2022/9/24(土) 岡山・倉敷市民会館

HOME / スケジュール / 演奏曲目


開演前ライブ本編(前半)ライブ本編(後半〜アンコール)おまけ

ライブ本編(後半)

12.夏の終り

バンドスタイルでの演奏です。
個人的には初めてライブで聴けたのですごく嬉しかったです。
ずっと聞きたいと思っていた曲のひとつだったからね。
この曲といえば、田家秀樹さんのツアー同行レポートドキュメント『ON THE ROAD AGAIN』にも書かれているけど
ツアーの途中から「ひとり暮らそう」というところを「ふたり暮らそう」と歌っていたんだよね。
スタッフの中に結婚されたり、ハッピーなことがあった方が多くて、それを祝福してのものだったとか…
歌詞をひとつ変えるだけで、ものすごく印象が変わるんだなぁと強く感じました。
長いファンの富山の友達がよく言ってたんだけど「この曲を初めて聞いた時、省吾が引退すると思って悲しかった」と。
まだ30代の終わり頃のリリースだけど、それぐらい長いキャリアがあっての曲だから
そういうふうに聞こえるのもわかる気がします。
曲の感じ方は人それぞれ違うし、僕にとってもすごく思い入れのある曲のひとつなんですよね。

省吾の後半の衣装は、前半のままの上にブルーのチェックのシャツを重ね着。
このシャツは14曲目の「君に捧げる love song」の後に脱いでいました。
その後はアンコールまで、元の衣装のままだったと思います。

演奏のテイストは、『Road Out "tracks"』に収録されているような明るいテイストのもの。
省吾はアコギを弾いていたんだけど、最後のサビのところで歌い間違えて。
なんとか歌い終わった後に、一瞬考えて、小声でボソボソと「潮風と〜波の音を…」と歌いなおして。
その後に「修正しました」と言っていました(笑)
「朝からごきげん」の映像を観たことのある方は、あの雰囲気そのままです。
穏やかな笑い声が起きていました。

30代の終わりから40代のはじめにかけて、気持ちが落ち込んでいた時期があって。
その頃、よくメキシコに行ってたんですよね。
バハ・カリフォルニアといって、長い半島になったところで。
今では開発されてすごいリゾート地になっているんだけど
当時は全然そんなこともなくて、道路も舗装されていなくて、ガタガタの道を車で走ったり。
ブルーマーリンっていう、大きな魚がいるんですが、それを釣り上げる大会があって。
一番大きな魚を釣った人、チームがチャンピオンとして100万ドルもらえるという大会。
一攫千金を目指してたくさんの人が集まるんですが、そのお祭りみたいなのも楽しかった。
そんなふうにすごくのんびりしたところで、気に入っていて。
何度も遊びに行くから、現地で友達とかできたりもして。

そんなある日、いつものようにバーで飲んでたんですよね。
バーの片隅では、ギターを弾いたアーティストが歌ったりしてるわけ。
「潮風と〜波の音を〜」みたいにね(笑)
お客さんたちはみんな酔っぱらってるから、全然誰も歌なんか聞いてなくて
その歌を聞いてるのは、カウンターで飲んでるお客さんとか、オレみたいな一人の客とか。

あ、メキシコのビールって美味しいんですよ。
○○とか、○○とか、コロナとか。
(銘柄3つぐらい言ってましたが、忘れました…)

で、そんなアーティストは、歌もギターも、すごいうまいわけ。
そして「ああ、こんな音楽人生もいいのかもなぁ」と思って。
年間100本も200本も…200本は大げさですが。
100本以上もコンサートをやっていくのか。
それとも、こうやって海辺のバーで、好きな時に歌ってやっていくのか。

けっこう悩んだりもしたんですが…でも結局、ここに戻ってきて。
もしあのときあの道を選んでいたら、こうやって倉敷でライブをすることもなく
皆さんからの拍手を受けることもなかったわけで。
この道でよかったのかなぁと、今ではあらためて思っています。

13.星の指輪

久しぶりに聞いた気がします。
演奏されたのは"ON THE ROAD 2016"以来かな。

この9月からツアーが始まりましたが…
9月はですね、バンドでも竹内さんやミックの誕生日があって、お祝いしました。
他にもオレの友達や大切な人には、9月生まれの人が多くて。
以前は直接会ったり、お祝いを伝えたりしてたんですが、最近はこういう状況なので
メールで伝えたりするんですよね。
決まった文言ですが…おめでとう、と伝えています。
もちろん、お祝いしたいという気持ちもあるけど…
あなたのことを忘れていませんよ。あなたはオレにとって大切な人なんですよ。
そういう気持ちを伝えたいんじゃないかなと思う。

1年のはじめに、カレンダーに印をつけるんですよ。
この日は誰々の誕生日、というふうにマルをつけているんですが
最近は、それと同じように命日も増えてきて…。
誰でもいつかは死ぬ日が来るし、オレの両親や、先輩方など
年上の方が亡くなるのはわかるんですが、年下の方や、まだ若い方が
亡くなられるのは…とても残念に思います。
仕事で関わった方や、ツアーを一緒にまわったスタッフの中でも、若くして亡くなった方がいて。
最後に会った時は「じゃあ、またなー」とか「また今度メシいこうぜー」というふうに
気軽に別れたりするんですが、それっきり会う機会がないうちに
最後の挨拶や、ありがとうという言葉を伝えられないままというのは、つらいです。
会いたいと思えるうちに、大切な人にはしっかりと気持ちを伝えておくのは
とても大切なことなんじゃないか。
次の曲は、そんなことを歌った歌です。

14.君に捧げる love song

そういって歌われた「君に捧げる love song」。
ファンクラブの会報でヒントが出されていた曲ですね。
"100% FAN FUN FAN 2003"、"ON THE ROAD 2007"の秋ツアー以来の演奏ですね。
スクリーンにはアニメっぽく加工された映像が流れていて
途中で石田ゆり子さんっぽい女性も描かれていました。
オフィスで働いているシーンですが、この曲のMVに出演されていましたよね。
あの時に出てきた子どもっぽいシルエットや、大きな犬の姿とか。
印象的で覚えていたシーンがいくつか流れていたように思います。

曲の中で一番強く印象に残ったのは、大サビあけのラストのところ。
CD音源では「こーこでーつよーくいきてくー」「目を閉じれば君がいる」が重なるとこ。
ここのところ、省吾は「こーこで〜」のみを歌って。
町支さんやコーラス隊が「目を閉じれば〜」を歌っていました。
「こーこで〜」の歌い方がすごくかっこよかった。
いつかカラオケで歌う時に、マネしてやってみよう(笑)

余談ですが、省吾ファン同士でカラオケに行くと、歌詞に表示されてないとこも歌っちゃいますよね。
「I am a father」の「ねぇお父さん」とかはもはや常識。
「陽のあたる場所」では「まだ若かった頃…」と言いたくなるし。
「浜カラ」あるあるですよね。

 ◆

ツアータイトルに「ON THE ROAD」と名付けてから、今年でちょうど40年になります。
この道の彼方に、約束されたはずの場所がある。
そう信じて歌い続けてきました。
でもそれは、決して約束されたものなんかじゃなくて…
一緒に音楽をやってくれるミュージシャンや、たくさんのスタッフや、
こうしてオレの音楽を支えてくれるオーディエンスの皆さんの支えがあって。
そうやってこれたからこそ、きっとたどりつける場所がある…
そここそがきっと、「約束の場所」なんじゃないかと。

15.ON THE ROAD
16.I am a father
17.J.BOY

何度もライブで聞いてきた安定の3曲だけど、これをまたこうやって聞けることができてすごく嬉しい。
先のMCでも感じたけど、ふだん日常にあるものが決していつでもそこにあるものではないし
いつでも会えると思っていた人に、いつでも会いに行けるわけではないよね。
最近になって、大御所のアーティストたちが「引退」するニュースをよく聞きます。
加山雄三さん、吉田拓郎さん、中島みゆきさん…
つい最近テレビでやっていた、チューリップの最後のツアー。
考えたくはないけど、省吾にもいつかそういう日が来る。
あと何回彼のライブを観ることができるのか…
ついそうやって考えてしまう自分もいる。
ファンの期待としては、いつまでも歌い続けてほしいけど…
彼自身や、メンバーがいつまでもずっと健康でいられるとも限らない。
もちろん、応援する側の僕たちもそうだけど。
だからこのライブの1曲1曲がとても愛おしい時間だし、「今こうして、ここに生きてる」ってことを実感させてくれる。
大袈裟かもしれないけど、そう感じるんですよね。
「これが最後のツアーです」と宣言してくれればいいけど
「また会おうね」と言っていたのに、それが最後になってしまうかもしれない…
だからこそ、音の一粒一粒を、熱気のひとつひとつを、自分自身の心に刻み続けていきたいと思うんですよね。

今回のツアータイトルは、「ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show “EVE”」としました。
まだまだマスクもとれないし、いろいろ制限が多いなかで大変だけど
オレたちミュージシャンは、こうやってみんなに音楽を届けることで
少しでも元気を届けたいと思っています。
いろんなことがある日々の暮らしだけど、オレたちがこうやって
音楽を続けていくことで、少しでも前向きな気持ちになってもらいたい。
"Rock Show"はまだ来年も、再来年も続けていきたい。
そのためにあえて「イブ」としました。
みんなとまたこうやって音楽を楽しんでいきたい。
だからまた、会える日を楽しみにしています。
今夜はどうもありがとう。

18.家路

号泣でした。
「光の糸」と「家路」。
涙って、際限なく出てくるものなんですね。

スクリーンでは、メキシコの風景が映されていました。
何もない砂漠で、向こうに見える山に向かって伸びる一本道。
(道端にサボテンがあったのでメキシコかなと思いますが、詳細は不明)
最初はモノクロだったその景色が、大サビの「街を見下ろし…」の後にカラーになって。
グレー一色だった空が、実は素晴らしく澄み切った青空で。
「どんなに遠くても たどり着いてみせる」
と歌うその歌詞を力強く後押しするような、そんな映像でした。

ここからは僕の勝手な想像ですが…
本来の予定なら、2020年に「100% FAN FUN FAN 80's PART-2」をやって。
2021年は68歳で「ON THE ROAD 2021 Welcome Back to The Rock Show “EVE”」のツアー。
2022年は69(ロック)歳で「ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show」のツアー。
そういうスケジュールだったんだと思うんですよね。

それがコロナ禍でツアーが飛んでしまい、すごく残念ですが
おそらく「去年2021年に予定していた内容」を今年にスライドしてのツアー開催なんじゃないかと。
だから来年には「ON THE ROAD 2023 Welcome Back to The Rock Show」が開催されるはず。
そう思っています。
順調なら2024年に「100% FAN FUN FAN 80's PART-2」をやるかもしれませんね。

もちろん本人も、メンバーも、スタッフの皆さんも
そして僕たちオーディエンスも元気でいることが大事ですよね。
久しぶりのライブでいい元気をもらえました。
しばらくずっと、この余韻で頑張っていけそうです。

ライブ本編(アンコール1)

「ショウゴ」コールもなく、手拍子だけのアンコール。
どうしても物足りなく思ってしまうなぁ。もっと叫びたいな。

1.みちくさ

このアンコールは、間違いなく今日イチの驚きでした。
「今までステージでやったことのない曲」はこれだったのか。
Fairlifeの曲としてリリースされたものですが、セルフカバーもしているので
アリといえばアリですが…全くの予想外でした。
ってか、これを予想できる人っているのかな?(笑)

前にYouTubeの配信か何かで観たことのある、「省吾くん」が歩いていくアニメ。
あの映像が背景のスクリーンに流れていました。
右から左に向けてずっと歩いていくんだけど、木の向こうを通るたびに季節がかわって。
時には歌いながら、時にはギターを弾きながら歩いていく。
真っ白に雪が降り積もったなかも、半袖のTシャツで歩いていく(笑)

曲の途中でメンバー紹介がありました。
ちなみにメンバーは、近年おなじみのツアーメンバーです。
今日は長田さんが目の前だったので、超絶ギターを長い時間観ていました。
長田さんのギター、すごくかっこいいですよね。
最前列の男性二人がすごくノリノリで、ちよっと変な(笑)踊りをライブの間中ずっとしていたんですが
長田さんはその二人に見せつけるかのように目の前でギターを弾いていました。
お客さんのノリで演奏が変わることって、やっぱりあるんでしょうね。
ソロを弾き終えた後に、ちょっとニヤッとしたのを見逃しませんでしたよ(笑)

2.この新しい朝に

次は何だろうと思ってたら、この曲。
まさかこの枠での新曲とは。というか、この曲の存在自体をちょっと忘れかけていました(笑)
そっか、まだ聞いてなかったー!という感じで。
背景のスクリーンではYouTubeでも流れていたMVの映像。
緊急事態宣言下で、まったく人気のない新宿や渋谷の駅。
自撮りしながら走る省吾。夜明け前、あの暗さでサングラスで見えるのか…。
横須賀芸術劇場での演奏風景。
本来なら去年も、あそこでライブが行われるはずだった会場。
この2年間で失われたものはたくさんあるけど、その中でも代わりに何かを見つけていきたいですよね。

3.終りなき疾走

前の曲が終わった後、右手の人差し指をたてながら
「もう1曲、ロックンルールやるかい?One More Rock'n'Roll!」と叫びながら始まったこの曲。
そうかー。やっぱりこれもやるんだな。やっぱり本人が好きなんだな。
もちろん大好きな曲ではあるけど、もっと他にも聞きたい曲たくさんあるんだよなぁ…。
たとえば「…to be "Kissin' you"」とか聞きたかったな〜と思っていました。
ライブが終わった後に友達と「あれが聞きたかった」と話をしていたら
「モノクロームの虹」と日替わりだったみたいだよ、と教えてもらって「何ィーッ!」と叫んでしまいました(笑)
そんな究極の二択…無理すぎる。どっちも大好きなのに。

この曲の思い出といえば、なんといっても2001年12月29日の広島公演
4年間続いた"ON THE ROAD"のグランドファイナルにして、省吾の誕生日でもありました。
スタッフから、誕生日のお祝いにギターをもらったんですよね。
歌詞にある通り、まさに「15の時に通りのウィンドウに飾ってあった」というグヤトーンのギター。
それを弾いて、嬉しそうに弾けていたセンターステージ。
あれももう21年も前か。どの曲にも、今ではたくさんの思い出があります。

ライブ本編(アンコール2)

2度目のアンコールに応えて再登場したメンバーたち。
最前列で横一列に並んで、深々とお辞儀をされました。客席は当然ながら大きな拍手。
歓声も送りたいけど、声を出せないのが残念。

4.日はまた昇る

ラストはこの曲。
スクリーンには、アニメ調の景色の映像(静止画)。
映像に動きがなかった分、逆に歌に集中できました。
この曲を初めて聞いたのは、1998年10月10日の大阪・フェスティバルホール
まだCDもリリースされておらず、全く初めて聞いた曲でした。
その日のライブレポートは、こんなふうに綴っています。

今までのラブソングやバラードの曲は、「僕と彼女」の日常をうたったもの、
メッセージソング的には戦争や思想的なものまでテーマにしたものがありますが、
そのどれにも当てはまらない全く今までにないような新しい曲だと思いました。
例えるなら「川の流れのように」とか、「我が人生に悔いはなし」とか、集大成的な大きな曲だと思いました。
自然の雄大さを感じさせる曲だと思います。

その時の新鮮な感動は、さすがに今でも全部を覚えているわけではないけれど
その日から今日までの間に流れた24年の月日の間に、何度も背中を押してもらった…
そんな大切な歌になりました。

 歌はある日突然そこに生まれ
 ゆきすぎる人々の想いをうけて育ってゆく

そんな言葉がまさにぴったりくるような、ラストにふさわしい曲ですよね。
ものすごく晴れやかな、ものすごく穏やかな気持ちのフィナーレでした。
ありがとう。
その言葉しか出てこないかな。
約2時間50分の素晴らしいステージでした。

ライブ後には岡山の友人夫婦と、短いけど楽しいひとときを過ごしました。
いい音楽を聴いた後のビールは最高に美味しいね。
毎回思うんだけど、始まる時間をもう少し早くしてくれたらいいなと思うんだけどね。
18時半スタートで、終わったらほぼ21時半。
(今回は規制退場もあったので、さらに退場までに時間を要した)
倉敷駅前のお店に移動して、入店したのがほぼ22時。
席に着いたらすぐにラストオーダーだからね…。
土日だし、せめて17時ぐらいにスタートしてくれれば、終わったら20時。
まだまだ食事を楽しめる時間だし、遠くに帰る遠征の人もアンコールの途中で席を立たなくて済むし。
開演時間の前倒し、検討してくれないかなぁ。
それとも、ロッカーは夜にならないと本気が出ないのか…?(笑)

おまけ。今回のライブレポ。
左上の1枚(前半分)は、休憩時間に走り書きしたもの。
右の1枚(後半分)は、お店の席に着いてから思い出して書いたものです。
下の2枚はホテルに戻ってから書いたものだけど…
メンバーとか衣装の絵はなかなか筆が進まん(笑)

福田さんの赤いマントはとくに印象的だったから、そのうち追記して書くかも…?

開演前ライブ本編(前半)ライブ本編(後半〜アンコール)おまけ

BACK

(C)Sunny's Day