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第1話第2話第3話

 〜Concert Visual "MY FIRST LOVE"〜

このムービーについては、前2回のレポートで書き尽くした感があるので、今回は割愛。

男の子なら誰もが体感したことのある、淡い初恋物語。
シンプルながら、とっても瑞々しい秀作ですよね。

マッタリした空気を引き裂くように幕が上がり、後半戦スタート!

 Stage Act.2

いつまでも続く初恋の旅路

後半の衣装は、まっ黒い、七分袖みたいなシャツ。

この曲、本当にいい曲だよね。
何がいいって、やっぱり「楽しい!」っていうのが伝わってくるから。
演奏しているメンバーも、歌っている省吾も、すごく楽しそう。
お互いなプレイを確かめながら、客席の盛り上がりも手伝って
ステージがより一層完成されたものになっていく感じ。
それもこれも、やっぱり好きなことをやり続けているからなんだろうね。
10歳の頃、ラジオから流れてきたビートルズに「初恋」をした浜田省吾少年。
ロックンロールに恋をしたその情熱は、40数年経った今も変わらず、熱く渦巻いてる。
羨ましいぐらい、すごく幸せな恋をしたんだね。
好きこそものの上手なれ。それを地で行ってるよね。

走り続ける恋物語

10歳の「初恋」を経て、15歳での衝撃。
通りのウィンドウで出会った、グヤトーンのギター。
そのギターを実際に手にするのはずっと後のことになるんだけど
その「終りなき疾走」感は、しっかりと歌に刻まれている。

この曲もいいなぁ〜。ライブで聴く曲は、どれもこれもいいなぁ!(笑)
「勝利への道」もいいけど、やっぱり「終りなき疾走」もいい!
両方一緒に聞きたいと思うのは、やっぱり贅沢?(笑)

ドラムス!小田原豊!
ベース!美久月千春!!
この最高のリズムセクションにあわせて、一緒に踊ってみたいと思わないかい!?
別に、そんなにうまく踊れなくてもいい。
ただこうやって、身体を揺らして・・・。
ワン、ツー、ワン、ツー、スリー、フォー!

Dance dance,dance with me.

あいかわらず、映像もヘン、キョンシーダンスもヘンだけど
曲自体はすごく楽しい。

ちなみに今日は、キョンシーダンスに「ハーレーのアクセル吹かして!」というのも加わりました。
さらにヘン!!(笑)

世代別チェックは、今日もやはり30代、40代が圧倒的でした。

「土曜の夜と日曜の朝」という同タイトルの映画(1960年・イギリス)があるけど
歌とは全く内容の異なるヘビーな内容ですね。
「ラストショー」とかもそうだけど、映画からタイトルをとってる曲って意外とたくさんある。
そういうルーツを探してみるのも楽しいかもしれないね。

浜田省吾的ストーンズ、炸裂!

この曲は、とにかくひたすらサウンドが楽しい!!
言ってみれば、「音の遊園地」。
ギターが飛んで跳ねて遊びまわるし、リズムも楽しい。
今までにはなかったんじゃないかなぁ、こういう曲。
30年を迎えても、今でもこんなに新しい音をクリエイトできるって、すごい才能。
ソングライターとしても、リリックメイカーとしても、ステージクリエイターとしても、浜田省吾は傑出した才能を持っている。
僕がリアルタイムで体験しているのは30年のうちの後半半分ほどだけど、こんなにすごい音楽に出会えて、幸せだと思う。
その音楽人生に、「Thank you」!!

ちなみに、この曲でひとつ突出した動き。
カウベルをガンガン叩きながら、ステージ上をウロウロする福田さん。
弾けすぎで楽しいです!(笑)
エレクトリックピアノを弾いている小島さんの、すぐ真横に顔をくっつけてシャウトしている様子には大爆笑!(笑)

オレたちの世代の歌

冒頭のコーラスが始まった瞬間、客席は「ウオォォ!!」というものすごい盛り上がり!!
今や、ライブで一番盛り上がる曲と言っても過言ではないこの曲。

それはやっぱり、客席の大多数を占める父親・母親たち、まさにファン層の中心の人たちの
心に訴えかける曲だから。まさに「オレたちの世代の歌」、「オレたちのための歌」なんだよね。
毎日憂鬱な仕事や、煩雑な人間関係、先の見えない不況・・・
疲れ果てて、つらいことばかりで・・・
そんな中、日常の暮らしに見つけられる、ほんのささやかな喜びは子どもの寝顔・・・。
そんな、客席の大多数のみんなの声を、気持ちを代弁しているから。
だからみんな、すごい熱気。
盛り上がるというより、心で、身体全体を震わせているという感じ。
まさに、「I am a father」!という。
何も誇れるものなんかないけど、それでもオレは父親(母親)なんだ!!というね。
熱い、熱い。すごく熱い。
まさにこれが、魂の叫びなんだと感じました。

今までの曲にも、応援歌っぽいものは幾つかあった。
「日はまた昇る」もそうだし。
だけど、ここまで日常に根ざした、素のままの自分の歌って、なかったかも。
まさに、オレたちの歌!

ちなみに今日も、♪かーぞーくの〜と歌ってました。
僕ももう、そういうふうにしか歌えない(笑)

憂鬱な日常も、虚無な悲しみも吹き飛ばして!

そこたどり着く前の時点、僕のようにまだ独身の男たちにはやっぱりコレ。
胸を張って「I am a father」!というのでもない男たち、女たちの叫び。
「I am a father」、「J.BOY」と続くこの流れはとてもいいです。
これからもずっと、この流れは続けていってほしい!

♪ウォ〜オオ〜というコーラスは、やっぱり歌がすべて終わった一番最後のとこだけ。
省吾と町支さんがセンターマイクに寄って一緒にコーラスしてました。
僕はいつでも♪ウォ〜オオ〜と歌ってたけど(笑)

そういえば最近は、イントロのところで「Show me your way,J.BOY!」というのはないですね。

あと、どうでもいいことなんですが・・・
前のほうの席にいた女性の動きが気になって(笑)
拳を振り上げるでもなく、手拍子を叩くでもなく・・・
そう、あれはカチャーシー。ウチナーンチュ(沖縄人)なノリでした(笑)
挙げた両手をユラユラ〜。そしてユラユラ〜。
もちろん、ノリ方は人それぞれで自由なんですが・・・
あまり見かけたことのない光景だったので、面白くてついつい目で追ってしまいました(笑)

場内を包んでいたすさまじいばかりの熱気が、小島さんの奏でるピアノの音色で
優しく癒されていく・・・。

たくさんの人に支えられて音楽をやってます。
その中でも特別なのは、オーディエンスであるみんなです。
オレの音楽を見つけてくれて、育てて、愛してくれたおかげで
ここまで音楽をやってこれました。どうもありがとう。

客席は暖かい拍手。

そして、たくさんのミュージシャンやスタッフに支えられてツアーをやってます。
全員は紹介できないので、代表して素晴らしいミュージシャンたちを紹介します。
 ドラムス、小田原豊。
 ベース、美久月千春。
 ギター&バッキングボーカル・アレンジメント、町支寛二。
 ギター、長田進。
 オルガン&シンセサイザー&ストリングス・アレンジメント、福田裕彦。
 サキソフォン&パーカッション、古村敏比古。
 ピアノ、小島良喜。
今夜はどうもありがとう。

人がすべて帰り着く場所、そこは生まれたところと最も遠い処

小島さんのピアノの音色は、聞きなれたイントロを紡いでいく。
それはまるで、生まれたばかりの子どもに親が向ける暖かな眼差しのような・・・
優しくて、愛しくて、だけど去りがたい一瞬。

昨日のこの曲までは、とにかく楽しくて、いろいろなことを考えたりしながら観ていた。
だけど今日は・・・
この曲を聴くときにいつも感じる、儚いような切なさがこみ上げてきた。

このツアーのテーマは、初恋。そして、30周年。
序盤のMCでもちょっと言っていたけど、10年、20年、そして30年と続けることはダテではない。
ましてこの先、40年、50年・・・と続けていくことは、言い知れない困難だと思う。

そう。人は生まれながらにして、歩き続けているから。
生まれたところとは対極にある、すべてが帰り着くところ。
誰にでも必ず訪れる・・・それは、死。
空と道さえも接してしまうような、あらゆる理解を越えた先にある場所。
そこにたどり着くその時まで、誰もがその場所を知らず、意識してもたどり着くことはできない。
いつそこに行き着くのか・・・その時間は、人によって様々に異なる。

結局のところ、この興奮も、笑顔も、涙も、怒りも、悲しみも。
すべては、そこに向かって歩いていくんじゃないんだろうか。
人は誰もが、それぞれの人生という縮図を、二つとして同じもののない物語を描いていく。
その中で、様々な人に出会い、様々な景色を見て、様々な体験をして・・・
そしてそれが熟成され、人生を彩る音色になっていく。

長田さんと町支さんの奏でるツインギターの音色が、まるで季節の終りを告げる
夕陽のようにも思えて。決して音としては聞けない、赤光の熱に思えて・・・。

「生まれたところを遠く離れて」、そして果てしない旅路を越えて行き着く先は、全ての終わり。
「家路」、それは全てが帰り着くところ。そして、全てが終わるところ・・・。

尾崎豊さんが亡くなった時、僕はまだ彼のことを名前ぐらいしか知らなかった。
僕が彼のファンになったのは、それからだいぶ後のことだ。
だから、彼の悲報を聞いて涙したファンの悲しみを、僕は知らない。
今はただ、生で彼の歌を聞く機会が決して訪れないことを残念に思うけど。

もし省吾の、そんな悲報がもたらされたら・・・
やっぱり最初は、信じられないと思う。混乱して、何も考えられなくなる。
そして・・・やっぱり、悲しい。想像しただけで、ものすごく悲しい。

30年前に誕生した、「浜田省吾」という音楽は、この1秒、1分、1年ごとに
まばゆく光を増していくと同時に、その光と一体となる影は、長く、長くなっていく。
この魔法のような一夜の興奮も、いつか、いつか終わってしまう時が来るんだ・・・。

だけどそんなこととは関係なく、今はこの空間を、この瞬間を全身で受け止めたい。
サビに入る前の「一緒に!」という声で、心の中の感情の糸が、音もなく切れた。

そんな様々な思いが胸を去来して、途中から涙があふれて止まらなくなった。
久しぶりに、この曲で泣いた。

 Encore 1

大アンコールに応えて登場したメンバーたち。
「家路」の感動と興奮で、もうグシャグシャになっている僕の心境とはお構いナシにみんな笑顔だ(笑)
同じ曲をやっても、観る人によって感じ方は全く違う。
僕のライブレポートは、あくまでもその時の僕の感情をありのままに記したものなので
読んでくれている方の想いとは全く異なる場合が多いかと思います。
だけど、やっぱりそれが楽しいよね。
ライブは一期一会。
だから、その人自身が素晴らしいと思ったら、それは間違いなく最高のライブなんだ。

「アンコールありがとう!」

最後に登場した省吾は、やっぱり背中無地のラグランシャツ。

無地バージョン?
背番号ナシ。

前の曲の余韻がまだ残っていて、なんか真っ白でした。
ただ、ぼろぼろの涙と声でアンコールを叫んでるオジさん(32歳はもうオジさんかな?)を
冷た〜い目で見る視線が・・・。
通路を挟んでひとつ前の席に、親子連れがいて。
熱いファンらしきお母さんと、無理やり(?)連れてこられたっぽい女の子。
小学生高学年くらいか。
そういえば、世代別チェックの「10代!」か「10歳未満!」のどちらかで
イスの上に立たされてお母さんに無理やり手を振らされていたっけ・・・。
ライブの途中から、なんとなく気にはなってたんだよね。

アンコールは、そのお子との戦いでした(笑)
なんでかなぁ。本編の時はほとんど気にならなかったんだけどね。
彼女がさすがに飽きてきたからかな。
10歳前後の小さいコに、2時間半のステージは長いよなぁ。

ロックン・ロールは大人の音楽だ

女の子は、時々ノってたけど、時々イスに座って。
前に立っている背の高い大人たちの影になって、当然ステージは見えていないだろうし。
時々イスにもたれて、後ろを見てたりしたんだよね。

だけど・・・
おいおい、そんなに冷たい目で見ないでくれよぉ(苦笑)

大の大人たちが、なんでみんな一斉に手を振ってるのか。
彼女には理解できただろうか?
あと10年は早いだろうなぁ(笑)
彼女がそれを理解できる年齢になる時まで、省吾は「ラストショー」をやり続けてくれるだろうか?

2.MONEY

お子との戦い、第2ラウンド。

お子にとっては、さらに理解度の高いナンバー(笑)
いいかい、お嬢ちゃん。
いいか、よく聴け!!これがロックン・ロールだ!!

・・・と、心の中で呟いてみる(笑)

曲の途中で、なんかバチッと視線があってね。
手を振ってあげたら、それに気づいて嬉しそうに手を振り返してきて(笑)
そういう時、子どもってかくれんぼするんだよね、大体。
パッとイスの陰に隠れて、またイス越しにチラッとこちらを窺って。
また手を振ってあげたら、嬉しそうな笑顔(笑)
おいおい、少女よ。歌聞けよ!!(笑)
まぁ、それはムリだろうと思いつつ。
ステージに熱視線を送ってる母親の代わりに、フワッフワのお友達、グローバーが・・・
じゃない、このさにーさんが相手をしてあげようじゃあないか。

ギザカワユス グローバーさん

少女の視線に応えつつ、ステージの上の熱気に合わせつつ、器用に楽しむ僕。
だけど、いつもは絶叫している「♪何もかもみんな〜爆破したい〜〜!」のとこも
初めて出遅れてしまった(笑)
やっぱり、子ども連れ(僕の子どもではないけど)というのはムリだなぁ。
注意が殺がれるというか、自分と省吾だけの世界に集中できん。
やっぱりこりゃ、子どもと一緒なんて絶対ムリだな(笑)

とか思ってたら、ソロが終わって町支さんがピューッとピックを投げて。
この時町支さんはステージの左側、つまり僕の目の前のあたり。
だからわりと、近くまで飛んできたんだよね。
僕のいるところまでは届かなかったけど、通路を挟んだ前のブロックに落ちて。
そのあたりの人は「どこ?どこ?」って感じで探すけど、見つからず。
そしてすぐに、ステージに意識が戻ってしまう。
肝心のピックは、なんと少女のヒジかけのところに!!
白くて四角い謎の物体を見つけた少女は、それを手にとると
「これな〜に?」という感じでお母さんのソデ(グッズのラグランシャツでした)をひっぱる。
それを見たお母さん、嬉しそうにすぐさま懐にしまってましたね(笑)
お手柄、娘!って感じで(笑)

ということで、今までないぐらいほのぼのとしたというか・・・
いまいち全くステージに集中できない「MONEY」でした。

今日もギターをかついで退場

そしてやっぱり、ギターをかついで去っていく省吾・・・。

 Encore 2

2度目のアンコールも、大きな歓声に包まれて。

暖かいアンコール、どうもありがとう。

この街のこの道を、もう一度君と

知っている曲だったのか、前の席の少女はイスに座って
お母さんと一緒にじっくり聞いていた様子でした。
松江の時に後ろの席にいた男の子に比べれば、よっぽどお利口さんだった少女。
だけどやっぱり、彼女にはこのコンサートはちょっと早いんじゃないかという気がするね。

隣にいたお母さんはどっぷりと感慨にふけって自らの「君と歩いた道」を振り返っていた様子だけど
僕はあまり集中できなかったです。
むしろこのあたり、ほとんど曲の記憶ないかも。残念。

ラスト・ダンスは終わらない

ステージの上のから、ゆっくりとミラーボールが降りてくる。
それに気づいた少女が、嬉しそうに指差していたのが印象的。

金沢に来たのは8年ぶりにも関わらず、こんなにたくさんの人が集まってくれて嬉しいです。
どうもありがとう。
次は8年ということなく、もっと早く再会したいと・・・

客席は大歓声!

思ってはいるんだよ。思っては・・・ね(笑)

客席、苦笑(笑)

このツアーは、まだ来年、2007まで続きます。
そしてその先も、気力、体力が続く限り、音楽をやっていきたいと思います。

客席は大歓声!

今は「イェーッ!」って言ってるけど、その時もまた来てくれる?(笑)

客席はもちろん大歓声!

オレだけがバリバリ元気でいても仕方ないからね。
今日集まってくれたキミたちみんなが、誰一人欠けることなく、またいつか。
今日会えたキミたちみんなと、再会したいと思います。
今夜はどうもありがとう。

万感の想いで、胸いっぱいに歌声と歓声を吸い込んで。
約2時間40分のショーは、今日もあっという間に終わってしまった。

だけど不思議なことに、この曲はすごく長く感じられた。
ミラーボールの輝きに心を癒されていたからか、「家路」の悲しみを
乗り越えた安堵感からなのか・・・
はたまた、見知らぬ少女との無垢な邂逅からなのか?(笑)
なんか、すごくポカポカと暖かい気持ちで聴くことができた。

♪靴が磨り減るほど 歩いた金沢・・・

今日もまた、そう歌ってくれたのが嬉しかったしね。

今日のステージは、もうこれで終わり。
一期一会、そして一期一夜のライブは終わった。
だけど、明日からまた、彼ら音楽旅団はどこかの街でこうやって歌って、演奏して
人々の心をつかんで、揺り動かして、そして癒していくんだろう。
日々の暮らしを乗り越える、活力を与えて。
今日のライブは終わった。
だけど、「ラスト・ダンス」はまだまだ終わらない。

「浜田省吾」という音楽の旅路に残された時間は、僕が悲観的に想像するよりも
まだまだたくさん、残されているはずだから。

 My Best Tune

この夜のお気に入りベスト5

愛という名のもとに
生まれたところを遠く離れて
I am a father
家路
ラスト・ダンス