第11回(1938年)アカデミー賞
| この回、『大いなる幻影』がフランス映画としては初めて作品賞にノミネートされた。だが、まだ外国語映画賞のない時代で、受賞作は下馬評通り、現代社会の矛盾をついた痛烈な風刺喜劇『我が家の楽園』に落ちついた。フランク・キャプラ監督も3回目の監督賞受賞となった。 俳優組合を中心とする人たちから「宣伝の道具に使われすぎる」という批判を浴びた映画芸術科学アカデミーが、非商業的・非政治的な団体として再建されたのは、新会長となったフランク・キャプラの力に負うところが大きかった。 この回、最大の称賛を集めた作品は、他でもないウォルト・ディズニーの『白雪姫』だった。アニメーション映画の枠を越えた傑作が何らかの主要賞を受賞してもおかしくはなかったが、残念ながら特別賞を受賞するにとどまった。 |
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全部門ノミネート&受賞一覧
| 作品賞 (History) |
|---|
| ◆ 我が家の楽園 ◇ ロビンフッドの冒険 ◇ 城砦 ◇ 四人の姉妹 ◇ 大いなる幻影 ◇ 黒蘭の女 ◇ ピグマリオン ◇ テスト・パイロット |
| 監督賞 (History) |
| ◆ フランク・キャプラ (我が家の楽園) ◇ マイケル・カーティス (汚れた顔の天使) ◇ マイケル・カーティス (四人の姉妹) ◇ ノーマン・タウログ (少年の町) ◇ キング・ヴィダー (城砦) |
| 主演男優賞 (History) |
| ◆ スペンサー・トレイシー (少年の町) ◇ シャルル・ボワイエ (カスバの恋) ◇ ジェームズ・キャグニー (汚れた顔の天使) ◇ ロバート・ドーナット (城砦) ◇ レスリー・ハワード (ピグマリオン) |
| 主演女優賞 (History) |
| ◆ ベティ・デイビス (黒蘭の女) ◇ フェイ・ベインター (WHITE BANNERS) ◇ ウェンディ・ヒラー (ピグマリオン) ◇ ノーマ・シアラー (マリー・アントワネットの生涯) ◇ マーガレット・サラヴァン (三人の戦士) |
| 助演男優賞 (History) |
| ◆ ウォルター・ブレナン (KENTUCKY) ◇ ジョン・ガーフィールド (四人の姉妹) ◇ ジーン・ロックハート (カスバの恋) ◇ ロバート・モーリー (マリー・アントワネットの生涯) ◇ ベイジル・ラスボーン (放浪の王者) |
| 助演女優賞 (History) |
| ◆ フェイ・ベインター (黒蘭の女) ◇ ボーラ・ボンディ (OF HUMAN HEARTS) ◇ ビリー・バーク (MERRILY WE LIVE) ◇ スプリング・バイイントン (我が家の楽園) ◇ ミリザ・コージャス (グレート・ワルツ) |
| 脚色賞 (History) |
| ◆ ピグマリオン ◇ 少年の町 ◇ 城砦 ◇ 四人の姉妹 ◇ 我が家の楽園 |
| オリジナル原案賞 (History) |
| ◆ 少年の町 ◇ 世紀の楽団 ◇ 汚れた顔の天使 ◇ 封鎖線 ◇ アヴェ・マリア ◇ テスト・パイロット |
| 撮影賞 (History) |
| ◆ グレート・ワルツ ◇ カスバの恋 ◇ 海賊 ◇ 黒蘭の女 ◇ アヴェ・マリア ◇ MERRILY WE LIVE ◇ ARMY GIRL ◇ スエズ ◇ モーガン先生のロマンス ◇ 我が家の楽園 ◇ 心の青春 |
| 室内装置賞 |
| ◆ ロビンフッドの冒険 ◇ トム・ソーヤ ◇ 世紀の楽団 ◇ カスバの恋 ◇ 気儘時代 ◇ 華麗なるミュージカル ◇ 素晴らしき休日 ◇ 放浪の王者 ◇ アヴェ・マリア ◇ マリー・アントワネットの生涯 ◇ MERRILY WE LIVE |
| 録音賞 |
| ◆ 牧童と貴婦人 ◇ ARMY GIRL ◇ 四人の姉妹 ◇ 放浪の王者 ◇ MERRILY WE LIVE ◇ SWEETHEARTS ◇ スエズ ◇ 年ごろ ◇ モーガン先生のロマンス ◇ 我が家の楽園 |
| 編集賞 |
| ◆ ロビンフッドの冒険 ◇ 世紀の楽団 ◇ グレート・ワルツ ◇ テスト・パイロット ◇ 我が家の楽園 |
| 作曲・編曲賞 |
| ◆ 世紀の楽団 ◇ 気儘時代 ◇ 青春女学生日記 ◇ 華麗なるミュージカル ◇ 黒蘭の女 ◇ アヴェ・マリア ◇ SWEETHEARTS ◇ 心の青春 ◇ THERE GOES MY HEART ◇ セニョリタ ◇ 風雲のベンガル |
| 作曲賞 |
| ◆ ロビンフッドの冒険 ◇ 封鎖線 ◇ 牧童と貴婦人 ◇ 放浪の王者 ◇ マリー・アントワネットの生涯 ◇ PACIFIC LINER ◇ スエズ ◇ 心の青春 ◇ 底抜け極楽大騒動 ◇ ARMY GIRL ◇ 氷上リズム |
| 歌曲賞 |
| ◆ Thanks for the Memory (百万弗大放送) ◇ Always and Always (MANNEQUIN) ◇ Change Partners and Dance with Me (気儘時代) ◇ The Cowboy and the Lady (牧童と貴婦人) ◇ Dust (西部の星空の下で) ◇ Merrily We Live (MERRILY WE LIVE) ◇ A Mist Over the Moon (結婚の断層) ◇ My Own (年ごろ) ◇ Now It Can Be Told (世紀の楽団) ◇ Jeepers Creepers (GOING PLACES) |
| 短編アニメーション賞 |
| ◆ 牡牛のフェルディナンド ◇ BRAVE LITTLE TAILOR ◇ MOTHER GOOSE GOES HOLLYWOOD ◇ GOOD SCOUTS ◇ わんぱくスパンキー |
| アービング・G・サルバーグ賞 |
| ◆ ハル・B・ウォリス |
| 特別賞 |
| ◆ ディアナ・タービン/ミッキー・ルーニー (若者の典型的な精神を映画にもたらしたこと、また子役の演技の規準を 高めることに重要な貢献をした) ◆ ハリー・M・ワーナー (アメリカ人の自由に対する初期の闘争のエピソードを短篇で描いた映画の製作) ◆ ウォルト・ディズニー (『白雪姫』の製作でアニメに新しいエンタテインメントの分野を開拓) ◆ オリバー・マーシュ/アレン・デイビー (『SWEETHEARTS』のカラー撮影) ◆ 北海の子 (『北海の子』の特撮・音響効果の比類なき創作性) ◆ J・アーサー・ボール (カラー映画の進歩に顕著な功績) |