
| 吉田 修一 | (1968.9.14−) |
| よしだ・しゅういち 1968(昭和43)年、長崎県長崎市生まれ。法政大学経営学部卒。 1997年、『最後の息子』で文学界新人賞を受賞しデビュー。 2002年、『パレード』で第15回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で第127回芥川賞を受賞。 2007年、朝日新聞に連載していた『悪人』で第61回毎日出版文化賞と、第34回大佛次郎賞を受賞。 2010年、『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞。 |
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*読んだ著書*
パレード
(2002年刊/幻冬社)
〔概要〕
先輩の彼女に片思いをする大学生、恋人を追いかけ上京し彼からの連絡をただ待つだけの美女、
酒癖にいささか難のあるイラストレーター、そのイラストレーターがお持ち帰りした男娼、
映画配給会社に務める健康オタク。大した理由もなく2LDKのアパートで共同生活を送る男女5人。
上手くやっていくために、本音はオブラートに包んで暮らしている。
そんな現代的人間関係の中、繰り広げられる日々の中である事件が…。
〔感想〕
ラストでびっくりしました。「えっ?これで終わりなの?」という、あまりよくない意味で。
そこまでいい感じのストーリーできてたのに、最後はあまりにも唐突な感じがしたし、
唐突なのは別にいいとしても、物語としてちゃんと完結してほしいなぁと思いました。
衝撃的なラストとしては、『イニシエーション・ラブ』のほうが構成的なところに救いを求められてよかった。
今作の場合は、「他の住人たちが本当に知っていたのか」、曖昧なところがあってね。
そう、一言で言えば「消化不良」なラストです。個人的な好みとしては、あまりスッキリしない終わり方でした。
評価/★★★☆☆
パーク・ライフ
(2002年刊/文藝春秋)
〔概要〕
地下鉄で人違いして話しかけた不思議な女性との偶然の再会が、僕の好奇心に火をつけて…。
東京のド真ん中「日比谷公園」を舞台に、男と女の“今”をリアルに描く、第127回芥川賞受賞作。
表題作「パーク・ライフ」と、「flowers」の2編を収録。
〔感想〕
読んだことのない作家だと思って図書館で借りたら、過去に読んだことのある作家さんでした。
でも、その小説の記憶がほとんどない…。ということで、「初めまして」と言ってもいいんじゃないかな?
中編を2作収録しているけど、どちらも正直何が言いたいのかよくわからない物語でした。
「パーク・ライフ」は芥川賞をとった作品だけど、都会の男女の会話劇で、特に何かが起きるわけでもなく。
「flowers」は意味ありげな登場人物たちが、何か事件を起こすのかと思いきや、そこまでのこともなく…
結果的に、どちらもぼんやりとした印象しか残らなかったかな。あまり相性がよくないのかな?
評価/★★★☆☆