倉木麻衣
Mai Kuraki FAIRY TALE TOUR 02-03
金沢市観光会館（2002/12/24）
倉木麻衣の2度目の本格的な全国コンサートツアー。
今回は彼女自身の20歳の誕生日から始まり、
2003年まで約8ヶ月間続く全41公演のロングツアーだ。
金沢公演は2002年の最終日、クリスマスイブに行われた。
2001年1月・2月に行われた全14回公演の初の全国ツアー。
日韓ワールドカップ共催を記念して行われた公式コンサート、夏のイベント出場などを経て、
彼女の20歳の誕生日を初日に始まった2度目の全国ツアー。
2002年の最終日は、12月23・24日の金沢２日間公演。
僕は2日目の24日に参加しました。
また北陸に来てくれて、嬉しいなぁ！
Before Stage
今回は６時開場、６時半開演ということで、５時半すぎに会場に着きました。
入り口でのグッズ先行販売が行われていたのか、早くもグッズ入りの袋をさげた人が多かった。
僕が着いたときにはもう先行販売は終わっていたんだけどね。
この日の金沢は、どしゃ降りの雨。
雪こそ降っていなかったものの、冷たい雨は傘をさしていても体温を奪っていきます。
やがて開場され、僕も開場内へ。
クリスマスだからか、チケット切りのスタッフもサンタの格好をしていました。
お客さんにもサンタの衣装を身にまとった人が多かったなぁ。
あれ、ステージが始まればいいけど・・・
待ち時間の間はちょっとはずかしいだろうね（笑）
グッズ売り場は、さすがの行列。
僕も列の最後尾につき、ツアーパンフと初のパーソナルブック「myself music」を買いました。
デビューしてからの思いをつづったエッセイ、写真やイラストなどが満載です。
「myself music」（徳間書店刊）
他にも欲しいものがあったんだけど・・・
この日は手持ちが心もとなかったのでこのふたつだけ。
前回購入したツアーバッグを持ってきていたので、パンフも本も手渡しのチラシも、全部スッポリ入りました。
今回のパンフは前よりもちょっと小さめだけど、内容はすごく充実していると思う。
前は写真集みたいな感じだったからね（笑）
今回の僕の席は１６列目４２番。１階席の１６列目、中央右よりという位置だ。
前回がほとんど最後列だったので、それに比べるとものすごく前に感じました。
前回はステージの進行とともにメンバーが楽器とともに登場してくる仕掛けだったけど、今回はあらかじめ
ステージの上に楽器がセットしてありました。
ステージ左側には、キーボードの笠原さん、ギターの大賀さん、ギターのジェフリーさん。
中央後ろにはドラムのデビッドさん、前にはもちろんボーカルの倉木麻衣。
ステージ右側には、ベースのトニーさん、キーボードのマイケルさん、後ろにコーラスのサテンドールの３人。
前回のツアーと同じメンバーです。
特徴的なのがステージ中央後方のスクリーンと、ギターとドラムの間あたりにある電話ボックス。
ドラムの右側あたりにはクリスマスツリーも置いてありました。
ツアーシンボルのリンゴが映っているスクリーンは、前回より小さいような・・・？
あの電話ボックスは、何かの仕掛けなんだろうか？古風な表現だが、期待に胸が膨らむ。
若干遅れて開演のブザーがなり、会場が暗くなりました。
It's Show Time!!
Show Time
スクリーンに、短いショートフィルムが映し出される。
『アリスの不思議の国』のようでもあり、映画『ウィロー』の世界観のようでもある。
深い緑の生い茂った森を、少女がかけてくる。
そして、ずんぐりしたヒゲの男に質問するんだけど・・・
詳しい内容、忘れてしまいました（笑）
何かファンタジーの子守り歌のような、そんな内容だったと思うんだけど・・・。
映像の終わりとともにメンバーの演奏が始まる。
そして、ステージ右奥の階段の上から倉木麻衣が登場！
白い長袖のシャツに、黒いジーンズ。この時点で客席は総立ちです（笑）
前回が唐突な「こんばんはー」のスタートだったので、今回は逆に「おおっ」と驚いてしまった。
なんかやっぱり、コンサート慣れしてきてるのかな！？もちろん、いい意味でね。
会場からはやはり黄色い歓声がとびかう（笑）
今回も客層は低かったような・・・。
でも、金沢という場所がらからか、わりと幅広い層が客席にはいたように思う。
家族連れみたいな人たちもいたしね。
1．Fairy tale（『FAIRY TALE』 Track 1）
やっぱりこの曲からのスタートだね！
ツアーが始まる前にリリースされた３枚目のオリジナルアルバム『FAIRY TALE』の１曲目の曲。
歌詞に「スタート！」ってあるから、そうかなぁと思ってたんだけどね。
この曲、間奏のギターがカッコイイんだよね！
今回もメンバーに加わっている大賀さん、必死に弾いてました（笑）
この時になって思えば、アルバム全体のテーマみたいな感じの世界観・・・
ファンタジーそのもの、のね。
それの映像だったんだよね、最初のムービーは。
サビのところで、新しいフリつけがありました。
「スタート！」で右手を挙げて、その後の２回鳴る音（なんて表現すればいいんだ？）のところで
コブシをノックするような感じ。
コブシがベルだとするなら、そのベルを鳴らしてるような感じ、という表現がふさわしいかな。
すでに１０公演を消化しているこのツアー、もう参加してるファンも多いのか・・・
ステージ上の彼女と同じフリつけをしてる人が多かった。
2．Ride on time（『FAIRY TALE』 Track 3）
この曲もサビのところで・・・独特の動きがありました。
「Ride on time〜」のところで、左手を動かしてました。
ちょっと・・・詳しくは忘れてしまったんだけど。詳しくは後日発売されるであろうDVDを参照ということで（笑）
それを言ったら、ぜんぶそれで済んでしまうんだけど（笑）
ラップのところは、やはりギターのジェフリーさん。
この人がいないと、倉木麻衣さんのコンサートは成り立ちません（笑）
3．Delicious Way（『delicious way』 Track 10）
4．NEVER GONNA GIVE YOU UP（『delicious way』 Track 7）
このあたりは、ノンストップで歌われたような気がします。
どちらもファーストアルバムの曲だし、歌い慣れてきてる感じがしましたね、やっぱり。
（MC）
４曲を歌い終えて、最初のＭＣ。
「今晩はー。倉木麻衣です。今夜は来てくださってどうもありがとうございます」
前回の金沢公演は、かなり精一杯だった彼女。
今回感じたいちばんの成長点は、ＭＣだったかな。
でもまだやっぱり、ドキドキしてる感じがいっぱいなんだけど（笑）
なんていうか、そこらへんのウブさみたいなのが彼女の魅力のひとつでもあるんだけど。
「今夜はクリスマスイブだし、今年はこれで最後です。最後まで一緒に楽しみましょう」
会場は大きな拍手！
「次の曲は、アルバム『FAIRY TALE』からです。いつまでもファンタジーを信じる心を
忘れないでいたい、そんな思いで書いた曲です」
5．Key to my heart（『FAIRY TALE』 Track 4）
３枚目となるアルバム『FAIRY TALE』。
初めて聴いたときは、あまり印象に残らないというか・・・
ちょっと感想は薄かったんだけど。
やっぱりコンサートで実際に聴いてみると、すごくよくなるものなんですね。
この曲なんか特にそうです。
サビの「アアア〜」という部分がしばらく耳から離れなかった（笑）
今ではとても好きな曲です。
6．Stay by my side（『delicious way』 Track 8）
7．Secret of my heart（『delicious way』 Track 3）
この２曲も、ファーストアルバムからの曲。
「Stay by my side」は僕のいちばん好きな曲なので、すごく嬉しかったです。
前回はギターとキーボードだけのアコースティックな感じの演奏だったけど、今回はフルバンド。
前のは前のでよかったけど、やっぱりこれだね！という感じ。
（MC）
ここで２度目のＭＣ。
「金沢は、昨日と今日の２回公演なんですが・・・
今日は時間があったので竪町（たてまち）のあたりを観光しました」
金沢は２回目という彼女。
ツアーの合間の観光ぶりも板についてきたようです。
ＭＣも、もっといろいろ喋ってたと思うんだけど・・・忘れてしまいました（笑）
これを書いてるのは1月9日。コンサート当日から16日も経っています。
うーん、これだけ空くとさすがに厳しいなぁ・・・。間にお正月とか、いろいろあったし。
以上、言い訳でした（笑）
8．Like a star in the night（『FAIRY TALE』 Track 10）
この曲は、最初のあたりは麻衣さんのキーボードでの弾き語り。
なんとも言えない雰囲気がすごく幻想的だったなぁ・・・。
バックの暗闇に、小さな照明が星のように煌いていて。
時折、流れ星も！あれ、どんな仕掛けになってるんだろう？
麻衣さんの声は、実際にコンサートで聴いてみると、すごく細い。
ＣＤではすごく力強いけど、コンサートでは高音や低音のところが聞きにくいこともある。
（これは音響やＰＡの問題なんだろうけど。バンドの楽器の音が強力だしね）
この曲も、わりと幅広い音域で歌っているけど・・・
その声の細さみたいなのが、逆にすごく力強く感じられた。
高音のノビに、「前をむいて進んでいこう」というような意思の力を感じたんだよね。
それが、ひたむきな歌詞と強調していて・・・。
この日、いちばん印象に残った曲だったかも。
（Intermission）
曲が終わると、手を振りながらステージ奥の電話ボックスへ消えていく麻衣さん。
ステージに残されたバンドのメンバーが、ギターのジェフリーさんを中心に演奏を始めます。
曲は「Perfect Crime」。
この曲、コンサート向きなパワーのある曲だと思うんだけど、今回は歌なしでの演奏のみ。
僕自身好きな曲でもあるので、ちょっと残念。
曲を演奏しながら、ジェフリーさんがメンバー紹介。
紹介の声にあわせて、スクリーンにはメンバーの名前と顔が映し出されます。
一番最後、ジェフリーさんのところで麻衣さんがステージ左手から再登場！
衣装がＴシャツに変わっていました。
「ギター、ジェフリークエストさん！バンドのメンバーはエクスペリエンスの皆さんです！」
みんな年上ということで気を遣っているんだろうけど・・・
メンバーとの一体感を打ち出すためにも、そろそろ「さん」づけはやめてもいいと思うんだけど。
ちなみに、電話ボックスの登場はこの時だけ。
ものすごく思わせぶりに置いておいて、これだけだとは（笑）
ちょっと拍子抜けしました。
最後にジェフリーさんが「マイケ〜！！」
9．Fantasy（『FAIRY TALE』 Track 12）
「次の曲も、アルバム『FAIRY TALE』の中から。この曲は、初めて詞を先に書きました」
というコメントから始まったこの曲。
すごくしっとりとした曲です。アルバム『FAIRY TALE』の最後の曲でもあります。
10．不思議の国（『FAIRY TALE』 Track 11）
この曲は、スクリーンに歌詞が映し出されていました。
11．Give me one more chance（13th シングル C/W）
この曲は、シングル「Like a star in the night」のカップリング曲。
演奏された曲の中で、いちばん地味な曲だったかも。
最初、どの曲かわからなかったし。
12．Love, Day After Tomorrow（『delicious way』 Track 2）
おなじみのデビュー曲。誰もが知ってる曲なので、やっぱり盛り上がりますね。
「L・O・V・E」の指文字は今回も健在。
だけど、客席へのアナウンスが全くないので、初めて来た人は「なんだ！？」と思うだろうねぇ。
今回もやりました。
13．always（『Perfect Crime』 Track 7）
倉木麻衣のコンサートで、おそらく一番盛り上がる曲。
なんでかわからないけど、この曲の盛り上がりはスゴイ。
一緒に歌いやすい曲だからかな？
前も思ったんだけど、この曲はもっと最後のほうにやったほうがいいと思うんだけどなぁ。
14．Everything's All Right（『delicious way』 Track 9）
15．Stand up（『Perfect Crime』 Track 5）
ノンストップの盛り上がり！
16．Feel fine!（『FAIRY TALE』 Track 2）
「次が最後の曲になっちゃいましたー！」というコメントから、この曲。
2002年夏を彩った、軽快なポップチューン。
スクリーンにはプロモーションビデオの映像もところどころ映される。ゴキゲンなメンバーの笑顔。
シーブリーズのコマーシャルソングとしても流れていた、あの映像だ。
サイパンの真っ青な空、バンの中で演奏するエクスペリエンスのメンバー。
時折はさまれているオフショットもすごく楽しい。
この曲は、とにかくノリノリだ！！
あっという間に終わってしまいました。
（Encore）
曲が終わり、メンバーはみんなステージ袖からフェイドアウト。
大きな「アンコール！」の拍手と歓声。
しばらくして、メンバーが再登場。
ギターのジェフリーが恒例の「Mai.K！Mai.K！」のコールを始めます。
合間に奇声を発しながら、客席をあおります。
しばらくして、麻衣さんがステージ左から再登場！
衣装はグッズにもなっているグレーのＴシャツ。
胸に「Give me one more chance」、背中には「２０」の数字が見えます。
これは、２０歳ってことなんだろうね。
「アンコールどうもありがとう！」
E1．Make my day（14th シングル）
「次の曲は、一番新しいシングルです」
というコメントで始まったこの曲。
最近出たばかりのニューシングル。
僕はこの曲・・・あまり好きじゃないなぁ（笑）
E2．きよしこの夜 〜 Silent Night（SPECIAL TUNE）
「今日はクリスマス・イブですね。客席にもサンタの衣装を着た人がいらっしゃるようですが・・・
ここで、私たちからプレゼントがあります。みんな一緒に歌ってください。「きよしこの夜」
一番は高音ものびやかに、日本語で。
二番は、英語で。
一番をもう一度、日本語で。
全部、スクリーンに歌詞が出ていました。
ファンサイトの情報によると、この曲はこの夜だけのスペシャルプログラムだったんだとか。
すごくお得な気分。わざわざこの日の公演を選んだかいがあったってモンだね（笑）
客席はみんなで大合唱でした。
E3．Winter Bells（『FAIRY TALE』 Track 5）
「次が本当に最後の曲です」
前回のツアーでもアンコールで演奏したこの曲。
季節的にもピッタリです。
前はあまり知らなかったけど、もう歌詞もバッチリ覚えてます（笑）
ステージ上からは、大量の雪。
ものすごい量だったと記憶しています（笑）
すべての演奏が終わり、メンバーが挨拶をしながら退場。
その際に、何かプレゼントのようなものを客席に投げ込んでいました。
ステージ中央に一人残った倉木麻衣。
「今日はコンサートに来てくれてありがとう。
金沢は、前回のツアーの初日で、緊張して失敗したりしていたので、それがずっと心に残っていて・・・
ぜひまたここで、演奏したいと思っていました」
客席からは大きな歓声と拍手！
「今日は最後まで、みんなと一緒に楽しむことができてすごく嬉しかったです。また会いましょう」
そう言って、笑顔で胸をはって、手をふりながらステージを去っていきました。
1月、初の全国ツアーで無我夢中のステージだった。
12月、再会した彼女は、たくさんの経験を得て、確実に新たなステップを踏み出していた。
経験に裏打ちされた自信と、充実したステージを終えた満足感。
それが彼女に、あふれる笑顔をもたらしていたのではないだろうか。
ステージ構成、演奏、バンドとの一体感、客席との呼吸。
どれをとっても、前回のツアーより格段に成長していると思った。
倉木麻衣、２０歳。
まだ、アーティスト人生の駆け出しを過ぎたあたりだろうか。
もっともっとすごいことをやってくれるに違いないと思わせてくれる、そんなアーティストだ。
これからもずっと、彼女の成長を見つめ続けていきたいと思う。
Set List
Mai Kuraki FAIRY TALE TOUR 02-03
at 金沢市観光会館（2002/12/24）
（ENCORE）
Tour Schedule
| Mai Kuraki FAIRY TALE TOUR 02-03 | |
| 月日 | 会場 |
|---|---|
| 2002 | |
| 10/28（月） | 豊中市立市民会館 （彼女の20歳の誕生日） |
| 11/ 6（火） | なら100年会館 |
| 11/12（火） | 京都会館第1ホール |
| 11/13（水） | びわ湖ホール |
| 11/19（火） | 神戸国際会館こくさいホール |
| 12/ 2（月） | 広島厚生年金会館 |
| 12/ 3（火） | 広島厚生年金会館 |
| 12/ 5（木） | 倉敷市民会館 |
| 12/21（土） | 新潟県民会館 |
| 12/23（祝） | 金沢市観光会館 |
| 12/24（火） | 金沢市観光会館 |
| 2003 | |
| 2/ 2（日） | 長崎ブリックホール |
| 2/ 4（火） | 熊本市民会館 |
| 2/ 5（水） | 熊本市民会館 |
| 2/21（金） | 松山市民会館 |
| 2/23（日） | 香川県 県民ホール グランドホール |
| 3/ 5（水） | 青森市文化会館 |
| 3/ 7（金） | 函館市民会館 |
| 3/ 9（日） | 北海道厚生年金会館 |
| 3/22（土） | 仙台サンプラザホール |
| 3/23（日） | 仙台サンプラザホール |
| 3/25（火） | 郡山市民文化センター |
| 3/29（土） | 神奈川県民ホール |
| 3/30（日） | 神奈川県民ホール |
| 4/ 9（水） | 大分県立綜合文科センター グランシアタ |
| 4/11（金） | 福岡サンパレスホール |
| 4/12（土） | 福岡サンパレスホール |
| 4/19（土） | NHKホール |
| 4/20（日） | NHKホール |
| 4/22（火） | 山梨県民文化ホール |
| 4/27（日） | 東京国際フォーラム ホールA |
| 4/28（月） | 東京国際フォーラム ホールA |
| 5/ 9（金） | 鹿児島市民文化ホール |
| 5/11（日） | 宮崎市民文化ホール |
| 5/27（火） | ※鳥取県民文化会館 |
| 5/29（木） | グランキューブ大阪 |
| 5/30（金） | グランキューブ大阪 |
| 6/10（火） | 愛知県芸術劇場 |
| 6/11（水） | 愛知県芸術劇場 |
| 6/13（金） | アクトシティ浜松 |
| 6/15（日） | ※千葉県文化会館 |
