| 2022/8/10(水) | ||
| 大塚美術館/大谷快挙 | ||
お盆休み10連休の5日目。
今日はいよいよというか、待望の観光地へ行ってきました。
僕がちょっと前から行きたいと思っていた大塚国際美術館です。
奥さんは「お盆時で混むんじゃないか」と言っていたんだけど、今日は一応平日だし。
8/11(祝)〜8/15(月)のお盆真っ盛りには休止中のレストランも臨時オープンするらしいので
そう考えると、その期間は人がかなり殺到するってことだろうし。
その前の今日ならまだマシなのかなと思い、行くことにしました。
入場料は前売券3160円(当日券3300円)とお安くはないし、僕にとっては1日遅れの誕生日ギフトかな。
チケットは現地で買うと手続きがちょっと煩雑なようなので、オンラインチケットがオススメ。
前日に買っても前売券で行けるのも嬉しいね。
場所は徳島市の隣の鳴門市、四国の一番右上のあたりにあります。
ウチからは車(下道)で1時間弱で到着。

美術館前の駐車場は既に満車で、少し離れた駐車場を案内されました。
ここからはシャトルバスも出ているので安心です。
(駐車場、バスとも無料です)

開館時間の9時半をちょっとまわった時間に到着できました。
閉館時間は17時だし、1日ガッツリ見て回りますよ。
「大塚国際美術館」は、大塚グループが創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した
日本最大級の常設展示スペース(延床面積29,412u)を有する「陶板名画美術館」です。
館内には、6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界26ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで
至宝の西洋名画1,000余点を大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製しています。
それらは美術書や教科書と違い、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。
また、元来オリジナル作品は近年の環境汚染や地震、火災などからの退色劣化を免れないものですが、
陶板名画は約2,000年以上にわたってそのままの色と姿で残るので、これからの文化財の記録保存のあり方に大いに貢献するものです。
門外不出の「ゲルニカ」をはじめ戦争で散逸していたエル・ グレコの壇衝画の衝立復元など画期的な試みもなされ、1,000余点の検品のために、
ピカソの子息や各国の美術館館長、館員の方々が来日されたおりには美術館や作品に対して大きな賛同、賛辞を頂きました。
このように「大塚国際美術館」は、技術はもとより構想においても世界初のそして唯一の美術館といえます。
◆
オンライン決済済みの人と、当日券購入の人で列が分かれていました。
入口でスマホの画面を見せて、ゲートは素通り。クールです。

絵図で見ると、一番左下のあたりが入口。
長い長いエスカレーターを上がり、地下3階部分から観覧開始。
この美術館は自然の山の形状をつかって建てられていて
山の上に建っている建物が2階建てで、それより下は地下になっています。
どんどん上に上がりながら観ていくんですが、階ごとにテーマが決められています。
| B3 | 古代 | 中世 |
| B2 | ルネサンス | バロック |
| B1 | バロック | 近代 |
| 1F | 現代 | テーマ展示 |
| 2F | 現代 | テーマ展示 |
まずは地下3階から、芸術めぐりの旅が始まります。

受付で音声ガイド(500円)を借りました。
日・英・中・韓の4ヶ国語対応の、携帯式イヤホンガイドです。6点の時代解説と、約100点の絵画解説がお聞きいただけます。
絵画の前だけでなく、任意の場所でお好きな作品の解説を楽しむこともできます。
ペンみたいなのが本体で、そのペン先でカードの番号(絵画の横に番号がふってある)をタッチすると
その絵画の説明を聞くことができます。
以前も一度借りたことがあるんですが、詳しい説明が聞けるのですごくよかったです。
ただ、付属のイヤホンがちょっとイマイチなので、今後訪れる方は
何かよさそうなイヤホンを持参されることをオススメします。
◆
さぁスタート…と思ったら、最初からものすごいものが。

最初は絵画ではなく、立体物というか、建物内部。
システィーナ礼拝堂の完全再現展示です。

最初から、ものすごいんですけど(笑)
この迫力とすごさは、実際に行ってみないと写真では伝わらないんじゃないかなぁ。

陶板で再現された、いわばレプリカではあるんですが、この存在感はほぼ本物の輝き。
もちろん本物の方が凄いとは思うんだけど、負けてないです。
陶板名画とは
陶板名画とは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現したものです。
紙やキャンバス、土壁に比べ色が経年劣化せず、また大きさも原寸大に再現されているため、
実際の名画を見るがごとくの迫力や臨場感を味わうことができます。

ここは2018年の紅白歌合戦で米津玄師さんが「Lemon」を歌った場所でもありますね。
それを記念したパネルが飾られていました。
◆
最初からもう圧倒されましたが、こんなものじゃありません(笑)
もう、畳みかけるような有名アートのオンパレードで凄すぎる施設でした。

人気ランキングが掲示されていました。
知ってるものばかりですね。
これらのレプリカが、一度に全部ここで観られます。
◆
地下3階には絵画もたくさんあるけど、立体展示も多かったです。
古代の洞窟の壁画とか、古い教会とか、アートを身にまとった建物ごと再現されています。

聖ニコラオス・オルファノス聖堂(ギリシア)
実物を忠実に再現しているので、傷んだ箇所や剥落した部分などもそのまま再現されています。

システィーナ礼拝堂と並んで、ここもすごかった。
ちょっと前に、テレビの特番で大塚美術館が紹介されていたんだけど
ここの奥の十字架の裏側も再現されていると紹介されていました。
そこの下まで入っていけるので「ほんとだ…」と見惚れてしまいました。

入口側の方も、見事に再現されています。
ここの荘厳な雰囲気、すごくよかったなぁ。

聖テオドール聖堂(トルコ)
微妙にヘタクソな偉人の肖像画が面白い。

「わが唯一の望みの」
(「一角獣を従えた貴婦人」より)
ユニコーン!
地下3階、最初からものすごいボリュームでした。
全体的に、キリスト教的な宗教観をテーマとしたものが多かった気がします。
古代ギリシャ神話から始まり、キリストの誕生や受難、復活といった同じテーマについて
様々な画家が描いたものが比較できて面白かったです。
紹介していたらキリかないのでバッサリ割愛しますが、ここだけで2時間ほどいました。
じっくり観すぎ?
◆
エスカレーターで地下2階に上がると、レストラン「カフェ・ド・ジヴェルニー」がありました。
館内には3つのレストランがあるんですが、コロナ禍によりそのうちの2つが休止しています。
ここだけしか開いてないので、必然的にお客さんが殺到することに…。
11時半でちょっと早かったんですが、まだ空いてるうちにお昼にしました。
2時間歩いてちょっと疲れたしね。

カツカレー(1100円)
普通のカレーだけど、美味しかったです。奥さんはヴィーナスカレーを食べていました。
季節ごとに限定メニューもあるみたいです。
このレストランは外にも繋がっていて、テラスにはモネの「大睡蓮」をモチーフにした庭があります。
地下2階とはいっても、山の斜面に面した部分は外に繋がっている不思議な建物です。
食べ終わってレストランを出たら、ものすごい長蛇の列。
あの列に並ぶことを考えると、早めに食べて正解でした。
ちなみに館内には、平日ではありながらなかなかたくさんのお客さんがいましたが
たぶん休日や祝日はもっともっと混むんだろうなぁと思いました。
絵を見るのに並んだりすることもなかったし、ほどほど人波は流れていたので
圧迫感を感じることはなかったですね。
◆
お腹もふくれて、アートの旅を再開します。
地下2階はルネサンス、バロックの展示があって
有名どころの絵もたくさんありました。
その中でも前半は、マリア受胎などの宗教的な絵、展示が多かったです。

「受胎告知」 フラ・アンジェリコ(イタリア) 1440年代後半
聖母マリアに、大天使ガブリエルが受胎を告知したというテーマ。
同じテーマのものがすごくたくさんありました。
ポピュラーというか、トラディショナルなテーマだったのかな。

「受胎告知」 ティントレット(イタリア) 1582〜87年
こちらの絵では、ガブリエルは地面に立たず、天使たちを引き連れて天から飛来してきています。
マリアのめっちゃビックリ!している表情が斬新です。

「受胎告知」 レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア) 1472〜73年頃
最初の絵と構図は似てるけど、顔の造形がやっぱりダヴィンチ的です。
◆
ダヴィンチといえば「岩窟の聖母」とかもあったけど、やっぱりコレ。
有名な「最後の晩餐」です。

「最後の晩餐」 レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア) 1495〜98年頃
休憩できるイスを挟んで、前後に2枚の「最後の晩餐」が飾られています。

こちらは、1979年から1999年にかけて修復された、現在のもの。全体的に明るくて色鮮やか。
キリストや使徒たちの顔、テーブルの上の食べ物や、テーブルの下の足などが観られます。

こちらは、かつての「修復前」のもの。
画面全体が暗いし、後年に描き足された箇所もあったりして、ダヴィンチの原本とは差があるそうです。
これらが並べて観られるのは、世界でここだけなんだそうです。

たしかに、比べてみると…

だいぶ違いますね。
この絵を観ると、どうしても『ダヴィンチ・コード』を思い出しちゃいます。
◆
さらに観ていきますよ。

ルネサンスエリアには、有名な絵も当たりしますが…

「モナ・リザ」 レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア) 1503〜06年
やっぱりこれですかね。
いわゆる「ゆうめいなめいが」というやつです。

奥には「たおやかなめいが」こと、「白貂を抱く貴婦人」もあります。
こちらもダヴィンチの作品です。
どちらの絵も間近で見られるし、触れたりします。
◆
続いて「バロック」エリアに入っていきます。

アニメ『フランダースの犬』のラストで、ネロが「これが見たかったんだ」という名画。
それがリュベンス(ルーベンス)の「キリスト昇架」です。

「キリスト昇架」 リュベンス・ピーテル・パウル(ドイツ) 1610〜11年
アニメの中にもそのまま出てくるこの名画です。
ネロはこれを見上げながら眠りについていくんだけど、アニメ通り、すごく大きい絵でした。

「真珠の耳飾りの少女」 ヤン・フェルメール(オランダ) 1665〜66年頃
さらに、フェルメールギャラリーがあります。
一番奥にはこの「すてきなめいが」がありました。
有名どころのオンパレードで、だんだん感覚がおかしくなってきます(笑)
結局地下2階にも11時半頃〜14時50分頃までいました。
食事の時間を抜くと約2時間。やっぱり、じっくり観るとひとつの階に2時間ぐらい必要です。
◆
エスカレーターで地下1階まで上がりました。
この階は「近代」のエリアとなります。

上がってすぐにある特設ギャラリー「7つのヒマワリ」。
ゴッホの「ヒマワリ」で花瓶に入ったものは7枚あるそうですが、そのすべてがここで観られます。
ゴッホ作“花瓶のヒマワリ”全7点が世界から集結
#7つのヒマワリー陶板で原寸大再現ー
大塚国際美術館は、おかげさまで2018年3月21日に開館20周年を迎えました。
その記念事業として、ゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」全7点を陶板で原寸大に再現し、
同日より地下1階ギャラリーに新たな展示室を設け、一堂に展示しています。
世界中で広く親しまれているゴッホの「ヒマワリ」は、水彩なども含めると、その数10数点に及びます。
そのうち花瓶に入った「ヒマワリ」は全部で7点あるとされ、現在、その作品は、オランダ、日本、
ドイツ、イギリス、アメリカ、個人蔵と世界各地に点在しています。
当館は開館当初からゴッホ美術館蔵「ヒマワリ」を展示、2014年10月には追加展示として、
かつて兵庫県芦屋市にありながら大空襲で焼失した幻の「ヒマワリ」を再現しました。
今回、7つの「ヒマワリ」を一堂に展示することは、世界でも類を見ない画期的な試みであり、
原寸大の陶板名画の迫力と魅力を存分に堪能できる展示です。

(1)「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ) 1888年
個人蔵。花瓶に入ったヒマワリとしては、おそらく最初に描かれたもの。

(2)「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ) 1888年
1945年、第二次大戦時に兵庫県芦屋市にて消失した「幻のヒマワリ」。
芦屋の実業家が所持していたが、空襲にて原本は消失しており
それを原寸大で再現したものです。
こういうのが再現できるのもすごい技術力ですね。

(3)「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ) 1888年
7点のうち、3番目に描かれたと考えられるもの。
現在はドイツ・ミュンヘンにある美術館に所蔵。

(4)「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ) 1888年
画家として太陽の光に憧れたゴッホにとって黄色は「聖なる色」であり
背景色まで黄色で統一されている。
現在はイギリス・ロンドンにある美術館に所蔵。

(5)「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ) 1889年
東京・新宿のSOMPO美術館にある「ヒマワリ」。
夏が終わり、生花が描けなくなったので、1888年のロンドンの「ヒマワリ」を
模写した可能性もあるそうです。

(6)「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ) 1889年
アメリカ・フィラデルフィア美術館に所蔵されている「ヒマワリ」。
1889年1月に描かれたとされるこの作品は、1888年のミュンヘンの「ヒマワリ」を
模写したとされています。

(7)「ヒマワリ」 フィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ) 1889年
オランダ・アムステルダムのゴッホ美術館に所蔵されている「ヒマワリ」。
これも東京のものと同様、ロンドンの「ヒマワリ」を模写したものとされています。
まさに「たぐいまれなるめいが」です。


ミュンヘン、フィラデルフィア所蔵の比較。
たしかに似てる。



ロンドン、東京、アムステルダムの比較。
これもやっぱり似てる。
こうやって比較できるのもこの美術館ならではですね。

「民衆を導く自由の女神」 ウジェーヌ・ドラクロワ(フランス) 1830年
地下1階も名画揃いですが、僕が一番楽しみにしていたのはこれ。
「かちのあるめいが」こと自由の女神を描いた作品です。
1830年に起きたフランス7月革命を主題とした作品で、先頭の女性は実際の人物ではなく
「自由」を擬人化した象徴なんですが、すごく勇ましい名画ですよね。
実物はルーヴル美術館に所蔵されているので、いつか実物を観てみたいなぁ。

ルノワール作品が並んだギャラリー。
このようにソファもたくさんあるので、やっくり休みながら鑑賞もできるのがいいですね。
有名どころがたくさんありますが、バッサリ割愛します。

「叫び」 エドヴァルト・ムンク(ノルウェー) 1893年
地下1階の最後を飾るのがこの作品。
この絵は、ムンクが感じた幻覚に基づいており、ムンクは日記にその時の体験を次のように記している。
「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。
私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。
友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」
つまり「叫び」はこの絵で描かれている人物が発しているのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」に
怖れおののいて耳を塞いでいる姿を描いたものである。
ムンクはどうしてもこの絵が有名で、ドロドロした印象なのかと思いきや、もっとさっぱりとした
絵も複数展示されていたので、様々な世界観を楽しむことができました。
◆
地下1階を観終わったのが16時20分。
14時50分頃から約1時間半で、かなりすっとばして観ました。
というのも、もう閉館時間が迫っていることに気が付いたから(焦)
えっ…閉館時間、17時?うそ!あと40分しかないやん!
あと1階と2階観て、売店を物色して…全然時間足りないけど!

「ゲルニカ」 パブロ・ピカソ(スペイン) 1937年
ということで、1階と2階はかなりスッ飛ばして観ました。
1階の「だまし絵」のコーナーとかも楽しみだったけど、ほとんど素通りしてチラ見した程度。
もったいないけど、時間もない!全然時間足りないよ!
売店(特に買うものはなかったけど)も一応観て、きっかり17時の閉館時間に退出。
1000点を超える名画、全長約4kmともいわれるアートの回廊。
想像以上にすごい美術館でした。
またあらためて行きたいな。
◆
美術館で大満足して、鳴門市内を少し「ポケモン散歩」して…
鳴門市で夕飯を食べました。

「ターナーカフェ」です。
内装がアメリカンなテイストで、すごく好きな雰囲気。
様々な洋食がズラリと並んだメニューも美味しそうだけど
オーナーさんが基本一人でやっているそうなので「時間かかります」と
明言されているのもいさぎよい(笑)
ライブもできるスペースがあるので、そういう利用でも愛されたお店のようです。

特製パエリア (1500円)
パエリアってちゃんとしたものをお店で食べたことがないのですごく興味があるんだけど
奥さんにしてみると「ちょっとご飯の芯が…」ということでした。
機会があればスペイン料理の専門店で食べてみたいです。
味は美味しかったけどね。
◆
今日の登板で、大谷選手がついに快挙を達成しました。

ベーブ・ルース以来となる2けた勝利・2けた本塁打は104年ぶりの快挙。
「他に誰もやってなかったので、普通のことかもしれない」と本人は言ってたけど
これをそう言ってのけるのがやっぱりすごい。
そう思ってても、誰も挑戦しないし、できなかったことだからね。
ここまできたら、ぜひ投打それぞれの規定打席・投球回にも到達してほしい。
イニングの方がちょっと厳しそうだけど、不可能を可能にしてきた彼ならきっと達成できる。
そう思わせてくれる、まさにユニコーンな存在。
唯一無二のスーパースターが躍動するのをリアルタイムで楽しめているのは
すごく幸せなことだと思うんですよね。