Cast:比嘉栄昇(Vo)島袋優(G)上地等(Key)日高さん(テイチクスタッフ・司会進行役)
栄昇:比嘉栄昇(Vocal) 優:島袋優(Guitar) 等:上地等(Piano)
※本文中の(LOST)という部分は、画像・音声が途切れ、再読み込みしていた時間です。また、○○は聞き取れなかった部分です。
※また、彼らの歴史に関する部分には下線をひき、次の段に注釈をつけました。
番組が始まったのは、9時10分すぎ。
それまではサンプル映像として「空に星があるように」が流れていた。
その画像が突然途切れたので、リロードした時にはもう本編が始まっていた。
PART1〜デビュー秘話(約16分)
(10秒ほどLOST)
栄昇:・・・去年のインターネットライブに続くインターネット番組っていうことです。えー、明日はですねー、2月の21日です。僕たち初のベスト・アルバム、『BEGIN BEST 1990-2000』(びぎんべすと・いちきゅうきゅうぜろからにせん)がリリースになります。ま、今回はですね、1990年のデビューからの活動を振りかえりつつ、他ではなかなか見ることのできない映像だったりとか、その時の話とか、そういうものをですね、皆さんに見ていただけたらなぁという・・・。まぁなにぶんこう・・・酒とかもありますし、つまみとかも用意していただきましたので、だからみんなもこう、何気な〜く見てくれたら・・・と。まぁ、覗き見感覚?(笑)。
ハハハ(笑)。
栄昇:適当にやっていきたいと思いますので、おつきあいください。えー、というわけで、僕たち3人だけではなくてですね、今日はぜひお喋り相手の方を・・・ということでございまして、僕たちのですねー、活動を一番長く見てくれている方にしようということで、今日はですね、日高さんを紹介したいと思います。えー、日高さんはですね・・・
(50秒ほどLOST。その間に日高さんの紹介があったものと思われる)
栄昇:・・・はどうですか、とか日高さんに見てもらったりとかしてたので、やっぱり引け目っていうのはないですよね。
日高:うん・・・まぁ・・・
3人:ハハハッ(笑)
栄昇:誰も思ってないと思います、ハイ(笑)
日高:えぇ、じゃあ・・・とにかく、よろしくお願いします。
3人:よろしくお願いしまーす。
日高:ご紹介いただきました日高です。今も栄昇の方から話があったんですけども、デビューの時から・・・デビューの時を担当しまして。で、彼らが若干旅に出たあと・・・もう一度こちらの、こちらっていうか、あの・・・
(デビューしたテイチクから一時期、ファンハウスにレコード会社を移籍していたことをさす)
栄昇:ウフフッ(笑)
日高:(テイチクに)移ってきた時に、再度担当させてもらいました。でまぁ、そういう意味で・・・たしかに今のビデオとか見てても・・・もう11年ぐらい前?
栄昇:ハイ。
日高:すごい時が経ってるなぁと思って。これはあのー、変な話、パッとビデオ見たときに、あのどアップはやっぱり印象的ですよね。
(デビュー直前にオンエアされた日産のCMのこと。栄昇の顔がどアップになって「恋しくて」を歌っていた)
栄昇:フフフッ(笑)
日高:で、なんて言うか、デビュー前の印象は・・・今でもなかなか、ここまで面白い・・・インパクトのあるものってないよね。
栄昇:いやぁでも、デビュー前にCMが決まるってこと自体、あのー僕らにとってはすごくラッキーなことだったんですけど、特別な時代だった・・・
優:そうだよね、うん。「バンドブーム」ってのもあって。
日高:まぁでも、いろいろあのー、BEGINをやりたいって話があったときに、だんだん核心に触れてくるわけだよね、いろんな話が。だから、まぁ・・・「コマーシャルがあるんだよ」って言われて、「なんで?」って思った記憶もある。だからまぁ、見してもらって、「こんなのがデビュー前にあるの?」ってのもあったけど、まぁ、基本的には・・・それはみんなが良かったからだと。単純にそういう考えになっちゃうんですが。まぁ、あまり固いこと言ってもしょうがないんで・・・あとまぁ、秘蔵のそういう、コマーシャルだとかありますんで、ちょっとあのー、今日はスペシャルですから、さっきみんなピーピング感覚(?)だとか言ってましたが・・・
3人:アハハッ!(笑)
栄昇:ピーピング!(笑)
日高:ちょっとあのー、だからじゃ、、キューだしてください。
栄昇:ハイハイ。いやほんとに僕たちにとってはもう・・・コマーシャルとすれば素晴らしいCMだと思いますが、僕たちとしては見てほしくない・・・出てる側としては恥ずかし・・・かったでございます(笑)
等:ねぇ〜。
栄昇:でもまぁ、日産の年間イメージ・・・
優:キャラクター。
栄昇:キャラクターということで。まぁちょっと前で言うところの・・・イチロー。
3人:ハハハッ(笑)
優:みたいな立場だった・・・(笑)
栄昇:というわけで、じゃあ早速、別バージョンの日産のCMをぜひ、ご覧ください。
[映像]
約60秒のコマーシャル。
BGM:「恋しくて」の「戻る気はないなんて・・・」の部分から。
映像の感じ:3人が車に乗って、爽やかな道を走っている。運転は、当時唯一の免許保持者だった等。助手席に栄昇、窓を開けて外を見ている。高部座席に優。

(冒頭、40秒ほどLOST、40秒すぎからの部分)
栄昇:「・・・で、クルマ何台乗ったっけ?」
優:「今度で四台目かな?」
栄昇:「四台目か。今度のもけっこういいよな」
ナレーション:「最近、楽しんでますか?日産、乗ってますか?ビギン・その4、パルサー走る。快適だね」
栄昇:「おっ。これいいね」
優:「これいいよね」
ナレーション:「20世紀の残りは、日産が面白くする」
日高:いやー、流れるようなセリフでしたね、今ね(笑)
栄昇:ねっ(笑)
日高:いやもう、滑らかな感じで・・・
3人:ハハハッ(笑)
栄昇:いやいやでも、なんかこう・・・どうです?僕らの場合は、CMに出れるってことで両親とかは喜びましたけど・・・CM自体のこう、浸透力とか影響力ってものは、この頃実際わからなかったですからね・・・
日高:でもまぁ、言ってるほうもね、あれは忘れもしません1月1日から流れて・・・
栄昇:ヌハハッ(笑)
日高:だから、正月見て、○○にした。あれだけでインパクトあったし、それにほら、お正月ってみんなテレビ見てるわけだから、で、それでまぁ、シングルの発売が3月。それの発売までに話題性とかすごくあって、テイチクのスタッフからしてもすごいパワーをもらって、頑張ってそのシングルの発売までプレゼンやったって空気が・・・最近ちょっとボケてきましたけど(笑)、それは今でも覚えてますね。
栄昇:ああ〜。
日高:(あのCMは)素晴らしかったですね、やっぱりね。
優:とりあえず、乾杯ってことで・・・(笑)
栄昇:ああ、じゃ、はい・・・(笑)
(唐突に乾杯があったので、面白かったです。カツンカツンとグラスをあわせる4人)
日高:今たまたまね、CMの話が出てたんだけど、コマーシャルに出て、その・・・ホラ、家族とか友達とか親戚とか、その辺の反応ってのはどうだった?
優:石垣ではね、NHKしか映ってなくて(笑)
日高:映ってないんだ?
優:だからあの・・・ビデオとか送ったりして。で、ケーブルテレビがちょうどあって。それがちょっとあの・・・フライングじゃないですけど、石垣島の人のためだけに、日産の方が12月31日から流してくれて。でそれでけっこう、電話かかってきたんですよね。いつもみんな言うのは、「クルマもらえたか?」っていう話ばっかりして(笑)
日高:もらえなかったんですか?
優:もらえなかったですね(笑)
等:もらえるわけないですよね(笑)今から考えれば、当然なんですけどね。そういう・・・なんていうか、そういう甘い世界かなと思ってましたけどね(笑)
日高:逆に・・・あのホラ、BEGINっていうグループの名前が、一応日産の一年間の企業のテーマっていうのがBEGINってことで、選ばれたってことに対して、まだいろんなその・・・こういう世界がどうだかわかんなかったわけだよね。
3人:はい。
日高:で、実際どうだった?
栄昇:あのー・・・僕の場合は、見えてなかったので(笑)いっさいこう・・・興味なかった。こう、クルマ自体に。だからCMが決まったとたんに、こう、まぁ・・・いろんな撮影とかが始まるんですけど、そのときにスタッフの方々の数の多さだったりとか、カメラにしてもクレーン車が出たりとか、そういう・・・規模の大きさとかで実感してきましたね、大変なことになってるんだっていう。
日高:で、撮影のとき免許持ってたのは等だけだったっていう。
等:うん、はいはい。
日高:選ばれたっていう感じ、どうだった?
等:あぁもうね、ハッキリ言って何も・・・この自分たちの置かれてる状況とかね、そういうものに関しては自覚がなかったですね。やっぱり最初1年、2年ぐらいはね、なかったですよ。今になってみれば「なんて贅沢なデビューだったんだろう」とか、こう・・・いろいろ思うんですけど、あの当時はわかってなかったですよ。ハッキリ言って。それが実感みたいな感じ。
日高:なるほど。
優:いやーあん時、ほんとまだデビュー前だったんで・・・ハッキリ覚えてるのが、CM撮りが、あ、CM撮りじゃない。打ち合わせが、日曜日にやったんですよ。「なんで日曜日に行かないといけないかな」ってのが思った覚えがあって。でそれで3人、ものすごい遅刻して行ったんですよ。で、いわゆる広告会社の偉い人とか、日産の偉い人とか、Amuseの偉い人とか。それこそテイチクの偉い方とか、いろんな方がいるのに、俺たち2時間ぐらい遅れて行ったんですよね(笑)それで、ものすっごい怒らたっていうのを覚えてて。「なんで怒られるんだろう?」っていう(笑)ぐらいだから、ほんとに、自覚がなかったんでしょうね。あの時は。
日高:いやぁあの、すごく今的なお答えで・・・(笑)
(一瞬途切れる)
栄昇:・・・いひひひ(笑)
日高:であの、ちょっと順番がね、アレになっちゃうかもしんないけど・・・デビューのほら、キッカケってあるじゃないですか。
栄昇:はい。
日高:まぁ、僕なんかよくわかるんだけど、多少あの・・・もうほら。だいぶ年月経ってるんで。
栄昇:そうですね、はい。
日高:ちょっとその、デビューのキッカケっていうのを喋らせてもらいたいんですけど。で、当時まぁ『イカ天』っていうね、『イカすバンド天国』っていうアマチュアの・・・プロとかもあったの?
栄昇:いや、アマチュアだけです。
日高:の方が、ビデオテープで応募できて。でそれで、審査に通った方が、毎週10組、当時TBSの・・・夜中の12時くらいかな?
栄昇:うん。
日高:土曜日にやってまして。で、その中で、1週1週チャンピオンが出て、でそのチャンピオンが5週勝ちぬくと「イカ天キング」という形で脚光を浴びたと。
(正確には1週勝ちぬきで「イカ天キング」、5週勝ちぬきで「イカ天グランドキング」と呼ばれた)
栄昇:はい。
日高:で、あれですよね、諸先輩方からいうと・・・フライングキッズとか?
栄昇:フライング・キッズが初代の「イカ天キング」で、その次が僕たちですね。
日高:○○、マルコシアスバンプ、たま、カブキロックス、ブランキージェットシティ。つまりあのー、今残ってるのがBEGINと○○だけかなぁっていう。
栄昇:たまも一応・・・やってるよね。
日高:あ、やってるんだ。
優:そうですよね。やってるよね。
日高:あの、その当時自分はあの・・・あれだったんだよね。在宅審査員(笑)
3人:なははは(笑)
日高:すごくその、バンドのレコーディングが多くて、スタジオでこもってて。でみんなで当時だからその・・・○○とか○○とか。
3人:マイリス。
日高:みんなで「どーぞどーぞ」とか言ってやってた。どっちかと一緒に見てた記憶がある。
3人:へぇ〜。
日高:で、必ずあの時は電話とかファックスで送るんだけど、すごい、なんか・・・「すごい歌良くて、びっくりした」みたいなことを書いた記憶がある。だから当時あれは、業界ではやっぱりインパクトがあったんだと僕は思うんですけどね。
3人:はぁ〜。
日高:で、変な話あの・・・出たじゃない。1週から5週までの間、周囲ってどういうふうに変わったの?
3人:ん〜。
栄昇:あの〜・・・一変するんですよ、ほんとに。『イカ天』に出た瞬間から、道歩いててもサイン求められたりとか、話しかけられたり。僕にとって東京っていうのはこう・・・他人の街で、街を歩いてても別に気楽だったんですけど、一気にこうみんな○○っていうのはデビュー前にも関わらず、そん時にやっぱり一人とかすごく臆病になったんだと思うんですけど。それから、やっぱりあの・・・今まで、デビューとか、本当はあんまり考えてなかったんですよ。それがいきなりこう、いろんな人からの誘いがあって・・・食事しに行こうだったりとか。「これはちょっと、やばいんじゃないか」っていう・・・そんな恐怖心を覚えましたね。
等:うんもう、あの・・・やっぱり同じですよ。一気に変わった瞬間を見ましたね。自分たちも感じたし、やっぱりこう・・・よく話するのが、あの当時僕の車でよく移動してたんですけど、スタジオにも車で3人で夜中行ったりとかしてたんですけど、最初に初めて、第一週目で「イカ天キング」になったときに、銀座から帰る246・青山通りを抜けるときに、静まりかえった・・・夜中3時・4時ぐらいだから、静まりかえった街があるじゃないですか。そん時にこう、本当にね、「ああ俺の街」っていうような感じがね(笑)なんか、そのぐらいの気持ちになりましたね。
優:いやもう、ほんと、同じ・・・感じですね。
栄昇:フッフフフ(笑)
日高:で、それから当然ほら、それが終わったときに契約をしていくわけじゃない。
3人:はい。
日高:で、とかにも出てたけど、まぁ事務所のAmuseさんと、契約しにいって・・・で、どうだった?わかった?これがそういうもんだって。
(BEGINのデビューからの軌跡を追ったストーリー本、「さとうきび畑の風に乗って」のこと)
栄昇:わからなかったですね。ただ・・・最初に僕たちをひろってくれたプロデューサーの方がいて、その人だけを信頼してましたね。
(その後アミューズの常務取締役となる松崎澄夫氏)
栄昇:それは直感でしかないんですよ。「この人はきっといい人だ」、「この人はちょっと僕らにとって敵だな」みたいな(笑)直感でしか判断してなかったんだけど。でも、そのプロデューサーの方だけを信頼してたので、本当にあの・・・その当時、事務所の七階だったかな?
等:七階だね。
栄昇:七階でホントに、「契約書にサインするのか、ここから飛び降りるのか決めろ」って言われたときに、笑えたんですよね(笑)
等:ハハハッ(笑)
優:恐っ(笑)
栄昇:だから、そのぐらいの・・・なんていうんだろ、気持ちが・・・その時からもう信じてたと思うし、「ああこの人のいるとこだったら俺はやっていける」って思いましたね。
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