川嶋あい
コンサートツアー2005 〜12個の歌(メッセージ)〜
金沢AZ(2005/05/08)

高校卒業、路上ライブ1000回達成、I WiSH解散と
様々な節目を迎え、初のコンサートツアーに出た川嶋あい。


僕が彼女のステージを観るのは、これが3回目。
いずれもイベントで、ソロでのライブを観るのはこれが初めて。
期待以上に素晴らしい、若々しくエモーションに溢れたハッピーなライブだった。

チケット

 Before Stage

会場の金沢AZは、金沢市内の繁華街にあるライブハウス。
外から見ると普通のビルで、「ここでいいのかな?」と思うほど。

開場時間よりだいぶ早く、2時半頃に金沢に着いたんだけど、とりあえずは
会場の場所を把握しておこうと思って、3時頃会場へ。
着いたのは正確には3時5分頃だったかな。

すると、整理番号というのが、ちょうど3時から発行されているようでした。
手持ちのチケットにスタンプを押してもらって、それがあると長々と並ぶ必要がない。
素晴らしいシステムです。って、どこでもやってるのかな?
会館やホールと違って、普通の道路に面したスペースしかないから、長時間列ができると
交通に支障が生じるということかな。

その時点では、入り口の係員のところに列はなく、入り口前に4〜5人ほどバラバラと
ファンらしき人がいるだけでした。
僕もさっそく係員にスタンプを押してもらうと、なんとナンバーは171
えっ!?たった5分ぐらいの間に、170人もここに来たってこと!?
信じられん・・・。

まぁとりあえず、スタンプもゲットしたことだし、会場を一時離れることに。
開館(5時)15分前に列は並び始めるらしい。

ブラブラと竪町のあたりを歩き回って時間をつぶし、4時40分頃に会場へ。
するとそこには、もう200人ぐらいの列ができていました。
スタンプ番号を照らし合わせて列の中に入れてもらうと、そこはちょうど真ん中あたり。

しばらく待ち、5時過ぎに会場入り。
会場は全席スタンディングで指定ではないため、みんなダッシュ!なのかと思いきや
意外に整然とした入場でした。階段も狭く、走るスペースもなかったけど(笑)
僕はあまり前に行くつもりはなかったので、余裕で入っていったけど。

実は、僕はライブハウスというのは初めて。
今まで参加したコンサートは、ホールや体育館みたいな規模ばかりだったので
こじんまりとしたスペースでのライブは興味津々でした。
会場は本当に狭く、縦横100mぐらいずつ?な感じ。
ステージの目の前からすでに5列目ぐらいまでは観客が入っていました。

ステージには楽器が密集して並び、ステージバックにはツアータイトルロゴを模した
白い幕がかかっているだけのシンプルなセット。
演奏だけで勝負するというのは、いいね。

ステージに向かって右側の壁に、プロジェクターで映像が投影されていました。
その映像は、川嶋あいがキャンペーンソングを歌っているネッツ石川のCM。
車を買うと特典CDがもらえるという、ありがちな企画。
そのためだけに車を新調したというファンがいるらしく(笑)頭が下がる。
これがたとえ省吾のCDだとしても・・・車までは買えないですよ、なかなか。

ちなみに、僕はその壁のまん前に陣取りました。
場所としては、前から8列目ぐらいの右端。このあたりならステージ全体もよく見える。
そして何よりも、その壁の前にはちょうどいい段があって、そこに荷物を置くことができて。
フロアの真ん中とかだと、まったくそういうスペースないからね。
帰りの混雑を避けるために、早めにグッズを買ってしまったので、場所はどうしても必要だった。

ちなみに、買ったグッズはパンフレット(2000円)と、それを入れる袋(300円)。

パンフレット

ちなみに、このパンフレット・・・薄ッ!(笑)
これで2000円は高いぞ、ハッキリ言って。
このボリュームなら、せいぜい1500円というところか・・・。

CMの映像を見たりしているうちに、開演時間を迎えた。
ちなみにこのスクリーン、ライブ中は全く機能していませんでした。
ライブ中、ステージ上の演奏者の顔がアップになったりという、ありがちな演出はなし。
後になって考えたら、それをやられたら、壁の前の僕は眩しくてしょうがなかっただろうね(笑)

 Introduction

会場内は、まだ暗い。
スピーカーから雑音まじりの録音で、「天使たちのメロディー」が聞こえてくる。
実はこれ、路上ライブ1000回目の音源らしい。
路上の喧騒にまぎれて歌いきる川嶋あい。
こういう光景が、1000回も繰り広げられたんだね。すごい。

その曲が終わった瞬間に、ステージの照明が灯り、ライブが始まった。

 Stage Act.1 -川嶋あい-

1.絶望と希望

オープニングは、最新シングル「絶望と希望」。
なんというか、メロディ的にはなんかチョットヘンと思ってしまうんだけど。
♪届いて My Dream〜 のあたりとか。
2番の後の、サビ ♪これからめぐっていく〜 のところは好きなんだけどね。
だけど実際にライブで聞くと、やっぱり好きになるね。どんな曲も。

川嶋あいのステージ衣装は、レザー地?の黒いパンツに、金色のキラキラしたキャミソール、
上着はロックっぽいラメ入りキラキラジャンパー(かな?)。
パッと見、「北斗の拳」っぽい・・・と思ったのは、きっと僕だけろう(笑)

バッキングメンバーは全部で5人。
左からコーラス、ベース、ドラム、キーボード、ギター。
Vの字状態に位置している。

会場は手拍子をしている人は半々で、なんだか静かなスタート。

演奏が終わり、最初のMC。

川嶋あい「こんばんはー!川嶋あいでーす!今日は、川嶋あい「コンサートツアー2005・12個のメッセージ」in金沢ということで、ようこそ!金沢の皆さん、元気ですか!」
客席「イエーイ」
「ちょっとイマイチなので、もう1回いいですか(笑)皆さん、元気な声でお願いします。金沢のみんな、元気ですか!」
客席「イエーイ!」
「ハイ。ありがとうございまーす。ツアーの前半戦も終了しまして、後半戦が昨日から始まったばかりなんですけども。今日は、お魚の美味しい・・・というか、なんでも美味しいですね(笑)金沢の皆さんと、ガッツリと!ドカンと!盛り上がっていきたいと思います!最後までよろしくお願いします!」

2.Just after the rain!

2曲目は、彼女の曲には珍しく(笑)明るいナンバー。
サビのところで、挙げた手を左右に振るフリがあります。「ラストショー」じゃありませんよ(笑)
「今日は衒いもなく、思いきり楽しもう!」と決めていた僕。
一緒になってユラユラ〜です。

会場の客層は、わりと幅広い層。
若いカップルもいれば、母娘らしき二人連れもいるし、中年の夫婦もいるし。
けっこう幅広い層に支持されているんだね。
でもその中でも、やっぱり一部の熱狂的なファンの男たちが目立っていたけど(笑)
掛け声とか、ほとんどその人たちだった気がするね。

3.エンジェル

けっこう前から曲自体はあるけど、CDとしてはリリースされていないこの曲。
なかなかキャッチーで、いいメロディ。僕も好きな1曲です。

川嶋あいは「路上の天使」と呼ばれていただけあって、意識してかせずか
(絶対意識していると思うけど)「天使」という単語が歌詞に多い。
本人もそれを意識しているらしいところがあるので、ちょっとそれが
だんだんハナについてきたかな、そろそろ(笑)
10代のうちはいいけど、20代になったら・・・さすがに、ねぇ。
彼女はたしか今18歳か19歳。このツアーまでかな(笑)

でもそんな邪推とは別のところで、たしかに彼女の声はやっぱりすごく綺麗。
綺麗な声だし、歌い方がかわいい。
それを評して“天使”というんだから、やっぱりそれはいつまでも天使なのかもね。

4.天使降臨

4曲目は、初めて聞く曲。
シングル「絶望と希望」のカップリング曲。
(僕は全ての曲を聞いたことがあるわけではない)

この曲、すごくよかった!
歌詞の内容はやっぱり「天使が舞い降りた」というものなんだけど
ベースラインのガッチリしたメロディラインがすごくいい。
切ない曲調なんだけど、すごく力強くて。
新しくお気に入りに入る1曲、誕生。天使が舞い降りてきた。

.(MC)
川嶋あい「ありがとうございます。・・・それでは、今日は石川県の皆さんと、もっともっと熱く盛り上がっていくために、とっておきのものを用意しました。ジャジャン!コレです!」
そう言って、クリーム色のラベルのついたペットボトルを取り出す。
ラベルには「変身!」と書いてある。
「これはですね、“変身ドリンク”と言いまして、これを飲むと、変身するんです。たちまち元気が漲って、もう一人の私、“Ai Kawashima”に変身します。“Ai Kawashima”は、ちょっと狂暴で、ちょっとRockです。皆さんが盛り上がらない場合は、いじけて帰っちゃうかもしれないので。盛りあがってください。お願いしますね。それではさっそく、変身します。・・・じゃあ、いきます!」
ドラムロールと、まばゆいライティングをバックに、ペットボトルを一気飲みする川嶋あい。ってか、ボトル空ですけどね(笑)

 Stage Act.2 -Ai Kawashima-

飲み終わると、ガックリと床に座りこむ。
そして、マイクスタンドをはいずり上がるようにして、ゆっくりと起き上がる。
Ai Kawashima「みんなー!盛り上がってるゥーーーーーーー!?」
客席「イエーイ」
「全ッ然、ダメ!!もう一度いくよ!みんな!盛り上がってるゥーーーーー!?」
客席「イエーイ!」
「まだまだ全然、ダメ!残念!」
面白い(笑)
「もいっちょみんな、声出していくよ!みんな!盛り上がってるゥーーーーーー!?」
客席「イエーイ!」
「ほんとに盛り上がってるゥーーー!?」
客席「イエーイ!」
「ほんとのほんとに盛り上がってるゥーーー!?」
客席「イエーイ!」
「OK!それじゃ、いくよーーーーーー!!」

5.525ページ (Rock Version)

ロックに変身して盛り上がるのはいいけど・・・いかんせん、曲がね(笑)
この曲はミディアムなバラードなのに、無理やりハイスピードにしてるみたいで。
かなりムリがある感じ。
「ロックバージョン」というより、「倍速・早口バージョン」みたいでね(笑)
このコーナーで演奏するにふさわしい、もっとロックな曲を作らないとね。
元来が、「ピアノで弾き語りをする路上の天使」だから、ギャップはすごいけど。

6.手のひらを太陽に (Rock Version)

「手のひらを太陽に、いくよー!」
というコメントから始まったこの曲。これは、すごくよかった(笑)
これ、誰でも知ってるあの曲ですよ。
♪僕らはみんな生きている・・・ というアレ。
あの曲でロックンロールしようなんて、誰が考えただろう?(笑)
例えば演奏しているメンバーだって、「俺はこんな曲を演奏するためにギターの腕を磨いてきたのか・・・?」と
思っちゃうんじゃないかと思うぐらい(笑)
そのく゜らい、この曲のインパクトはなかなかすごいものでした。

でも、けっこうシックリきてたね。
スタンダードなポップスとか歌謡曲には、新しい可能性があるのかもね。
ちょっと前に海援隊の「贈る言葉」をカバーしてた若いグループがいたけど
それと同じことがこの局にも言えるのかもしれない。
例えば「与作」とか、「北酒場」とか、「津軽海峡冬景色」とか・・・
そんな曲をロックしてみても、面白いのかもしれない。

7.eighteen's days

「ネッツ石川CMソング、いくよー!」
というコメントから始まったこの曲。
これはこの日初めて聞く曲。
石川県ではCMでバンバン流れていたらしいけど。
今度リリースされる1stアルバムに収録されているそうです。

曲の感想としては・・・ごく普通の曲かなぁ、と(笑)
この曲を聞くためだけに車は買ぇねぇなぁ、と思う。

Ai Kawashima「みんな、盛り上がってるゥーーーーーーー!?」
客席「イエーイ」
「OK!それじゃあ、もっともっとみんなノリノリに、そして熱くなるために、秘密兵器を用意しました!・・・コレ!ここにもう1本、ドリンクがある!」
さっきとはちょっと違う感じで、真っ赤なラベルのドリンクだ。
ラベルにはやっぱり「変身!」と書いてある。
「これを飲むと、Super Aiになる!Auper Aiは史上最恐に狂暴だから、みんな盛り上がってやんないと、ケガするよーーーー!!」
客席「イエーイ」
「ほんとにほんとに恐いから、気をつけて。それじゃあ、いくよーーーーーー!」
ドリンクを飲み、バッタリと床に倒れこむ。

 Stage Act.3 -Super Ai-

マイクスタンドをはいずり上がり、起き上がる。目つきが怪しい(笑)
Super Ai「お前ら!チンタラやってんじゃねぇよーーーーーーー!」
客席「イエーイ!!」
「さっきから聞いてたけどよ・・・川嶋あいも、Ai Kawashimaも、ダメだなありゃ!こっからは、Super Aiがドカンとやるから!ついてこいよーーーーー!!」
客席「イエーイ!!」
「それじゃあ次は、ロックンロールやるぞー!これは、次のアルバムの、「金沢〜The Rock'n Roll〜」!曲の中で、金沢・The Rock'n Roll!って叫ぶところがあるから、俺と一緒に叫ぶぞーーーー!!」
客席「イエーイ!!」
「準備はいいかーー!!」
客席「ウオーイ!!」

8.金沢〜The Rock'n Roll〜

この曲・・・イイ(笑)
♪ウォオウォオウォォオー! って叫ぶんだけど、そのノリがすごく熱い。
曲の歌い出しはちょっとポップだけど、サビはひたすらシャウト。
もうワケのわからないノリ(笑)
♪金沢!The Rock'n Roll! って叫ぶところが、特にいいね。

この曲、CDには「福岡〜The Rock'n Roll〜」という曲名で収められる。
その街の名前を入れた曲名になるんだね。
そういう曲を歌うアーティストを知ってるけど(笑)やっぱりこういう曲は盛り上がるね。
街の名前を歌ってくれると、オーディエンスの熱気はさらに増すね。確実に。

ヘッドバンキング(頭をガンガン振るやつね)こそしないけど、爆発的なノリはまさに10代のライブ。
キーボードプレイヤーが笑顔で右手をガンガン振って客席をさらに煽って。
僕も右腕をガンガン振って盛り上がりましたよ(笑)
おかげでその後数日間、極度の筋肉痛に悩まされるハメに・・・(笑)

間奏での、客席の「ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!」というシャウトは
まるっきりモーニング娘。とかのファンのそれだったけど(笑)
盛り上がればそれでヨシ!

9.空、風、波、夢 (Rock Version)

で、その曲の後にコレだから・・・
この曲も「525ページ」同様、かなりムリがある。
元々がスローな曲だしね。
なんでコレをロックバージョンにしようと思ったんだろう?
以前リリースされたDVDにもロックバージョンで収録されているけど、その時から
ずっと違和感を感じていたんだよね。今もそのままそうだけど。

でも、演奏はすごくカッコよかった。
ベースもドラムも。ギターもキーボードも、それぞれにロックしていた。
ロック少年だっただろう彼らが演りたかったのは、きっとこんな曲じゃないだろう(笑)
彼らの素晴らしい演奏が、逆にそういうフラストレーションみたいに感じたのも事実。

あ。それとも、彼らがこういうアレンジを提案したのか?(笑)

Super Ai「みんな、最高だぜーーーーーーー!」
客席「ウエーイ!!」
「それじゃあ、Super Aiはもう疲れたから・・・川嶋あいに戻るぞー」
客席「エー」
「ちょっと声援が少ねェな・・・。もう1回いくぞ。Super Aiは、川嶋あいに戻るぞー!」
客席「エー!」
「嬉しいな・・・。それじゃあ、もう1曲やるかーーー!」
客席「イエーイ!!」
「みんな、もっともっと盛り上がれるんかーーー!」
客席「イエーイ!!」
「OK!それじゃあもう1曲!「Never stop singing」!」

10.Never stop singing (Rock Version)

数ある「違和感ロックナンバー」の中で、一番なのはコレかも(笑)
かなりムリがある気がするんですけど。
歌詞の文字数がわりとあるのに、かなり早口っぽくなってて。

演奏が終わって、変身後最後のMC(笑)

Super Ai「ありがとよーーーーーーー!」
客席「イエーイ!!」
「それじゃあ、あばよーーーーーーー!!」

変身の時は、思いきって金色のカツラとかかぶってみても面白いかも。
って、それじゃあ鳥山明になっちゃうか(笑)

 Stage Act.4 -川嶋あい-

川嶋あい「あれっ!?私、今まで何してたのかしら?な、なんか・・・すごく暴れてませんでした?」
客席「暴れてました!」
「あ、暴れてました?大丈夫ですか?(笑)なんかもう、何やってるのかサッパリ覚えてないんですけど・・・なんかすごい汗もかいてるし。・・・ま、忘れましょうね(笑)川嶋あい、戻ってきました!」
客席「イエーイ!」
「いや〜2人もね。ヘンな人が・・・ま、ワケのわからぬとこで。ここでちょっと、少しインフォメーションをしたいと思います。まず、石川県といえば、ネッツ石川さんなんですけど。皆さんたぶんCMでご存知だと思うんですけど、先ほど歌いました「eighteen's days」、これが、もうすぐ5月18日に発売する1stアルバムの中に収められています。・・・今日、ネッツ石川さんいらしていると思うんですけど」
客席の後ろの段(招待客席?)で、一人おじさんが立ちあがる。
「ありがとうございます。そして、6月8日には、DVD「川嶋あい〜路上ライブ1000回達成・1136日の記録〜」というDVDがリリースになります。このDVDは1000回ライブの模様をおさめたものになっていますので、ぜひチェックしていただきたいと思います。そしてなんと、6月11日にはツアーの追加公演が決まりました。皆さんのおかげで追加公演が決定しまして。これは東京なんですけど、Zepp Tokyoで行いますので、石川県の皆さんも、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。ということで、インフォメーションでした。ここからは川嶋あいに戻って、しっとりと聞いてもらいたいと思います。まずは、2曲続けて聞いてください」

11.南十字星
12.「さよなら」「ありがとう」〜たったひとつの場所〜

2曲続けて、しっとりとしたバラード。
彼女の声には、こういう曲がやっぱり一番シックリくるね。

川嶋あい「それでは、ラストの曲を歌いたいと思います。5月18日にリリースするニューアルバムの中の曲をもう1曲歌います。この曲は、アルバムの中で、とても気に入ってる曲です。人と人とを結ぶのは、どんな時でも愛だと思います。一緒に支えあったり、共に涙を流したり、そんな当たり前のことから愛は生まれていきます。つらい時や苦しい時に、たった一人だけじゃとてもちっぽけで。その空虚を埋めてくれるのは、いろんなものがありますけど、やっぱり人の暖かさや、優しさだと思います。どんなに傷ついても、心の中で輝いてる愛は、絶対に失いたくはないです。思うことは、愛の強さになっていくと思います。そんなメッセージをこめて、ラストに歌います。「雪に咲く花」。よろしければ、目を閉じて聞いてください。今日は本当に、どうもありがとうございました」

13.雪に咲く花

川嶋あいの“王道”バラード。
この曲、すごくいいなぁ。
彼女の曲で僕が好きなものは、シングル曲よりも、カップリングやミニアルバムに収められた曲。
「このままの2人なら」、「3年後の都会で」、「雨になる」とか。
そんな曲に通じる、美しいメロディのバラードでした。

演奏が終わり、バックステージへと退がっていくメンバー。
客席は、あっという間にアンコールに包まれました。

 Encore.1

アンコールに応えて出てきたメンバーたち。
コーラスのYukiさんが煽って、客席を再び盛り上げます。
倉木麻衣コンサートでいう、ジェフリーの役目だね。
って、例えがわかりにくい?(笑)

1.翼の折れたエンジェル

アンコールの1曲目は、中村あゆみの代表曲のカバー。
この選曲は、きっと前述の“天使”つながりってことなんだろうね(笑)
なかなかゴキゲンな演奏だけど、やっぱり本家ほどのパンチ力はないね。
って、10代のファンはこの曲を知らないだろうけど。
僕も、なんとなくしか知らないんだけど(笑)
歌詞見ずに歌えるとか、そのレベルまでは到底行ってないし。
世代的に、僕よりちょっと前なんだね、中村あゆみあたりになると。

2.この道ふらふら

これもニューアルバムの中の曲で、もちろん初めて聞く曲。
あまりハッキリとは覚えてないけど、すごくゴキゲンな、ポップな曲でした。
この曲の途中に、バンドのメンバー紹介がありました。

(以下、パンフレットから抜粋)
キーボード:KOUHEI
ギター:NAGASAWA
ベース:押越雪彦
ドラム:橋谷田真(はっしー)
コーラス:Yuki

川嶋あい「アンコールありがとうございます!実はですね、このメンバーでステージに立つのは、今日が最後なんですね。ドラムのはっしーが、次のライブから交替しちゃうんですよ。なので、すごく悲しくて。これまで10ヶ所ぐらい一緒にまわってきたはっしーに、みんなでありがとうって言いたいんですけど。いいですか?」
客席「オッケー!」
ドラムのはっしーは、突然の出来事に立ちあがって照れている。
「それじゃ、せーの」
メンバー・客席「はっしー、ありがとーう」
今日初めて会ったドラマーだし、いきなりサヨナラと言われても、正直あまり感慨はわかないけど
それでも、今日ここまで1時間半の間、素晴らしいドラムを聞かせてくれたことに感謝。
僕も一緒に「はっしーありがとーう」と叫びました。
「次からはメンバーも交代して、後半戦、新しく始まりたいなと思っています。路上ライブ1000回も達成して、川嶋あいの第2章が、このツアーからやっと始まった気分なんですけども。これからも、しっかりと地に足をつけてがんばっていきたいと思います。路上ライブ1000回、3年越しの目標をやっと達成できて、感無量の思いです。皆さんにたくさん支えられて、達成することができました。人っていうのは、同じ場所でしか生きられないものじゃないと私は思っています。違う場所でも、ちゃんと前を向いて生きていきたいです」
MCの間中、ドラムのはっしーが込み上げる涙を必死にタオルで抑えている姿が印象的でした。
ちょっと福永祐一っぽいスマートな彼。
その姿は、とても絵になるものだったし、思わずもらい泣きしてしまいそうでした。
「失ったものを取り戻す作業というのは、何もないところに手探りで何かを植えていくことだと思うんですけれど・・・世界中のあちこちで、そんな作業をしている人が、たくさんいると思うんですね。戦争とか、紛争とか、すべてを根こそぎもっていかれて、途方にくれている人たちが、たくさんいますよね。でも、このままにしておくのは、何も変わらないことで。冷たい冬にも、必ず暖かい春が訪れると信じたいし、それは、誰にとっても希望だと思うんです。今、私には歌うことしかできないので、自分の歌が境界線を越えて、世界中に届くように強く思って、これからも歌い続けます。最後に、私の一番大好きな曲を聞いてください。世界中の、たくさんの人に届きますように」

3.12個の季節 〜4度目の春〜

しっとりと歌い上げるバラード。
ピアノの音色がすごくよかった。

僕も、客席のみんなも、ただ聞き惚れていました。

過去2度のライブでも聞いた曲だけど、なんかこの日は違って聞こえた。
やっぱり2時間のライブで、ここまでいろんな曲を聞いて。
その後に、締めで歌われたからかな。

ライブが終わりなんだ、という切なさみたいなものがこみ上げてきて
なんだかちょっと胸が熱くなりました。

川嶋あい「本当に、どうもありがとうございましたー!」
メンバー6人が手をとりあってステージ前面に一列に並び、カーテンコール。

メンバーが去った後、再びのアンコール!かと思いきや・・・
客席からは「はっしー」コール(笑)
主役を差し置いて、バンドメンバーの名前がコールされるアンコールって
僕は初めて聞きました。

 Encore.2

大はっしーコールに応えて、再び現れたのは3人。
ボーカル・川嶋あい、キーボード・KOUHEI、そしてドラム・はっしー。

川嶋あい「セカンドアンコール、ありがとうございます!いや〜はっしーコールがすごかった(笑)今日で最後なので・・・本当に嬉しいです。いつもは、はっしーいないんですけど・・・皆さんの熱烈なはっしーコールに応えて、はっしーも加わって最後に1曲演奏します。それでは最後に・・・この曲は、私にとって本当に大切な曲になりました。皆さんも、心の中で一番大切な人を思い浮かべて聞いてください」

4.空色のアルバム

インディーズ時代のミニアルバムに入っている1曲。
正直、そんなにすごく特別な曲だとは思えないんですが・・・
曲にこめられた思いというのは本人にしかわからないですね。

伴奏はキーボードだけというシンプルな構成。
時折はっしーが、パーカッションやシンバルを鳴らす程度。
演奏の途中も、何度も涙ぐんでいるはっしー。
最後においしいとこを全部もっていったね、彼(笑)

川嶋あい「今日は本当にどうもありがとうございました。また石川に来ます。はっしー、ありがとう!!」

あっという間だった1時間50分。
開演前、入り口に「本日の予定」というのが貼ってあって
開演/17:30 終演/19:20
と書いてあって。終わった時に時計を見たら、本当に7時20分。驚いた。

イベントと違って、じっくりといろんな曲を聞くことができたし、バラードやロック、
いろんな面の川嶋あいを観ることができて楽しかった。
最寄りの地域でライブがあったら、またぜひ参加してみたいと思う。

 Set List

川嶋あいコンサートツアー2005
〜12個の歌(メッセージ)〜

〜川嶋あい〜

  1. 絶望と希望
  2. Just after the rain!
  3. エンジェル
  4. 天使降臨

〜Ai Kawashima〜

  1. 525ページ
  2. 手のひらを太陽に
  3. eighteen's days

〜Super "Ai"〜

  1. 金沢〜The Rock'n Roll〜
  2. 空、風、波、夢
  3. Never stop singing

〜川嶋あい〜

  1. 南十字星
  2. 「さよなら」「ありがとう」〜たったひとつの場所〜
  3. 雪に咲く花

(ENCORE)

  1. 翼の折れたエンジェル(中村あゆみのカバー曲)
  2. この道ふらふら
  3. 12個の季節 〜4度目の春〜

(ENCORE)

  1. 空色のアルバム

 Today's My Favorite Song

「天使降臨」、「金沢〜The Rock'n Roll〜」、「雪に咲く花」

 Kawashima Ai Official Blog

インターネット上で、川嶋あい本人による公式ブログが公開されています。
今は誰でも見られるものだと思うけど、おそらくいつか消えると思われるので
今回の石川公演の分だけでも確実に残しておきたいと思います。

石川県金沢でライブでした☆
実は今日でドラムのはっしーが交代になってしまうので、
サプライズでアンコールの時にはっしーに「ありがとう!」と会場のみんなで言ったんです。
メンバーみんな泣きだしちゃって私も感極まっちゃいました(;_;)
やっぱりこうやってみんなで誰かのお祝いしたり別れを分かち合ったりって素敵ですね(^-^)
これから打ち上げします!金沢はおいしいものがたくさんあるから楽しみですね〜♪
 by ai-kawashima | 2005-05-11 19:02

金沢AZ

 Tour Schedule

05.04.16(土) 横浜 BLITZ
(ツアー初日)
05.04.17(日) 名古屋 Electric Lady Land
05.04.19(火) 大阪 BIG CAT
05.04.21(木) 京都都雅都雅
05.04.24(日) しんまち劇場707
05.04.25(月) 松山サロンキティー
05.04.27(水) 広島ナミキジャンクション
05.04.29(金) 福岡 DRUM LOGOS
05.04.30(土) 熊本 DRUM Be-9
05.05.07(土) 米子ベリエ
05.05.08(日) 金沢AZ
05.05.21(土) 長野 CLUB JUNK BOX
05.05.22(日) 高崎 Club FLEEZ
05.05.24(火) 宇都宮 VOGUE
05.05.27(金) 仙台 CLUB JUNK BOX
05.05.28(土) 盛岡 Club Change
05.06.01(水) 函館フライデーナイトクラブ
05.06.02(木) 札幌KRAPS HALL
05.06.11(土) Zepp Tokyo
(ツアーファイナル)

関連リンク
 川嶋あい公式サイト「My Room」
 川嶋あいファンサイト「Century」

僕が参加した川嶋あいのライブ全演奏曲一覧