AMERICA UNDER ATTACK

ニューヨーク国際貿易センタービル崩壊
史上最悪、大規模同時多発テロ発生

全米同時多発テロでNY、ワシントン壊滅

 11日午前(日本時間午後)、米国が史上最悪といえる卑劣な同時テロの標的になった。ニューヨークの世界貿易センタービルにハイジャックされた航空機2機が相次いで突っ込み、ビルが全壊したのをはじめに、ワシントンの国防総省など、米国の政治、経済、軍事の中枢が航空機自爆テロで炎上した。ハイジャックされた航空機は計11機で、多数の民間人が乗っていた。死傷者は数千人に上るとみられ、現地では「報復だ。第3次世界大戦だ」と、怒りに満ちている。

 米国に、世界に衝撃が走った。ニューヨーク、ワシントンなどを標的にした、過去例を見ない卑劣な航空機自爆という同時テロが発生した。

 通勤時間を迎えた朝のニューヨークに突然、2つの大爆発が発生した。110階建ての2つのビルの80階付近に航空機2機が突っ込んだ。次の瞬間、2つのビルは巨大な火の玉に包まれ、2棟が完全に崩壊。直後には、ワシントンの米国防総省に3機目が突っ込んだ。連邦議会ビルや財務省なども炎上。国務省でも自動車爆弾が爆発。ホワイトハウスなどの全職員に退去が命じられた。米空軍はF16戦闘機をスクランブル発進、ワシントン上空の防衛にあたっているが、テロ機はハイジャックされた民間機とみられ、襲撃された際、迎撃すべきかどうか決めかねているという。

 追い打ちをかけるように、テロの火の手は全米に広がった。ペンシルベニア州ピッツバーグの南近郊のサマーセットで4機目の航空機が墜落した。CBSテレビは計11機がハイジャックされたと報じ、1機がロサンゼルスに向かっているという情報もあり、被害の拡大は底知れない。

 卑劣なテロ行為に対し、ブッシュ大統領は滞在先のフロリダで緊急会見。「犯行は国外のテロリストによるものだ。私は、アメリカ政府のあらゆる手を尽くして犯人を探し出すようにする。アメリカは、テロに決して屈しない」と、徹底して対峙(たいじ)する姿勢を強調した。米航空当局は、国内のすべての航空機の運航を中止し、空港を封鎖。旋回している航空機をすべてカナダへ向かわせた。

 イスラム過激派の犯行という見方が強く、ロイター通信は事件発生直後、パレスチナ解放民主戦線(DFLP)が犯行声明を出したと伝えた。DFLP高官は否定している。パレスチナ自治政府は、一連のテロとは一切関係ないとの声明を出し、アラファト議長は「ショックを受けた。信じられない」と、非難した。

 CNNなどは、世界貿易センタービルに突入した飛行機2機には計156人が乗っていたと報じた。全壊した世界貿易センタービルは、マンハッタン島南端の金融街の一角にあるニューヨークで最も高いビルで約5万人が働いており、93年に爆弾テロで多くの犠牲者を出したが、今回の被害は計り知れない。

 米国の政治、軍事、経済の中枢を標的に、象徴的なビルを廃虚にした。経済、市民生活はマヒ状態に陥った。多数の民間人の乗った航空機をハイジャック、自爆するという最悪の手口で無差別に命を奪った。犠牲者は数千人に上るとみられ、周到に練られた計画的なテロだったのは濃厚だ。

 米政府はメキシコとカナダの国境を封鎖、戒厳令下の様相を呈している。犯行組織が断定された場合、報復攻撃を行う可能性は高い。地元メディアでは「真珠湾攻撃以来の奇襲」とラジオ局が絶叫。「第2次世界大戦以降、最悪のテロアタック」「第3次世界大戦で報復するしかない」と怒りに満ちあふれた。そして、いい知れない悲しみにも包まれた。

引用記事はニッカンスポーツ

NY世界貿易センタービルに航空機2機が激突し、3度の爆発で崩壊した。
この他、国防総省、国務省、連邦議会、財務省などでも同時テロとみられる爆発や火災が発生。
さらに新たなテロが行われる可能性もあり、米空軍では、F16戦闘機を配備し警戒態勢を敷いている。

ここからは、僕がCNNを見ていた得た情報、感じたことなどを。

日本のテレビ局
事件発生後、すべての報道局で在米邦人の安否を問う報道が続けられていた。
これは、しかるべき対処だと思える。

CNNニュース
当然のように、日本人のニュースなど全くなし。
現地からの国名なレポートで、被害状況などを伝えていた。
日本ではまだ紹介されていない映像も交えつつ、アメリカ国内の動揺している様子、
情報が錯綜している状況なんかが克明に伝えられた。
事件発生当初はかなり混乱している模様だったが、すぐに統制がとれてきていた。

事件発生3時間ほど経過した時点で、画面テロップに盛んに流れていた電話番号。
 「血が足りない。献血してくれる方は至急こちらへ」
 「陸海空、それぞれの問い合わせはこちら」
 「ペンタゴンのインフォメーションはこちら」
と、すぐさまホットラインが開通されるあたり、さすがにアメリカ。対応が素早い。

報道局、そして大統領の演説での「我々は決してテロには屈しない」という
歴然とした態度に、アメリカの強さを感じた。

事件発生後、各国首脳が続けざまに所信を表明。
 アナン国連事務総長
 ロシア・プーチン大統領
 PLO・アラファト議長
 ドイツ・シュレーダー首相
 フランス・シラク大統領
 イギリス・ブレア首相
 日本・小泉総理大臣(代弁・福田官房長官)
いずれも、アメリカに哀悼の意を示し、アメリカを支持するものだった。
しかし・・・各国首脳が自らの口、言葉で意見を言っていたのに対し、
日本だけが官房長官の代弁というのが気になった。

※日本時間12日午前10時、小泉総理自身による会見がありました。

報道のあり方にも、疑念を覚えた。
アメリカでは、整然とした記者会見が開かれている。
日本では、官僚につめよって先を争う報道陣。
現地にいる人間じゃあるまいし、そこまで詳しいことはわかんないでしょ。

次に、ニューヨーク市長・ジュリアーニ氏と、パタキ知事の会見があった。
「ニューヨークは安全だ。守られている」
というアピールに、「テロには屈しない」という態勢を感じたけれど、
同時に不安になっているアメリカ国民もいるということをCNNは伝えていた。

今夜(日本時間12日朝)予定のメジャーリーグの全試合が中止。
ディズニーランド、ディズニーワールドもお休みということだった。

経済も含めて、アメリカ国内のすべてがマヒしているようだった。

TWO PLANES CRASHED INTO TOWERS OF WORLD TRADE CENTER

EACH TOWER HAD 21800 WINDOWS

どちらも、画面に流れていたテロップ。

ニュースはさらに続く。
アメリカ史上初めて、全ての航空機がストップした。
全米の空に民間航空機が一機も飛んでいない状態。

ニュースは矢継ぎ早に続く。

8:45、最初の航空機がCRASHEDした。
9:03、2機目の航空機がTOWERに突入した。

貿易センタービルでは、毎日5万人の人が働いている。
事件に巻き込まれた死傷者は、数千人にのぼると見られる。

墜落した4機の航空機の乗客・乗員は、あわせて266名にのぼる。

日本時間12日午前4時頃

日本のテレビ局
血液の提供をつのっているとのニュース。
現地の報道とは約1時間のタイムラグがある。

CNNニュース
犯人像について、言及。
元軍人など、様々なコメンテーターがコメント。
 「これほどの計画的・大規模な行動を出来るグループは、そうはいないはずだ」
 「アメリカの情報網は、近いうちに必ず犯人を見つけ出すだろう」

CNNニュース
さらに、中近東に停泊している駆逐艦について。
 「中近東への先制攻撃は実行しないのか?」
という際どい質問がとびかう。
 「犯人がまだ特定できない状況では、早まったことはできない」

TWIN TOWER HAVE COLLAPSED

シュルツ元国務長官
「パールハーバー以上の痛撃だ。この攻撃はアメリカにとって衝撃だった」

決して、映画が上映されたからだけではないだろう。
アメリカの国民感情の中に、「真珠湾奇襲攻撃事件」は根強く残っているのだ。
日本人にとっての「原爆」のように。

日本時間12日午前4時10分頃

ビルに突入する2機目のを、正面から捉えた映像が流れる。
画面手前から航空機が現れ、ビルにむかって滑空しながら突入する様子。
かなり衝撃だった。

日本の報道も、終わらぬ夜に疲れている様子。

まだまだ予断を許さない状況が続いているようです。

日本時間12日午後、現地時間11日深夜

現地では長い1日が終わりをつげようとしている。
ブッシュ大統領の演説もあった。

マンハッタンでは、夜通しの救出作業が続いている。

映し出される映像は、とても痛々しい。
瓦礫と粉塵に埋もれるニューヨーク。
これは決して、発展途上国の映像ではないのだ。
まぎれもなく、世界一の大都市、ニューヨークの映像なのだ・・・。

世界のすべてに衝撃を与えた今回のテロ事件。
日本でも決して、「対岸の火事」ではすまされない。

日本時間13日午前1時すぎ

新しい情報が次々と舞いこんでくる。

「FBIは、20人ほどの容疑者を特定した」と報道。
航空機に乗り込んでいない者もおり、行方を追っている。

ハイジャッカーとの会話を地上で傍受
 米中枢同時テロで、乗っ取られた航空機の操縦室内で犯人の発した生々しい言葉を、地上の管制官が傍受していたことが12日、米クリスチャン・サイエンス・モニター紙(電子版)の報道で分かった。

 会話を傍受したのは、ニューヨークの世界貿易センタービルに突っ込んだアメリカン航空ボーイング767(乗客乗員92人)で、管制官によると、犯人は機長らに英語で「ばかなことをしなければ、痛い目に遭わせない」と脅したという。乗務員が機転を利かせて無線マイクのスイッチを入れたため、会話が地上に筒抜けになった。犯人の1人が「われわれはほかにも航空機を持っている」と話すのが聞こえたが、管制官はその時点では意味が分からなかった。

 同機が上空でニューヨーク市に向け旋回している最中に、自動応答装置(トランスポンダー)が突然切られた。機長がハイジャック信号を発信するのを阻止するためとみられ、管制官は「(犯人の中に)装置に詳しい者がいたはずだ」と語った。空軍の戦闘機2機が緊急発進したが、間もなく乗っ取り機がビルに激突したという報告を受けたという。(共同通信)

9月17日

主義や理想、人それぞれの考え方や理屈、欲望もある。
だけど、何かを主張するために暴力的行為に訴えることだけは間違っている。
テロも、戦争行為も、爆撃も。
それだけは、決してとってはならない手段だと思う。