、このタイミングは唐突だったなぁ。
一度下がって休憩(?)してすぐだったからかな。

ここでは、ツアータイトルのことについて触れていました。

「今回のツアータイトルは「Wish You The Best 〜Grow, Step by Step〜」というんですが、
 「〜Grow, Step by Step〜」というのは、倉木麻衣デビューして今年で5年になりますが、
 今まで5年間ツアーで得てきたものを活かして、今ある環境のなかでベストを尽くしたいという想い、
 観に来てくださっている皆さんと一緒に、これからも成長していきたいな、という想いをこめました。
 これからもよろしくお願いします」

やっぱり富山のことは何も言わなかった(苦笑)

13.key to my heart

3枚目のアルバム『FAIRY TALE』からの1曲。
この曲、けっこう好きなんだよねー。聞けて嬉しかった。
CDで最初に聞いたときはなんとも思わなかったんだけど、前のライブのときに生で聞いて
すごく耳に残った曲だった。サビのポップな感じと、「アアア〜」というところが好き。
前のライブレポートで書いたのと同じことを書いてるけど(笑)

14.Everything's All Right
15.Brand New Day
16.Delicious Way
17.Come on! Come on!

このへんは一気の盛り上がり!
たて続けのダンスナンバーで、会場のボルテージが一気に上昇しました。

決して手抜きではありません(笑)

18.Stand Up

この曲の間奏のあたりだったと思うけど、「Stand Up!」を客席に叫ばせるのがありました。
サビのところで「Stand Up!」とコブシを突き上げるんだけど、「1階いくよー」とか言って「Stand Up!」
「次2階いくよー」と言って「Stand Up!」という具合です。
ちゃんと5階席まで言ってたので、ケアはばっちり。ここで抜かされたりしたら、かなりガックリだからね(笑)
「最後はみんなでー!」で「Stand Up!」
この曲は今までアンコールの最後、つまりオーラスに歌われることが多かった。
「最高の時間与えてくれた君に感謝」という歌詞があるからだと思うんだけど、この曲はどちらかというと
軽めのポップチューン。だから、あまり最後にはふさわしくないなぁと思ってたのね。
今回はこの枠に移動してきて、これでよかったと思う。やっぱり最後には「あの曲」こそふさわしいからね。

19.Feel fine!

「次がいよいよ最後の曲です。よかったら一緒に歌ってください」というコメントから、この曲。
爽やかな初夏を思わせる、本編最後にピッタリな弾けたナンバー。
一緒に歌って欲しいなら、歌詞出せばいいのに…と思いましたが。
僕は歌詞わかるからいいけど、初めて来た人とか、これから倉木麻衣を聞こうという人には親切にしないと。

後半はノリのいいナンバーばかりが続いたので、あっという間に終わってしまいました。

(Encore)

大きな「アンコール!」の拍手と歓声。
濃いファンたちにしてみれば、このコールは「Mai.K!Mai.K!」というのが正しいんだろうね。
だけどなかなか、そこまではね(笑)
僕の後ろの男性が、ものすごく大きな声で「Mai.K!Mai.K!」とシャウトしてましたが(笑)

しばらくして、メンバーが再登場。
いつもなら、ここでギターのジェフリーが客席をあおるシーンが恒例なんだけど、今回はなかった。
結果から考えれば、アンコールの1曲目がバラードだからということなのかな。

しばらくして、麻衣さんが再登場。濃いブルーのTシャツに、前半ではいていたのと同じような黒いジーンズ。

「アンコールどうもありがとー!今回、生まれて初めて富山に来ましたが、雨の中、こんなにたくさんの人が
 来てくれて、みんな熱い声援ありがとうございました。ぜひまた富山に来たいと思います」

会場は大きな拍手!ほんと、また来てよねッ。
「5月19日に発売される新曲です。「明日へ架ける橋」、聞いてください」

E1.明日へ架ける橋

この時点ではまだ発売前だった(今ではもう出てますが)ニューシングル。
NHKの深夜ドラマの主題歌になってますが、僕が聞くのはまったく初めて。
スローなバラードで、とても口ずさみやすいポップなメロディだけど、力強い芯のある歌詞で。
とてもいい曲だと思いました。

この曲は、全部スクリーンに歌詞が出ていました。
ちなみに、タイトルは「あしたへかけるはし」です。「あすにかけるはし」ではありません。

E2.Stay by my side

「時間が過ぎるのは、本当にあっという間ですね。いつまでも一緒に時を過ごしたい…
 そんな想いを込めて歌います。「Stay by my side」、聞いてください」

こんな感じのコメントから始まったこの曲。
彼女の曲のうちで、僕が一番好きな曲です。
セカンドシングルということもあって、かなり長い間歌われているし、ライブでは必ず歌われてるんじゃないかな。
毎回アレンジが変わってて驚かされるけど、今回は去年の紅白歌合戦で歌ったような感じでした。
前半はアカペラで歌ったんだけど、全くの静寂の中、シーンとした空気を震わせるような歌声は
深く心に染み入りました。客席もみんな、魅了されたように聞き入っていました。
やっぱりこの曲はいいなぁ。

中盤からはバンドの伴奏も入って、コーラスはゴスペルっぽい感じ。
そういえば、この曲のプロモーションフィルムは教会で撮影されていたっけ。

E3.always

「今日は本当にありがとうございました。最後の曲です。一緒に歌ってください」

彼女のライブで、一番盛り上がる曲。
浜田省吾のコンサートで言えば「J.BOY」のような、キーになる曲です。
その曲がアンコールの最後。
個人的には、この曲は本編の最後がふさわしいと思うんだけど、アンコールでももちろんOK。
 ♪always give my love to you …
この曲では、本当に客席が一体になります。

感動とか、泣いてしまうという感じじゃないんだけど、楽しい満足感みたいのがあった。
たった2時間の、まるで一瞬のようなひとときだけど、大勢の見知らぬ人と一緒に歌って、一緒に笑って。
ライブって、そういう不思議な高揚感があるよね。

曲が終わったときには、「もう終わっちゃうの?」という名残惜しさだけが残ります…。

盛大な拍手に応えて、手をつないで一列になるメンバー。
最後に麻衣さんが、マイクを通さない生の声で「今日はありがとうございましたー!」と言ってくれました。

手を振りながらバックステージへと下がっていくメンバーたち。

本当に、あっという間のライブが終わってしまいました…。

客席では、ソソクサと出口へ向かう人たち。

すると、麻衣さんが再登場!

まさかの登場に、みんな足早に通路を去ろうとしていた人たちは足を止めてステージを振り返ってました。

今度はマイクを持って
「今日は本当に、ありがとうございました。皆さん、気をつけてお帰りください」
そう言って、また手を振りながら笑顔でバックステージへ。

たった一言だけど、さりげない優しさが嬉しいものです。

僕も充分に満足して、出口へと階段を駆け上がっていきました。

 After Show

倉木麻衣、21歳。
決して大きな歩幅ではないけど、会うたびに少しずつ成長している。
そんなマイペースの歩みを、これからも見つめ続けていきたいと思う。
今のままでいいから。
そのままの彼女で、これからも素敵な曲をいっぱい歌ってほしいと思う。

 Set List

Mai Kuraki 2004 Live Tour
Wish You The Best 〜Grow, Step by Step〜

at 富山オーバード・ホール(2004/05/16)

  1. Time after time 〜花舞う街で〜
  2. Love, Day After Tomorrow
  3. Secret of my heart
  4. Can't forget your love
    (MC)
  5. 風のららら
  6. mi corazon
    (MC)
  7. Tonight, I feel close to you
  8. The ROSE 〜melody in the sky〜
  9. PERFECT CRIME
  10. NEVER GONNA GIVE YOU UP
  11. Stepping ∞ Out
    ex.Black Or White
  12. I don't wanna lose you
  13. key to my heart
  14. Everything's All Right
  15. Brand New Day
  16. Delicious Way
  17. Come on! Come on!
  18. Stand Up
  19. Feel fine!

(ENCORE)

  1. 明日へ架ける橋
  2. Stay by my side
  3. always

 Mai.K Diary

インターネット上で、倉木麻衣本人によるツアー日記が公開されています。
今は誰でも見られるものだと思うけど、おそらくいつか消えると思われるので
富山の分だけでも確実に残しておきたいと思います。

May 16, 2004
富山オーバード・ホール

倉木麻衣です!たった今、富山でのLIVE終わりました〜。
今夜も会場はHOTでした。富山の会場の皆さん、声援ありがとうございました。
いつもLIVEリハーサルを当日に行っているのですが、今日も調子は良好でした。
生まれて初めて富山に訪れ、雨の中Fanの方が待っていて下さったりして本当、
心温かな中でLIVEが出来ました(感謝)
明後日は新潟です!頑張ります☆(^o^)/~~

PS.今日はステージ裏の壁一面に映し出された今回のツアーロゴです!
Posted by maikuraki at 23:42

 Tour Schedule

月日 会場
 2004
4/16(金) 尼崎アルカイックホール 
(ツアー初日)
4/21(水) びわ湖ホール
4/22(木) 京都会館第一ホール
4/26(月) 松山市民会館
4/27(火) 香川県県民ホール グランドホール
5/2(日) 広島厚生年金会館
5/3(月) 広島厚生年金会館
5/5(水) 神戸国際会館こくさいホール
5/7(金) 倉敷市民会館
5/13(木) 長野県県民文化会館
5/15(土) 福井フェニックスプラザ
5/16(日) 富山オーバード・ホール
5/18(火) 新潟県民会館
5/19(水) 新潟県民会館
5/22(土) パシフィコ横浜国立大ホール
5/23(日) パシフィコ横浜国立大ホール
5/27(木) 北海道厚生年金会館
5/28(金) 北海道厚生年金会館
6/3(木) 名古屋センチュリーホール
6/4(金) 名古屋センチュリーホール
6/7(月) 大分グランシアタ
6/9(水) 福岡サンパレス
6/10(木) 福岡サンパレス
6/13(日) 長崎ブリックホール
6/15(火) 熊本市民会館
6/17(木) 宮崎市民文化ホール
6/19(土) 鹿児島市民文化ホール第一
6/23(水) グランキューブ大阪
6/24(木) グランキューブ大阪
6/29(火) 大宮ソニックシティ
7/1(木) 秋田県民会館
7/3(土) 仙台サンプラザホール
7/4(日) 仙台サンプラザホール
7/6(火) 岩手県民会館
7/8(木) 青森市文化会館
7/17(土) 松戸市文化会館(森のホール21)
7/24(土) 東京国際フォーラム ホールA
7/25(日) 東京国際フォーラム ホールA
(ツアーファイナル)

倉木麻衣公式サイト

僕が参加した倉木麻衣のライブ全演奏曲一覧