
| 李 琴峰 | (1989.12.26−) |
| り・ことみ(女性)「李琴峰」はペンネームであり、本名は非公開。 1989(平成元)年、台湾生まれ。国立台湾大学卒、早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了。 2017年、初めて日本語で書いた小説『独舞』で第60回群像新人文学賞優秀作を受賞しデビュー。 2019年、『五つ数えれば三日月が』で第161回芥川龍之介賞候補、第41回野間文芸新人賞候補。 2021年、『ポラリスが降り注ぐ夜』で芸術選奨新人賞を受賞。 同年、『彼岸花が咲く島』で第34回三島由紀夫賞候補、第165回芥川龍之介賞受賞。 |
|
*読んだ著書*
彼岸花が咲く島
(2021年刊/文藝春秋)
〔概要〕
彼岸花の咲き乱れる砂浜に倒れ、記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので宇実(うみ)と名付けられた。
流れ着いたその<島>では、“ニホン語”と“女語(じょご)”のふたつの言語が話されていた。
<島>の指導者“ノロ”に憧れる島の少女・游娜(よな)と、“女語”を習得している少年・拓慈(たつ)。
そして宇実は、この島の深い歴史に導かれていくのだが…。
〔感想〕
芥川賞を受賞した話題作ということで読んでみました。
「来る」ことを「来(らい)した」とか、「〜なの?」と聞くのを「〜非ずバ?」のように、話し言葉ではなく書き言葉で
やりとりされる<ニホン語>が<島>の共通言語なので、ちょっと読みづらいところもありますが
ストーリー時代はシンプルなので徐々に慣れました。2人の少女と1人の少年が、<島>に伝わる謎や歴史に興味を持ち
やがてその歴史が明かされていく…という物語です。
ハッキリとは明記されていないけど、<島>のモチーフは沖縄の与那国島みたいですね。
島の形や、3つの集落があること、東西の岬、過去に「久部良バリ」と呼ばれる口減らしをしていたことなど…
綿密に取材されて練られた作品なのがうかがい知れます。
独特な文化風習や習俗、色とりどりの情景を思い浮かべると、映画化、アニメ化されそうですね。
個人的なイメージだけど、アニメ化されるならジブリみたいな画風が合いそうだなと思いながら読んでました。
評価/★★★☆☆