
| 沼田 まほかる | (1948.?.?−) |
| ぬまた・まほかる(女性) 1948(昭和23)年、大阪府生まれ。 若くして結婚し、夫が寺の住職となるが、その後離婚。得度して自身が僧侶となる。 40代半ばで知人と建設コンサルタント会社を創設するが十年ほどで倒産。 50代で初めて書いた長編小説『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞。 56歳で遅咲きのデビューを果たす。 2012年、『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされると人気が爆発した。 |
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*読んだ著書*
ユリゴコロ
(2011年刊/双葉社)
〔概要〕
末期がんと告知された父の留守の間に、押入れから見つけた「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。
それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか−。
〔感想〕
この作家さんの物語は初めて読みましたが、湊かなえさんや真梨幸子さんらと並び「イヤミスの旗手」
(イヤミス=読んだらイヤな気分になるミステリー)として注目されている方なんだそうです。
たしかに、読み始めたら…殺人者の独白文だし、殺人や血の描写も多く、イヤな気分になるので賛否両論がありそうです。
物語の背景に馴染んできた中盤以降は、手記の内容と、主人公・亮介の葛藤にどんどんひきこまれていきました。
最後の結末はちょっと予想していなかったんですが、すごい爽快感でした。
総じて面白い小説だったと思いますが、やっぱり好き嫌いは分かれるかもしれないですね。
(以降、ネタバレあり注意!マウスをなぞってお読みください)
この物語、映像化するとしたら、若い頃の美紗子&英実子と、現代の細谷さん&母(先に亡くなった方)は全く別々の女優さんが演じて、真相がわかった後のプレイバックシーンでは、若い頃を演じた女優さんがそのシーンを演じなおすという演出がよさそうですね。
評価/★★★☆☆