北海道旅行(兄の結婚式)

披露宴会場にて 結婚式でのギター演奏の様子です。
マイクを押さえている
赤い服の女性は司会の方です。

  <演奏曲>
 1.TRUE LOVE
 2.乾杯

3/5−7
アニキが結婚することになり、北海道に行ってきました。アニキは僕より3つ上で、もう長いこと北海道に住んでいます。あまり会ったり話したりすることもない兄弟だけど、男兄弟ってのはそういうものなのかもしれない。

 ●3/5 富山−羽田−札幌
朝5:30に起きて家を出た。眠い目をこすりながらタクシーで富山駅まで行き、直行バスで空港へ。7:30発の飛行機で羽田に向かう。飛行機に乗るのは、実に2年ぶりだ。僕は、飛行機が嫌いだ。天候に左右されるから予定が立てにくいし、値段も高いし。なにより、恐い(笑)離陸の瞬間のGを感じる時も嫌いなのです。羽田で乗り換えて、札幌へ。そこで奈良から来た両親、金沢から来た親戚と合流。10名の団体だ。
札幌に着くと、雪が舞い散る天気。さすが北海道。寒い。ついてから遅い昼食をとる。札幌といえばやっぱりラーメンだろうということで、ESTAとかいうデパートのようなものの中にあるラーメン屋(たしか北龍)で食事。僕は朝、家を出る前にパンを食べただけで、空腹だったので満腹ラーメンとミニチャーハンを頼んだ。満腹というだけあり、量が多い。具も多い。それでいて値段は安い。あれだけのボリュームで1000円未満というのはすごい。パーコという揚げチャーシューのようなものが入っていたのが面白かった。もちろん、全部奇麗に平らげて満腹。
その後、札幌観光へ。まず、時計台へ向かう。僕は今回が2度めの北海道だ。初めて来たのは中学の修学旅行。当時住んでいた山形では、北海道に行く学校が多かったようだ。その時は札幌・函館を観光した。時計台もその時に見ていたが、やはりおぼろげな記憶だけでは見たと言いきることはできないようだ。こんなに広かったかな?と思う内部だった。その時は工事中で入れなかったのかもしれない。
次はテレビ塔へ。てっぺんに上ると、札幌の町並みが一望できた。真下をみると・・・高い!恐かった(笑)僕はいつからこんなに高いところが駄目になったんだろう?そこで、熊のキーホルダーを買い、ギターケースにつけた。北海道までギターをかついでいったのだ。その目的は、もちろん結婚式で弾くため。何か余興をやってくれと頼まれたからだ。ただカラオケで歌うよりも、絶対思い出になるはず、と思ったのだ。
その後、「さっぽろファクトリー」へ。サッポロビールの工場がショッピングセンターの様になったものだ。その中のビアレストランで食事。だが、午後3時という遅い時間に食べた昼食のせいでお腹はすいていなかったので、あまり食べられなかった。本場のサッポロビールは堪能できたが。
ホテルに帰って就寝。と思いきや、ウチの父は元気な人で(笑)僕と、いとこを誘って3人で出かけた。すすきのへ向けタクシーを走らせる。何処へ連れて行かれるんだろーと思ったが、行った先はカラオケだった。明日のウェディングソングの調整に余念のない僕といとこ(笑)札幌の街は金曜の夜ということもあり、賑わっていた。すすきのは、新宿の歌舞伎町のような感じ。
ホテルに戻ってから、同室のイトコ(ツインルームだ)と一緒にギターを弾きながら歌った。イトコは31歳になるが、浜田省吾がけっこう好きだったらしく、いろんな歌を歌った。「19のままさ」とか、「愛のかけひき」とか。とても楽しい時間をすごした。明日のこともあるし・・・ということで1時頃には寝た。

 ●3/6 札幌−帯広
朝はホテルのバイキング。さすがに北海道、牛乳がオイシイ!ヨーグルトも美味しかった。
チェックアウトの後、電車で帯広へ。結婚式は帯広のホテルで行われるのだ。札幌−帯広間は電車で3時間ほどかかるのだが、なんと途中で強風のため電車が止まってしまった。50分ほど遅れて帯広に着く。おそるべし、北海道。
帯広駅に着くと、今日の結婚式の主役の二人が出迎えてくれた。式は夕方からなのだ。僕は、お義姉さんとは今日が初対面だ。彼女は木村佳乃似の美人だった。写真で見たよりも素敵な人だった。
夕方5時からホテル内のスカイチャペルで結婚式。僕は結婚式に出るのは初めてだったのですごく興味があったのだが、厳かでなおかつ神聖なその時間は、とても感動的なものだった。その日その時までアニキだと思っていた。小さい頃から変わらず、アニキのままだった。しかし、その時からは違うように見えた。彼はもうぼくの兄ではなく、両親の息子ではなく、一人の女性を愛し、守っていこうとする男性だった。アニキはかっこよかった。讃美歌を歌ったり、神父さんの話を聞いたり。とても素晴らしい時間だった。
引き続き、披露宴。仲人がいなくて、両家の親類、友達だけのシンプルな結婚式だ。ぜんぶで40人ほどの参加人数。新郎・新婦の入場。白いウェディングドレス。とても奇麗だった。
親戚の挨拶などのあと、歌のコーナーが。昨日同室だったイトコがトップバッター。TUBEの前田の曲「君となら」を熱唱。彼はとても歌がうまいのだ。その後、新婦の妹、新郎の親戚・・・と続く。そして、最後が僕の出番だった。カラオケマシーンが撤去され、そこに椅子と譜面台、マイクスタンドが設置される。こんなフォーマルな場で本格的に歌ったことはないので緊張した。が、とても和やかな雰囲気だったのでなんとかなるさっと気楽な僕。いろいろと悩んだのだが、結局選んだのは藤井フミヤの「TRUE LOVE」。コードも簡単だし、無難なところだ。緊張して前が見えなかったので、ほとんど譜面台に目をおとして弾いてる感じ。マイクが前にあって歌うと照れる。みんなの視線が感じられるし、雰囲気でカメラが大勢むけられているのもわかる。なんだかスターになったような気分だ(笑)アコースティックギターの音が響く。短い前奏から唄いはじめる・・・。上々の出来だったと思う。緊張したわりには手もよく動いたし。歌もしっかりしていたと思う。「ありがとうございます、おめでとう」と言うと拍手が。さらに司会の人が「アンコールが出ていますが・・・」と。拍手が続く。調子にのりやすい僕は、「じゃ、もう1曲(笑)」つづけて歌ったのは、王道、長渕剛の「乾杯」だ。これも上々の出来だったと思う。アニキもお義姉さんも喜んでくれて、とても嬉しかった。後で父に聞いた話だが、母も感動していたという。上手かったかどうかはわからないが、きっと心は伝わったと思う。世の中、人の不幸は楽しいという人が多い。だが、他人を心から祝福することが楽しいという人はなかなかいない。でも僕は、新郎新婦の二人を祝福できる。本当に、幸せになって欲しいと思う。心の底から、そう思う。

 ●3/7 帯広−池田町−千歳空港−富山
今日が最終日。帯広の近くの池田町というところに行った。有名なアイスクリーム屋さんとか、ワイン城に行った。ワイン城での昼食ではゴージャスなステーキ。「牛一頭コース」というのがあって、ステーキやシチューがいろいろ楽しめるコースだ。北海道の食事は、いつでも量が多い。
池田町から千歳空港や電車で移動、富山への直行便(1日1本ある)で帰った。北海道を楽しむには3日では足りないなぁと実感した。アニキはずっと向こうに住むらしい。車窓の景色が白一色ではなく、緑の頃にまた訪れたいと思った。