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2000/4/4(火) 富山オーバードホール
REPORTER/さにー
昨年の夏キロロリゾートでの野外以来、久々のコンサートは、僕にとって特別な夜でした。

ついに実現した富山公演。待ちに待ったこの夜がやってきた。
このコンサートは、僕にとって、あらゆる意味で特別なものでした。久々のコンサートだし、初の地元公演。
去年の秋は近くに行ける公演もなく、演奏曲目を横目で見ながら悔しい想いをしていた鬱憤も、すべて吹き飛ぶ素晴らしいコンサートでした。

僕の席は1階席、前から10番目あたりの左端。
ステージ左端の小島さんがスピーカーの陰に隠れて全く見えなかったのがちょっと残念でした。
去年の秋から変わったステージセットも、初めて見ることができました。
友人が「野外の時のタワーが1本立っている感じ」と言っていましたが、まさにそういう感じでした。
コンサートグッズに、新しいものが増えていました。
真新しいものは、携帯のストラップ。ちっちゃい省吾とギターのフィギュアがいい感じです。フィギュアのギターが欲しくて、僕も買っちゃいました(笑)
あと、ポスターもかっこよくなって新登場です。
その他のグッズリストも、グッズコーナーに載せたので参考にしてくださいね。
富山でのコンサートは、「ON THE ROAD '93」以来、実に7年ぶり。
待ちに待ったコンサートということで地元のファンもみんな盛り上がっていました。
ビートルズの曲にのせて、メンバーがバラバラと登場。
以前のムービーからのスタートに比べると、ラフな感じでとてもいい。
モノクロームの虹
記念すべき1曲目は、これだった!僕も含めて会場すべてが、最初からボルテージは上がりっぱなし。ものすごい「省吾!」コールの嵐だった。
久々に見る省吾は、言葉に表せないくらいかっこよかった!グレーっぽい色のチェックのシャツに、黒いジーンズだったと思う。ステージで演奏が始まったときの感動は、僕が初めて省吾を生で見た「伝説ライブ」に匹敵するものだった。ギターを弾く、ハーモニカを吹く、動く、踊る、そして歌う。すべての動作が感動だった。
とにかく「かっこいぃぃぃ!」を連発してた僕(笑)
実を言うと、この夜のステージの前半部分に関しては、興奮のあまり・・・ハッキリ覚えてないんです(笑)
HELLO ROCK & ROLL CITY
僕が、この夜のステージに一番期待していた1曲。今まで何度も省吾のコンサートは見たことがあるけど、一度も地元である富山で見たことはなく、この曲を聞くたびにいつも羨ましい思いでいっぱいだったからだ。
「ハロー!富山シティー!今夜気分はどーだい!?」
もう、最高に決まってるじゃないですかぁ!(笑)
会場がひとつになってのサビの部分の盛り上がり。やっぱり地元で見るコンサートが最高だね。
MAINSTREET
僕が富山の前に行ったコンサートといえば、去年のキロロでの野外コンサートになる。そのアンコールの終盤に歌った曲。僕の大好きな1曲でもある。
この曲には幾つかの楽しい想い出があって・・・聞くたびに、とっても嬉しくなっちゃうんです。
この時点で、手をたたきすぎ、腕を挙げすぎ、もうフラフラだった僕(笑)
モダンガール
さよならゲーム
おなじみのナンバーが続く。記憶、とんでます(笑)
君がいるところが My sweet home
これまた「地元」を体感できる曲。「君のいる富山が・・・」なんて歌われたらもう、感動ですよ。ほんと。
この曲が終わり、メンバー紹介。最後の「そして?」に対して、ものすごい「省吾!」コール。
「富山に来るのは、1993年以来だから・・・まる7年ぶりだね。久しぶりです。あの時は、とても伝統のある・・・古い(笑)・・・公会堂でやってたんだよね。あれがもう壊されて、こんなにすごいホールができたんだね。これは、全国どこに持って行っても恥ずかしくない素晴らしいホールです」
そう言って、昔コンサートに使われていた富山市公会堂に関する話をしてくれました。
「あの公会堂が壊されたと聞いて、ちょっと寂しかったんだ。前に俺が来た、次の日から取り壊しが始まったんだって?なんか・・・古い友人を見取ったような気分です。あの公会堂には、いろんな想い出があってね。
80年代、俺も若かった頃はお客さんも若くて、みんなこう、イエーッ!ってやってたんだよね。それがしばらくすると、2階席がみんな「ふんふん」って感じで、座ってみてるわけ。俺達、盛り下げてるかなぁ・・・とか、いろんなことを考えちゃったんだけど、実は・・・崩れそうなので立っちゃ駄目だったらしいよね(笑)最初に言ってほしいよねぇ(笑)
その次に来た時は、前の何列かがシュッと空席なわけ。で、「いよいよ富山のお客さんに見放されたか・・・」って思ったら、崩れる恐れがあって座れなかったらしいんだよね(笑)
そんな公会堂ですが、とても好きなホールで、とても親しい友人を失ったような気分です。富山のお客さんはあの頃からとてもホットで、大好きな場所です」
そう言って次に、富山の街について話してくれました。
「富山って、いつも来るたびに思うんだけど、とてもいい街だよね・・・」
ここで客席から「ホタルイカ食べた?」と声がかかる。
省吾はちょっと困ったように「食べてません。今夜食べてみるね」と答え、次にまた話し始めようとすると、また客席から声がかかる。「人が話し始めようとする0.5秒前に話し掛けないでくれるかな?(笑)」この時は笑いですんだけど・・・ほんと、タイミングの悪い掛け声って、やめてほしいものです。話のコシをおっちゃうよね。
気をとりなおして話はじめる省吾。
「富山は、山が近くて、すぐに遭難できるし(笑)海も近いから、すぐに遭難できるよね(笑)とても豊かだよね、富山って。豊かさでも、全国で1位なんだっけ?とてもいいところだと思います。俺は小さい頃から瀬戸内海の海で育って、海から5キロと離れたことがなかったから、水辺が好きなんだよね、やっぱり。今は東京の玉川っていうところの近くに住んでて、一応水辺に住んでます。よく車をとばして湘南のほうとかにいくんだけど、やっぱり海っていいよね。で、話のポイントはなにかと言うと・・・みんな、とてもいいところに住んでるね、ってことなんです(笑)」
そして、ギターを弾き始める・・・。
サイドシートの影
去年、野外コンサートでも聞いた曲。省吾本人も好きだという、とても美しい曲だ。野外コンサートの時は「青の時間」からつながって演奏されていた。ハイジャックのこと、野外コンサートに行くまでのいろんなこと・・・。いろんなことが頭をよぎって、涙があふれてきて止まらなかった。
歌詞を忘れそうになったのか、ちょっとつまったような歌い方だったけど、とても素晴らしかった。
演奏が終わって、ストリングスのメンバーが登場してきた。
「今回の2000年春のツアーは、福井の2日間から始まって、今日で3日目です。どうして福井は2日間で、富山は1日だけなのか?って思うかもしれないね」
会場からは「そうだー!」という声。僕も叫んだ。
「だけど、そういうことは、俺はどうしようもないので・・・イベンターの方に文句いってください(笑)
また近いうちに、この富山に近いどこかでコンサートができたらいいなと思います。今年の夏、野外コンサートやったんだけど・・・」
僕はとっさに、「去年!」と叫んだ。
「そうでした。去年でした(笑)でもね、正しいことはもっと小さな声で言おうね。大きな声で言われると、傷つくから(笑)「正しいことは小さな声で言おう」うーん、いい言葉だね。僕の好きな詩人に吉野弘さんという方がいるんだけど、その方の言葉です。誰かがもし間違っていて、あなたが正しいことを言おうとするなら、小さな声で言ってあげなさい、という言葉です。まぁとにかく、野外コンサートってわけにはいかないけど、また近くでやりたいなと思います」
会場、大拍手。
「次にやる2曲はスローな曲なんだけど、『HOME BOUND』ってアルバムと、『イルミネーション』ってアルバムからです」
僕自身、たしなめられちゃって、バツが悪いような、でも話をひとつ多く聞けたから得したような・・・不思議な気分でした。
丘の上の愛
この夜、とてもよかった曲のひとつ。僕の中ではとても大きな意味をもつ曲で、またまた泣いてしまった。何度か聞いたことのあるこの曲だけど、この夜は格別でした。曲の始めから終りまで、ずっと涙が止まらなかった。
片想い
この曲のとき、省吾は立って歌ってました。マイクスタンドからマイクをとり、両手で包み込むように握って歌っていた。それにより、さらに情感深く感じられた。久しぶりの富山のファンのためだろうか、古めの選曲が多かった気がしました。
「ストリングスを紹介します。さっきもちょっと言ったけど、野外コンサートの時にハイジャックにあって、それ以来、どんなに遠くても飛行機を使わずに電車で移動する彼女たちです。でも、そんなこととは関係なく、とてもお酒を飲む人達でもあります(笑)」
ストリングスの4人の紹介。
「そして、解放された乗客の中で最初にインビューされたのを見て、思わず笑ってしまったという、キーボードの福田君です。彼は、ストリングスのすべてのアレンジメントをしてくれました。あらためて、福田裕彦君です」
と言って、キーボードの福田さんが紹介される。
「次にやる曲は、『誰がために鐘は鳴る』というアルバムの曲で、僕もとても好きな曲です」
『誰がために鐘は鳴る』と聞いて興奮した僕!まさか、「夏の終り」なのかッ!?
しかし、始まったのは・・・
少年の心
キラキラした前奏で始まったこの曲。今回の春からレパートリーに加えられたものだ。もちろん僕にとっては、初めて生で聞く曲。とてもよかったんだけど、なぜかあまり印象に残ってない。一瞬「夏の終り」を期待してしまったので、そっちの残念さの方が印象にのこってるなぁ。後で福井の演奏曲目を見たら、なんか「夏の終り」は弾き語りでやってたんだよね。それを知って、さらに驚いた。
CONCERT FILM<MARIA>
初めて見た!富山は初めての会場だったので、もしかしたらタクシー編かも・・・と不安でドキドキしていたので、とても嬉しかった。
メキシコなのかな?一人の旅人(省吾)がトラックをヒッチハイクし、農作業を手伝う。その旅人は気に入られ、食事に招待される。大家族の食事。家を出て旅することを夢見る少女。
サウンド的には、もの哀しげなアコースティックギターの音色と、アイリッシュ的なサウンド、そして「我が心のマリア」のピアノ。梁邦彦の優れた感性がいかんなく発揮されている。
美しい映像でつづられる世界感は、「MIDNIGHT CAB」とは全く異なるものだった。映像は田舎の風景や空といった広い視点のものが多く、ゆったりとした気分なれる。「癒し」をテーマに作られたというのも肯ける内容だった。
ぜひもう一度、見てみたいなぁ。「ON THE ROAD 2001」のビデオが作られるとしたら、ぜひこれを入れて欲しいと思った。
そして、コンサートは後半へ・・・。
愛の世代の前に
後半のスタートはこれだったか!いろいろ考えていただけに、ちょっと意外。
興奮でわけがわからなかった前半。ムービーを冷静に見られたことですこし落ち着いて、後半はだいぶステージ全体を見ることができるようになっていた。新しいステージセットのライティングがとてもかっこよかった!
それと、スウェットみたいのを着てこないんだね、省吾。青いチェックのシャツだった。それもまたかっこいい。
BIG BOY BLUES
八月の歌
野外メドレー。何度も聞いた「DANCE」〜「境界線上のアリア」の流れでなくてよかった(笑)
「八月の歌」のラストから、ドラムソロが始まった。今回は、いつもよりものすごーく長かった。メンバーもみんなひっこんじゃってたし。いつまでもいつまでも続くドラムのソロ。長いぞ、大久保!と思い始めた頃に暗闇の中、メンバーがゾロゾロと登場してきた。そろそろ「ジャジャジャーン!」と締めるのかと思ったら、なんとそのまま演奏へと続いていった!最近、CDでよく聞いたこのイントロは・・・
・・・to be "Kissin' you"
なんと、こんなところでの登場だとは!とにかく、それに驚いた。
演奏はCDシングルの1曲目、短い方のバージョン。とにかく、ものすごくかっこいい!今までに聞いたロックナンバーの中で、1,2を争うかっこよさかも!何が何だかよく覚えてないけど、ものすごくかっこよかった。
サビの歌詞もほとんど全部歌ってた。お客さんに「任せる」部分は、「届かない」というところだけだった。
最後、演奏がブレイクしてシーンとした中での「・・・to be "Kissin' you"」というのもかっこよかった!
最後はみんな静かにして聞いてた。CD聞いて、みんなわかってるんだね!
あっという間に終わっちゃったという感じ。
MONEY
「2001バージョン」の省吾のソロからのものではなく、レコードのように町支さんのギターから始まるバージョンになっていた!それが逆に新鮮でかっこよかった。
会場はもう興奮の坩堝。ものすごい熱気が渦巻いているのがわかった。そして興奮は、頂点へと上り詰めていく。
J.BOY
やっぱりこのへんの構成は元のままなんだね。でもやっぱり、まさに「必殺」って感じの流れだよね。「詩人の鐘」が演奏されなくなったのは寂しいけど、「・・・to
be "Kissin' you"」がカッコイイし、よしとしよう。
富山は初ということもあって、サビでフライングする人がかなり多かったのが新鮮だった。
とにかく、盛り上がっていた。
家路
この日、いちばんよかった曲のひとつ。感極まって、また泣いてしまった・・・。
ただ・・・手拍子はいらないと思う。この曲は、静かに聞きたいと思った。
「今夜はどうもありがとう。また近い日に会えるのを楽しみにしています」
もう終わっちゃうのか・・・と考えると、とても寂しかった。
(ENCORE)
ラストショー
省吾だけでなく、町支さんや古村さん、福田さんがゾロゾロと登場してきた。そういえば、もう一人でやるんじゃなかったんだっけ。ここのアンコールのリパートリー、もっと増えないんだろうか・・・と思った。「風を感じて」とか、いいと思うんだけどなぁ。
福井で、「広島カープが勝った翌日には「BASEBALL KID'S ROCK」をやる」と言ったらしいですよ。
(ENCORE)
悲しみの岸辺
去年の秋から加わったレパートリーだけど、僕は初めて聞く曲。
去年はアコースティックコーナーでやってた曲だっただけに、みんな立ち上がったままのアンコールでやるのはだうだろう・・・?と思った。悲しいはずの曲なのに、なんかとても明るくて、変な感じだった。パヤパヤ〜という感じのアレンジもそういう雰囲気だったし。
もし自分が大好きなバラードが、明るいものに変えられてしまったら、どうなんだろう?僕の好きな「太陽の下へ」がパヤパヤ〜になったら、ショックだろうなぁ。なんか、そんなことを考えながら聞いてた。
土曜の夜と日曜の朝
この曲は、ツアー再開前、僕がレパートリーに増えるだろうと予想していた曲だ。
「DANCE DANCE,DANCE WITH YOU〜」から始まって、とても都会的なアレンジになってる気がした。「モダンガール」や「勝利への道」がそうだったように、アレンジの成功した例といえると思う。「悲しみの岸辺」とは対照的だったなぁ。
アンコールにふさわしい、ノレる1曲だと思う。
ON THE ROAD
演奏が始まったとき、「そっか、まだこの曲があった・・・」と思った。
「一緒に・・・」と言って、人差し指をまっすぐにのばす。
「この道の彼方・・・」まさに、会場がひとつになった瞬間だ。最後をしめくくるにふさわしい曲だと思う。
疾走感あふれる演奏。会場内に満ちた熱気。すべてのエネルギーが収束へとむかっていく。
演奏は、あっという間に終わってしまった。
コンサートが、あっという間に終わってしまった。
それ以上のアンコールはなく、これですべてが終わった。
あまりにもあっけなく思える幕切れだった。
長らく待っていた価値が充分にある、初めての地元公演だった。
最後に整列したメンバーたちは、みんな元気そうだった。
それが何よりなのかなぁ、と思った。
富山は、おそらくこれが「2001」の最初で最後のコンサートになると思う。
たった1夜限りの夢だったが、とても素晴らしい夜だったと断言できる。
またどこかの街に、彼らに会いに行きたいと思う。
そしてまたいつの日か、彼らが僕たちの街に来てくれることを願ってやまない。
この夜のお気に入り
「サイドシートの影」、「丘の上の愛」、「家路」