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アゲイン/28年目の甲子園
2015年/ドラマ

<監督・脚本>
大森寿美男
<原作>
重松清
<出演>
坂町晴彦/中井貴一
戸沢美枝/波瑠
高橋直之/柳葉敏郎
立原裕子/和久井映見
沙奈美/門脇麦
松川典夫/太賀
柳田建司/西岡徳馬
山下徹男/木村仁
坂町晴彦(高校時代)/工藤阿須加
<ストーリー&コメント>
新聞社の総務課で働く46歳の元高校球児・坂町晴彦の元に、チームメイトだった松川典夫の娘・美枝が突然訪ねてきた。彼女は、長年音信不通だった典夫が、2011年の震災で亡くなったこと、遺品の中からチームメイト全員に宛てた27年分の投函されなかった年賀状の束があったことを告げる。父のことを詳しく知りたいと願う美枝は、彼女が学生スタッフとして働く“マスターズ甲子園”への参加を坂町に勧める。ところが坂町の反応は、意外なほどそっけないものだった。その原因は、美枝にだけは明かしたくない、28年前のある事件にあったのだが…。
人気作家・重松清が、元高校球児たちが再び甲子園を目指す“マスターズ甲子園”をテーマに綴った同名小説を映画化。28年前に甲子園出場の夢を奪われた男たちが、それぞれのわだかまりや葛藤と向き合い、苦い青春の思い出に決着を付ける姿を描く。主題歌は浜田省吾の「夢のつづき」。
夫婦ともに興味のある野球がテーマの映画ということで観に行ったんですが、想像以上にいい作品でした。ストーリーはわりと一本調子なんですが、やっぱりキメのシーンではグッときてしまいました。県大会決勝のホームラン、遺品のグローブの2つのシーンで泣いてしまいました。舞台は野球だけど、真のテーマは親子の絆ですね。映画館に観に行ったんですが、客席はわりと中高年が多く、もっとたくさんの人に観てもらいたい映画だなと思いました。
120分/★★★★
(2015年1月17日)

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天空の蜂
2015年/クライムアクション

<監督>
堤幸彦
<脚本>
楠野一郎
<出演>
湯原一彰/江口洋介
三島幸一/本木雅弘
赤嶺淳子/仲間由紀恵
雑賀勲/綾野剛
室伏周吉/柄本明
中塚一実/國村隼
佐久間/光石研
今枝/佐藤二朗
湯原高彦(少年時代)/田口翔大
湯原高彦(成人)/向井理
<ストーリー&コメント>
1995年8月8日。航空自衛隊に納入されるはずの最新大型輸送ヘリ“ビッグB”は予定と異なり、設計者の湯原の幼い息子を乗せて、福井県にある高速増殖炉の上空に到着する。“ビッグB”を遠隔操作する、“天空の蜂”を名乗る謎のテロリストは政府に対し、日本の全土にある原発の破棄を要求してくる。湯原は同じ会社の同期で、高速増殖炉を設計した三島と協力し合い、息子の救出と“ビッグB”の墜落阻止に全力を挙げるのだが…。
人気作家の東野圭吾が1995年に発表した原作小説を、20年後の2015年に映画化。
原作小説がとても面白かったので観てみたんですが、映画版もなかなかの出来でした。原作版では時代設定的にやや古さを感じる部分もあったけど、そのあたりは現代の映画化ということであまり違和感なく表現されていたように思います。また、原作と違うアレンジが少しありましたが、あまり気になる程度ではなかったかな。
原作はかなり昔の作品ですが、原発の放射能のこととか、かなり未来を予見した作品になっていたのが怖かったです。それが2015年の映画化で、東北の震災や、福島の原発にからめていて日本の原発政策に警鐘を鳴らす作品になっているのかな。将来のことを考えれば、処理機能が人類の限界をはるかに超越しすぎている原発政策は、今すぐすべて中止にすべきだと思うんですけどね。原発にしても、米軍基地の問題にしても、今の政治家の思惑や利権だけで進めていい話では、まったくないと思うんですけどね…。
138分/★★★★
(2016年12月11日)

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日本のいちばん長い日
2015年/歴史ドラマ

<監督・脚本>
原田眞人
<出演>
阿南惟幾/役所広司
昭和天皇/本木雅弘
畑中健二/松坂桃李
迫水久常/堤真一
鈴木貫太郎/山崎努
<ストーリー&コメント>
いよいよ日本の敗色が濃くなった1945年7月末、連合国軍は日本に対して無条件降伏を迫るポツダム宣言を発表。それを受諾するか日本政府が返答を先送りにする間に、8月6日に広島、次いで8月9日には長崎に原爆が投下される緊迫した事態に。それでもなお、陸軍の若手将校たちは徹底抗戦を唱える。彼らの暴発を抑えるのに陸軍大臣・阿南が苦慮する一方、鈴木首相は御前会議を開いて天皇の聖断を仰ぐよう、冷静に事を進めていくのだった…。
1945年8月の終戦前夜、日本の前途をめぐってギリギリの攻防が繰り広げられた御前会議から玉音放送へと至る緊迫の24時間に焦点を当てた半藤一利の傑作ノンフィクションを、原田眞人監督が、岡本喜八監督の1967年版を48年ぶりにリメイク。
すごく重厚なドラマでした。重厚すぎて、時に眠気が…(苦笑)次々に出てくる登場人物の立ち位置、利権関係がわかりにくいので、内容を理解するのに必死(一緒に観ていた奥さんは、よくわからなかったところもあったようです)。誰がどんな発言をして、どういう動きをして、どういう結末にたどり着いたのか。そのあたりはしっかりと記録も残っているだろうし、いい加減に描写はできないので、神経をつかうところかもしれませんね。それにしてもこんなにシリアスな映画が、戦後まもなくの1967年に作られていたということに驚きでした(当時まだ存命中だった昭和天皇自身もご覧になられたそうです)。
日本人は、こういう映画をきっかけに、もっともっと自分の国を知らないといけないですね。
137分/★★★☆☆
(2016年8月14日)