1998/11/13(金) NHKホール


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REPORTER/さにー
本人急病(咽頭炎)のため急遽中止になった翌日。
ただ省吾の体調だけが心配されたコンサートであった。


先日の上越で最後、最後といいながらやはり来てしまった(笑)
僕の席は、3階席中央の2列目。ステージは少し遠い気もしたが(今まででいちばん遠い席だろう)
1階席の様子がよく見えて楽しいステージだった。


<オープニング映像>
上越以来、3週間ぶりのライブ。近すぎた上越に比べると、省吾は小さくなったがステージ全体がよく見えた。
ここがあのNHKホールなのだ。毎年大晦日にお茶の間のテレビを独占する会場だ。
僕は今までコンサートに行くということに熱心ではなかったので、この会場は特に感慨深いものがあった。
今回は正真正銘今年最後の省吾のコンサートになるので、何も考えずに深く楽しむことができた。

1 モノクロームの虹
今日の最大の焦点は、省吾の体調だった。
前日のNHKホール1日目が延期になったことで、「今日はやっても大丈夫なのか?」と思って複雑な気分のコンサートだった。いつもなら待ちきれない当日になっても、なぜかあまり乗り気になれなかったのはそのせいだろう。
12日のコンサートでは、軽井沢から会場に足を運んだものの、延期を知ってガックリと帰った方もいたという。省吾の性格を察するに、全身全霊でファンの期待に応えようとする人だと思うので、今日のコンサートは行われるような気がしていた。だが、もう決して若くはない省吾の身体は、それに応えることができるのだろうか?無理をして、もっと後のコンサートに響くようなことにはならないのだろうか?
しかし、インターネットなどわずかの媒体でしか報じられていない前日の中止を知らずに今日楽しみに来たファンも大勢いる。現に、僕の隣の席の女性は川口以来のコンサートで、すごく楽しみにしてきたという。中止のことも知らなかった。そういうファンのためにきっと省吾は、いつものように歌うのだろう。そんなことを考えると複雑な気分だった。
いつものように幕があがり、いつものようにギターをかきならし、ハーモニカで静寂を歓喜に変える。
「ワイパーも・・・ゆがむほどの雨青ざめた・・・」
ここまでで一瞬省吾の声がとまる。一瞬、伴奏だけの間。歌詞を忘れたのか?喉をつまらせたのか?
客席はそういうことを知ってか知らずか、盛り上がる。すぐに歌を継いだものの・・・やはりあれは喉がつまったのではないだろうか。病状は、風邪による咽頭炎だという。時折辛そうな表情がみられた気がする。歌を客席にまかせる場面もいつもより多かった気がする。
だが、そんな不安をふきけそうとばかりに明るく振る舞いはしゃいでいる省吾を見ると、胸にグッとくるものがあった。1曲目から眼が潤んでしまった。「そっちがその気なら、こっちも精一杯のノリで、鼓動で応えてやろうじゃないか!」僕を含め、今日の客席のノリにはそんな雰囲気があった気がした。

2 HELLO ROCK & ROLL CITY
「ハロー!東京シティー!」
東京。紛れもなく日本一の大都市だ。そのコンサート会場にいるというのは不思議な気がした。
大阪とはまた違ったノリが会場を包んでいる。東京の客席はコンサートに慣れているというか、ノリ方を知っているというか、器用なような気がした。遠くから来る方も(僕を含めて)多いだろうが、そういう人たちはやはり熱狂的なファンなのであって、そのアーティストのコンサートのノリ方を熟知している。だからコンサートのノリ的にはよいノリなのだと思う。そのぶん田舎の街にみられる暖かい声援は少なかったように思った。敦賀や上越などの珍しい場所でのこの曲は、ノリは大都市には及ばないかもしれないが、暖かいような気がする。「街」を歌う浜田省吾ならではの1曲だと思う。

3 二人の絆
この頃になるともう不安もふきとんでノリノリの客席。メンバーも省吾をもりたてようと必死。
それにのせられて省吾本人もアツい。赤いシャツに黒いズボンの省吾がいつもより大きく感じた。

4 モダンガール
上越の時は近すぎて見えなかったものがあった。ライティングだ。もしかしたらもっと前の公演からやっているのかもしれないが、僕自身は今日初めて見たことなので念のため記しておく。
前の曲の終了後、聞きなれない演奏のはじまり方。たしか、ピアノソロだったか。そして、ピアノ、ベース、ギターのあたりを緑の丸い輪のようなライトが照らす。「おお!初登場の曲だ!」と思ったもののしばらくするとこの曲だと思った。同じ曲のようでも、日替わりメニューならぬ日替わり演奏をしてくれる。こういうこともあるのかと初めて気がついた。「やはりすごいメンバーがそろってるんだな」と思ったと同時に、好き勝手やっているメンバーも省吾も楽しそうで、それでいてバランスがとれている。すごいことだと思う。照明の話だが、今日はステージ真上からの照明が多くみられた。ピンスポットっていうのかな?なんか丸い光が・・・。そこにいろんな色がついてたり、万華鏡のようなデザインがついていたりと、光のスタッフの方も楽しんでやっているような気がした。

5 あばずれセブンティーン
この曲でも光がグルグルとうごいていて面白かった。

6 BASEBALL KID’S ROCK
個人的にはこの枠で「終りなき疾走」をやってほしいのですが(笑)
ジャーンと演奏が終わり、メンバーがひきあげていくときにメンバー紹介をするのですが、ベースの岡澤さんを
「ベース!江澤・・・」
と言ってしまった省吾でした(笑)昔のメンバーだった江澤さんとまざってしまったのかな?
後でつけたしたMCによると、岡澤さんのお兄さんも素晴らしいベースプレイヤーだということでした。

7 AMERICA
まず、昨日のことについてふれました。
「昨日中止にしちゃってゴメン」
客席から歓声とどよめきが同時におこる。やはり知らなかった人も多かったようだ。
「体調崩しちゃって・・・ゴメンね。昨日きてくれた人、いるかな?」
ワーッ!という客席。2daysで予定をしていた人が多かったようだ。
「来年、1月に延期になっちゃってごめん。もうすこしまっててください」
「大丈夫ー!」とか「待ってるー!」という声があがる。あったかい客席だ。これが省吾ファンの素晴らしさだと思う。これだけファンに思われて、心配されている(笑)アーティストも少ないのではないだろうか?そして次に、友達の話をはじめた。
「今日は東京ということで・・・業界の関係者や友達もたくさん来てくれています。アメリカからも友人がきてくれているんだ。彼はむこうで立派に成功している人で、久しぶりに帰国するっていうんでコンサートに誘ったのです。次の曲はその友人のために歌います」
特定の人のために省吾が歌ってくれる。純粋にうらやましい(笑)
「浜田さんのあの曲、好きなんだよなーっていってた、あの曲です」
というMCからこの曲が始まった。この曲は僕にとっても思い入れのある曲だ。もちろん好きな曲でもあるが、なによりも初めて生で聞いたのがこの曲だからだ。思い起こせば今年の2月、博多。伝説ライブの1曲目だった。あの時は前のツアーまでのメンバーで演奏されていた。高橋さんや梁さん、関さんや姫野さん。だが今日は、ギターの弾き語り。素晴らしい曲だった。今日のマイ・ベストだろう。
やっぱりこういう曲は弾き語りに限る。
ファンクラブのアンケートで「1日浜田省吾と一緒にすごせるとしたら何をしますか?」
というものがあったが、僕は
「ギターをひいてもらって、一緒にいろんな歌を歌いたい」
と書いた。僕は省吾のギターが好きだ。最近自分でもギターの難しさがわかってきただけに、ギターをひけて歌える人は尊敬してしまう。それで作る詩もいいときたら、理想ではないだろうか。

8 あばずれセブンティーン
前の曲がおわってストリングスのお姉さんたちや町支さんが出てくる間、省吾が突然ギターを弾きはじめた。
「ラジオで聞くのはロケンロール ダンスに行くならリズメンブルース・・・」
オオッという反応とともにすかさず客席がもりあがる。
「こうか、こうだったか」
といいつつ続ける省吾。先ほどの演奏の時に途中で歌詞を間違ったのだ。
客席が手拍子で後押しすると省吾も乗り気になって1番をすべて歌いきった。大拍手。
「助けてくれてありがとう」
という照れ笑いをうかべる。客席は思わぬラッキーにわいている。
「歌ってるとさ、歌詞って・・・パッと真っ白になっちゃうときがあるんだよね」
そんなMCを聞けて、同じ曲を1日に2度も、別のバージョンで聞けるとはラッキーだった。
このあと、
「何か一緒に歌おうか」
といったと同時にわきあがる客席。思い思いの希望を叫んでいる。僕ももちろん
「演奏旅行ー!」
「愛に形があればー!」

とたてつづけに叫んだが、
「思わぬ反響をよんでしまった」
と軽くかわされてしまった(笑)
「演奏旅行」はずっと叫び続けているのにいっこうにリクエストに応えてくれない(笑)
そして、メンバーの紹介とともに次の曲にうたっていった。

9 丘の上の愛
10 片想い

他のMCでは、いつものように年齢調査をしていた。
弦のメンバーはレギュラー。矢野さん、岩戸さん、大沼さん、船田さんの4人だ。

11 LONELY−愛という約束事
前の曲がおわってから弦のメンバーの紹介があった。最後の船田さんのときに
「次の曲はその船田さんの音色からはじまります」
というと、重厚なチェロの音が静寂の中にひびく。
「おお!これは聞いたことがないかも!もしやMIDNIGHT FLIGHTか!?」
とひとり内心もりあがっていると、はじまったのはこの曲だった。
どうも・・・この曲だけはあまり好きになれないなあ。

<ムービー/Midnight Cab>
今日はあれこれ考えずにボーッと見ていた。

12 DANCE
13 境界線上のアリア
14 MONEY
15 J.BOY

俄然もりあがるロックナンバー。「J.BOY」ではやはりフライングする人がいるので面白かった(笑)

16 詩人の鐘
12月に発売される新しいバージョンを、いち早くラジオできくことができた。
サウンドはテクノ調になっていて、音がチャカチャカしている。歌声も機械的に歪められて一層コンピュータ寄りのサウンドになっている。最初聞いたときは「マジ?」と思ったが、10回ほど聞いてみるとようやく慣れてきた。よく言えば疾走感があり、いい感じではある。
だがやはり、これはライブのバージョンが最高だと思う。なによりNEWバージョンには感じられない演奏の熱気がある。歌詞だけは変えて歌っていたが。上越の時には気づかなかったが、今日はハッキリと聞き取れたし、一緒に歌うことができた。
「nineteen−ninty−nine」と。3度目だけは「やがて・・・」と歌っていたが。

17 SWEET LITTLE DARLIN'
「今夜はどうもありがとう」
この言葉はいつもジンとくるが、今日はいちだんとグッとくるものがあった。やはり心配なのは体調。
なんとか最後まで歌い終えたという感じがした。この曲でもいつもより歌を客席にまかせるシーンが
多かったように思う。

(ENCORE)
1 悲しみは雪のように

個人的にはこの枠で「風を感じて」をやってほしいです。
シングルで発売されているライブ版が素晴らしいので、大好きです。

(ENCORE)
2 IN THE STILL OF THE NIGHT
3 LOVE HAS NO PRIDE

出てくるなり「IN THE STILL OF THE NIGHT」を出だしだけ歌いました。
「忘れちゃった」
といっておわってしまったものの、これまたラッキー。
「この曲はみんな歌えないかもしれないけど、もし知ってたら一緒に歌ってね」
「歌えるよー!」
という歓声があがっていました・・・って、僕?(笑)プロモビデオを見ることが出来たので、振り付けももうバッチリ。コーラス以外のところ・・・「月明りの下〜」とか、「あの子にのるのはアイツ」のところとかの振り付けもバッチリです。周りを見渡すとさすがにそこまでしている人はいないようでしたが(笑)
今日僕はグッズの2001Tシャツを着ていったのですが、アンコールに登場した省吾もそのシャツで、おそろいで少しうれしかったです(笑)

4 今夜こそ
5 君がいるところがMy sweet home

ものすごい熱気でかけぬけたアンコール。
今日の省吾に更なるアンコールは酷か・・・という気もしたが客席は大省吾コール。

(ENCORE)
23 日はまた昇る

メンバー全員が登場してきたのを見て、「あ、この曲だ」とわかりました。
「みんな、帰してくれないんだね。じゃ、もう1曲だけ聞いてくれたら帰してあげる」
というコメント。そして、僕自身10/10の大阪以来のこの曲。何度聞いても素晴らしい。
CDで発売されるものもこの素晴らしさを収録したものであればいいが・・・。
「詩人の鐘」を聞いてすこしガックリ来たので心配です。
でもどの曲も、やはりコンサートで聞くのが一番最高ですけどね!
次に聞けるのは来年です。

1998東京