| 機動戦士ガンダムI | |
| きどうせんしガンダム ワン | |
| 1981年松竹 <総監督> 富野喜幸(由悠季) <監督> 藤原良二 <キャラクター・デザイン> 安彦良和 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 <声優> アムロ・レイ/古谷徹 シャア・アズナブル/池田秀一 ブライト・ノア/鈴置洋孝 ハヤト・コバヤシ/鈴木清信 ミライ・ヤシマ/白石冬美 セイラ・マス/井上瑤 フラウ・ボゥ/鵜飼るみ子 ガルマ・ザビ/森功至 ナレーション/永井一郎 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0079年。人類は増えすぎた人口の活路を宇宙に求めていた。スペース・コロニーのひとつ、サイド3がジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対し独立戦争を開始する。ジオン軍は、宇宙白兵戦用の新兵器として、人型巨大ロボット「モビルスーツ」をいち早く実用化し、連邦を圧倒してゆく。そんな中、サイド7に暮らす15歳の少年アムロ・レイは、戦火から逃れる途中、偶然から連邦軍の試作モビルスーツ、ガンダムに乗り込むことになり、戦場の真っ只中に立たされる。戦線は人々の意思とは関係なく、激しさを増していくのだった…。 日本アニメ史上に輝く金字塔『機動戦士ガンダム』。1979年のTVシリーズ初放送時は視聴率が低迷したものの、再放送ごとに人気が加熱、現在まで続く驚異的なブームを築き上げた。平凡な少年が望まず戦争に巻き込まれ、大人へと成長してゆくというストーリーは、富野由悠季総監督のライフワークとも呼べるものだ。再放送などによる人気の高まりを受けて作られた劇場版三部作の第一部の本作では、TV版の1〜13話までを再編集、TV版にはない新カットも加え、1981年の春に劇場公開された。 絵だけはさすがに20年という時間を感じてしまうが、ストーリー、キャラクター、デザインなど、あらゆる点において全く色褪せていない。まさに、全てのガンダムの原点の作品だ。 <再観> いつ観ても、何度観ても面白い。ひとつひとつのセリフが、ことごとくすべて名セリフなんだよね。 |
| 139分/★★★★★ (再観・2005年8月19日) (再観・2019年3月30日) |
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| 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 | |
| きどうせんしガンダム ツー あい・せんしへん | |
| 1981年松竹 <監督> 富野喜幸(由悠季) <キャラクター・デザイン> 安彦良和 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 <声優> アムロ・レイ/古谷徹 シャア・アズナブル/池田秀一 ブライト・ノア/鈴置洋孝 ミライ・ヤシマ/白石冬美 セイラ・マス/井上瑤 リュウ・ホセイ/飯塚昭三 カイ・シデン/古川登志夫 ミハル・ラトキエ/間嶋里美 マチルダ・アジャン/戸田恵子 ナレーション/永井一郎 |
<ストーリー&コメント> 地球連邦とジオン公国間の戦争はさらに激しさを増していた。ホワイトベースでサイド7を脱出したアムロたち若年兵もまた、戦いの渦中へと押し流されて行く。地球への降下後も、「青い巨星」ランバ・ラルや、「黒い三連星」との死闘、「赤い彗星」シャアとの再戦…。華々しい緒戦の勝利から自信過剰になっていたアムロは、仲間の死や歴戦の猛者との死闘の中で、一人の戦士としての自覚を持ち始める。やがて彼は、ニュータイプと呼ばれる能力を現していくが…。 現在も多くの続編や外伝を生み出している「機動戦士ガンダム」。その最初のTVシリーズ、通称「ファースト・ガンダム」と呼ばれるTVシリーズの16話〜31話前半までを再構成し、新作カットを加えて劇場用に再編集した三部作の第二部。前作から約4ヶ月という短期間で制作され、1981年の夏に劇場公開された。 『哀・戦士編』の副題の通り、主人公アムロが戦いや仲間の死を通じて戦士へと成長する姿が描かれる。ジオン軍の新型モビルスーツも次々と登場し、三部作中もっとも戦闘場面の多いパートとなった。「ガンダム」という世界を借りて描かれる戦争の極限状態における人々の様相。単なるロボット・アニメという枠を越えて描かれる「ガンダム」の戦争観、思想、哲学。子供だましではなく、大人も含め多くの人に支持される理由のすべてはここにある。 また、「人の革新」ニュータイプの概念がテーマとして扱われている。 <再観> いつ観ても、何度観ても面白い。ひとつひとつのセリフが、ことごとくすべて名セリフなんだよね。 |
| 133分/★★★★★ (再観・2005年8月19日) (再観・2019年5月01日) |
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| 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 | |
| きどうせんしガンダム スリー めぐりあいそらへん | |
| 1982年松竹 <総監督> 富野喜幸(由悠季) <キャラクター・デザイン> 安彦良和 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 <声優> アムロ・レイ/古谷徹 シャア・アズナブル/池田秀一 ブライト・ノア/鈴置洋孝 ミライ・ヤシマ/白石冬美 スレッガー・ロウ/井上真樹夫 セイラ・マス/井上瑤 テム・レイ/清川元夢 ララァ・スン/潘恵子 ドズル・ザビ/玄田哲章 ギレン・ザビ/銀河万丈 ナレーション/永井一郎 |
<ストーリー&コメント> ホワイトベースは、再び宇宙へと上がる。ニュータイプとして覚醒したアムロは、迫りくるジオン軍を次々とガンダムで撃破して、すさまじい戦果をあげていく。激戦に疲れたホワイトベースは中立コロニーであるサイド6へと向かうが、そこでアムロは、宿敵シャアと、彼が発見したニュータイプの少女ララァ・スンに出会う。アムロとララァの精神は同じニュータイプとして強く共鳴するが、2人が再会するのは戦場の真っ只中、敵同士としてだった。そして戦争も、いよいよ終結へと向かっていく…。 劇場版三部作の完結編で、1982年に劇場公開された。TV版の31話後半から最終43話までのエピソードを凝縮した形になっている。多数の新カットが加えられ、さらにアニメーション・ディレクターの安彦良和が全体のリファインを手がけることで、ほとんど新作といえるほど完成度が高められている。 ジオンと地球連邦の「一年戦争」の終結と共に、アムロとララァの出会いと別れ、宿敵シャアとの決戦という「個人のめぐりあい」を中心に話が進み、様々な人間関係が完結編としてドラマティックに描かれている。 ラストシーンは、何度見ても泣けます。まさにガンダム史上最高の傑作。人類の遺産として後世に永く語り継いでいきたい名作です。 <再観> 最高です。 |
| 141分/★★★★★ (再観・2005年8月21日) |
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| 伝説巨神イデオン 接触篇 | |
| でんせつきょじんいでおん せっしょくへん | |
| 1982年松竹 <総監督> 富野喜幸 <監督> 滝沢敏文 <キャラクター・デザイン> 湖川友謙 <メカニカル・デザイン> 樋口雄一 <声優> ユウキ・コスモ/塩屋翼 イムホフ・カーシャ/白石冬美 ジョーダン・ベス/田中秀幸 フォルモッサ・シェリル/井上瑤 カララ・アジバ/戸田恵子 ファトム・モエラ/佐々木秀樹 イラ・ジョリバ/塩沢兼人 ギジェ・ザラル/林一夫 ハルル・アジバ/麻上洋子 |
<ストーリー&コメント> 西暦2300年代、人類はその活動領域を宇宙へ広げ様々な植民惑星を開拓していた。そんな地球の開拓惑星の一つ、植民惑星ソロ星に伝説の第6文明人の遺産である“イデの無限力”を求めてバッフ・クランという異星人の調査団が降り立つ。突然の異星人からの攻撃にさらされる中、ソロ星の少年ユウキ・コスモは戦いに呼応したかのように目覚めた古代遺跡・イデオンに乗り込み、敵を撃退する。イデオンとともに復活した母艦ソロ・シップとともにコスモたちはバッフ・クランに追われる逃避行を余儀なくされのだった…。 『機動戦士ガンダム』シリーズの富野喜幸(現:由悠季)監督が手がけたTVアニメーションの劇場版。視聴率低迷により39話で打ち切られたTV版をまとめた前編「接触篇」と、本来描かれるはずだった結末を描いた後編「発動篇」の2作が同時公開された。 タイトルだけはもちろん知っていましたが、2020年に初めてしっかりとシリーズ全話を通して観て、その面白さにびっくりしました。テレビシリーズの前半部分を再編集したものですが、毎話繰り広げられた地球人とバッフ・クランとの小競り合いはバッサリ割愛されているので、戦闘がほとんどなく、むしろソロ・シップ内部の人間模様が中心に描かれていきます。おおまかなエピソードはなぞられているものの、かなりザックリとした描かれ方なので、テレビシリーズをちゃんと観ていないと置いてけぼりを食ってしまうことに…。固有名詞もかなり多いし、この手の「テレビシリーズの劇場版化」はかなり入り口が狭い感じがしますね。 |
| 84分/★★★☆☆ (2020年12月28日) |
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| 伝説巨神イデオン 発動篇 | |
| でんせつきょじんいでおん はつどうへん | |
| 1982年松竹 <総監督> 富野喜幸 <監督> 滝沢敏文 <キャラクター・デザイン> 湖川友謙 <メカニカル・デザイン> 樋口雄一 <声優> ユウキ・コスモ/塩屋翼 イムホフ・カーシャ/白石冬美 ジョーダン・ベス/田中秀幸 フォルモッサ・シェリル/井上瑤 カララ・アジバ/戸田恵子 ファトム・モエラ/佐々木秀樹 イラ・ジョリバ/塩沢兼人 キッチ・キッチン/鵜飼るみ子 ギジェ・ザラル/林一夫 ハルル・アジバ/麻上洋子 ドバ・アジバ/石森達幸 |
<ストーリー&コメント> 無限エネルギー「イデ」をめぐる地球人とバッフ・クラン人の争いに巻き込まれたコスモやベスらソロシップのクルーたちは、地球からも見捨てられ、必死の宇宙逃亡を続けていた。そんな中、バッフ・クラン人のカララがベスとの間に子を身ごもったことから、コスモらは2つの種族が分かり合える道を模索する。しかし、その思いとは裏腹に2つの種族の争いは壮絶な最終決戦へとなだれ込み、イデの「無限力」が解放されてしまうのだった…。 『機動戦士ガンダム』シリーズの富野喜幸(現:由悠季)監督が手がけたTVアニメーションの劇場版2部作の完結編。本来は全43話の予定だったものの、視聴率低迷で唐突に打ち切りとなったテレビ版最終第39話の本来の続編です。キッチンやギジェのエピソードが冒頭に軽く触れられた後は、ほぼ全新作と言ってもいい内容でした。近所のレンタル店にソフトがなかったので、動画配信サービスで観ましたが、これを手軽に観られるのは便利だし、感動ですね。 内容はとにかく凄かったです。テレビシリーズを観た方だけが視聴に耐えうるものと言えるのは相変わらずなので、完全に一般人、初見の方を排除している分、ファンを完全に満足させてくれる内容でした。テレビ版の最終回では、最後のたった2分で世界が消滅してしまうという「ナレ死」に近い終わり方だったのですが、その後も続けられた壮絶な戦いの内容が圧巻。次々と倒れていく登場人物たち、新しい命に向けられた「イデ」の輝き…アニメの領域を遥かに超えて、宗教的ともいえる「イデオン」の世界がここにありました。 結局、「イデ」とは何なのか。世界を、宇宙を「よき者たち」に委ねようとする「大いなる意思の力」のようなものかな。神様のようでもあるけど、神様にしては超越的な存在だし、ちょっと違うかも。人が力を持ちすぎた時、それを淘汰して、力の均衡を整えようとする存在、それが「イデ」なのかも。『逆襲のシャア』でシャアが隕石を落とそうとしたのも、局所的には同じようなこと。現代の世界においても、種族間や宗教、教義による争いは絶えないし、人は無益な悲劇の歴史を繰り返す。なぜお互いに、もっと分かり合えないのか。相手のことをほんのちょっとだけでも思うこと、隣にいる人にひとかけらだけの優しさを与えることで、世界はもっととても簡単に、ひとつになれるはず。地球人同士の醜い争いが続く限り、いつか「イデ」が発動して、悪しき者たちはすべて淘汰されてしまえばいい。そして、地球はしばらく休ませ、よき者たちだけで宇宙に上がり、新しい世の中を創ればいい。冨野監督の作品に触れると、「ガンダム」シリーズにも通ずる、そういう発想に行きつくよね。大人たちや、古い者たちが跋扈する世界は終わりにする。「イデ」は新しい命を選ぶ。未曽有のウィルス危機に瀕した2020年の世界で、遠きはずの未来を少し近く感じた、そんな作品でした。本当に、すごいわ、これは。 |
| 99分/★★★★☆ (2020年12月28日) |
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| 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア | |
| きどうせんしガンダム ぎゃくしゅうのシャア | |
| 1988年松竹 <原作・脚本・監督> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 北爪宏幸 <モビルスーツ・デザイン> 出渕裕 <声優> アムロ・レイ/古谷徹 シャア・アズナブル/池田秀一 ブライト・ノア/鈴置洋孝 チェーン・アギ/弥生みつき ハサウェイ・ノア/佐々木望 ナナイ・ミゲル/榊原良子 クェス・パラヤ/川村万梨阿 ギュネイ・ガス/山寺宏一 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0093年。スペースノイドの窮状に応えようとしない地球連邦の腐敗を断罪するシャア・アズナブルは、ネオ・ジオン軍を再興し、自ら総帥として地球に敵対した。シャアは地球人類の粛正を図り、隕石を落下させて地球を攻撃しようとする。アムロやブライトら連邦軍独立部隊「ロンド・ベル」は、シャアの野望を食い止めようと戦いを挑む。地球と人類の未来をかけて両軍が激突する中、ついに宿命のライバル、アムロとシャアの最終決戦が始まる…。 「ファースト・ガンダム」の劇場用三部作は、総観客動員数800万人という社会現象まで発展していった。鳴り止まない「ガンダム」人気をうけて、「ガンダム」10周年にかけて制作された初の劇場用オリジナル作品。 本作はアムロとシャアの最後の戦いが描かれていて、「ガンダム・サーガ」第一期の最終章的位置付けとなっている。 アムロの乗るνガンダム、シャアのサザビーなど新型モビルスーツが入り乱れる戦闘シーンを始め、いち早くCGも取り入れた作画は当時の最高レベル。TVの制約を離れた富野監督の演出も冴え、地球と宇宙を巡る複雑な物語と、多くの登場人物を見事に描き分けている。 『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』と同様、涙なくしては見られない。戦いの中に繰り広げられる主義と主張、理念とエゴ。すべてを包括する大きさと、細かな人間模様を描く繊細さを持ち合わせている。 テレビシリーズ、OVA、劇場版を含め、全ての「ガンダム」映像作品の、間違いなく頂点に君臨する最高傑作。 |
| 120分/★★★★★ | |
| 機動戦士ガンダム F91 | |
| きどうせんしガンダム フォーミュラ ナインティーワン(エフきゅうじゅういち) | |
| 1991年松竹 <監督> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 安彦良和 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 <声優> シーブック・アノー/辻谷耕史 ベラ・ロナ/冬馬由美 リィズ・アノー/池元小百合 レズリー・アノー/寺島幹夫 モニカ・アノー/荘司美代子 マイッツアー・ロナ/高杉哲平 カロッゾ・ロナ/前田昌明 ドレル・ロナ/草尾毅 ザビーネ・シャル/梁田清之 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0123年。人類が宇宙に進出して長い年月が過ぎていた。サイド4のスペースコロニーのひとつ、フロンティアIVにクロスボーン・バンガードと名乗る軍隊が侵攻し、圧倒的な戦力でここを占拠してしまった。シーブック・アノーは仲間とともにコロニーから脱出を試みるが、その際に幼なじみのセシリー・フェアチャイルドがクロスボーンに捕らわれてしまう。傷つきながらもかろうじてコロニーを脱出し、フロンティアIへと逃げ込んだ彼等を待っていたのは、地球連邦軍の最新鋭試作モビルスーツとして開発された“F91ガンダム”だった…。 シャアやアムロの活躍した時代から30年後を舞台に、「ガンダム」第二期最初の作品として劇場公開された。かつての登場人物は誰一人登場しないのが新鮮だ。当初はTVシリーズとして企画されたため、非常に情報密度の高い構成になっている。ただ…見所は随所にあるが、2時間に詰め込んだため内容が溢れている感じは否めない。原作(小説版)の前半ほとんどを占めるハウゼリィ・ロナの政治への関与部分は全てカットされている。アニメにはしずらい部分なんだろうけど。 メカ的には、飛躍的な時代の進化が見て取れる。核融合エンジンを搭載し小型化が可能になったモビルスーツや、ビームシールドやヴェスパーなど後の時代の標準装備となる新しい装備が本作で初登場した。 |
| 120分/★★★☆☆ (1992年5月13日) |
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| 機動戦士ガンダム0083 “ジオンの残光” | |
| きどうせんしガンダム ダブルオーエイティースリー ジオンのざんこう | |
| 1992年松竹 <監督> 今西隆志 <キャラクター・デザイン> 川元利浩 <メカニカル・デザイン> カトキハジメ ほか <声優> コウ・ウラキ/堀川亮 ニナ・パープルトン/佐久間レイ アナベル・ガトー/大塚明夫 シナプス/大塚周夫 ジャミトフ・ハイマン/西村知道 バスク・オム/郷里大輔 ケリィ・レズナー/玄田哲章 サウス・バニング/菅原正志 チャック・キース/山田義腥 モーラ・バシット/伊倉一寿 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0083年。「一年戦争」集結から3年、青年少尉コウ・ウラキはテストパイロットとして、連邦軍オーストラリア基地で訓練に明け暮れていた。だが、彼の目の前で、2機の最新型ガンダムのうちの1機が強奪されてしまう。コウはもう1機のガンダムでこれを追うが、未熟さゆえに取り逃がしてしまう。ガンダムを強奪したのはジオン軍残存兵力、デラーズ・フリートだった。彼らは地球連邦政府に宣戦を布告する。ジオンのエースパイロット、アナベル・ガトーとコウ・ウラキの死闘が始まる…。 OVA(テレビでも映画でもなく、ビデオのみでリリースされるアニメ)シリーズ『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』を再編集し、新作カットを加えて構成された劇場版。劇場版では、ヒロイン、ニナ・パープルトンの視点で物語が進行していく。 時代的には、『ファーストガンダム』と『Ζガンダム』間のミッシングリンクをつなぐ宇宙世紀0083年が舞台。ザクやジムなど人気モビルスーツがリファインされて数多く登場している。ドラマも軍事冒険小説風な重厚な展開を見せた。また、2種類の異なるガンダム同士が戦った初めての作品でもある。 OVAならではの美麗なグラフィックが見所。モビルスーツ同士の戦闘シーンは圧巻だ。特に、物語後半に登場する大型モビルスーツを描いたカトキ・ハジメのデザインワークは彼の知名度を飛躍的に高めたものだった。個人的には、大好きなシリーズのひとつです。 |
| 120分/★★★★☆ | |
| 新機動戦記ガンダムW ENDLESS WALTZ 特別編 | |
| しんきどうせんきガンダムウイング エンドレスワルツ とくべつへん | |
| 1998年松竹 <監督> 青木康直 <キャラクター・デザイン> 村瀬修功 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 <声優> ヒイロ・ユイ/緑川光 リリーナ・ピースクラフト/矢島晶子 デュオ・マックスウェル/関俊彦 トロワ・バートン/中原茂 カトル・ラバーバ・ウィナー/折笠愛 張五飛/石野竜三 マリーメイア・バートン/佐久間レイ ゼクス・マーキス/子安武人 ルクレツィア・ノイン/横山智佐 レデイ・アン/紗ゆり サリィ・ポゥ/冬馬由美 ナレーション/大塚明夫 |
<ストーリー&コメント> 終戦から1年後のAC(アフター・コロニー)196年。平和を願うカトル達は4機のガンダムを宇宙に廃棄した。だが、外務次官として活躍するリリーナが何者かによって誘拐されてしまう。彼女を救うべくヒイロはデュオと共にコロニーへ潜入するが、かつての戦友トロワと五飛が立ちはだかる。その間、トレーズの忘れ形見を自称するマリーメイアは地球圏統一国家に宣戦を布告する…。 1995年にテレビシリーズとして放映された『新機動戦記ガンダムW』。5人の少年を主人公とするその人気を受けて制作された全3話のOVAシリーズ『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』を再編集し、ラストシーンを始め多くの新作カットが挿入された劇場版。 ガンダムシリーズとしては初の試みである、TV版の後日談として作られたOVA。主人公5人の過去が明かされ、登場するガンダムのデザインも一新された。OVA名物、クオリティの高い戦闘シーンも十分に描かれている作品。 個人的にはそんなに「大好き」というシリーズではないだけに、思い入れも薄い。というか、このシリーズはもはや「ガンダム」の域を越えてるよね。主人公の子供やガンダムが強すぎるし。もはや「ガンダム」という名を冠した只のヒーロー・ロボット・アニメとしてとらえた方が良さそうだ。「ファースト・ガンダム」を見て育った世代が作った、新しい時代のガンダム。それが『ガンダムW』であり『Gガンダム』なのだ。 シリーズの某所に、「ファースト」を意識したシーンやセリフまわしなどがかなり多く見られるが、やはりオリジナルは越えられない。 |
| 93分/★★★☆☆ | |
| 機動戦士ガンダム MS08小隊 ミラーズ・リポート | |
| きどうせんしガンダム えむえすぜろはちしょうたい ミラーズ・リポート | |
| 1998年松竹 <監督> 加瀕充子 <キャラクター・デザイン> 川元利浩 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 <声優> シロー・アマダ/檜山修之 アイナ・サハリン/井上喜久子 カレン・ジョシュア/小山茉美 テリー・サンダース/玄田哲章 エレドア・マチス/藤原啓治 ミケル・ニノリッチ/結城比呂 キキ・ロジータ/西村ちなみ アリス・ミラー/高島雅羅 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0079年。「ファーストガンダム」こと『機動戦士ガンダム』と同時期の地球を舞台に、地球連邦軍少尉シロー・アマダの戦いを描くOVAシリーズ『機動戦士ガンダム MS08小隊』の特別版。『新機動戦記ガンダムW ENDLESS WALTZ特別編』と二本立てで同時上映された。 基となるOVA版の1〜9話までを再構成し、新たなキャラクターとして連邦情報官アリス・ミラー少佐が登場し、新作カットも挿入されている。戦場での人間描写に重きを置いた作品となっている。 舞台は「一年戦争」時の地球。ガルマ・ザビの国葬が放送された日から物語は始まる。ザクやドムなどのモビルスーツばかりでなく、ドップやマゼラアタックといった脇役メカもリファインされて登場。モビルスーツ戦だけではなく、それを支援する火器や指揮車、補給部隊などが登場、人間ドラマを描いたかつてのシリーズと比べると、より戦争ドラマとしての色合いが濃くなっている。 OVAシリーズは結構好きなんだけど…この劇場版はちょっとつまらないかな。回想シーンで構成されているんだけど、展開というか、テンポというか…何かが退屈。とりたてて見る必要はない作品だと思われます。 |
| 53分/★★☆☆☆ | |
| ∀ガンダムI 地球光 | |
| ターンエーガンダム ワン ちきゅうこう | |
| 2002年松竹 <監督> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 安田朗 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 シド・ミード <声優> ロラン・セアック/朴 キエル・ハイム、ディアナ・ソレル /高橋理恵子(二役) ソシエ・ハイム/村田秋乃 グエン・ラインフォード/青羽剛 リリ・ボルジャーノ/小林愛 ハリー・オード/稲田徹 コレン・ナンダー/川津泰彦 メシェー・クン/鬼頭典子 ギャバン・グーニー/大塚芳忠 |
<ストーリー&コメント> 様々な戦争が「黒歴史」として封印されて長い年月が過ぎていった…。そして今、正歴2343年。かつての文明すら忘れ中世紀の文化レベルに戻った地球に、遥か昔、月に移住した人類「ムーン・レイス」が地球への帰還を果たそうとする。だが、あまりにも高度な文明を持つムーン・レイスに対し地球側は恐れをなし、交渉は決裂する。先遣隊として送り込まれたロラン・セアックは地球の人々とムーン・レイスの共存を望み、無益な戦争を止めさせようと発掘された「機械人形」ことモビル・スーツ、∀ガンダムに乗るのだった…。 1999年にテレビシリーズとして放送された『∀ガンダム』の劇場版。シド・ミードによるメカニカルデザインや、斬新な世界観が話題を呼んだ富野監督の意欲作だ。TV版全50話をリミックスし、追加映像を加えて再編集された。単にあらすじを追うのではなく、作品の根底にあるテーマをより明確にするよう再構成されている。『地球光』と銘打たれた本作は、TV版27話「夜中の夜明け」までの内容で構成されている。 個人的に「大好き」というほどでもないシリーズなので思い入れは薄いんだけど、劇場版だけあって映像も音も綺麗。テレビシリーズは、設定はいいんだけど、前半〜中盤までのダラダラした展開が物足りなかった。劇場版ではそれらの部分の説明がスッパリ省かれているので、さらに難解になっている。テレビシリーズを見てないと理解できないのではないかと思う。ラスト・シーンは幻想的ですらあるんだけど、話のテンポが急過ぎるので、感動は浅いかな。 2002年2月、前後半2作品を日替わりで上映する映画界初の「サイマル・ロードショー」方式で公開された。 <再観> 10年ぶりに観た。久しぶりに観ると、けっこう面白かった。「夜中の夜明け」はなんとも言えない荘厳さで、ダレてた物語が急に締まった感じ。 TV版のダイジェストなので展開も速いし、固有名詞もバンバン出て、いきなりコレだとキツいものがあるかもね。 |
| 128分/★★★☆☆ (再観・2012年4月30日) |
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| ∀ガンダムII 月光蝶 | |
| ターンエーガンダム ツー げっこうちょう | |
| 2002年松竹 <監督> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 安田朗 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 シド・ミード <声優> ロラン・セアック/朴 キエル・ハイム、ディアナ・ソレル /高橋理恵子(二役) ソシエ・ハイム/村田秋乃 グエン・ラインフォード/青羽剛 ハリー・オード/稲田徹 コレン・ナンダー/川津泰彦 ギム・ギンガナム/子安武人 メリーベル/夏樹リオ アグリッパ・メンテナー/石丸博也 |
<ストーリー&コメント> 正歴2343年、地球帰還計画を実行に移したムーン・レイス。女王ディアナ・ソレルは地球の市井キエル・ハイムと入れ替わり、地球人たちの生活にふれ、戦争の愚かさを知る。発掘された宇宙艦ウィルゲムで宇宙に上がった地球のミリシャ(市民軍)だったが、そこにはギム・ギンガナム率いる月側の軍隊が待ち構えていた。ターン・エーとターン・エックス、異なる二つのターンタイプは互いに激しく共鳴するのだった…。 『月光蝶』と銘打たれた本作は、TVシリーズの後半部分が再編集され、新映像が追加されて構成されている。 冒頭からいきなり『地球光』のエピローグとの間に大きな時間差があり驚かせられる。これはテレビ・シリーズを見ていない人にとっては拒絶以外の何物ではない。「テレビ・シリーズを見た人が再び楽しむための映画」と位置付けられても仕方がないと思う。ただ、それを除けば出来は素晴らしい。映像もかなり綺麗だし。特に、ターン・タイプ同士の戦闘シーンは圧巻です。ディアナが黒歴史を紐解くシーンなんかもCGが満載で。これは昔の技術ではできなかったことだろうね。 TV版最終話のラスト5分ほどの流れは、そのまま収録されています。それは、このシーンが劇場版を想定して作られたものだからなんだそうです。僕はこのラスト、いまいち納得できないんだけどね。ソシエが可哀相、と思ってしまうんで。 <再観> 最後はかなり含みのあるエピローグになってる感じがするね。 |
| 128分/★★★★☆ (再観・2012年4月30日) |
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| 機動戦士Ζガンダム−星を継ぐ者− | |
| きどうせんしゼータガンダム ほしをつぐもの | |
| 2005年松竹 <原作・脚本・総監督> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 安彦良和 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 藤田一己 <声優> シャア・アズナブル/池田秀一 カミーユ・ビダン/飛田展男 アムロ・レイ/古谷徹 ブライト・ノア/鈴置洋孝 カイ・シデン/古川登志夫 フラウ・コバヤシ/鵜飼るみ子 ジェリド・メサ/井上和彦 エマ・シーン/岡本麻弥 ハヤト・コバヤシ/檜山修之 バスク・オム/郷里大輔 ヘンケン・ベッケナー/小杉十郎太 レコア・ロンド/勝生真沙子 カツ・コバヤシ/浪川大輔 ファ・ユイリィ/新井里美 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0087年。地球に住む特権階級の権益を代表する地球連邦軍のエリート部隊“ティターンズ”と、スペースコロニーに住む人々の側に立つ反地球連邦軍組織“エゥーゴ”の対立は深刻化し、宇宙は再び戦乱の時を迎えようとしていた。カミーユ・ビダンはティターンズへの反発から、新型モビルスーツ「ガンダムMk-II」を奪取し、潜入活動をしていたクワトロ・バジーナが所属するエゥーゴへと参加するのだった…。 『機動戦士ガンダム』の続編として1985(昭和60)年に放送されたTVシリーズ全50話を、新カットを交えて劇場版三部作に編成。第一部の本作では、TV版の1〜14話までのエピソードを収録。 TV放送から20年、映画になったΖガンダム。テレビの再編集版だけに、画質のクオリティが心配されたけど、冒頭、グリプスに潜入するリックディアスが大画面にアップで映った瞬間、その心配は杞憂だったと確認。そこらへんは最新のデジタル技術でカバーされています。新旧画面の差(特にキャラの顔)が歴然としているのはご愛嬌みたいなものか。 ストーリーは、かなり急ぎ足。ガンダムの劇場版はほとんどそうだけど、固有名詞のオンパレードで、オリジナルシリーズを観ていないと全く理解できないんじゃないだろうか? おぼろげに数えながら観ていたけど、新カットは70近く確認できた。再編集したたために急ぎ過ぎなストーリーの補足と、戦闘シーンの迫力を増すための追加に思えた。特に、終盤のギャプラン、アッシマーとの戦闘はカッコよかった! 声優陣の若干の変更も20年の時の流れを感じさせるものか。ファ、ブレックス准将あたりは違和感がなかったけど、ハヤト、トーレス、ライラはちょっと違うなぁ。 |
| 95分/★★★★☆ (2005年6月4日) |
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| 機動戦士ΖガンダムII−恋人たち− | |
| きどうせんしゼータガンダム ツー こいびとたち | |
| 2005年松竹 <原作・脚本・総監督> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 安彦良和 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 藤田一己 <声優> シャア・アズナブル/池田秀一 カミーユ・ビダン/飛田展男 アムロ・レイ/古谷徹 ブライト・ノア/鈴置洋孝 フォウ・ムラサメ/ゆかな サラ・ザビアロフ/池脇千鶴 ジェリド・メサ/井上和彦 エマ・シーン/岡本麻弥 パプテマス・シロッコ/島田敏 ハマーン・カーン/榊原良子 ヘンケン・ベッケナー/小杉十郎太 レコア・ロンド/勝生真沙子 ベルトーチカ・イルマ/川村万梨阿 カツ・コバヤシ/浪川大輔 ファ・ユイリィ/新井里美 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0087年。“ティターンズ”と“エゥーゴ”の対立は続いていた。エゥーゴへと身を投じたカミーユは地球に残り、神秘的な少女フォウと運命的な出会いを経験するのだが、フォウはティターンズの強化人間だった。禁じられた二人の出会いは、カミーユの心を愛と苦悩に引き裂くのだった。一方、戦局はますます拡大し、連邦政府の内紛の枠を超えて、木星帰りの男・シロッコの台頭や、ジオンの残党・アクシズの介入を招いていく。カミーユは新たなる力、“Ζガンダム”を駈り、戦場を駆ける。 『機動戦士ガンダム』の続編として1985(昭和60)年に放送されたTVシリーズ全50話を、新カットを交えて劇場版三部作に編成。第二部の本作では、TV版の15〜32話までのエピソードを収録。 前作同様、新旧画面の混在した画質に違和感を覚えたものの、落差は前作ほどではなくなったかな。だけど時々、あまりにも画質の違うところがあったのが気になった。冒頭、登場シーンのベルトーチカは美しい画質だったのに、直後にアムロとイチャついた時には古い画質。まるで別人だぞ、あれは。あと、フォウの最後の戦闘シーンとか、ロザミアの苦悩するシーンとか。最終第3部は、ぜひすべて新画に描き換えるぐらいの勢いでやってほしい。 ストーリーは、やっぱりかなり急ぎ足。オリジナルシリーズを観ていない人間にはさっぱり理解できないだろうね。 新しい追加のシーンで目を引いたのが、サラが脱走するシーン。シンタとクムの姿が見当たらなくなるのは原作通りだけど、TV版ではバスルームに隠れてたんだよね。そこをちょっとひねってあることで、話がシックリまとまっているね。戦闘シーンでは、新しい可変MSがワンサカ出てきて楽しかったけど、Ζの活躍するシーンがもっと欲しかったかな。そのあたりは、第3部に持ち越しかな。 |
| 98分/★★★☆☆ (2005年10月30日) |
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| 機動戦士ΖガンダムIII−星の鼓動は愛− | |
| きどうせんしゼータガンダム スリー ほしのこどうはあい | |
| 2006年松竹 <原作・脚本・総監督> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 安彦良和 <メカニカル・デザイン> 大河原邦男 藤田一己 <声優> シャア・アズナブル/池田秀一 カミーユ・ビダン/飛田展男 ブライト・ノア/鈴置洋孝 パプテマス・シロッコ/島田敏 ハマーン・カーン/榊原良子 ジェリド・メサ/井上和彦 エマ・シーン/岡本麻弥 レコア・ロンド/勝生真沙子 ヘンケン・ベッケナー/小杉十郎太 カツ・コバヤシ/浪川大輔 ファ・ユイリィ/新井里美 サラ・ザビアロフ/島村香織 ヤザン・ゲーブル/大塚芳忠 ミネバ・ザビ/平本亜夢 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0087年。“ティターンズ”と“エゥーゴ”の内戦に「ザビ家」再興を掲げるジオン軍残党“アクシズ”が加わり、三つ巴の勢力による地球圏の戦乱は混迷を極めていた。地球圏の覇権を賭け、政略と軍略が絡み合い、選曲はコロニーレーザー砲「グリプス2」を巡る最終局面へと突き進んでいく。そして、ついにカミーユは知る。Ζガンダムの持てる力で倒すべき敵が誰なのかを。戦火の果てにカミーユを待ち受ける運命とは…。 『機動戦士ガンダム』の続編として1985(昭和60)年に放送されたTVシリーズ全50話の33〜34話、39〜40話、43〜47話、49〜50話までの11エピソード分を再編成し、新カットを交えて劇場版最終章・第三部として完成させた。 新旧画面の違和感はだいぶ減ったものの、やっぱり時々「そりゃないよ」ってところもあるね。エイジング技術が発達したとはいえ、新旧混在はやっぱりちょっとムリがある気がする。 今回はけっこうバッサリとエピソードを割愛していることもあり、おそろしくテンポが速い。ドタバタした見所の連続で気の休むシーンがほとんどなく、最後にはちょっと疲れてしまいました。おちゃらけは、ケーキぐらいだもんなぁ(笑)前2作もそうだったけど、エピソードの割愛分のストーリーをブリーフィングルームで無理やり会話で織り込んでいる感じがする。 戦闘シーンの迫力は、すごくアップしているね。特にΖガンダムや百式、ハンブラビの躍動感はすごかった。 今作の最大の見所はなんと言ってもTV版と違うエンディングだけど…個人的にはTV版の方が好きだなぁ。解釈の仕方が増えるという意味では、異なるエンディングがあってもいいとは思うけど。あと、最後のカミーユとファは『F91』のシーブックとセシリーみたいだね。 それにしても、どうしてサラの声は変わってしまったんだろう?池脇千鶴に逃げられたか?(笑) |
| 99分/★★★★☆ (2006年3月11日) |
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| 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- | |
| きどうせんしガンダムダブルオー | |
| 2010年松竹 <監督> 水島精二 <脚本> 黒田洋介 <キャラクター・デザイン> 高河ゆん 千葉道徳 <メカニカル・デザイン> 海老川兼武ほか <声優> 刹那・F・セイエイ/宮野真守 ロックオン・ストラトス/三木眞一郎 アレルヤ・ハプティズム/吉野裕行 ティエリア・アーデ/神谷浩史 デカルト・シャーマン/勝地涼 沙慈・クロスロード/入野自由 グラハム・エーカー/中村悠一 |
<ストーリー&コメント> 24世紀初頭、突如として姿を現した私設武装組織“ソレスタルビーイング(CB)”は、ガンダムによる圧倒的戦闘力を活かして武力介入を開始、一時は組織壊滅の危機を迎えながらも、争いの絶えなかった世界を急変させた。その結果、人類は武力に頼らない社会を選択するに至り、CBの面々は、平和を取り戻しつつある世界を陰から見守っていた。しかし西暦2314年、既に廃船となっていた生体反応の無い木星探査船が地球圏に接近。CBの設立者イオリア・シュヘンベルグがかつて予見した「来るべき対話」の時が前触れもなく突然訪れたのだ。これまでの戦いで人類を導く革新者(イノベイター)へと進化していたCBのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイは、新たなガンダム「ダブルオークアンタ」に乗り、その根源に触れようとするのだが…。 2007〜09年にかけて計2シーズンが放映されたTVアニメ『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』完結編となる劇場版。TVシリーズの2年後を描く。 一言で言うと、「これはガンダムじゃねぇな」と。それと、「花だ!花なんだ」ということかな(笑)花の描写は『機動戦士ガンダム F91』へのオマージュがあるような気がするね。だけど前者については、これまでのガンダムが触れなかった「禁忌」に手を出しています。それはつまり、戦いが「人間同士」じゃなくて、「地球外異星体」という未知との遭遇を描いている点。これはどっちかというと、『マクロス』シリーズの分野だよね。だからなんか、「ガンダム」というより、ただのロボットアニメみたいに思えてしまうんだよね。作品としてはクオリティも高いし、なかなか面白くはあったけど、「ガンダム」という枠(というより世界観と言えるかもしれない)の中では、ちょっと認められない作品、と個人的には思います。「来るべき対話」って、そういうことじゃないと思うんだけどなぁ。人と人同士でさえなかなかわかりあえないのに、いきなり異星体へ飛躍するというのは、ちょっと…。この作品の評価は「それが受け容れられるかどうか」にかかってる気がしますね。 懐かしい面々が勢ぞろい。4人のマイスターはもちろん、CBのクルーたち、グラハムら敵役たちも懐かしい。新型のMSもバンバン出てきて、戦闘シーンの迫力はすごいです。 これも斬新だけど、スタッフロール後の“エピローグ”。これだけ後の時代をハッキリと描いたのは、初めてかもしれないね。でもなんか、進化しすぎて「もう人じゃなくなってる」気もするけど(笑) |
| 120分/★★★☆☆ (2010年10月30日) |
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| 機動戦士ガンダムNT | |
| きどうせんしガンダムナラティブ | |
| 2018年松竹 <監督> 吉沢俊一 <脚本> 福井晴敏 <キャラクター・デザイン> 金世俊 <メカニカル・デザイン> カトキハジメ 小松英司 <声優> ヨナ・バシュタ/榎木淳弥 ミシェル・ルオ/村中知 リタ・ベルナル/松浦愛弓 ゾルタン・アッカネン/梅原裕一郎 ミネバ・ラオ・ザビ/藤村歩 ブリック・テクラート/古川慎 マーサ・ビスト・カーバイン/塩田朋子 モナハン・バハロ/てらそままさき イアゴ・ハーカナ/中井和哉 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0097年、『ラプラスの箱』が開かれてから1年が経過していたが、世界の枠組みが大きく変化することはなかった。のちに『ラプラス事変』と呼ばれる争乱は、ネオ・ジオン残党軍『袖付き』の瓦解で終結したかに見えた。その最後の戦闘で、2機のフル・サイコフレーム仕様のモビルスーツが、人知を超えた力を示す。白き一角獣と黒き獅子、2機の脅威は、封印されることで人々の意識から遠ざけられ、忘れ去られるはずだった。 しかし、2年前に消息不明となっていたユニコーンガンダム3号機“フェネクス”が、地球圏に再びその姿を見せ始めるのだが…。 『機動戦士ガンダム』の宇宙世紀シリーズを新たに描く一大プロジェクト「UC NexT 0100」の第1弾として制作された劇場版作品。宇宙世紀シリーズの新作映画としては、1991年公開の『機動戦士ガンダムF91』以来27年ぶりとなった。 全7話のOVAとして作られた『ユニコーン・ガンダム』の続編的な作品でした。原作小説はスピンオフ的な内容だったけど、アニメ化にあたって、ストーリーや登場人物など、大幅に変更、再構成されています。全体的に、ちょっとついていけないかなぁ…と。いろいろツッコミどころはあるけど、映画だからやっぱり画質は綺麗だし、面白いのは面白かったんだけど、やっぱりどこか消化不良というか…。 |
| 90分/★★★☆☆ (2018年12月3日) (再観・2020年3月29日) |
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| 劇場版 Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター | |
| じーのれこんぎすたワン いけ!コア・ファイター | |
| 2019年バンダイナムコアーツ <総監督・脚本> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 吉田健一 <メカニカル・デザイン> 安田朗 形部一平 山根公利 <声優> ベルリ・ゼナム/石井マーク アイーダ・スルガン/嶋村侑 ノレド・ナグ/寿美菜子 ルイン・リー/佐藤拓也 ラライヤ・マンディ/福井裕佳梨 クリム・ニック/逢坂良太 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀終焉後の時代、リギルド・センチュリー(R.C.)。地球上のエネルギー源“フォトン・バッテリー”は、軌道エレベーターであるキャピタル・タワーによって宇宙よりもたらされていた。タワーを守護するキャピタル・ガードの候補生ベルリは、初めての実習で宇宙海賊の襲撃に遭遇し、捕獲に協力する。捕まった少女アイーダに不思議な何かを感じたベルリは、彼女が“G-セルフ”と呼ぶ謎の高性能モビルスーツをなぜか起動できてしまうのだった…。 富野由悠季監督が『∀ガンダム』以来15年ぶりに手掛けた「ガンダム」の2014年のTVアニメシリーズ『ガンダム Gのレコンギスタ』全26話に新規カットを加えて再構築した劇場版5部作の第1部。テレビ本編第1話から第5話までの再編集と新規カットで構成。 2014年当時リアルタイムで観ていたクチですが、正直全体像の理解は難しいものがありました。余剰部分が削ぎ落された映画版になると、スッキリとしてわかりやすくなっていると思います。ただ、「ガンダム」シリーズはすべてそうなんだけど、固有名詞がポンポンと出てきて、それが当たり前のようにして話が進むので難しく感じるんだろうね。そのあたりの理解は視聴者に必然的に求められるものになってるから、そのあたりがガンダムが敬遠される理由なのかもしれないよね。 |
| 95分/★★★☆☆ (2023年8月28日) |
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| 劇場版 Gのレコンギスタ II ベルリ撃進 | |
| じーのれこんぎすたツー ベルリげきしん | |
| 2020年バンダイナムコアーツ <総監督・脚本> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 吉田健一 <メカニカル・デザイン> 安田朗 形部一平 山根公利 <声優> ベルリ・ゼナム/石井マーク アイーダ・スルガン/嶋村侑 ノレド・ナグ/寿美菜子 マスク/佐藤拓也 クリム・ニック/逢坂良太 マニィ・アンバサダ/高垣彩陽 ラライヤ・マンディ/福井裕佳梨 ミック・ジャック/鷄冠井美智子 デレンセン・サマター/小山剛志 ベッカー・シャダム/姫野惠二 |
<ストーリー&コメント> キャピタル・ガード養成学校の教官デレンセンがベルリらの救出のため海賊部隊の航宙艦メガファウナを急襲。船を守るため出撃したベルリは、相手が恩師と知らず迎撃してしまう。一方キャピタル・アーミィはG-セルフおよびその機体とともに宇宙から降りてきた少女ラライヤの身柄も要求し、マスク、ベッカーの部隊を相次いで出撃させる。その背後にはスコード教のタブーを無視するほどの危機――宇宙からの脅威の存在があった…。 地球のキャピタル・テリトリィで新設された武装組織キャピタル・アーミィとベルリが候補生として所属する防衛チームのキャピタル・ガードとの確執や、大国アメリアの正規軍とアイーダら海賊部隊の関係など各勢力の思惑が交錯し、物語は大きくうねり出す。富野由悠季総監督によるTVアニメシリーズ全26話を再構築した劇場版5部作の第2部。 なかなか面白かったです。テレビ本編第6話から第11話までの再編集と新規カットで構成されています。最後に宇宙に上がるときにラライヤが「お家に帰るみたい」とつぶやくところは新カットみたいです。第3部への期待を駆り立てる、いいラストだと思いますね。 |
| 95分/★★★☆☆ (2023年8月29日) |
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| 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ |
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| きどうせんしガンダム せんこうのハサウェイ | |
| 2021年松竹ODS事業室 <監督> 村瀬修功 <脚本> むとうやすゆき <キャラクター・デザイン原案> 美樹本晴彦 <キャラクター・デザイン> pablo uchida 恩田尚之 工原しげき <メカニカル・デザイン原案> 森木靖泰 <メカニカル・デザイン> カトキハジメ 山根公利 中谷誠一 玄馬宣彦 <声優> ハサウェイ・ノア/小野賢章 ギギ・アンダルシア/上田麗奈 ケネス・スレッグ/諏訪部順一 レーン・エイム/斉藤壮馬 ガウマン・ノビル/津田健次郎 エメラルダ・ズービン/石川由依 レイモンド・ケイン/落合福嗣 イラム・マサム/武内駿輔 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0105年。第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年が経過した地球では、腐敗した地球連邦政府によって地球の汚染が加速し、不条理な“人狩り”政策により民間人が宇宙へと強制連行させられていた。そんな連邦政府に対し、反地球連邦政府組織“マフティー”は連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始した。リーダーの名はマフティー・ナビーユ・エリン。その正体は、一年戦争を戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアであった。 アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。 『機動戦士ガンダム』の宇宙世紀シリーズを新たに描く一大プロジェクト「UC NexT 0100」の第2弾として制作された劇場アニメーション。「ガンダム」シリーズの生みの親である富野由悠季が手がけた1989年出版の同名小説を、全3部作の劇場版として映像化。 ものすごく面白かったです。原作を読んでから20年以上経ち、待ちに待っていた作品の映画化でもあり、期待しかありませんでしたが、見事に応えてくれた作品でした。初めて「4DX」で観ましたが、「映画を観る」というより、まさに「映画を体感する」という体験でした。作品の内容に合わせてシートが傾き、風が耳元を切り裂き、垂れる水滴が腕を撫で、全身で感じるGで戦闘の激しさを感じました。「技術娯楽としての映画」の進む先にこれは確かにある、そう感じさせてくれました。 アムロが最後に乗った「ν(ニュー)ガンダム」の後継を名乗る「Ξ(クスィー)ガンダム」や、「ペーネロペー」の動きは想像以上に綺麗で、暗闇の中行われる戦闘もすさまじかったし、メッサーやグスタフ・カールの市街地戦もすごい迫力でした。 ハサウェイやギギ、ケネスやレーン、ガウマンやエメラルダといったキャラクターたちも魅力的だし、続編が今から待ち遠しいです。 ただ、どうしてもファンにしか受けない映画作品であることも事実。これまでの宇宙世紀シリーズの背景を知らないと、なかなか楽しめないでしょうね。ガンダムに全く興味のない女性が彼氏に無理やり連れてこられたら、仲が険悪になりそう(笑) <再観> 劇場で見て以来、4年ぶりに再観。やっぱり面白いな。後半の戦闘シーンが夜なのでやっぱり真っ暗で見づらい。来月いよいよ続編公開。楽しみです。 |
| 95分/★★★★☆ (2021年6月13日) (再観・2025年12月18日) |
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| 劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産 | |
| じーのれこんぎすたスリー うちゅうからのいさん | |
| 2021年バンダイナムコアーツ <総監督・脚本> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 吉田健一 <メカニカル・デザイン> 安田朗 形部一平 山根公利 <声優> ベルリ・ゼナム/石井マーク アイーダ・スルガン/嶋村侑 ノレド・ナグ/寿美菜子 マスク/佐藤拓也 クリム・ニック/逢坂良太 マニィ・アンバサダ/高垣彩陽 ラライヤ・マンディ/福井裕佳梨 ミック・ジャック/鷄冠井美智子 バララ・ペオール/中原麻衣 |
<ストーリー&コメント> キャピタル・タワー最上部ザンクト・ポルトを占拠するアメリア軍の航宙艦が突如攻撃を受けた。スペースコロニー国家トワサンガが、地球への帰還を目指す“レコンギスタ”作戦を開始したためだった。ザンクト・ポルトには地球内外の4勢力が集結、それぞれが権利を主張して意見を戦わせる。そんな中、アイーダは真実を求め、ベルリたちとトワサンガを目指す。やがてトワサンガに到着したベルリとアイーダは、衝撃の事実を知るのだった…。 富野由悠季総監督・脚本によるTVアニメシリーズを全5部作に再構築した劇場版の第3部。 地球から月へと物語は加速していきます。ベルリとアイーダの関係が判明するんだけど、あれは当時流行っていた韓国ドラマのような「ベタ展開が必要だろう」という意図で組み込まれたものなんだとか。 |
| 1095分/★★★☆☆ (2023年8月30日) |
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| 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 | |
| きどうせんしがんだむ くくるす・どあんのしま | |
| 2022年松竹 <監督> 安彦良和 <脚本> 根元歳三 <声優> アムロ・レイ/古谷徹 ククルス・ドアン/武内駿輔 ブライト・ノア/成田剣 ミライ・ヤシマ/新井里美 セイラ・マス/潘めぐみ カイ・シデン/古川登志夫 ハヤト・コバヤシ/中西英樹 フラウ・ボウ/福圓美里 スレッガー・ロウ/池添朋文 マ・クベ/山崎たくみ カーラ/廣原ふう マルコス/内田雄馬 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0079年(U.C.0079)、地球連邦軍は自治権を求めるジオン公国との戦争に突入し、世界総人口の半分が消失するほどの激戦を繰り広げていた。ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反攻作戦に打って出る。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行するが、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務が言い渡される。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会うのだった…。 1979年放送のテレビシリーズ『機動戦士ガンダム』の第15話「ククルス・ドアンの島」のリメイク作品。テレビ版ではわずか25分ほどの尺だが、様々な要素を膨らませて映画版となっています。作風としては安彦監督の『ジ・オリジン』の延長線上にあり、キャストもそれを踏襲。「過去編」ではわずかの出番しかなかったブライトたちの声を聴きたいというのが製作のひとつの動機でもあったそうです。 上映初日に観ましたが、内容はとにかく素晴らしかったです。ストーリーは大筋はテレビ版に沿っているものの、マ・クベやゴップ元帥らの陰謀をからめることで広がりがあり、現場の兵士たちのあずかり知らぬところで戦局は動いていくんですよね。それに翻弄されるのは常に戦争弱者の孤児たちだったりして…ウクライナの現状も思うと、なんと切なく、重いテーマだろう、と。 安彦監督はこれが最後と言わず、ぜひこのクオリティでファーストガンダムをすべてリメイクしてほしいなぁ。 |
| 108分/★★★★★ (2022年6月3日) (再観・2025年9月6日) |
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| 劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛 | |
| じーのれこんぎすたフォー げきとうにさけぶあい | |
| 2022年バンダイナムコアーツ <総監督・脚本> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 吉田健一 <メカニカル・デザイン> 安田朗 形部一平 山根公利 <声優> ベルリ・ゼナム/石井マーク アイーダ・スルガン/嶋村侑 ノレド・ナグ/寿美菜子 マスク/佐藤拓也 クリム・ニック/逢坂良太 マニィ・アンバサダ/高垣彩陽 ラライヤ・マンディ/福井裕佳梨 ミック・ジャック/鷄冠井美智子 バララ・ペオール/中原麻衣 キア・ムベッキ/中井和哉 クン・スーン/小清水亜美 ラ・グー/子安武人 |
<ストーリー&コメント> 資源の枯渇した地球のエネルギー源フォトン・バッテリー。地球では製造できないこの装置の供給源へ向かうため、ベルリ、アイーダらが乗艦するメガファウナは、ついに目的地である金星宙域のコロニー群、ビーナス・グロゥブに到達する。地球への帰還=レコンギスタ作戦をもくろむジット団との戦いを経て、アイーダはフォトン・バッテリーの生産と供給を独占している団体「ヘルメス財団」のラ・グー総裁との会談の機会を得るのだが…。 富野由悠季総監督・脚本によるTVアニメシリーズを全5部作に再構築した劇場版の第4部。戦闘場面を中心に新規カット数も大幅にアップ、ベルリの駆るG-セルフとマスクの乗るマックナイフの激闘をはじめ、多くの勢力が入り乱れるモビルスーツ戦も見もの。 物語も終盤にさしかかり、シリアス度が増してきて面白くなってきます。複数勢力が入り乱れてシッチャカメッチャカですが、富野節全開な展開です。 劇場版の第2部以降のテーマソングはDREAMS COME TRUEの手がける「G」なんだけど、この第4部のみハセガワダイスケの「カラーリング バイ G-レコ」がエンディングテーマとなっています。テレビ版のエンディングテーマでもあった「Gの閃光」を継承した曲で、とてもいい曲。「これを第5部でも使えばいいのに…」と思いました。 |
| 102分/★★★☆☆ (2023年8月31日) |
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| 劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えて | |
| じーのれこんぎすたファイブ しせんをこえて | |
| 2022年バンダイナムコアーツ <総監督・脚本> 富野由悠季 <キャラクター・デザイン> 吉田健一 <メカニカル・デザイン> 安田朗 形部一平 山根公利 <声優> ベルリ・ゼナム/石井マーク アイーダ・スルガン/嶋村侑 ノレド・ナグ/寿美菜子 マスク/佐藤拓也 クリム・ニック/逢坂良太 マニィ・アンバサダ/高垣彩陽 ラライヤ・マンディ/福井裕佳梨 ミック・ジャック/鷄冠井美智子 バララ・ペオール/中原麻衣 |
<ストーリー&コメント> レコンギスタ作戦を決行したビーナス・グロゥブの過激派組織ジット団を追い、ベルリたちを乗せたメガファウナは金星宙域を離れた。だが、地球圏はキャピタル・アーミィとアメリア軍、トワサンガのドレット艦隊がにらみ合う戦場と化していた。やがて戦闘はスコード教の神体として禁忌の存在である大型輸送艦カシーバ・ミコシの近傍にまで及ぶ。無数の命が失われていく中、最終決戦は大気圏内へ。 壮大な劇場版『Gのレコンギスタ』全5部作がいよいよ完結。TVアニメシリーズ全26話の素材をハイクオリティー化するだけでなく、クライマックスの第5部では余韻を残すエピローグを含め完全新規カットでアップデートされた物語を締めくくる。各勢力の思惑が絡み合い、戦闘が激しさを増す中、戦争の悲劇や憎しみを取り除きたいと願うベルリ、人類の危機を知り未来へ目を向けるアイーダ、2人の旅路は再び地球へ。大地(Ground)に立つG-セルフの姿にタイトルに込められた意味が浮かび上がってくる。 納得の完結編でした。テレビシリーズのラストがどうだったかははっきりとは覚えていないんだけど、すごくシックリきたので、だいぶわかりやすく再構成されているんだろうね。 |
| 96分/★★★☆☆ (2023年9月1日) |
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| 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM | |
| きどうせんしがんだむしーど ふりーだむ | |
| 2024年バンダイナムコフィルムワークス、松竹 <監督・脚本> 福田己津央 <脚本> 両澤千晶 後藤リウ <声優> キラ・ヤマト/保志総一朗 ラクス・クライン/田中理恵 アスラン・ザラ/石田 彰 カガリ・ユラ・アスハ/森なな子 シン・アスカ/鈴村健一 ルナマリア・ホーク/坂本真綾 メイリン・ホーク/折笠富美子 マリュー・ラミアス/三石琴乃 ムウ・ラ・フラガ/子安武人 アグネス・ギーベンラート/桑島法子 アウラ・マハ・ハイバル/田村ゆかり オルフェ・ラム・タオ/下野紘 シュラ・サーペンタイン/中村悠一 イングリット・トラドール/上坂すみれ ギルバート・デュランダル/池田秀一 |
<ストーリー&コメント> コズミック・イラ(C.E.)75、戦いはまだ続いていた。デュランダル議長の死により、デスティニープランは消滅したが、同時に大戦終結後の世界を安定させる指標は失われた。各地で独立運動が起こり、ブルーコスモスによる侵攻はくり返され、人々はさらなる戦乱と不安の最中にあった。事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラたちはその一員として、各地の戦闘に介入する。そんな折、ユーラシア連邦からの独立を果たした国・ファウンデーション王国から要請があった。ブルーコスモス本拠地へのコンパス出動を求めるものだ。要請を受け、キラたちはラクスを伴い、ファウンデーション王国へ向かう。 2006年に放映されたテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の続編劇場版として発表されたものの、その後制作が滞っていたが、2024年に18年の時を超えて劇場公開された。 この『SEED』シリーズがあまり好きじゃないというのもあるけど、それ以上にツッコミどころが満載で、面白いかどうかの正当な評価ができないですね。前半はやけに重苦しいものの、中盤以降はグダグダな脚本と、過去作オマージュ探しの連発、終盤には「愛」連発で、単なるコメディ映画でした。このシリーズは結局、キラとフリーダムが必要以上に強すぎるんだよね。 このシリーズが好きな方の好みを否定するつもりはないけど、こんな映画が本当に面白いの?と聞きたいですね。完全なコメディ映画だとすればそこそこ面白いのかもしれないけど、ガンダムを冠する作品としてはあまりにも破天荒すぎて、面白いとは言えないです。正直言って、こんな三流映画をつくるリソースがあるのなら、早く『閃光のハサウェイ』の二部をつくってほしいなぁ。 あまりにもツッコミどころが多いので、詳しくはコラムで。 |
| 124分/★☆☆☆☆ (2024年8月18日) |
→関連記事がコラムにもあります。 |
| 機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning- | |
| きどうせんしがんだむ じーくあくす びぎにんぐ | |
| 2025年東宝、バンダイナムコフィルムワークス <監督> 鶴巻和哉 <脚本> 榎戸洋司 庵野秀明 <声優> アマテ・ユズリハ/黒沢ともよ ニャアン/石川由依 シュウジ・イトウ/土屋神葉 シャリア・ブル/川田伸司 キシリア・ザビ/名塚佳織 シャア・アズナブル/新祐樹 マ・クベ/杉田智和 |
<ストーリー&コメント> 宇宙に浮かぶスペース・ コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、GQuuuuuuXを駆り、 苛烈なバトルの日々に身を投じていく。同じ頃、 宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。そして、 世界は新たな時代を迎えようとしていた…。 スタジオカラーとサンライズが初めてタッグを組んだ、新たなガンダムシリーズ。TVシリーズの放送に先駆け、一部話数を劇場上映用に再構築されている。 まったく前知識なく観たので、開始直後から笑い(もちろんいい意味で)が止まりませんでした。ええ!このシーンから!でも、なんか違う…ええ!?そうなっていくの!?「庵野、やりやがったな!」という心地いい裏切り、爽快極まりないぐらいに「分岐点」を違えた世界線。これはこれでアリ。というか、ものすごく面白い。「本編」となる後半からは作風がガラリと変わるけど、時代が変わってるわけだし、あまり違和感は感じなかったかな。というか、テレビシリーズへの期待感しかないですね。これはほんと、「シン・ガンダム」だわ。 万人が満点…と思いきや、Webで感想を見てみると意外と受け付けない人がいるのもびっくり。まぁ感想は人それぞれだけど、これを切り捨てるのはあまりにも寂しいと思うし、そういう人はいつまでも昭和のアニメだけ観ていればいいんじゃないかな。 |
| 81分/★★★★★ (2025年1月20日) |
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| 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女 | |
| きどうせんしガンダム せんこうのハサウェイ キルケーのまじょ | |
| 2025年松竹、バンダイナムコフィルムワークス <監督> 村瀬修功 <脚本> むとうやすゆき <声優> ハサウェイ・ノア/小野賢章 ギギ・アンダルシア/上田麗奈 ケネス・スレッグ/諏訪部順一 レーン・エイム/斉藤壮馬 ガウマン・ノビル/津田健次郎 エメラルダ・ズービン/石川由依 レイモンド・ケイン/落合福嗣 イラム・マサム/武内駿輔 ハンドリー・ヨクサン/山寺宏一 ブライト・ノア/成田剣 ミライ・ノア/新井里美 メイス・フラゥワー/種ア敦美 クェス・パラヤ/川村万梨阿 アムロ・レイ/古谷徹 |
<ストーリー&コメント> 宇宙世紀0105年(U.C.0105)、シャアの反乱から12年。圧政を強いる地球連邦政府に対し政府閣僚の暗殺という方法で抵抗を開始した「マフティー」。そのリーダーの正体は、一年戦争をアムロ・レイと共に戦ったブライトの息子、ハサウェイ・ノアであった。不思議な力を示す少女ギギ・アンダルシアにかつてのトラウマを思い出すハサウェイ。彼女の言葉に翻弄されながらもマフティーとしての目的、アデレード会議襲撃の準備を進めるが…。一方、連邦軍のケネス・スレッグ大佐は自ら立案したアデレード会議の支掩作戦とマフティー殲滅の準備をする。ハサウェイ、ケネス、それぞれが目的のために動く一方で、ギギもまた自分の役割のためにホンコンへと旅立つ。 1989年出版の同名小説の映画化、全3部作の劇場版第2作。 待ちに待った続編、楽しみにしていた続編でした。我々は5年待ったのだ!という感じ。その期待に充分に答えてくれる重厚な作品でした。スタッフ・キャストによる舞台挨拶中継付きの回で観たんだけど、村瀬監督がオールCG、3Dにこだわったので時間がかかってしまったというのが真相のようです。でもその分、今までのガンダム作品では観たこともないようなカメラアングル、パイロット目線の主観カメラでの戦闘シーンはすごい迫力でした。終盤にグスタフカールがΞガンダムに撃墜されるシーンは、まさに悪魔のような威圧感だったしね。 今作では、劇中で度々苦悩するハサウェイ。全体的に暗めの戦闘シーンや終盤の激闘は彼の心の暗澹たる部分の剥落に他ならないし、最終作への期待値をさらに高めてくれるものだと思います。シリーズものの続編だし、どうしても「真ん中」の物語なので、会話劇や展開のシーンが多くて、ある程度理解や知識のある人じゃないと楽しめない作品であるのは否めないけど、単なる娯楽ではない「ガンダム」作品の崇高なる到達点のひとつと言えるんじゃないかな。 (再観・2025年2月7日) 初めてIMAXシアターに行ってきました。美しい画質で、暗闇の戦闘シーンでも解像度が高くモビルスーツのシルエットが見えたし、包み込まれるような爆音ですごい没入感でした。やっぱり家庭では味わえない環境での視聴は映画館ならではだなぁ。2回目なので理解も進んだし、物語も深く味わうことができました。 |
| 95分/★★★★☆ (2025年1月31日) (再観・2025年2月7日) |
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| 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 10周年記念新作短編「幕間の楔」 |
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| きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ ウルズハント ちいさなぼうけんしゃのきせき まくあいのくさび |
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| 2025年松竹、バンダイナムコフィルムワークス <監督> 長井龍雪 <脚本> 土屋理敬 岡田麿里 <声優/ウルズハント> ウィスタリオ・アファム/生駒里奈 デムナー・キタコ・ジュニア/堀内賢雄 コルナル・コーサ/上田麗奈 レンジー・ダブリスコ/木内太郎 カチュア・イノーシー/田中美海 598/三瓶由布子 <声優/幕間の楔> 三日月・オーガス/河西健吾 オルガ・イツカ/細谷佳正 ユージン・セブンスターク/梅原裕一郎 昭弘・アルトランド/たくみ靖明 ノルバ・シノ/村田太志 クーデリア・藍那・バーンスタイン/寺崎裕香 アトラ・ミクスタ/金元寿子 |
<ストーリー&コメント/ウルズハント> P.D.323。ギャラルホルンによるアーブラウ中央議会への政治介入事件は、モビルスーツを使った武力行使にまで発展。事件を終結に導いたのは、鉄華団と呼ばれる火星から来た少年たちだった。金星に浮かぶラドニッツァ・コロニーで生まれ育ったウィスタリオ・アファムの耳にも、鉄華団の活躍は届いていた。火星との開拓競争に敗北した金星は、四大経済圏も興味を示さない辺境惑星。住人はIDすら持たず、今は罪人の流刑地として使われるだけ。そんな生まれ故郷の現状を変えたいと願うウィスタリオの前に現れたのは、「ウルズハント」の水先案内人を名乗るひとりの少女だった。少女との出会いにいざなわれ、ウィスタリオは莫大な賞金を懸けたレース…「ウルズハント」の入口に立たされていた。 ゲーム内の特典映像的なアニメをつなぎあわせたダイジェスト版みたいな作品。ストーリーも細切れだし、何より主役声優が棒すぎてまったく入りこめませんでした。最後も中途半端だし、これは映画にするべきではなかったのでは。せめてしっかりと結末まで描いてほしかった。 <ストーリー&コメント/幕間の楔> わずか15分ほどのオマケ短編だけど、むしろこっちの方がメイン。大人気テレビシリーズの合間を描いたショートエピソードだけど、これは面白かった。ミカやオルガたち、懐かしい鉄華団の様子に胸が熱くなりました。 |
| 80分/★★☆☆☆ (2025年2月1日) |
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