川嶋あい
First Live at 富山
“KNB 大バザール 2004”
北日本放送本社ビル前広場(2004/7/4・日)

最近お気に入りのアーティスト、川嶋あいさんが初めて富山県に来てくれました。

 About Her ?

「川嶋あい」と聞いても「誰?」という方が多いかと思います。
僕も友達に「川嶋あいのライブがあるよ」と言ったら、案の定「誰?」という反応だったし。
テレビ番組「あいのり」の主題歌「明日への扉」を歌っていた“I WiSH”のボーカルの人といったらわかるかな?
(今はもう変わってるのかな?番組、見たこと無いからわからないけど)
“I WiSH”はイベント的なユニットで、彼女自身もソロで路上ライブをしたりしているアーティストなんですね。

プロフィールをザッと紹介すると、彼女は1986年2月21日生まれ、福岡県の出身。
まだ18歳、この春まで高校生だったという若いアーティストです。
2001年、歌手になるという夢を叶えるために福岡から単身上京。

しかし道のりは険しく、挫折しそうになる。そんなある日、路上ライブを決意。
最初は誰も立ち止まらなかったものの、次第に口コミで人垣ができるほどに成功。
路上ライブ1000回デモCD売り上げ5000枚渋谷公会堂でのワンマンライブ
の3つを目標に路上、ライブハウス等で精力的に活動。
デモCDの売り上げは目標の5000枚を達成、2003年8月20日には渋谷公会堂ワンマンライブを成功。
残された目標である路上ライブ1000回と、47都道府県全てでのライブという新たな目標に向かって
全国で活躍している、そんな彼女です。

あちこちでライブはしているけど、富山県に来たことはまだなくて。
僕もCDで聞いて気に入ってはいたんだけど、実際に生で観たことはなくてね。
今回が、その初めての機会になったわけです。

 About Today's Event ?

日本テレビ系列にあたる富山のテレビ・ラジオ放送局、北日本放送(KNB)。
毎年、この時期に行われるという恒例のイベント「KNB大バザール」
そのスペシャルゲストとして川嶋あいさんが招かれ、イベントライブをするとのこと。
1週間ほど前に、テレビのコマーシャルで偶然それを知ったときは嬉しかったね。

イベントについて調べてみると、特にチケットや整理券、入場料などはいらないとのこと。
イベント自体はほぼ半日がかりのビッグなもので、その様子はラジオでも随時生中継される。
そのラジオは留守録音をしておいたので、それを聞きながらこのレポートは書いてます。
ということで、MCなどは完全再現です。
こんな楽なレポート、初めてじゃないかな(笑)
楽だということでタカをくくっていて、ついつい取っ掛かりが遅くなってしまったけど・・・。

録音したラジオ自体は、何度かもう聞いてるんだけどね。
MDで編集して彼女の出演した部分だけを聞けるようにしたので、ライブ盤みたいで
なかなかいい感じです。
まだ発売されていない新曲も、世界初公開(笑)されているしね。

尚、イベントの様子は「Sunning Tale」に詳しく書いたので、そちらをどうぞ。
このレポートでは川嶋あいさんの部分だけを特筆して書いていきます。
(一部ダブっている部分もあります)

 1st Appearance

イベントの会場となるKNB本社ビルは富山駅の北口にあって、ウチからは車で10分ほどの距離。
イベント自体は9時頃から始まっていたんだけど、昼頃に着けばいいかな、と思っていたので
僕が家を出たのが11時頃。その直前、ラジオをロングタイムで録音する準備をしていると
「川嶋あいさんがたった今到着されました!」とのこと。
おぉ。いいタイミングで聞いてたもんだ。
今日は飛行機で来たという彼女。着いたばかりなので、とりあえずはコメントだけの出演でしたが
「今日は、初めて公開する新曲もあるんですよ♪」とのこと。
彼女の曲はCDで一通り聞いているので知っているんだけど、どうやら今度出る新曲を
初公開してくれるらしい!

イベントへの期待がさらに膨らみ、家を出発しました。

 2nd Appearance

昼頃に会場につき、屋外のステージでイベントを見たり、お店のブースを見たりしていると、
そのままステージで川嶋あいさんのリハーサルが行われるとのこと。
この間、ラジオではビル内のスタジオから須藤晃さんの番組が生放送されていて
リハの様子はラジオでは流れてないんですよね。会場ならではの、ちょっと嬉しい時間。

スタッフによってマイクとキーボードがセッティングされ、ついに本人が登場!
「よろしくお願いしまーす♪」と登場した彼女は、ほんとに普通の女子高生。
いや、春に卒業したからもう学生ではないんだけど、でもなんか・・・ほんとにそんな感じでね。
ものすごく普通な、そこらへんにいそうな、かわいい普通の女の子(笑)
ちょっと胸元のあいた黒いノースリーブに、ジーンズというラフな服装。
少し音を調整した後、リハーサルが始まりました。

  1. 時雨
  2. 天使たちのメロディー
  3. 12個の季節〜4度目の春
  4. マーメイド(新曲)

それぞれ、ワンコーラスずつ4曲。
後になって思えば、それがそのまま本番のセットリストだったんだよね(笑)
スケジュール表を見たら、持ち時間は長そうだった(枠は1時間半あった)から、
もっと曲数が多いかと思ってた。

初めて聞く彼女の生の歌声は、ほんとに澄んでいて綺麗でした。
よく“天使の歌声”と評される彼女の声だけど、世評はダテじゃないなと思いましたね。
キーボードの弾き語りというすごくシンプルな構成が、逆に彼女の歌声を惹き立てるんだろうね。
ダンスとか派手なパフォーマンスとか、そんな余計なエッセンスがなくても、歌一本で勝負できる。
生粋の“歌手タイプ”なアーティストだと思います。

最初の3曲はCDでもおなじみの曲だったけど、最後の曲は聞いたことのない曲。
そうか、これが新曲なのかな?と思っていたりしました。
ワンコーラスずつだったこともあり、すぐにリハは終わってしまいました。

ちなみに、リハの前にウロウロしていた時間に、CDショップのブースで彼女のCDを1枚買いました。
『路上集0号』という、普通のお店では買えない、ライブ会場限定の1枚。
ぜひ今日買おうと思ってたんだよね〜。
帰ってみて聞いたら、内容は知ってる曲ばかりでちょっと拍子抜けしましたけど(笑)

 3rd Appearance

会場の量サイドのスピーカーは、リハーサルの音から再びラジオの音に切り替わり、
須藤さんの声が聞こえてきました。
(ラジオではリハの様子は放送されてないのかも?というのはここで初めて気づいたんだよね)

「おかしな惑星」
 音楽プロデューサーの須藤晃さんと、KNBの小林淳子アナウンサーの二人でやっている
 30分のラジオ番組で、始まったのは1年ほど前だったかな。
 全国で何局かネットしているラジオ局もあるけど、製作はKNB。
 始めの頃は、富山から情報が発信されるってことに驚いたものだったけどね。
 番組が始まって何回かは聞いていたけど、放送時間のタイミングが悪く、最近は全く聞かなくなりました。
 でも、番組のホームページでバックンナンバーを見てみると、なかなか面白い内容をしてたんだね。
 ずっと聞いてなかったのが残念!

須藤晃
 尾崎豊、浜田省吾、村下孝蔵、玉置浩二、橘いずみらを手がけた音楽プロデューサー。
 賛否両論のあの「尾崎豊トリビュート」を手がけた方でもあります。実は富山県出身。

ここで、ふと思い立った僕。
もしかしたらこの番組、一般公開されているラジオスタジオでやってるんじゃないの?と。
もちろん普段は入れないテレビ&ラジオ局だけど、この日に限り本社ビルの一部が一般公開されているんだよね。
3階にあるラジオスタジオもそのひとつ。
先ほど、一度見学した本社ビルに再び入っていき、階段で3階へ。

おぉ!やってるやってる!
ガラス窓の向こうに、須藤さん、小林淳子アナ、そしてゲストの橘いずみさんがいました。

僕も他の人に混じって、ガラス越しにラジオ放送を見てました。
今日の番組は、1時間のスペシャル版。
ラジオを見てるって不思議な感覚だけど・・・ラジオ番組ってこうやって収録されてるものなんだね。

今日の番組のテーマは「働く男たちの歌」。
佐野元晴、村下孝蔵、浜田省吾、大森洋平、矢沢永吉らの話題で盛り上がった後、尾崎豊の話題に。

放送上では中島みゆきの「あざみ嬢のララバイ」が流れている中、川嶋あいさんが登場!
ほんと、今日はひっぱりダコだなぁ(笑)
まさかここにまで出てくるとは思ってなかったので、ちょっとびっくり。
収録ブースの中は4人になりました。
ちなみに、大きな1枚板のテーブルの横に4人が向かい合って座ってたんだけど
イスは5つあって、その1つに大きな犬の剥製が座っててね(笑)
あれはいったいなんだったんだろう?すごく気になったけど、真相は謎のままです。

橘いずみさん撮影の写真をお借りしました このイヌなんですがね(笑)

番組のテーマか尾崎豊にうつってて、トリビュート盤の話とかもしてたのね。
と思ったら、なんと川嶋あいさんもオザキのファンらしい・・・。

ここからは、ラジオ音源を元に完全再現。

 BGM♪「Forget-me-not」槙原敬之が流れる中・・・
小林淳子アナウンサー(以下、小林)
須藤晃(以下、須藤)
橘いずみ(以下、橘)
川嶋あい(以下、川嶋)

小林「このお話をしている間に、なんとスタジオには川嶋あいさんがお越しくださいましたー。どうもこんにちはー」
須藤・橘「こんにちはー」
川嶋「よろしくお願いします」
須藤「急に若々しい感じの・・・(笑)」
小林・橘「えぇーっ!私たちも若々しくないですか〜」
須藤「なんか30代の空気から、急に10代の空気が・・・僕はこっちの方がいいな(笑)」
小林・橘・川嶋「あはははは」
小林「(須藤さんの)お隣に座っていただきましたが・・・川嶋さんに入っていただきましたが、なんで川嶋さんに入っていただいたかといいますと。なんと、尾崎豊さんのファンといいますか、尊敬するアーティストが尾崎さんと伺いまして」
川嶋「ハイ、そうです」
小林「一番尾崎さんで好きな曲というと・・・何になるんですか」
川嶋「一番好きな・・・今流れていた「Forget-me-not」が好きですね」
須藤「あぁ〜っ」
川嶋「本当に大好きな・・・人で。ハイ」
 BGM♪「I Love You」尾崎豊
小林「えっ、いくつぐらいの時に聴いてらっしゃったんですか?」
川嶋「えーっと、あの・・・初めて知ったのが、私が中学2年生の時だったんですね。でもう、亡くなって・・・たんですけども。尾崎豊さんのドキュメンタリー番組みたいなものがテレビで流れてて。それを見て、「I Love You」が・・・あ、今流れてますが。これが流れてて、すごいいい曲だなと思って。アルバムを買って聴いてみたんですね。それでもう、それから大ファンになって」
須藤「いや実はね、川嶋さんって、トリビュートが出たレコード会社のレーベルの人だったんですよ。だから、もっと早く・・・川嶋さんも、トリビュートやるときに、尾崎さんのファンだっていうの知ってたし、まぁ・・・そうなんですよね。もうちょっと早く・・・」
川嶋「私も、実はオーディションを受けようと思ったんですよ」
小林「えぇーーーっ!」
川嶋「なんか、オーディション雑誌みたいのあるじゃないですか」
須藤「ウンウン」
川嶋「それに、載ってありましたよね。それを見て・・・」
須藤「いや、オーディション受けなくったって言ってくれればいいのに〜!」
川嶋「勇気がなくて(笑)受けずじまいで・・・」
須藤「いやいや。もうね、川嶋さんは実績もあるし・・・そういう感じもあったし、今日初めてお会いしたんですけど・・・」
川嶋「いやホント・・・光栄です」
須藤「まぁなんか、そんな縁もあったんですけど・・・」
小林「もしトリビュートアルバムで歌うとしたら、何を歌いたかったですか」
川嶋「やっぱり、「Forget-me-not」が・・・」
須藤「あぁ、じゃあ槙原くんと、マッキーと争いになったね〜(笑)」
一同「あはははは」
須藤「マッキーとデュエットになったかも(笑)デュエットする曲じゃないか」
川嶋「ははははは」
小林「尾崎さんをプロデュースされた須藤さんが今、横に座ってらっしゃいますが・・・」
川嶋「そうなんですよね〜」
小林「何か、伺いたいこととか・・・」
川嶋「いや〜聞きたいこといっぱいあるんですよ〜」
一同「あはははは」
川嶋「ちょっと緊張しちゃって・・・(笑)」
小林「本当に〜。どんなところが、一番、魅力を感じられるところですか?」
川嶋「尾崎豊さんですか?詩がやっぱり・・・一番好きですね。本当にあの、メッセージ性が強くて。なんか訴えかけてるものがあって・・・」
須藤「いや、でもね。彼女はストリートとか・・・」
川嶋「あ、そうですね。ストリートで」
須藤「そういう、まあ・・・僕、知ってたんですよ。で、僕、尾崎豊って、やっぱり究極のアマチュアリズムの人だったんですよね。すっごくアマチュアっぽかった」
川嶋「はぁ〜」
須藤「僕、そういう人たちがやっぱり好きだし。だから、そういう意味では川嶋さんもすごい共通点があるっていう。若くして認められてるし、だから・・・なんかこう、アーティストっていうか、ミュージシャンの人が「こうなりたい」っていう目標みたいなものが、お手本みたいなものがあったほうがいいじゃないですか」
川嶋「はい」
須藤「だから、ぜひ尾崎さんみたいに、みんなに愛される歌をいっぱい作っていってほしいと思いますね」
川嶋「はい、頑張ります」
小林「橘さんはトリビュートで「路上のルール」をカバーしてらっしゃいますけど・・・」
橘「はい」
小林「あの曲は、橘さんが歌いたいって言われた曲なんですか?」
橘「あのね、すごい好きな曲なんですけど、やっぱり自分からは「尾崎さんのこの曲を歌いたい」っていうのはちょっとなんか・・・おこがましいというか。だから、須藤さんが選んでくれたんですけどね」
須藤「いや、みんなそうなんですよ。宇多田さんも「I Love You」歌ってるけど、「曲は須藤さんが選んでください」って、みんなそう言うんですよ。やっぱり自分でこの曲って、言わないんですよ、なかなか」
小林「おこがましいという気持ちになっちゃうんですね」
橘「そうだなー。やっぱり尾崎さんを歌うっていうのはちょっと特別な感じがしたんで、だからもう、そこは流れに従って」
須藤「それは小林さんさぁ、カラオケでちょっと歌うってのとはワケが違うからさ」
橘「ははははは」
小林「橘さんは実際に尾崎さんと会ってお話もされたことがあると聞いたんですが、印象に残っている言葉だとかシーンだとかありますか?」
橘「あのねー、一度だけしか会ったことがなくて。ライブが終わった後に、自分で楽屋に乗り込んでいっちゃって。少しその、須藤さんと仕事をするってことで、縁があると思って乗り込んでいったんですよ。そこで「今度デビューするんです」と紹介されて。で、なんか「虚勢を張らないようにね」みたいな。尾崎さん、とにかくカッコイイんですよ。もう、信じられないぐらいカッコよくて。だからもう、なに言われてもボーッとしちゃって」
川嶋「ははははは」
小林「虚勢を張らないようにね、って」
須藤「そうですねー。言われたのに、虚勢張ってますよね・・・」
橘・川嶋「ははははは」
橘「ほんと(笑)」
小林「人間みんな張っちゃいますよねー(笑)」
須藤「でも、たった1回しか会ったことがないっていうのは羨ましいね、逆に」
小林「はぁ〜」
須藤「一期一会じゃないけど、そのたった1度の出会いが・・・今、ねぇ」
橘「未だになんかこう、座右の銘みたいになっちゃって・・・。すごいことだと思う」
 BGM♪「僕が僕であるために」尾崎豊
須藤「だからねぇ。川嶋さんも、これからいい出会いをしていってほしいですね。ホントに」
川嶋「はい。そうですね」
小林「尾崎さんの曲には、たくさんのリクエストを頂いておりまして・・・」
(中略・寄せられたメッセージの紹介)
 BGM♪「卒業」尾崎豊

最後に、この日の夜に高岡市でライブをする橘さんの紹介があって、ライブで須藤さんがギターを弾くとか・・・
そんな話があって、番組は1時すぎに終了しました。
 BGM♪「路上のルール」橘いずみ

ちなみに、橘いずみさんは、ラジオが終わった後、すでに会場を去っていました。
というのも、今夜7時から高岡のライブハウスでライブがあるとのこと。
もっと早く知っていれば、これも行きたかったなぁ〜残念!
イベント全部観てからでも、十分間に合ったしね。
ちなみに、須藤さんも地元ということで張り切って、「特別出演をする!」と言ってました。
ステージに上がり、ギターを弾いたらしいです。

 4th Appearance

そして、予定よりだいぶ時間がおして、3時20分頃から川嶋あいさんのライブが始まりました。
いやぁ、もちろん彼女を見たのは初めてですが…
かわいいし、声もいいし。いいですね、ほんと。
全国で「川嶋信者」になっている人が多いというのも頷けます(笑)

僕はステージかぶりつきの最前列で見てたので、ほんの2メートルくらいの距離だったしね。
手を伸ばせば届くんじゃないだろうかってぐらいの距離。
ホント、まっすぐ直視してたって感じですよ(笑)
こんなに近くていいんだろうかって感じ。

ステージ上に、キーボードやマイクスタンドがセットされる。
ステージ上では、総合司会の相本芳彦アナウンサーと中島真紀子アナウンサーの2人が、引き続き司会を担当。

相本「それでは、川嶋あいさんをステージに呼びましょう。ハイ、川嶋さん、お願いします!どうぞー!」
盛大な拍手に迎えられて、ステージ袖から川嶋あいさんが登場。
リハーサルやラジオの時と衣装が違う。
黒いワンピースっぽい感じの、いかにもステージ衣装という感じになっている。
むう、ファッションに関するボキャブラリーの少なさは僕のレポートの常に致命的な部分だな(笑)
でもあまり詳しく書きすぎるとちょっと生々しいし(笑)曖昧なぐらいでちょうどいいのかもね。

相本「ようこそいらっしゃいましたー」
川嶋「よろしくお願いします」
「します」、より「お願いしゃす」という感じの発音。なんか体育会系っぽい。
相本「それにしましてもあの、ステージは相変わらず普通のライブと同じで、キーボードがひとつ」
川嶋「はい。そうですね」
相本「もう、ずーっとこれでやってきたんですもんねー」
川嶋「はい。弾き語りで」
相本「私たちも、川嶋あいさんを呼ぶにあたりまして、一番機材が少なくて人数も少ないので、予算が安上がりじゃないかと思って呼んだわけじゃないんですよー」
川嶋「ははははは」
相本「川嶋あいさんだから呼んだんですからね!」
川嶋「はい、ありがとうございます(笑)」
相本「どんな格好で演奏しようが、関係ございません。あなただから呼んだんですよ!もう、とにかく大注目のミュージシャン、アーティストですからね。でも、自分的には、ここまで来たっていう感じはいかがですか?」
川嶋「えっ・・・いや、全然まだまだそんな、途中なので」
相本「ほんとに?」
川嶋「はい」
相本「まだ途中?」
川嶋「はい」
相本「どこまで目指す?」
川嶋「どこまで・・・行けるとこまで」
相本「別に距離を目指してるわけじゃありませんからね(笑)」
川嶋「ははははは(笑)」
相本「自分的な納得ですからね(笑)」
川嶋「はい(笑)」
相本「だけどもう、かなりの皆さんがあなたのライブ楽しみにしてるし、CDも楽しみにしてるし。ファンは増えたでしょ、一気に」
川嶋「あっ、そうですね。おかげさまで、ありがとうございます」
相本「ライブやってても反応が違うんじゃないですか?」
川嶋「あぁ・・・」
相本「特にここ1年以上ぐらい」
川嶋「そうですね。やっぱり違ってきますね」
相本「最初の頃ってのは、どんな反応だったんですか?」
川嶋「最初ですか。1回目のライブは、やっぱり、全然誰も立ち止まらなくって。うん、そんな・・・孤独に歌ってました」
中島「一番最初はちなみに、どこでやったんですか?」
川嶋「東京の四ッ谷駅ですね」
相本「もう、ちゃんと覚えてるね。やっぱり。最初の方はやっぱり印象が強いんだ」
川嶋「そうですね。やっぱり」
相本「そのうち、徐々に人が集まり出すようになった」
川嶋「そうですね、はい」
相本「でも、一人っきりでやってるわけですもんね」
川嶋「はい」
相本「今日も、このまんまですけれども。何にもなくても、大丈夫ですわね」
川嶋「はい」
相本「なんか、我々が見るとこれだけでいいのかしらと思っちゃうんですけど(笑)」
川嶋「大丈夫です」
相本「大丈夫ですね」
川嶋「はい」
相本「ピアニカでは吹けませんからね」
中島「わっはっはっはっ(笑)」
相本「キーボードです」
中島「ホントに、ごめんなさいねー」
相本「ピアニカ吹くと、歌えませんからね。これね」
中島「さっきも思ってたんですけど。ほんとに、ちっちゃい方から、かなりご年配の方まで、ファン層がすごい幅広いですよね!いつもこんな感じなんですか?」
川嶋「そうですね。こんな感じで」
相本「やっぱり、今日はお笑いライブではパックンマックン。歌のライブでは川嶋あいさん。みんな目指してやってきたと思います。楽しみにしてくれてましたかー!」
ウァ〜イという、心なしか疲れかけた歓声と拍手(笑)
ホント、照りつける日差しが暑い。いや、熱い。
相本「では、お願いします。今日は何曲?」
川嶋「今日は4曲演奏します」
相本「では、どうぞ!」
川嶋「はい」
相本「それでは、これからしばらくは川嶋あいさんのミニライブを楽しんでいただきましょう。ステージ注目でーす」

司会の二人が下がり、ライブが始まる。

  1. 時雨

静かな前奏から引き続き、始まったこの曲。
空は快晴、容赦なく降りつける日差し。だけど、雨の歌(笑)
僕も好きな曲のひとつ。
I WiSHの曲に比べて、川嶋あいの曲は暗い。歌詞も曲の彩りも、どことなく重い。まさに明と暗。
彼女の持つ2つの面がそれぞれに姿を表している。2つは全く別のものだけど、同時に引き離せないもの。
僕なんかはその暗さが逆に好きだったりするんだけど・・・
彼女を呼んだスタッフは、そのあたりを理解して呼んだんだろうか?
I WiSHのイメージだけで呼ぶと、全然違う雰囲気で戸惑ったんじゃないだろうか?
にぎやかな雰囲気のイベントには合わない沈鬱な曲だなぁと思って、心配しちゃったほど(笑)
客席も、シーンとして聞き入ってたからね。
もちろん僕も、彼女の歌を生で聞くのは初めてなので、実際にはどんな感じなのかわからなかったんだけど。

曲が終わって、拍手。
川嶋「ありがとうございまーす。あらためまして、皆さんこんにちは!」
観客「こんにちはー」
川嶋「こんにちは。川嶋あいです。今日は、富山県に初めてやってきました。で、実はですね、すごいことが起きたんですよ。私、めちゃくちゃ雨女なんすね。でも今日、珍しく、晴天ですよね。すごいビックリして。いやーほんとに、最近のイベントが雨ばっかりだったので。皆さんのおかげですね、多分。ありがとうございます。そして今日、このイベントは長い時間開催されているということで。先ほど、パックンマックンさんがライブをやっていましたけども。されていましたけども。パッククンマックンさんは、なんか、7380人の人と握手をするんですよね?そうですよね。すごい、ですよね。頑張っていただきたいんですけども。私も、「路上1000回」という具体的な目標がありますので、頑張りたいと思います。でも、ちょっと・・・なんかさっき、パックンマックンさんの、パックンさんが、楽屋で寝てたんですよね(笑)寝てて、大丈夫なのかな?と思って。7380人、いったんですかね?なんかすごい、ほんとに、床で寝てたんですね。しかも。大丈夫なんですかね・・・?ま、いっか(笑)あははははは(笑)はい、ということで、そんな感じで、次の曲に行きたいと思います。去年発売した私のファーストマキシシングルになるんですけど、この曲は路上でも一番多く歌った曲なので、ぜひ聞いてください。「天使たちのメロディー」。」

  1. 天使たちのメロディー

これまた、暗い曲なんだよね(笑)
「絶望」とか「暗闇」とか、そういう重い歌詞の多い、しっとりとしたバラードです。

曲が終わって、拍手。
川嶋「ありがとうございまーす」
若干の合間があって・・・
川嶋「いや、暑いですね(笑)皆さん、大丈夫ですか?すいませんね、こんな暑い中・・・」
観客は失笑(笑)
川嶋「あの・・・ちょっと今日は・・・なんか、大バザールらしいですね。いろいろなものが、なんか売ってあるんですかね?私バザー大好きなので、後で寄れたら、行きたいなーと思うんですけど。その時は、安くして、くださいね♪ちょっとだけ♪ウフフフ(笑)皆さんに言ってもしょうがないですね(笑)はい、ということで。あ、あとですね。私のCDが、どっかにあるんですよ。どこですかね?」
観客の何人かがCDショップのブースのある方を指差している。
川嶋「あ、あっちですかね?あそこらへんにあるみたいなんで。私のCDと、あと、限定グッズが、ストラップとかも多分、あると思うんですけど。あの、置いてあるので。ぜひ買ってもらいたいんですけども」
ストラップは売ってなかったような?たしか、CDとTシャツだけじゃなかったかなぁ。
それとも、僕が行った時に既に売り切れてたのかな?
川嶋「あとですね、なんと今日は特別に、路上限定のCDというのも持ってきて。それは、路上ライブでしか買えない、プレミアムCDなんですね。なのでもう、今日ここでしか手に入らない、ものなので。ぜひ皆さん、ゲットしてもらいたいなぁと思います」
「自分で自分のCDをプレミアムって言うなよ!(笑)」と心の中でつっこんでたのは秘密。
川嶋「はい、そんなわけで。あの・・・知ってる人もいると思うんですけど、私はストリートミュージシャンで。ずっと、1000回を目標にやってきたんですね。で、この間、ふと数字を見たんですけど、870回ぐらいまでいってて。すごいなぁと思って。もう少しだと思ったんですね。もう少しと言っても、あと130回ぐらいはあるんですけど。でも、ほんとにこの870回は、1回1回、何かが起きるんですね(笑)ホントに、覚えてるんですけど・・・。その中でたくさんの、よい出会いがあって。私は福岡出身なんですけど、東京に高校入学と同時に上京したんですね。でも、上京してきたばかりの頃は、夢に挫けていて、何も出来ずにいて。ホントに・・・つらくて、苦しくて。どうしたら前に進めるのか、わからなかったんですね。で、初めて路上に立ったんですけど、ホントに人生最大の勇気で・・・。でも、あの時の1回が、今の、現在の870回につながっているなぁと思います。人っていうのは必ず、立ち止まったり、悩んだりすることがありますよね。でも、何もかも投げ出したいっていう気持ちになったりすると思うんですけど、それでも、諦めないっていうことは忘れずに、皆さんの大切な一歩を踏み出してほしいなぁと思います」
若いのに、すごくいいことを言うんだよね、彼女。
この、挫折を味わった人間ならではの強さというか、優しさみたいなものが共感を呼ぶんだろうね。
人生成功ばかりで失敗したことのない人には、誰も共感できないと思うし。
川嶋「それでは、次の曲は、私の高校3年間をテーマにして書いた曲です。なので、皆さんの、現役の人は、今の学校生活を。もう卒業された方は、学生生活を振り返って、ぜひ聞いてほしいと思います。「12個の季節〜4度目の春」。」

  1. 12個の季節〜4度目の春

シングルにもなっているので、有名どころかな。
この春の卒業シーズンには、たくさん流れていました。

曲が終わって、拍手。
川嶋「ありがとうございまーす」
マイクスタンドからマイクをはずして手に持ち、キーボードから立ちあがる。
川嶋「はい。さぁ!皆さん、それでは次でもう最後の曲になるんですけど・・・次は、いよいよお待ちかねの、私の新曲です!ちょうど1ヶ月後の8月4日に発売する4thマキシシングルになるんですけど。「マーメイド」という曲です。で、あの・・・この曲は、マーメイド。人魚姫。あのお話があるじゃないですか。あれを元にして作った、ちょっと切ないラブソングになっています。でホントに、この富山で、初公開なんですよ。今日!全世界!全米・・・あ、全米じゃない(笑)全日本!初公開!の曲になりますので・・・ぜひ、今まではちょっとしっとりしてましたけどね、なかなか明るい曲なので、皆さんも盛り上がってもらえればなぁと思います。それでは、最後に聞いてください。「マーメイド」。」

  1. マーメイド(新曲)

この曲は、カラオケで歌いました。
座っての弾き語りではなく、立って、しかもステージのさらに前の方に来て、距離は1メートルに!
こんなに近くていいんですか、という感じ(笑)
若干、手の振り付けなんかしながら歌う様子はアイドル歌手っぽい。

爽やかで、切なくて、すごくいい曲でした。

曲が終わって、盛大な拍手。
川嶋「どうもありがとうございましたー!」
ステージ袖から、再び相本・中島、両司会が登場。
相本「どうもありがとうございましたー。川嶋あいさん。じゃ、ホント、「マーメイド」は富山で初公開?」
川嶋「富山県初公開、あ、富山で初公開です」
相本「ありがとうございます。CDの曲の方はね、たっぷりと実は私らの番組でかけさせていただいたんですけども」
川嶋「あ、ありがとうございます(笑)」
相本「毎日かけてましたよ(笑)」
川嶋「ありがとうございます(笑)」
相本「ほとんどみんな、暗記できてるんじゃないかと思うくらいですけれども(笑)」
川嶋「あはははは(笑)」
相本「生で皆さん観ていただいて・・・こんなにあの、真面目な顔してみんな観てるライブってのは滅多にないんですけど。やっぱりみんな、普段でもこんな感じなんですか?」
川嶋「えっ・・・いや」
相本「すっごいみんな、優しい顔になってるんですよね」
川嶋「あまり恥ずかしくて、皆さんの顔見れないので・・・よくわからないです」
相本「ねー。みんな、優しい顔になってますよねー」
中島「癒されたんじゃないでしょうかねー」
相本「顔がいいか悪いかは別にしてね(笑)すごくあの、優しい顔になってますよ。ぜひ、この後も頑張ってください」
川嶋「はい、ありがとうございます」
相本「川嶋あいさんでしたー!」

彼女の曲はCDで聞いているだけだったので、初めてのライブ、
しかも地元・富山に来てくれたのでとても嬉しかったです。
出番は約30分、たった4曲のライブでしたが、その世界に浸ることが出来ました。
またいつか、フルライブで富山に来てくれるといいなぁと思ってます。

川嶋あいさんのライブが終わった後、けっこう大勢の人が流れていました。
目的を遂げて帰るのか、CDを買いに行ったのか。

 5th Appearance

うこうしているうちに、時刻は午後5時。イベントはフィナーレへ。
プレゼントの抽選などをした後、出演者が再びステージへ。
てっきり、もう帰ったと思ってた川嶋あいさんが再び出てきたのには驚いた。
ほんと、出ずっぱりだったなぁ(笑)

相本「それでは、歌のゲスト、川嶋あいさんですー!」
マックン「かわいいなぁ〜」
相本「どうもありがとうございましたー」
川嶋「ありがとうございましたー」
相本「普通だったら堂々と真ん中に行くのに、遠慮しながら端っこに立ってますからね。どうぞ真ん中に来てください。真ん中に来たほうが目立ちますから」
川嶋「あ、ハイ(笑)」
相本「どうもありがとうございましたー」
川嶋「ありがとうございましたー」
相本「富山のお客さんはいかがだったでしょうか?」
川嶋「いや皆さん、暑い中、一生懸命聞いてくださったので。嬉しかったです」
相本「あー。よかったねー。よかったねじゃない、ありがとうごさいました(笑)」
川嶋「あはははははははは(笑)」
中島「なんでそんな、子供とか孫に言うような〜!(笑)」
相本「なんか子供を見るような感じで喋っちゃうんだよね(笑)」

最後は、出演者、アナウンサーたちが一同に会して「サヨウナラ〜!」でした。

6時間ばっちり目一杯楽しんで、しっかり日焼けもして(笑)
とても楽しい1日でした。

 Set List

  1. 時雨
  2. 天使たちのメロディー
  3. 12個の季節〜4度目の春
  4. マーメイド(新曲)

関連リンク
 KNB(北日本放送) 公式サイト
 須藤晃さんのラジオ「続・おかしな惑星」
 須藤晃公式サイト「KARINTO FACTORY」
 橘いずみ公式サイト「Isumi Tachibana」
 川嶋あい公式サイト「My Room」
 川嶋あいファンサイト「Century」

僕が参加した川嶋あいのライブ全演奏曲一覧