第8回(1935年)アカデミー賞
| 前回、『或る夜の出来事』でコロンビアに完敗したMGM社は、多額の製作費を投じた大作『戦艦バウンティ号の叛乱』で作品賞を奪還し、天下にMGMの威勢を示した。 しかし、男優賞部門では3人の主演スターすべてがノミネートしてしまい、票が分かれていずれも受賞はならず、ビクター・マクラグレンが漁夫の利を得た。 監督賞は『男の敵』のジョン・フォード。生涯で4度の監督賞を受けた彼の、記念すべき最初の受賞となった。 『男の敵』の脚本を手がけたダドリー・ニコルズは、脚本賞に決まりながらも、受賞を拒否した。これはアカデミー史上初めてのことだった。受賞拒否の背景には、1933年に始まった経済不況をうけた当時のステジオ経営者と労働者組合の賃金闘争があった。 |
||
全部門ノミネート&受賞一覧
| 作品賞 (History) |
|---|
| ◆ 戦艦バウンティ号の叛乱 ◇ 乙女よ嘆くな ◇ 踊るブロードウェイ ◇ 海賊ブラッド ◇ 孤児ダビッド物語 ◇ 男の敵 ◇ 噫無情 ◇ ベンガルの槍騎兵 ◇ 真夏の夜の夢 ◇ 浮かれ姫君 ◇ 人生は四十二から ◇ トップ・ハット |
| 監督賞 (History) |
| ◆ ジョン・フォード (男の敵) ◇ ヘンリー・ハサウェイ (ベンガルの槍騎兵) ◇ フランク・ロイド (戦艦バウンティ号の叛乱) |
| 男優賞 (History) |
| ◆ ビクター・マクラグレン (男の敵) ◇ クラーク・ゲイブル (戦艦バウンティ号の叛乱) ◇ チャールズ・ロートン (戦艦バウンティ号の叛乱) ◇ フランチョット・トーン (戦艦バウンティ号の叛乱) |
| 女優賞 (History) |
| ◆ ベティ・デイビス (青春の抗議) ◇ エリザベート・ベルクナー (逃げちゃ嫌よ) ◇ クローデット・コルベール (白い友情) ◇ キャサリン・ヘプバーン (乙女よ嘆くな) ◇ ミリアム・ホプキンス (虚栄の市) ◇ マール・オベロン (ダーク・エンジェル) |
| 脚色賞 (History) |
| ◆ 男の敵 (※一度受賞を拒否したが、後に受理) ◇ ベンガルの槍騎兵 ◇ 戦艦バウンティ号の叛乱 |
| オリジナル原案賞 (History) |
| ◆ 生きているモレア ◇ 踊るブロードウェイ ◇ THE GAY DECEPTION |
| 撮影賞 (History) |
| ◆ 真夏の夜の夢 ◇ バーバリー・コースト ◇ 十字軍 ◇ 噫無情 |
| 室内装置賞 |
| ◆ ダーク・エンジェル ◇ ベンガルの槍騎兵 ◇ トップ・ハット |
| 録音賞 |
| ◆ 浮かれ姫君 ◇ フランケンシュタインの花嫁 ◇ 海賊ブラッド ◇ ダーク・エンジェル ◇ 恋の歌 ◇ ベンガルの槍騎兵 ◇ LOVE ME FOREVER ◇ $1,000 a MINUTE ◇ サンクス・ミリオン |
| 編集賞 |
| ◆ 真夏の夜の夢 ◇ 孤児ダビッド物語 ◇ 男の敵 ◇ 噫無情 ◇ ベンガルの槍騎兵 ◇ 戦艦バウンティ号の叛乱 |
| 作曲賞 |
| ◆ 男の敵 ◇ 戦艦バウンティ号の叛乱 ◇ 永遠に愛せよ |
| 歌曲賞 |
| ◆ プロードウェイの子守歌 (GOLD DIGGERS OF 1936) ◇ Cheek to Cheek (トップ・ハット) ◇ Lovely to Look at (ロバータ) |
| ダンス監督賞 |
| ◆ デビッド・グールド (踊るブロードウェイ) ◆ デビッド・グールド (陽気な巴里っ子) ◇ バズビー・バークリー (GOLD DIGGERS OF 1936) ◇ ボビー・コノリー (カジノ・ド・巴里) ◇ ボビー・コノリー (BROADWAY HOSTESS) ◇ サミー・リー (バークレイの王様) ◇ ハーミス・パン (トップ・ハット) ◇ リロイ・プリンツ (1936年の大放送) ◇ リロイ・プリンツ (ALL THE KING'S HORSES) ◇ B・ジマック (洞窟の女王) |
| 短編アニメーション賞 |
| ◆ 家なき仔猫 ◇ THE CALICO DRAGON ◇ コック・ロビンは誰が殺した? |
| 特別賞 |
| ◆ D・W・グリフィス (監督・プロデューサーとしての優れた創造性と才能、そして 映画芸術の進歩に対するはかり知れないほどの貢献) |