倉木麻衣
Mai Kuraki “Loving You…” Tour 2002
金沢市観光会館(2002/1/12)

倉木麻衣の本格的コンサートツアーがいよいよ始まりました!
記念すべき初日は、なんと金沢から。


2001年の夏に行われたプロモーションツアー以来、2度目となるコンサートツアー。
本格的なコンサートツアーの始まりでもあります。
全国各地の大きな会場をまわるツアーなのに、初日はなんと金沢。
しかも、観光会館という・・・言ってみればシブイ(笑)会場から。
でも、僕の住む北陸に来てくれてとても嬉しいのでした。

友達はみんな浜田省吾の武道館コンサートで盛り上がってるところだったんだけど
僕の2002年コンサート参加は倉木麻衣から始まったのです。

チケット

 Before Stage

会場に着いたのは5時すぎ。入り口でグッズの先行販売が行われていました。
僕はパンフレットとツアーバッグ、キーホルダーを買いました。CDや楽譜なども販売していました。
午後6時、開場。しかし入り口に並ぶ人の列はかなり長く、入場に随分時間がかかったようです。
しかも開演が6時半なので、30分しかない!
かなり慌しい入場だったと思います。
僕は列のわりと前のほうだったので、トイレに行ったりする余裕もあったんだけど。

僕の席は44列目44番。2階席の後から2番目という位置。かなり後ろのような気もするけど、
それでもアリーナクラスの開場に比べるとやっぱり狭いので近い感じがする。

思えば1998年の6月、浜田省吾のコンサートで訪れた時は8列目だったんだよね。
開演前にそのあたりまで行ってみたんだけど・・・ものすごく近かった(笑)
「こんなに近くで見ていたのか」とあらためて驚きました。

ステージが狭いからか、セットはごくシンプルなもの。
ステージ奥に大きなスクリーンがかかり、ステージ上にはセンターマイクとキーボード。
「バンドの他の楽器は?」との疑問は、開演後に徐々にわかっていくのでした。

15分ほど遅れの6時45分頃、開演のブザーがなり、会場が暗くなりました。
いよいよショータイムだ!

 Show Time

スクリーンに「Mai Kuraki “Loving You…” Tour 2002」のタイトルが表示される。
画面下のあたりに「残り5分」というカウントダウンが、細かい数字で表示されていて。
8ケタぐらいの数字が、どんどんカウントダウンしていって。
映像はデビューから今までのプロモ映像、昨年夏のライブの映像がダイジェストで流れている。
カウントダウンの数字が少なくなると、「3」、「2」、「1」とカウントダウン!
「0」になると、「Show Time」の文字が表示される!

そして、ステージ左手より倉木麻衣が登場!
白いTシャツの上に真紅のシャツ、濃い色のジーンズ。
(4曲目の終わった後に赤シャツは脱いで白いTシャツ1枚の姿になった)
ラフだけど、すごくリラックスした感じだ。手にはラジカセを持っている。
ロックナンバーから弾けて始まると思っていたから、すごく意外なスタートだった。

会場から「マイちゃーーん!」という黄色い歓声がとびかう(笑)
想像はしていたけど・・・ほんと、客層の年齢は低かった。10代後半から20代前半ぐらいが主だったかな。
「かわいいーーーッ!」という声も終始とんでいたし(笑)

Secret of my heart

少し会場内を見渡してから、センターマイクで話し始める。
「みんなー!今日は来てくれてどうもありがとー!コンサートツアーが今日から始まります。
すごく緊張してるんだけど・・・頑張りまーす!みんなも楽しんでね!」

会場はすでに総立ちで、大きな拍手。
「ラジカセを持ってきましたー。最初の曲は、カラオケで歌います。聴いてください」
そう言って後にある小さなハイテーブルの上にラジカセを置き、スイッチを入れる。
スピーカーからは「Secret of my heart」の前奏が流れ出す。
スクリーンはプロモの映像と、今現在のステージ上の映像が映し出されている。
顔がハッキリ見えて、あのスクリーンはとても嬉しかった(笑)
緊張でいっぱいいっぱいな表情。まだまだステージ慣れしてないという姿が、逆にまた新鮮で(笑)

快調に歌っていたんだけど、2番のあたりでいきなりピタリと演奏が止まっちゃって。
「あーーっ!」と、笑いとも失敗ともなんとも言えない表情を浮かべる。
なんで止まったんだろう?カラオケシステムの不調?
「もう1回。もう1回最初からやらせてくださーい」
いきなりの思わぬアクシデントに、会場は大盛り上がり。

ラジカセのスイッチを入れるところからやりなおして、今度は無事にすべてを歌い終えました。

1曲目が終わったあたりで、ステージ左手からギターのジェフリーが登場。
これがなかなか面白い仕掛けなんだけど、メンバーと楽器、アンプなんかがひとまとめで台に乗ってて。
それがスタッフによって押し出されてきて。
ステージの上にバンド“エクスペリエンスの”パズルが作られていくというイメージ。
この登場の仕方はかなり斬新だった。

「では、いつも素敵な演奏を聴かせてくれるメンバーを紹介します。ギター、ジェフリー・クエストさん!」
ジェフリーにスポットライトがあたる。
エレキギターを弾きながら、英語の歌詞で歌い始める。
すごく透き通ったコーラスは、黒人特有のものだなぁと思いました。
知らない曲かな・・・と思っていると、最後のメロディに聴き覚えが。これは・・・!

Stay by my side

僕の一番好きな曲が、いきなり登場。
倉木麻衣はキーボードの前に座り、静かに弾きながら歌い始める。
キーボードとギターだけなのに、すごく透き通った響きがあって。すごくよかった。

ワンコーラスを歌い終えると、次は右手からキーボードのマイケルが登場。
倉木麻衣はキーボードの前を離れ、ステージセンターに。
そのまま自然に曲は続いていく。
すごくしっとりとしてよかった!

曲を歌い終えると、またメンバー紹介。
「次のメンバーを紹介します。いつも素敵なキーボードを聴かせてくれるマイケル・リーさん!」
みんな年上とはいえ、メンバーをさん付けで呼ぶあたりもまた初々しい。

そうやって、1曲ごとにメンバーが少しずつ増えていくのでした。

Reach for the sky

この曲の前に、もう1人のギター大賀さんが登場。
「もう1人のギターは、nothin' but loveの大賀好修さんです!」
この人は、たしか去年のライブの時にはいなかったメンバー。
(僕は抽選にはずれて行けなかったのでビデオで見ただけなんだけど)
この曲は、この大賀さんのギターがかっこよかった!
アレンジもシングルとはだいぶ違ってる感じで、とてもカッコ良かった。

(MC1)

ギター2、キーボード2、ドラム、ベース、コーラス3。
全部で9人揃って「エクスペリエンス」が完成した後のMC。どの曲の後だったかなぁ?
初めてのMCらしいMCだったんだけど(笑)
マイクに向かって、何かを話そうとした瞬間にトんでしまったようで(笑)
「MCを話そうと思ってたんだけど・・・緊張して、何を話すか忘れてしまいましたー」
これまた会場は大盛り上がり。
なんか、ハラハラするというか。まるで父兄のような、不思議な気分を味わえる瞬間でした。
そして、気をとりなおしたように、再びマイクに向かう。
「バンドは、エクスペリエンスの皆さんですー!」
会場は大きな拍手!
「それでは次の曲を聴いてください」
って・・・たったそれだけかい!(笑)

PERFECT CRIME

セカンドアルバムのタイトル曲にもなっているこの曲。
とてもスリリングでカッコイイ!

バンドの演奏は、とにかくカッコよかった。
さすが外人バンドというか、スキルは高いなぁと思いました。
どの曲だったかなぁ。ベースのチョッパー(演奏の技法)がすごく印象的だったし。
ドラムも、すごくパワフルだったし。
ただ、バラードはいいんだけど・・・ロックな曲の時は、PAのバランスが悪かったかな。
ヴォーカルの音がかき消されて、聞き取れないような場面が多かったのが唯一残念だったことかな。

NEVER GONNA GIVE YOU UP

もうひとつ、残念だったこと。
この曲はマイケル・アフリックという男性ヴォーカルがコーラスに参加してるんだけど。
ビデオで見た昨年夏のライブでは、息のあったヴォーカルだったんだけど、そのマイケルが今日は不参加。
このツアー自体に参加してないのかもしれないけど。
楽しみな場面のひとつだったので残念でした。

The Rose 〜 melody in the sky 〜

10曲目が終わると、いったん左手にさがる倉木麻衣。
しばらくしてまた登場すると、センターに置かれたイスに座って静かに話し出す。
「ここでちょっと、落ち着いて歌います。セカンドアルバムに入っているバラードです。聴いてください」
からむ楽器も少なく、ほとんどアカペラに近い歌声。
これはすごく伸びのある歌声が印象的な曲で。
会場の雰囲気すべてをのむというか、圧倒的な包括力がありました。
スクリーンでは何本もの松明が燃えていました。
あれは実際の炎?それとも、コンピュータグラフィックスの映像?
すごくリアルな火に見えたんだけど。

冷たい海

「ここで、スペシャル・ゲストを紹介します。デビューした頃からずっと曲を書いてくださっている方です。大野愛果さん」
ステージ右手から大野さんが登場、倉木麻衣用キーボードの前に座る。
「大野さんは多くのアーティストに曲を提供しているんですが、ご自分のアルバムが1月17日出まーす!
私もコーラスで参加しています。よかったら聴いてみてください。では、次の曲です」

どこのMCやコメントもそうだったんだけど、話す言葉は少ない。
ずっと歌いっぱなしという印象ではあった。

大野さんのキーボードプレイはとてもよかった。コーラスもしていました。
途中のヴォーカルの連携はあまりうまくいってる感じではなかったけど(笑)

always

そして始まったこの曲。
昨年夏のライブでは本編の最後のほうで演奏されていた。
それを知ってか知らずか、会場もすごく盛り上がっていました。
すべてを通しても、一番盛り上がる曲かも。
手拍子だけだった客席が、手をゆらゆらと揺らして。
なんか、初めて一体感みたいなものがあって。延々と続くコーラスも、みんなで歌えるし。
曲自体もすごく明るくて、いい曲です。僕も大好き。

でも、まだコンサートは終わらない(笑)
この曲が終わって、大野さんはステージ右手に帰っていきました。

(MC2)

唯一と言ってもいい、中身のするMC(笑)
ステージ終盤で唐突に始まるMCはタイミング的にどうなのかなぁというのもあったけど。
「今日、金沢に来たんですが・・・ちょっとだけ観光もしました。兼六園という・・・お寺を見てきました」
客席から「お寺じゃないよー!」という声もあがっていました。
そうそう、兼六園は寺じゃなくて大きな庭だよ(笑)
「あまり、ほとんど見られなかったんですが・・・ちょっと、ちょこっとだけ見てきたんです。
あと、金沢といえば金箔が有名ですよね。私、金箔が食べれるって知らなかったんです。
おそばを食べたんですが、その上に乗ってた金箔をよけておそばを食べてたんですね。
今思うと、すごく後悔というか・・・今度は食べたいと思います」

コンサート初日の感想は、それだけですか(笑)
とつっこみたい気分もあったが・・・すごく緊張しまくりでいっぱいいっぱいのステージ。
それだけ言うだけでも精一杯って感じでした。ほんと、初々しい。
一緒に行った友達は「もっと京都のこととか大学のことを聞きたかった」と言ってました。

Loving you…

「次に聴いてもらう曲は、まだ未発表曲なんですが・・・ツアーのタイトルにもなってる「ラヴィング・ユー」という曲です」

おお!未公開曲とは・・・嬉しい限りっ!
と思ったんだけど・・・実は、あまり印象に残ってない(笑)
それもやっぱり、メインヴォーカルが音響的に聴きづらかったからかな?
曲はミディアムテンポなバラードって感じ。
 ♪Loving You Stay by my side…
というサビだけが印象に残っています。

そこからさらにノリのいい曲が続き、コンサートは終盤へ。

Love, Day After Tomorrow

「ついに最後の曲になっちゃいましたー!」
「もっとやってー!」とか「えー!」という歓声。うんうん、その気持ちはよくわかるよ!
「みんな一緒に歌ってー!」
そう言って始まった本編最後のこの曲。
実はこの曲には、決まったフリみたいのがあって。
昨年夏のライブビデオを見ていた僕はそれを知っていたけど、見てない人は知るはずもない。
しかも、なんのアナウンスもなかったし(笑)
緊張して、お知らせを忘れてしまったのかな?

アニメで覚えよう!「L・O・V・E」のフリつけ
約3秒毎に動くアニメーションです。
アニメにあわせて、やってみてね!

L・O と V・E は手の向きが
違います。そこがコツです。

サビのアタマところでは
 L のみをやります。
実際にはこのぐらいのスピードです。
スパパッと出来るようになろう!

大ヒットしたデビュー曲でもあるし、誰もが知ってる曲ということで
やっぱり盛り上がりました。

曲が終わると、倉木麻衣、メンバーともにその場で余韻を楽しむように直立。
「みんな、どうもありがとー!」
すると、大きな「アンコール!」の拍手と歓声。
メンバーがひっこまずにその場でアンコールなんて、珍しい光景では?(笑)

ギターのジェフリーが「One More!」と言うと、またまた大きな拍手!
「みんな、どうもありがとう!ちょっと、ちょっとだけ待っててね。すぐカムバックします!」
そう言って、メンバーと一緒にそそくさとステージソデにハケていきました。

しばらくすると、メンバーが再登場。
ギターのジェフリーが「Mai.K!Mai.K!」のコールを始めると、会場も大合唱!

「倉木ー!」と叫ぶのもヘンだし。「麻衣ー!」というのもねぇ。
「麻衣ちゃーん!」というも恥ずかしい(笑)
「マイ・ケー!」というのが一番妥当なコールなんだろうか・・・?
若い女性の「麻衣ちゃーん!」に混じって野太い声の「麻衣ちゃーん!」というのも
あちこちから聞こえていましたが(笑)
僕は結局、名前を叫ぶことはありませんでした。
そのかわり、ずっとノリノリでダンシングだったし、手拍子もビシバシだし。
曲も何曲か一緒に歌ったりもして。
初めて参加するアーティストのライブって勝手がわからないけど、ノリとしては充分楽しめました。

しばらくすると、倉木麻衣再登場!
衣装はTシャツだけが変わっていました。
グッズとしても販売している白いTシャツ。

「みんな、どうもありがとう!今日・・・」
そう言って、またつっかえたように止まるコメント。
胸がいっぱいになってしまったのか、言うことを忘れてしまったのか?(笑)
「今日ここで、この場所で、歌うことができて本当に嬉しいです!
次の曲は・・・このステージで、みんなに伝えたい曲があります。
それは「心に響く鐘」っていう。新曲です。聴いてください」

ちょっと助詞がヘンだったりしつつ、懸命のMC。
本当に、何回も書いてるけど・・・初々しい。

イマドキの10代にしては、本当に珍しい娘だなぁと思ったりもしました。
ヘンに強気だったり、馴れ馴れしかったり、高慢だったりもせず。あまり飾り気がないというか。
ステージもすごくシンプルだし、MCも短い(笑)
だけど、曲はすごく一生懸命歌ってる。それがすごく伝わってくる。
そこはきっと彼女の長所なんだし、そういうところに惹かれてるファンは多いと思うんだよね。
僕もそのうちの1人なんだけど(笑)

Winter Bells

最近に出たばかりのニューシングル。
今までの曲とは大きく違うサウンドテイストは、まさに「80年代アイドル」のそれ。
サビの最後のあたりなんて特にね(笑)
すごくポップな曲なのです。
ステージ上から雪が降ってきた演出もお見事!

Stand Up

最後はこの曲で大団円。
いつまでも終わらないコーラスと手拍子が印象的でした・・・。

この曲だったか、どの曲か忘れたんだけど・・・
終盤のほうで、ミラーボールがまわってて。すごく綺麗でした。

最後に、「Can't forget your love」をBGMにメンバーは手をつないでカーテンコール。
深いお辞儀に、今日のステージでの満足感を感じました。

最後に、スクリーンに「See you soon!」の文字。
またぜひ僕もライブに参加してみたいと思いました!

 Set List

Mai Kuraki “Loving You…” Tour 2002
at 金沢市観光会館(2002/1/12)

  1. Secret of my heart
  2. Stay by my side
  3. Start in my life
  4. What are you waiting for
  5. Reach for the sky
  6. Simply Wonderful
  7. happy days
  8. Just Like You Smile Baby
  9. PERFECT CRIME
  10. NEVER GONNA GIVE YOU UP
  11. The Rose 〜 melody in the sky 〜
  12. Delicious Way
  13. 冷たい海
  14. always
  15. Loving you…(未発表の新曲)
  16. Everything's All Right
  17. Brand New Day
  18. Love, Day After Tomorrow

(ENCORE)

  1. Winter Bells
  2. Stand Up

 Tour Schedule

★Mai Kuraki "Loving You…" Tour 2002
全国10ヶ所14公演に及ぶ15万人動員のビックツアー!
日付 会場名
1/12(土) 金沢市観光会館
1/14(月) 新潟県民会館
1/22(火) 大阪城ホール
1/23(水) 大阪城ホール
1/26(土) 名古屋レインボーホール
2/2(土) 仙台グランディ21
2/5(火) 月寒グリーンドーム
2/12(火) 広島サンプラザホール
2/15(金) マリンメッセ福岡
2/16(土) マリンメッセ福岡
2/21(木) 日本武道館
2/22(金) 日本武道館
2/26(火) 横浜アリーナ
2/27(水) 横浜アリーナ

倉木麻衣公式サイト

僕が参加した倉木麻衣のライブ全演奏曲一覧